JPH0427664A - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JPH0427664A
JPH0427664A JP2131650A JP13165090A JPH0427664A JP H0427664 A JPH0427664 A JP H0427664A JP 2131650 A JP2131650 A JP 2131650A JP 13165090 A JP13165090 A JP 13165090A JP H0427664 A JPH0427664 A JP H0427664A
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JP
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steering
torque
steering torque
vehicle speed
car speed
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JP2131650A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Tabuse
田伏 秀年
Hiroshi Matsuoka
浩史 松岡
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野] 本発明は舵輪操作に要する力をモータの回転力により補
助する電動式の動力舵取装置(パワーステアリング)に
関する。
〔従来技術〕
舵輪に加えられた操舵トルクをキ★出しζこの検出トル
クが所定の不感帯を超える場合に、前記検出トルクに応
じて定められた駆動電流を操舵補助用のモータに通流さ
せて該モータを駆動し、自動車の操舵に要する力を該モ
ータの回転力により補助せしめ、運転者に快適な操舵感
覚を提供する電動式の動力舵取装置が開発されている。
このような動力舵取装置においては、高速走行時の操舵
補助力が大きい場合、操舵感覚にふらつき感を感じると
共にモータ及び減速機等の慣性力に起因する操舵感覚の
不自然さを感しるという問題がある。そして、前記問題
を解決するために、舵輪回転の角速度及び車速に比例し
た値を、モータに通流される駆動電流の目標値から減算
することにより操舵補助力を減少させる制御を行い、操
舵感覚のふらつき惑及び不自然さを抑制していた。
また、舵輪を操舵位置から中立位置に戻す場合は、舵角
及び車速に応じて舵輪を戻すトルクを発生させ、このト
ルクにより舵輪を中立位置へ戻す制御を行っていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前述した如き従来の動力舵取装置におけ
る操舵補助の制御は、舵輪に加えられた操舵トルクの検
出値に応して操舵補助用のモータの駆動電流を定めるフ
ィードフォワード制御であるため、前記モータ及び減速
機の慣性力と車両各部の摩擦抵抗力との影響を完全に消
し去ることができず、舵輪の転舵操作において操舵感覚
に違和感が残るという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、モー
タ及び減速機の慣性力と車両各部の摩擦抵抗力をも包含
した制御系を形成することによって、舵輪の転舵操作に
おける操舵感覚の違和感を抑制する動力舵取装置を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る第1の動力舵取装置は、舵輪の回動角度を
検出する舵角検出手段と、車速を検出する車速検出手段
と、前記舵輪に加えられる操舵トルクを検出するトルク
センサと、検出された操舵トルクに応じて前記舵輪を駆
動する操舵補助用のモータとを備えた動力舵取装置にお
いて、前記舵角検出手段及び車速検出手段の検出結果に
基づいて操舵トルクの目標値を定める手段と、前記目標
値と前記トルクセンサの検出結果とを比較する手段とを
備え、前記目標値と前記トルクセンサの検出結果とが一
致するように前記モータを駆動すべくなしてあることを
特徴とし、本発明に係る第2の動力舵取装置は、前記車
速検出手段の検出結果と所定値とを比較する手段を備え
、前記車速検出手段の検出結果が前記所定値よりも大で
ある場合は、前記目標値と前記トルクセンサの検出結果
とが一致するように前記モータを駆動すべくなしてある
