JP2781854B2 - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JP2781854B2 JP33239589A JP33239589A JP2781854B2 JP 2781854 B2 JP2781854 B2 JP 2781854B2 JP 33239589 A JP33239589 A JP 33239589A JP 33239589 A JP33239589 A JP 33239589A JP 2781854 B2 JP2781854 B2 JP 2781854B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は舵輪操作に要する力をモータの回転力により
補助する電動式の動力舵取装置(パワーステアリング)
に関する。
〔従来技術〕
舵輪に加えられた操舵トルクを検出し、この検出トル
クが所定の不感帯を超える場合に、前記検出トルクに比
例した駆動電流を操舵補助用のモータに通流させて該モ
ータを駆動し、自動車の操舵に要する力を該モータの回
転力により補助せしめ、運転者に快適な操舵感覚を提供
する電動式の動力舵取装置が開発されている。
このような動力舵取装置において、ラック軸,舵輪軸
又はモータに回転センサ又はストロークセンサ等の舵角
検出器を取り付け、操舵角制御,操舵角速度制御又は操
舵角加速度制御を実施するもののが本出願人により種々
提案されている(特願昭63−191844号,特願昭63−1893
31号等)。
これらは操舵角の中点を検出し、それに基づき舵輪の
戻し制御を行うと共に、戻し時のモータの駆動電流を操
舵角に応じて変化させ、また操舵角速度に応じてモータ
の駆動電流を減少させるダンピング制御により操舵感覚
のふらつき感及び不自然さを抑制すると共に、操舵角加
速度に基づき駆動電流を増加させ、足回り及びモータの
慣性力を補償するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前述の如き舵角検出器を用いて操舵補
助力の制御を行う場合、舵角検出器をラック軸,舵輪軸
又はモータに取付けるこが必要であるが、この舵角検出
器を備えることにより動力舵取装置が高価となるという
問題があった。
また、通常、制御手段たるマイクロコンピュータを用
いたコントローラは、操舵機構とは別の場所(例えば車
内のダッシュボード付近)に設けられており、舵角検出
器からコントローラへの長尺配線が必要となり、配線が
複雑になるという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みなされたものであり、コン
トローラ内に設けられたモータの駆動素子の温度を検出
し、それに基づきモータ温度を求め、モータ温度,モー
タへの印加電圧及び駆動電流からモータの回転角速度を
求めることにより、舵角検出器を備えることなく安価に
舵角に関連する値を求めることができると共に、舵角検
出用の配線を不要となし、コントローラ内で舵角に関連
する値を検出できる動力舵取装置を提供することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る動力舵取装置は、舵輪に加えられる操舵
トルクに応じて駆動される操舵補助用のモータを備えた
動力舵取装置において、前記モータを駆動させる駆動素
子の温度を検出する温度検出手段と、前記モータへ印加
される電圧を検出する電圧検出手段と、前記モータの駆
動電流を検出する電流検出手段と、前記温度検出手段に
より検出された温度に基づき前記モータの温度を求め、
求められたモータの温度に基づき前記モータの内部抵抗
を算出する抵抗算出手段と、検出された電圧及び電流と
算出された内部抵抗とにより前記モータの逆起電力を算
出し、それに基づき前記舵輪の操舵角に関連する値を算
出する手段と、算出された値に基づき前記モータの駆動
電流を制御する手段とを備えることを特徴とする。
〔作用〕
本発明においては、駆動素子の温度が検出されると、
それからモータの温度が求められ、それに基づきモータ
の内部抵抗が算出される。算出された内部抵抗と、検出
されたモータへの印加電圧及び駆動電流とからモータの
逆起電力が算出される。舵輪の操舵角に関連するモータ
の回転角速度は逆起電力に応じて変化するので、算出さ
れた逆起電力によりモータの回転角速度が求められ、そ
れに基づき回転角,回転角加速度等が求められ、それら
によりモータの駆動電流が制御される。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述す
る。第1図は本発明に係る動力舵取装置の一部破断正面
