JP4749918B2 - 同期搬送装置 - Google Patents

同期搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4749918B2
JP4749918B2 JP2006107414A JP2006107414A JP4749918B2 JP 4749918 B2 JP4749918 B2 JP 4749918B2 JP 2006107414 A JP2006107414 A JP 2006107414A JP 2006107414 A JP2006107414 A JP 2006107414A JP 4749918 B2 JP4749918 B2 JP 4749918B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hanger
workpiece
seating
work
synchronous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006107414A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007276069A (ja
Inventor
秀史 竹熊
勝 丸尾
清信 原
英有 蒲池
慎 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006107414A priority Critical patent/JP4749918B2/ja
Publication of JP2007276069A publication Critical patent/JP2007276069A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4749918B2 publication Critical patent/JP4749918B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Description

本発明は、自動車工場の車両組立ラインにおいてオーバーヘッドコンベアに同期してワークを搬送しつつ作業を行う装置に関する。
自動車工場の車両組立ラインにおいて、車両(ワーク)に部品を取り付ける際は、人手による取り付け又は作業機による自動取り付けを行っている。
作業機による自動取り付けでは、精度の高い取り付けを行うため車両と作業機との位置を相対的に固定する必要があり、オーバーヘッドコンベアによる車両搬送ラインから分岐した別ラインに車両を移し、その別ラインにおいて車両との相対位置が固定された作業機で取り付けを行い、その後再度車両をオーバーヘッドコンベアによる搬送ラインに戻すようにしている。
下記特許文献1には、ワーク(自動車車体)に対し部品(ウインドガラス)を取り付ける装置が記載されている。これは、すくい上げ装置及びロボットを備えたテーブルを有し、ウインドガラス貼り付け作業時は、すくい上げ装置の昇降可能な支持台が上方に移動して、ハンガーごと車両を持ち上げることで、車両とロボットとの位置を相対的に固定し、ロボットのビジョンセンサにより車両ウインド位置等を計測することで精度の高いウインドガラスの貼り付け作業を行うものである。
特開2000−272562号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置は、同期搬送中にテーブル上にハンガ及び車体の全重量が掛かり、テーブルに加わる負荷に対応すべくテーブルを強化する必要があり経済的でない。
また、オーバーヘッドコンベアのハンガごとすくい上げる機構、ビジョンセンサの作動及び作用の詳細は開示されておらず、ロボットと車体との相対位置の精度の確からしさは不明である。
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、従来の自動取り付け装置による取り付けに比べて設備投資の低減を図ることができ、かつ高精度の取り付けが可能な同期搬送装置を提供することを目的とする。
本発明は、ワークの搬送方向に沿って設けられ、ワーク底部の搬送方向の前後側を着脱自在に位置決め支持するハンガを備えたオーバーヘッドコンベアに同期して、前記ハンガ上のワークを搬送しつつワークに対して所定の製造作業を行う同期搬送装置であって、
前記オーバーヘッドコンベアの下方に設けられ、ハンガの軌道に平行して延びる搬送路と、ワークに対して所定の製造作業を行う作業機を搭載し、前記オーバーヘッドコンベアの搬送速度に同期して搬送路上を走行する同期搬送台車とを備え、
