JP2741458B2 - 鉄筋の間隔保持具及び鉄筋保持具 - Google Patents
鉄筋の間隔保持具及び鉄筋保持具Info
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- JP2741458B2 JP2741458B2 JP4180793A JP18079392A JP2741458B2 JP 2741458 B2 JP2741458 B2 JP 2741458B2 JP 4180793 A JP4180793 A JP 4180793A JP 18079392 A JP18079392 A JP 18079392A JP 2741458 B2 JP2741458 B2 JP 2741458B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリート構築
物の施工に際し、鉄筋のかぶり厚さを所定厚さに保持す
るための間隔保持具及び該間隔保持具に使用するのに好
適な鉄筋保持具に関する。
物の施工に際し、鉄筋のかぶり厚さを所定厚さに保持す
るための間隔保持具及び該間隔保持具に使用するのに好
適な鉄筋保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の間隔保持具は、例えば実
開昭63−15280号公報に示されているように、円
柱状のスペーサ本体の上端面に鉄筋が載置可能な湾曲状
の凹所を形成してなり、かかるスペーサ本体をスラブ堰
板上に立設した上で、該スペーサ本体の凹所上に鉄筋を
載置して、該鉄筋を前記スラブ堰板に対して所定の間隔
を開けて配設するようにしている。
開昭63−15280号公報に示されているように、円
柱状のスペーサ本体の上端面に鉄筋が載置可能な湾曲状
の凹所を形成してなり、かかるスペーサ本体をスラブ堰
板上に立設した上で、該スペーサ本体の凹所上に鉄筋を
載置して、該鉄筋を前記スラブ堰板に対して所定の間隔
を開けて配設するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで以上の間隔保
持具にあっては、前記スペーサ本体を前記鉄筋に予め組
付けておくことが出来ず、そのため前記したごとく作業
現場において、前記スペーサ本体をスラブ堰板上に設置
した上で、該スペーサ本体上に鉄筋を載置せざるを得
ず、従って鉄筋の敷設作業性が悪くて、現場でのコンク
リート流し込み作業までの時間を要する。
持具にあっては、前記スペーサ本体を前記鉄筋に予め組
付けておくことが出来ず、そのため前記したごとく作業
現場において、前記スペーサ本体をスラブ堰板上に設置
した上で、該スペーサ本体上に鉄筋を載置せざるを得
ず、従って鉄筋の敷設作業性が悪くて、現場でのコンク
リート流し込み作業までの時間を要する。
【0004】また以上の間隔保持具にあっては、前記ス
ペーサ本体を前記スラブ堰板と鉄筋との間に単に介装し
ているだけであるので、例えば前記スラブ堰板が傾斜し
ている場合や、或はコンクリートの流し込み時において
該コンクリートに振動を加える場合において、前記スペ
ーサ本体が、所定の設置位置からずれたり転倒する等し
て鉄筋の保持機能を果たさなくなる不具合も考えられ
る。
ペーサ本体を前記スラブ堰板と鉄筋との間に単に介装し
ているだけであるので、例えば前記スラブ堰板が傾斜し
ている場合や、或はコンクリートの流し込み時において
該コンクリートに振動を加える場合において、前記スペ
ーサ本体が、所定の設置位置からずれたり転倒する等し
て鉄筋の保持機能を果たさなくなる不具合も考えられ
る。
【0005】本発明は以上の実情に鑑みて開発したもの
であって、目的とするところは、スラブ堰板が傾斜して
いる場合、又はコンクリートの流し込み時において該コ
ンクリートに振動を与える場合でも、前記間隔保持具本
体が、所定の設置位置からずれたり転倒する虞がなく、
それでいながら、コンクリートの流し込みの障壁となり
難くて、さらに簡単な作業により鉄筋保持体を、間隔保
