JP2742794B2 - 複写装置 - Google Patents

複写装置

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JP2742794B2
JP2742794B2 JP63220554A JP22055488A JP2742794B2 JP 2742794 B2 JP2742794 B2 JP 2742794B2 JP 63220554 A JP63220554 A JP 63220554A JP 22055488 A JP22055488 A JP 22055488A JP 2742794 B2 JP2742794 B2 JP 2742794B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動原稿送り装置と、原稿濃度を測定しそ
の測定値に応じてコピー濃度を自動的に制御する自動露
光装置(以下単に「自動露光装置」という)とを有する
複写装置に関するものである。
〔従来の技術〕 従来、この種装置では、自動原稿送り装置(以下RDF
という)による原稿交換は、複写の際の原稿照明ランプ
を含む光学系の後進時に行われており、自動露光装置の
原稿濃度測定(以下AE測定という)は、原稿交換完了
後、新たに複写のプリスキャンの形で行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の装置では、前述のように、AE測定をプリスキャ
ンで行っているため、複写能率を下げてしまうという問
題があった。
本発明はこの点に鑑みてなされたもので、AE測定によ
る複写能率の低下のない複写装置を提供することを目的
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、前記目的を達成するため、複写装置をつぎ
の(1),(2)のように構成するものである。
(1)原稿を露光位置に第1の側から給送し、露光終了
後露光位置の原稿を排出し、次の原稿の給送を行う給送
手段と、 前記露光位置に給送された原稿を前記第1の側から露光
走査し、露光終了後前記第1の側とは反対の第2の側か
ら前記第1の側に移動する露光走査手段と、 前記露光走査手段が前記第2の側から前記第1の側への
移動中で、前記給送手段が次の原稿を露光位置へ給送
中、前記露光走査手段と前記次の原稿とがすれ違う途中
で前記次の原稿の濃度を測定する測定手段と、 前記測定手段の測定結果に応じて画像形成条件を制御す
る制御手段と、 を有し、前記測定手段は、前記露光走査手段が前記第2
の側から前記第1の側への移動中に前記次の原稿が所定
の位置まで給送されていない場合、前記次の原稿が前記
露光位置に給送された後前記露光走査手段を再度移動さ
せながら前記次の原稿の濃度を測定する複写装置。
(2)前記測定手段が原稿の濃度を測定するとき、前記
露光走査手段は前記第2の側から前記第1の側への移動
の速度を切り替える前記(1)記載の複写装置。
〔作用〕
前記(1)の構成によれば、自動原稿送り装置による
原稿交換の際に、自動露光のための原稿濃度測定が行わ
れ、前記(2)の構成によれば、前記AE測定(原稿濃度
測定)が機械間の動作のバラツキにかかわらず、原稿台
の所定の位置から始められる。
〔実施例〕
以下本発明を実施例で説明する。
第2図は本発明の第1実施例である「複写装置」の構
成図、第3図は同実施例の操作パネルの配置図、第4図
は同実施例のブロック図である。なお、全体構成から説
明を始めるが、要部は主として第1図,第9〜11図に示
されている。
第2図において、100は画像読取り機能と画像記録機
能を有する本体、200は両面記録の際に記録媒体(用
紙)を裏返しにする両面処理機能や同一記録媒体に対し
て複数回の記録を行う多重記録機能を有するペディスタ
ル、300は原稿の自動給送を行う自動原稿送り装置、400
は仕分け装置即ちソータであり、これらの200〜400の各
装置は本体100に対し、自在に組合わせ使用ができる。
A.本体(100) 本体100において、101は原稿を載置する原稿台ガラ
ス、103は原稿を照明する原稿照明ランプ(露光ラン
プ)、105,107,109はそれぞれ原稿の反射光の光路を変
更する走査用反射ミラー(走査ミラー)、111は合焦お
よび変倍機能を有するレンズ、113は光路を変更する第
4の反射ミラー(走査ミラー)である。115は光学系を
駆動する光学系モータ、117,121は画先センサ,ホーム
ポジションセンサである。
131は感光ドラム、133は感光ドラム131を駆動するメ
