JP2741119B2 - バイパススキャンパスおよびそれを用いた集積回路装置 - Google Patents

バイパススキャンパスおよびそれを用いた集積回路装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、種々のデータをシリ
アルに伝搬するためのバイパススキャンパスおよびそれ
を用いた集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路装置、特にその内部に複雑な機
能論理を有するものにおいては、内部のテストを行なう
場合、一次入出力端子のみを用いて内部の状態を調べる
ことは極めて困難である。かかる困難さは、「可観測
性」、「可制御性」の2語により表わされる。
【0003】可制御性は、回路の内部の信号の制御をす
る際の難易度を示す。可観測性は、回路の内部の状態を
観測する際の難易度を示す。
【0004】たとえば、回路内部のある箇所に故障があ
るかどうかを知るためには、そこに加えられる入力信号
を自由に制御できなければならない。また、所定の入力
の結果得られる出力を正確に観測できなければならな
い。したがって、可観測性、可制御性の一方が欠けれ
ば、回路に故障があるかどうかを判定することは不可能
である。しかしながら、複雑な機能論理を有する集積回
路装置においては、テスト箇所と一次入力端子との間
に、多数のゲートが介在している。そのため、良好な可
観測性および可制御性を得ることが極めて難しい。しか
も、半導体技術の進展に伴って、集積回路装置はますま
す大規模化,複雑化し、回路内部をテストすることは極
めて困難な状況となっている。
【0005】そのため、いわゆるテスト容易化設計が重
要な意味を持ってきた。テストの実施は、テストデータ
の作成段階、テストデータによるテスト対象回路の動作
の実行、テスト結果の出力、その確認という複数の段階
を含む。回路の大規模化により、テストにかかる時間も
増大し、いかに短時間でテストを完了するかが重要な問
題となっている。
【0006】そこで、テストを容易化するために、以下
のようなスキャン設計と呼ばれる手法が用いられること
が多い。スキャン設計においては、まず集積回路の内部
の観測点(出力が観測されるべき場所)および制御点
(入力が設定されるべき場所)にシフトレジスタラッチ
(以下、SRLと称す)が設けられる。複数のSRLを
シリアルに接続し、データがそこを伝搬され得るシフト
パス(スキャンパス)を形成する。
【0007】テストデータを外部からスキャンパスに与
え、スキャンパス内をシリアルに伝搬させることによっ
て、所望のテストデータが制御点のSRLに設定され
る。各SRLの格納データは被テスト回路に与えられ
る。被テスト回路の出力(テスト結果データ)は各観測
点のSRLに出力され、そこに格納される。SRLの格
納データは再びスキャンパス上をシリアルに伝搬され、
出力端子から外部にシリアルな信号として出力される。
このようなスキャンパスを設けることにより、集積回路
装置の奥深い部分における可観測性,可制御性が得られ
る。
【0008】しかしながら、このスキャン設計はデータ
を時系列的に扱う。そのため、集積回路装置の大規模化
により、スキャンパスのビット長が増大すると、それに
伴ってデータの伝搬時間が長くなり、テスト時間も増大
する。集積回路のテストにおいては、テスト時間の短縮
とテストピン数の減少は大きな課題である。
【0009】そこで、従来では、1本のスキャンパスを
複数の部分に分け、各部分においてスキャンパスの入力
と出力とをバイパスするバイパス経路を設け、入力され
るデータをSRLとバイパス経路とのいずれかに選択的
に伝搬させるようにしていた。これによって、スキャン
パスにおける必要な部分のみがデータのシフト動作を行
なうので、データの伝搬時間が短くなり、テスト時間の
短縮化を図ることができる。
【0010】以下に、バイパス手段を有するスキャンパ
ス(以下、バイパススキャンパスと称す)の従来例につ
いて説明する。
【0011】図13は、たとえば電子情報通信学会研究
会報告CAS90−97,VLD90−75,ICD9
0−146“バウンダリスキャンと整合したセルベース
テスト設計手法”橋爪他に開示された、従来のバイパス
スキャンパスの構成を示すブロック図である。図におい
て、このバイパススキャンパスは、スキャンパス10
と、スキャンパス選択回路20とを備える。スキャンパ
ス10は、シリアルに接続された複数のSRL11〜1
6を含む。スキャンパス選択回路20は、2入力1出力
のマルチプレクサ21と、選択データ保持ラッチ22
と、ANDゲート23とを含む。シリアル入力端子(以
下、SI端子と称す)201からスキャンパス選択回路
20に入力されるシリアル信号は、マルチプレクサ21
の一方入力端に与えられるとともに、シリアル出力端子
(以下、SO端子と称す)202を介してスキャンパス
10の初段のSRL11に与えられる。スキャンパス1
0の最終段のSRL16の出力は、SI端子203を介
して、マルチプレクサ21の他方入力端および選択デー
タ保持ラッチ22のデータ入力端子Dに与えられる。選
択データ保持ラッチ22のクロック信号入力端子Cに
は、入力端子205からモードラッチ信号が与えられ
る。選択データ保持ラッチ22の出力端子Qから出力さ
れる信号は、マルチプレクサ21の選択制御信号として
マルチプレクサ21の制御端子に与えられるとともに、
論理が反転された後にANDゲート23の一方入力端に
与えられる。ANDゲート23の他方入力端には、スキ
ャンパス10の動作を制御するためのコントロール信号
群が入力端子207から与えられる。このコントロール
信号群は、ストローブ信号STB,アップデート信号U
D,シフトクロック信号SCLK1,SCLK2を含
む。ANDゲート23は、ストローブ信号STB,アッ
プデート信号UD,シフトクロック信号SCLK1,S
CLK2のそれぞれに対して個別的に準備されており、
これらコントロール信号群の入力制御を行なう。AND
ゲート23の出力は、出力端子208を介して各SRL
に与えられる。
【0012】各SRL11〜16には、それぞれ、デー
タ入力端子DI1〜DI6,データ出力端子DO1〜D
O6が接続される。データ入力端子DI1〜DI6は、
集積回路装置内のテスト対象回路の入力端子すなわち観
測点に接続される。データ出力端子DO1〜DO6は、
集積回路装置内のテスト対象回路の出力端子すなわち制
御点に接続される。テストモードにおいて、各SRL1
1〜16は、保持したテストデータを、データ出力端子
DO1〜DO6を介して各制御点に与える。また、各S
RL11〜16は、各観測点から得られるテスト結果デ
ータを、データ入力端子DI1〜DI6から取込む。一
方、通常モードにおいては、各SRL11〜16は透過
状態(データスルー状態)となり、データ入力端子DI
1〜DI6とデータ出力端子DO1〜DO6との間でシ
ステムデータを伝搬させる。
【0013】図14は、図13に示すSRLの構成の一
例を示すブロック図である。図において、SRLは、2
入力データラッチ31と、データラッチ32および33
とを含む。2入力データラッチ31の第1データ入力端
子D1には、データ入力端子DI(図13のデータ入力
端子DI1〜DI6のいずれか)を介してテスト結果デ
ータまたはシステムデータが与えられる。2入力データ
ラッチ31の第2データ入力端子D2には、SI端子3
4を介してシリアル信号(選択データ,テストデータ,
テスト結果データ)が与えられる。2入力データラッチ
31の第1クロック信号入力端子C1には、入力端子3
5を介してストローブ信号STBが与えられる。2入力
データラッチ31の第2クロック入力端子C2には、入
力端子36を介してシフトクロック信号SCLK1が与
えられる。2入力データラッチ31は、ストローブ信号
STBがHレベルのときデータ入力端子DIからのデー
タを取込んで保持し、シフトクロック信号SCLK1が
HレベルのときSI端子34からのシリアルデータを取
込んで保持する。2入力データラッチ31の出力端子Q
から出力される信号は、データラッチ32および33の
各データ入力端子Dに与えられる。データラッチ32の
クロック信号入力端子Cには、入力端子37を介してア
ップデート信号UDが与えられる。データラッチ33の
クロック信号入力端子Cには、入力端子38を介してシ
フトクロック信号SCLK2が与えられる。データラッ
チ32は、アップデート信号UDがHレベルのとき2入
力データラッチ31の出力信号を取込んで保持する。デ
ータラッチ33は、シフトクロック信号SCLK2がH
レベルのとき2入力データラッチ31の出力信号を取込
んで保持する。データラッチ32の出力端子Qから出力
される信号は、データ出力端子DO(図13のデータ出
力端子DO1〜DO6のいずれか)に与えられる。デー
タラッチ33の出力端子Qから出力される信号は、SO
端子39に与えられる。SI端子34は、前段のSRL
のSO端子39または図13のSO端子202に接続さ
れる。SO端子39は、後段のSRLのSI端子34ま
たは図13のSI端子203に接続される。入力端子3
5〜38は、図13の出力端子208に接続される。
【0014】図14に示すSRLは、ノンオーバーラッ
プな2相シフトクロック信号SCLK1,SCLK2に
応答して、SI端子34から入力されるシリアル信号
を、SO端子39にシフトさせる。データ入力端子DI
から入力されるデータは、ストローブ信号STBに応答
して、2入力データラッチ31に取込まれる。2入力デ
ータラッチ31の保持データは、アップデート信号UD
に応答して、データラッチ32に取込まれ、かつデータ
出力端子DOから出力される。
【0015】参考のために、図14に示すSRLの回路