ことを特徴とする。
〔作用] 本発明の第1の動力舵取装置にあっては、舵角検出手段
及び車速検出手段の検出結果に基づいて定められる操舵
トルクの目標値に操舵トルクが一致するようにモータが
駆動制御されるので、車速及び舵角が同一条件の場合の
操舵トルクは常に等しくなる。また、本発明の第2の動
力舵取装置にあっては、車速検出手段の検出結果が所定
値よりも大である場合、即ち極低速走行時及び停止時以
外の走行状態の場合は、車速及び舵角が同一条件の場合
の操舵トルクが常に等しくなる。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述する
。第1図は本発明に係る動力舵取装置の一部破断正面図
、第2図は第1図のn−n線による拡大断面図である。
図において1はランク軸であり、長平方向を左右方向と
して車体の一部に固設され筒状をなすラック軸ケース2
にこれと同心をなして内挿されている。また3はピニオ
ン軸であり、ラック軸ケース2の一端部近傍に連設した
ビニオン軸ケース4の内部にランク軸1に対してその軸
心を斜交させた状態に軸支されている。
該ピニオン軸3は、第2図に示す如く、トーションバー
5を介して同軸上に連結された上軸3aと下軸3bとか
らなり、上軸3aは玉軸受40によりビニオン軸ケース
4内に支承され、その上端部を図示しないユニバーサル
ジヨイントを介して舵輪に連動連結しである。また下軸
3bは、ビニオン軸ケース4の下側開口部からその下部
を適長突出させた状態で、上端部近傍位置を4点接触玉
軸受41にょリビニオン軸ケース4内に支承されている
。前記4点接触玉軸受41は、下軸3bの下端部側から
これに外嵌され、下軸3bの上端部近傍に形成した段部
と、下端部側から外嵌され外周面にかしめて固定された
カラー42とにより、その内輪の両側を挾持されて下軸
3bの外側に軸長方向に位置決めされた後、下軸3bと
共に前記下側開口部からビニオン軸ケース4に内嵌され
、該ケース4の下部に形成された環状肩部と、前記開口
部から該ケース4に螺合されたロックナツト43とによ
り、その外輪の両側を挾持されてビニオン軸ケース4の
内側に軸長方向に位置決めされ、下軸3bに作用するラ
ジアル荷重及び両方向のアキシャル荷重を負荷する。
ビニオン軸ケース4から突出された前記下軸3bの中途
部には、その軸長方向に適宜の長さに亘るピニオン歯3
0が形成されており、該ピニオン歯30は、ビニオン軸
ケース4が前記ランク軸ケース2の上側に固定ボルト4
4により固着された場合に、該ランク軸ケース2の内部
において、前記ランク軸1の一端部寄りの位置に軸長方
向に適長に亘って形成されたラック歯10に噛合し、下
軸3bとラック軸1とを互いの軸心を斜交させた状態で
係合せしめている。前記下軸3bは、ラック軸重との保
合位置よりも更に下方に延長され、その下端部には、こ
れと同軸をなし、その歯形成面を下向きとして大傘歯車
31が嵌装されており、該大傘歯車31を囲繞する態様
にてランク軸ケース2の下側に連設された傘歯車ハウジ
ング20内に針状ころ軸受33により支承セしめである
。従って下軸3bは、前記4点接触玉軸受41と針状こ
ろ軸受33とによりランク歯10とピニオン歯30との
噛合位置の両側において支承されることになり、該噛合
位置において下軸3bに生じる撓み量は所定の許容範囲
内に保たれる。
更にラック歯10とピニオン歯30との噛合位置には、
これらが隙間なく噛合されるように、ビニオン軸3に向
かう押しばね11の付勢力によりランク軸1を押圧する
ランクガイド12が設けてあり、ラック軸1は、前記噛
合位置においてランクガイド12と下軸3bとにて半径
方向両側から挾持された状態で支承されると共に、ビニ
オン軸ケース4との連設位置と逆側のラック軸ケース2
の端部に内嵌した軸受ブツシュ13により支承されてお
り、ラック軸ケース2の内部においてその軸長方向に移
動自在となっている。ランク軸ケース2の両側に夫々突
出されたランク軸1の左右両端部は、各別の玉継手14
.14を介して、図示しない左右の車輪に夫々連なるタ
イロッド15.15に連結されており、ラック軸1の軸
長方向への移動により車輪が左右に舵取りされるように
なっている。
第2図中の6は、舵輪に加えられる操舵トルクを検出す
るトルクセンサであり、前記上軸3aに外嵌され、これ
と共に回動し、その下側端面に上軸3aの軸心を中心と