持具本体のスラブ堰板との当接部から鉄筋保持部までの
長さを保って固定することができる間隔保持具を提供す
る点にあり、また、鉄筋の保持強度を高くすることがで
きる鉄筋保持具を提供する点にある。
であって、目的とするところは、スラブ堰板が傾斜して
いる場合、又はコンクリートの流し込み時において該コ
ンクリートに振動を与える場合でも、前記間隔保持具本
体が、所定の設置位置からずれたり転倒する虞がなく、
それでいながら、コンクリートの流し込みの障壁となり
難くて、さらに簡単な作業により鉄筋保持体を、間隔保
持具本体のスラブ堰板との当接部から鉄筋保持部までの
長さを保って固定することができる間隔保持具を提供す
る点にあり、また、鉄筋の保持強度を高くすることがで
きる鉄筋保持具を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明に係る鉄
筋の間隔保持具は、鉄筋を受入れて弾性的に保持する鉄
筋保持具が間隔保持具本体の一端に固定されてなる鉄筋
の間隔保持具において、前記鉄筋保持具は、切り込みに
より囲まれた複数の部片が設けられた一枚の金属板を、
前記切り込み部を中心として湾曲してなる鉄筋保持部、
及び前記各部片の折り曲げにより所定間隔を隔てて対向
する折曲片を備え、前記間隔保持具本体の一端には、前
記折曲片及び充填材料を受入れる充填穴が設けられ、該
充填穴に充填してある充填材料により前記折曲片を固定
していることを特徴とするものである。また、前記間隔
保持具本体はセラミックス材料により円柱状に形成して
もよいし、又は前記間隔保持具本体の他端を球状面とし
てもよい。
筋の間隔保持具は、鉄筋を受入れて弾性的に保持する鉄
筋保持具が間隔保持具本体の一端に固定されてなる鉄筋
の間隔保持具において、前記鉄筋保持具は、切り込みに
より囲まれた複数の部片が設けられた一枚の金属板を、
前記切り込み部を中心として湾曲してなる鉄筋保持部、
及び前記各部片の折り曲げにより所定間隔を隔てて対向
する折曲片を備え、前記間隔保持具本体の一端には、前
記折曲片及び充填材料を受入れる充填穴が設けられ、該
充填穴に充填してある充填材料により前記折曲片を固定
していることを特徴とするものである。また、前記間隔
保持具本体はセラミックス材料により円柱状に形成して
もよいし、又は前記間隔保持具本体の他端を球状面とし
てもよい。
【0007】本発明に係る鉄筋保持具は、鉄筋を受入れ
て弾性的に保持する鉄筋保持部が設けられた鉄筋保持具
において、切り込みにより囲まれた複数の部片が設けら
れた一枚の金属板を、前記切り込み部を中心として湾曲
してなる鉄筋保持部、及び前記各部片の折り曲げにより
所定間隔を隔てて対向する折曲片を備えていることを特
徴とする。
て弾性的に保持する鉄筋保持部が設けられた鉄筋保持具
において、切り込みにより囲まれた複数の部片が設けら
れた一枚の金属板を、前記切り込み部を中心として湾曲
してなる鉄筋保持部、及び前記各部片の折り曲げにより
所定間隔を隔てて対向する折曲片を備えていることを特
徴とする。
【0008】
【作用】本発明に係る鉄筋の間隔保持具によれば、コン
クリートの流し込み作業に際して、予め鉄筋の所定位置
に鉄筋保持具の鉄筋保持部を嵌入させ、該鉄筋保持部を
介して前記鉄筋を弾性的に保持することで、間隔保持具
を鉄筋の所定位置に保持させておくことができるので、
現場では、鉄筋を敷設するだけでよく、しかも、前記鉄
筋保持具の鉄筋保持部は、一枚の金属板が連続して湾曲
する湾曲構造とし、この鉄筋保持部を残して、切り込み
により囲まれた部片の折り曲げにより形成した折曲片だ
けを固定することができるから、鉄筋保持部の弾性復元
力を高くすることができ、鉄筋の保持強度を高くするこ
とができるのであり、従って、たとえばスラブ堰板等が
斜めに傾斜している場合、又はコンクリートの前記スラ
ブ堰板上への流し込み時において該コンクリートに振動
を加える場合でも、前記鉄筋から不用意に外れたり、又
は配置位置がずれ動くようなことがない。また、鉄筋保
持具を間隔保持具本体に固定する場合、鉄筋保持具の折
