JP2742387B2 - 基板供給装置 - Google Patents

基板供給装置

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JP2742387B2
JP2742387B2 JP6228515A JP22851594A JP2742387B2 JP 2742387 B2 JP2742387 B2 JP 2742387B2 JP 6228515 A JP6228515 A JP 6228515A JP 22851594 A JP22851594 A JP 22851594A JP 2742387 B2 JP2742387 B2 JP 2742387B2
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嘉雄 小村
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小松技研株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板を、例え
ば実装装置やハンダ付け装置等の加工装置に供給すると
きに用いて好適な基板供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリント基板(以下、「基板」
と略称する)の加工工程において、前工程から後工程に
向けて複数枚のプリント基板をまとめて搬送するときに
は、基板を直接積み重ねて搬送する方法、複数の収
納段を備えたマガジンと称される収納ラックに基板を納
めて搬送する方法、のいずれかが多用されている。そし
て、前記いずれかの方法で搬送された複数枚の基板は、
後工程の実装装置やハンダ付け装置等の加工装置に一枚
づつ供給されるようになっている。
【0003】ところで、前記との方法とを併用する
場合に、基板を後工程の加工装置に供給するために用い
る供給装置には、例えば、以下のようなものがある。
【0004】すなわち、図8および図9に示すように、
基板供給装置1は、後工程の加工装置2の前段側に、直
接積み重ねられた(直積された)基板を供給するための
第一供給装置3と、収納ラック4に収納された基板を供
給するための第二供給装置5とが並べて設置された構成
となっている。
【0005】図9および図10に示すように、第一供給
装置3は、加工装置2に備えられた一対の搬送レール
6,6(図9参照)に連続するよう、基台7の上方に設
けられた受取レール8,8と、基台7上に直積された基
板P(図10参照)を一枚づつ取り出す吸着機構9とを
備えてなる構成となっている。受取レール8,8にはそ
れぞれ開閉機構10が備えられており、互いに離間・接
近自在とされている。また、吸着機構9は、ガイドシャ
フト11に沿って上下方向に昇降自在なアーム12が備
えられ、このアーム12の下面にバキュームパッド1
3,13,…が設けられた構成とされている。これらバ
キュームパッド13は、図示しない真空エジェクタ等に
接続されており、基板をバキューム吸着して保持するよ
うになっている。
【0006】このような第一供給装置3で基板Pを加工
装置2に供給するに際しては、まず、アーム12を下降
させて、基台7上に直積された複数枚の基板Pのうち最
上部に位置する基板Pをバキュームパッド13,13,
…で吸着保持させる。続いて、アーム12を上昇させて
基板Pを受取レール8,8と略同じ高さに位置させる。
このとき、受取レール8,8は上昇してくる基板Pと干
渉しないように開いた状態としておく。次いで、受取レ
ール8,8を閉じた後、真空エジェクタ(図示なし)を
切り換えてバキュームパッド13,13,…による基板
Pの保持を開放する。すると、基板Pは受取レール8,
8上に移載されることになる。受取レール8,8上の基
板Pを、受取レール8,8に備えた送り出し機構(図示
なし)によって、加工装置2の搬送レール6,6に投入
するようになっている。そして、上記の動作を繰り返す
ことによって、基台7上に直積された基板Pを一枚づつ
加工装置2に供給するようになっている。
【0007】一方、図8および図9に示したように、第
二供給装置5は、本体16と、本体16に収納ラック4
を供給・排出するコンベア部17とが備えられている。
