JP2741037B2 - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JP2741037B2 JP19184488A JP19184488A JP2741037B2 JP 2741037 B2 JP2741037 B2 JP 2741037B2 JP 19184488 A JP19184488 A JP 19184488A JP 19184488 A JP19184488 A JP 19184488A JP 2741037 B2 JP2741037 B2 JP 2741037B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は舵輪操作に要する力を電動モータの回転力に
より補助する電動式の動力舵取装置(パワーステアリン
グ)に関する。
〔従来技術〕
舵輪に加えられた操舵トルクの検出結果に基づいて操
舵補助用のモータを駆動し、自動車の操舵に要する力を
該モータの回転力により補助せしめ、運転者に快適な操
舵感覚を提供する電動式の動力舵取装置が開発されてい
る。
この動力舵取装置は、車体の左右方向に延設され、そ
の両端部を各別のタイロッドを介して左右の車輪に夫々
連結してなるラック軸と、該ラック軸の中途部において
これと噛合され舵輪に連動連結されたピニオンとからな
り、舵輪の回動操作に伴うピニオンの回動を、ラック軸
の長さ方向への移動に変換して舵取りを行わせるラック
・ピニオン式の舵取機構を備えた自動車においては、操
舵補助用のモータの配設位置により以下の2通りに大別
される。即ち、前記ピニオンの軸をラック軸との噛合位
置から更に延長し、その延長部に適宜の減速装置を介し
て回転力を伝達するように前記モータを配設したもの
と、前記ピニオンの噛合位置と異なる軸長方向位置にお
いて前記ラック軸に噛合する補助ピニオンを設け、該補
助ピニオンに適宜の減速装置を介して回転力を伝達する
ように前記モータを配設したものとであり、ラック軸に
噛合するピニオンの数に従って、前者が1ピニオン式、
後者が2ピニオン式と夫々称される。
このように前述のいずれの動力舵取装置においても、
操舵補助用のモータの回転力を減速装置を介してピニオ
ンの軸の延長部又は補助ピニオンに伝達しているので、
操舵後の舵輪の戻りがモータの慣性モーメント及び減速
装置の摩擦抵抗により悪くなるという問題があった。こ
れを解決するものとして舵角に応じて特性を平行にシフ
トして舵輪戻し制御を行う発明がある(例えば特開昭和
61−89170号等)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら前記発明においては、舵角に応じてモー
タを制御する指示電流の特性をシフトしているため、ト
ルクの全域にわたって操舵時のアシスト特性と戻り時の
戻し特性とが、同時に変化するため、操舵角の大きいと
ころでアシスト力が減少してしまうため、戻り特性と、
アシスト特性とを自由に設定できないという問題があ
る。
この発明は斯かる事情によりなされたものであり、舵
角に応じて指示電流特性を不感帯内で変化させることに
より、戻し制御の指示電流特性と、アシスト制御の指示
電流特性とを連続的な特性とすることができ、戻し制御
時の違和感を減少させ、また特に車速制御と組み合わせ
たときにアシスト特性と戻り特性とを自由に設定でき、
軽快な操舵特性を得ることができる動力舵取装置を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る動力舵取装置は、舵輪の回動を舵取りの
ための左右方向への運動に変換する操舵機構と、前記舵
輪の回動角度を検出する舵角検出手段と、前記舵輪に加
えられる操舵トルクを検出するトルクセンサとを備え、
操舵補助用のモータを前記操舵トルクに応じて駆動する
動力舵取装置において、車速及び操舵トルクに基づいて
舵角中点を演算する手段と、前記操舵トルクが所定値以
内にあるときは、前記演算する手段で求めた舵角中点に
基づいて決定した舵角と車速とに基づき前記モータを駆
動するための舵輪戻し制御信号を出力する手段と、前記
操舵トルクが前記所定値以内にないときは、前記舵輪戻
し制御信号とは独立して、前記モータを前記操舵トルク