構成の一例を図15に示す。図示のごとく、2入力デー
タラッチ31はインバータIV1〜IV4とNチャネル
MOSトランジスタTR1,TR2とで構成され、デー
タラッチ32はインバータIV5〜IV7とNチャネル
MOSトランジスタTR3とで構成され、データラッチ
33はインバータIV8〜IV10とNチャネルMOS
トランジスタTR4とで構成されている。インバータI
V3とIV4,インバータIV5とIV6,インバータ
IV8とIV9は、それぞれレシオ型のラッチ回路を構
成している。
【0016】図16は、図13に示す選択データ保持ラ
ッチの構成の一例を示す回路図である。図において、選
択データ保持ラッチ22は、インバータIV11〜IV
13と、NチャネルMOSトランジスタTR5,TR6
とを含む。インバータIV11とIV12とは、逆向き
に並列接続され、レシオ型のラッチ回路を構成してい
る。インバータIV11の入力端子とデータ入力端子D
との間にはトランジスタTR5が介挿されている。トラ
ンジスタTR5のゲートはクロック信号入力端子Cに接
続されている。インバータIV11の入力端子は、トラ
ンジスタTR6を介して接地されている。トランジスタ
TR6のゲートはリセット端子Rに接続されている。イ
ンバータIV13は、インバータIV11の出力端子と
出力端子Qとの間に介挿されている。
【0017】図17は、図13に示すバイパススキャン
パスによるテスト補助回路を組込んだテストモジュール
の構成を示すブロック図である。図において、各SRL
11〜16は、テスト対象の機能モジュール(以下、B
UTと称す)40の制御点または観測点である入力端子
または出力端子に接続されて、スキャンパス10を形成
している。図17の例では、SRL11〜13がBUT
40の入力端子に接続され、SRL14〜16がBUT
40の出力端子に接続されている。BUT40は、その
内部に所定の論理回路を含む。スキャンパス10は、ス
キャンパス選択回路20に接続される。スキャンパス1
0およびスキャンパス選択回路20によってテスト補助
回路が形成され、このテスト補助回路とBUT40とで
テストモジュール50が形成される。テストモジュール
50のSI端子501からシリアル信号が入力され、S
O端子504からシリアル信号が出力される。SI端子
501,SO端子504は、それぞれ、スキャンパス選
択回路20のSI端子201,SO端子204と接続さ
れる。モードラッチ信号,リセット信号,コントロール
信号群は、それぞれ、入力端子505,506,507
からスキャンパス選択回路20の入力端子205,20
6,207に入力される。
【0018】図18は、図17に示すテストモジュール
を組込んだ集積回路装置の構成の一例を示すブロック図
である。図において、集積回路装置60の内部には、た
とえば3つのテストモジュール50a〜50cが設けら
れる。各テストモジュール50a〜50cの構成は、図
17のテストモジュール50と同様である。各テストモ
ジュール50a〜50cは、選択データおよびテストデ
ータに関して、SI端子601とSO端子602との間
にシリアルに接続されている。すなわち、SI端子60
1はテストモジュール50aのSI端子501に接続さ
れ、テストモジュール50aのSO端子504はテスト
50bのSI端子501に接続され、テストモジュール
50bのSO端子504はテストモジュール50cのS
I端子501に接続され、テストモジュール50cのS
O端子504はSI端子602に接続される。これによ
って、SI端子601とSO端子602との間で1本の
スキャンデータ伝搬経路が形成されている。入力端子6
03から入力されるコントロール信号群は、テストモジ
ュール50a〜50cの各入力端子507に与えられ
る。入力端子604から入力されるリセット信号は、テ
ストモジュール50a〜50cの各入力端子506に与
えられる。入力端子605から入力されるモードラッチ
信号は、テストモジュール50a〜50cの各入力端子
505に与えられる。入力端子606〜608から入力
されるシステムデータは、テストモジュール50aに与
えられ、処理される。テストモジュール50aによって
処理されたシステムデータは、テストモジュール50b
に与えられ、処理される。また、テストモジュール50
aによって処理されたシステムデータの一部がテストモ
ジュール50cに与えられ、処理される。入力端子60
9,610から入力されるシステムデータは、テストモ
ジュール50cに与えられ処理される。テストモジュー
ル50bによって処理されたシステムデータは、出力端
子611〜613から外部へ出力される。テストモジュ
ール50cによって処理されたシステムデータは、出力
端子614〜616から外部へ出力される。
【0019】次に、図18に示す集積回路装置の動作を
以下の項目に従って説明する。 (1) 通常モード時の動作 (2) テストモード時の動作 リセット 選択データの伝搬 a) 選択データのシフトイン b) 選択データの取込み テストデータの伝搬 a) テストデータのシフトイン b) テストデータの付与 c) テスト結果データの取込み d) テスト結果データのシフトアウト ここで、通常モードとは、入力されたシステムデータを
処理して出力するモードを言う。
【0020】テストモードにおけるリセットは、選択デ
ータを伝搬させるための準備として、各テストモジュー
ル50a〜50cにおいてスキャンパス(シフトパス)
を選択するために行なわれる。選択データとは、各テス
トモジュールでデータの伝搬経路としてスキャンパスを
選択するかバイパスパスを選択するかを決定するための
データである。
【0021】(1) 通常モード時の動作 リセット信号が活性レベルすなわちHレベルに立上げら
れ、スキャンパス選択回路20における選択データ保持
ラッチ22がリセットされる。これによって、選択デー
タ保持ラッチ22の出力端子Qの出力信号がLレベルに
なり、ANDゲート23の一方入力端がHレベルに固定
される。その結果、ANDゲート23はコントロール信
号群を各SRL11〜16に伝搬する。このとき、スト
ローブ信号STBおよびアップデート信号UDがHレベ
ルに固定され、シフトクロック信号SCLK1,SCL
K2がLレベルに固定される。その結果、図14に示す
SRLは、2入力データラッチ31,データラッチ32
が単なる非反転ドライバとして動作する。そのため、デ
ータ入力端子DIとデータ出力端子DOとの間が透過状
態(データスルー状態)となる。入力端子606〜60
1からは、システムデータが入力される。入力されたシ
ステムデータは、各テストモジュール50a〜50cに
おけるBUT40によって処理された後、出力端子61
1〜616から外部へ出力される。このとき、各スキャ
ンパスにおけるSRLは、データ入力端子DIとデータ
出力端子DOとの間で透過状態となっているので、シス
テムデータの伝搬を妨げない。
【0022】(2) テストモード時の動作 リセット リセット信号が活性レベルたとえばHレベルに立上げら
れる。これによって、スキャンパス選択回路20におけ
る選択データ保持ラッチ22がリセットされる。その結
果、選択データ保持ラッチ22の出力端子Qの出力信号
がLレベルに固定される。マルチプレクサ21は、選択
データ保持ラッチ22からLレベルの選択制御信号が与
えられるので、スキャンパス10の出力信号すなわちS
I端子203からの入力信号を選択して、SO端子20
4に出力する。一方、ANDゲート23の一方入力端は
Hレベルに固定されるので、ANDゲート23はコント
ロール信号群を各SRL11〜16に伝達する。したが
って、スキャンパス10は、データ伝搬可能状態とな
る。以上の動作は、各テストモジュール50a〜50c
において同様に行なわれる。したがって、各テストモジ
ュール50a〜50cでは、データ伝搬経路としてシフ
トパスすなわちスキャンパス10が選択される。
【0023】 選択データの伝搬 a) 選択データのシフトイン SI端子601から選択データがシリアルに入力され
る。このとき、シフトクロック信号SCLK1,SCL
K2は、ノンオーバーラップな2相クロック信号として
与えられている。したがって、スキャンパス10におけ
る各SRLは、SI端子34から入力された選択データ
を2入力データラッチ31およびデータラッチ33の交
互のラッチ動作によってSO端子39にシフトする。こ
こで、選択データは、ダミーデータとともに入力され
る。選択データは、最終的に各テストモジュール50a
〜50cにおけるスキャンパス内の最終段のSRLに設
定される。その他のSRLにはダミーデータが設定され
る。たとえば、図13のような構成のスキャンパス10
では、SRL16に選択データが設定され、他のSRL
11〜15にはダミーデータが設定される。スキャンパ
スを選択するための選択データは、“0”に定められ
る。バイパスパスを選択するための選択データは、
“1”に定められる。したがって、スキャンパスを選択
する場合、SRL11〜16には、それぞれ“XXXX
X0”のデータが設定される。バイパスパスを選択する
場合、SRL11〜16には、それぞれ“XXXXX
1”のデータが設定される。ここで、“X”はダミーデ
ータである。選択データが各テストモジュール50a〜
50cにおけるスキャンパス10の最終段のSRL16
に到達したところで、選択データの入力およびSRLの
シフト動作が停止される。
【0024】b) 選択データの取込み モードラッチ信号が活性レベルたとえばHレベルに立上
げられる。これによって、スキャンパス選択回路20内
の選択データ保持ラッチ22は、SRL16の保持デー
タすなわち選択データを取込んでラッチする。選択デー
タ保持ラッチ22が選択データ“0”をラッチした場
