JP2742648B2 - 搬送具の脈動抑制機構及びこれと連動する着荷又は脱荷装置 - Google Patents

搬送具の脈動抑制機構及びこれと連動する着荷又は脱荷装置

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JP2742648B2
JP2742648B2 JP4355852A JP35585292A JP2742648B2 JP 2742648 B2 JP2742648 B2 JP 2742648B2 JP 4355852 A JP4355852 A JP 4355852A JP 35585292 A JP35585292 A JP 35585292A JP 2742648 B2 JP2742648 B2 JP 2742648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばトロリーチェー
ンベルト等のように、搬送装置を構成する搬送体の脈動
に伴う搬送具の脈動を抑制する搬送具の脈動抑制機構及
びこの脈動抑制機構と連動する被搬送物の着荷又は脱荷
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被搬送物を或る位置から他所に移送させ
る場合、コンベヤー等を使用することにより連続して搬
送を行う搬送装置が従来より使用されている。例えば、
図10に示す搬送装置100は、支持柱101,102
に固定されてなるガイド扞103と、このガイド扞10
3に形成されてなるガイド部103aと、上記ガイド扞
103の下方に配設され該ガイド扞103の長さ方向に
走行するトロリーチェーンベルト104と、上記ガイド
扞103に形成されたガイド部103aを走行する複数
の車輪105と、上端がこの車輪105の中心に遊嵌さ
れてなり下端側は上記チェーンベルト104に固定され
てなる支持扞106と、上端がこの支持扞106の下端
に固定されてなり下端には被搬送物であるパネルPが着
荷される搬送具107とから構成されてなるものであ
る。なお、上記搬送具107は、図11に示すように、
上端が上記支持扞106の下端に固定されてなる垂直部
107aと、この垂直部107aの下端から左右に延設
されてなる水平部107bと、この水平部107bの両
端に形成されてなるコ字状の着荷部107c,107d
とから構成されてなる一方、上記パネルPは、パネル本
体P1 と、このパネル本体P1 の裏面に取り付けられた
枠板P2 及び補強板P3 とから構成され、このパネルP
に形成された枠板P2 の下面が、上記搬送具107の着
荷部107c,107dの両端にそれぞれ着荷されるよ
うにされている。そして、上記搬送具107の着荷部1
07c,107dの両端にそれぞれ着荷されたパネルP
は、上記トロリーチェーンベルト104の走行により徐
々に搬送されるようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記搬送装
置100を使用してパネルPを搬送する場合、従来では
作業者が手作業により、順次トロリーチェーンベルト1
04の走行方向に移動して来る搬送具107の着荷部1
07c,107dに上記パネルPを着荷させている。し
かしながら、こうした作業者による手作業ではコスト高
となることから、図12に模式的に示すような着荷装置
200による着荷作業により、パネルPが搬送具107
に着荷され徐々に搬送する方法が提案されている。すな
わち、この方法は、トロリーチェーンベルト104の走
行により徐々に移動して来る搬送具107の走行位置に
速度検出手段201を取り付け、この速度検出手段20
1による検出信号を着荷装置200に送信し、この信号
に基づいて着荷装置200が搬送具107の走行速度に
同期して移動しながらパネルPを該搬送具107に着荷
させようとするものである。
【0004】しかしながら、上述した方法では、上記搬
送具107に対するパネルPの着荷作業を正確に行うこ
とができない。すなわち、上記搬送具107は、上述の
ようにトロリーチェーンベルト104の走行により徐々
に走行させられるが、このトロリーチェーンベルト10
4は、温度差による伸縮や、或いは長年の使用により図
示しないピンが磨耗する等の金属疲労、さらには滑り抵
抗等の原因により脈動し、さらにこのトロリーチェーン
ベルト104の脈動に伴い上記搬送具107も脈動又は
揺動してしまう。特に、上記搬送装置100では、パネ
ルPが着荷される着荷部107c,107dが、トロリ
ーチェーンベルト104に固定された支持扞106及び
搬送具107を構成する垂直部107aの長さ分上記チ
ェーンベルト104より下方に離れて位置するものであ
ることから、上記チェーンベルト104の脈動が、この
着荷部107c,107dに大きく影響してしまい、こ
の結果、上記速度検出手段201による速度信号に基づ
いて着荷装置200を移動させても、追従に遅れを生ず
る場合が多く、このためにパネルPが搬送具107に対
して正確に着荷されない。また、こうしたトロリーチェ
ーンベルト104の脈動に伴う悪影響は、上記搬送具1
07に対して既に着荷されているパネルPを図示しない