曲片を間隔保持具本体の埋込穴に挿入することにより、
鉄筋保持部が間隔保持具本体の端面に当接して、折曲片
の埋込長さを拘束することができるから、折曲片及び充
填材料を埋込穴に入れるだけの簡単な作業により鉄筋保
持具を、間隔保持具本体のスラブ堰板との当接部から鉄
筋保持部までの長さを保って固定することができる。
クリートの流し込み作業に際して、予め鉄筋の所定位置
に鉄筋保持具の鉄筋保持部を嵌入させ、該鉄筋保持部を
介して前記鉄筋を弾性的に保持することで、間隔保持具
を鉄筋の所定位置に保持させておくことができるので、
現場では、鉄筋を敷設するだけでよく、しかも、前記鉄
筋保持具の鉄筋保持部は、一枚の金属板が連続して湾曲
する湾曲構造とし、この鉄筋保持部を残して、切り込み
により囲まれた部片の折り曲げにより形成した折曲片だ
けを固定することができるから、鉄筋保持部の弾性復元
力を高くすることができ、鉄筋の保持強度を高くするこ
とができるのであり、従って、たとえばスラブ堰板等が
斜めに傾斜している場合、又はコンクリートの前記スラ
ブ堰板上への流し込み時において該コンクリートに振動
を加える場合でも、前記鉄筋から不用意に外れたり、又
は配置位置がずれ動くようなことがない。また、鉄筋保
持具を間隔保持具本体に固定する場合、鉄筋保持具の折
曲片を間隔保持具本体の埋込穴に挿入することにより、
鉄筋保持部が間隔保持具本体の端面に当接して、折曲片
の埋込長さを拘束することができるから、折曲片及び充
填材料を埋込穴に入れるだけの簡単な作業により鉄筋保
持具を、間隔保持具本体のスラブ堰板との当接部から鉄
筋保持部までの長さを保って固定することができる。
【0009】また本発明によれば、前記間隔保持具本体
を円柱状に形成したことにより、前記コンクリートの流
し込み時において、該コンクリートは前記間隔保持具本
体の外周面に沿ってスムーズに後方へ流れて、該間隔保
持具本体が前記コンクリートの流れの障害になることは
ない。また、本発明によれば、前記間隔保持具本体の他
端が球状面になっているから、コンクリートの流し込み
作業後、スラブ堰板の取外しによりコンクリートの外面
に露呈する前記間隔保持具本体の痕跡を非常に小さくす
ることができるし、コンクリートのブリージング、及び
沈下の影響が少ないし、また、前記間隔保持具本体をセ
ラミックス材料から形成することにより、前記コンクリ
ートに対するなじみがよくなるし、錆が発生することも
ない。
を円柱状に形成したことにより、前記コンクリートの流
し込み時において、該コンクリートは前記間隔保持具本
体の外周面に沿ってスムーズに後方へ流れて、該間隔保
持具本体が前記コンクリートの流れの障害になることは
ない。また、本発明によれば、前記間隔保持具本体の他
端が球状面になっているから、コンクリートの流し込み
作業後、スラブ堰板の取外しによりコンクリートの外面
に露呈する前記間隔保持具本体の痕跡を非常に小さくす
ることができるし、コンクリートのブリージング、及び
沈下の影響が少ないし、また、前記間隔保持具本体をセ
ラミックス材料から形成することにより、前記コンクリ
ートに対するなじみがよくなるし、錆が発生することも
ない。
【0010】本発明に係る鉄筋保持具によれば、鉄筋保
持部は、一枚の金属板が連続して湾曲する湾曲構造と
し、この鉄筋保持部を残して、切り込みにより囲まれた
部片の折り曲げにより形成した折曲片だけを固定するこ
とができるから、鉄筋保持部の弾性復元力を高くするこ
とができ、鉄筋の保持強度を高くすることができる。
持部は、一枚の金属板が連続して湾曲する湾曲構造と
し、この鉄筋保持部を残して、切り込みにより囲まれた
部片の折り曲げにより形成した折曲片だけを固定するこ
とができるから、鉄筋保持部の弾性復元力を高くするこ
とができ、鉄筋の保持強度を高くすることができる。
【0011】
【実施例】図に示す間隔保持具は、基本的には、鉄筋コ
ンクリート構築物の施工に際して、鉄筋Aのかぶり厚さ
を設定する間隔保持具本体1と、該間隔保持具本体1と