インモータ、135は高圧ユニット、170は2.5mmピッチにL
EDを配列したブランク露光ユニット、171は感光ドラム1
31の電位を測定する電位センサであり、172は色現像
器、173は黒現像器であって、共に離脱が可能である。1
41は転写帯電器、143は分離帯電器、145はクリーニング
装置である。
176,177,178は原稿台ガラスに載置された原稿の有無
を検知する原稿サイズ検知センサであり、179は、RDFあ
るいは図示していない圧板が閉まる直前を検知するセン
サである。
151は上段カセット、153は下段カセット、155および1
57は給送ローラ、159はレジストローラである。また、1
61は画像記録された記録紙を定着側へ搬送する搬送ベル
ト、163は搬送されてきた記録紙を熱圧着で定着させる
定着器、167は両面記録の際に用いるセンサである。
上述の感光ドラム131の表面は光導電体と導電体を用
いたシームレス感光体から成り、このドラム131は回動
可能に軸支されて、後述の複写開始キーの押下に応答し
て作動するメインモータ133により、図示の矢印の方向
に回転を開始する。次いで、ドラム131の所定回転制御
および電位制御処理(前処理)が終了すると、原稿台ガ
ラス101上に置かれた原稿は、第1走査ミラー105と一体
に構成された照明ランプ103により照明され、その原稿
の反射光は第1走査ミラー105、第2走査ミラー107、第
3走査ミラー109、レンズ111、および第4走査ミラー11
3を経てドラム131上に結像する。
ドラム131は高圧ユニット135によりコロナ帯電され
る。その後、照明ランプ103により照射された像(原稿
画像)がスリット露光され、公知のカールソン方式でド
ラム131上に静電潜像が形成される。
次に、感光ドラム131上の静電潜像は、現像器172ある
いは173の現像ローラ174,175により現像され、トナー像
として可視化され、そのトナー像が転写帯電器141によ
り後述のように転写紙上に転写される。
上段カセット151もしくは下段カセット153内の転写紙
は、給送ローラ155もしくは157により本体装置内に送ら
れ、レジストローラ159により正確なタイミングをもっ
て感光ドラム131の方向に送られ、潜像先端と転写紙の
先端とを一致させる。その後、転写帯電器141とドラム1
31との間を転写紙が通過することにより、ドラム131上
のトナー像が転写紙上に転写される。この転写終了後、
転写紙はドラム131から分離帯電器143により分離され、
搬送ベルト161により定着器163に導かれ、加圧および加
熱により定着され、その後、排出ローラ165により本体1
00の外へ排出される。
転写後のドラム131は、そのまま回転を続行して、ク
リーニングローラおよび弾性ブレードで構成されたクリ
ーニング装置145により、その表面が清掃される。
B.ペディスタル(200) ペディスタル200は、本体100から切り離すことがで
き、2000枚の転写紙を収納し得るデッキ201および両面
コピー用中間トレイ203とを有している。また、その200
0枚収納可能なデッキ201のリフタ205は、給紙ローラ207
に常に転写紙が当接するように、転写紙の量の応じて上
昇する。
また、211は両面記録側ないし多重記録側の経路と排
出側経路との経路を切換える排紙フラッパ、213,215は
搬送ベルトの搬送路、217は転写紙押え用の中間トレイ
おもりであり、排紙フラッパ211、および搬送路213,215
を通った転写紙は裏返しされて両面コピー用中間トレイ
203に収納される。219は両面記録と多重記録の経路を切
換える多重フラッパであり、搬送路213と215の間に配設
され、上方に回動することにより転写紙を多重記録用搬
送路221に導く。223は多重フラッパ219を通る転写紙の
末端を検知する多重排紙センサである。225は経路227を
通じて転写紙をドラム131側へ給紙する給紙ローラであ
る。229は機外へ転写紙を排出する排出ローラである。
両面記録(両面複写)時や多重記録(多重複写)時に
は、まず、本体100の排紙フラッパ211を上方に上げて複
写済の転写紙をペディスタル200の搬送路213,215を介し
て中間トレイ203に格納する。このとき、両面記録時に
は多重フラッパ219を下げておき、多重記録時には多重
フラッパ219を上げておく。この中間トレイ203は、例え
ば、99枚までの転写紙を格納することができる。中間ト
レイ203に格納された転写紙は中間トレイおもり217によ
り押えられる。