脱荷装置により脱荷する場合においても同様である。
【0005】そこで、本発明は、上述した従来の搬送装
置が有する課題を解決するために提案されたものであっ
て、トロリーチェーンベルト等に脈動が生じている場合
であっても、この脈動による悪影響を十分抑制し得る搬
送具の脈動抑制機構を提供することを目的とするととも
に、確実に被搬送物が搬送具に着荷又は脱荷することが
できる着荷又は脱荷装置を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために提案されたものであり、第1の発明
は、搬送具の脈動抑制機構であって、搬送軌道に沿って
走行する搬送体と、この搬送体に懸垂されてなる複数の
搬送具と、上記搬送体の搬送軌道の側方に配設されてな
るとともに該搬送体の走行方向にスライド可能となされ
たスライド板と、このスライド板に取り付けられてなる
とともに該スライド板と上記搬送体とを連結する連結手
段と、上記スライド板に取り付けられてなるとともに上
記該搬送具を保持する保持手段と、上記スライド板に連
結されてなるとともに上記連結手段により連結された上
記搬送体に抵抗を付与する抵抗付与手段と、を備え、上
記連結手段は、上記スライド板に固定されたシリンダ
と、このシリンダのロッドに固定され上記搬送体に係合
する突片とを有してなることを特徴とするものである。
なお、この搬送具の脈動抑制機構における上記保持手段
と連結手段との動作の順序は、連結手段が動作した後に
保持手段が動作する場合であっても、また、保持手段が
動作した後に連結手段が動作する場合であっても良い。
すなわち、本発明は、先ず、連結手段によりスライド板
と搬送体とが連結され、その後に、上記保持手段が動作
することによって搬送具が保持される場合であっても、
或いは、先ず、保持手段が作動することにより搬送具が
保持され、その後に、上記連結手段が作動することによ
りスライド板と搬送体とが連結されるものであっても良
い。また、第2の発明は、被搬送物を搬送具に対して着
荷する着荷又は既に搬送具に対して被搬送物が着荷され
ている該被搬送物を脱荷する脱荷装置であって、上記第
1の発明として記載した搬送具の脈動防止機構に、上記
保持手段により保持された搬送具の移動速度を検出する
速度検出手段を設け、この速度検出手段により検出され
た速度と動機して移動しながら上記搬送具に被搬送物を
着荷又は既に上記搬送具に着荷されている被搬送物を脱
荷することを特徴とするものである。
【0007】
【作用】第1の発明に係る搬送具の脈動抑制機構によれ
ば、先ず、搬送具と共に徐々に走行して来る搬送体は、
スライド板に取り付けられた連結手段を介してこのスラ
イド板と連結される。すなわち、スライド板に固定され
たシリンダが駆動しロッドに固定された突片と搬送体と
が係合することにより、該スライド板と搬送体とが連結
される。したがって、この連結手段を介して搬送体と連
結されたスライド板は、該搬送体の走行速度と同じ速度
でスライドする力が作用するが、一方上記スライド板に
は、抵抗付与手段が連結されていることから、この抵抗
付与手段により搬送体に抵抗が付与され、該搬送体に対
して所定の張力が付与される結果、それまで脈動してい
た搬送体の該脈動が抑制される。そして、このように抵
抗が付与された状態で搬送体と共に走行するスライド板
には、保持手段が取り付けられていることから、該保持
手段によって搬送具が保持される。これによって、上記
搬送体の脈動に伴う搬送具自体の脈動乃至は揺動は抑制
される。すなわち、それまで大きく脈動していた搬送体
は、連結手段及び抵抗付与手段を介して該脈動が抑制さ
れ、これによって搬送具自体の脈動乃至は揺動が抑制さ
れる。なお、上記連結手段よりも先に保持手段が動作す
る構成を採用する場合にあっては、搬送体の走行により
移動して来る搬送具は、先ず保持手段を介して保持さ
れ、その後に連結手段を介して上記保持手段が取り付け
られたスライド板と搬送体とが連結され、さらに抵抗付
与手段により搬送体に対して抵抗が付与されることによ
り、上記作用と同様の作用が実現される。なお、第2の
発明に係る着荷又は脱荷装置によれば、第1の発明を構
成する保持手段により保持された搬送具の移動速度を検
出する速度検出手段により検出された速度と同期して移
動(追従)してなることから、上記第1の発明に係る搬
送具の脈動抑制機構をもってしても微妙な脈動が生じて
いる場合、この微妙な脈動が上記速度検出手段により補
正され、この結果、搬送具とこの着荷又は脱荷装置とは
相対的に相互に制止した状態となるので、被搬送物は搬
送具に対して確実に着荷又は脱荷される。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る搬送具の脈動抑制機構及
びこれと連動する着荷又は脱荷装置の一実施例について
図面を参照しながら詳細に説明する。
【0009】図1は、搬送具の脈動抑制機構1及びこれ
と連動する着荷装置2を模式的に示すものであって、同
図中、3は図示しない駆動装置により水平方向に走行す
るトロリーチェーンベルトであり、このトロリーチェー
ンベルト3の上方には支柱4により固定された搬送軌道
としてのH型鋼5が固定されている。そして、このH型