する環状の抵抗体を形成してなる抵抗体保持部材60と
、前記下軸3bに外嵌されこれと共に回動し、その上側
端面に前記抵抗体上の半径方向の一点に摺接する検出子
を形成してなる検出子保持部材61とにてポテンシオメ
ータを構成してなるものである。ビニオン軸3の上軸3
aは舵輪の回動に応じてその軸心廻りに回動するが、下
軸3bには車輪に作用する路面抵抗がランク軸1を介し
て作用しており、両軸間に介装したトーションバー5に
は舵輪に加えられた操舵トルクに応じた捩れが生じる。
トルクセンサ6は、該トーションバー5の捩れに伴って
上軸3aと下軸3bとの間に生じる周方向の相対変位を
前記検出子と抵抗体との摺接位置に対応する電位として
出力するものであり、トーションバー5に捩れが生じて
いない場合、換言すれば舵輪操作がなされていない場合
に所定の基準電位を出力するように初!tJI814整
されている。
トルクセンサ6の出力信号は時系列的に制御部7に入力
されており、制御部7はこの信号を前記基準電位と比較
して前記操舵1−ルクの方向及びその大きさを認識し、
後述する如く配設された操舵補助用のモータ8に駆動信
号を発する。
操舵補助用のモータ8は、電磁クラ・ノチ16、遊星ギ
ヤ減速装置9及び前記大傘歯車31に噛合するこれより
も小径の小傘歯車32を介して前記下部軸3bにその回
転力を伝達するものである。
電磁クラッチ16は円環状をなし、モータ8の中間ケー
ス81に同着されたコイル部161 と、モータ8の回
転軸80の一例にこれと同軸をなして外嵌され、該回転
軸80と共に回転する主動部162と、円板状をなし該
主動部162と対向し、コイル部161への通電による
電磁力により主動部162と係着する係脱部163とか
ら構成されており、モータ8の回転力の係脱を行ってい
る。
遊星ギヤ減速装置9は係脱部163に内嵌し、回転する
と共に太陽ギヤを有し、その一端を主動部に内嵌された
軸受に支承され、他端を後述する遊星キャリア93に内
嵌された軸受に支承された太陽軸90と、前記モータ8
のケーシング端面82に回転軸80と同軸をなして固着
された円環状をなす外環91と、該外環91の内周面及
び前記太陽軸90の太陽ギヤ外周面に夫々転接し、各別
の軸心廻りに自転すると共に太陽ギヤの軸心廻りに公転
する複数個の遊星ギヤ92.92・・・と、これらの遊
星ギヤ92.92・・・を夫々軸支する遊星キャリヤ9
3とから構成され、前記モータ8よりも小なる外径を有
し、回転軸80の一例に該モータ8及び電磁クラッチ1
6と一体化されている。遊星ギヤ減速装置9の出力軸9
4は、モータ8の回転軸80と同軸上に位置する前記遊
星キャリヤ93の軸心位置に嵌入、固定され、ケーシン
グの外部に適長突出させである。該出力軸94の先端部
には前記小傘歯車32が、その歯形成面を先端側に向け
て嵌装されており、該小傘歯車32は、出力軸94と共
に前記遊星ギヤ92.92・・・の公転に応じて回転す
るようになっている。
前記モータ8と電磁クラッチ16と遊星ギヤ減速装置9
とは、これらの軸心がラック軸1の軸心と略平行をなし
た状態で、小傘歯車32を内側として前記傘歯車ハウジ
ング20に内嵌され、該ハウジング20の内部において
前記小傘歯車32が前記下部軸3bの下端部に嵌装され
た大傘歯車31に噛合させてあり、またラック軸ケース
2の外側に設けたブラケット2aに固着させである。大
傘歯車31と小傘歯車32との間のバソクラッシ調整は
、遊星ギヤ減速装置9を傘歯車ハウジング20に内嵌す
る際に、遊星ギヤ減速装置9のケーシングと傘歯車ハウ
ジング20との突合せ部に介装するシムの厚さ及び/又
は枚数を変更することにより容易に行い得る。
前記ラック軸ケース2内には、ランク軸1の軸方向の移
動量を検出し、この移動量を電圧値として出力すること
により舵角を検出するストロークセンサよりなる舵角検
出器17が配設されている。
また制御部7には、前述したトルクセンサ6の出力信号
の他に舵角検出器17の出力信号及び車速を検出する車
速検出器1日の出力信号が入力されており、ここで後述
する制御がなされモータ8を駆動する駆動信号が出力さ
れる。
次に制御部7での制御について説明する。
第3図は制御部の構成及び制御動作を示すブロック線図
である。
舵角検出器17の舵角検出信号である舵角θは、操舵ト
ルクTの目標値である目標操舵I・ルクT0を定める目
標操舵トルク関数部73d 、後述する変化電流関数部
