JP2741050B2 - 三酸化アンチモンの製造方法並びに装置 - Google Patents

三酸化アンチモンの製造方法並びに装置

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JP2741050B2
JP2741050B2 JP2368089A JP2368089A JP2741050B2 JP 2741050 B2 JP2741050 B2 JP 2741050B2 JP 2368089 A JP2368089 A JP 2368089A JP 2368089 A JP2368089 A JP 2368089A JP 2741050 B2 JP2741050 B2 JP 2741050B2
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英法 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】 《発明の目的》 《産業上の利用分野》 本発明は硫化アンチモン鉱石を原料とする三酸化アン
チモンの転炉による製造方法並びに装置に関する。
《従来の技術》 従来、三酸化アンチモンの転炉製造方法は、該炉を予
め所定の温度まで加熱昇温した後、鉱石を装入し、該炉
の保有熱および反応熱で溶融させると共に羽口から酸化
ガスである加圧空気を吹き込み、一次酸化を起こさせ、
アンチモン混合ガスとして揮発させ、該炉直上の二次酸
化域で多量の空気により酸化および冷却凝結させること
で三酸化アンチモン白色粉末を生成させ、これを排ガス
と共に捕集装置に導いて回収していた。また、炉温は一
次酸化の反応熱によって維持され、揮発による炉内溶融
物の減少は鉱石は連続的に補給することで操業を継続で
き、鉱石に含有される不揮発性不純物が炉内に蓄積さ
れ、高粘性溶融物が増加した段階で傾転し、溶融物を炉
外に排出する回分式操業であった。
《発明が解決しようとする問題点》 上記のごとき製造方法のために、操業開始時の初期溶
融工程において挿入鉱石は炉の保有熱および羽口から送
風される空気等による反応熱で溶融するため初期溶融工
程に多くの時間を費やした。また、該炉に連続的に鉱石
は補給する工程では、溶融潜熱のために炉温は低下傾向
となり、反対に絞り工程では炉温を大幅に上昇して炉温
の維持管理が極めて困難となり、三酸化アンチモンの品
質特性に悪影響を及ぼしていた。
《発明の構成》 《問題点を解決するための手段》 本発明は上記従来技術の問題点を解決するために成さ
れたものであり、第1請求項の発明は硫化アンチモン鉱
石を原料とする三酸化アンチモンの転炉製造方法におい
て、酸素濃度を21〜35%に調整した空気を羽口より吹き
込み、また、外部補助熱源として液化石油ガスを、冷却
剤として三酸化アンチモンを随時炉内に供給して炉内溶
融物温度を800〜950℃に維持管理して生成した三酸化ア
ンチモン粉末を廃ガスと共に捕集装置に導いて回収する
ことを特徴とする三酸化アンチモンの製造方法に係り、
第2請求項の発明は硫化アンチモン鉱石を原料とする三
酸化アンチモンの製造装置において、転炉に羽口のほか
外部補助熱源吹き込み口および冷却剤挿入口を設け、こ
れに炉内温度測定装置、酸素富化空気供給装置、液化石
油ガス供給装置および三酸化アンチモン供給装置を附置
したことを特徴とする三酸化アンチモンの製造装置に係
る。
すなわち、上記本願の発明は炉内溶融物の温度を定期
的に測定し、その安定化と制御を可能にするため、炉内
反応を促進させるめには羽口から酸素富化空気を吹き込
み、また炉温の変動に対して加熱が必要な場合は外部補
助熱源として石油液化ガスを吹き込み、冷却が必要な場
合は冷却剤として三酸化アンチモンペレットを挿入し調
節することで炉温の維持管理を可能とし、これによって
品質的に優れた三酸化アンチモンを製造する方法とこの
方法において使用する装置に係るものである。
《作用》 炉内溶融物温度の変動パターンとしては、原料装入後
の初期溶融工程では該温度は低い。この場合、該温度を
上昇させるため羽口空気中の酸素濃度を30〜35%と高濃
度域に保つと共に外部補助熱源として液化石油ガスを吹
き込み、炉温の維持安定を図る。酸素富化空気の吹き込
みは酸化反応を促進し、Sb2O3の生成熱等により炉温を
上昇させる方向に働き、液化石油ガスの吹き込みはその
燃焼熱により炉内に熱量が補給され炉温を上昇させる方
向に働くのである。C3H8が燃焼するとCO2とH2Oが生成す
るが、これらによる三酸化アンチモン粉末への影響はな