次に行う裏面記録時、または多重記録時には、中間ト
レイ203に格納されている転写紙が、下から1枚づつ給
紙ローラ225、おもり217との作用により、経路227を介
して本体100のレジストローラ159へ導かれる。
C.RDF(自動原稿送り装置)(300) RDF300において、301は原稿束302をセットする積載ト
レイであり、まず片面原稿時は半月ローラ304及び分離
ローラ303によって原稿束の最下部から一枚ずつ分離
し、搬送ローラ305及び全面ベルト306により、プラテン
ガラス101の露光位置までパスI〜IIを介し搬送停止さ
れ、複写動作がスタートする。そして、複写終了後はパ
スIIIを介して、搬送大ローラ307によりパスVへ送ら
れ、さらに排紙ローラ308により再び原稿束302の上面に
戻される。309はリサイクルレバーであり、(原稿の一
循環を検知するもので、)原稿給送開始時に原稿束の上
部に載せ、原稿が順次給送され、最終原稿の後端がリサ
イクルレバー309を抜ける時に自重で落下したことで原
稿の一循環を検知している。
次に両面原稿時は前述のように原稿を一旦パスI,IIか
らIIIに導きそこで回動可能な切換フラッパ310を切換え
ることで原稿の先端をパスIVに導き、搬送ローラ305に
よりパスIIを通って全面ベルト306でプラテンガラス101
上に搬送停止される。つまり搬送大ローラ307によりパ
スIII〜IV〜IIのルートで原稿の反転がされる構成であ
る。また、原稿束302を一枚ずつパスI〜II〜III〜IV〜
VIを介してリサイクルレバー309により一循検知される
まで搬送することで原稿の枚数をカウントすることもで
きる。
D.ソータ(仕分け装置)(400) ソータ(400)は、25ビンのトレイを持ち仕分けを行
う。
コピー済シートは、本体の排紙ローラ229から順次排
出され、ソータの搬送ローラ401に入り、パス403を介し
て排出ローラ405より各ビン411に排出される。そして、
例えばソートモードではシートが各ビンに排出されるた
びにビンシフトモータ(図示しない)によりビンを上昇
させ丁合を行っていく。
第3図は上述の本体100に設けた操作パネルの配置構
成例を示す。操作パネルは、以下に述べるようなキー群
600とディスプレイ群700とを有する。
E.キー群(600) 第3図において、601はアスタリスク(*)キーであ
り、オペレータ(使用者)が、綴じ代量の設定とか、原
稿枠消しのサイズ設定等の設定モードのときに用いる。
606はオールリセットキーであり、標準モードに戻すと
きに押す。602は予熱キーであり、本体100の機械を予熱
状態にするときと、予熱状態を解除するときに押す。ま
た、オートシャットオフ状態から標準モードに復帰させ
るときにもこのキー602を押す。
605は複写開始キー(コピースタートキー)であり、
複写を開始するときに押す。
604はクリア/ストップキーであり、待機(スタンバ
イ)中はクリアキー、複写記録中はストップキーの機能
を有する。このクリアキーは、設定した複写枚数を解除
するときに押す。また*(アスタリスク)モードを解除
するときにも使用する。またストップキーは連続複写を
中断するときに押す。この押した時点の複写が終了した
後に、複写動作が停止する。
603はテンキーであり、複写枚数を設定するときに押
す。また*(アスタリスク)モードを設定するときにも
使う。619はメモリキーであり、使用者が頻繁に使うモ
ードを登録しておくことが出来る。
611および612はコピー濃度キーであり、コピー濃度を
手動で調節するときに押す。613はAE(Automatic Expos
ure)キーであり、原稿の濃度に応じて、コピー濃度を
自動的に調節するとき、またはAE(自動コピー濃度調
節)を解除して濃度調節をマニュアル(手動)に切換え
るときに押す。607はカセット選択キーであり、上段カ
セット151、中段カセット153、下段ペーパテッキ201を
選択するときに押す。627はオート紙カセット選択キー
であり、原稿と指定された変倍率に対応したカセットが
自動選択される。
610は等倍キーであり、等倍(原寸)の複写をとると
きに押す。616はオート変倍キーであり、指定した転写
紙のサイズに合わせて原稿の画像を自動的に縮小・拡大
するときに押す。617および618はズームキーであり、50
〜200%の間で任意の倍率を指定するときに押す。608お
よび609は定形変倍キーであり、定形サイズの縮小・拡
大を指定するときに押す。
626は両面キーであり、片面原稿から両面複写、両面