73b及び舵輪の操舵角速度を算出する角速度算出部7
1bへ与えられる。車速検出器18の車速検出信号であ
る車速■は、目標操舵トルク関数部73d、走行速度の
極低速度を検出する極低速検出部7]、e、モータ8の
指示電流Iを生成する指示電流関数部73a、変化電流
関数部73b及び指示電流■の値を減算すべく減算信号
1rを生成する減算信号関数部73cに夫々与えられる
。トルクセンサ6のトルク検出信号は、その位相を進め
系を安定化するための位相補償回部71aに与えられて
おり、該位相補償部71aにて位相補償された操舵トル
クTは減算器74a及び指示電流関数部73aに与えら
れる。
目標操舵トルク関数部73dでは、前記舵角θ及び車速
Vに基づいて目標操舵トルクT。が定められ、この目標
操舵トルクTllが減算器74aへ与えられる。減算器
74aでは、前記目標操舵トルクT。
から位相補償された操舵トルクTが減算され、この減算
結果が第1 pH)演算部71fへ与えられる。
また、変化電流関数部73bにおいては、舵角θと変化
電流1aとの関係が車速V(V、、2.vl・・・)の
値に応じて関数化されており、舵角θ及び車速■から変
化電流1aが求められる。この関数は、舵角θに対する
変化電流1aの比が所定点で変更された非線形の関数と
なっており、車速V、、 V、、 V3(但しV、 <
 V2< V、、)が速くなるに従って、舵角θに対す
る変化電流Iaが小となるようになっている。
このため、舵角θの値が大きくなるに従って、又は車速
■の値が大きくなるに従って変化電流1aの値は大きく
なる。このような関数に基づいて得られる変化電流1a
は指示電流関数部73aへ与えられる。
指示電流関数部73aでは位相補償された操舵トルクT
、車速■及び変化電流1aから後述する関数によって前
記指示電流Iが生成され、この指示電流■は減算器74
bへ与えられる。また、角速度算出部71bでは入力さ
れた舵角θが時間微分演算され、角速度ωとして減算信
号関数部73cに与えられる。前記減算信号関数部73
cにおいては、角速度ωと減算信号1rとの関係が車速
V(V、 、 V、 V。
・・・)の値に応じて関数化されており、この関数は角
速度ω及び車速■から減算信号1rが求められる。
コノ関数は、車速V+、Vz、 lh= (但しV、<
VZ<V3・・・)が速くなるに従って、角速度ωに対
する減算信号Irが大となるようになっている。このた
め、減算信号1rは角速度ω及び車速■が大きくなるに
従って大きくなる。減算信号関数部73cにおいて求め
られた減算信号Irは前記減算器74bへ与えられる。
減算器74bでは、入力される指示電流■から減算信号
1rを減算する演算が行われ、この減算結果が減算器7
4cに与えられる。この減算器74cでは、前記減算結
果から、電流モータラインに図示しない電流検出用抵抗
を挿入してなり、モータ8の消費電流を検出する電流検
出回路71cからのフィードバンク信号が減ぜられてこ
の減算結果が第2 PID演算部71dに与えられる。
前記第1 PiD演算部71f及び第2PID演算部7
1dでは夫々、入力された信号がPID演算され、夫々
の演算結果が出力選択部71gに与えられる。また、前
記極低速検出部71eでは、予め所定の速度が極低速設
定値として定められており、車速検出器18から与えら
れた車速■が前記極低速設定値より大であるか否かが判
断され、車速Vが極低速設定値以下である場合は、極低
速検出部71eから出力選択部71gヘハイレベル信号
が与えられる。出力選択部71gは、極低速検出部71
eの検出結果に応じて第1PTD演算部71f又は第2
PID演算部71dから与えられた信号を選択的にモー
タ8を駆動するPWM (Pulse−Width M
odulation:パルス幅変調)駆動回路72に与
えるように構成されており、極低速検出部71eから出
力選択部71gヘハイレベル信号・が与えられた極低速
走行時には第2 PID演算部71dから与えられた信
号を選択し、それ以外の場合には第1 PID演算部7
1fから与えられた信号を選択する。そして、PWM駆
動回路72では出力選択部71gから与えられた信号に
応じてモータ8を駆動する。
次に動作について説明する。
第4図は制御部7で行われる操舵力の制御の手順を示す
フローチャート、第5図は目標操舵トルク関数部73d
の関数を示す説明図、第6図はその場合の操舵特性を示
す説明図である。
