JP2744718B2 - 自動車用電磁クラッチの電流制御装置 - Google Patents

自動車用電磁クラッチの電流制御装置

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JP2744718B2
JP2744718B2 JP3118492A JP11849291A JP2744718B2 JP 2744718 B2 JP2744718 B2 JP 2744718B2 JP 3118492 A JP3118492 A JP 3118492A JP 11849291 A JP11849291 A JP 11849291A JP 2744718 B2 JP2744718 B2 JP 2744718B2
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電磁クラッチ伝達ト
ルクを電流制御する装置の電流制御性および工作性の向
上を期するようにした自動車用電磁クラッチの電流制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の自動車用電磁クラッチの電
流制御装置の構成を示す回路図である。この図7におい
て、1はクラッチ電流制御手段である。
【0003】このクラッチ電流制御手段1には、クラッ
チ電流演算手段2が接続されている。クラッチ電流演算
手段2はマイクロコンピュータなどにより構成されてい
る。
【0004】このクラッチ電流演算手段2は走行制御情
報SDとエンジン制御情報SEとが入力されるようにな
っている。この走行制御情報SDとエンジン制御情報S
Eとから、クラッチ電流ディジタル指令信号SIDを演
算して、D/A(ディジタル/アナログ)変換器10に
出力するようになっている。
【0005】このD/A変換器10はクラッチ電流ディ
ジタル指令信号SIDを入力して、アナログ信号のクラ
ッチ電流アナログ指令信号SIAを出力して、電流偏差
増幅器11の(+)入力端に印加するようになってい
る。この電流偏差増幅器11の(−)入力端には、電流
検出増幅手段5からのクラッチ電流帰還信号SFが入力
されるようになっている。
【0006】これにより、電流偏差増幅器11は、クラ
ッチ電流アナログ指令信号SIAとクラッチ電流帰還信
号SFとの偏差をとって、偏差信号を出力するようにな
っている。この偏差信号はPWM(パルス幅変調)変調
器12および抵抗を介して、出力トランジスタ13のベ
ースに加えるようになっている。
【0007】出力トランジスタ13のエミッタは電源ラ
インに接続されている。電源ラインには、電源3の正極
が接続されている。電源3の負極はアースされている。
【0008】出力トランジスタ13のコレクタは還流ダ
イオード16を介してアースされている。還流ダイオー
ド16に並列に逆励磁抵抗18が接続されている。ま
た、出力トランジスタ13のコレクタは出力端子20に
接続されている。
【0009】出力端子20と21間には、電磁クラッチ
4が接続されている。この電磁クラッチ4はスリップリ
ング42,43とクラッチコイル41とから構成されて
いる。このスリップリング42,43を介して、クラッ
チコイル41にクラッチ電流が供給されるようになって
いる。
【0010】また、上記クラッチ電流演算手段2からク
ラッチ開放信号S0が出力されるようになっている。こ
のクラッチ開放信号S0は抵抗を通して、クラッチ開放
トランジスタ23のベースに印加されるようになってい
る。
【0011】クラッチ開放トランジスタ23のエミッタ
はアースされ、コレクタは出力トランジスタ14のベー
スに接続されている。
【0012】出力トランジスタ14のベースはベース抵
抗22を介して電源に接続されており、コレクタは早切
りダイオード17と逆励磁抵抗19との並列回路を介し
て電源に接続され、さらに上記出力端子21に接続され
ている。
【0013】出力トランジスタ14のエミッタは電流検
出抵抗15を介してアースされている。この電流検出抵
抗15はクラッチ電流を検出するための抵抗である。
【0014】電流検出抵抗15の一端、すなわち、出力
トランジスタ14のエミッタ側の一端は上記電流検出増
幅手段5の電流検出器用演算増幅器51の(+)入力端
に接続されている。