は別途形成され、前記鉄筋Aを弾性的に保持する鉄筋保
持具(以下挾持体という)2とから成る。
ンクリート構築物の施工に際して、鉄筋Aのかぶり厚さ
を設定する間隔保持具本体1と、該間隔保持具本体1と
は別途形成され、前記鉄筋Aを弾性的に保持する鉄筋保
持具(以下挾持体という)2とから成る。
【0012】図に示す間隔保持具本体1はセラミックス
材料から略円柱状に形成され、該間隔保持具本体1の軸
芯部には、この間隔保持具本体1の長さ方向一端に開口
する充填穴(以下盲孔という)11を形成すると共に、
該間隔保持具本体1の長さ方向他端側を球状面12とし
ている。
材料から略円柱状に形成され、該間隔保持具本体1の軸
芯部には、この間隔保持具本体1の長さ方向一端に開口
する充填穴(以下盲孔という)11を形成すると共に、
該間隔保持具本体1の長さ方向他端側を球状面12とし
ている。
【0013】一方、前記挾持体2は、切り込みにより囲
まれた複数の部片が設けられたばね材料からなる一枚の
金属板を、前記切り込み部を中心として断面略C字状に
湾曲して前記鉄筋Aが介入可能とした鉄筋保持部(以下
中空保持部という)21と、該鉄筋保持部21内に前記
鉄筋Aを介入させるための開口部22と、前記各部片の
折り曲げにより所定間隔を隔てて対向する折曲片(以下
支持片という)23とを備えている。
まれた複数の部片が設けられたばね材料からなる一枚の
金属板を、前記切り込み部を中心として断面略C字状に
湾曲して前記鉄筋Aが介入可能とした鉄筋保持部(以下
中空保持部という)21と、該鉄筋保持部21内に前記
鉄筋Aを介入させるための開口部22と、前記各部片の
折り曲げにより所定間隔を隔てて対向する折曲片(以下
支持片という)23とを備えている。
【0014】以上の挾持体2は、前記支持片23を前記
スペーサ本体1の盲孔11内に挿入した状態で、該盲孔
11にモルタルなどの充填材料3を充填することで、前
記スペーサ本体1の長さ方向一端部に固定するのであ
る。
スペーサ本体1の盲孔11内に挿入した状態で、該盲孔
11にモルタルなどの充填材料3を充填することで、前
記スペーサ本体1の長さ方向一端部に固定するのであ
る。
【0015】以上の構成から成る間隔保持具は、予め前
記鉄筋Aの所定位置に前記開口部22から前記中空保持
部21内に前記鉄筋Aを嵌入させ、該中空保持部21を
介して前記鉄筋Aを弾性的に挾持することで、該間隔保
持具を前記鉄筋Aの所定位置に保持させておくのであ
る。
記鉄筋Aの所定位置に前記開口部22から前記中空保持
部21内に前記鉄筋Aを嵌入させ、該中空保持部21を
介して前記鉄筋Aを弾性的に挾持することで、該間隔保
持具を前記鉄筋Aの所定位置に保持させておくのであ
る。
【0016】そして以上のごとく間隔保持具を取付けた
鉄筋Aをスラブ堰板B上に載置するのであり、前記鉄筋
Aは、前記スペーサ本体1により、前記スラブ堰板B上
に所定のかぶり厚さでもって設置されることとなるので
ある。
鉄筋Aをスラブ堰板B上に載置するのであり、前記鉄筋
Aは、前記スペーサ本体1により、前記スラブ堰板B上
に所定のかぶり厚さでもって設置されることとなるので
ある。
【0017】斯くして前記間隔保持具は、前記挾持体2
により前記鉄筋Aを弾性的に挾持しているので、例えば
前記スラブ堰板Bが図1に示すように斜めに傾斜してい
る場合や、或はコンクリートの前記スラブ堰板B上への
流し込み時において該コンクリートに振動を加える場合
でも、前記間隔保持具は前記鉄筋Aから不用意に外れた
りあるいは配置位置がずれ動くようなことがないのであ
る。
により前記鉄筋Aを弾性的に挾持しているので、例えば
前記スラブ堰板Bが図1に示すように斜めに傾斜してい
る場合や、或はコンクリートの前記スラブ堰板B上への
流し込み時において該コンクリートに振動を加える場合
でも、前記間隔保持具は前記鉄筋Aから不用意に外れた
りあるいは配置位置がずれ動くようなことがないのであ
る。
【0018】しかして以上の実施例では、前記間隔保持
具本体1が円柱状に形成されているので、前記コンクリ