前記ハンガは、ワーク底部の搬送方向前側に対応する位置に設けた着座板から上下に突出したピンを有し、
前記同期搬送台車は、前記ピンの下方突出部分を受けるピン受けユニットと、前記ハンガに支持されたワークの下方に位置したとき、ワーク底部の搬送方向の前後側の何れか一方における前記ハンガの支持状態を維持して他方を押し上げ且つその押し上げ位置のワーク底部を着座させて支持する着座手段とを有し、
前記ワークに対して所定の製造作業を行う前に、前記ピンの下方突出部分を前記ピン受けユニットが受けることによって前記ハンガを前記同期搬送台車に対して位置決めする一方、前記ピンの上方突出部分を前記ワーク底部の搬送方向前側に形成されたピン挿入用穴に挿入することによって前記ワークを前記ハンガに対して位置決めして、前記ピンの近傍においてワーク底部を着座させて支持し、
前記ワークに対して所定の製造作業を行う間、前記ワーク底部の搬送方向の前後各部分を、前記ハンガと前記着座手段とで分担して支持することを特徴とする。
本発明の同期搬送装置においては、同期搬送台車がオーバーヘッドコンベアの搬送速度に同期して搬送路上を走行し、同期搬送台車に搭載された作業機がワークに対して所定の製造作業を行う際に、着座手段がワーク底部の搬送方向の前後側の何れか一方におけるハンガの支持状態を維持した状態で他方を押し上げ、且つその押し上げ位置のワーク底部を着座させて支持する。従って、ワークに対して所定の製造作業を行うとき、ワークの搬送方向の前後各部分は、ハンガと着座手段とで分担して支持される。
また、ワークに対して所定の製造作業を行う前に、ハンガの着座板に設けたピンの下方突出部分を同期搬送台車のピン受けユニットが受けることによってハンガを同期搬送台車に対して位置決めする一方、ピンの上方突出部分をワーク底部の搬送方向前側に形成されたピン挿入用穴に挿入することによってワークをハンガに対して位置決めして、ピンの近傍においてワーク底部を着座させて支持する。これにより、前記ピンを介して同期搬送台車に対するハンガの位置決めと共にハンガへのワークの支持状態を精度よく維持することができる。
従って、本発明の同期搬送装置によれば、ワーク底部をハンガと着座手段とで分担して支持しながらワークに対し安定した状態で所定の製造作業を行うことができるので、ワーク全体を持ち上げる機構を要さず設備投資の低減を図りつつ高精度な製造作業を実現することができる。
また、同期搬送台車は、前記ハンガ及び前記着座手段により支持されたワークの同期搬送台車に対する高さ位置を検出するワーク高さ位置検出手段と、ワークを支持するハンガの同期搬送台車に対して平面上で搬送方向に直交する方向(後述のようにワークが自動車の車体の場合、車幅方向)の位置を検出するハンガ位置検出手段と、ワーク高さ位置検出手段及びハンガ位置検出手段の検出結果を反映させて前記作業機の作動位置を制御する作業位置制御手段とを備えることが好ましい。
これにより、ワークを確実に支持することができるだけでなく、ワーク高さ位置検出手段及びハンガ位置検出手段による検出結果に基づいて作業機による精度の高い製造作業を行うことができる。
また、同期搬送台車は、ハンガ及び着座手段により支持されたワークの同期搬送台車に対するワーク底部の位置を検出するワーク底部位置検出手段と、前記着座手段平面上で搬送方向に直交する方向に移動させてワーク底部の着座位置を調整する調整手段と、ワーク底部位置検出手段により検出されたワーク底部の位置に応じて調整手段を制御し、ワークに対する所定の着座位置に前記着座手段を移動調整する着座制御手段とを備えることが好ましい。
これにより、ワークをより安定させて精度良く確実に着座手段に着座させることができ、精度の高い製造作業を行うことができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2において1は同期搬送装置、2はオーバーヘッドコンベア、3は自動車の車体(ワーク)である。本実施形態は、自動車の車体3の製造ラインの一部を構成するものであり、図1及び図2におけるA−B地点間は、車体3に各種の部品を取り付ける作業を行うステーションを示している。
オーバーヘッドコンベア2は、図1に示すように、搬送方向に沿って設けられた支持レール4と、支持レール4に吊り下げられて案内されるハンガ5とを備え、支持レール4に沿ってハンガ5を牽引するチェーン4aが設けられている。ハンガ5とチェーン4aとの連結は解除可能とされている。