合、選択データ保持ラッチ22の出力信号はLレベルと
なるので、マルチプレクサ21はスキャンパス10の出
力信号を選択する。また、ANDゲート23はコントロ
ール信号群を各SRL11〜16に伝搬するので、スキ
ャンパス10はデータ伝搬可能状態となる一方、選択デ
ータ保持ラッチ22が選択データ“1”をラッチした場
合、選択データ保持ラッチ22の出力信号がHレベルと
なるので、マルチプレクサ21はSI端子201からの
入力信号を選択する。また、ANDゲート23は、その
一方入力端がLレベルに固定されるので、コントロール
信号群を各SRL11〜16に伝搬しない。そのため、
スキャンパス10はデータ伝搬不能状態となる。
【0025】 テストデータの伝搬 a) テストデータのシフトイン SI端子601からテストデータがシリアルに入力され
る。このとき、シフトクロック信号SCLK1,SCL
K2は、ノンオーバーラップな2相クロック信号として
与えられている。したがって、MUX21によってスキ
ャンパスが選択されているテストモジュールにおいて
は、各SRL11〜16がSI端子34から入力された
テストデータをSO端子39に順次シフトする。一方、
MUX21によってバイパスパスが選択されているテス
トモジュールにおいては、SI端子201から入力され
たテストデータは、スキャンパス10を迂回してマルチ
プレクサ21から直接SO端子204に出力される。し
たがって、テストデータの伝搬経路におけるビット長が
必要なSRLの段数に削減され、テストデータのシフト
回数を低減できる。これによって、テストデータの設定
時間が短縮化される。テストデータが所定のスキャンパ
ス10の各SRLに到達したところで、テストデータの
入力およびSRLのシフト動作が停止される。
【0026】b) テストデータの付与 アップデート信号がHレベルに立上げられ、SRLの2
入力データラッチ31に保持されたテストデータがデー
タラッチ32に取込まれて保持される。2入力データラ
ッチ32に保持されたテストデータは、データ出力端子
DOを介して対応するBUT40の入力端子に与えられ
る。テストデータの与えられたBUT40は、その内部
の論理構造に従ってテストデータを処理し、テスト結果
データをその出力端子に出力する。
【0027】c) テスト結果データの取込み ストローブ信号STBがHレベルに立上げられる。これ
によって、BUT40の出力端子に接続されたSRLで
は、データ入力端子DIを介して与えられるテスト結果
データを2入力データラッチ31に取込んで保持する。
【0028】d) テスト結果データのシフトアウト シフトクロック信号SCLK1,SCLK2がノンオー
バーラップな2相クロック信号として与えられる。その
結果、SRLの2入力データラッチ31に保持されたテ
スト結果データがデータラッチ33を介してシフトされ
て、SO端子39に出力される。このとき、選択データ
保持ラッチ22は選択データを保持したままであるの
で、バイパスパスが選択されたテストモジュールにおい
ては、スキャンパス10はシフト動作を行なわず、デー
タの迂回路が形成されている。したがって、テスト結果
データのシフトアウト時においても、前述のテストデー
タのシフトイン時と同様に、必要なスキャンパス10の
みがシフト動作を行ない、データ伝搬経路のビット長が
短くされる。したがって、テスト結果データのシフトア
ウト時間が短縮化される。シフトされたテスト結果デー
タは、SO端子602から外部へ出力される。
【0029】以上のテスト動作は、テストデータのパタ
ーンを変えて繰返し実行される。また、すべてのテスト
モジュール50a〜50cについてテストが実行され
る。
【0030】SO端子602から出力されるテスト結果
データを外部で解析,検証することにより、集積回路装
置60の内部の異常の有無を診断できる。
【0031】ところで、IEEE(The Insti
tute of Electrical and El
ectronics Engineers,Inc.)
は、バウンダリスキャンを用いたテスト設計の標準化を
図るため、様々な規格を定めている。この規格は、IEEE
Std.1149.1-1990; Published by the Institute ofEle
ctrical and Electronics Engineering,inc., 345 East
47th street, NewYork, NY 10017, USA. May 21, 199
0.に詳細に記載されている。この規格においては、テス
トのために用いられる信号の種類および数,集積回路装
置内部の回路構成等が明確に規定されている。
【0032】図19は、図17に示すテストモジュール
およびIEEE1149.1の規格に規定されたバウン
ダリスキャンテストに必要なテストコントローラを組込
んだ集積回路装置の構成を示すブロック図である。図に
おいて、テストコントローラ70は、TCK端子62
1,TMS端子622,TDI端子623,TRST端
子624,TDO端子625に接続されている。TCK
端子621からは、テストクロック信号が入力される。
TMS端子622からは、テストモード信号が入力され
る。TRST端子624からは、テストリセット信号が
入力される。テストコントローラ70は、これらテスト
クロック信号,テストモード信号およびテストリセット
信号に基づいて、コントロール信号群およびリセット信
号を発生する。これらコントロール信号群およびリセッ
ト信号は、各テストモジュール50a〜50cに与えら
れる。選択データおよびテストデータは、TDI端子6
23から入力され、テストコントローラ70を経由した
後に、SO端子701からテストモジュール50aのS
I端子501に与えられる。テストモジュール50cの
SO端子504から得られるテスト結果データは、テス
トコントローラ70を経由した後に、TDO端子625
から外部へ出力される。テストモジュール50a〜50
cに供給するモードラッチ信号は、テストコントローラ
70によって発生できないので、入力端子605を介し
て直接外部から入力する必要がある。これは、IEEE
1149.1が規定するバウンダリスキャンテストは、
バイパスパスを有するスキャンパスの出現を予定してい
なかったからである。
【0033】IEEE1149.1の規格では、テスト
のためにLSIチップに設けられるピンの種類は、TC
K端子621,TMS端子622,TDI端子623,
TRST端子624,TDO端子625の5種類に制限
されている。したがって、モードラッチ信号のための入
力端子605を有する図19の集積回路装置61は、I
EEE1149.1の規格から外れた構成となってい
る。
【0034】なお、図19に示す集積回路装置61の動
作は、図18に示す集積回路装置60の動作とほぼ同様
であるので、その説明を省略する。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】従来のバイパススキャ
ンパスは、以上のように構成されているので、バイパス
スキャンパスの制御のための信号の数が多い。そのた
め、LSIチップの端子数の増加,内部の配線数の増加
を招くという問題点があった。また、ボードレベル標準
テスト手法であるIEEE1149.1バウンダリスキ
ャンを採用する集積回路装置の内部テスト補助回路とし
て従来のバイパススキャンパスを使用する場合、モード
ラッチ信号を入力するための端子605をLSIチップ
に別途設けなければならないため、集積回路装置がIE
EE1149.1の規格から外れたものになってしまう
という問題点があった。その結果、市販のCADツール
(バウンダリスキャン用テストパターン生成ソフトウェ
ア等)を使用できなくなるとともに、規格に従ったボー
ドテスト(ボード上に複数のLSIチップを実装して同
時に複数のLSIチップのテストを行なう手法)も行な
えなくなるという不都合があった。
【0036】それゆえに、この発明の目的は、制御信号
の数を低減し得るバイパススキャンパスおよびそれを用
いた集積回路装置を提供することである。
【0037】この発明の他の目的は、IEEE114
9.1のバウンダリスキャンテストの規格に適合し得る
バイパススキャンパスおよびそれを用いた集積回路装置
を提供することである。
【0038】
【課題を解決するための手段】この発明に係るバイパス
スキャンパスは、内部に1以上の制御点と1以上の観測
点とが存在する集積回路装置に用いられ、外部から入力
される制御点データを伝搬して制御点に与え、観測点か
ら得られる観測点データを伝搬して外部へ出力する。そ
して、この発明に係るバイパススキャンパスは、単一の
データ入力端子と、単一のデータ出力端子と、シフトレ
ジスタ手段と、スキャンパス選択手段とを備えている。
データ入力端子は、データの伝搬経路を選択するための
選択データおよび制御点データを、それぞれシリアルに
入力する。データ出力端子は、観測点データをシリアル
に出力する。シフトレジスタ手段は、それぞれが制御点
および/または観測点と結合された1以上のシフトレジ
スタラッチを直列に接続して構成され、データ入力端子
とデータ出力端子との間に介挿されて制御点データおよ
び観測点データをシフトおよび保持する。スキャンパス
選択手段は、データ入力端子から入力される選択データ
に基づいて、データ入力端子とデータ出力端子との間の
データ伝搬経路として、シフトレジスタ手段を通るシフ
トパスと、シフトレジスタ手段を迂回するバイパスパス
とのいずれかを選択し、かつその動作が、リセット信号
によって選択状態を初期化しかつシフトレジスタ手段の
テストデータ更新信号によって選択データを更新するこ
とを特徴とする。
【0039】この発明に係る集積回路装置は、その内部
に複数の制御点と複数の観測点とが存在し、単一の外部