鋼5には、転動可能となされた車輪6が配設され、さら
にこの車輪6には支持扞7が懸垂されている。そして、
この支持扞7の下端には被搬送物であるパネルPが掛止
される搬送具8が固定されている。また、上記H型鋼5
の長手方向と直交する方向には、該H型鋼5に並列した
状態で固定板9が上記支柱4に固定されている。
【0010】そして、この固定板9の正面には、長方形
状のスライド板10と、このスライド板10のスライド
をガイドするスライドガイド部材11,12と、このス
ライドガイド部材11,12に沿って褶動する褶動部材
13,14と、上記スライド板10の一側側に固定され
てなり該スライド板10をトロリーチェーンベルト3の
走行方向とは逆方向にスライドさせる第1のエアーシリ
ンダ15とが設けられている。なお、この第1のエアー
シリンダ15は、後述するように、スライド板10がト
ロリーチェーンベルト3の走行により所定の距離スライ
ドした後に、該スライド板10を元の位置に復帰させる
ものである。また、上記スライドガイド部材11,12
は、図2に示すように、固定板9の正面に固定されてな
るものであり、このスライドガイド部材11,12に沿
って褶動する上記褶動部材13,14は、上記スライド
板10の裏面に固定されてなるものであって、背面には
上記スライドガイド部材11,12が挿通される凹部1
3a,14aが形成されている。また、上記第1のエア
ーシリンダ15は、前述のように固定板9の正面に固定
されてなり、該第1のエアーシリンダ15を構成するロ
ッド15aの先端は、上記スライド板10に固定されて
いる。なお、この第1のエアーシリンダ15は、図6に
示すように、チェック弁15bを介して上記ロッド15
aが伸長する場合にのみ駆動するようにされているとと
もに、該ロッド15aが後退する場合(スライド板10
が図1中右方向にスライドする場合)、該第1のエアー
シリンダ15内のエアーの排気量を制御する制御部15
cにより、スライド板10のスライドに対して任意の抵
抗が付与されるようになされている。したがって、この
第1のエアーシリンダ15により、後述するように、上
記スライド板10がトロリーチェーンベルト3の走行駆
動力によりスライドさせられる場合は、上記制御部15
cを介して該スライド板10のスライドに所定の抵抗が
付与され、一定の距離上記スライド板10がスライドし
た後(後述する着荷装置2によりパネルPが搬送具8に
着荷された後)は、該第1のエアーシリンダ15の駆動
により再び該スライド板10が元の位置に復帰させられ
る。
【0011】そして、上記スライド板10の上端には、
図1乃至図3に示すように、本発明を構成する連結手段
としての第2のエアーシリンダ16が固定されており、
この第2のエアーシリンダ16を構成するロッド16a
の先端には、走行するトロリーチェーンベルト3を構成
するチェーン3a内に挿入される突片17が固着され、
さらに、図3に示すように、この突片17の上面には円
筒形状となされた褶接ポスト17aが配設されている。
この第2のエアーシリンダ16及び上記突片17は、後
述する保持手段としてのクランプ装置21と搬送体とし
てのトロリーチェーンベルト3とを連結する連結手段で
あって、該第2のエアーシリンダ16は、後述するよう
に、図示しないセンサにより搬送具8の存在が確認され
ると、進出駆動され、また着荷装置2によりパネルPの
着荷作業が完了した後に図示しないセンサを介して後退
駆動されるようになされている。なお、この搬送具の脈
動抑制機構1では、上述した第2のエアーシリンダ16
が電気的又は機械的な原因により後退駆動することなく
上記突片17とチェーン3aとの連結が解除されない事
態をも考慮して、図1には図示されていない固定板40
が、第1のエアーシリンダ15の駆動による上記突片1
7の軌道上よりもやや上方(図3中、上記突片17がチ
ェーン3a内に挿入された状態で矢印A方向に移動する
軌道上よりもやや上方)に固定されている。そして、こ
の固定板40の先端には、上記褶接ポスト17aの周面
が褶接するとともに、上記突片17を図3中矢印B方向
にガイドする傾斜面40aが形成されている。この固定
板40と褶接ポスト17aとの褶接により、上記トロリ
ーチェーンベルト3と突片17との連結は強制的に解除
される。以下、図7及び図8を参照しながら本発明を構
成する連結手段としての第2のエアーシリンダ16が、
トロリーチェーンベルト3を構成するチェーン3a内に
挿入されトロリーチェーンベルト3と連結される構成及
びその連結状態を強制的に解除する構成を更に具体的に
説明する。なお、この図7は、本発明に係る搬送具の脈
動抑制機構1の平面図を分割した一方を示し、図8はそ
の他方を示すものである。これら図7及び図8中におい
てトロリーチェーンベルト3は二点鎖線で示されてお
り、このトロリーチェーンベルト3は支柱4に固定され
両端がY字状に開脚されてなるガイド部材4a,4b間
を通過するようになされている。そして、上記第2のエ
アーシリンダ16は、図7に図示されていないスライド
板10上に固定されてなり、ロッド16aの先端に固定
されてなる突片17が、上記トロリーチェーンベルト3