第4図において、まず、車速検出器18より検出された
車速■を読み込む(ステ・ノブ1)。次に、読み込まれ
た車速■が予め定められた極低速設定値より大であるか
否かを判断する(ステップ2)。
車速■が前記極低速設定値より大である場合は、舵角検
出器17より検出された舵角θを読み込む(ステップ3
)。
そして、目標操舵トルク関数部73dでは、読み込まれ
た舵角θ及び車速Vに基づき第5図に示される関数を用
いて目標操舵トルクT。を求める(ステップ4)。第5
図に示される如(この関数は、縦軸に目標操舵トルクT
0、横軸に舵角θを夫々とり、これらの関係を車速V(
Vl、 VZ、 V3・・・)に応して定めている。目
標操舵トルクT0は舵角θが大となるに従って一様に増
加するように定められており、舵角θが比較的小である
場合は舵角θと目標操舵トルクT。との比(To /θ
)が大きく、舵角θが大とな−るに従って舵角θと目標
操舵トルクT0との比(”ro /θ)は小となる曲線
である。さらに前記曲線は、車速V+、 VZ、 V3
・・・(但しV、<VZ<V、・・・)が速くなるに従
ってその傾きが太き(なるように可変となっている。
目標操舵トルクT0が求められると、トルクセンサ6か
ら操舵トルクTの検出値が読み込まれ(ステップ5)、
読み込まれた操舵トルクTが位相補償部71aにて位相
補償され(ステップ6)、減算器74aに与えられる。
減算器74aでは前記目標操舵トルクT0から位相補償
された操舵トルクTが減算され、これらの偏差が求めら
れる(ステップ7)。前記偏差は第1PID演算部71
fにてPID演算され(ステップ8)、PWM駆動回路
72はこのPID演算結果に応じてモータ8を駆動する
(ステップ17)。
このような制御はステアリングシステム全体を包含した
フィードバック制御となり、モータ8は操舵トルクTを
目標操舵トルクT0に一致させるべく駆動されるため、
モータ及び減速機の慣性力と、車両各部の摩擦抵抗力と
の影響を完全になくすことができる。
ところが、前述した如き制御では、車両の極低速走行時
及び停止時に操舵を行って所定の舵角θで操舵を打ち切
った場合、舵輪が中立位置に戻ってしまう特性があるた
め、その舵角θを保持しようとすると、舵輪を保舵しな
ければならないという問題があり、不自然な操舵状態と
なる。このため、前述のステップ2において、車速■が
前記極低速設定値以下であると判断された場合、即ち極
低速走行時及び停止時には、前述した如きフィードバン
ク制御を行わず、次に示すような従来どうりのフィード
フォワード制御を行う。
ステップ2において車速■が前記極低速設定値以下であ
ると判断された場合は、ステップ9に進み、トルクセン
サ6から操舵トルクTの検出値を読み込む。読み込むま
れた操舵トルクTは位相補償部71aにて位相補償され
(ステップ10)、指示電流関数部73aへ与えられる
そして、指示電流関数部73aにおいて、位相補償部7
1aにて位相補償された操舵トルクT、前記車速V及び
変化電流関数部73bにて求められた変化電流Iaから
第6図に示される関数に基づいて指示電流■を求める(
ステップ11)。第6図は指示電流関数部73aの関数
を示す説明図であり、縦軸に指示電流Iを、また横軸に
位相補償された操舵トルクTをとっている。前記横軸の
前記操舵トルクTの正側は右操舵の場合の操舵トルクT
を示しており、負側は左操舵の前記操舵トルクTを示す
また指示電流Iの正側はモータ8に右操舵の回転をさせ
る電流を示し、負側は左操舵の回転をさせる電流を示す
。さらに−点鎖線は車速Vl+ VZI V3・・・に
より異なる前記特性をまた破線は変化電流関数部73b
において舵角θと車速■とにより定められた舵輪戻し時
の変化電流1aによって変更される指示電流■を示して
いる。
また、−D−Dは不惑帯を示しており、舵輪操作により
右(又は左)への操舵の操舵トルクTが不感帯−D−D
の範囲を超えた場合、操舵トルクTの増加に従ってモー
タ8の指示電流Iは増加し、モータ8による操舵補助力
は増加する。この場合、操舵トルクTが低トルク設定値
−Ts−Tsに達するまでは入力される車速Vとは無関
係に指示電流Iが増加し、これを超えると操舵トルクT
と指示電流Iとの関係は車速V、、 V2. V3・・
・(但しVl<V2<V3)に依存し、車速か大きくな
るにつれて操舵トルクTに対する指示電流■が小さくな
るようになっている。
例えば、右(又は左)へ舵輪を操作し、次に該舵輪を戻