【0015】また、電流検出抵抗15の他端、すなわ
ち、アース側の一端は電流検出増幅手段5の基準抵抗5
3を介して、電流検出器用演算増幅器51の(−)入力
端に接続されている。
【0016】この基準抵抗53に並列に調整抵抗54が
接続されており、また、電流検出器用演算増幅器51の
(−)入力端と出力端間には、帰還抵抗52が接続され
ている。かくして、電流検出増幅手段5は、電流検出器
用演算増幅器51と、帰還抵抗52、基準抵抗53、調
整抵抗54とから構成されている。
【0017】この電流検出器用演算増幅器51の出力端
から、上述のクラッチ電流帰還信号SFが電流偏差増幅
器11の(−)入力端に印加するようになっている。
【0018】次に動作について、図8のフローチャート
に沿って説明する。図示しない制御装置により、車速を
演算するとともに、この制御装置により、エンジン回転
数を演算し、これらの車速とエンジン回転数とから、ス
テップS101でクラッチ電流演算手段2に走行制御情
報SDが入力される。
【0019】次いで、クラッチ電流演算手段2はエンジ
ン制御情報SEをステップS102で入力する。この走
行制御情報SDとエンジン制御情報SEとにより、クラ
ッチ電流演算手段2はステップS103でクラッチトル
クを演算して、クラッチ電流ディジタル指令信号SID
を出力する。
【0020】このクラッチ電流ディジタル指令信号SI
DをD/A変換器10に入力し、そこでアナログ信号に
変換して、クラッチアナログ指令信号SIAを電流偏差
増幅器11の(+)入力端に入力する。この電流偏差増
幅器11の(−)入力端には、電流検出増幅手段5から
クラッチ電流帰還信号SFが入力されている。
【0021】したがって、電流偏差増幅器11はクラッ
チ電流アナログ指令信号SIAとクラッチ電流帰還信号
SFとの偏差信号を得る。この偏差信号はPWM変調器
12に出力される。
【0022】PWM変調器12は、入力された偏差信号
をPWM変調して、抵抗を介して、出力トランジスタ1
3のベースに加えられる。すなわち、偏差信号はPWM
変調器15でPWM変調されたパルス幅に応じて、電磁
クラッチ4には、ステップS104で出力端子20から
クラッチ電流が流れたり、遮断したりすることになる。
【0023】一方、出力トランジスタ14は通常のクラ
ッチ接続時には、オンのままであり、クラッチ電流演算
手段2から出力されるクラッチ開放信号S0によりクラ
ッチ開放トランジスタ23がオンになって、そのコレク
タ電位が低下すると、出力トランジスタ14がオフとな
るように制御される。
【0024】この出力トランジスタ14がオフとなるこ
とにより、電磁クラッチ4に流れる電流が遮断される。
この結果、クラッチが開放されることになる。
【0025】また、出力トランジスタ13,14がとも
にオフとなることにより、クラッチを開放する際に、図
示のクラッチ電流ICとは逆方向に流れる逆励磁電流を
給電するため、逆励磁抵抗18,19から逆励磁電流が
電磁クラッチ4に供給される。この逆励磁電流は、電磁
クラッチ残留トルクの補正のために必要である。
【0026】また、電磁クラッチ電流の検出は出力トラ
ンジスタ14のエミッタ側に接続された電流検出抵抗1
5の電圧降下を電流検出増幅手段5により増幅して行
い、その出力をクラッチ電流帰還信号SFとして、電流
偏差増幅器11の(−)入力端に加えている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動車用電磁ク
ラッチの電流制御装置は以上のように構成されているの
で、電流検出増幅手段5の増幅率は、基準抵抗53、帰
還抵抗52のばらつきにより、所望の電磁クラッチ電流
が得られなくなる。したがって、調整抵抗54によっ
て、増幅率の調整を行うことが必要であった。
【0028】また、電流検出抵抗15には、出力トラン
ジスタ14のベース電流IBが流れ、さらに、逆励磁抵
抗19の電流が流れることになる。すなわち、電磁クラ
ッチ電流をic,逆励磁抵抗19の電流をIC,電流検
出抵抗15の電流をIEとすると、 IE=IC+IB+ic …(1) となる。
【0029】したがって、調整電流値にて増幅率の調整
を行い、所望の電磁クラッチ電流が得られたとしても、
他の電流域と調整電流値のときとでは、(IC+IB)