ートの流し込み時において、該コンクリートは前記間隔
保持具本体1の外周面に沿ってスムーズに後方へ流れ
て、該間隔保持具本体1が前記コンクリートの流れの障
害になることはない。
具本体1が円柱状に形成されているので、前記コンクリ
ートの流し込み時において、該コンクリートは前記間隔
保持具本体1の外周面に沿ってスムーズに後方へ流れ
て、該間隔保持具本体1が前記コンクリートの流れの障
害になることはない。
【0019】また以上の実施例では、前記スラブ堰板B
に当接する前記スペーサ本体1の端部が球状面12とな
っているので、コンクリートの流し込み作業後、前記ス
ラブ堰板Bの取り外しによりコンクリートの外面に露呈
する前記スペーサ本体1の痕跡は非常に小さく、また前
記スペーサ本体1がセラミック材料から形成されている
ので、前記コンクリートに対するなじみがよいし、錆が
発生することもないのである。
に当接する前記スペーサ本体1の端部が球状面12とな
っているので、コンクリートの流し込み作業後、前記ス
ラブ堰板Bの取り外しによりコンクリートの外面に露呈
する前記スペーサ本体1の痕跡は非常に小さく、また前
記スペーサ本体1がセラミック材料から形成されている
ので、前記コンクリートに対するなじみがよいし、錆が
発生することもないのである。
【0020】以上の実施例では、前記スペーサ本体1の
長さ方向一端側を球状面12としたが、これに限定され
るものではなく、例えば図4に示すように円錐台状に形
成して、該スペーサ本体1の長さ方向一端側を平滑面1
3としてもよく、斯くすることで、前記スペーサ本体A
を前記スラブ堰板B上に安定よく載置することが出来
る。
長さ方向一端側を球状面12としたが、これに限定され
るものではなく、例えば図4に示すように円錐台状に形
成して、該スペーサ本体1の長さ方向一端側を平滑面1
3としてもよく、斯くすることで、前記スペーサ本体A
を前記スラブ堰板B上に安定よく載置することが出来
る。
【0021】また以上の実施例では、前記スペーサ本体
2の断面形状を円形としたが、これに限定されるもので
はなく、例えば楕円形若しくは角形としてもよい。
2の断面形状を円形としたが、これに限定されるもので
はなく、例えば楕円形若しくは角形としてもよい。
【0022】また前記挾持体2を金属性のばね材料から
形成したが、これに限定されるものではなく、例えば合
成樹脂材料あるいはゴム材料から形成してもよい。
形成したが、これに限定されるものではなく、例えば合
成樹脂材料あるいはゴム材料から形成してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上のごとく本発明にかかる間隔保持具
によれば、鉄筋保持具を間隔保持具本体に固定する場
合、鉄筋保持具の折曲片を間隔保持具本体の埋込穴に挿
入することにより、鉄筋保持部が間隔保持具本体の端面
に当接して、折曲片の埋込長さを拘束することができる
から、折曲片及び充填材料を埋込穴に入れるだけの簡単
な作業により鉄筋保持具を、間隔保持具本体のスラブ堰
板との当接部から鉄筋保持部までの長さを保って固定す
ることができる。従って、間隔保持具本体を、錆が発生
しないセラミックスなどの剛性を有する材料で形成され
た間隔保持具本体に鉄筋保持具を固定する場合の作業能
率を向上できて、コストを低減することができる。ま
た、コンクリートの流し込み作業に際して、予め鉄筋の
所定位置に鉄筋保持具の鉄筋保持部を嵌入させ、該鉄筋
保持部を介して前記鉄筋を弾性的に保持することで、該
間隔保持具を鉄筋の所定位置に保持させておくことがで
きるので、現場での鉄筋の敷設作業が簡単に行えるし、
しかも、前記鉄筋保持具の鉄筋保持部は、一枚の金属板
が連続して湾曲する湾曲構造とし、この鉄筋保持部を残
して、切り込みにより囲まれた部片の折り曲げにより形
成した折曲片だけを埋込穴に固定するから、鉄筋保持部
の弾性復元力を高くすることができ、鉄筋の保持強度を
高くすることができるのであり、従って、たとえばスラ
ブ堰板等が斜めに傾斜している場合、又はコンクリート