同期搬送装置1は、オーバーヘッドコンベア2の下方に延設された搬送路6と、搬送路6に沿って走行自在の同期搬送台車7とを備えている。搬送路6は、ハンガ5の軌道に平行して延び、A−B地点間より所定長さ分長く敷設されている。同期搬送台車7は、図示しない駆動手段によりオーバーヘッドコンベア2の搬送速度に同期して搬送路6に沿った走行が駆動される。
オーバーヘッドコンベア2は、図1及び図2に示すA地点で、ハンガ5を支持レール4に支持した状態を維持し、チェーン4aがハンガ5より上方に離反する。これによってチェーン4aとハンガ5との連結が解除されるようになっている。そして、図1及び図2に示すB地点でハンガ5とチェーン4aとが連結され、チェーン4aの牽引による支持レール4に沿ったハンガ5の搬送が再開される。A−B地点間においてチェーン4aとの連結が解除されたハンガ5は、詳しくは後述するが、支持レール4に支持された状態を維持してA地点に待機している同期搬送台車7に車体3を介して連結され、搬送路6上を搬送される。このように、A−B地点間においてはチェーン4aがハンガ5から切り離されることにより、チェーン4aによる振動等がハンガ5に伝達されることを防止することができる。なお、B地点において、ハンガ5とチェーン4aとの連結が再開されると、ハンガ5と同期搬送台車7との連結状態が解除され、同期搬送台車7は前記駆動手段の駆動によりA地点へ戻される。
図3においては、実線でハンガ5を示し、二点鎖線でハンガ5から少し浮いた状態の車体3を示している。ハンガ5は、車体3を載置する左右一対のアーム10a,10bを備えている。該アーム10a,10bは、それぞれの上側曲がり部分及び上側先端部分に軸13a,13b及び軸13c,13dを介して拡開可能に支持部14に連結支持されている。アーム10a,10bはそれぞれ、車体3の前側下部に対応する位置に設けられた前方着座板11a,11bと、車体3の後側下部に対応する位置に設けられた後方着座板12a,12bとを備えており、前方着座板11a,11bは、それぞれを上下方向に貫通するように直立して設けられたピン16a,16bを備えている。支持部14は、その上側中央の、搬送方向の前後側に、一対のトロリー15a,15bを備えている。
また、車体3は、その下面前方及び後方に左右一対の着座部20a,20b及び21a,21bが設けられており、夫々前方着座板11a,11b及び後方着座板12a,12bに着座されるようになっている。そして、前方の着座部20a,20bにはピン挿入用穴23a,23bが形成されており、後方の着座部21a,21bの中間より少し後ろ側には基準穴24が形成されている。更に、その後方には後方中央着座部25が設けられている。
車体3は、着座部20a,20b及び21a,21bが夫々前方着座板11a,11b及び後方着座板12a,12bに支持される。車体3をハンガ5により支持するときには、アーム10a及び10bの下辺をワーク3の幅より一旦広く開き、車体3をアーム10aと10bとの間に配置した後に、アーム10a及び10bの下辺間隔を元に戻して、着座部20a,20b及び21a,21bをそれぞれ前方着座板11a,11b及び後方着座板12a,12bで支持する。そしてこのとき、図4に車体3の左前方部分を例として拡大して示すように、着座部20bは、前方着座板11bに当接し、ピン挿入用穴23bにピン16bが挿入されることで、車体3がハンガ5上に位置決めされる。なお、図示を省略するが、車体3の右前方部分も同様に、着座部20aが前方着座板11aに当接し、ピン挿入用穴23aにピン16aが挿入されて位置決めされる。
図5及び図6に示すように、同期搬送台車7には、車体3に対して所定の製造作業を行うロボット等の作業機43が搭載されており、オーバーヘッドコンベア2の搬送速度に同期してハンガ5上の車体3を搬送しつつ、車体3に対し部品取付等の作業を行う。
同期搬送台車7は、後方中央着座部25を着座させて車体3の後部を押し上げる着座手段44を備えている。着座手段44は、車体3底部の搬送方向の前側におけるハンガ5の支持状態を維持して後側を押し上げ、且つその押し上げ位置のワーク底部を着座させて支持することによって、車体3の搬送方向の前側はハンガ5を介して支持レール4に支持され、車体3の搬送方向の後側は着座手段44を介して同期搬送台車7に支持される。これにより、同期搬送台車7には車体3とハンガ5との全ての荷重がかかることはない。
同期搬送台車7には、車体3の同期搬送台車7に対する高さ位置を検出するワーク高さ位置検出手段としての車体前部高さセンサ45a,45bと、ハンガ5の同期搬送台車7に対する車幅方向の位置を検出するハンガ位置検出手段としてのエンコーダ46と、車体前部高さセンサ45a,45b及びエンコーダ46の検出結果を反映させて作業機43の作動位置を制御する作業位置制御手段としてのベースユニット48とが設けられている。