対icの電流比率が異なるため、正確な電磁クラッチ電
流制御が行えなかった。
【0030】請求項1の発明は、上記のような課題を解
消するためになされたもので、電流検出増幅手段の増幅
率の調整が不要となる自動車用電磁クラッチの電流制御
装置を得ることを目的とする。
【0031】また、請求項2の発明は、上記のような課
題を解消するためになされたもので、正確なクラッチ制
御を行うことができる自動車用電磁クラッチの電流制御
装置を得ることを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る自
動車用電磁クラッチの電流制御装置は、走行制御情報と
エンジン制御情報とからクラッチ電流指令信号を出力
し、かつ電磁クラッチの開放時にクラッチ開放信号
力するとともにクラッチ電流帰還信号によりクラッチ電
流指令信号を補正するクラッチ電流演算手段と、クラッ
チ電流指令信号とクラッチ電流帰還信号との偏差をとる
電流偏差増幅器と、電流偏差増幅器の出力に応じてパル
ス幅変調信号を出力するPWM変調器と、パルス幅変調
信号に応じてオン,オフ制御されて電磁クラッチにクラ
ッチ電流を供給する第1の出力トランジスタと、クラッ
チ開放信号によりオン,オフ制御されクラッチ電流を電
流検出抵抗に流す第2の出力トランジスタと、第2の出
力トランジスタのオフ時に電磁クラッチに逆励磁電流を
供給する逆励磁抵抗と、電流検出抵抗の両端の電圧を増
幅してクラッチ電流帰還信号を電流偏差増幅器およびク
ラッチ電流演算手段に供給する電流検出増幅手段とを設
けたものである。
【0033】また、請求項2の発明に係る自動車用電磁
クラッチの電流制御装置は、走行制御情報とエンジン制
御情報とからクラッチ電流指令信号を出力し、かつ電磁
クラッチの開放時にクラッチ開放信号出力するととも
にクラッチ電流リップル成分の除去されたクラッチ電流
検出値によりクラッチ電流指令信号を補正するクラッチ
電流演算手段と、クラッチ電流指令信号とクラッチ電流
帰還信号との偏差をとる電流偏差増幅器と、電流偏差増
幅器の出力に応じてパルス幅変調信号を出力するPWM
変調器と、パルス幅変調信号に応じてオン,オフ制御さ
て電磁クラッチにクラッチ電流を供給する第1の出力
トランジスタと、クラッチ開放信号によりオン,オフ制
御されクラッチ電流を電流検出抵抗に流す第2の出力ト
ランジスタと、第2の出力トランジスタのオフ時に電磁
クラッチに逆励磁電流を供給する逆励磁抵抗と、電流検
出抵抗の両端の電圧を増幅してクラッチ電流帰還信号を
出力する電流検出増幅手段と、クラッチ電流帰還信号を
入力してクラッチ電流検出値をクラッチ電流演算手段
出力するクラッチ電流平均化フィルタとを設けたもので
ある。
【0034】
【作用】請求項1の発明におけるクラッチ電流演算手段
は、エンジン制御情報と走行制御情報とから、クラッチ
電流指令信号とクラッチ開放信号とを出力し、クラッチ
電流指令信号とクラッチ電流帰還信号との偏差に応じて
第1の出力トランジスタがオン,オフ動作を行うととも
に、クラッチ開放信号により第2の出力トランジスタが
オン,オフ制御されて電磁クラッチ電流を電流検出抵抗
に流す。
【0035】これにより、電流検出抵抗の両端に電圧降
下が生じる。この電圧降下を電流検出増幅手段で増幅
し、クラッチ電流帰還信号が出力され、このクラッチ電
流帰還信号をクラッチ電流演算手段にフィードバックす
ることにより、クラッチ電流演算手段は走行制御情報と
エンジン制御情報より得たクラッチトルクに対応したク
ラッチ電流指令信号を補正することにより、自動車用電
磁クラッチの電流調整が不要となる。
【0036】また、請求項2の発明におけるクラッチ電
流演算手段は、エンジン制御情報と走行制御情報とか
ら、クラッチ電流指令信号とクラッチ開放信号とを出力
し、クラッチ電流指令信号とクラッチ電流帰還信号との
偏差に応じて第1の出力トランジスタがオン,オフ動作
を行うとともに、クラッチ開放信号により第2の出力ト
ランジスタがオン,オフ制御されて、電磁クラッチ電流
を電流検出抵抗に流す。
【0037】これにより、電流検出抵抗の両端に電圧降
下を生じる。この電圧降下を電流検出増幅手段で増幅
し、クラッチ電流帰還信号が出力され、クラッチ電流帰
還信号はクラッチ電流平均化フィルタでリップル分が除