図8に示したように、本体16には、ボールねじ18、
ガイドシャフト19,19に沿って昇降するテーブル2
0が備えられ、このテーブル20上に収納ラック4を載
置するようになっている。コンベア部17は、下段が収
納ラック4を本体16に向けて搬送してこれを供給する
供給コンベア21、上段が収納ラック4を本体16から
受け取りこれを排出する排出コンベア22となってい
る。
【0008】このような構成の第二供給装置5では、供
給コンベア21で搬送されてきた収納ラック4をテーブ
ル20に移載した後、テーブル20を上昇させて、収納
ラック4内の最上段の基板Pと受取レール8,8との高
さを合わせる。そして、収納ラック4に収納された基板
Pを、搬送レール6,6と同じ高さに設置されて水平方
向に往復動する基板投入シリンダ15(図9参照)によ
り、受取レール8,8に投入する。そして、投入された
基板Pを、受取レール8,8に備えた送り出し機構(図
示なし)により、加工装置2の搬送レール6,6に投入
するようになっている。この後は、収納ラック4の収納
段のピッチにあわせてテーブル20を上昇させつつ、前
記と同様にして収納ラック4の各段に収納された基板P
を一枚づつ加工装置2に供給していくようになってい
る。
【0009】上記のような第一供給装置3と第二供給装
置5とを備えた基板供給装置1では、供給すべき基板P
の搬送形態、すなわち直積されたものであるか,収
納ラック4に収納されたものであるかによって、適宜第
一供給装置3と第二供給装置5とを選択して用い、基板
Pを一枚づつ加工装置2に供給するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の基板供給装置では、基板Pを直積して
搬送する方法と、収納ラック4に基板Pを納めて搬送
する方法とを併用するために、それぞれに対応した第一
供給装置3と第二供給装置5とを並べて備えた構成とな
っている。このため、基板供給装置1が大きなものとな
ってしまい、スペースの有効利用の妨げとなるととも
に、設備コストも高いものとなっていた。また、第一供
給装置3においては、直積された基板Pを手作業で基台
7上にセットしなければならず、手間がかかるものとな
っていた。特に、1ロットあたりの基板Pの枚数がおお
い場合には、ロットの途中で何回も基板Pをセットしな
ければならないため、非常に手間がかかり、1ロットあ
たりの基板Pの枚数が制限されていたのが実情である。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、
スペースおよびコストを削減するとともに、作業の手間
をも省くことのできる基板供給装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
直接積み重ねられたプリント基板または収納ラックに収
納されたプリント基板を一枚ずつ供給するための装置で
あって、基台に、昇降機構を備えて昇降自在とされた昇
降台が設けられて、前記直積されたプリント基板または
プリント基板を収納した収納ラックが該基台上に載置さ
れる構成とされるとともに、プリント基板を供給すべき
方向に送り出すためこれを供給すべき高さにおいて水平
方向に往復動する基板投入機構が設けられてなり、前記
昇降台には、前記プリント基板を供給すべき方向に沿っ
て延在して互いに開閉自在とされた一対の受取レール
と、前記プリント基板を吸着する吸着パッドを備えると
ともに、前記昇降台と該受取レールとの間で昇降自在と
されて前記収納ラックが前記昇降台上に載置されたとき
には該収納ラックと干渉しない位置に退避する構成とさ
れた上下搬送機構とが備えられていることを特徴として
いる。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1記載の基
板供給装置において、直積された前記プリント基板を供
給するときには、底板とその周辺部から上方に向けて立
ち上がる側板とからなる収納治具に前記プリント基板が
納められ、該収納治具が前記昇降台上に載置される構成
とされていることを特徴としている。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項2記載の基
板供給装置において、前記昇降台上には、その上面で前