図、第2図は第1図のII−II線による拡大断面図であ
る。
図において1はラック軸であり、長手方向を左右方向
として車体の一部に固設され筒状をなすラック軸ケース
2にこれと同心をなして内挿されている。また3はピニ
オン軸であり、ラック軸ケース2の一端部近傍に連設し
たピニオン軸ケース4の内部にラック軸1に対してその
軸心を斜交させた状態に軸支されている。
該ピニオン軸3は、第2図に示す如く、トーションバ
ー5を介して同軸上に連結された上軸3aと下軸3bとから
なり、上軸3aは玉軸受40によりピニオン軸ケース4内に
支承され、その上端部を図示しないユニバーサルジョイ
ントを介して舵輪に連動連結してある。また下軸3bは、
ピニオン軸ケース4の下側開口部からその下部を適長突
出させた状態で、上端部近傍位置を4点接触玉軸受41に
よりピニオン軸ケース4内に支承されている。前記4点
接触玉軸受41は、下軸3bの下端部側からこれに外嵌さ
れ、下軸3bの上端部近傍に形成した段部と、下端部側か
ら外嵌され外周面にかしめて固定されたカラー42とによ
り、その内輪の両側を挾持されて下軸3bの外側に軸長方
向に位置決めされた後、下軸3bと共に前記下側開口部か
らピニオン軸ケース4に内嵌され、該ケース4の下部に
形成された環状肩部と、前記開口部から該ケース4に螺
合されたロックナット43とにより、その外輪の両側を挾
持されてピニオン軸ケース4の内側に軸長方向に位置決
めされ、下軸3bに作用するラジアル荷重及び両方向のア
キシアル荷重を負荷する。
ピニオン軸ケース4から突出された前記下軸3bの中途
部には、その軸長方向に適宜の長さに亘るピニオン歯30
が形成されており、該ピニオン歯30は、ピニオン軸ケー
ス4が前記ラック軸ケース2の上側に固定ボルト44によ
り固着された場合に、該ラック軸ケース2の内部におい
て、前記ラック軸1の一端部寄りの位置に軸長方向に適
長に亘って形成されたラック歯10に噛合し、下軸3bとラ
ック軸1とを互いの軸心を斜交させた状態で係合せしめ
ている。前記下軸3bは、ラック軸1との係合位置よりも
更に下方に延長され、その下端部には、これと同軸をな
し、その歯形成面を下向きとして大傘歯車31が嵌装され
ており、該大傘歯車31を固繞する態様にてラック軸ケー
ス2の下側に連設された傘歯車ハウジング20内に針状こ
ろ軸受33により支承せしめてある。従って下軸3bは、前
記4点接触玉軸受41と針状ころ軸受33とによりラック歯
10とピニオン歯30との噛合位置の両側において支承され
ることになり、該噛合位置において下軸3bに生じる撓み
量は所定の許容範囲内に保たれる。
更にラック歯10とピニオン歯30との噛合位置には、こ
れらが隙間なく噛合されるように、ピニオン軸3に向か
う押しばね11の付勢力によりラック軸1を押圧するラッ
クガイド12が設けてあり、ラック軸1は、前記噛合位置
においてラックガイド12と下軸3bとにて半径方向両側か
ら挾持された状態で支承されると共に、ピニオン軸ケー
ス4との連設位置と逆側のラック軸ケース2の端部に内
嵌した軸受ブッシュ13により支承されており、ラック軸
ケース2の内部においてその軸長方向に移動自在となっ
ている。ラック軸ケース2の両側に夫々突出されたラッ
ク軸1の左右両端部は、各別の玉継手14,14を介して、
図示しない左右の車輪に夫々連なるタイロッド15,15に
連結されており、ラック軸1の軸長方向への移動により
車輪が左,右に舵取りされるようになっている。
第2図中の6は、舵輪に加えられる操舵トルクを検出
するトルクセンサであり、前記上軸3aに外嵌されこれと
共に回動し、その下側端面に上軸3aの軸心を中心とする
環状の抵抗体を形成してなる抵抗体保持部材60と、前記
下軸3bに外嵌されこれと共に回動し、その上側端面に前
記抵抗体上の半径方向の一点に摺接する検出子を形成し
てなる検出子保持部材61とにてポテンシオメータを構成
してなるものである。ピニオン軸3の上軸3aは舵輪の回
動に応じてその軸心廻りに回動するが、下軸3bには車輪
に作用する路面抵抗がラック軸1を介して作用してお
り、両軸間に介装したトーションバー5には舵輪に加え
られた操舵トルクに応じた捩れが生じる。トルクセンサ
6は、該トーションバー5の捩れに伴って上軸3aと下軸
3bとの間に生じる周方向の相対変位を前記検出子と抵抗
体との摺接位置に対応する電位として出力するものであ
り、トーションバー5に捩れが生じていない場合、換言
すれば舵輪操作がなされていない場合に所定の基準電位
を出力するように初期調整されている。トルクセンサ6
の出力信号は時系列的に制御部7に入力されており、制
御部7はこの信号を前記基準電位と比較して前記操舵ト