また、同期搬送台車7には、同期搬送台車7に対する車体3底部の位置を検出するワーク底部位置検出手段としての画像センサ50と、着座手段44を車幅方向に移動させてワーク底部の着座位置を調整する調整手段としてのスライドユニット51と、画像センサ50により検出された車体3底部の位置に応じてスライドユニット51を制御し、車体3に対する所定の着座位置に着座手段44を移動調整する着座制御手段52とが設けられている。更に、同期搬送台車7には、ハンガ5の前端部に当接して前方への移動を規制する一対の規制部材60a,60bと、ハンガ5の前方着座板11a,11bの下方に延びるピン16a,16bを受ける一対のピン受けユニット61a,61bとが設けられている。そして、車体前部高さセンサ45a,45b及びエンコーダ46とベースユニット48とは、適宜な通信手段C1により接続されている。なお、画像センサ50は、車体3である自動車車体の底部を撮像することにより底部位置を正確に把握することができるので、画像センサ50によるデータも作業機43の所定の製造作業(即ち、ベースユニット48の作動)に反映させるようになっている。
図1及び図2に示すA地点まで車体3が搬送されると、A地点で待機している同期搬送台車7との係合が行われる。この際の作用につき説明する。
図7は、一対の規制部材60a,60bのうち一方の規制部材60aを示している。なお、他方の規制部材60bは、図7の規制部材60aと左右対称に構成され、同様の作用を奏するものであるから、図示及び詳細な説明を省略する。
規制部材60aは、棒材70と、棒材70の上端に固設された弾性部材からなる緩衝部71とを備えている。棒材70は、断面コ字形のロックガイド72に支持されており、一端にピニオンギア73を備えたピニオン軸74により一側方(図では左側方)に揺動自在とされている。また、ロックガイド72には、その側面を貫通し、棒材70にその一端75aを差込むことで棒材70の回動をロックし、引き抜くことでロック解除するロックシリンダ75が設けられている。更に、ピニオンギア73に噛み合う直線状に並んだ歯を有するラック78と、ラック78の移動をその長さ方向への滑動のみに制限する断面コ字型のスライドガイド79と、ラック78の一端に接続し、その長さ方向に力を加えるシリンダ80とが設けられており、ロックガイド72、スライドガイド79及びシリンダ80は、基部81上に固設されている。
同期搬送台車7が、図1及び図2のA地点に位置しているときは、規制部材60a,60bは、図7に示すように棒材70が直立した状態とされる。このとき、ロックシリンダ75はその先端を棒材70に差し込んで規制部材60a,60bの起立状態を強固に維持する。車体3が同期搬送台車7の上方まで搬送されてくると、図5及び図6に示すように、まず、規制部材60a,60bの緩衝部71がハンガ5のアーム10a,10bに当接して衝撃を緩和し、同期搬送台車7上におけるハンガ5の前方への移動を規制する。
また、車体3左前部のピン受けユニット61bは、図8に示すように、エンコーダ46と、V字受け部材85と、ラック86と、ラック86の移動をその長さ方向への滑動のみに制限する断面コ字型のスライドガイド87と、ラック86の一端を滑動可能に支持するダンパ88とを備えている。
V字受け部材85は、先端側が互いに接合されて平面視V字状に形成された左右の腕部90a,90bと、右の腕部90bの先端にその一端を、モータ(図示省略)を介して回動可能に接続された可動アーム91とで構成されている。
左右の腕部90a及び90bの接合部の内側である谷部92には、タッチセンサ(図示省略)が設けられている。
ラック86は、一端がV字受け部材85の接合部の外側部分に接続され、他端が後述のダンパ88に接続されている。エンコーダ46は、回転量検出部95と、検出部95に連設された回転軸96と、回転軸96の先端に設けられたピニオンギア97とを備え、ラック86の歯93にピニオンギア97が噛み合って、ラック86の車幅方向への移動に応じた回転量を検出部95により検出する。
前記ダンパ88は、ラック86に一端を接続するピストン98と、ピストン98の他端を摺動可能に挿入されるシリンダ99とで構成される。