の前記スラブ堰板上への流し込み時において該コンクリ
ートに振動を加える場合でも、前記鉄筋から不用意に外
れたり、又は配置位置がずれ動くようなことがないので
ある。
によれば、鉄筋保持具を間隔保持具本体に固定する場
合、鉄筋保持具の折曲片を間隔保持具本体の埋込穴に挿
入することにより、鉄筋保持部が間隔保持具本体の端面
に当接して、折曲片の埋込長さを拘束することができる
から、折曲片及び充填材料を埋込穴に入れるだけの簡単
な作業により鉄筋保持具を、間隔保持具本体のスラブ堰
板との当接部から鉄筋保持部までの長さを保って固定す
ることができる。従って、間隔保持具本体を、錆が発生
しないセラミックスなどの剛性を有する材料で形成され
た間隔保持具本体に鉄筋保持具を固定する場合の作業能
率を向上できて、コストを低減することができる。ま
た、コンクリートの流し込み作業に際して、予め鉄筋の
所定位置に鉄筋保持具の鉄筋保持部を嵌入させ、該鉄筋
保持部を介して前記鉄筋を弾性的に保持することで、該
間隔保持具を鉄筋の所定位置に保持させておくことがで
きるので、現場での鉄筋の敷設作業が簡単に行えるし、
しかも、前記鉄筋保持具の鉄筋保持部は、一枚の金属板
が連続して湾曲する湾曲構造とし、この鉄筋保持部を残
して、切り込みにより囲まれた部片の折り曲げにより形
成した折曲片だけを埋込穴に固定するから、鉄筋保持部
の弾性復元力を高くすることができ、鉄筋の保持強度を
高くすることができるのであり、従って、たとえばスラ
ブ堰板等が斜めに傾斜している場合、又はコンクリート
の前記スラブ堰板上への流し込み時において該コンクリ
ートに振動を加える場合でも、前記鉄筋から不用意に外
れたり、又は配置位置がずれ動くようなことがないので
ある。
【0024】また、本発明によれば、前記間隔保持具本
体を円柱状に形成したから、前記コンクリートの流し込
み時において、該コンクリートは前記間隔保持具本体の
外周面に沿ってスムーズに後方へ流れ、該間隔保持具本
体が前記コンクリートの流れの障害になることはなく、
従って、前記コンクリートの流し込み作業がより確実に
行える。また、本発明によれば、前記間隔保持具本体の
他端が球状面になっているから、コンクリートの流し込
み作業後、スラブ堰板の取外しによりコンクリートの外
面に露呈する前記間隔保持具本体の痕跡を非常に小さく
することができるし、コンクリートのブリージング、及
び沈下の影響が少ないし、また、前記間隔保持具本体を
セラミックス材料から形成することにより、前記コンク
リートに対するなじみがよくなるし、錆が発生すること
もない。
体を円柱状に形成したから、前記コンクリートの流し込
み時において、該コンクリートは前記間隔保持具本体の
外周面に沿ってスムーズに後方へ流れ、該間隔保持具本
体が前記コンクリートの流れの障害になることはなく、
従って、前記コンクリートの流し込み作業がより確実に
行える。また、本発明によれば、前記間隔保持具本体の
他端が球状面になっているから、コンクリートの流し込
み作業後、スラブ堰板の取外しによりコンクリートの外
面に露呈する前記間隔保持具本体の痕跡を非常に小さく
することができるし、コンクリートのブリージング、及
び沈下の影響が少ないし、また、前記間隔保持具本体を
セラミックス材料から形成することにより、前記コンク
リートに対するなじみがよくなるし、錆が発生すること
もない。
【0025】本発明に係る鉄筋保持具によれば、鉄筋保
持部は、一枚の金属板が連続して湾曲する湾曲構造と
し、この鉄筋保持部を残して、切り込みにより囲まれた
部片の折り曲げにより形成した折曲片だけを固定するこ
とができるから、鉄筋保持部の弾性復元力を高くするこ
とができ、鉄筋の保持強度を高くすることができる。
持部は、一枚の金属板が連続して湾曲する湾曲構造と
し、この鉄筋保持部を残して、切り込みにより囲まれた
部片の折り曲げにより形成した折曲片だけを固定するこ
とができるから、鉄筋保持部の弾性復元力を高くするこ
とができ、鉄筋の保持強度を高くすることができる。
