JP2744390B2 - 椅子における合成樹脂製の脚体 - Google Patents

椅子における合成樹脂製の脚体

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和昭 中林
敦志 福原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、事務用等の椅子におけ
る合成樹脂製の脚体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】事務用の椅子の脚体は、一般に、平面視
で放射状に延びる複数本の脚杆を備えた接地脚部の中心
部に筒部を上向きに突設した形態になっており、前記筒
部にて、座体に対するガススプリング等の脚柱を倒れ不
能に保持するようにしている。そして、外観の向上及び
製造工程の簡素化等のために、脚体を合成樹脂製とする
ことが行われており、その場合、従来は、例えば実開昭
63−91048号公報に記載され且つ図7に示すよう
に、脚体20を、接地脚部21に筒部22を連接した状
態に一体成形し、筒部22にて、座体昇降用のガススプ
リング23を倒れ不能に保持するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この脚体2
0を成形するには、一般に、図7に二点鎖線で示すよう
に、密着・離反自在に構成した一対の金型24,25の
合わせ面に、脚体20と同じ形状のキャビティを形成
し、両金型24,25を密着した状態で、キャビティに
ゲート26から溶融合成樹脂を注入し、合成樹脂が固ま
ってから両金型24,25を離反して、成形された脚装
置20を両金型24,25から抜き取ると言う射出成形
法が採用されている。
【0004】この場合、成形した後の型抜きを容易にす
るために、筒部22の内径を、その上端が大径で下端部
が小径となるようテーパ状に形成しており、そこで、ガ
ススプリング23を上下摺動自在にガイドするために
は、筒部22に、当該筒部22とは別体に形成した合成
樹脂製のブッシュ27を嵌着するようにしている。しか
し、従来のように、接地脚部21に筒部22を一体的に
連接した形態では、筒部22を形成するための第1金型
24が大型化するため、筒部22を高い寸法精度に成形
することができず、このため、ブッシュ27を筒部22
に嵌着するに際して、ブッシュ26の嵌め合いが固すぎ
たり緩過ぎたりして、ブッシュ27を過不足のない強さ
で嵌め込むことが困難となり、延いては、ガススプリン
グ23の取付けが厄介となったり、ガススプリング23
の円滑な上下摺動が阻害される虞があるという問題があ
った。
【0005】本発明は、これらの問題を解決することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、平面視中央部に上向き開口の支持孔を穿設し
た接地脚部と、座体支持用の脚柱に被嵌してこれを倒れ
不能に保持する筒部とをそれぞれ合成樹脂にて別々に形
成し、前記筒部の下部を前記接地脚部の支持孔に上方か
ら嵌合し、これら筒部と接地脚部とを溶着又は接着等の
適宜手段で固着する構成にした。
【0007】
【発明の作用・効果】このように、接地脚部と筒部とを
別々に成形してから固着する構成にすると、一対の金型
を使用して筒部を成形するにおいて、当該一対の金型
は、円柱状のものと筒状のものとの単純な形状で良く、
しかも小さいから、筒部を高い寸法精度に成形すること
ができる。
【0008】また、筒部が小さくて単純な形状であるこ
とにより、筒部の内周面をストレート状に形成した状態
であっても、成形後において金型から抜き取ることがで
きるから、従来筒部に嵌着していたブッシュを廃止し
て、筒部にて直接に脚柱を支持することも可能となる。
従って本発明によると、筒部を高い寸法精度に成形でき
ることと、従来使用していたブッシュを廃止することが
可能であることとが相俟って、脚柱の取付けを容易に行
うことができると共に、脚柱がガスシリンダのように上
下摺動する場合には、その上下摺動を円滑に行うことが
できる効果を有する。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面(図1〜図6)
に基づいて説明する。図1〜図5は第1の実施例を示し
ており、これらの図において符号1で示す椅子は、座体
2と背もたれ3と脚体4とを備えている。前記脚体4
は、平面視で放射状に延びる複数本の脚杆5aを備える
と共に中央部に上向き開口の支持孔6を穿設して成る合
成樹脂製の接地脚部5と、該接地脚部5の支持孔6に上
方から嵌挿した合成樹脂製の筒部7とから成り、筒部7
に、脚柱の一例としてのガススプリング8を嵌挿してい
る。各脚杆5aの先端にはキャスター9を設けている。
