JPH028732Y2 - - Google Patents

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JPH028732Y2
JPH028732Y2 JP1984160598U JP16059884U JPH028732Y2 JP H028732 Y2 JPH028732 Y2 JP H028732Y2 JP 1984160598 U JP1984160598 U JP 1984160598U JP 16059884 U JP16059884 U JP 16059884U JP H028732 Y2 JPH028732 Y2 JP H028732Y2
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pin
boss portion
molded product
mold
rib
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、他部材との取付用の穴明き円筒状の
ボス部を一体に有するプラスチツク成形品を成形
するためのプラスチツク成形用金型に関するもの
である。
〔従来の技術〕
たとえば、第5図に示すように、自動車のステ
アリングホイールに設けられるホーンパツド1
は、ステアリングホイールに上下動自在に保持さ
れなくてはならないため、その下側面に穴2明き
円筒状のボス部3を設け、このボス部3に、ホー
ンパツド1をステアリングホイールに保持するた
めの保持用部材4をビス5で固定し、さらに、ボ
ス部3の外側に、ボス部3の補強と保持用部材4
の姿勢安定を兼ねたリブ6(後述する金型10の
溝14の深さ調節後に保持用部材4に当接するよ
うになる。)を設けるとともに、このリブ6の下
端に、保持用部材4の小孔7と係合して保持用部
材4を位置決めする突起8を設けている。
この場合、ホーンパツド1はプラスチツクで成
形されるので、この成形の際に、ボス部3、リブ
6及び突起8も一体に形成される。
このようなホーンパツド1を成形する際には、
第6図に示すように上下一対の金型9,10を用
いるが、ホーンパツド1の下側面に対応する金型
10には、第7図にも示すように、上記ボス部3
の外周面を形成するための円孔11が形成され、
この円孔11の内側に、上記ボス部3の端面を形
成するための円筒状のスリーブピン12が嵌合さ
れ、このスリーブピン12の内側に、上記ボス部
3の穴2を形成するためのインナーピン13が嵌
合され、さらに、上記円孔11の内壁に、上記リ
ブ6を形成するための溝14が形成されていると
ともに、この溝14の底部に、上記突起8を形成
するための小孔15が形成されている。
そして、この金型10の溝14及び小孔15
は、通常の加工方法では形成できないので、放電
加工によつて形成している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上述したホーンパツド1のように保
持用部材4等の複数の部品系列のなかに組付けら
れるプラスチツク成形品の場合、試作段階から量
産段階に移行する際に、部品系列中の各部品の寸
法のばらつきを吸収するために、そのボス部3及
びリブ6の高さを調整する必要があるが、ボス部
3の高さ調節についてはスリーブピン12の位置
調節で比較的に簡単にできるものの、リブ6の高
さ調節については、初期段階に溝14を浅めに形
成しておき、最終段階で他部品に合わせて再度の
放電加工を行なつて溝14を所定の深さに形成し
て調節したり、あるいは、初期段階に形成した溝
14が深すぎた場合、溝14の底部を溶接等で埋
めた上で再度の放電加工を行なつて溝14を所定
の深さに形成して調節したりしていた。
本考案は、このような点に鑑みなされたもの
で、他部材との取付用の穴明き円筒状のボス部を
一体に有するプラスチツク成形品を成形するため
のプラスチツク成形用金型において、その金型構
造及び成形するボス部の補強用のリブの構造を工
夫して、リブの高さ調整をボス部と同様に簡単に
行なえるようにするとともに、金型も放電加工を
おこなうことなく通常の加工方法で形成できるよ
うにすることを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、たとえばホーンパツド21等のプラ
スチツク成形品を成形する際に、この成形品21
の一側面の一部分に、成形品21の一側面から伸
びる穴22明き円筒状のボス部23と、このボス
部23を囲繞して上記成形品21の一側面から伸
びる円環状リブ25と、上記ボス部23及び円環
状リブ25を一体に連結して上記成形品21の一
側面から伸びる連結リブ24を、上記成形品21
の一側面と一体に形成する一対のプラスチツク成
形用金型31,32に関するものであつて、上記
成形品21の一側面に対応する一方の金型32
に、上記円環状リブ25の外周面を形成するため
の円孔36を形成し、この円孔36の内側に、上
記円環状リブ25の端面を形成するための円筒状
の第1のピン37を上記金型32に対して軸方向
に位置調節自在に設け、この第1のピン37の内
側に、上記円環状リブ25の内周面及び上記ボス
部23の外周面を形成するための円筒状の第2の
ピン38を設け、この第2のピン38に、上記連
結リブ24を形成するためのスリツト41を軸方
向に先端面まで形成し、上記第2のピン38の内
側に、上記ボス部23の端面を形成するためのた
とえばスリーブピン42等の第3のピンを上記金
型32に対して軸方向に位置調節自在に設け、こ
の第3のピン42の中央部に上記ボス部23の穴
22を形成するためのたとえばインナーピン43
等の第4のピンを設けたことを特徴とするもので
ある。
〔作用〕
本考案のプラスチツク成形用金型は、ホーンパ
ツド21等のプラスチツク成形品の穴22明きボ
ス部23の外側に連結リブ24を設けるととも
に、この連結リブ24の外側に円環状リブ25を
設け、円環状リブ25の端面を金型32と別体の
円筒状の第1のピン37で形成するようにしたの
で、第1のピン37の位置調節により円環状リブ
25の高さ調節が自由にでき、そして、連結リブ
24を形成するスリツト41を金型32と別体の
第2のピン38に形成したので、金型32外で第
2のピン38にスリツト41を形成でき、したが
つて、放電加工の必要がなく、通常の加工方法で
スリツト41を形成できる。
〔実施例〕
本考案のプラスチツク成形用金型の一実施例を
第1図ないし第4図を参照して説明する。
第4図はプラスチツク成形品としてのホーンパ
ツド21を示し、このホーンパツド21の下面側
の一部分には、ホーンパツド21の下面側から垂
直に伸びる穴22明き円筒状のボス部23と、こ
のボス部23を囲繞してホーンパツド21の下面
側から垂直に伸びる円環状リブ25と、ボス部2
3及び円環状リブ25を一体に連結してホーンパ
ツド21の下面側から垂直に伸びる全体として放
射状に配置された4つの連結リブ24が、ホーン
パツド21の成形時に、ホーンパツド21の下側
面と一体に形成され、さらに、円環状リブ25の
下端面には一対の突起26が突設されている。
そして、このホーンバツド21の穴22明きボ
ス部23には、このホーンパツド21をステアリ
ングホイールに保持するための保持用部材4がビ
ス5で固定されるようになつており、さらに、こ
の保持用部材4が円環状リブ25の下端面に当接
してその姿勢が安定するようになつているととも
に、この保持用部材4の小孔7に円環状リブ25
の突起26が係合してこの保持用部材4が位置決
めされるようになつている。
また、第1図は上記ホーンパツド21を成形す
る装置を示し、この装置は、閉状態の上下一対の
金型31,32間に溶融状態のプラスチツク33
を注入して、この金型31,32間でプラスチツ
ク33を固化させることにより、上記ホーンパツ
ド21を形成するものである。
そうして、上記ホーンバツド21の下側面に対
応する下側の金型32には、第2図及び第3図に
示すように、上記円環状リブ25の外周面を形成
するための円孔36が形成され、この円孔36の
内側に、上記円環状リブ25の下端面を形成する
ための円筒状の第1のピン37と、上記円環状リ
ブ25の内周面及び上記ボス部23の外周面を形
成するための円筒状の第2のピン38とを、一体
に形成した入れ子ピン39が、上記金型32に対
して軸方向に位置調節自在に設けられ、この入れ
るピン39の第1のピン37の上端面に、上記円
環状リブ25の突起26を形成するための小孔4
0が穿設されているとともに、この入れ子ピン3
9の第2のピン38の上端部に、上記連結状リブ
24を形成するためのスリツト41が形成され、
上記入れ子ピン39の第2のピン38の内側に、
上記ボス部23の下端面を形成するための円筒状
の第3のピンとしてのスリーブピン42が、上記
金型32に対して軸方向に位置調節自在に設けら
れ、このスリーブピン42の内側に、上記ボス部
23の穴22を形成するための第4のピンとして
のインナーピン43が、上記金型32に対して軸
方向に位置調節自在に設けられている。
なお、閉状態の上下の金型31,32間でプラ
スチツク33が固化した後、上側の金型31を上
昇させて上下の金型31,32を開状態とし、形
成されたホーンパツド21を下側の金型32から
離型させる際には、スリーブピン42をエジエク
タプレート46で押し上げて、ホーンパツド21
を突き出すようになつている。
上述したような金型32の構造により、ホーン
パツド21の試作段階から量産段階に移行する際
に、ホーンパツド21のボス部23及び円環状リ
ブ25の高さ調節を行なう場合、入れ子ピン39
及びスリーブピン42の下端部を削つたり、入れ
子ピン39及びスリーブピン42の下端部に設け
るスペーサの厚さを変えたりして、金型32に対
する入れ子ピン39及びスリーブピン42の軸方
向の位置を調節できるので、成形するホーンパツ
ド21のボス部23及び円環状リブ25の高さ調
節が極めて容易にできる。
そして、金型32、入れ子ピン39、スリープ
ピン42及びインナーピン43の形状加工につい
ても、別々に独立した状態で行なえるので、旋
盤、フライス盤等を用いた通常の加工方法でで
き、特殊な放電加工等の必要がない。
さらに、ホーンパツド21に形成されたボス部
23も、連結リブ24に加えて円環状リブ25に
保護されるので、強度が向上する。
なお、この実施例では、第1のピン37と第2
のピン38を、入れ子ピン39として一体に形成
したが、この第1のピン37と第2のピン38と
を別体に形成してもよく、また、第2のピン38
を第3のピンすなわちこの実施例のスリーブピン
42と一体に形成してもよく、さらに、第3のピ
ンすなわちこの実施例のスリーブピン42と第4
のピンすなわちこの実施例のインナーピン43と
を一体に形成してもよい。
〔考案の効果〕
上述したように、本考案によれば、プラスチツ
ク成形品を成形する際に、このプラスチツク成形
品の一側面の一部分に、穴明き円筒状のボス部
と、このボス部を囲繞する円環状リブと、ボス部
及び円環状リブを一体に連結する連結リブを、一
体に成形する金型において、第3のピン及び第1
のピンのそれぞれの軸方向の位置を調節すること
により、ボス部及び円環状リブのそれぞれの高さ
を極めて容易に調節することができる。そして、
第1ないし第4のピンが金型と別体のため、第1
ないし第4のピンの加工を旋盤やフライス盤等を
用いた通常の加工方法で行なうことができ、特殊
な旋電加工等の必要がない。また、ボス部及び円
環状リブが連結リブによつて一体に連結し、その
上、これらがプラスチツク成形品の一側面と一体
のため、ボス部の姿勢及びボス部の穴の位置が安
定し、したがつて、ボス部の穴に螺着する部材の
位置と姿勢も安定する。さらに、ボス部、連結リ
ブ及び円環状リブが互いに補強する関係であるか
ら、それぞれの肉厚を薄くすることができ、した
がつて、プラスチツク成形品の一側面のボス部、
連結リブ及び円環状リブによるヒケ等の欠陥がプ
ラスチツク成形品の反対側の他側面に現われ難く
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のプラスチツク成形用金型の一
実施例を示す縦断面図、第2図はその要部の縦断
面図、第3図はその要部の一部を断面にした斜視
図、第4図は本考案のプラスチツク成形用金型で
成形したプラスチツク成形品としてのホーンパツ
ド及びその取付相手を示す分解斜視図であり、そ
して、第5図は従来の金型により成形したプラス
チツク成形品としてのホーンパツド及びその取付
相手を示す縦断面図、第6図は従来のプラスチツ
ク成形用金型の一部を示す縦断面図、第7図はそ
の一部を断面にした斜視図である。 21……プラスチツク成形品としてのホーンパ
ツド、22……穴、23……ボス部、24……連
結リブ、25……円環状リブ、32……金型、3
6……円孔、37……第1のピン、38……第2
のピン、41……スリツト、42……第3のピン
としてのスリーブピン、43……第4のピンとし
てのインナーピン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 プラスチツク成形品を成形する際に、この成形
    品の一側面の一部分に、上記成形品の一側面から
    伸びる穴明き円筒状のボス部と、このボス部を囲
    繞して上記成形品の一側面から伸びる円環状リブ
    と、上記ボス部及び円環状リブを一体に連結して
    上記成形品の一側面から伸びる連結リブを、上記
    成形品の一側面と一体に形成する一対のプラスチ
    ツク成形用金型において、 上記成形品の一側面に対応する一方の金型に上
    記円環状リブの外周面を形成する円孔を形成し、
    この円孔の内側に上記円環状リブの端面を形成す
    る円筒状の第1のピンを上記金型に対して軸方向
    に位置調節自在に設け、この第1のピンの内側に
    上記円環状リブの内周面及び上記ボス部の外周面
    を形成する円筒状の第2のピンを設け、この第2
    のピンに上記連結リブを形成するスリツトを軸方
    向に先端面まで形成し、上記第2のピンの内側に
    上記ボス部の端面を形成する第3のピンを上記金
    型に対して軸方向に位置調節自在に設け、この第
    3のピンの中央部に上記ボス部の穴を形成する第
    4のピンを設けたことを特徴とするプラスチツク
    成形用金型。
JP1984160598U 1984-10-24 1984-10-24 Expired JPH028732Y2 (ja)

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JPS6177212U JPS6177212U (ja) 1986-05-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (2)

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JPS5038322A (ja) * 1973-07-05 1975-04-09
JPS5325669A (en) * 1976-08-20 1978-03-09 Mitsubishi Metal Corp Method of knocking out mold in production of pinch roller for tape

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JPS6177212U (ja) 1986-05-23

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