に応じて駆動するためのアシスト制御信号を出力する手
段とを備え、前記舵輪戻し制御信号と前記アシスト制御
信号とは、前記所定値において連続していることを特徴
とする。
〔作用〕
本発明においては、操舵トルクが所定値以内にあると
きは、舵角中点を演算する手段で求めた舵角中点に基づ
いて決定した舵角と車速とに基づきモータを駆動するた
めの舵輪戻し制御信号が出力され、また操舵トルクが所
定値以内にないときは、舵輪戻し制御信号とは独立し
て、モータを操舵トルクに応じて駆動するためのアシス
ト制御信号が出力される。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述す
る。第1図は本発明に係る動力舵取装置の一部破断正面
図、第2図は第1図のII−II線による拡大断面図、第3
図は回転検出器の構造を示す第1図のIII−III線による
拡大断面図である。
図において1はラック軸であり、長手方向を左右方向
として車体の一部に固設され筒状をなすラック軸ケース
2にこれと同心をなして内挿されている。また3はピニ
オン軸であり、ラック軸ケース2の一端部近傍に連設し
たピニオン軸ケース4の内部にラック軸1に対してその
軸心を斜交させた状態に軸支されている。
該ピニオン軸3は、第2図に示す如く、トーションバ
ー5を介して同軸上に連結された上軸3aと下軸3bとから
なり、上軸3aは玉軸受40によりピニオン軸ケース4内に
支承され、その上端部を図示しないユニバーサルジョイ
ントを介して舵輪に連動連結してある。また下端3bは、
ピニオン軸ケース4の下側開口部からその下部を適長突
出させた状態で、上端部近傍位置を4点接触玉軸受41に
よりピニオン軸ケース4内に支承されている。前記4点
接触玉軸受41は、下軸3bの下端部側からこれに外嵌さ
れ、下軸3bの上端部近傍に形成した段部と、下端部側か
ら外嵌され外周面にかしめて固定されたカラー42とによ
り、その内輪の両側を挾持されて下軸3bの外側に軸長方
向に位置決めされた後、下軸3bと共に前記下側開口部か
らピニオン軸ケース4に内嵌され、該ケース4の下部に
形成された環状肩部と、前記開口部から該ケース4に螺
合されたロックナット43とにより、その外輪の両側を挾
持されてピニオン軸ケース4の内側に軸長方向に位置決
めされ、下側3bに作用するラジアル荷重及び両方向のス
ラスト荷重を負荷する。
ピニオン軸ケース4から突出された前記下軸3bの中途
部には、その軸長方向に適宜の長さに亘るピニオン歯30
が形成されており、該ピニオン歯30は、ピニオン軸ケー
ス4が前記ラック軸ケース2の上側に固定ボルト44によ
り固着された場合に、該ラック軸ケース2の内部におい
て、前記ラック軸1の一端部寄りの位置に軸長方向に適
長に亘って形成されたラック歯10に噛合し、下軸3bとラ
ック軸1とを互いの軸心を斜交させた状態で係合せしめ
ている。前記下軸3bは、ラック軸1との係合位置よりも
更に下方に延長され、その下端部には、これと同軸をな
し、その歯形成面を下向きとして大傘歯車31が嵌装され
ており、該大傘歯車31を囲繞する態様にてラック軸ケー
ス2の下側に連設された傘歯車ハウジング20内に針状こ
ろ軸受33により支承せしめてある。従って下軸3bは、前
記4点接触玉軸受41と針状ころ軸受33とによりラック歯
10とピニオン歯30との噛合位置の両側において支承され
ることになり、該噛合位置において下軸3bに生じる撓み
量は所定の許容範囲内に保たれる。
更にラック歯10と0ピニオン歯30との噛合位置には、
これらが隙間なく噛合されるように、ピニオン軸3に向
かう押しばね11の付勢力によりラック軸1を押圧する押
圧子12が設けてあり、ラック軸1は、前記噛合位置にお
いて押圧子12と下軸3bとにて半径方向両側から挾持され
た状態で支承されると共に、ピニオン軸ケース4との連
設位置と逆側のラック軸ケース2の端部に内嵌した軸受
ブッシュ13により支承されており、ラック軸ケース2の
内部においてその軸長方向に移動自在となっている。ラ
ック軸ケース2の両側に夫々突出されたラック軸1の左
右両端部は、各別の玉継手14,14を介して、図示しない
左右の車輪に夫々連なるタイロッド15,15に連結されて
おり、ラック軸1の軸長方向への移動により車輪が左,