を構成するチェーン3a内に挿入自在となされている。
なお、この突片17の上面には、上述のように、円筒形
状となされた褶接ポスト17aが植立されている。ま
た、上記ガイド部材4a,4bの他端側には、図8に示
すように、固定板40が、上記突片17の軌道上よりも
やや上方に固定されている。したがって、この突片17
がチェーン3a内に挿入されると、後述するクランプ手
段21が設けられたスライド板10が搬送体であるトロ
リーチェーンベルト3と連結され、これによって上記第
2のエアーシリンダ16はスライド板10と共に該トロ
リーチェーンベルト3の駆動力により徐々にトロリーチ
ェーンベルト3の走行方向に移動させられる。そして、
上記褶接ポスト17aが、上記固定板40の固定位置ま
で来ると、図7中二点鎖線で示すように、それまでチェ
ーン3a内に挿入されていた突片17は、該突片17の
上面に固定されている褶接ポスト17aと上記固定板4
0に形成された傾斜面40aとの褶接により、強制的に
トロリーチェーンベルト3の走行方向と直交する方向に
移動させられ、これによって、該トロリーチェーンベル
ト3との連結が解除される。
【0012】一方、上記スライド板10の下端には、図
1に示すように、第3のエアーシリンダ20が固定さ
れ、さらにこの第3のエアーシリンダ20の正面側に
は、本発明を構成する保持手段としてのクランプ装置2
1が配設されている。このクランプ装置21は、上記第
3のエアーシリンダ20の駆動により、上記トロリーチ
ェーンベルト3によりH型鋼5に沿って走行して来る搬
送具8の垂直部8aをクランプするものであって、図4
及び図5に示すように、一方及び他方のクランプ部材2
2,23と、これらのクランプ部材22,23に固定さ
れた左右のピニオンギア24,25と、上記右側のピニ
オンギア25に固定されてなる回転体50とから構成さ
れてなるものである。上記各クランプ部材22,23
は、上記搬送具8の垂直部8aの長さ方向と同じ長さ方
向に配設された長方形状のプレート22a,23aと、
このプレート22a,23aの正面両端に固定された把
持部22b,23bと、図1に示すように、上記左右の
ピニオンギア24,25に固定されてなる水平部22
c,23cとから構成されている。なお、上記一方のク
ランプ部材22の長さは、他方のクランプ部材23より
も短いものとされている。また、図4に示すように、上
記第3のエアーシリンダ20を構成するロッド20aの
先端側は破線で示すラックギア20bが形成されてお
り、上記左右のピニオンギア24,25は、このラック
ギア20bに噛合されてなるものである。したがって、
上記第3のエアーシリンダ20が駆動され、ロッド20
aが進出すると、このロッド20aに形成されたラック
ギア20bと噛合した左のピニオンギア24は、支軸2
4aを中心に図4中時計回り方向に回転させられる一
方、右のピニオンギア25は支軸25aを中心に反時計
回り方向に回転させられ、逆に上記ロッド20aが後退
すると、左のピニオンギア24は反時計回り方向に回転
させられる一方、右のピニオンギア25は時計回り方向
に回転させられる。そして、これらのピニオンギア2
4,25の回転により、上記クランプ部材22,23
は、図4中二点鎖線で示す位置から実線で示す位置又は
その逆に回動させられる。
【0013】なお、上述したクランプ装置21は、後述
するように、前記第2のエアーシリンダ16の駆動によ
り突片17とチェーン3aとが連結された後に、図示し
ないセンサを介して搬送具8の垂直部8aをクランプす
るよう駆動されてなるものであり、またその後着荷装置
2によりパネルPの着荷作業が完了した後に図示しない
センサを介して上記クランプを解除するよう駆動されて
なるものである。なお、この搬送具の脈動抑制機構1で
は、上述したクランプ装置21が電気的又は機械的な原
因により搬送具8のクランプが解除されない事態をも考
慮して、図4に示すように、上述した右側のピニオンギ
ア25に回転体50が固定されてなる一方、図1には図
示しない支持板を介して当接板51が固定されている。
上記回転体50は、図4に示すように、中途部において
上記右側のピニオンギア25に固定されてなり、一端に
は鉤状となされた当接部50aが形成されている。ま
た、上記当接板51は、上記クランプ部材22,23に
より搬送具8の垂直部8aをクランプした状態における
上記回転体50の当接部50aの軌道上に固定されてな
るものであって、先端には上記回転体50の当接部50
aが当接する被当接面51aが形成されている。したが
って、前述のように、第2のエアーシリンダ16の駆動
によりトロリーチェーンベルト3との連結が図られ該ト
ロリーチェーンベルト3の走行駆動力によりスライド板
10が移動する途中において、このクランプ装置21が
クランプ部材22,23により搬送具8の垂直部8aを
クランプし、このままの状態で、図4中矢印A方向(第
1のエアーシリンダ15方向)に所定距離移動する(こ
の間に着荷装置2によるパネルPの着荷が終了する。)
と、図示しないセンサによりこのクランプ装置21によ
る搬送具8の垂直部8aのクランプが解除されるが、電
気的又は機械的原因により該クランプが解除されない場
合は、上記回転体50に形成された当接部50aが、上
記当接板51の被当接面51aに当接し、さらに該クラ
ンプ装置21が矢印A方向に移動させられ、これによっ
て上記回転体50と右側のピニオンギア25とは図4中
一点鎖線で示すように反時計回り方向に強制的に回転さ
せられ、このピニオンギア25の回転により、各クラン
プ部材22,23はそれまで行われていた搬送具8の垂
直部8aのクランプが強制的に解除させられる。
【0014】また、上記スライド板10の正面には、図
1及び図2に示すように、エンコーダ28が取り付けら
れている。このエンコーダ28は、本発明を構成する速
度検出手段であって、図2に示すように、固定板9に形
成されたスライドガイド部材12の正面に当接及び転動
する回転体28aを備えてなるものであり、スライド板
10のスライドに伴いこの回転体28aが回転すること
によって該スライド板10の走行速度が検出されるよう
になされたものである。
【0015】そして、このエンコーダ28により検出さ
れた検出信号は、図1に示す着荷装置2に送信され、こ
の信号に基づき該着荷装置2が制御される。この着荷装
置2は、基台30と、この基台30に回転自在に取り付
けられたボディー31と、基端がこのボディー31の両
側に回転自在に取り付けられた左右一対の支持アーム3
2,33と、これらの支持アーム32,33の先端側に
回転自在に支持されてなる第1の支持アーム34と、こ
の第1の支持アーム34から進退自在に配設された第2
の支持アーム35と、この第2の支持アーム35の先端
に固定され正面には複数の吸着部材36が配設されてな
る吸着板37とから概略構成されてなるものであって、
図示しないリフター上に多数枚積載されているパネルP
を一枚ずつ上記吸着部材36を介して吸着し、該パネル
Pを順次前記搬送具8に着荷するものである。
【0016】以下、上述した搬送具の脈動抑制機構1及
びこれと連動する着荷装置2によりパネルPが搬送具8
に着荷される工程について、図9に示すフローチャート
を参照しながらさらに詳細に説明する。先ず、ステップ
st1に示すようにトロリーチェーンベルト3が搬送軌
道であるH型鋼5に沿って始動すると、これに従いステ
ップst2に示すように搬送具8が図1中右方向から左
方向に徐々に移動して来る。なお、このトロリーチェー
ンベルト3の始動に平行してステップst3に示すよう
に着荷装置2は作動を開始し、図示しないリフター上に
多数枚積載された最上段のパネルPをステップst4に
示すように吸着部材36を介して吸着し、その後にステ
ップst5に示すように搬送具8の移動軌道上近傍に待
機する。一方、ステップst6に示すように図示しない
センサにより搬送具8の存在が検出されると、ステップ
st7に示すように前記第2のエアーシリンダ16が進
出駆動し、これによりロッド16aの先端に固定された
突片17がトロリーチェーンベルト3を構成するチェー
ン3a内に挿入させられる。これにより搬送体であるト
ロリーチェーンベルト3と保持手段であるクランプ装置
21が固定されたスライド板10とが互いに連結され、
したがって、上記トロリーチェーンベルト3の走行駆動
力によりステップst8に示すようにスライド板10が
該トロリーチェーンベルト3の走行方向にスライドす
る。なお、この時、スライド板10は第1のエアーシリ
ンダ15を構成するロッド15aの先端に固定されてい
るので、該ロッド15aは後退させられるが、前述のよ
うに、この第1のエアーシリンダ15はこの時点では作
動しておらず開放状態とされてなるとともに、エアーの
排気量を制御する制御部15cを介して任意の抵抗が付
与されるようになされている。したがって、この第1の
エアーシリンダ15により、上記スライド板10がトロ
リーチェーンベルト3の走行方向にスライドさせられる
場合は、上記制御部15cを介して該スライド板10の
スライドに所定の抵抗が付与され、これによって今まで
脈動していた該トロリーチェーンベルト3はその脈動が
抑制される。
【0017】そして、上述のようにスライド板10がス
ライドさせられると、このスライド板10のスライド中
に、図示しないセンサを介して、ステップst9に示す
ように第3のエアーシリンダ20が駆動され、これによ
り前記クランプ装置21が作動する。すなわち、上記第
3のエアーシリンダ20の駆動により、それまで進出し
ていたロッド20aが後退し、これによって左側のピニ
オンギア24は反時計回り方向に回転させられる一方、
右側のピニオンギア25は時計回り方向に回転させら
れ、これらのピニオンギア24,25の回転により、上
記クランプ部材22,23が、図4中二点鎖線で示す位
置から実線で示す位置に回動させられ、これによって、
図5に示すように、上記搬送具8の垂直部8aがクラン
プされる。したがって、それまで大きく脈動していたト
ロリーチェーンベルト3は前記第2のエアーシリンダ1
6の駆動により突片17がチェーン3aに挿入されると
ともに第1のエアーシリンダ15に形成された制御部1
5cを介して抵抗が付与されることにより、該脈動は抑
制されるとともに、さらにこのクランプ装置21により
搬送具8の垂直部8aがクランプされることにより、ト