記収納治具または収納ラックを支持し、かつこれを一方
向に沿って移動させる移動機構を備えた支持コンベアが
設けられ、前記基台の側方には、前記収納治具または収
納ラックを前記支持コンベアに向けて搬送する供給コン
ベアと、前記収納治具または収納ラックを前記支持コン
ベアから離間する方向に搬送する排出コンベアとが備え
られていることを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、基台に基板投入機構
と昇降台とを設け、この昇降台には、開閉自在な受取レ
ールと、プリント基板を吸着する吸着パッドを備えた上
下搬送機構とを備え、かつ前記上下搬送機構を、収納ラ
ックを昇降台上に載置したときにこれと干渉しない位置
に退避する構成とした。このような構成の基板供給装置
では、供給すべきプリント基板が直積されているときに
は、まず、昇降台上に載置したプリント基板を、上下搬
送機構の吸着パッドで吸着保持し、これを上昇させて受
取レールに受け渡す。このとき、受取レールを開閉する
ことによって、上昇してくるプリント基板との干渉を防
ぐことができる。続いて、基板投入機構によって、受取
レール上のプリント基板を後工程の加工装置等に向けて
送り出すことによって、プリント基板を一枚づつ供給す
ることができる。一方、供給すべきプリント基板が収納
ラックに収納されているときには、まずこの収納ラック
を昇降台に載置する。このとき、直積されたプリント基
板を供給するときに用いる上下搬送機構は、収納ラック
と干渉しない位置に退去させておくことができる。そし
て、昇降台を昇降させて収納ラックの各段を、供給すべ
き後工程の加工装置の搬送レール等の高さに一致させ、
基板投入機構によって収納ラック内のプリント基板を送
り出すことによって、プリント基板を一枚づつ供給する
ことができる。このようにして、上記基板供給装置で
は、直積されたプリント基板と、収納ラックに収納され
たプリント基板とのいずれの場合であっても、プリント
基板を一枚づつ加工装置等に供給することができる。し
かも、基台上に、直積されたプリント基板を供給するた
めの上下搬送機構および受取レールと、収納ラックに収
納されたプリント基板を供給するための昇降台とを兼ね
備える構成となっているので、基板供給装置をコンパク
トなものとすることができる。
【0015】請求項2記載の発明では、直積した前記プ
リント基板を供給するときには、収納治具にプリント基
板を収め、この収納治具を昇降台上に載置する構成とし
た。これにより、直積したプリント基板の取り扱いが容
易になり、1ロットあたりの基板の枚数が多い場合に
も、プリント基板のセットを容易に行うことができる。
【0016】請求項3記載の発明では、昇降台上に支持
コンベアを設け、基台の側方に、供給コンベアと排出コ
ンベアとを備える構成とした。これにより、プリント基
板が収納された収納治具や収納ラックを供給コンベアか
ら支持コンベアに供給し、支持コンベア上で前記したよ
うにしてプリント基板を一枚づつ供給した後、空となっ
た収納治具や収納ラック等を排出コンベアから排出する
ことが可能となる。したがって、収納治具や収納ラック
の入れ替えを自動的に行うことが可能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例を参照し
て説明する。図1ないし図7は、本発明に係る基板供給
装置を示すものである。これらの図において、従来例と
して示した図8ないし図10と共通する部分について
は、同一符号を付してある。図1および図2に示すよう
に、基板供給装置Aは、後工程の実装装置,ハンダ付け
装置等の加工装置2に隣接して設けられており、基板
(プリント基板)を加工装置2に一枚づつ供給するため
の供給部26と、この供給部26に基板を出し入れする
ためのコンベア部27とから構成されている。
【0018】図1および図3に示すように、供給部26
には、この供給部26の外郭をなす鋼製のフレーム29
の基台30に、以下のような構成により、平板状の昇降
台31が昇降自在に設けられている。
【0019】昇降台31の端部には、上下方向に軸線を
有する一定長の筒状のガイドブッシュ35a,35b,
35bが一体に形成されている。そして、これらガイド