去され、クラッチ電流検出値がクラッチ電流演算手段に
入力されることにより、クラッチ電流演算手段はクラッ
チ電流指令信号を補正する。
【0038】
【実施例】以下、この発明の自動車用電磁クラッチの電
流制御装置の実施例について図面に基づき説明する。図
1はこの発明の第1の実施例の構成を示す回路図であ
り、請求項1の発明に対応している。
【0039】この図1において、図7と同一部分には同
一符号を付して、その重複説明を避け、図1とは異なる
部分を主体に述べる。この図1を図7と比較しても明ら
かなように、図1では、図7に示した電流検出増幅手段
5内の調整抵抗54が省略されており、また、この電流
検出増幅手段5から出力されるクラッチ電流帰還信号S
Fは電流偏差増幅器11の(−)入力端に加えられると
ともに、クラッチ電流演算手段2に入力されるようにな
っている。その他の構成は図7と同じである。
【0040】次に、動作について、図2のフローチャー
トに沿って説明する。この動作の説明に際しても、図7
と同じ動作の説明部分は省略し、図1の実施例の動作の
特徴をなす部分を主体に述べる。
【0041】図2のフローチャートにおけるステップS
101〜ステップS103までの処理は図8のフローチ
ャートと同様であり、ここでの再度の説明は省略する。
【0042】ステップS103において、クラッチトル
クをクラッチ電流演算手段2で演算して、クラッチ電流
ディジタル指令信号SIDがクラッチ電流演算手段2か
らD/A変換器10に入力される。
【0043】D/A変換器10に入力されたクラッチ電
流ディジタル指令信号SIDはアナログに変換されて、
クラッチ電流アナログ指令信号として、電流偏差増幅器
11の(+)入力端に加えられる。この電流偏差増幅器
11の(−)入力端には、電流検出増幅手段5の出力端
から出力されるクラッチ電流帰還信号SFも印加されて
おり、さらにこのクラッチ電流帰還信号SFはクラッチ
電流演算手段2にもステップ105で入力される。
【0044】これにより、クラッチ電流演算手段2はス
テップ106で走行制御情報SD、エンジン制御情報S
Eより得た上記クラッチ電流ディジタル指令信号SID
の補正を行う。このクラッチ電流ディジタル指令信号S
IDの補正制御フローは図3に示されている。
【0045】次に、この図3のフローチャートに沿っ
て、クラッチ電流ディジタル指令信号SIDの補正手順
について説明する。クラッチ電流ディジタル指令信号S
IDのクラッチ電流補正係数SIDKは、クラッチ電流
帰還信号規格値をSFKとすると、 SIDK=SFK/SF …(2) となる。
【0046】クラッチ電流帰還信号規格値SFKは電流
検出抵抗15の抵抗値をR15とし、電流検出増幅手段
5内の帰還抵抗52の抵抗値をR52とし、基準抵抗5
3の抵抗値をR53とすると、 SFK=SID*R15*{1+(R52/R53)} …(3) がステップS201で得られ、ステップS201で上記
(2)式が得られる。
【0047】したがって、クラッチ電流ディジタル指令
信号SIDは、ステップS203で次の(4)式のよう
になる。 SID=SIDK*SID …(4)
【0048】このように、クラッチ電流ディジタル指令
信号SIDは、電流検出演算増幅手段5から出力される
クラッチ電流帰還信号SFをクラッチ電流演算手段2に
帰還することにより補正することができる。
【0049】この補正されたクラッチ電流ディジタル指
令信号がD/A変換器10でD/A変換された後、電流
偏差増幅器11で、クラッチ電流帰還信号との偏差をと
り、偏差信号がPWM変調器12に加えられ、PWM変
調され、抵抗を介して出力トランジスタ13のベースに
加えられる。
【0050】これにより、図2のステップS104でP
WM変調されたパルス幅に応じて、電磁クラッチ4には
出力端子20からクラッチ電流が流れたり、遮断された
りすることになり、以下、図7の従来と同様の動作を行
う。
【0051】次に、この発明の第2の実施例について説
明する。図4はこの第2の実施例の回路図であり、請求
項2の発明に対応するものである。この図4の実施例の
場合は図1の第1の実施例の構成に新たにクラッチ電流
平均化フィルタ6を設けたものである。
【0052】すなわち、クラッチ電流平均化フィルタ6