ロリーチェーンベルト3による脈動による該搬送8の脈
動が抑制されるばかりではなく、その脈動による揺動を
も抑制される。
【0018】一方、前述のように搬送具8の存在が検出
されると、ステップst11に示すように図示しない該
搬送具8の走行速度測定センサが作動し、その後にステ
ップst12に示すように前述した速度検出手段として
のエンコーダ28を介して搬送具8の走行速度の測定が
開始される。そして、この走行速度信号は、それまで搬
送具8の移動軌道上近傍に待機していた着荷装置2に入
力される。すると、ステップst13に示すように上記
着荷装置2は、上記搬送具8の走行速度(脈動が抑制さ
れたトロリーチェーンベルト3の走行速度)と同じ速度
で搬送具8に追従する。すなわち、この構成により、連
結手段である第2のエアーシリンダ16の駆動による突
片17とチェーン3aとの連結及び保持手段であるクラ
ンプ装置21による搬送具8のクランプとにより該搬送
具8の脈動は十分抑制されるが、さらに微妙な脈動が生
じている場合に、その微妙な脈動が補正され相対的に搬
送具8と着荷装置2とは互いに静止した状態となる。そ
して、上記ステップst13における着荷装置2の追従
が開始された後に、ステップst14に示すようにパネ
ルPが上記搬送具8に着荷される。なお、この着荷装置
2によるパネルPの着荷のタイミングは、例えば着荷装
置2にエンコーダを設け該着荷装置2が所定の距離移動
(搬送具8に追従)した時点で行う構成を採用したもの
や、或いは着荷装置2が搬送具8に対して追従を開始し
た時からカウンターにより所定時間を計測した後に行う
構成、さらには、この脈動抑制機構1側又は着荷装置2
側に所定のセンサを設け、このセンサによる確認の時点
で着荷する構成を採用しても良い。
【0019】そして、本実施例では、着荷装置2による
パネルPの着荷作業が終了すると、搬送の脈動抑制機構
1側に形成された図示しないセンサを介して、ステップ
st15に示すように、パネルPが搬送具8に着荷され
たか否かが検出される。そして、着荷作業完了が確認さ
れると、ステップst16に示すように、第3のエアー
シリンダ20が再び駆動されクランプ装置21による搬
送具8のクランプが解除され、その後にステップst1
7に示すように第2のエアーシリンダ16が再び駆動さ
れて突片17と着荷3aとの連結が解除される。また、
この第2のエアーシリンダ16が再駆動されると、次い
でステップst18に示すように前記第1のシリンダ1
5が駆動し、これによりステップst19に示すように
スライド板10がトロリーチェーンベルト3の走行方向
とは逆方向にスライドさせられて初期位置に復帰し、前
記ステップst6に戻ってセンサによる次の搬送具8の
検出がされるまで待機することとなる。また、前述のよ
うにステップst15における着荷作業完了が確認され
ると、それまで吸着部材36によりパネルPを吸着して
いた着荷装置2は、ステップst20に示すように該パ
ネルPの吸着を解除し、ステップst21に示すように
着荷装置2は初期位置に復帰する。一方、上記ステップ
st15において着荷作業完了が確認されない場合は、
ステップst22に示すように、着荷装置2は、パネル
Pを吸着したままの状態で初期位置に復帰し、次の搬送
具8の走行速度信号が入力されるまで待機する。
【0020】なお、この図9に示すフローチャートには
示されていないが、本実施例における搬送具の脈動抑制
機構1では、上記ステップst15において着荷作業が
確認されない場合(ステップst22に進む場合)であ
っても、ステップst16〜ステップst19の動作が
行われる。また、着荷作業の確認を行うセンサの異常又
は第3のエアーシリンダの電気的又は機械的原因により
クランプ装置21によるクランプが解除されない場合
は、前述のように、スライド板10が所定距離スライド
すると、クランプ装置21を構成する回転体50に形成
された当接部50aが、当接板51の被当接面51aに
当接することにより、強制的に解除させられる。同様
に、第2のエアーシリンダ16の電気的又は機械的原因
によりロッド16aが後退せず、突片17がチェーン3
aに挿入連結されている場合にあっては、スライド板1
0が所定距離スライドすることにより、前記褶接ポスト
17aと固定板40の傾斜面40aとの褶接により、強
制的にトロリーチェーンベルト3の走行方向と直交する
方向に移動させられ、これによって、該トロリーチェー
ンベルト3との連結が解除される。
【0021】以上の説明のように、本実施例に係る搬送
具の脈動抑制機構1では、スライド板10を介して保持
手段であるクランプ装置21と一体となされた第2のエ
アーシリンダ16の駆動により突片17を介してトロリ
ーチェーンベルト3と連結されるとともに、第1のエア
ーシリンダ15に設けられた制御部15cによる排気量
の調節により任意の抵抗が付与されているので、トロリ
ーチェーンベルト3の脈動は抑制され、さらに、上記ク
ランプ装置21により搬送具8がクランプされるように
構成されてなるので、該トロリーチェーンベルト3と一
体に走行する搬送具8の脈動乃至は揺動は十分抑制され
る。
【0022】また、上述のように、スライド板10がト