データ入力端子と、単一の外部データ出力端子と、複数
のバイパススキャンパンとを備えている。外部データ入
力端子は、データの伝搬経路を選択するための選択デー
タおよび制御点に与えるべき制御点データを、それぞれ
シリアルに入力する。外部データ出力端子は、観測点か
ら得られる観測点データをシリアルに出力する。複数の
バイパススキャンパスは、外部データ入力端子と外部デ
ータ出力端子との間に直列的に接続され、選択データ、
制御点データおよび観測点データに関して、シリアルな
伝搬経路を形成する。各バイパススキャンパスは、単一
の内部データ入力端子と、単一の内部データ出力端子
と、シフトレジスタ手段と、スキャンパス選択手段とを
含む。内部データ入力端子は、選択データおよび制御点
データを、それぞれシリアルに入力する。内部データ出
力端子は、観測点データをシリアルに出力する。シフト
レジスタ手段は、それぞれが制御点および/または観測
点と結合された1以上のシフトレジスタラッチを直列に
接続して構成され、内部データ入力端子と内部データ出
力端子との間に介挿されて制御点データおよび観測点デ
ータをシフトおよび保持する。スキャンパス選択手段
は、内部データ入力端子から入力される選択データに基
づいて、内部データ入力端子と内部データ出力端子との
間のデータ伝搬経路として、シフトレジスタ手段を通る
シフトパスと、シフトレジスタ手段を迂回するバイパス
パスとのいずれかを選択し、かつその動作が、リセット
信号によって選択状態を初期化しかつシフトレジスタ手
段のテストデータ更新信号によって選択データを更新す
ることを特徴とする。各バイパススキャンパスは、スキ
ャンパス選択手段によってシフトパスが選択されたとき
に、入力された制御点データをシフトレジスタ手段でシ
フトした後に制御点に与え、および/または観測点から
得られる観測点データをシフトレジスタ手段に取込んだ
後にシフトして内部データ出力端子から出力する。
【0040】
【作用】この発明においては、バイパススキャンパスに
おけるスキャンパス選択手段の動作が、リセット信号に
よって選択状態が初期化されかつシフトレジスタ手段の
テストデータ更新信号によって選択データが更新される
ことを特徴とする。したがって、外部からモードラッチ
信号を導入する必要がなく、端子数および配線数を低減
できる。また、これらリセット信号およびシフトレジス
タ手段のための制御信号群は、IEEE1149.1に
規定されたテストコントローラによって発生し得る信号
であるので、この発明のバイパススキャンパスを組込ん
だ集積回路装置は、IEEE1149.1のバウンダリ
スキャンテストの規格に適合し得るものとなる。
【0041】
【実施例】以下に、図面を参照して、この発明をより詳
細に説明する。なお、この発明は、SRLの制御のため
に入力されるコントロール信号群の一部をモードラッチ
信号として代用することを特徴とする。以下に示す各実
施例では、アップデート信号UDをモードラッチ信号に
代用している。
【0042】図1は、この発明の第1の実施例のバイパ
ススキャンパスの構成を示すブロック図である。図にお
いて、この実施例は、スキャンパス10とスキャンパス
選択回路20aとを含む。スキャンパス選択回路20a
においては、選択データ伝搬レジスタ(以下、STRと
称す)24がSI端子203とマルチプレクサ21の入
力端との間に介挿されている。図13における選択デー
タ保持ラッチ22に代えて、反転出力端子付きの選択デ
ータ保持ラッチ25が設けられる。選択データ保持ラッ
チ25のデータ入力端子Dは、STR24の出力端子に
接続されている。したがって、選択データ保持ラッチ2
5は、STR24に設定された選択データを取込んで保
持する。選択データ保持ラッチ25の出力端子Qの出力
信号は、選択制御信号としてマルチプレクサ21の制御
端子に与えられる。選択データ保持ラッチ5の反転出力
端子/Qの出力信号は、ANDゲート23a,23bの
各一方入力端に与えられる。選択データ保持ラッチ25
のリセット端子Rには、入力端子206からリセット信
号が与えられる。ANDゲート23aの他方入力端に
は、入力端子207aからストローブ信号STB,アッ
プデート信号UDが与えられる。ANDゲート23bの
他方入力端には、入力端子207bからシフトクロック
信号SCLK1,SCLK2が与えられる。ANDゲー
ト23aの出力は、ORゲート26の一方入力端に与え
られる。ORゲート26の他方入力端には、入力端子2
06からリセット信号が与えられる。ANDゲート23
aおよびORゲート26は、ストローブ信号STB,ア
ップデート信号UDのそれぞれに対して個別的に準備さ
れている。同様に、ANDゲート23bは、シフトクロ
ック信号SCLK1,SCLK2のそれぞれに対して個
別的に準備されている。ORゲート26から出力される
ストローブ信号STB,アップデート信号UDおよびA
NDゲート23bから出力されるシフトクロック信号S
CLK1,SCLK2は、出力端子208を介して各S
RL11〜16に与えられる。また、ANDゲート23
bから出力されるシフトクロック信号SCLK1,SC
LK2は、STR24に与えられる。図1に示す実施例
のその他の構成は、図13に示す従来のバイパススキャ
ンパスの構成と同様であり、相当する部分には同一の参
照番号を付し、その説明を省略する。
【0043】図2は、図1に示すSTR24の構成の一
例を示すブロック図である。図において、STR24
は、2つのデータラッチ241および242を含む。デ
ータラッチ241のデータ入力端子Dは、SI端子24
3を介して図1のSI端子203に接続されている。デ
ータラッチ241のクロック信号入力端子Cには、入力
端子244を介して、ORゲート26からシフトクロッ
ク信号SCLK1が与えられる。データラッチ241の
出力端子Qの出力信号は、データラッチ242のデータ
入力端子Dに与えられる。データラッチ242のクロッ
ク信号入力端子Cには、入力端子245を介して、OR
ゲート26からシフトクロック信号SCLK2が与えら
れる。データラッチ242の出力端子Qの出力信号は、
SO端子246に与えられれる。SO端子246は、マ
ルチプレクサ21の入力端および選択データ保持ラッチ
25のデータ入力端子Dに接続される。
【0044】上記のように構成されるSTR24は、シ
フトクロック信号SCLK1,SCLK2がノンオーバ
ーラップな2相クロック信号として与えられたとき、S
I端子243から入力されたシリアル信号をシフトし
て、SO端子246から出力する。図3は、図1に示す
選択データ保持ラッチ25の構成の一例を示す回路図で
ある。図において、選択データ保持ラッチ25は、図1
6に示す選択データ保持ラッチ22と同様に、Nチャネ
ルMOSトランジスタTR5,TR6と、インバータI
V11〜IV13とを含む。インバータIV11の出力
は、反転出力端子/Qに与えられる。その他の構成は、
図16に示す選択データ保持ラッチ22の構成と同様で
ある。
【0045】図4は、図1に示すバイパススキャンパス
によるテスト補助回路を組込んだテストモジュールの構
成を示すブロック図である。図において、テストモジュ
ール51は、SRL11〜16がシリアルに接続された
スキャンパス10と、スキャンパス選択回路20aと、
BUT40とを含む。SRL11〜13はBUT40の
入力端子に接続され、SRL14〜16はBUT40の
出力端子に接続されている。コントロール信号群が入力
されるテストモジュール51の入力端子507は、スキ
ャンパス選択回路20aにおける入力端子207a,2
07bに接続される。入力端子207aには、入力端子
507からストローブ信号STB,UDが供給され、入
力端子207bには入力端子507からシフトクロック
信号SCLK1,SCLK2が供給される。テストモジ
ュール51には、図17に示すようなモードラッチ信号
を入力するための入力端子505は設けられていない。
【0046】図5は、テストモジュールの他の構成を示
すブロック図である。図において、スキャンパスは、シ
リアルに接続された3つのSRL11〜13によって構
成されている。これらSRL11〜13は、BUT40
の入力端子に接続されている。
【0047】図4および図5からわかるように、スキャ
ンパスを構成するSRLの数はいくつであってもよい。
また、各SRLは、BUT40の入力端子および出力端
子のいずれか一方にのみ接続されてもよいし、その両方
に接続されてもよい。
【0048】図6は、図4に示すテストモジュールを組
込んだ集積回路装置の構成の一例を示すブロック図であ
る。図において、集積回路装置62の内部には、たとえ
ば3つのテストモジュール51a〜51cが設けられ
る。各テストモジュール51a〜51cの構成は、図4
に示すテストモジュール51と同様である。各テストモ
ジュールは、選択データおよびテストデータに関して、
SI端子601とSO端子602との間にシリアルに接
続されている。図6に示す集積回路装置62のその他の
構成は、図18に示す従来の集積回路装置60と同様で
ある。ただし、集積回路装置62においては、モードラ
ッチ信号を入力するための入力端子605は設けられて
いない。
【0049】次に、図6に示す集積回路装置の動作を説
明する。 (1) 通常モード時の動作 リセット信号がHレベルに固定され、シフトクロック信
号SCLK1,SCLK2がLレベルに固定される。リ
セット信号がHレベルに固定されることによって、OR
ゲート26から各SRL11〜16に与えられるストロ
ーブ信号STB,アップデート信号UDはHレベルに固
定される。したがって、各SRL11〜16における2
入力データラッチ31,データラッチ32(図14参
照)が単なる非反転ドライバとして動作する。その結
