JP2003071536A - 鍛造品の取り出し方法及びその装置 - Google Patents
鍛造品の取り出し方法及びその装置Info
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Abstract
鍛造品の取り出し方法及びその装置を提供する。 【構成】 1.鍛造成形された鍛造品の軸心付近に突き
当てる第一ノックアウトと、第一ノックアウトの外周側
に配置される第二ノックアウトとにより鍛造品を金型か
ら取り出す取り出し方法において、第一ノックアウトを
鍛造品側に所定量押し出した後、第二ノックアウトを第
一ノックアウトと同速度で鍛造品側に押し出す取り出し
方法。2.鍛造品の軸心に沿って配置され、鍛造品を軸
線方向に押し出す第一ノックアウトと、第一ノックアウ
トの外周側に配置され、第一ノックアウトに対し非同期
で軸線同方向に移動可能な第二ノックアウトとを備える
装置。
Description
を金型から取り出す鍛造品の取り出し方法及びその装置
に関する。
成形にて荒成形後、切削加工にて仕上げ成形することが
多く行われてきた。ここで鍛造成形は、図1に示す如
く、例えばリング状の鍛造仕上品W4(図1の(オ))
を形成する場合、まず線材を切断した円柱状の素材W0
(図1の(ア))を軸線方向に押圧して樽状の予備成形
品W1(図1の(イ))を形成し、続いて予備成形品W
1を軸線方向に押圧して円盤状で軸心付近端面が突出す
るボス5を有する円盤状成形品W2(図1の(ウ))を
形成する。次に円盤状成形品W2を更に軸線方向に押圧
して、ボス5端面の軸心側に浅穴の中央小溝7、ボス5
の反対端面の軸心側に深穴の中央大溝6を凹設した中間
成形品W3(図1の(エ))を形成し、最後に中央小溝
7と中央大溝6との間に設けられた隔壁部8を打ち抜い
て鍛造仕上品W4を形成していた。
成形品W1から鍛造品である円盤状成形品W2を形成す
る工程を図6及び図7に基づいて説明する。図6左半部
は成形前、図6右半部は成形後の状態を表し、図7は鍛
造成形された円盤状成形品W2を下型141から取り出
す状態を表す。
すると、141は下型で、ダイ143内周面及びノック
アウト152上面とにより予備成形品W1を投入する型
彫空間142を画成する。取り出し装置としてのノック
アウト152は、鍛造成形した円盤状成形品W2の軸心
付近に突き当たる位置で、型彫空間142に対し進退可
能に配置される。また、121は上型で、下端に押圧面
123を有するパンチ122を備え、下型141の型彫
空間142に対向してその上方位置に進退可能に配設さ
れる。
円盤状成形品W2を形成する場合、図6左半部に示す如
く、下型141の型彫空間142に予備成形品W1投入
後、図6右半部に示す如く、上型121を下降させて予
備成形品W1を軸線方向に押圧して円盤状成形品W2を
形成する。そして上型121が上方へ退避後、図7に示
す如く、円盤状成形品W2は、その軸心付近に突き当た
るノックアウト152が上方へ移動することにより下型
141から取り出されていた。
ある円盤状成形品W2はノックアウト152により上方
へ押し出され、図示せぬ搬送手段で把持されて次工程へ
搬送されていた。しかし下型141から取り出された円
盤状成形品W2は、その軸心に沿って配置されるノック
アウト152のみで支持されるため、取り出しの際に発
生する振動等が原因で円盤状成形品W2がノックアウト
152上で傾き搬送手段で把持することができず、生産
が停止してしまうということがある。
クアウト251の径を拡大して、円盤状成形品W2を安
定した状態で下型241から取り出すことも考えられ
る。確かにノックアウト251を大径にすることで、円
盤状成形品W2が傾くことがなく安定した取り出しを実
現できる。しかしノックアウト251を大径にすること
で、端面に凹凸(ボス5)を有する円盤状成形品W2で
は、図9に示す如くノックアウト251の端面に凹凸
(ボス5)を成形する段部259が設けられる。そのた
め下型241から取り出された円盤状成形品W2は、そ
のボス5とノックアウト251の段部259とが密着し
て摩擦抵抗が発生し、搬送手段で次工程へ搬送するとき
ノックアウト251から容易に外れず、そのため円盤状
成形品W2が反ってしまうということがある。
生産性が高く品質の良好な鍛造品を形成する鍛造品の取
り出し方法及びその装置を提供することを目的とする。
し方法は以下のとおりである。
てる第一ノックアウトと、第一ノックアウトの外周側に
配置される第二ノックアウトとにより鍛造品を金型から
取り出す取り出し方法において、第一ノックアウトを鍛
造品側に所定量押し出した後、第二ノックアウトを第一
ノックアウトと同速度で鍛造品側に押し出す。
のとおりである。
軸線方向に押し出す第一ノックアウトと、第一ノックア
ウトの外周側に配置され、第一ノックアウトに対し非同
期で軸線同方向に移動可能な第二ノックアウトとを備え
る。
いて説明する。
て形成する工程を表し、まず線材を切断した円柱状の素
材W0(図1の(ア))を軸線方向に押圧して樽状の予
備成形品W1(図1の(イ))を形成し、続いて予備成
形品W1を軸線方向に押圧して円盤状で軸線付近端面が
突出するボス5を有する円盤状成形品W2(図1の
(ウ))を形成する。次に円盤状成形品W2を更に軸線
方向に押圧して、ボス5端面の軸心側に浅穴の中央小溝