右に舵取りされるようになっている。
第2図中の6は、舵輪に加えられる操舵トルクを検出
するトルクセンサであり、前記上軸3aに外嵌されこれと
共に回動し、その下側端面に上軸3aの軸心を中心とする
環状の抵抗体を形成してなる抵抗体保持部材60と、前記
下軸3bに外嵌されこれと共に回動し、その上側端面に前
記抵抗体上の半径方向の一点に摺接する検出子を形成し
てなる検出子保持部材61とにてポテンシオメータを構成
してなるものである。ピニオン軸3の上軸3aは舵輪の回
動に応じてその軸心廻りに回動するが、下軸3bには車輪
に作用する路面抵抗がラック軸1を介して作用してお
り、両軸間に介装したトーションバー5には舵輪に加え
られた操舵トルクに応じた捩れが生じる。トルクセンサ
6は、該トーションバー5の捩れに伴って上軸3aと下軸
3bとの間に生じる周方向の相対変位を前記検出子と抵抗
体との摺接位置に対応する電位として出力するものであ
り、トーションバー5に捩れが生じていない場合、換言
すれば舵輪操作がなされていない場合に所定の基準電位
を出力するように初期調整されている。
トルクセンサ6の出力信号は制御部7に入力されてお
り、制御部7はこの信号を前記基準電位と比較して前記
操舵トルクの方向及びその大きさを認識し、後述する如
く配設された操舵補助用のモータ8に駆動信号を発す
る。
操舵補助用のモータ8は、電磁クラッチ16、遊星ギヤ
減速装置9及び前記大傘歯車31に噛合するこれよりも小
径の小傘歯車32を介して前記下軸3bにその回転力を伝達
するものである。
電磁クラッチ16は円環状をなし、モータ8の中間ケー
ス81に固着されたコイル部161と、モータ8の回転軸80
の一側にこれと同軸をなして外嵌され、該回転軸80と共
に回転する主動部162と、円板状をなし該主動部162と対
向し、コイル部161への通電による電磁力により主動部1
62と係着する係脱部163とから構成されており、モータ
8の回転力の係脱を行っている。
遊星ギヤ減速装置9は、係脱部163に内嵌し、回転す
ると共に太陽ギヤを有し、その一端を主動部に内嵌され
た軸受に支承され、他端を後述する遊星キャリア93に内
嵌された軸受に支承された太陽軸90と、前記モータ8の
ケーシング端面82に回転軸80と同軸をなして固着された
円環状をなす外環91と、該外環91の内周面及び前記太陽
軸90の太陽ギヤ外周面に夫々転接し、各別の軸心廻りに
自転すると共に太陽ギヤの軸心廻りに公転する複数個の
遊星ギヤ92,92…と、これらの遊星ギヤ92,92…を夫々軸
支する遊星キャリヤ93とから構成され、前記モータ8よ
りも小なる外径を有し、回転軸80の一側に該モータ8及
び電磁クラッチ16と一体化されている。遊星ギヤ減速装
置9の出力軸94は、モータ8の回転軸80と同軸上に位置
する前記遊星キャリヤ93の軸心位置に嵌入,固定され、
ケーシングの外部に適長突出させてある。該出力軸94の
先端部には前記小傘歯車32が、その歯形成面を先端側に
向けて嵌装されており、該小傘歯車32は、出力軸94と共
に前記遊星ギヤ92,92…の公転に応じて回転するように
なっている。
前記モータ8と電磁クラッチ16と遊星ギヤ減速装置9
とは、これらの軸心がラック軸1の軸心と略平行をなし
た状態で、小傘歯車32を内側として前記傘歯車ハウジン
グ20に内嵌され、該ハウジング20の内部において前記小
傘歯車32が前記下軸3bの下端部に嵌装された大傘歯車31
に噛合させてあり、またラック軸ケース2の外側に設け
たブラケット2aに固着させてある。大傘歯車31と小傘歯
車32との間のバックラッシ調整は、遊星ギヤ減速装置9
を傘歯車ハウジング20に内嵌する際に、遊星ギヤ減速装
置9のケーシングと傘歯車ハウジング20との突合せ部に
介装するシムの厚さ及び/又は枚数を変更することによ
り容易に行い得る。
またモータ8の回転軸80の他側にはモータ8の回転位
置を検出する回転検出器17が設けられ、該回転検出器17
はモータ8の回転軸80の他側に外嵌された円板状をな
し、N極,S極を各2極有する磁石板170と、その周囲に
所定の取付角度β(本実施例ではβ=135゜)をなし取
付けられた2つのリードスイッチ171,171とから構成さ
れる。第4図は回転検出器の出力波形を示す波形図であ