ブッシュ35a,35b,35bには、基台30に上下
方向に延在するよう設けられたボールねじ36、ガイド
シャフト37,37がそれぞれ挿通されている。なお、
前記ガイドブッシュ35aはこのボールねじ36に噛み
合わされ、ガイドブッシュ35b,35cはガイドシャ
フト37,37に摺動自在とされている。また、図3に
示したように、ボールねじ36は、プーリ38a,38
bとベルト39を介して駆動モータ40に接続されてい
る。このような構成により、ボールねじ36を駆動モー
タ40で軸線方向に回転駆動させると、昇降台31がボ
ールねじ36,ガイドシャフト37,37に沿って昇降
する構成となっている。
【0020】図3および図4に示すように、この昇降台
31の上面には、断面視L字状のブラケット41,41
が取り付けられている。このブラケット41,41に
は、基板を供給すべき方向と直交する方向に延在するシ
ャフト42,42が回転自在に支持されている。これら
シャフト42,42間には無端状のベルトやチェーン4
3,43等が捲回されており、駆動モータ44(図3参
照)で一方のシャフト42を回転駆動させることによ
り、チェーン43,43が循環駆動されるようになって
いる。これらブラケット41,シャフト42,チェーン
43から、収納ラック4(図3参照)または収納治具4
5(図4参照)を載置する支持コンベア46が構成され
ている。この支持コンベア46は、チェーン43,43
上で収納ラック4または収納治具45を支持するととも
に、前記のようにしてチェーン43,43を循環駆動さ
せることにより、支持した収納ラック4または収納治具
45を一方向に移動できるようになっている。
【0021】昇降台31には、鉛直上方に向けて延在す
る支柱50,50とガイドシャフト51とが一体に設け
られ、天板52がこれら支柱50,50,ガイドシャフ
ト51上に設けられている。図4および図5に示すよう
に、この天板52の上面には、加工装置2の搬送レール
6,6(図5参照)に直交して延在するシャフト53,
53が設けられている。このシャフト53,53には、
これらと直交する方向に延在する一対のブラケット54
a,54bが設けられている。そして、一方のブラケッ
ト54aは、シャフト53,53に沿ってスライド移動
自在に取り付けられ、クランプ金具55,55によって
任意の位置で固定できるようになっている。ブラケット
54a,54bには、これらと平行に延在する回転軸5
6,56が一体に設けられ、この回転軸56,56に一
対の受取レール57,57がそれぞれ軸支された構成と
なっている。この受取レール57,57は、天板52の
中央部に形成された平面視矩形の開口部52a(図5参
照)を介して下方に延出し、かつその先端部57a,5
7aが略L字状に折り曲げられた形状とされて、基板P
の両端部を保持できるようになっている。図5に示した
ように、各受取レール57には、リンク機構58を介し
て、各受取レール57,57と直交する方向に伸縮する
エアシリンダ59がそれぞれ備えられている。各エアシ
リンダ59を同時に伸縮させると、一対の受取レール5
7,57が回転軸56,56を中心として揺動し、その
先端部57a,57aが開閉動作するようになってい
る。また、この受取レール57,57は、前記のように
してブラケット54aをシャフト53,53に沿って移
動させ、これをクランプ金具55で固定することによ
り、その幅を、保持すべき基板Pの幅に対応して任意に
設定することができるようになっている。
【0022】さらに、図4および図5に示したように、
昇降台31には、収納治具45に収納された基板Pを、
上記受取レール57,57に搬送するための上下搬送機
構60が、以下のような構成で設けられている。昇降台
31上のガイドシャフト51には、水平方向に延在する
アーム61がガイドシャフト51に沿って摺動自在に設
けられている。図4および図5に示したように、このア
ーム61には、これと直交して水平方向に延在するビー
ム材62,62,…が取り付けられており、各ビーム材
62の先端部には、基板Pを吸着するため、下方に向い
た例えばゴム製等のバキュームパッド(吸着パッド)6
3が備えられている。各バキュームパッド63は、図示
しない配管を介して真空源、例えば真空エジェクタ64