は電流検出増幅手段5の出力端とクラッチ電流演算手段
2との間に接続され、電流検出増幅手段5から出力され
るクラッチ電流帰還信号SFのクラッチ電流リップル成
分を除去したクラッチ電流検出値SCがクラッチ電流演
算手段2に入力されるようになっている。
【0053】したがって、クラッチ電流演算手段2は走
行制御情報SD、エンジン制御情報SE、クラッチ電流
検出値SCが入力されるようになっている。
【0054】次に動作について説明する。図5はクラッ
チ電流演算手段2の制御フローであり、この図5のフロ
ーチャートに沿って説明する。ステップS301におい
て、クラッチ電流演算手段2に走行制御情報SDが入力
され、ステップS302でエンジン制御情報SEが入力
され、ステップS303でクラッチ電流演算手段2はエ
ンジン制御情報SEと走行制御情報SDとによりクラッ
チトルクを演算する。
【0055】また、ステップS305で図1の場合と同
様に、電流検出増幅手段5からクラッチ電流帰還信号S
Fが出力される。このクラッチ電流帰還信号SFは電流
偏差増幅器11の(−)入力端に加えられると同時に、
クラッチ電流平均化フィルタ6にも入力される。
【0056】このクラッチ電流平均化フィルタ6にクラ
ッチ電流帰還信号SFが入力されることにより、クラッ
チ電流リップル成分が除去されたクラッチ電流検出値S
Cがクラッチ電流演算手段2に入力される。
【0057】クラッチ電流演算手段2はこのクラッチ電
流検出値SCを入力することにより、ステップS306
で走行制御情報SD、エンジン制御情報SEより得たク
ラッチトルクに対応したクラッチ電流ディジタル指令信
号SIDの補正を行うことができる。
【0058】図6はこのクラッチ電流補正の制御フロー
のサブルーチンを示すフローチャートであり、図6のス
テップS402でクラッチ電流ディジタル指令信号SI
Dのクラッチ電流補正係数SIDKは、クラッチ電流検
出規格値をSCKとすると、 SIDK=SCK/SC …(5) となる。
【0059】クラッチ電流検出規格値SCKは電流検出
抵抗15の抵抗値をR15、帰還抵抗52の抵抗値をR
52、基準抵抗53の抵抗値をR53とすると、ステッ
プS401で、 SCK=SID*R15*{1+(R52/R53)} …(6) となる。
【0060】したがって、ステップS403でクラッチ
電流ディジタル指令信号SIDは、 SID=SIDK*SID …(7) となる。
【0061】このようにして、クラッチ電流平均化フィ
ルタ6から出力されるクラッチ電流検出値SCをクラッ
チ電流演算手段2に入力することにより、クラッチ電流
演算手段2は走行制御情報SD、エンジン制御情報SE
より得たクラッチトルクに対応したクラッチ電流ディジ
タル指令信号SIDの補正を行うことができる。
【0062】この補正されたクラッチ電流ディジタル指
令信号SIDがD/A変換器10でD/A変換された
後、電流偏差増幅器11でクラッチ電流帰還信号SFと
の偏差がとられ、その偏差信号に応じてPWM変調器1
2によりPWM変調され、抵抗を介して出力トランジス
タ11のベースに加えられることにより、図5のステッ
プS304で電磁クラッチ4には、出力端子20からク
ラッチ電流が流れたり、遮断することになる。
【0063】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、クラッチ電流に応じて生じる電流検出抵抗の電圧降
下を電流検出増幅手段で増幅したクラッチ電流帰還信号
をクラッチ電流演算手段に入力することにより、クラッ
チ電流演算手段は走行制御情報とエンジン制御情報より
得られたクラッチトルクに対応したクラッチ電流指令信
号の補正を行うように構成したので、電流検出増幅手段
の増幅率の調整が不要となる効果がある。
【0064】また、請求項2の発明によれば、電流検出
増幅手段から得られるクラッチ電流帰還信号をクラッチ
電流平均化フィルタに加えてクラッチ電流リップル成分
を除去したクラッチ電流検出値をクラッチ電流演算手段
に入力することにより、クラッチ電流演算手段で走行制
御情報とエンジン制御情報より得たクラッチトルクに対
応したクラッチ電流指令信号を補正するように構成した
ので、正確なクラッチ制御を行うことができ、フイーリ