ルクの方向及びその大きさを認識し、後述する如く配設
された操舵補助用のモータ8に駆動信号を発する。
操舵補助用のモータ8は、電磁クラッチ16、遊星ギヤ
原則装置9及び前記大傘歯車31に噛合するこれよりも小
径の小傘歯車32を介して前記下部軸3bにその回転力を伝
達するものである。
電磁クラッチ16は円環状をなし、モータ8の中間ケー
ス81に固着されたコイル部161と、モータ8の回転軸80
の一側にこれと同軸をなして外嵌され、該回転軸80と共
に回転する主動部162と、円板状をなし該主動部162と対
向し、コイル部161への通電による電磁力により主動部1
62と係着する係脱部163とから構成されており、モータ
8の回転力の係脱を行っている。
遊星ギヤ減速装置9は係脱部163に内嵌し、回転する
と共に太陽ギヤを有し、その一端を主動部に内嵌された
軸受に支承され、他端を後述する遊星キャリア93に内嵌
された軸受に支承された太陽軸90と、前記モータ8のケ
ーシング端面82に回転軸80と同軸をなして固着された円
環状をなす外環91と、該外環91の内周面及び前記太陽軸
90の太陽ギヤ外周面に夫々転接し、各別の軸心廻りに自
転すると共に太陽ギヤの軸心廻りに公転する複数個の遊
星ギヤ92,92…と、これらの遊星ギヤ92,92…を夫々軸支
する遊星キャリヤ93とから構成され、前記モータ8より
も小なる外径を有し、回転軸80の一側に該モータ8及び
電磁クラッチ16と一体化されている。遊星ギヤ減速装置
9の出力軸94は、モータ8の回転軸80と同軸上に位置す
る前記遊星キャリヤ93の軸心位置に嵌入,固定され、ケ
ーシングの外部に適長突出させてある。該出力軸94の先
端部には前記小傘歯車32が、その歯形成面を先端側に向
けて嵌装されており、該小傘歯車32は、出力軸94と共に
前記遊星ギヤ92,92…の公転に応じて回転するようにな
っている。
前記モータ8と電磁クラッチ16と遊星ギヤ減速装置9
とは、これらの軸心がラック軸1の軸心と略平行をなし
た状態で、小傘歯車32を内側として前記傘歯車ハウジン
グ20に内嵌され、該ハウジング20の内部において前記小
傘歯車32が前記下部軸3bの下端部に嵌装された大傘歯車
31に噛合させてあり、またラック軸ケース2の外側に設
けたブラケット2aに固着させてある。大傘歯車31と小傘
歯車32との間のバックラッシ調整は、遊星ギヤ減速装置
9を傘歯車ハウジング20に内嵌する際に、遊星ギヤ減速
装置9のケーシングと傘歯車ハウジング20との突合せ部
に介装するシムの厚さ及び/又は枚数を変更することに
より容易に行い得る。
また制御部7には、前述したトルクセンサ6の出力信
号の他に車速を検出する車速検出器18の出力信号が入力
されており、ここで後述する制御がなされモータ8を駆
動する駆動信号が出力される。
次に制御部7での制御について説明する。
第3図は制御部の構成及び制御動作を示すブロック線
図である。
トルクセンサ6のトルク検出信号は、その位相を進
め、系を安定化するための位相補償部71a及びトルクT,
車速V及び操舵角速度ωnに基づき相対操舵角θnの中点
θ0を演算する中点演算部73dに与えられる。位相補償部
71aはトルク検出信号を位相補償した補償検出トルクTc
をモータ8の指示電流Iを生成する指示電流関数部73a
に与える。
一方、車速検出器18の車速検出信号は指示電流関数部
73a,中点演算部73d並びに後述する舵輪戻し制御演算部7
3e、角加速度制御演算部73c及びダンピング制御演算部7
3bに夫々与えられる。
またモータ8への印加電圧eaはモータ8の電源たるバ
ッテリ75の端子電圧VBATと後述するPID演算処理部76か
らのデューティ比Dとに基づき電圧検出回路71bによっ
て検出され、モータ8の駆動電流idは、モータラインに
図示しない電流検出用抵抗を挿入した電流検出回路71c
によって検出される。PID演算処理部76は入力された電
流をPID制御し、所定のデューティ比Dを出力する。出
力されたデューティ比Dは前述した如く電圧検出回路71
bに与えられると共にPWM(Pulse Width Modulation:パ
ルス幅変調)駆動回路72に与えられる。PWM駆動回路72
はPID演算処理部76からのデューティ比Dによりパルス
幅制御によりそこに接続されたバッテリ75からモータ8
へ供給される電圧を制御するものであり、MOSFET等の駆
動素子たるパワートランジスタ72aが用いられている。
そしてパワートランジスタ72aの近傍には、その温度を
検出する温度センサ71gが設けられている。パワートラ
ンジスタ72aとモータ8との熱容量,放熱量の違いを考
慮することによって、双方の温度の相関関係を示すこと
ができる。