ロリーチェーンベルト3の走行によりスライドすると、
前記エンコーダ28により該スライド板10のスライド
速度が検出され、着荷装置2は、このエンコーダ28に
よる検出信号に基づいてスライド板10の移動速度(搬
送具8の移動速度)と同期して追従しながらパネルPの
着荷作業を行うように構成されているので、搬送具8に
対して未だ僅かな脈動が生じている場合であっても、こ
の僅かな脈動は補正され相対的に該搬送具8と着荷装置
2とが相対的に静止した状態で互いに移動(追従)する
こととなり、この結果、確実に上記パネルPを着荷する
ことができる。
【0023】さらに、上記実施例に係る搬送具の脈動抑
制機構1では、前述のようにクランプ装置21による搬
送具8のクランプ状態及び第2のエアーシリンダ16に
よるチェーン3aへの挿入(連結)状態が、センサの異
常や上記クランプ装置21又は第2のエアーシリンダ1
6の電気的又は機械的原因により解除されない場合に、
それらを強制的に解除する構成が採用されているので、
トロリーチェーンベルト3その他の部材の破損等を有効
に防止することができる。
【0024】なお、上記実施例に係る搬送具の脈動抑制
機構1では、本発明を構成する搬送体としてトロリーチ
ェーンベルト3を図示して説明したが、本発明は必ずし
も上記実施例のようにトロリーチェーンベルト3ではな
く、脈動を生ずる搬送体であれば他のものであっても良
い。また、上記実施例では本発明を構成する保持手段と
して、クランプ装置21を図示して説明したが、この保
持手段は少なくとも搬送体の脈動に伴う搬送具8の脈動
等を抑制し得るものであれば、必ずしも該搬送具8をク
ランプするものではなく、例えば搬送具8を把持又は挾
持する装置を用いても良い。さらに、本発明を構成する
連結手段に関しても、上記実施例では、第2のエアーシ
リンダ16の駆動により突片17がチェーン3a内に挿
入される構成を採用したが、この連結手段は必ずしもこ
うした構成を採用する必要はない。すなわち、上記実施
例では搬送体としてトロリーチェーンベルト3を採用し
たことから、チェーン3a内に突片17を挿入する構成
を採用したが、ゴムベルト等のように他の搬送体を採用
した場合又はトロリーチェーンベルトを採用する場合で
あっても、例えば該ベルトを把持又は挾持することによ
り連結するように構成されたものであっても良い。ま
た、上記実施例では、スライド板10を初期位置に復帰
させる手段としてエアーシリンダ(第1のエアーシリン
ダ15)を用いたが、必ずしもエアーシリンダを用いる
ことなく例えば油圧シリンダを用いても良く、また、エ
アーシリンダを用いた場合であっても、スライド板10
がトロリーチェーンベルト3の走行方向へスライドする
際、エアーシリンダを、該エアーシリンダのロッドが進
出するように配置し、初期位置に復帰させる場合は該ロ
ッドを後退駆動するようにしたものであっても良い。ま
た、言うまでも無く、第2のエアーシリンダ16及び第
3のエアーシリンダ20に関しても、これらを油圧シリ
ンダに替えても良い。
【0025】他方、前記実施例では、搬送体としてのト
ロリーチェーンベルト3の走行により徐々に移動して来
る搬送具8に、着荷装置2によりパネルPを着荷する構
成について図面を参照しながら説明したが、本発明は、
必ずしも搬送具に被搬送物を着荷するものばかりではな
く、既に被搬送物が着荷されている搬送具から図示しな
い脱荷装置により該被搬送物を脱荷するものであっても
良い。なお、この場合においては、図9に示すフローチ
ャートのステップst4の動作は削除され、ステップs
t3からステップst5に移行するとともに、ステップ
st14では脱荷装置によるパネルPの吸着及び脱荷作
業が行われることとなり、ステップst15において脱
荷作業完了の確認が行われると、ステップst20にお
いては図示しないリフター上に脱荷されたパネルPを積
載する作業がなされ、次いでステップst21に進んだ
後にステップst5として記載した初期位置に復帰する
こととなる。したがって、上述した構成による脱荷装置
による場合においても、前述した着荷装置による場合と
同様に、トロリーチェーンベルト3の脈動による脱荷ミ
ス等の悪影響を有効に防止することができる。また、着
荷装置2又は図示しない脱荷装置が搬送具8に追従する
速度を検出する速度検出手段は、前述したエンコーダ2
8を用いるのではなく、搬送具8の移動速度が検出でき
るものであれば他の構成に係るものであっても良い。
【0026】さらに、上述した実施例では、図1を参照
しながら着荷装置2を説明したが、本発明に係る着荷装
置又は脱荷装置は、少なくとも、リフター上に多数枚積
載されているパネルPを一枚ずつ上記吸着部材36等を
介して吸着又は保持し、該パネルP等の被搬送物を順次
前記搬送具8に着荷するもの、又は既に搬送具8に着荷
されているパネルP等被搬送物を脱荷する構成を有する
ものであれば、特に前述した構成に係る着荷又は脱荷装
置に限定されるものではない。
【0027】
【発明の効果】上記本発明の一実施例の説明からも明ら
かなように、第1の発明によれば、先ず、搬送具と共に
徐々に走行して来る搬送体は、スライド板に取り付けら