に接続されており、この真空エジェクタ64によって吸
引力を発して、基板Pを吸着・保持するようになってい
る。そして、図3および図4に示したように、昇降台3
1の下面には、駆動モータ65の回転軸に連結されたプ
ーリ66が設けられ、天板52の上面には、ブラケット
67に回転自在に支持されたプーリ68が設けられてい
る。これらプーリ66,68間には、無端状の駆動ベル
ト69が捲回されている。そして、前記アーム61は、
この駆動ベルト69に固定されている。このような構成
により、上下搬送機構60のアーム61は、駆動モータ
65で駆動ベルト69を循環駆動させると、ガイドシャ
フト51に沿って昇降するようになっている。なお、図
3に示したように、アーム61の上昇端位置は、支持コ
ンベア46上に収納ラック4を載置したときに、アーム
61およびバキュームパッド63がこの収納ラック4に
干渉しないよう退避できる位置に設定されている。ま
た、アーム61をこの上昇端に位置させたときに、これ
との干渉を防ぐため、前記受取レール57には図示しな
い切欠が形成されている。
【0023】図1に示したように、前記コンベア部27
は、上記のような構成の供給部26に隣接して設置され
ており、供給部26に向けて収納ラック4や収納治具4
5を送り込む供給コンベア71と、供給部26から収納
ラック4や収納治具45を排出する排出コンベア72と
からなる、上下2段の構成とされている。供給コンベア
71,排出コンベア72は、それぞれ駆動モータ(図示
なし)によって所定方向に循環駆動される無端状のベル
ト75,76を備えた構成とされている。この供給コン
ベア71,排出コンベア72は、それぞれ一定長を有し
ており、その上面に、複数の収納ラック4や収納治具4
5をストックできる構成とされている。
【0024】また、図1および図2に示したように、こ
のコンベア部27には、水平方向に伸縮自在な基板投入
シリンダ(基板投入機構)78が、加工装置2の搬送レ
ール6,6と同じ高さに設けられている。この基板投入
シリンダ78を伸縮させることによって、その先端部7
8aで基板Pを押して、これを供給部26から加工装置
2の搬送レール6,6に投入するようになっている。
【0025】次に、基板Pを搬送するための収納ラック
4および収納治具45について説明する。図4,図6,
および図7に示すように、基板Pを直積して搬送するた
めに用いる収納治具45は、底板80と、鉛直上方に向
けて延出するよう設けられた側板81,81と、これら
側板81,81に対して平面視直交するよう設けられた
側板82と、側板81,81と対向するよう設けられた
ガイド部材(側板)83とから構成されている。ガイド
部材83は、底板上に位置するブロック83aと、この
ブロック83aから鉛直上方に向けて延出するよう一体
に形成されたガイド棒83b,83b,…とからなって
いる。そして、図6および図7に示したように、このブ
ロック83aは、底板80に形成された溝84,84に
沿った任意の位置で、例えば蝶ねじ85,85で固定で
きるようになっている。このような収納治具45では、
底板80の上面に基板Pを直積して収納するようになっ
ている。このとき、搬送すべき基板Pの幅に合わせてガ
イド部材83を位置決めすることにより、基板Pが側板
81a,81b,82、ガイド部材83によってガイド
され、その位置ズレ等を防止できるようになっている。
【0026】一方、図3に示したように、収納ラック4
は、前後面に開口部を有しており、両側板4aの内面
に、上下に一定間隔毎に、水平方向に延在する図示しな
い溝が形成された構成となっている。このような収納ラ
ック4では、この溝で各基板Pを両端部で支持すること
によって、複数の基板Pを上下に一定間隔を隔てて水平
状態で収納できるようになっている。
【0027】次に、上記のような構成からなる基板供給
装置Aの作用について、図1ないし図7を参照しつつ説
明する。基板Pを直積して搬送する場合には、以下のよ
うにして基板Pを一枚づつ加工装置2に供給する。ま
ず、図6および図7に示したように、基板Pを複数枚直
積して収納治具45に収納する。そして、図1に示した
ように、この収納治具45を、例えば、図示しないコン
ベア,自動搬送台車(いわゆるAGV),あるいは作業