原稿から両面複写、または両面原稿から片面複写をとる
ときに押す。625は綴じ代キーであり、転写紙の左側へ
指定された長さの綴じ代を作成する事ができる。624は
写真キーであり、写真原稿を複写するときに押す。623
は多重キーであり、2つの原稿から転写紙の同じ面に画
像を作成(合成)する時に押す。
620は原稿枠消しキーであり、使用者が定形サイズ原
稿の枠消しを行う時に押し、その際の原稿のサイズはア
スタリスクキー601で設定する。621はシート枠消しキー
であり、カセットサイズの大きさに合わせて原稿の枠消
しをする時に押す。
622はページ連写キーであり、原稿の左右ページを、
それぞれ別の用紙に分けて複写するときに押す。
614は、排紙方法(ステイプル,ソート,グループ)
選択キーであり、記録後の用紙をステイプルで綴じるこ
とのできるステイプラが接続されている場合は、ステイ
プルモード,ソートモードの選択または解除ができ、仕
分けトレイ(ソータ)が接続されている場合は、ソート
モード,グループモードの選択又は解除ができる。
615は紙折り選択キーで、A3やA4のサイズの記録済紙
を断面Z形に折るZ折りと、A3やB4サイズの記録済紙を
半分に折る半折りの選択および解除ができる。
630は、現像器の選択キーであり、押すごとに黒現像
器と色現像器が交互に選択される。
F.ディスプレイ群(700) 第3図において、701は、LCD(液晶)タイプのメッセ
ージディスプレイであり、例えば5×7ドットで1文字
をなし、40文字文メッセージと定形変倍キー608,609、
等倍キー610、ズームキー617,618で設定した複写倍率を
表示できる。このディスプレイ701は半透過形液晶であ
って、バックライトに2色用いてあり、通常はグリーン
のバックライトが点灯し、異常時とか複写不能状態時に
はオレンジのバックライトが点灯する。
706は等倍表示器であり、等倍を選択したときに点灯
する。730は、現像器表示器であり、選択された現像器
を表示する。702は複写枚数表示器であり、複写枚数ま
たは自己診断コードを表示する。705は使用カセット表
示器であり、上段カセット151、中段カセット153、下段
デッキ201のいずれが選択されているかを表示する。
704はAE表示器であり、AEキー613によりAE(自動コピ
ー濃度調節)を選択したときに点灯する。709は予熱表
示器であり、予熱状態のときに点灯する。オートシャッ
トオフ状態のときには、この表示器709は点滅する。707
はレディ/ウェイト表示器であり、グリーンとオレンジ
の2色LEDであって、レディ時(コピー可能時)にはグ
リーンが点灯し、ウェイト時(コピー不可時)にはオレ
ンジが点灯する。
708は両面複写表示器であり、両面原稿から両面複
写、片面原稿から両面複写のいずれかを選択したときに
点灯する。
なお、標準モードでRDF300を使用している時では複写
枚数1枚、オート用紙選択、等倍、片面原稿から片面複
写の設定になる。RDF300の未使用時の標準モードでは複
写枚数1枚、濃度マニュアルモード、等倍、片面原稿か
ら片面複写の設定となっている。RDF300の使用時と未使
用時の差はRDF300に原稿がセットされているかどうかで
決まる。
710は電源ランプで電源スイッチ712をオンすると点灯
する。711はコピー濃度表示部である。
G.制御装置(800) 第4図は本実施例の制御装置800のブロック図を示
す。図において、801,814はマスタCPUとスレーブCPUで
ある。803は本発明に係る第10図に示すような制御手順
(制御プログラム)をあらかじめ格納した読み取り専用
メモリ(ROM)であり、CPU801はこのROMに格納された制
御手順に従ってバスを介して接続された各構成装置を制
御する。805は入力データの記憶や作業用記憶領域等と
して用いる主記憶装置であるところのランダムアクセス
メモリ(RAM)である。
807はメインモータ133等の負荷にCPU801制御信号を出
力するインターフェース(I/O)、809は画先センサ121
等の入力信号を入力してCPU801に送るインターフェー
ス、811はキー群600とディスプレイ700とを入出力制御
するインターフェースである。これらのインターフェー
ス807,809,811は例えばNECの入出力回路ポートμPD8255
を使用する。
なお、ディスプレイ群700は第3図の各表示器であ
り、LEDやLCDを使用している。またキー群600は第3図
の各キーでありCPU801は公知のキーマトリックスによっ
てどのキーで押されたかがわかる。
813はCPU801とCPU814から互いにデータのリードライ
ト可能なデュアルポートラムであり、CPU801とCPU814と
のデータ通信に使用している。
CPU814はCPU801によって演算されたブランクデータに
従ってブランク露光ユニット170の制御を行う。そし
て、電位センサ171、サイズ検知176,177,178の出力信号
をA/D変換し、デュアルポートラム813を介してCPU801に
データ転送を行う。
812は、CPU801の異常を監視するウォッチドック回路
(制御部監視手段)であり、異常を検出した時にCPU801
とCPU814のリセット信号を発生するものである。
815は本実施例に供給する電源であり、816は、電源ス
イッチ712(制御部以外の負荷部等の電源を開閉する電
源スイッチ)の24V(ON)/OV(OFF)を5V/OVに変換する
回路であり、これによってCPU801は、電源スイッチの開
を検知し、プログラムにより擬似的に異常信号を発生
し、これをウォッチドッグに伝えてリセットをかけ、す
べての負荷駆動をOFFする。
つぎに、第5〜8図により、自動露光における原稿濃
度の測定(以下AE測定と称する)について説明する。
第5図はAE測定の機構図、第6図はプリスキャンAE測
定のタイミングチャート、第7図はAE制御の特性図、第
8図はプリスキャンAE測定のフローチャートである。
自動露光即ちAE(自動コピー濃度調節)における原稿
濃度の測定は第5図の機構により第6図に示すタイミン
グチャートのとおりに行われる。
第5図において、131は感光ドラムであり、170は感光
ドラムの表面に沿って軸方向に配置された、LED1,2……
120からなる細分化された露光部を有するブランク露光
ユニットである。
171は感光ドラムの表面電位を測定する電位センサで
あり、999は画像露光であって、AE測定時には、電位セ
ンサ171の検知領域に対応するLED5〜9だけが消灯して
いる。
動作を第6図のプリスキャンAE測定時のタイミングチ
ャートで説明する。
原稿照明ランプを含む光学系が画先より100mm前進し
た後、後進を開始し、AE測定を行う。後進後、第5図で
示した様に、ブランク露光ユニットのLEDの1部5〜9
のみが消灯する。そして、画像露光999の位置から電位
センサ171までの位置ずれ分遅延した後にAE測定(1定
周期で原稿濃度に対応する表面電位を電位センサでサン
プルする。)を開始し、後進後発生する画先タイミング
から前述の遅延時間後、AE測定を終了しブランク露光ユ
ニットのLED1〜120が全て点灯する。
第7図は実際のAE測定の特性図を示すものである。
AE測定した原稿濃度(表面電位)がD5(100V)以下の
時は、原稿照明ランプ(露光ランプ)は、F5(62V)で
点灯し、D9(400V)以上の時は、F9(73V)で点灯す
る。D5(100V)とD9(400V)の間は直線的に で点灯する。
つぎに、ブランク露光ユニットのLEDを1部消灯して
行うプリスキャンAE測定を第8図に示すフローチャート
で説明する。
2000でAE測定が開始され、2001でブランク露光ユニッ
トのLEDを全て点灯、原稿照明ランプは62Vで点灯した
後、原稿照明ランプを含む光学系が前進する。2002で画
先信号が発生したかチェックし、発生した後2003で100m
m進めて反転させるための反転タイマをセットする。200
4でセットされた反転タイマがタイムアップしたかチェ
ックし、タイムアップ後、2005でブランク露光ユニット
のLEDのうち電位センサの検知領域に対応する一部のLED
だけを消灯し、原稿照明ランプを含む光学系が後進す
る。そして、画像露光位置と電位センサの位置ずれ分の
遅延タイマがセットされる。2006で遅延タイマがタイム
アップしたかチェックし、タイムアップ後、2007よりAE
測定が開始される。2007で一定周期でサンプルされた原
稿濃度に対応する表面電位値を蓄積加算する準備を行
う。即ち、加算エリアをクリアし、かつそのサンプル回
数をカウントするサンプル数エリアをクリアする。2008
で10msecごとにサンプル加算とサンプル数をカウントす
る。(実際は、よく知られる割込みルーチンの中で処理
される。) 2009では、後進時の画先信号をチェックし、画先信号
の発生した地点で2010で前述と同様の遅延タイマをセッ
トし、2011でタイムアップしたかのチェックし、タイム
アップすると2012でAE測定を停止し、ブランク露光ユニ
ットのLEDを全て点灯する。2013で原稿濃度の平均値を
演算し、これをAE測定値として2014で終了する。
つぎに、第1図,第9〜11図により本第1実施例の要
部について説明する。
第9図は、RDFの原稿交換期間にAE測定を行う本実施
例要部の概念図、第1図は同要部の動作を示すタイミン
グチャート、第10図は同要部の動作を示すフローチャー
ト、第11図は第10図の反転スピード決定のフローチャー
トである。
第9図において、300は自動原稿送り装置RDF、101は
原稿台ガラス、121はホームポジションセンサ、117は画
先センサ、103は原稿照明ランプ(露光ランプ)、1001
は積載された原稿、1002は給紙原稿、1003は排紙原稿で
ある。
図示のように原稿照明ランプ103が反転し、原稿交換
を行った後に給紙原稿1002の先端と原稿照明ランプ103
が交差した地点からAE測定を開始する。
第1図は実際の動きを示す。
原稿照明ランプ103が前進し、画先からA4スキャン210
mm進んだ後に原稿照明ランプ103が後進し、一方RDFの原
稿交換が行われ、給紙原稿1002の先端が、原稿台ガラス
101上の画先から100mm以上の位置に達し、後進してきた
原稿照明ランプ103が画先から100mm以内の位置に達した
とき、第6図で説明したと同様にAE測定が開始される。
この本実施例要部の動作(RDF AEコピー)を第10図の
フローチャートで説明する。
2200でRDF AEコピーがスタートし、2201で最初の原稿
の給紙が開始され、2202で原稿か原稿台ガラス101にセ
ットされたかチェックし、セットOKのとき2203で前述の
プリスキャンAE測定を行い、2204でランプ点灯電圧をAE
測定値に基づいて切換え、2205で原稿照明ランプ103を
含む光学系が前進する。2206で画先チェックを行い、画
先を検出すると2207で光学系モータ115に付加されたエ
ンコーダから発生するパルスをカウントする位置カウン
タをクリアする。この時1パルスあたり原稿照明ランプ
が進む距離は1mmである。さらにこの位置カウンタは、
前進時は、パルス毎に+1され、後進時にはパルス毎に
−1される。
2208ではA4に対応するカウント値210になったかをチ
ェックし、OKの時、2209で後進スピードを通常コピー時
1000mm/secであるのを700mm/secに切換え(これはよく
知られている様に、光学系モータを制御しているPLLの
基準周波数を切換えることにより可能である。)、原稿
照明ランプ103を反転させる。
2210で原稿1巡が終了したか判断し、終了の時は2212
で原稿を排出し2217で終了する。
1巡でない時は、2211で原稿交換を開始し、2213で位
置カウンタが、原稿ガラス101の画像先端から100mmの位
置である100カウントになったかチェックし100カウント
になった時、つぎに2214と2215で後進後の画先信号が発
生するまでに、RDFからの給紙の先端が100mmにセットさ
れたか判断し、先端100mmのセットが終了する以前に画
先信号が発生した場合は、2216で原稿が原稿ガラス101
上に正常セットされたことを確認し、2203に戻りプリス
キャンAE測定が行われる。
後進中画先信号が発生する以前に原稿先端100mmのセ
ットが終了した場合は、2218より原稿照明ランプ103が
後進しながら前述と同様のAE測定を実行する。
2218でブランクの1部を消灯し、遅延タイマをセット
し、2219で遅延タイマのタイムアップをチェックし、タ
イムアップ後2220で加算エリアとサンプル数エリアをク
リアし、2221で表面電位のサンプルを開始する。そし
て、2222で後進中の画先信号が発生したかをチェック
し、発生後、2223で遅延タイマをセットし、2224で遅延
タイマのタイムアップをチェックし、タイムアップ後22
25で、表面電位サンプルを停止しブランク露光ランプを
全て点灯して、2226で平均電位を演算し、2204へ戻り、
以降の動作を繰返す。
このようにして、第1実施例によれば、RDFの原稿交
換の際、原稿照明ランプの後進スピードを切替えること
により、原稿交換中にAE測定が行えるので、従来の原稿
セットの完了後に改めてプリスキャンAE測定を行うもの
に比べて複写能率を大幅に高めることができる。
以上の説明では、RDF AEコピーにおける、原稿照明ラ
ンプを含む光学系の後進スピード(反転スピード)は既
定の一定値としているが、実際の動作から最適の反転ス
ピードを決定し、これを第10図のステップ2209における
反転スピードとしてもよい。この例を第2実施例として
説明する。この最適の反転スピードの決定の仕方を第11