れたシリンダのロッドに固定された突片とを有する連結
手段を介して、該突片が搬送体と係合することにより
ライド板と連結される。したがって、この連結手段を介
して搬送体と連結されたスライド板は、該搬送体の走行
速度と同じ速度でスライドする力が作用するが、一方上
記スライド板には、抵抗付与手段が連結されていること
から、この抵抗付与手段により搬送体に抵抗が付与さ
れ、該搬送体に対して所定の張力が付与される結果、そ
れまで脈動していた搬送体の該脈動が抑制される。そし
て、このように抵抗が付与された状態で搬送体と共に走
行するスライド板には、保持手段が取り付けられている
ことから、該保持手段によって搬送具が保持される。こ
れによって、上記搬送体の脈勧に伴う搬送具自体の脈動
乃至は揺動も有効に抑制される。すなわち、この第1の
発明によれば、それまで大きく脈動していた搬送体は、
連結手段及び抵抗付与手段を介して該脈動が抑制され、
これによって搬送具自体の脈動乃至は揺動が抑制され
る。なお、上記連結手段よりも先に保持手段が動作する
構成を採用する場合にあっては、搬送体の走行により移
動して来る搬送具は、先ず保持手段を介して保持され、
その後に連結手段を介して上記保持手段が取り付けられ
たスライド板と搬送体とが連結され、さらに抵抗付与手
段により搬送体に対して抵抗が付与されることにより、
上記作用と同様の作用効果が実現される。
【0028】また、第2の発明に係る着荷又は脱荷装置
によれば、第1の発明を構成する保持手段により保持さ
れた搬送具の移動速度を検出する速度検出手段により検
出された速度と同期して移動(追従)してなることか
ら、上記第1の発明に係る搬送具の脈動抑制機構をもっ
てしても微妙な脈動等が生じている場合、この微妙な脈
動は上記速度検出手段により補正される結果、搬送具と
この着荷又は脱荷装置とは、相対的に互いに静止した状
態となされる。したがって、この発明によれば、被搬送
物は搬送具に対して確実に着荷又は脱荷することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係る搬送具の脈動
抑制機構及びこれと連動する着荷装置を模式的に示す斜
視図である。
【図2】図2は、図1に示す搬送具の脈動抑制機構を模
式的に示す側断面図である。
【図3】図3は、第2のエアーシリンダ及びこのシリン
ダに固定された突片の構成を示す平面図である。
【図4】図4は、クランプ手段の構成を示す正面図であ
る。
【図5】図5は、図1に示す搬送具の脈動抑制機構によ
り搬送具がクランプされた状態を模式的に示す正面図で
ある。
【図6】図6は、第1のエアーシリンダに形成された排
気量の制御部を示す模式図である。
【図7】図7は、図1に示す搬送具の脈動抑制機構を分
割した一方の平面図である。
【図8】図8は、図1に示す搬送具の脈動抑制機構を分
割した他方の平面図である。
【図9】図9は、図1に示す搬送具の脈動抑制機構及び
これと連動する着荷装置によりパネルが搬送具に着荷さ
れる工程を示すフローチャートである。
【図10】図10は、従来の搬送装置を模式的に示す正
面図である。
【図11】図11は、搬送具及びパネルの構成を示す斜
視図である。
【図12】図12は、検出手段により得られた搬送具の
移動速度に基づき着荷装置を駆動させる方法を模式的に
示す正面図である。
【符号の説明】
1 搬送具の脈動抑制機構 2 着荷装置 3 トロリーチェーンベルト 5 H型鋼 8 搬送具 10 スライド板 15 第1のエアーシリンダ 16 第2のエアーシリンダ 21 クランプ装置 28 エンコーダ P パネル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送軌道に沿って走行する搬送体と、こ
    の搬送体に懸垂されてなる複数の搬送具と、上記搬送体
    の搬送軌道の側方に配設されてなるとともに該搬送体の
    走行方向にスライド可能となされたスライド板と、この
    スライド板に取り付けられてなるとともに該スライド板
    と上記搬送体とを連結する連結手段と、上記スライド板
    に取り付けられてなるとともに上記該搬送具を保持する
    保持手段と、上記スライド板に連結されてなるとともに
    上記連結手段により連結された上記搬送体に抵抗を付与
    する抵抗付与手段と、を備え、上記連結手段は、上記ス
    ライド板に固定されたシリンダと、このシリンダのロッ
    ドに固定され上記搬送体に係合する突片とを有してなる
    ことを特徴とする搬送具の脈動抑制機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の搬送具の脈動抑制機
    構に、上記保持手段により保持された搬送具の移動速度
    を検出する速度検出手段を設け、この速度検出手段によ
    り検出された速度と同期して移動しながら上記搬送具に
    被搬送物を着荷または既に上記搬送具に着荷されている
    被搬送物を脱荷してなることを特徴とする着荷又は脱荷
    装置。
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