7、ボス5の反対端面の軸心側に深穴の中央大溝6を凹
設した中間成形品W3(図1の(エ))を形成し、最後
に中央小溝7と中央大溝6との間に設けられた隔壁部8
を打ち抜いて鍛造仕上品W4を形成する。
出し装置を備えた鍛造装置11を使用して、予備成形品
W1から円盤状成形品W2を形成する工程を図2乃至図
5に基づいて説明する。
ると、41は下型で、その軸心に沿って配置される第二
ノックアウト62と、第二ノックアウト62の外周側に
配置される第一ノックアウト52と、第一ノックアウト
52の外周側に配置されるダイ43及びダイ支持体44
とを備え、第二ノックアウト62上面及び第一ノックア
ウト52上面とにより形成される成形面は円盤状成形品
W2のボス5側端面と同一形状で、ダイ43の内径は円
盤状成形品W2の外径と同一径である。この第二ノック
アウト62上面、第一ノックアウト52上面及びダイ4
3内周面により予備成形品W1を投入する型彫空間42
を画成する。ここで第二ノックアウト62は、上面から
軸線に平行に延びる小径軸63と、小径軸63より大径
の大径軸64と、両者をつなぐ肩部65よりなり、肩部
65は小径軸63から連続し漸次大径となるテーパ部6
5aと、テーパ部65aから連続し軸線に対し垂直に延び
る延出部65bとを有する。また第一ノックアウト52
は、第二ノックアウト62が嵌挿される内周貫通孔53
を有し、第二ノックアウト62の肩部65と対向する内
周貫通孔53の内壁部54は肩部65と同一形状で、内
壁部54と肩部65との間には第二ノックアウト62が
非同期で上方へ所定量t移動可能な間隙Sが形成され
る。第一ノックアウト52の下端外周には外径方向に突
出する鍔部55が形成され、下方に位置するダイ支持体
44により支持されるダイ43と第一ノックアウト52
の鍔部55との間にはバネ46が介在される。
ら延びる柄部25aとその柄部25aより大径のストッ
パ25bとを有する上ノックピン25と、上ノックピン
25の外周側に配置され下端内周に軸心側に突出する内
周フランジ24を設けたパンチ22とを備え、パンチ2
2の内周フランジ24と上ノックピン25のストッパ2
5bとの間にはバネ27が介在される。このパンチ22
下面及び上ノックピン25下面とにより形成される成形
面は円盤状成形品W2の反ボス側端面と同一形状であ
る。
盤状成形品W2を形成し、その後、下型41から円盤状
成形品W2を取り出す場合、図2左半部に示す如く、下
型41の型彫空間42に予備成形品W1投入後、図2右
半部に示す如く、上型21を下降させ予備成形品W1を
軸線方向に押圧して、下型41側にボス5を有する円盤
状成形品W2を形成する。そして図3左半部及び図4左
半部に示す如く、上型21を上方へ退避後、まず図3右
半部及び図4右半部に示す如く、第二ノックアウト62
を所定量t上方へ押し出し、第二ノックアウト62の肩
部65を第一ノックアウト52の内壁部54に当接させ
る。この状態で円盤状成形品W2は、密着する第一ノッ
クアウト52の上面から所定量t’離間される。そして
その後、第二ノックアウト62は更に上方へ押し出され
るが、このとき第一ノックアウト52はその内壁部54
が第二ノックアウト62の肩部65に押圧され、第二ノ
ックアウト62及び第一ノックアウト52は同速度で一
体的に上方へ押し出され、図5に示す如く、下型41か
ら円盤状成形品W2を取り出し、本工程は完了する。
取り出し方法は、第一ノックアウト52を鍛造品側に所
定量t押し出した後、第二ノックアウト62を第一ノッ
クアウト52と同速度で鍛造品側に押し出すため、第二
ノックアウト62の外周側に配置される第一ノックアウ
ト52と所定量t’離間した状態を維持しつつ円盤状成
形品W2を下型41から取り出すことができる。
と一体的に連動して第一ノックアウト52が上方へ押し
出されたが、第二ノックアウト62及び第一ノックアウ
ト52は各々単独で駆動し上方へ押し出しても良い。
2の外径は円盤状成形品W2の外径と同一径としたが、
第一ノックアウト52の外径は円盤状成形品W2の外径
に限定されるものではなく、円盤状成形品W2により大
径又は小径にしても良い。
方法によれば、鍛造成形された鍛造品の軸心付近に突き
当てる第一ノックアウトと、第一ノックアウトの外周側
に配置される第二ノックアウトとにより鍛造品を金型か
ら取り出す取り出し方法において、第一ノックアウトを
鍛造品側に所定量押し出した後、第二ノックアウトを第
一ノックアウトと同速度で鍛造品側に押し出すため、第
二ノックアウトの外周側に配置される第一ノックアウト
と所定量離間した状態を維持しつつ円盤状成形品を下型
から取り出すことができるので、取り出しの際に発生す
る振動等が原因で鍛造品が傾いても第一ノックアウトに
当接して傾きを最小限に抑制でき、次工程への搬送を順
調に行うことができる。また、上述の如く第一ノックア
ウトと所定量離間した状態で鍛造品を金型から取り出す
ことができると、第一ノックアウトと鍛造品が密着して
鍛造品が反るということがないので所望する品質の鍛造
品を得ることができる。
れば、鍛造品の軸心に沿って配置され、鍛造品を軸線方
向に押し出す第一ノックアウトと、第一ノックアウトの
外周側に配置され、第一ノックアウトに対し非同期で軸
線同方向に移動可能な第二ノックアウトとを備えるた
め、上記本発明の鍛造品の取り出し方法を実現できる。
面図である。
置を表し、左半部は鍛造成形前、右半部は鍛造成形後の
状態を表す部分断面平面図である。
置を表し、左半部は取り出し前、右半部は取り出しの第
一段階の状態を表す部分断面平面図である。
置により鍛造品を取り出した状態を表す部分断面平面図
である。
を表し、左半部は鍛造成形前、右半部は鍛造成形後の状
態を表す部分断面平面図である。
から鍛造品を取り出した状態を表す部分断面平面図であ
る。
装置を表し、左半部は鍛造成形前、右半部は鍛造成形後
の状態を表す部分断面平面図である。
装置から鍛造品を取り出した状態を表す部分断面平面図
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 鍛造成形された鍛造品(W2)の軸心付
近に突き当てる第一ノックアウト(52)と、該第一ノ
ックアウト(52)の外周側に配置される第二ノックア
ウト(62)とにより鍛造品(W2)を金型(41)か
ら取り出す取り出し方法において、前記第一ノックアウ
ト(52)を鍛造品側に所定量(t)押し出した後、前記
第二ノックアウト(62)を第一ノックアウト(52)
と同速度で鍛造品側に押し出すことを特徴とする鍛造品
の取り出し方法。 - 【請求項2】 鍛造品(W2)の軸心に沿って配置さ
れ、鍛造品(W2)を軸線方向に押し出す第一ノックア
ウト(52)と、該第一ノックアウト(52)の外周側
に配置され、第一ノックアウト(52)に対し非同期で
軸線同方向に移動可能な第二ノックアウト(62)とを
備えることを特徴とする鍛造品の取り出し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001264198A JP2003071536A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 鍛造品の取り出し方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001264198A JP2003071536A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 鍛造品の取り出し方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003071536A true JP2003071536A (ja) | 2003-03-11 |
JP2003071536A5 JP2003071536A5 (ja) | 2005-04-07 |
Family
ID=19090846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001264198A Pending JP2003071536A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 鍛造品の取り出し方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003071536A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009125788A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Jatco Ltd | プレス装置 |
CN102658303A (zh) * | 2012-04-16 | 2012-09-12 | 洛阳秦汉冷锻有限公司 | 一种多气孔铸材的挤压分离集中剔除气孔方法及其模具 |
CN103962489A (zh) * | 2014-03-24 | 2014-08-06 | 大丰市中德精锻件有限公司 | 截齿锻件成型模具上模结构 |
US10576531B2 (en) | 2015-10-08 | 2020-03-03 | Hitachi Metals, Ltd. | Method and apparatus for producing forging by rotary forging |
-
2001
- 2001-08-31 JP JP2001264198A patent/JP2003071536A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009125788A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Jatco Ltd | プレス装置 |
CN102658303A (zh) * | 2012-04-16 | 2012-09-12 | 洛阳秦汉冷锻有限公司 | 一种多气孔铸材的挤压分离集中剔除气孔方法及其模具 |
CN103962489A (zh) * | 2014-03-24 | 2014-08-06 | 大丰市中德精锻件有限公司 | 截齿锻件成型模具上模结构 |
US10576531B2 (en) | 2015-10-08 | 2020-03-03 | Hitachi Metals, Ltd. | Method and apparatus for producing forging by rotary forging |
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