【図1】本発明に係る間隔保持具、及び該間隔保持具に
使用した鉄筋保持具の一実施例を示す一部切欠側面図。
使用した鉄筋保持具の一実施例を示す一部切欠側面図。
【図2】本発明に係る間隔保持具、及び該間隔保持具に
使用した鉄筋保持具の縦断面図。
使用した鉄筋保持具の縦断面図。
【図3】本発明に係る間隔保持具、及び該間隔保持具に
使用した鉄筋保持具の平面図。
使用した鉄筋保持具の平面図。
【図4】本発明に係る間隔保持具の別の実施例を示す側
面図。
面図。
1 間隔保持具本体(スペーサ本体) 12 球状面 2 鉄筋保持具(挾持体) 21 鉄筋保持部 23 折曲片 A 鉄筋
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−8866(JP,A) 実開 昭60−35814(JP,U) 実開 昭50−44825(JP,U) 実願 昭63−19002号(実開 平1− 122115号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)
Claims (4)
- 【請求項1】 鉄筋を受入れて弾性的に保持する鉄筋保
持具が間隔保持具本体の一端に固定されてなる鉄筋の間
隔保持具において、前記鉄筋保持具は、切り込みにより
囲まれた複数の部片が設けられた一枚の金属板を、前記
切り込み部を中心として湾曲してなる鉄筋保持部、及び
前記各部片の折り曲げにより所定間隔を隔てて対向する
折曲片を備え、前記間隔保持具本体の一端には、前記折
曲片及び充填材料を受入れる充填穴が設けられ、該充填
穴に充填してある充填材料により前記折曲片を固定して
いることを特徴とする鉄筋の間隔保持具。 - 【請求項2】 前記間隔保持具本体が円柱状に形成され
ている請求項1記載の鉄筋の間隔保持具。 - 【請求項3】 前記間隔保持具本体の他端が、球状面に
なっている請求項1記載の鉄筋の間隔保持具。 - 【請求項4】 鉄筋を受入れて弾性的に保持する鉄筋保
持部が設けられた鉄筋保持具において、切り込みにより
囲まれた複数の部片が設けられた一枚の金属板を、前記
切り込み部を中心として湾曲してなる鉄筋保持部、及び
前記各部片の折り曲げにより所定間隔を隔てて対向する
折曲片を備えていることを特徴とする鉄筋保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4180793A JP2741458B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 鉄筋の間隔保持具及び鉄筋保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4180793A JP2741458B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 鉄筋の間隔保持具及び鉄筋保持具 |
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JPH0626150A JPH0626150A (ja) | 1994-02-01 |
JP2741458B2 true JP2741458B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=16089436
Family Applications (1)
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JP4180793A Expired - Fee Related JP2741458B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 鉄筋の間隔保持具及び鉄筋保持具 |
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-
1992
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