果、各SRL11〜16において、データ入力端子DI
1〜DI6とデータ出力端子DO1〜DO6との間が透
過状態すなわちデータスルー状態となる。そのため、入
力端子606〜610から入力されるシステムデータが
支障なく伝搬され、各テストモジュールにおけるBUT
40によって処理される。
【0050】(2) テストモード時の動作 以下、図7のタイミングチャートを参照して、テストモ
ード時の動作を説明する。
【0051】 リセット リセット信号が活性レベルたとえばHレベルに立上げら
れ、スキャンパス選択回路20aにおける選択データ保
持ラッチ25がリセットされる。これによって、選択デ
ータ保持ラッチ25の出力端子Qの出力信号がLレベル
となり、マルチプレクサ21はSTR24の出力を選択
する。すなわち、データ伝搬経路としてスキャンパスが
選択される。一方、選択データ保持ラッチ25の反転出
力端子/Qの出力信号はHレベルとなる。そのため、ス
トローブ信号STB,アップデート信号UDは、AND
ゲート23a,ORゲート26を通過して各SRL11
〜16に与えられる。また、シフトクロック信号SCL
K1,SCLK2がANDゲート23bを通過して各S
RL11〜16およびSTR24に与えられる。その結
果、スキャンパス10およびSTR24はデータ伝搬可
能状態となる。
【0052】 選択データの伝搬 a) 選択データのシフトイン SI端子601から選択データがシリアルに入力され
る。このとき、シフトクロック信号SCLK1,SCL
K2は、ノンオーバーラップな2相クロック信号として
与えられている。したがって、スキャンパス10におけ
る各SRL11〜16は、SI端子34から入力された
選択データを2入力データラッチ31およびデータラッ
チ33の交互のラッチ動作によってSO端子39にシフ
トする。また、STR24は、SI端子243から入力
された選択データを、データラッチ241および242
の交互のラッチ動作によってSO端子246にシフトす
る。従来の集積回路装置と同様に、選択データは、ダミ
ーデータとともに入力される。選択データが各テストモ
ジュール51a〜51cにおけるSTR24に到達した
ところで、選択データの入力が停止されるとともに、シ
フトクロック信号SCLK1,SCLK2がLレベルに
固定されて各SRL11〜16のシフト動作が停止され
る。これによって、各テストモジュール51a〜51c
におけるSTR24に選択データが保持され、SRL1
1〜16にダミーデータが保持される。
【0053】b) 選択データの取込み アップデート信号UDがHレベルに立上げられる。これ
によって、選択データ保持ラッチ25は、STR24に
設定された選択データを取込んでラッチする。選択デー
タ保持ラッチ25が選択データ“0”をラッチした場
合、選択データ保持ラッチ25の出力端子Qの出力信号
がLレベルになるので、マルチプレクサ21はSTR2
4の出力信号を選択する。このとき、データの伝搬経路
としてスキャンパスが選択される。一方、選択データ保
持ラッチ25が選択データ“1”をラッチした場合、選
択データ保持ラッチ25の出力端子Qの出力信号はHレ
ベルになるので、マルチプレクサ21はSI端子201
からの入力信号を選択する。このとき、データの伝搬経
路としてバイパスパスが選択される。
【0054】 テストデータの伝搬 a) テストデータのシフトイン SI端子601からテストデータがシリアルに入力され
る。また、シフトクロック信号SCLK1,SCLK2
が、ノンオーバーラップな2相クロック信号として与え
られる。選択データ保持ラッチ25が選択データ“0”
をラッチしているスキャンパスにおいては、選択データ
保持ラッチ25の反転出力端子/Qの出力信号がHレベ
ルとなるので、ANDゲート23bはシフトクロック信
号SCLK1,SCLK2を各SRL11〜16および
STR24に供給する。したがって、スキャンパス10
およびSTR24はデータ伝搬可能状態となる。一方、
選択データ保持ラッチ25が選択データ“1”をラッチ
しているバイパススキャンパスにおいては、選択データ
保持ラッチ25の反転出力端子/Qの出力信号がLレベ
ルになるので、ANDゲート23bは各SRL11〜1
6およびSTR24にシフトクロック信号SCLK1,
SCLK2を供給しない。したがって、スキャンパス1
0およびSTR24はデータ伝搬不能状態となる。
【0055】セレクタ21によってスキャンパスが選択
されているバイパススキャンパスにおいては、SI端子
201から入力されるテストデータをスキャンパス10
およびSTR24が順次シフトしてSO端子204に出
力する。セレクタ21によってバイパスパスが選択され
ているバイパススキャンパスにおいては、SI端子20
1から入力されたテストデータは、スキャンパス10お
よびSTR24を迂回して直接SO端子204に出力さ
れる。
【0056】テストデータがテスト対象となるBUT4
0に結合されたSRLに到達したところで、テストデー
タの入力が停止される。また、シフトクロック信号SC
LK1,SCLK2がLレベルに固定されて、SRL1
1〜16,STR24のシフト動作が停止される。した
がって、所定のスキャンパス10におけるSRLにテス
トデータが設定される。なお、マルチプレクサ21がス
キャンパスを選択しているバイパススキャンパスにおい
ては、STR24に選択データ“0”が再設定される。
この、選択データ“0”は、テストデータとともにSI
端子601からシリアルに入力される。
【0057】b) テストデータの付与 アップデート信号UDがHレベルに立上げられ、SRL
の2入力データラッチ31に保持されたテストデータが
データラッチ32に取込まれて保持される。データラッ
チ32に保持されたテストデータは、データ出力端子D
Oを介して対応するBUT40の入力端子に与えられ
る。テストデータの与えられたBUT40は、その内部
の論理構造に従ってテストデータを処理し、そのテスト
結果データをその出力端子から出力する。アップデート
信号UDがHレベルに立上げられたとき、各バイパスス
キャンパスにおける選択データ保持ラッチ25は、ST
R24に設定された選択データを取込んでラッチする。
このとき、データ伝搬経路としてバイパスパスが選択さ
れているバイパススキャンパスにおいては、テストデー
タのシフトイン時にテストデータがSTR24を通過し
ないので、STR24に設定された選択データは“1”
のままである。一方、データの伝搬経路としてスキャン
パスが選択されているバイパススキャンパスにおいて
は、テストデータのシフトイン時にSTR24に選択デ
ータ“0”が再設定される。したがって、テストデータ
の付与のためにアップデート信号UDがHレベルに立上
がっても、選択データ保持ラッチ25に保持された選択
データの論理は変わらない。
【0058】c) テスト結果データの取込み ストローブ信号STBがHレベルに立上げられる。これ
によって、BUT40の出力端子に接続されたSRLで
は、データ入力端子DIを介して与えられるテスト結果
データを2入力データラッチ31に取込んで保持する。
【0059】d) テスト結果データのシフトアウト シフトクロック信号SCLK1,SCLK2がノンオー
バーラップな2相クロック信号として与えられる。その
結果、SRLに保持されたテスト結果データおよびST
R24に保持された選択データが順次シフトされて、S
O端子204に出力される。このとき、データの伝搬経
路としてバイパスパスが選択されているバイパススキャ
ンパスにおいては、SI端子201から入力されたテス
ト結果データがスキャンパス10およびSTR24を迂
回してマルチプレクサ21から直接SO端子204に出
力される。その結果、データの伝搬経路が短くなる。S
O端子602からは、シリアルなテスト結果データが得
られる。
【0060】図8は、図4に示すテストモジュールを組
込んだ他の集積回路装置の構成を示す図である。図にお
いて、集積回路装置63には、IEEE1149.1に
規定されたテストコントローラ70が内蔵されている。
このテストコントローラ70は、TCK端子621,T
MS端子622,TRST端子624から入力される信
号に基づいて、コントロール信号群およびリセット信号
を発生し、各テストモジュール51a〜51cに与え
る。集積回路装置63では、図19に示すようなモード
ラッチ信号を入力するための入力端子605は設けられ
ていない。したがって、図8に示す集積回路装置63
は、IEEE1149.1のバウンダリスキャンテスト
の規格に完全に適合している。
【0061】図9は、この発明の第2の実施例のバイパ
ススキャンパスの構成を示すブロック図である。図9に
示す実施例では、図1に示すようなSTR24は設けら
れていない。そのため、選択データ保持ラッチ25は、
SRL16に設定された選択データを取込んで保持す
る。スキャンパス選択回路20bは、さらにRSフリッ
プフロップ27およびANDゲート28を含む。RSフ
リップフロップ27のセット入力端子Sには、入力端子
207aからストローブ信号STBが与えられる。RS
フリップフロップ27のリセット入力端子Rには、入力
端子206からリセット信号が与えられる。RSフリッ
プフロップ27の出力端子Qの出力信号は、反転された
後にANDゲート28の一方入力端に与えられる。AN
Dゲート28の他方入力端には、入力端子207aから
アップデート信号UDが与えられる。ANDゲート28
の出力信号は、選択データ保持ラッチ25のクロック信
号入力端子Cに与えられる。図9に示す実施例のその他
の構成は、図1に示す実施例の構成と同様であり、相当
する部分には同一の参照番号を付し、その説明を省略す
る。
【0062】次に、図10に示すタイミングチャートを
参照して、図9に示す実施例の動作を説明する。