エンコーダ46、スライドガイド87及びダンパ88はそれぞれ、エンコーダ支持材101、スライドガイド支持材102及びダンパ支持材103により支持され、基板104の上面に固設されている。基板104には、その下面側に三本のロッド106a,107a,108aの上端が接続されている。中央のロッド107aは、シリンダ107bに設けられたピストンロッドであり、シリンダ107bの作用により上下方向に伸縮して基板104の昇降を駆動する。シリンダ107bの両側にはロッド106a,108aを案内する筒状のガイド106b,108bが設けられている。
車体3が図1及び図2のA地点に達すると、V字受け部材85にハンガ5のピン16bの下端が当接する。このとき車体3は、オーバーヘッドコンベア2の構成上、ハンガ5上部のトロリー15a,15bのみにより支持されている状態であるから、その下部においては車幅方向に多少の誤差があり、ずれを有している。そのため、例えばそのずれが図8において左方向へのずれであれば、ピン16bは、図8の矢印で示す軌道を進み、V字受け部材85の両側の腕部90a,90bのいずれか(図の例では左側の腕部90a)に先に当接して摺動し、腕部90a,90bの先端側の谷部92に収容される。このとき、ピン16bの起動は変わらず、相対的にV字受け部材85が車幅方向(図の例では左方向)に移動する。そして、V字受け部材85の移動に伴いラック86がスライドガイド87に沿ってスライドし、ピニオンギア67を介してエンコーダ46の回転軸96が回転する。これにより、回転量検出部95が回転量を位置情報として検出する。この回転量により、車体3の、同期搬送台車7に対する車幅方向の位置がわかる。そして、回転量検出部95からの検出データは、ベースユニット48による作業機43の作動に反映される。
一方、ピン16bが谷部92に当接すると、谷部92に設けられたタッチセンサ(図示省略)がこれを検知し、腕部90b先端のモータ(図示省略)を回転させ、可動アーム91を二点鎖線で示す位置まで回動させることで、V字受け部材85がピン16bを把持する。
なお、車体3右前部に対応するピン受けユニット61aは、図示及び詳細な説明を省略するが、図8に示す左前部のピン受けユニット61bからエンコーダ46を取り除き、左右を反転させた構成を有している。その作用は、エンコーダ46を有しないから回転量を検出しない点で異なるが、V字受け部材がピン16aを受ける際の作用に関しては同様である。
図9は、着座手段44、スライドユニット51、及び着座制御手段52の構成を示している。スライドユニット51は、同期搬送台車7の中央後部に設置され、搬送方向に直交する方向に平行な一対のガイドレール120a,120bと、これらの中間に位置するボールネジ121とを備えている。ボールネジ121はその両端が支持板122a,122bによって回転自在に支持され、ボールネジ121の一端には、ボールネジ121を回転駆動するモータ123が設けられている。モータ123は適宜の通信手段C2を介して着座制御手段52と接続され、着座制御手段52は適宜の通信手段C3を介して画像センサ50と接続される。
着座手段44は、スライドユニット51上に設けられており、ガイドレール120a及び120bに摺動可能に係合する複数の摺動部材125a,125b,125c,125dと、ボールネジ121に螺合する螺合部材126とを下面側に固設する基板129を備えている。
基板129の上部中央には、シリンダ130aが設けられており、シリンダ130aのピストンロッド130bの上端には着座板135が接続されている。
着座板135は、ピストンロッド130bの両側に一対のロッド131b,132bを連設して備え、着座板135の昇降に伴うロッド131b,132bの上下動が、基板129上の筒状のガイド131a,132aにより案内される。
ここで、エンコーダ46によってハンガ5前部のずれ量が判明したとき、ピン16a,16bとピン挿入用穴23a,23bの間に一定の遊びがある場合に、車体3の後部ではさらに一定の誤差が生じることがある。そこで、車体3が図1及び図2のA地点に達する時点で、画像センサ50は、後方の基準穴24の画像を検出し、このデータを通信手段C3を介して着座制御手段52に送信する。着座制御手段52は、このデータを演算することで、ワーク後部の搬送方向に対する車幅方向へのずれ量を算出する。
着座制御手段52は、算出したずれ量を基に、通信手段C2を介してモータ123に信号を送る。モータ123はこの信号に従い回転し、ボールネジ121を回転させる。螺合部材126はボールネジ121の回転により基板127に車幅方向への力を加え、摺動部材125a,125b,125c,125dはガイドレール120a,120b上を摺動可能であるから、着座部材44は車幅方向へ所定分移動する。これにより、車体3にずれがあっても着座部材44を車体3後部の後方中央着座部25に適切に当接させることができる。