す場合、操舵トルクTが不感帯−D−D内に入れば破線
にて示される変化電流−1a (又はIa)が指示電流
Iとなり、モータ8が変化電流1aに従ったトルクで駆
動される。
このように舵輪を戻す場合は前記変化電流Iaによって
指示電流■を変更する処理を行う(ステップ12) この変化電流■aの絶対値は変化電流関数部73bに入
力される車速Vが小さくなるにつれて大きくなるように
なっており、これによって車速■が小さくなるに従って
指示電流Iが大となり、ハンドル戻し力を大きくするよ
うにしている。
このように指示電流■が求められると、減算器74bに
おいて指示電流Iから減算信号関数部73cで求められ
た減算電流1rが減算される(ステップ13)。この減
算後の指示電流Iはモータ8の駆動電流の目標値となる
そして、電流検出回路71cからモータ8の駆動電流の
検出結果を読み込み(ステップ14) 、M算器74c
において前記減算後の指示電流Iと電流検出回路71c
の検出結果との偏差が求められる(ステップ15)。こ
の偏差は第2PID演算部71dにおいてPID演算さ
れ(ステップ16)、四−駆動回路72はこのPID演
算結果に応じてモータ8を駆動する (ステップ17)
このような制御は前述した如き目標操舵トルク関数部7
3dを用いたフィードバック制御の極低速走行状態での
操舵時及び停止状態での据え切り時における不自然さを
解消している。
このような動力舵取装置において、車速か設定値以上の
ときは制御部7は操舵トルクを目標操舵トルクに一致さ
せるフィードパ・ツク制御を行うため、操舵制御はモー
タ8及び遊星ギア減速装置9の慣性モーメントの影響を
受けないため、舵輪の転舵操作において操舵感覚に違和
感を感じることがなくなるうえ、フラッタ及びキックハ
ック等の舵輪の振動をも低減することができる。
〔効果〕
以上詳述した如く本発明に係る動力舵取装置においては
、車速が所定値よりも大である場合、操舵トルクは、舵
角検出手段及び車速検出手段の検出結果に基づいて定め
られる操舵トルクの目標値に制御され、車速及び舵角が
同一条件の場合の操舵トルクは常に等しくなるので、舵
角と操舵トルクとの関係のヒステリシス特性が抑制され
、舵輪の転舵操作における操舵感覚の違和感を抑制する
ことができる等本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る動力舵取装置の一実施例を示す一
部破断正面図、第2図は第1図のn−11線による拡大
断面図、第3図は制御部の構成及び制御動作を示すブロ
ック線図、第4図は制御部7で行われる操舵力の制御の
手順を示すフローチャート、第5図は目標操舵トルク関
数部の関数を示す説明図、第6図は指示電流関数部の関
数を示す説明図である。 6・・・トルクセンサ  8・・・モータ  17・・
・舵角検出器  18・・・車速検出器  71e・・
・極低速検出部  73a・・・指示電流関数部  7
3d・・・目標操舵トルク関数部  74a・・・減算
器 易 図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、舵輪の回動角度を検出する舵角検出手段と、車速を
    検出する車速検出手段と、前記舵輪に加えられる操舵ト
    ルクを検出するトルクセンサと、検出された操舵トルク
    に応じて前記舵輪を駆動する操舵補助用のモータとを備
    えた動力舵取装置において、 前記舵角検出手段及び車速検出手段の検出 結果に基づいて操舵トルクの目標値を定める手段と、 前記目標値と前記トルクセンサの検出結果 とを比較する手段と を備え、前記目標値と前記トルクセンサの 検出結果とが一致するように前記モータを駆動すべくな
    してあることを特徴とする動力舵取装置。 2、前記車速検出手段の検出結果と所定値とを比較する
    手段を備え、前記車速検出手段の検出結果が前記所定値
    よりも大である場合は、前記目標値と前記トルクセンサ
    の検出結果とが一致するように前記モータを駆動すべく
    なしてあることを特徴とする請求項1記載の動力舵取装
    置。
JP2131650A 1990-05-21 1990-05-21 動力舵取装置 Pending JPH0427664A (ja)

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