る。
2つのリードスイッチ171,171は取付角度βを135゜と
なし取付けられているので出力波形は90度位相がずれて
出力される。これが1回転で各々4波形出力されるので
その立上がりと立下りとを検出することによりこの回転
検出器17は1回転の1/16の分解能を有することとなる。
また回転検出器17は、タコジェネレータ等の従来の回
転検出器と比べ、回転数0から検出可能でありロータの
相対位置が検出できる。またフォトインタラプタ型のロ
ータリエンコーダに比べ小型であり、高温に対しても強
く、経年変化が少なく価格も安くなる。さらに出力波形
がパルス出力となるのでマイクロコンピュータ等のCPU
に簡単にその検出結果が取り込める。
また制御部7には前述したトルクセンサ6の出力信号
のほかに回転検出器17の出力信号及び車速を検出する車
速検出器18の出力信号が入力されており、ここで後述す
る制御がなされモータ8及び電磁クラッチ16を駆動する
駆動信号が出力される。
次に制御部7での制御について説明する。
第5図は制御部の構成及び制御動作をしめすブロック
線図である。
トルクセンサ6のトルク検出信号は、その位相を進
め、応答性を良好とするための位相補償部71a、舵輪の
回転の角加速度を検出する角加速度検出部71b、操舵
機構の中点を決定するための中点決定部71c及びモータ
8のロックを検出するロック検出部71fに夫々入力され
ている。
また、車速検出器18の車速検出信号は、ロック検出部
71f、中点決定部71c、位相補償部71aの出力信号と後述
する変化電流Iaとが与えられ、トルクと変化電流Iaと車
速とに応じてモータ8への指示電流Iを決定する指示電
流関数部73a、角加速度検出部71bから出力された舵輪の
角加速度が与えられ、角加速度と車速とに応じて、
モータ8の加減速時の慣性力と車輌の足まわりの慣性力
とを補正する補正電流Icを決定する補正電流関数部73b
及び後述する舵角決定部71dから出力された舵角θが与
えられ、舵角θと車速とに応じて、指示電流Iの特性を
変化させる変化電流Iaを決定する変化電流関数部73cに
夫々入力されている。
また、回転検出器17の回転検出信号は、ロック検出部
71f、中点決定部71c、角加速度検出部71b及び回転検出
信号と中点決定部71cの中点位置とから舵角θを決定す
る舵角決定部71dに入力されている。
ロック検出部71fは入力された回転検出信号、車速検
出信号及びトルク検出信号により、トルク及び車速が各
別の所定値より大きいときにモータ8の回転を検出し、
それによりロックの有無を検出するものであり、その出
力信号は駆動回路72bを介して電磁クラッチ16に与えら
れる。
また指示電流関数部73aの出力信号は加算器74aに入力
され、そこで、補正電流関数部73bの出力信号が加算さ
れ、加算結果が減算器74bに与えられる。
該減算器74bでは、前記加算結果からモータ8の消費
電流を検出する電流検出回路71eからのフィードバック
信号が減ぜられ、その減算結果がPWM(Pulse−Width Mo
dulation:パルス幅変調)駆動回路72aを介してモータ8
に与えられる。
次に動作について説明する。
第6図はロック検出の制限を示すフローチャートであ
り、ステップ10で、図示しないイグッニションスイッチ
オンの立ち上がりか否かを判定し、立ち上がりでないと
きは、ステップ11で車速検出器18の車速Vを読み込む。
その車速Vが車速閾値Vs1より大きいか否かをステップ1
2で判定し、大きいときは次のステップ13でトルクセン
サ6からの操舵トルクTを読み込む。その操舵トルクT
がトルク閾値Ts1より大きいか否かをステップ14で判定
し、大きいときは回転検出器17からのモータ8の回転位
置をステップ15で読み込み、その値によりステップ16で
モータ8が回転しているか否かを判定し、回転している
ときはリターンし、回転していないときはモータ8がロ
ックしていると判定し、ステップ17で電磁クラッチをオ
フし、モータ8と遊星ギヤ減速装置9との結合を切離
し、操舵機構をモータ8から自由にする。そしてステッ
プ18で図示しないロックアラームを点灯しリターンす
る。
一方ステップ10で立ち上がりと判定されたときは、ス