そして、着座手段44は、車体3後部の後方中央着座部25に着座板135を当接し、シリンダ130aによりピストンロッド130bを伸長させることで、車体3後方の着座部21a,21bがハンガ5の後方着座板12a,12bから所定距離を存して離間するまで車体3後部を押し上げる。これにより、車体3はその後部が同期搬送台車7に載置連結された状態となる。
この状態で、図1に示すように、同期搬送台車7がA−B地点間を搬送路6に沿って走行し、車体3は着座手段44を介して同期搬送台車7によって搬送路6に沿って搬送される。このとき、ハンガ5は、車体3の着座部20a,20bを前方着座板11a,11b上に載置した状態を維持し、ピン16a,16bによる車体3との連結状態を維持して、支持レール4に沿って搬送方向に移動する。即ち、車体3は、その前側がハンガ5に支持され、その後側が同期搬送台車7に支持されて、同期搬送台車7の図示しない駆動手段により搬送路6に沿って搬送される。
この間、同期搬送台車7に搬送される車体3への各種取り付け作業が作業機43により行われる。即ち、図5及び図6に示すように、エンコーダ46によって検出された回転軸96の回転量と、車体前部高さセンサ45a,45bにより検出された車体前部の高さは、通信手段C1を介してベースユニット48に送信される。ベースユニット48は、回転軸96の回転量から、車体3の同期搬送台車7に対する車幅方向の位置を判定し、その判定結果と車体前部の高さを用いて演算し、作業機43の作動位置を制御するデータを送信する。作業機43は、このデータに基づいて作業位置を補正しつつ作業を行う。以上の作用により、車体3が同期搬送台車7に対しずれを有していても、適した場所に部品取り付け等の作業を行うことができる。
その後、図1を参照して、車体3がB地点に達すると、ハンガ5はオーバーヘッドコンベア2のチェーン4aに連結される。同時に、着座手段44による車体3の後側の押し上げを解除して、車体3後方の着座部21a,21bをハンガ5の後方着座板12a,12b上に載置させる。一方、ピン受けユニット61a,61bはシリンダ107の作用により所定の位置まで下降し、ピン16a,16bとV字受け部材85との係合を解除して、ピン16a,16bの進行方向を開放する。更に、規制部材60a,60bは、図7に示すロックシリンダ75が棒材70から引き抜かれ、シリンダ80によるラック78のスライドに伴いピニオンギア73を回転させて棒材70を二点鎖線で示す位置まで傾動させてハンガ5の進行方向を開放する。
こうして、車体3を支持したハンガ5が、同期搬送台車7から分離され、ハンガ5はチェーン4aの牽引によって車体3を下流に搬送する。
本発明の一実施形態の概略構成を示す説明的側面図。 図1の説明的平面図。 本実施形態におけるハンガを示す説明的斜視図。 本実施形態におけるハンガの要部を示す一部断面した拡大正面図。 本実施形態の同期搬送装置の使用状態を示す側面図。 本実施形態の同期搬送装置の説明的正面図。 本実施形態の規制部材を示す説明的斜視図。 本実施形態のピン受けユニットを示す説明的斜視図。 本実施形態の着座部材を示す説明的斜視図。
符号の説明
1…同期搬送装置、2…オーバーヘッドコンベア、3…車体(ワーク)、5…ハンガ、6…搬送路、7…同期搬送台車、16a,16b…ピン、23a,23b…ピン挿入用穴、43…作業機、44…着座手段、45a,45b…車体前部高さセンサ(ワーク高さ位置検出手段)、46…エンコーダ(ハンガ位置検出手段)、48…ベースユニット(作業位置制御手段)、50…画像センサ(ワーク底部位置検出手段)、51…スライドユニット(調整手段)、52…着座制御手段。

Claims (3)

  1. ワーク(3)の搬送方向に沿って設けられ、ワーク底部の搬送方向の前後側を着脱自在に位置決め支持するハンガ(5)を備えたオーバーヘッドコンベア(2)に同期して、前記ハンガ(5)上のワーク(3)を搬送しつつワーク(3)に対して所定の製造作業を行う同期搬送装置であって、
    前記オーバーヘッドコンベア(2)の下方に設けられ、前記ハンガ(5)の軌道に平行して延びる搬送路(6)と、ワーク(3)に対して所定の製造作業を行う作業機(43)を搭載し、前記オーバーヘッドコンベア(2)の搬送速度に同期して前記搬送路(6)上を走行する同期搬送台車(7)とを備え、
    前記ハンガ(5)は、ワーク底部の搬送方向前側に対応する位置に設けた着座板(11a,11b)から上下に突出したピン(16a,16b)を有し、