【0063】(1) 通常モード時の動作 リセット信号がHレベルに固定され、各SRL11〜1
6に与えられるストローブ信号STB,アップデート信
号UDがHレベルに固定される。したがって、各SRL
11〜16において、データ入力端子DI1〜DI6と
データ出力端子DO1〜DO6との間がデータスルー状
態となる。その結果、システムデータが支障なく伝搬さ
れる。
【0064】(2) テストモード時の動作 リセット リセット信号がHレベルに立上げられる。これによっ
て、選択データ保持ラッチ25およびRSフリップフロ
ップ27がリセットされる。そのため、選択データ保持
ラッチ25の出力端子Qの出力信号がLレベルとなり、
マルチプレクサ21はスキャンパス10の出力信号を選
択する。また、選択データ保持ラッチ25の反転出力端
子/Qの出力信号がHレベルとなり、ANDゲート23
a,23bは、ストローブ信号STB,アップデート信
号UD,シフトクロック信号SCLK1,SCLK2を
各SRL11〜16に供給する。したがって、スキャン
パス10はデータ伝搬可能状態となる。
【0065】 選択データの伝搬 a) 選択データのシフトイン SI端子201から選択データがダミーデータとともに
シリアルに入力される。このとき、シフトクロック信号
SCLK1,SCLK2は、ノンオーバーラップな2相
クロック信号として与えられている。したがって、各ス
キャンパスにおけるSRL11〜16はシフト動作を行
ない、選択データおよびダミーデータをシフトする。そ
の結果、各スキャンパスにおけるSRL16に選択デー
タが設定され、他のSRL11〜15にダミーデータが
設定される。
【0066】b) 選択データの取込み アップデート信号UDがHレベルに立上げられる。この
とき、RSフリップフロップ27はリセットされている
ため、その出力端子Qの出力信号はLレベルとなってい
る。したがって、ANDゲート28の出力信号はHレベ
ルとなり、これに応答して選択データ保持回路25がS
RL16に設定された選択データを取込んで保持する。
選択データ保持ラッチ25が選択データ“0”を保持し
た場合、マルチプレクサ21はスキャンパス10の出力
信号を選択する。また、ANDゲート23a,23b
は、コントロール信号群(ストローブ信号STB,アッ
プデート信号UD,シフトクロック信号SCLK1,S
CLK2)を各SRL11〜16に供給可能状態とな
る。一方、選択データ保持ラッチ25が選択データ
“1”を保持した場合、マルチプレクサ21はSI端子
201からの入力信号を選択し、データの伝搬経路とし
てパイパスパスが選択される。このとき、ANDゲート
23a,23bはコントロール信号群を各SRL11〜
16に供給しない。
【0067】続いて、ストローブ信号STBがHレベル
に立上げられる。これによって、RSフリップフロップ
27がセットされ、その出力端子Qの出力信号がHレベ
ルとなる。したがって、ANDゲート28は、RSフリ
ップフロップ27が再びリセットされるまで、アップデ
ート信号UDを選択データ保持ラッチ25に供給しな
い。これによって、テストデータの伝搬モードにおいて
アップデート信号UDが立上がっても、選択データ保持
ラッチ25がSRL16に設定されたデータを不要望に
取り込んで保持するのが防止される。
【0068】 テストデータの伝搬 a) テストデータのシフトイン SI端子201からテストデータがシリアルに入力され
る。また、シフトクロック信号SCLK1,SCLK2
が、ノンオーバーラップな2相クロック信号として与え
られる。したがって、入力されたテストデータは、スキ
ャンパス10またはバイパスパス上を伝搬され、所定の
SRLに設定される。
【0069】b) テストデータの付与 アップデート信号UDがHレベルに立上げられ、所定の
SRLに保持されたテストデータがデータ出力端子DO
1〜DO6を介してBUT40の入力端子に与えられ
る。テストデータの与えられたBUT40は、その内部
の論理構造に従ってテストデータを処理し、テスト結果
データをその出力端子から出力する。このとき、RSフ
リップフロップ27はセット状態であるため、ANDゲ
ート28の出力信号はLレベルに固定されている。した
がって、アップデート信号UDが立上がっても、選択デ
ータ保持回路25はSRL16の設定データを取込まな
い。
【0070】c) テスト結果データの取込み ストローブ信号STBがHレベルに立上げられる。これ
によって、BUT40の出力端子から出力されたテスト
結果データが所定のSRLに取込まれて保持される。
【0071】d) テスト結果データのシフトアウト シフトクロック信号SCLK1,SCLK2がノンオー
バーラップな2相クロック信号として与えられる。その
結果、所定のSRLに保持されたテスト結果データが、
順次シフトされてSO端子204に出力される。
【0072】図11は、この発明の第3の実施例のバイ
パススキャンパスの構成を示すブロック図である。図に
おいて、STR24は、SI端子201とSO端子20
2との接続点と、マルチプレクサ21の入力端との間に
接続されている。すなわち、STR24は、バイパスパ
ス上に設けられている。ANDゲート23aの一方入力
端には、入力端子207からストローブ信号STB,ア
ップデート信号UDが与えられる。ANDゲート23b
の一方入力端には、入力端子207からシフトクロック
信号SCLK1,SCLK2が与えられる。ANDゲー
ト23a,23bの各他方入力端には、選択データ保持
ラッチ25の出力端子Qの出力信号が与えられる。AN
Dゲート23aの出力信号は、ORゲート26の一方入
力端に与えられる。ORゲート26の他方入力端には、
選択データ保持ラッチ25の出力端子Qの出力信号が反
転された後に与えられる。ANDゲート23a,ORゲ
ート26は、ストローブ信号STB,アップデート信号
UDのそれぞれに対して個別的に設けられている。同様
に、ADNゲート23bは、シフトクロック信号SCL
K1,SCLK2のそれぞれに対して個別的に設けられ
ている。
【0073】ORゲート26の出力信号およびANDゲ
ート23bの出力信号は、SRL11〜16に与えられ
る。スキャンパス選択回路20cは、さらにANDゲー
ト29を含む。ANDゲート29の一方入力端には、入
力端子207からアップデート信号UD,シフトクロッ
ク信号SCLK1,SCLK2が与えらる。ANDゲー
ト29の他方入力端には、選択データ保持ラッチ25の
反転出力端子/Qの出力信号が与えられる。ANDゲー
ト29は、アップデート信号UD,シフトクロック信号
SCLK1,SCLK2のそれぞれに対して個別的に設
けられている。ANDゲート29の出力信号のうち、ア
ップデート信号UDは選択データ保持ラッチ25のクロ
ック信号入力端子Cに与えられ、シフトクロック信号S
CLK1,SCLK2はSTR24に与えられる。選択
データ保持ラッチ25のデータ入力端子Dは、STR2
4の出力端子に接続されている。したがって、選択デー
タ保持ラッチ25は、STR24に設定された選択デー
タを取込んで保持する。図11におけるマルチプレクサ
21は、図1または図9に示すマルチプレクサとは逆
に、選択データ保持ラッチ25の出力端子Qから与えら
れる選択制御信号がHレベルのときはスキャンパス10
の出力信号を選択し、LレベルのときはSTR24の出
力信号を選択する。図11に示す実施例のその他の構成
は、図1に示す実施例と同様であり、相当する部分には
同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0074】次に、図11に示す実施例の動作を説明す
る。 (1) 通常モード時の動作 リセット信号がHレベルに立上げられ、選択データ保持
レジスタ25がリセットされる。これによって、選択デ
ータ保持レジスタ25の出力端子Qの出力信号がLレベ
ルとなり、ORゲート26は各SRL11〜16に与え
られるストローブ信号STBおよびアップデート信号U
DをHレベルに固定する。したがって、各SRL11〜
16において、データ入力端子DI1〜DI6とデータ
出力端子DO1〜DO6との間がデータスルー状態とな
り、システムデータが支障なく伝搬される。
【0075】(2) テストモード時の動作 リセット リセット信号がHレベルに立上げられ、選択データ保持
レジスタ25がリセットされる。これによって、選択デ
ータ保持レジスタ25の出力端子Qの出力信号がLレベ
ルとなり、マルチプレクサ21はSTR24の出力信号
を選択する。すなわち、データの伝搬経路として、バイ
パスパスが選択される。また、ANDゲート23a,2
3bは、選択データ保持レジスタ25の出力端子Qの出
力信号がLレベルであることに応答して、コントロール
信号群をSRL11〜16に供給しない。したがって、
スキャンパス10はデータ伝搬不能状態になる。一方、
ANDゲート29は、選択データ保持レジスタ25の反
転出力端子/Qの出力信号がHレベルであることに応答
して、STR24にシフトクロック信号SCLK1,S
CLK2を供給し、選択データ保持レジスタ25のクロ
ック信号入力端子Cにアップデート信号UDを供給す
る。
【0076】 選択データの伝搬 a) 選択データのシフトイン SI端子201から選択データがシリアルに入力され
る。このとき、シフトクロック信号SCLK1,SCL
K2は、ノンオーバーラップな2相クロック信号として
与えられている。したがって、入力された選択データ
は、バイパスパス上に設けられたSTR24によってシ
フトされて、SO端子204に出力される。STR24
に所定の選択データが設定されると、選択データの入力
およびSTR24のシフト動作が停止される。
【0077】b) 選択データの取込み アップデート信号UDがHレベルに立上げられる。これ