【0010】前記ガススプリング8は、シリンダ8aと
これに嵌挿した下向きのピストンロッド8bとを備えて
おり、シリンダ8aの上端を座体2に固着する一方、ピ
ストンロッド8bの下端を、接地脚部4における支持孔
6の底板6aに係止している。シリンダ8aの上端に設
けた操作ピン10を押圧して、ピストンロッド8bに対
するロックを解除すると、座体2を昇降させることがで
きる。
【0011】前記接地脚部5における支持孔6は、その
上部が大径となるよう段違い状に形成されている一方、
筒部7の下部も、前記支持孔6に密嵌するよう大小異径
に形成しており、筒部7の段差面7aを、支持孔6の段
差面6bにて支持することにより、筒部7を、直立した
状態で且つ下向き抜け不能に保持する。そして、例え
ば、接地脚部6における上段部の内周面6cと筒部7の
外周面7bとを、高周波溶着法や振動溶着法又は超音波
溶着法等にて溶着することにより、筒部7を接地脚部5
に対して抜け不能に固着する。なお、筒部7と接地脚部
5との接触面の全面を溶着するようにしても良いし、ま
た、固着手段としては溶着には限らず、例えば接着剤に
て接着するようにしても良い。
【0012】ところで、前記接地脚部5の成形は、図4
に示すように、一般に、一対の金型11,12を密着さ
せて、当該両金型11,12の合わせ面に形成したキャ
ビティに溶融合成樹脂を注入し、樹脂が固まってから両
金型11,12を離反して、成形された接地脚部5を両
金型11,12から抜き外すと言う方法によって行われ
る。
【0013】他方、筒部7の製造も、図5に示すよう
に、円柱状の第1金型13とこれに被嵌する筒状の第2
金型14とを密着させて、両金型13,14の間に形成
されたキャビティに溶融合成樹脂を注入し、樹脂が固ま
ってから両金型13,14を離反させて型抜きし、ゲー
トの部分を切除すると言う方法で行われる。この場合、
筒部7を形成するための金型13,14が単純な形状で
且つ小さいから、筒部7を高い寸法精度に成形すること
ができる。また、筒部7が単純な形状であることによ
り、第1金型13の外周面をストレート状に形成して
も、成形後における型抜きを行うことができるから、図
7のようなブッシュ27を廃止して、筒部7にてガスス
プリング8のシリンダ8aを直接に支持することが可能
となる。
【0014】従って、ガススプリング8の取付けを容易
に行うことができると共に、ガススプリング8における
シリンダ8aを円滑に上下摺動させることができる。な
お、筒部6にブッシュを嵌着するようにしても良く、こ
の場合も、ブッシュを過不足のない力が嵌着することが
できるから、ガススプリング8の取付けや上下摺動に支
障をきたすことはない。
【0015】図1に一点鎖線で示すように、筒部7のう
ち上部のみにてシリンダ8aを倒れ不能に支持し、これ
よりも下方の部位の内周面とシリンダ8aとの間に隙間
が空くようにしても良い。図6に示すのは、筒部7を接
地脚部5における支持孔6の内面に固着するための他の
手段を示す。
【0016】すなわち、この実施例では、接地脚部5に
おける支持孔6の内周面のうち適宜部位に金属製のリン
グ15を埋設しておき、支持孔6に筒部7の下部を嵌挿
したのち、電磁誘導によって金属製リング15を誘導加
熱することにより、リング15の周辺の箇所で筒部7と
接地脚部5とを溶着するようにしたものである。なお、
接地脚部及び筒部は、射出成形法のみでなく、反応成形
法等の他の方法によって成形しても良いことは言うまで
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】脚装置の要部断面図である。
【図2】椅子の斜視図である。
【図3】接地脚部の底面図である。
【図4】接地脚部の成形状態を示す図である。
【図5】筒部の成形状態を示す図である。
【図6】他の実施例を示す図である。
【図7】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 椅子 4 脚体 5 接地脚部 6 支持孔 7 筒部 8 脚柱の一例としてのガススプリング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面視略中央部に上向き開口の支持孔を穿
    設して成る接地脚部と、座体支持用の脚柱に被嵌してこ
    れを倒れ不能に保持する筒部とをそれぞれ合成樹脂にて
    別々に形成し、前記筒部の下部を前記接地脚部の支持孔
    に上方から嵌合し、これら筒部と接地脚部とを溶着又は
    接着等の適宜手段で固着したことを特徴とする椅子にお
    ける合成樹脂製の脚体。
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