    前記同期搬送台車(7)は、前記ピン(16a,16b)の下方突出部分を受けるピン受けユニット(61a,61b)と、前記ハンガ(5)に支持されたワーク(3)の下方に位置したとき、ワーク底部の搬送方向の前側における前記ハンガ(5)の支持状態を維持して後側を押し上げ、且つその押し上げ位置のワーク底部を着座させて支持する着座手段(44)とを有し、
    前記ワーク(3)に対して所定の製造作業を行う前に、前記ピン(16a,16b)の下方突出部分を前記ピン受けユニット(61a,61b)が受けることによって前記ハンガ(5)を前記同期搬送台車(7)に対して位置決めする一方、前記ピン(16a,16b)の上方突出部分を前記ワーク底部の搬送方向前側に形成されたピン挿入用穴(23a,23b)に挿入することによって前記ワーク(3)を前記ハンガ(5)に対して位置決めして、前記ピン(16a,16b)の近傍においてワーク底部を着座させて支持し、
    前記ワーク(3)に対して所定の製造作業を行う間、前記ワーク底部の搬送方向の前後各部分を、前記ハンガ(5)と前記着座手段(44)とで分担して支持することを特徴とする同期搬送装置。
  2. 請求項1記載の同期搬送装置において、
    前記同期搬送台車(7)は、
    前記ハンガ(5)及び前記着座手段(44)により支持されたワーク(3)の前記同期搬送台車(7)に対する高さ位置を検出するワーク高さ位置検出手段(45a,45b)と、
    前記ワーク(3)を支持するハンガ(5)の同期搬送台車(7)に対して平面上で搬送方向に直交する方向の位置を検出するハンガ位置検出手段(46)と、
    前記ワーク高さ位置検出手段(45a,45b)及び前記ハンガ位置検出手段(46)の検出結果を反映させて前記作業機(43)の作動位置を制御する作業位置制御手段(48)とを備えることを特徴とする同期搬送装置。
  3. 請求項1又は2記載の同期搬送装置において、
    前記同期搬送台車(7)は、
    前記ハンガ(5)及び前記着座手段(44)により支持されたワーク(3)の前記同期搬送台車(7)に対するワーク底部の位置を検出するワーク底部位置検出手段(50)と、
    前記着座手段(44)を平面上で搬送方向に直交する方向に移動させてワーク底部の着座位置を調整する調整手段(51)と、
    前記ワーク底部位置検出手段(50)により検出されたワーク底部の位置に応じて前記調整手段(51)を制御し、ワークに対する所定の着座位置に前記着座手段(44)を移動調整する着座制御手段(52)とを備えたことを特徴とする同期搬送装置。
JP2006107414A 2006-04-10 2006-04-10 同期搬送装置 Expired - Fee Related JP4749918B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006107414A JP4749918B2 (ja) 2006-04-10 2006-04-10 同期搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006107414A JP4749918B2 (ja) 2006-04-10 2006-04-10 同期搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007276069A JP2007276069A (ja) 2007-10-25
JP4749918B2 true JP4749918B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=38678079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006107414A Expired - Fee Related JP4749918B2 (ja) 2006-04-10 2006-04-10 同期搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4749918B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101966858B (zh) * 2010-08-09 2012-02-15 奇瑞汽车股份有限公司 一种随行设备与生产线的同步保护装置
CN103101740B (zh) * 2012-11-12 2015-07-22 江苏天奇物流系统工程股份有限公司 汽车仪表生产线上的同步物料小车输送装置