員の手作業等によって、コンベア部27の供給コンベア
71に投入する。そして、供給コンベア71のベルト7
5を駆動させて、投入した収納治具45を、供給部26
に向けて移動させる。一方、供給部26では、昇降台3
1を上下させて、図4に示した支持コンベア46の上面
と、供給コンベア71のベルト75の上面との高さを合
わせる。そして、支持コンベア46のチェーン43を駆
動させて、供給コンベア71から支持コンベア46上に
収納治具45を移載する。そして、この収納治具45
が、支持コンベア46上の所定位置まで移動したら、チ
ェーン43の駆動を停止させる。
【0028】次いで、図4に示した駆動モータ65で駆
動ベルト69を循環駆動させて、アーム61を下降さ
せ、バキュームパッド63,63,…が、収納治具45
に収納された最上部の基板Pに当接した時点で、その下
降を停止させる。続いて、真空エジェクタ64を作動さ
せ、バキュームパッド63,63,…で基板Pを吸引・
保持させる。そして、この状態で、アーム61を上昇さ
せ、保持した基板Pを受取レール57,57と同じ高さ
まで搬送する。このとき、受取レール57,57は、上
昇してくる基板Pと干渉しないように開いた状態として
おく。基板Pが、受取レール57,57の先端部57
a,57aよりも上方に達したら、エアシリンダ59
(図5参照)を作動させて受取レール57,57を閉動
させる。続いて、真空エジェクタ64の作動を停止さ
せ、バキュームパッド63,63,…による基板Pの吸
引・保持を解放する。すると、基板Pは受取レール5
7,57の先端部57a,57a上に落ち、これによっ
て、受取レール57,57に受け渡されたことになる
(図4に示した状態)。
【0029】次いで、図5に示した基板投入シリンダ7
8を伸長させ、受取レール57,57上の基板Pを押し
出し、加工装置2の搬送レール6,6に投入する。
【0030】この後、図4に示したアーム61を下降さ
せ、上記の工程を順次繰り返すことによって、収納治具
45に直積されて収納された複数枚の基板Pが、一枚づ
つ加工装置2に供給されることになる。
【0031】そして、全ての基板Pを供給した後には、
昇降台31を上昇させて支持コンベア46と図1に示し
た排出コンベア72との高さを合わせる。続いて、支持
コンベア46のチェーン43,排出コンベア72のベル
ト76の双方を駆動させて、支持コンベア46上の収納
治具45を排出コンベア72に移載する。このようにし
て、収納治具45に直積した複数枚の基板Pの供給が完
了する。
【0032】また、基板Pを収納ラック4に収納して搬
送する場合には、以下のようにして基板Pを一枚づつ加
工装置2に供給する。まず、前記収納治具45を用いた
場合と同様に、所定枚数の基板Pが収納された収納ラッ
ク4をコンベア部27の供給コンベア71に投入し、供
給部26に向けて移動させる。そして、この収納ラック
4を供給コンベア71から支持コンベア46上に移載す
る。このとき、アーム61は、収納ラック4が支持コン
ベア46上に載置されたときにこれと干渉しない位置に
退避させておく。
【0033】次いで、昇降台31を上昇させ、収納ラッ
ク4内の最上部に位置する基板Pと加工装置2の搬送レ
ール6,6との高さを合わせる。続いて、基板投入シリ
ンダ78を伸長させて前記基板Pを押し出し、これを加
工装置2の搬送レール6,6に投入する。そして、基板
投入シリンダ78を収縮させ、元の状態とする。
【0034】次いで、昇降台31を収納ラック4の収納
段のピッチに合わせて上昇させ、次の段の基板Pを前記
と同様にして搬送レール6,6に投入する。この後、前
記の工程を繰り返すことにより、収納ラック4の各段の
基板Pを一枚づつ加工装置2に供給していく。
【0035】そして、収納ラック4内の全ての基板Pの
供給が完了した後には、昇降台31を上昇させて支持コ
ンベア46と排出コンベア72との高さを合わせる。続
いて、支持コンベア46のチェーン43,排出コンベア
72のベルト76の双方を駆動させて、支持コンベア4
6上の収納ラック4を排出コンベア72に移載する。こ
のようにして、収納ラック4に収納した複数枚の基板P
の供給が完了する。
【0036】上述した基板供給装置Aでは、昇降自在な
昇降台31と、基板投入シリンダ78とが備えられ、昇