テップ19で電磁クラッチ16がオフされ、ステップ20でモ
ータ8がオンする。モータ8がオンするとステップ21で
所定時間の経過が判定され、その後回転検出器17からの
モータ8の回転位置をステップ22で読み込み、その値に
よりステップ23でモータ8が回転しているか否かを判定
し、回転しているときは、ステップ24でモータ8をオフ
し、ステップ25で電磁クラッチ16をオンする。ステップ
23でモータ8が回転していないと判定されたときは、ス
テップ26でロックアラームを点灯しリターンする。
次に角加速度検出及びそれを用いたモータ慣性制御に
ついて説明する。
第7図は角加速度の算出及びそれを用いたモータ慣性
の制御を示すフローチャートである。
最初にステップ30でトルクセンサ6からのトルクTを
読み込み、次にステップ31で角加速度検出部71bにて回
転検出器17からのモータ8の回転速度ωを読み込み、
ステップ32で下記演算により舵輪の角加速度を求め
る。
T=K(θ−θ 但し、Kはトーションバーのばね定数 但し、nは減速比 次にステップ33で求めた角加速度と車速Vとによ
り、予め補正電流関数部73bにて定められたモータ8の
慣性力と車輪の足まわりの慣性力とによる影響を補正す
る補正電流Icをもとめる。次にステップ34で求められた
補正電流Icを加算器74aに入力し指示電流関数部73aで求
められた指示電流Iと加算される。これによりモータ8
による操舵補助開始時及び終了時等の角加速度が検出さ
れたときに、その慣性力及び足まわりの慣性力に応じた
補正電流Icが指示電流Iに加算されるので、操舵フィー
リングの向上が図られる。
次に本発明の要旨である舵輪の中点の演算及びそれを
用いた舵輪の戻し制御について説明する。
第8図は舵輪の戻し制御、第9図は舵輪の中点の演
算、第10図は舵輪の左右位置の決定手順を夫々示すフロ
ーチャートである。また第11図は指示電流関数部でのモ
ータ電流とトルクとの関係の特性を示すグラフであり、
縦軸に指示電流Iを、また横軸にトルクTをとってい
る。さらに破線は車速大のときの特性を、また一点鎖線
は車速小のときの特性を示している。
第8図において、最初にステップ40でトルクTを読み
込み、そのトルクTが不感帯内か否かをステップ41で判
定し、不感帯にトルクTが入ってるときは、ステップ42
で後述する中点演算ルーチンが終了したか否かを判定す
る。中点演算が終了しているときは、ステップ43でモー
タ8の回転位置を回転検出器17から読み込み、次にステ
ップ44でその回転位置と中点とにより舵角決定部71dに
て舵角θを決定する。舵角θが定まるとステップ45で舵
角θと車速Vとにより変化電流Iaを変化電流関数部73c
にて求め、指示電流関数部73aで指示電流Iの値及び方
向を算出する。
一方ステップ41で不感帯でないと判定されたときはリ
ターンし、ステップ42で中点演算が終了していないとき
は、ステップ46でモータ8の回転位置を回転検出器から
読み込み、ステップ47で後述する左右決定ルーチンにお
いて定められた舵角最小値により変化電流Iaを算出し、
指示電流Iの値及び方向を算出する。
また第9図に示す中点演算ルーチンではステップ50で
車速Vを読み込み、ステップ51で車速Vが閾値Vs2より
大きいか否かを判定し、大きいときはステップ52で車速
に応じたトルク設定値Ts2を定めて、次にステップ53で
トルクTを読み込み、ステップ54でトルクTがトルク設
定値Ts2より小さいか否かを判定する。小さいときはス
テップ55で小さいときの回数をカウントしてステップ56
でそのときのモータ8の回転位置を読み込む。そして、
ステップ57で回転位置を前回までの回転位置の合計に加
算してその加算結果をカウント回数で除算して舵角中点
を求め、舵角中点の値を更新する。またステップ51で車
速Vが閾値Vs2より小さいとき、又はトルクTがトルク
設定値Ts2より大きいときはリターンする。
しかしこの中点演算は演算時間に多くの時間を必要と
するので、演算が終了するまでは次に説明する左右決定
ルーチンにより戻し制御を行う。
第10図に示す左右決定ルーチンではステップ60で車速
Vを読み込み車速Vが閾値Vs3より大きいか否かをステ
ップ61で判定し、大きいときはトルクTをステップ62で