図のフローチャートで説明する。
このフローはよく知られている1msecごとの割込みル
ーチンで処理される。さらに、第10図の2209のタイミン
グで、測定タイマがクリアされる。
2300でスタートし、2301,2302,2303で原稿照明ランプ
103が後進中で、かつRDFの原稿交換中でAEモードである
かを判断し、OKのとき2304で原稿先端が100mmにセット
されたかチェックし、されていない間、2306で測定タイ
マが+1される。原稿先端が100mmにセットされた時
に、測定タイマの測定値を用い2305で示される式で、AE
測定時の最適後進スピードを求め、2307で終了する。こ
の最適スピードを第10図の2209で設定するものである。
本実施例によれば、第1実施例と同様に複写能率を大
幅に高めることができると共に、機械間のバラツキにか
かわらず最適後進スピードにできて適正なAE測定を行う
ことができる。
以上の説明では後進スピードは後進中一定であるが、
後進途中のAE測定開始から通常のプリスキャンAE測定時
の後進スピードに切換えてAE測定条件を一定にしてもよ
い。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、RDFの原稿交
換中にAE測定が行われるので、AE測定のために複写能率
が低下するということはなく、又、所定の位置からAE測
定が始まるように原稿照明ランプを含む光学系の後進ス
ピードが制御されるので、機械間のバラツキにかかわら
ず、適正なAE測定を行うことができる。
又、原稿交換中にAE測定が不能であっても、プリスキ
ャンにより原稿の濃度が測定でき、常に適正な濃度制御
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例要部の動作を示すタイミングチャー
ト、第2図は同実施例の機構図、第3図は同実施例の操
作パネルの配置図、第4図は同実施例のブロック図、第
5図はAE測定の機構図、第6図はプリスキャンAE測定の
タイミングチャート、第7図はAE制御の特性図、第8図
はプリスキャンAE測定のフローチャート、第9図は第1
実施例要部の概念図、第10図は同要部の動作を示すフロ
ーチャート、第11図は第2実施例の反転スピード決定の
フローチャートである。 101……原稿台ガラス 103……原稿照明ランプ 117……画先センサ 300……自動原稿送り装置 801……CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田原 久嗣 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−296030(JP,A) 特開 平1−291272(JP,A) 特開 昭61−61145(JP,A) 特開 昭60−163053(JP,A) 特開 昭59−121075(JP,A) 特開 昭62−941(JP,A) 特開 昭59−136728(JP,A) 特開 昭56−89752(JP,A) 特開 昭59−159180(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を露光位置に第1の側から給送し、露
    光終了後露光位置の原稿を排出し、次の原稿の給送を行
    う給送手段と、 前記露光位置に給送された原稿を前記第1の側から露光
    走査し、露光終了後前記第1の側とは反対の第2の側か
    ら前記第1の側に移動する露光走査手段と、 前記露光走査手段が前記第2の側から前記第1の側への
    移動中で、前記給送手段が次の原稿を露光位置へ給送
    中、前記露光走査手段と前記次の原稿とがすれ違う途中
    で前記次の原稿の濃度を測定する測定手段と、 前記測定手段の測定結果に応じて画像形成条件を制御す
    る制御手段と、 を有し、前記測定手段は、前記露光走査手段が前記第2
    の側から前記第1の側への移動中に前記次の原稿が所定
    の位置まで給送されていない場合、前記次の原稿が前記
    露光位置に給送された後前記露光走査手段を再度移動さ
    せながら前記次の原稿の濃度を測定することを特徴とす
    る複写装置。
  2. 【請求項2】前記測定手段が原稿の濃度を測定すると
    き、前記露光走査手段は前記第2の側から前記第1の側
    への移動の速度を切り替えることを特徴とする請求項1
    記載の複写装置。
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