降台31には、基板Pを吸着するバキュームパッド6
3,63,…を備えたアーム61と、開閉自在とされた
受取レール57,57とが備えられ、かつアーム61
は、収納ラック4を昇降台31の支持コンベア46上に
載置したときにこれと干渉しない位置に退避できる構成
とされている。このようにして、基板Pが直積されてい
る場合には、バキュームパッド63を備えたアーム61
と、受取レール57,57と、基板投入シリンダ78と
を用い、また、基板Pが収納ラック4に収納されている
場合には、昇降台31と基板投入シリンダ78とを用い
ることにより、基板Pを一枚づつ加工装置2に供給する
ことができる。しかも、直積された基板Pを供給するた
めのアーム61および受取レール57,57と、収納ラ
ックに収納された基板Pを供給するための昇降台31と
を一体に兼ね備えた構成とされているので、基板供給装
置Aのコンパクト化を図ることができ、スペースの有効
利用を図ることができるとともに、従来ではスペースが
狭くて設置することのできなかった場所にも設置するこ
とが可能となる。そのうえ、設備コストも削減すること
ができる。
【0037】また、基板Pを直積する場合には、これら
の基板Pを収納治具45に収納する構成とした。これに
より、基板Pの取り扱いが容易になるとともに、支持コ
ンベア46にセットするに際しても、何ら手間がかかる
ことなく、手作業を廃して人員の削減化を図ることが可
能となる。しかも、このようにロットの途中での基板P
のセットに何ら手間がかからないので、1ロットあたり
の基板Pの枚数が制限されることなく、効率良く基板P
の加工を行うことが可能となる。
【0038】さらに、昇降台31上に支持コンベア46
が設けられ、その側方に供給コンベア71と排出コンベ
ア72とが備えられた構成とされている。これにより、
物品、収納治具45,収納ラック4の入れ替えを自動的
に行うことが可能となり、また、供給コンベア71上で
基板Pをストックしておくことができることになるの
で、基板Pの補充にかかる手間を削減することができ
る。したがって、作業の効率化,人員の削減といった効
果を奏することができる。
【0039】なお、上記実施例において、基板供給装置
Aからコンベア部27を廃して、供給部26のみからな
る構成としてもよい。この場合には、昇降台31の支持
コンベア46を廃し、収納ラック4や収納治具45を直
接昇降台31上に載置してセットするようにすれば良
い。また、この場合、基板Pを収納治具45に収納せず
に直積したままでもよい。上記のような構成としても、
上記実施例と同様に、装置のコンパクト化を図り、スペ
ースの有効利用,設備コストの低減といった効果を得る
ことができる。また、基板供給装置Aの前工程、後工程
に接続するものは何ら限定するものではなく、加工装置
2の他、他の装置等を接続するようにしてもよい。さら
に、これ以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であ
れば、いかなる構成を適用してもよいことは言うまでも
ない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る基
板供給装置によれば、基板投入機構と昇降台とを備え、
この昇降台にはプリント基板を吸着する吸着パッドを備
えた上下搬送機構と、開閉自在な受取レールとを備え、
かつ前記上下搬送機構の吸着パッドは、収納ラックを昇
降台上に載置したときにこれと干渉しない位置に退避す
る構成とした。これにより、この基板供給装置では、プ
リント基板が直積されている場合と、収納ラックに収納
されている場合のいずれの場合であっても、プリント基
板を一枚づつ加工装置等に供給することができる。しか
も、基台上に、直積されたプリント基板を供給するため
の上下搬送機構および受取レールと、収納ラックに収納
されたプリント基板を供給するための昇降台とを兼ね備
える構成となっているので、基板供給装置をコンパクト
なものとすることができ、スペースの有効利用を図るこ
とができるとともに、従来では設置することのできなか
った場所にも設置することが可能となり、また、設備コ
ストも削減することができる。
【0041】請求項2に係る基板供給装置によれば、直
積した前記プリント基板を供給するときには、収納治具