読み込み、ステップ63でトルクTを積分し、その積分値
の方向が右か否か判定する。右のときはステップ65で舵
角最小値の右の値を更新し、左のときはステップ64で舵
角最小値の左の値を更新しリターンする。
一方第11図に示す如く戻し制御において舵角θにより
変化電流Iaが求まると、それと車速Vとに応じてトルク
が不感帯内にあるときの舵輪の戻し制御時の指示電流I
を変化させる。例えば車速Vが大のときは破線に示す如
く、トルクTが不感帯に入ると指示電流Iの増加割合を
大きくし、中点への戻りを速くするようにモータ8を制
御し、逆に車速が小のときは一点鎖線に示す如くトルク
Tが不感帯に入ると、指示電流Iの増加割合を小さく
し、中点への戻りを遅くするようにモータ8を制御す
る。
これによりアシスト制御時と戻り制御時とで、指示電
流Iの増加割合が逆となり、安定した操舵フィーリング
を得ることができる。
なお本実施例ではラックピニオン式の動力舵取装置に
ついて説明したが、この発明はラックピニオン式に限る
ものではない。
また本実施例では、舵角検出手段として、モータに取
付けた回転検出器を用いたが、この発明はこれに限るも
のではなく、舵角検出手段は舵輪の上部軸の回動角度を
検出できるものであれば何でもよい。
さらに本実施例では、車速に応じて指示電流の特性を
変化させているが、この発明はこれに限るものではな
く、車速に応じて特性を変化させなくてもよい。
〔発明の効果〕
本発明にあっては、車速及び操舵トルクに基づいて舵
角中点を演算する演算手段を備え、操舵トルクが所定値
以内にある場合には、前記演算手段で求めた操角中点に
基づいて決定した舵角と車速とに基づいて操舵補助用の
モータを駆動するための舵輪戻し制御信号を出力する手
段と、操舵トルクが所定値以内にない場合には舵輪戻し
制御信号とは独立してモータを操舵トルクに応じて駆動
するためのアシスト制御信号を出力する手段とを備える
から、アシスト不足を生じることがなく、また舵輪は演
算で求めた適正な舵角中点に戻すことが出来て、操舵フ
ィーリングが安定し、更に舵輪戻し制御信号とアシスト
信号とは所定値において連続するようにしたからハンド
ルショックを抑制し、また上記所定値の境界でハンチン
グが発生する虞れもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る動力舵取装置の一実施例を示す一
部破断正面図、第2図は第1図のII−II線による拡大断
面図、第3図は回転検出器の構造を示す第1図のIII−I
II線による拡大断面図、第4図は回転検出器の出力波形
を示す波形図、第5図は制御部の構成及び動作を示すブ
ロック線図、第6〜第10図は各制御動作を説明するフロ
ーチャート、第11図は指示電流関数部でのモータ電流と
トルクとの関係の特性を示すグラフである。 6……トルクセンサ、7……制御部、8……モータ、17
……回転検出器、71c……中央決定部、71d……舵角決定
部、73a……指示電流関数部、73c……変化電流関数部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】舵輪の回動を舵取りのための左右方向への
    運動に変換する操舵機構と、前記舵輪の回動角度を検出
    する舵角検出手段と、前記舵輪に加えられる操舵トルク
    を検出するトルクセンサとを備え、操舵補助用のモータ
    を前記操舵トルクに応じて駆動する動力舵取装置におい
    て、 車速及び操舵トルクに基づいて舵角中点を演算する手段
    と、 前記操舵トルクが所定値以内にあるときは、前記演算す
    る手段で求めた舵角中点に基づいて決定した舵角と車速
    とに基づき前記モータを駆動するための舵輪戻し制御信
    号を出力する手段と、 前記操舵トルクが前記所定値以内にないときは、前記舵
    輪戻し制御信号とは独立して、前記モータを前記操舵ト
    ルクに応じて駆動するためのアシスト制御信号を出力す
    る手段とを備え、 前記舵輪戻し制御信号と前記アシスト制御信号とは、前
    記所定値において連続していることを特徴とする動力舵
    取装置。
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