ングの良い走行ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による自動車用電磁ク
ラッチの電流制御装置の回路図である。
【図2】同上第1の実施例におけるクラッチ電流演算手
段の制御フローを示すフローチャートである。
【図3】同上第1の実施例におけるクラッチ電流演算手
段のクラッチ電流補正の制御フローを示すフローチャー
トである。
【図4】この発明の第2の実施例による自動車用電磁ク
ラッチの電流制御装置の回路図である。
【図5】同上第2の実施例におけるクラッチ電流演算手
段の制御フローを示すフローチャートである。
【図6】同上第2の実施例におけるクラッチ電流演算手
段のクラッチ電流補正の制御フローを示すフローチャー
トである。
【図7】従来の自動車用電磁クラッチの電流制御装置の
回路図である。
【図8】図7の自動車用電磁クラッチの電流制御装置に
おけるクラッチ電流演算手段の制御フローを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 クラッチ電流制御手段 2 クラッチ電流演算手段 3 電源 4 電磁クラッチ 5 電流検出増幅手段 6 クラッチ電流平均化フィルタ 10 D/A変換器 11 電流偏差増幅器 12 PWM変調器 13 出力トランジスタ 14 出力トランジスタ 15 電流検出抵抗 16 還流ダイオード 17 早切りダイオード 18 逆励磁抵抗 19 逆励磁抵抗 20 出力端子 21 出力端子 23 クラッチ開放トランジスタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行制御情報とエンジン制御情報とから
    クラッチ電流指令信号を出力し、かつ電磁クラッチの開
    放時にクラッチ開放信号を出力するとともにクラッチ電
    流帰還信号により上記クラッチ電流指令信号を補正する
    クラッチ電流演算手段と、上記クラッチ電流指令信号と
    上記クラッチ電流帰還信号との偏差をとる電流偏差増幅
    器と、この電流偏差増幅器の出力に応じてパルス幅変調
    信号を出力するPWM変調器と、上記パルス幅変調信号
    に応じてオン,オフ制御されて電磁クラッチにクラッチ
    電流を供給する第1の出力トランジスタと、上記クラッ
    チ開放信号によりオン,オフ制御され上記クラッチ電流
    を電流検出抵抗に流す第2の出力トランジスタと、この
    第2の出力トランジスタのオフ時に上記電磁クラッチに
    逆励磁電流を供給する逆励磁抵抗と、上記電流検出抵抗
    の両端の電圧を増幅して上記クラッチ電流帰還信号を上
    記電流偏差増幅器および上記クラッチ電流演算手段に供
    給する電流検出増幅手段とを備えた自動車用電磁クラッ
    チの電流制御装置。
  2. 【請求項2】 走行制御情報とエンジン制御情報とから
    クラッチ電流指令信号を出力し、かつ電磁クラッチの開
    放時にクラッチ開放信号を出力するとともにクラッチ電
    流リップル成分の除去されたクラッチ電流検出値により
    上記クラッチ電流指令信号を補正するクラッチ電流演算
    手段と、上記クラッチ電流指令信号とクラッチ電流帰還
    信号との偏差をとる電流偏差増幅器と、この電流偏差増
    幅器の出力に応じてパルス幅変調信号を出力するPWM
    変調器と、上記パルス幅変調信号に応じてオン,オフ制
    御されて電磁クラッチにクラッチ電流を供給する第1の
    出力トランジスタと、上記クラッチ開放信号によりオ
    ン,オフ制御され上記クラッチ電流を電流検出抵抗に流
    す第2の出力トランジスタと、この第2の出力トランジ
    スタのオフ時に上記電磁クラッチに逆励磁電流を供給す
    る逆励磁抵抗と、上記電流検出抵抗の両端の電圧を増幅
    して上記クラッチ電流帰還信号を出力する電流検出増幅
    手段と、上記クラッチ電流帰還信号を入力して上記クラ
    ッチ電流検出値を上記クラッチ電流演算手段に出力する
    クラッチ電流平均化フィルタとを備えた自動車用電磁ク
    ラッチの電流制御装置。
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