にプリント基板を収め、この収納治具を昇降台上に載置
する構成とした。これにより、直積したプリント基板の
取り扱いが容易になり、作業の手間を廃して人員の削減
化を図ることが可能となる。しかも、このようにロット
の途中での基板のセットに何ら手間がかからないので、
1ロットあたりの基板の枚数が制限されることなく、効
率良く基板の加工を行うことが可能となる。
【0042】請求項3に係る基板供給装置によれば、昇
降台上に支持コンベアを設け、基台の側方に、供給コン
ベアと排出コンベアとを備える構成とした。これによ
り、収納治具や収納ラック等の入れ替えを自動的に行う
ことが可能となるとともに、基板をストックしておくこ
ともでき、この点からも作業の効率化,人員の削減とい
った効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板供給装置の一例を示す正面図
である。
【図2】同基板供給装置の平面図である。
【図3】同基板供給装置の側面図である。
【図4】同基板供給装置で直積された基板を供給すると
きの状態を示す側面図である。
【図5】同基板供給装置の受取レールおよび吸着パッド
の取付部を示す平面図である。
【図6】同基板供給装置に用いる収納治具を示す平面図
である。
【図7】前記収納治具の正面図である。
【図8】従来の基板供給装置の一例を示す正面図であ
る。
【図9】同基板供給装置の平面図である。
【図10】同基板供給装置の一部を示す側面図である。
【符号の説明】
4 収納ラック 30 基台 31 昇降台 45 収納治具 46 支持コンベア 57 受取レール 60 上下搬送機構 63 バキュームパッド(吸着パッド) 71 供給コンベア 72 排出コンベア 78 基板投入シリンダ(基板投入機構) 80 底板 81,82 側板 83 ガイド部材(側板) A 基板供給装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直接積み重ねられたプリント基板または
    収納ラックに収納されたプリント基板を一枚ずつ供給す
    るための装置であって、基台に、昇降機構を備えて昇降
    自在とされた昇降台が設けられて、前記直積されたプリ
    ント基板またはプリント基板を収納した収納ラックが該
    基台上に載置される構成とされるとともに、プリント基
    板を供給すべき方向に送り出すためこれを供給すべき高
    さにおいて水平方向に往復動する基板投入機構が設けら
    れてなり、 前記昇降台には、前記プリント基板を供給すべき方向に
    沿って延在して互いに開閉自在とされた一対の受取レー
    ルと、前記プリント基板を吸着する吸着パッドを備える
    とともに、前記昇降台と該受取レールとの間で昇降自在
    とされて前記収納ラックが前記昇降台上に載置されたと
    きには該収納ラックと干渉しない位置に退避する構成と
    された上下搬送機構とが備えられていることを特徴とす
    る基板供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板供給装置において、
    直積された前記プリント基板を供給するときには、底板
    とその周辺部から上方に向けて立ち上がる側板とからな
    る収納治具に前記プリント基板が納められ、該収納治具
    が前記昇降台上に載置される構成とされていることを特
    徴とする基板供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の基板供給装置において、
    前記昇降台上には、その上面で前記収納治具または収納
    ラックを支持し、かつこれを一方向に沿って移動させる
    移動機構を備えた支持コンベアが設けられ、前記基台の
    側方には、前記収納治具または収納ラックを前記支持コ
    ンベアに向けて搬送する供給コンベアと、前記収納治具
    または収納ラックを前記支持コンベアから離間する方向
    に搬送する排出コンベアとが備えられていることを特徴
    とする基板供給装置。
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