JP2014227073A (ja) * 2013-05-23 2014-12-08 トヨタ自動車株式会社 塗装ハンガー
CN104944143A (zh) * 2015-05-11 2015-09-30 苏州瑞钰特自动化科技有限公司 一种轿车涂装生产流水线传输操作平台
WO2024071604A1 (ko) * 2022-09-28 2024-04-04 주식회사 토시스 차량의 글라스 자동 장착시스템 및 장착방법

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01115789A (ja) * 1987-10-29 1989-05-09 Toyota Motor Corp ワーク組付け装置
JP2795989B2 (ja) * 1991-01-16 1998-09-10 本田技研工業株式会社 自動車の組立ラインにおける同期搬送装置
JP3032184B2 (ja) * 1998-03-06 2000-04-10 本田技研工業株式会社 自動車の組立ラインにおける同期搬送装置
JP3804848B2 (ja) * 1998-09-28 2006-08-02 日産自動車株式会社 エンジン組立体の振れ止め装置
JP3632490B2 (ja) * 1999-03-24 2005-03-23 トヨタ自動車株式会社 ウインドガラス自動貼付装置
JP3719063B2 (ja) * 1999-09-22 2005-11-24 三菱自動車エンジニアリング株式会社 ワーク位置決め装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007276069A (ja) 2007-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4749918B2 (ja) 同期搬送装置
JP4640290B2 (ja) ワーク移し替えのための方法及びシステム
US8230988B2 (en) Apparatus for transferring vehicles onto conveyor
JP2009280134A (ja) 車体に対する足回り部品の同期搬送装置及び同期搬送方法
KR100802744B1 (ko) 도어 장착용 행거장치
TW201720735A (zh) 玻璃片材定位設備及方法
JP2007223374A (ja) ワーク取付け装置及びワーク取付け方法
JP4115577B2 (ja) インストルメントパネルの組付装置
WO2007063606A1 (ja) 車両用ドアにドアガラスを取付ける方法及びその装置
JP3205626B2 (ja) 車両室内構成部品搬送装置
JP5320963B2 (ja) チルトハンガーを備えた搬送車
JP2833388B2 (ja) オーバーヘッドハンガーおよびその自動切換装置
JP3839211B2 (ja) ワーク搬送装置
JPH10157672A (ja) 車体組立機における車体の位置決め方法、位置決め装置及びその位置決め装置に用いられる位置固定装置
JP2006290512A (ja) 車体搬送装置
JPH04269133A (ja) ワークの位置決め方法およびその装置
JP4130053B2 (ja) 搬送台車へのワーク載置方法
JP2712980B2 (ja) 昇降搬送装置の昇降レール位置決め装置
JP4632661B2 (ja) プレス加工システム
JP4296037B2 (ja) 搬出入装置
JPH0624314Y2 (ja) ドア位置決め装置
JP2722901B2 (ja) 上下搬送装置間の移載設備
JPH06211343A (ja) ワーク移載装置
JP4272919B2 (ja) ガラス取付方法
JPH078387Y2 (ja) 長尺物移載装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080411

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100511

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110328

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4749918

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees