JPH0530842Y2 - - Google Patents

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JPH0530842Y2
JPH0530842Y2 JP10323888U JP10323888U JPH0530842Y2 JP H0530842 Y2 JPH0530842 Y2 JP H0530842Y2 JP 10323888 U JP10323888 U JP 10323888U JP 10323888 U JP10323888 U JP 10323888U JP H0530842 Y2 JPH0530842 Y2 JP H0530842Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、下部加圧方式の高圧鋳造法を行な
う際に、湯口部付近の製品形状を賦形するため
に、鋳造の湯口部に取付ける入子リングに関する
ものである。
従来の技術 車両用アルミホイール等の鋳造法としては、例
えば、特願昭62−336341号に示される下部加圧方
式の高圧鋳造法が知られている。これは第6図に
示すように、上型1と下型2とスライド入子3,
3とにより形成されたキヤビテイ4に、スリーブ
5内のアルミ合金溶湯を射出チツプ6で押出して
加圧注入するもので、この高圧鋳造法において
は、注湯時のガス抜け性を高めるためるために、
湯口7をキヤビテイ4の意匠面側(第6図におい
てキヤビテイ4の下部側)に形成している。ま
た、湯口7にはドーナツツ状の入子リング8(第
7図参照)が設けられ、この入子リング8により
湯口7付近の製品形状が賦形されるとともに、入
子リング8の下面側には、型出し後における湯口
7の入子リング8からの分離を容易にするために
予めパンチングメタル9を設けるのが一般的であ
る。
そして、スリーブ8内の溶湯が射出チツプ6に
よつて押出されてキヤビテイ4内に注入されると
ともに、湯口7のパンチングメタル9と前記射出
チツプ6の間には押湯用の溶湯10が保持され、
この部分の溶湯は、凝固してパンチングメタル9
と一体のビスケツト10′となる。
一方、型出しした鋳造品の湯口分離加工は第8
図A〜Dに示す手順で行なわれる。すなわち、型
出しされ、製品部分11の湯口7に入子リング8
と、パンチングメタル9と一体のビスケツト1
0′とが形成された鋳造品は、湯口7側が下方と
なるように治具(図示せず)上にセツトし(第8
図A参照)、ビスケツト突き出し棒12を、鋳造
品の上下方向に貫通するアクスル孔に上方から挿
入し、パンチングメタル9を下方に突き出してビ
スケツト10′を製品部分11から分離させる
(第8図B参照)。次に、湯口7に嵌合している入
子リング8を分離し(第8図C参照)、その後、
不要な湯道7a部分を切削加工等により除去して
いた(第8図D参照)。
考案が解決しようとする課題 しかし、前述の入子リング8を用いた従来の高
圧鋳造方法においては、製品部分11からビスケ
ツト10′および入子リング8を分離除去した後
に、不要な湯道7a部分を切削加工等によりさら
に除去する必要があるため、製品部分11を旋盤
等にセツトして切削加工を行なう分、工程数およ
び加工手間が余分にかかるという問題があつた。
この考案は、上記した技術的背景の下になされ
たもので、湯口分離加工における切削加工を不要
とできる高圧鋳造型用入子リングを提供すること
を目的としている。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するための手段としてこの考案
は、上下方向への貫通部を有する製品を成形する
場合に前記貫通部の一端側に湯口部を設けた高圧
鋳造型の湯口部に取付ける入子リングにおいて、
リング中央の開口内の上下方向の中間位置に、開
口の内径を絞つて形成したエツジ部が環状に設け
られていることを特徴としている。
作 用 上記のように構成することにより、湯口分離加
工時に、型出しした鋳造品を治具上にセツトして
この鋳造品の貫通部分に突き出し棒を挿通して湯
口部を突き出すと、入子リングの所定の位置に形
成されたエツジ部により鋳肉を盗まれて薄肉に形
成された湯道部分に亀裂が誘発され、この亀裂の
部分から破断して不要な湯道部分が湯口部と一体
となつて鋳造品から分離除去される。不要な湯道
部分が除去された後、入子リングを取外して湯口
分離加工を終了する。また、湯道の切断面は、製
品部部の仕上加工時に研磨加工を施す。
実施例 以下、この考案の高圧鋳造型用入子リングの実
施例を第1図ないし第5図に基づいて説明する。
第1図は第1実施例の入子リングを示すもの
で、この入子リング21は、円板状の中央に上下
方向に貫通する湯道22が形成されており、この
湯道22の内径は、上下両端が大径で上下方向の
中間に向けてそれぞれ徐々に縮小してテーパ状に
形成され、上下からの両テーパ面が鏡を接するほ
ぼ中間点が最も小径となつて、この部分にエツジ
部23が環状に形成されている。
また、第2図は前記入子リング21を、車両用
アルミホイールを下部加圧式高圧鋳造方法で鋳造
する場合に用いた状態を示すもので、上型24と
下型25とスライド入子26,26とにより囲繞
された内側にキヤビテイ27が形成されるととも
に、下型25の下面中央には、成形機の射出用ス
リーブ28がほぼ垂直に接続され、このスリーブ
28内にはアルミニウム合金の溶湯を押し出す射
出チツプ29が摺動可能に配設されている。
一方、前記キヤビテイ27の下部中央の湯口部
30には、前記入子リング21が下型25に支持
して設けられるとともに、この入子リング21の
下面には、平板状のパンチングメタル31が密接
した状態で設けられており、このパンチングメタ
ル31は、前記射出チツプ29の端面とほぼ平行
に対向するように配設されている。
また、射出用スリーブ28内の溶湯を射出チツ
プ29により押し出すと、押し出された溶湯は、
湯口部30に設けられた入子リング21の湯道2
2を通つてキヤビテイ27内に圧入される。ま
た、湯口部30に配設されたパンチングメタル3
0と射出チツプ29の端面との間には、一定量の
溶湯が押湯として保持され、この溶湯を射出チツ
プ29で加圧することによりキヤビテイ27内に
注入された溶湯が高圧状態に維持される。また、
キヤビテイ27内の溶湯が凝固して製品部分32
が成形されると、湯口部30の前記押湯用の溶湯
もパンチングメタル31と一体に凝固してビスケ
ツト33となる。一方、湯口部30に配設された
入子リング21の湯道22内に注入された溶湯
は、入子リング21のエツジ部23により縮径さ
れた部分が、上型24のアクスル孔賦形部の突起
24aの先端に近傍することによつて、この部分
の湯道22の肉厚が最も薄くなり、これより下部
側の不要な湯道の部分が厚く形成される。
そして、型出し後の鋳造品の製品部分32から
不要の湯口部30を分離除去する湯口分離加工は
第3図A〜Cの順で行なわれる。すなわち、型出
しされ、製品部分32の湯口部30に入子リング
21と、パンチングメタル31と一体のビスケツ
ト33とが形成された鋳造品は、湯口部30側が
下方となるように治具(図示せず)上にセツトし
(第3図A参照)、ビスケツト突き出し棒34を、
鋳造品の上下方向に貫通するアクスル孔に上方か
ら挿入し、パンチングメタル31の上面に形成さ
れた不要な湯道部分を下方に突き出すと、入子リ
ング21のエツジ部23により薄肉に形成された
湯道部分に、先ず亀裂が誘発されて不要な湯道部
分が切離された後、この不要な湯道部分がビスケ
ツト33と一体に製品部分から分離される(第3
図B参照)。次に、湯口部30に嵌合している入
子リングを分離除去して湯口分離加工を終了する
(第3図C参照)。
したがつて、この実施例の入子リング21を用
いることにより、鋳造品の不要な湯道部分をビス
ケツト33と一体に製品部分32から分離するこ
とができ、従来の入子リングを使用した場合のよ
うに、湯口部が分離除去された後も製品部分に残
つている不要な湯道部分の切削除去する切削加工
が必要なくなる。なお、製品部分32に残る不要
な湯道部分の破断面は、製品部分32の仕上げ工
程で研磨加工等を行なつてい仕上げる。
また第4図はこの考案の第2実施例の入子リン
グを示すもので、この入子リング41の中央に上
下方向に貫通形成された湯道42は、下面側に形
成された伏せた摺り鉢状の凹部42aと、上面側
から前記凹部42aの上部底面側に連通するよう
に形成されたテーパ孔42bとからなり、この凹
部42aとテーパ孔42bとの境の最も小径とな
つた部分にエツジ部43が形成されており、前記
第1実施例の入子リングと同様の作用効果を有す
るものである。
さらに、第5図はこの考案の第3実施例の入子
リングを示すもので、この入子リング51は、前
記第2実施例の入子リングとは逆に、中央の湯道
52が、上面側に形成された摺り鉢状の凹部52
aと、下面側から前記凹部52aの底面側に連通
するように形成されたテーパ孔52bとからな
り、この凹部52aとテーパ孔52bとの境の最
も小径となつた部分にエツジ部53が形成され、
前記両実施例の入子リングと同様の作用効果を有
するものである。
考案の効果 以上説明したようにこの考案は、上下方向への
貫通部を有する製品を成形する場合に前記貫通部
の一端側に湯口部を設けた高圧鋳造型の湯口部に
取付ける入子リングにおいて、リング中央の開口
内の上下方向の中間位置に、開口の内径を絞つて
形成したエツジ部が環状に設けられているので、
湯口分離加工時に、前記エツジ部が亀裂を誘発さ
せて、不要な湯道部分を湯口部と一体に分離除去
することができ、従来必要とされた湯道部分の切
削加工を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの考案の第1実施例を
示すもので、第1図は入子リングの断面正面図、
第2図はこの実施例の入子リングを使用して鋳造
を行なつた状態を示す断面図、第3図A〜Cは湯
口分離加工の各工程を示すもので、第3図Aは鋳
造品を治具上にセツトする工程を示す図、第3図
Bはビスケツトを分離する工程を示す図、第3図
Cは入子リングを分離する工程を示す図、第4図
は第2実施例の入子リングを示す断面正面図、第
5図は第3実施例の入子リングを示す断面正面
図、第6図ないし第8図は従来例を示すもので、
第6図は従来の高圧鋳造方法を示す説明図、第7
図は従来の入子リングを示す断面正面図、第8図
は湯口分離加工の各工程をそれぞれ示す図であ
る。 21,41,51……入子リング、22,4
2,52……湯道、23,43,53……エツジ
部、27……キヤビテイ、28……射出用スリー
ブ、29……射出チツプ、30……湯口部、31
……パンチングメタル、32……製品部分、33
……ビスケツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上下方向への貫通部を有する製品を成形する場
    合に前記貫通部の一端側に湯口部を設けた高圧鋳
    造型の湯口部に取付ける入子リングにおいて、リ
    ング中央の開口内の上下方向の中間位置に、開口
    の内径を絞つて形成したエツジ部が環状に設けら
    れていることを特徴とする高圧鋳造型用入子リン
    グ。
JP10323888U 1988-08-05 1988-08-05 Expired - Lifetime JPH0530842Y2 (ja)

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JP10323888U JPH0530842Y2 (ja) 1988-08-05 1988-08-05

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JP10323888U JPH0530842Y2 (ja) 1988-08-05 1988-08-05

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JPH0228353U JPH0228353U (ja) 1990-02-23
JPH0530842Y2 true JPH0530842Y2 (ja) 1993-08-06

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