によって、選択データ保持ラッチ25がSTR24に設
定された選択データを取込んで保持する。選択データ保
持ラッチ25が選択データ“0”を保持した場合、マル
チプレクサ21はデータの伝搬経路としてバイパスパス
すなわちSTR24の出力信号を選択する。このとき、
ANDゲート23a,23bはコントロール信号群をS
RL11〜16に供給しない。これに対し、ANDゲー
ト29は、シフトクロック信号SCLK1,SCLK2
をSTR24に供給し、アップデート信号UDを選択デ
ータ保持ラッチ25のクロック信号入力端子Cに供給す
る。一方、選択データ保持ラッチ25が選択データ
“1”を保持した場合、マルチプレクサ21はスキャン
パス10の出力信号を選択する。このとき、ANDゲー
ト23a,23bはコントロール信号群をSRL11〜
16に供給する。したがって、スキャンパス10はデー
タ伝搬可能状態となる。これに対し、ANDゲート29
はSTR24にシフトクロック信号SCLK1,SCL
K2を供給せず、選択データ保持ラッチ25にアップデ
ート信号UDを供給しない。したがって、STR24は
データ伝搬不能状態となる。
【0078】 テストデータの伝搬 a) テストデータのシフトイン SI端子201からテストデータおよび再設定用の選択
データがシリアルに入力される。このとき、シフトクロ
ック信号SCLK1,SCLK2は、ノンオーバーラッ
プな2相クロック信号として与えられている。したがっ
て、選択データ保持ラッチ25が選択データ“1”を保
持している場合は、入力されたテストデータおよび選択
データがSRL11〜16によって順次シフトされて、
SO端子204に出力される。一方、選択データ保持ラ
ッチ25が選択データ“0”を保持している場合は、入
力されたテストデータおよび選択データはSTR24に
よってシフトされてSO端子204に出力される。テス
トデータおよび選択データの入力が終了すると、SRL
11〜16には所定のテストデータが設定される。一
方、マルチプレクサ21がバイパスパスを選択している
場合は、SRL11〜16にはテストデータは設定され
ず、STR24に選択データ“0”が再設定される。
【0079】b) テストデータの付与 アップデート信号UDがHレベルに立上げられる。選択
データ保持レジスタ25が選択データ“1”を保持して
いる場合、このアップデート信号UDはANDゲート2
3a,23bを介してSRL11〜16に供給される。
したがって、SRL11〜16は、それぞれに設定され
たテストデータをデータ出力端子DO1〜DO6に出力
する。出力されたテストデータは、対応するBUT40
に与えられる。このとき、ANDゲート29はアップデ
ート信号UDを選択データ保持レジスタ25に供給しな
いので、選択データ保持レジスタ25はSTR24から
選択データの取込みを行なわない。一方、選択データ保
持レジスタ25に選択データ“0”が保持されている場
合、ANDゲート23a,23bは、SRL11〜16
にコントロール信号群を供給しない。したがって、SR
L11〜16は、対応するBUT40にテストデータを
付与しない。このとき、ANDゲート29は、アップデ
ート信号UDを選択データ保持レジスタ25に供給す
る。したがって、選択データ保持レジスタ25は、ST
R24に設定された選択データを取込んで保持する。こ
のとき、STR24には、選択データ“0”が再設定さ
れているので、選択データ保持レジスタ25の保持デー
タの内容は変わらない。
【0080】c) テスト結果データの取込み ストローブ信号STBがHレベルに立上げられる。この
とき、選択データ保持レジスタ25が選択データ“1”
を保持していれば、ストローブ信号STBがSRL11
〜16に供給される。したがって、SRL11〜16
は、対応するBUTから出力されるテスト結果データを
データ入力端子DI1〜DI6を介して取込み保持す
る。
【0081】d) テスト結果データのシフトアウト シフトクロック信号SCLK1,SCLK2がノンオー
バーラップな2相クロック信号として与えられる。この
とき、選択データ保持ラッチ25が選択データ“1”を
保持していれば、SRL11〜16はテスト結果データ
を順次シフトしてSO端子204に出力する。一方、選
択データ保持ラッチ25が選択データ“0”を保持して
いる場合、STR24はSI端子201から入力される
他のテストモジュールからのテスト結果データをシフト
してSO端子204に出力する。
【0082】図12は、この発明の第4の実施例のバイ
パススキャンパスの構成を示すブロック図である。図に
おいて、STR24は、SO端子202とマルチプレク
サ21の他方入力端との接続点と、SI端子201との
間に介挿される。STR24には、入力端子207から
シフトクロック信号SCLK1,SCLK2が直接供給
される。選択データ保持ラッチ25のクロック信号入力
端子Cには、入力端子207からアップデート信号UD
が直接供給される。したがって、スキャンパス選択回路
20dにおいては、図11に示すようなANDゲート2
9が削除されている。
【0083】次に、図12に示す実施例の動作を説明す
る。なお、図12に示す実施例の動作は、図11に示す
実施例の動作とほぼ同様であるので、以下には異なる場
合の動作のみを詳細に説明する。
【0084】(1) 通常モード時の動作 図11に示す実施例の動作と同様である。
【0085】(2) テストモード時の動作 リセット 図11に示す実施例と同様に、マルチプレクサ21はバ
イパスパスすなわちSTR24の出力信号を選択する。
【0086】 選択データの伝搬 a) 選択データのシフトイン STR24には、SI端子201から入力される選択デ
ータが設定される。
【0087】b) 選択データの取込み アップデート信号UDがHレベルに立上げられ、選択デ
ータ保持ラッチ25はSTR24に設定された選択デー
タを取込んで保持する。
【0088】 テストデータの伝搬 a) テストデータのシフトイン 選択データ保持レジスタ25に選択データ“1”が保持
されている場合、SI端子201から入力されるテスト
データおよび選択データは、STR24およびSRL1
1〜16によってシフトされて、SO端子204に出力
される。テストデータの入力が終了すると、STR24
には選択データ“1”が設定され、SRL11〜16に
はテストデータが設定される。一方、選択データ保持ラ
ッチ25に選択データ“0”が設定されている場合、D
I端子201から入力されるテストデータおよび選択デ
ータは、STR24によってシフトされてSO端子20
4に出力される。テストデータおよび選択データの入力
が終了すると、STR24には選択データ“0”が設定
される。
【0089】b) テストデータの付与 アップデータ信号UDがHレベルに立上げられる。選択
データ保持ラッチ25に選択データ“1”が保持されて
いる場合、アップデート信号UDがSRL11〜16に
供給される。したがって、SRL11〜16は、保持し
ているテストデータを、データ出力端子DO1〜DO6
に出力する。出力されたテストデータは、対応するBU
T40に与えられる。このとき、STR24には選択デ
ータ“1”が設定されているため、アップデート信号U
DがHレベルに立上がっても、選択データ保持レジスタ
25の保持データは変更されない。一方、選択データ保
持ラッチ25に選択データ“0”が保持されている場
合、アップデート信号UDはSRL11〜16に供給さ
れない。したがって、SRL11〜16は、対応するB
UT40にテストデータを付与しない。このとき、ST
R24には選択データ“0”が設定されている。したが
って、アップデート信号UDがHレベルに立上がって
も、選択データ保持ラッチ25の保持データは変更され
ない。
【0090】c) テスト結果データの取込み ストローブ信号STBがHレベルに立上げられる。選択
データ保持ラッチ25に選択データ“1”が保持されて
いる場合、ストローブ信号STBがSRL11〜16に
供給される。したがって、SRL11〜16は、対応す
るBUT40から出力されるテスト結果データをデータ
入力端子DI1〜DI6から取込んで保持する。一方、
選択データ保持ラッチ25に選択データ“0”が保持さ
れている場合、ストローブ信号STBはSRL11〜1
6に供給されない。したがって、SRL11〜16は、
テスト結果データの取込みを行なわない。
【0091】d) テスト結果データのシフトアウト 選択データ保持ラッチ25に選択データ“1”が保持さ
れている場合、SRL11〜16に保持されたテスト結
果データが順次シフトされて、SO端子204に出力さ
れる。一方、選択データ保持ラッチ25に選択データ
“0”が保持されている場合、SI端子201から入力
される他のテストモジュールからのテスト結果データが
STR24によってシフトされてSO端子204に出力
される。
【0092】図1,図9,図11および図12に示す各
バイパススキャンパスは、スキャンパス選択回路20a
〜20dを制御するために、モードラッチ信号を使用し
ておらず、SRLのための制御信号群をモードラッチ信
号に代用しているので、入力端子数および信号配線数が
従来のバイパススキャンパスに比べて少なくなってい
る。また、上記のようなバイパススキャンパスを用いて
構成される集積回路装置は、外部からモードラッチ信号
を導入する必要がないので、IEEE1149.1のバ
ウンダリスキャンテストの規格に適合し得るものとな
る。
【0093】この発明は、以上説明した実施例に限定さ
れることはなく、種々の変形が可能である。以下には、
この発明における他の変形例をいくつか説明する。
【0094】(1) 以上説明した実施例では、バイパ
ススキャンパスが各機能モジュールに対して個別的に設