い。
初期溶融工程の後、鉱石の連続装入を行なうが、この
場合、主に鉱石装入量の調整をすることによって炉温の
維持安定を図ることができる。絞り工程に入ってしばら
くは炉内溶融物温度が上昇傾向を示す。この場合、羽口
空気中の酸素濃度を21〜26%の低濃度域に保つと共に三
酸化アンチモンペレットを装入調整することによって炉
温の維持安定を図る。三酸化アンチモンは冷却剤として
炉内で吸熱効果を示し、炉温を低下させる方向に働くの
である。冷却剤として使用する三酸化アンチモンは工程
で産出する低級品を有効かつ経済的に活用するものであ
る。
傾転前の絞り工程末期には炉温を低下傾向になり、こ
の場合は、羽口空気中の酸素濃度を30〜35%と高濃度域
に保つと共に外部補助熱源として液化石油ガスを吹き込
み、炉温の維持安定を図る。
このような方法の開発によって従来技術では困難であ
った炉内溶融物温度の適正な維持管理が可能となった。
すなわち、難溶性鉱石および低品位鉱石の処理には炉温
を高位に保つことにより操業可能となり、また、高濃度
Pb含有酸化アンチモン鉱石の処理においては炉温を低位
に制御することにより三酸化アンチモン中へのPbの揮発
混入を抑制することが可能となった。
《実施例》 実施例1 本発明装置の内容積1.7m3の転炉に硫化アンチモン鉱
石を最初2,000kg装入すると共に羽口から酸素富化空気
を吹き込む。炉温が安定すると1,100kg/Hr程度で約12時
間原料を連続的に補給する。生成した三酸化アンチモン
粉末は排ガスと共に捕集装置に導いて回収する。不揮発
性不純物が炉内に蓄積され、高粘性溶融物が増加した段
階で炉を傾転し、溶融物を炉外へ排出する。
上記操業形態において、羽口風量5.0〜7.0Nm3/min、
該空気中酸素濃度21〜35%、また、外部補助熱源に液化
石油ガス、冷却剤として三酸化アンチモンをそれぞれ適
時使用調節することにより炉内溶融物温度を800〜950℃
で維持管理した。その結果、鉱石中Pb濃度1%程度の原
料を用いて得られた三酸化アンチモン粉末はPb濃度0.25
%以下、白色度(平沼式反射率計)B値で91%以上の良
質なものであった。
実施例2 実施例1と同様な転炉を使用し、実施例1と同様な操
業形態において炉内溶融物温度を1,100℃以上で維持管
理した。その結果、難溶性鉱石と言われている中国産鉱
石は単独で、また、南アフリカ産鉱石とあるいは低品位
鉱石と混合使用することが可能となった。
《発明の効果》 本発明製造方法並びに製造装置により硫化アンチモン
を原料とする三酸化アンチモンの製造において炉内溶融
物温度を効果的に制御することにより品質的に極めて優
れた製品を経済的に得ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明装置を概念的に示す図である。 1……転炉、2……耐火物、3……羽口、4……外部補
助熱源吹き込み口、5……原料および冷却剤装入口、6
……炉口

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫化アンチモン鉱石を原料とする転炉によ
    る三酸化アンチモンの製造方法において、酸素濃度を21
    〜35%に調整した空気を羽口より吹き込み、また、外部
    補助熱源として液化石油ガスを、冷却剤として三酸化ア
    ンチモンを随時炉内に供給して炉内溶融物温度を800〜9
    50℃に維持管理して生成した三酸化アンチモン粉末を廃
    ガスと共に捕集装置に導いて回収することを特徴とする
    三酸化アンチモンの製造方法
  2. 【請求項2】硫化アンチモン鉱石を原料とする三酸化ア
    ンチモンの製造装置において、転炉に羽口のほか外部補
    助熱源吹き込み口および冷却剤挿入口を設け、これに炉
    内温度測定装置、酸素富化空気供給装置、液化石油ガス
    供給装置および三酸化アンチモン供給装置を附置したこ
    とを特徴とする三酸化アンチモンの製造装置
JP2368089A 1989-02-03 1989-02-03 三酸化アンチモンの製造方法並びに装置 Expired - Lifetime JP2741050B2 (ja)

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JPH02204329A JPH02204329A (ja) 1990-08-14
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