けられ、それぞれが対応する機能モジュールのテストの
みを実行するように構成されている。しかし、各バイパ
ススキャンパスは、各機能モジュールに対して個別的に
設けられずともよく、それぞれ任意の機能モジュールの
テストを行なうように構成されればよい。たとえば、あ
るバイパススキャンパスは、ある機能モジュールに対し
てテストデータを与え、他の機能モジュールからのテス
ト結果データを取込むように構成されてもよい。また、
あるバイパススキャンパスは、複数の機能モジュールに
対してテストデータを与え、複数の機能モジュールから
のテスト結果データを取込むように構成されてもよい。
【0095】(2) 各バイパススキャンパスは、集積
回路装置内の論理回路のテストを行なうだけでなく、た
とえば制御点と観測点間に介在する信号線の断線をチェ
ックする用途に用いられてもよい。
【0096】(3) 各バイパススキャンパスは、機械
モジュールのテストのために用いられているが、その他
の用途に用いられてもよい。たとえば、各バイパススキ
ャンパスは、テストデータ以外のデータ(たとえばシス
テムデータ)を伝搬させて集積回路装置内の制御点に与
え、観測点から何らかのデータを取込んでシフトし外部
へ出力するような用途に用いられてもよい。
【0097】(4) 1つのボード上に複数の集積回路
装置を搭載し、各集積回路装置に1つまたは複数のバイ
パススキャンパスを設け、各集積回路装置間でバイパス
スキャンパスを直列に接続し、複数の集積回路装置のテ
ストを同時に行なうようにしてもよい。したがって、1
つのチップ上にバイパススキャンパスが1つだけ設けら
る場合もある。
【0098】以上総合すれば、この発明は、外部からシ
リアルに入力された何らかのデータ(制御点データ)を
スキャンパスによって伝搬させて集積回路装置内の制御
点に与え、観測点から観測点データを取込んでシフトし
外部へシリアルに出力する構成であればよく、その用途
やバイパススキャンパスの構造および数は、前述の実施
例に限定されるものではない。
【0099】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、スキ
ャンパス選択手段は、リセット信号によって選択状態を
初期化しかつシフトレジスタ手段のテストデータ更新信
号によって選択データを更新するように構成したので、
モードラッチ信号を外部から導入する必要がなくなり、
入力端子および信号線数を低減することができる。ま
た、本発明のバイパススキャンパスは、IEEE114
9.1の規格に規定されたテストコントローラによって
発生可能な信号のみによって制御されるので、本発明の
バイパススキャンパスを用いて構成された集積回路装置
は、IEEE1149.1の規格に完全に適合し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例のバイパススキャンパ
スの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すSTR24の構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図3】図1に示す選択データ保持ラッチ25の構成の
一例を示す回路図である。
【図4】図1に示すバイパススキャンパスを組込んだテ
ストモジュールの構成の一例を示すブロック図である。
【図5】テストモジュールの他の構成例を示すブロック
図である。
【図6】図4に示すテストモジュールを組込んだ集積回
路装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図7】図6に示す実施例の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図8】図4に示すテストモジュールを組込んだ集積回
路装置の他の構成例を示すブロック図である。
【図9】この発明の第2の実施例のバイパススキャンパ
スの構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示す実施例の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図11】この発明の第3の実施例のバイパススキャン
パスの構成を示すブロック図である。
【図12】 この発明の第4の実施例のバイパススキャ
ンパスの構成を示すブロック図である。
【図13】従来のバイパススキャンパスの構成を示すブ
ロック図である。
【図14】図13に示すSRLの構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図15】図14に示すSRLのさらに詳細な構成を示
す回路図である。
【図16】図13に示す選択データ保持ラッチ22の構
成の一例を示す回路図である。
【図17】図13に示すバイパススキャンパスを組込ん
だテストモジュールの構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図18】図17に示すテストモジュールを組込んだ集
積回路装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図19】図17に示すテストモードを組込んだ集積回
路装置の他の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…スキャンパス 11〜16…シフトレジスタラッチ(SRL) 20a〜20d…スキャンパス選択回路 21…マルチプレクサ 24…選択データ伝搬レジスタ(STR) 25…選択データ保持ラッチ 27…RSフリップフロップ 40…機能モジュール(BUT) 51,52,51a〜51c…テストモジュール

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に1以上の制御点と1以上の観測点
    とが存在する集積回路装置に用いられ、外部から入力さ
    れる制御点データを伝搬して当該制御点に与え、当該観
    測点から得られる観測点データを伝搬して外部へ出力す
    るバイパススキャンパスであって、 データの伝搬経路を選択するための選択データおよび前
    記制御点データを、それぞれシリアルに入力するための
    単一のデータ入力端子、 前記観測点データをシリアルに出力するための単一のデ
    ータ出力端子、 それぞれが前記制御点および/または前記観測点と結合
    された1以上のシフトレジスタラッチを直列に接続して
    構成され、前記データ入力端子と前記データ出力端子と
    の間に介挿されて前記制御点データおよび前記観測点デ
    ータをシフトおよび保持するシフトレジスタ手段、およ
    び 前記データ入力端子から入力される前記選択データに基
    づいて、前記データ入力端子と前記データ出力端子との
    間のデータ伝搬経路として、前記シフトレジスタ手段を
    通るシフトパスと、前記シフトレジスタ手段を迂回する
    バイパスパスとのいずれかを選択し、かつその動作が、
    リセット信号によって選択状態を初期化しかつ前記シフ
    トレジスタ手段のテストデータ更新信号によって前記選
    択データを更新することを特徴としたスキャンパス選択
    手段を備える、バイパススキャンパス。
  2. 【請求項2】 その内部に複数の制御点と複数の観測点
    とが存在する集積回路装置であって、 データの伝搬経路を選択するための選択データおよび前
    記制御点に与えるべき制御点データを、それぞれシリア
    ルに入力するための単一の外部データ入力端子、 前記観測点から得られる観測データをシリアルに出力す
    るための単一の外部データ出力端子、および 前記外部データ入力端子と前記外部データ出力端子との
    間に直列的に接続され、前記選択データ、前記制御点デ
    ータおよび前記観測点データに関して、シリアルな伝搬
    経路を形成する1以上のバイパススキャンパスを備え、 各前記バイパススキャンパスは、 前記選択データおよび前記制御点データを、それぞれシ
    リアルに入力するための単一の内部データ入力端子と、 前記観測点データをシリアルに出力するための単一の内
    部データ出力端子と、 それぞれが前記制御点および/または前記観測点に結合
    された1以上のシフトレジスタラッチを直列に接続して
    構成され、前記内部データ入力端子と前記内部データ出
    力端子との間に介挿されて前記制御点データおよび前記
    観測点データをシフトおよび保持する、シフトレジスタ
    手段と、 前記内部データ入力端子から入力される前記選択データ
    に基づいて、前記内部データ入力端子と前記内部データ
    出力端子との間のデータ伝搬経路として、前記シフトレ
    ジスタ手段を通るシフトパスと、前記シフトレジスタ手
    段を迂回するバイパスパスとのいずれかを選択し、かつ
    その動作が、リセット信号によって選択状態を初期化し
    かつ前記シフトレジスタ手段のテストデータ更新信号に
    よって前記選択データを更新することを特徴としたスキ
    ャンパス選択手段とを含み、 各前記バイパススキャンパスは、前記スキャンパス選択
    手段によって前記シフトパスが選択されたときに、入力
    された前記制御点データを前記シフトレジスタ手段でシ
    フトした後に前記制御点に与え、および/または前記観
    測点から得られる観測点データを前記シフトレジスタ手
    段に取込んだ後にシフトして前記内部データ出力端子か
    ら出力する、集積回路装置。
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