第4図はパワートランジスタ72aの温度とモータ8の
温度との関係を示すグラフであり、横軸にパワートラン
ジスタ72aの温度を、また縦軸にモータ8の温度をとっ
ており、温度センサ71gでパワートランジスタ72aの温度
を検出することにより、モータ8の温度を求めることが
できる。
温度センサ71g,電圧検出回路71b及び電流検出回路71c
の検出結果は夫々操舵角速度算出部71dに与えられ、該
操舵角速度算出部71dではこれらの検出結果に基づいて
後述する演算によりモータ8の操舵角速度ωnが算出さ
れ、この算出結果ωnが車速V及び操舵角速度ωnに応じ
て操舵感覚のふらつき感を抑制すべく減算電流Irを出力
するダンピング制御演算部73b,中点演算部73d,相対操舵
角θnを算出する操舵角算出部71f,操舵角加速度αnを算
出する操舵角加速度算出部71eに夫々与えられる。算出
された操舵角加速度αnはモータの慣性力及び足回りの
慣性力に応じた補正電流Icを出力する角加速度制御演算
部73cに与えられ、相対操舵角θnは中点演算部73d及び
相対操舵角θnと舵角中点θ0とから操舵角Δθを求める
減算器74dに与えられる。求められた操舵角Δθは、車
速Vと操舵角Δθとにより操舵角Δθが大きくなるにつ
れ、大きい電流値となる戻し制御用の変化電流Iaを出力
する舵輪戻し制御演算部73eに与えられる。
指示電流関数部73aには前述した如く補償トルクTc
び車速Vと変化電通Iaとが与えられ、操舵時に所定のト
ルク範囲となる不感帯内では第3図に破線で示す如く、
変化電流Iaに応じた指示電流Iを、また不感帯外では車
速V及びトルクTに応じた指示電流Iを出力する。
またダンピング制御演算部73bにおいては、操舵角速
度ωnと減算電流Irとの関係が車速Vに応じて関数化さ
れており、操舵角速度ωnと車速Vとから減算電流Ir
求められ、それが減算器74bに与えられる。減算器74bに
は指示電流関数部73aから出力された指示電流Iが与え
られ、そこで指示電流Iから演算電流Irが減算される。
この減算結果は加算器74aに与えられ、角加速度制御演
算部73cから出力された補正電流Icと加算され、加算結
果が減算器74cに与えられる。
減算器74cでは、電流検出回路71cからのフィードバッ
ク信号が減ぜられ、その減算結果がPID演算処理部76に
与えられ、PWM駆動回路72を介してモータ8に与えられ
る。この電流検出回路71cは、モータのフライホイール
電流も含めた電流検出を行うように構成されており、電
流ループは安定する。
次に制御部7の制御動作について説明する。
第5図は本発明の要旨たる操舵角速度算出部71dの演
算制御を示すフローチャートである。最初に操舵角速度
演算のサンプリング周期TSを定めるタイマ処理を行い
(ステップ#10)、そのサンプリング周期TSで以下の処
理を行う。最初にバッテリ75の端子電圧VBATを検出し
(ステップ#11)。デューティ比Dを読出し(ステップ
#12)、電圧検出回路71bにてモータ8への印加電圧ea
を、 ea=VBAT×D により算出する(ステップ#13)。次に電流検出回路71
cで駆動電流idを検出し(ステップ#14)、温度センサ7
1gにて検出されたパワートランジスタ72aの温度を第4
図に示す如くの関係に基づきモータ8の温度tMに換算す
る(ステップ#15)。そしてモータ温度tMから下記式に
よりモータ8の内部抵抗raを求める(ステップ#16)。
ra=r0+α(tM−t0)・r0 但しt0:基準温度 r0:基準温度t0でのモータの内部抵抗 α:基準温度t0での抵抗温度係数 求められた内部抵抗raからモータの逆起電力(ea−ra
・id)を求め、それにより操舵角速度ωnが下記式によ
り求められる(ステップ#17)。
但しkv:比例定数 そして求めた操舵角速度ωnがダンピング制御演算部7
3bに与えられ、車速に応じた減算電流Irが減算器74bに
出力され、高速時に操舵角速度ωnがが大きいとき等に
舵輪のふらつき感を抑制すべく指示電流Iから減算電流
Irを減算する。
また操舵角加速度算出部71eでは求められた操舵角速
度ωnと直前に求められた操舵角速度ωn-1とにより操舵
角加速度αnを下記式 但しTS:操舵角速度演算のサンプリング周期 で求める。求められた操舵角加速度αnは角加速度制御
演算部73cに与えられ、そこで足回り及びモータの慣性
力を補償する車速Vに応じた補正電流Icが生成され、加
算器74aに与えられる。
次に相対舵角θnの算出手順について説明する。第6
図は操舵方向判定手順を示すフローチャート、第7図は
判定結果による相対操舵角θnの算出手順を示すフロー
チャートである。第6図においてモータ回転指示方向が
左か否かを判定し(ステップ#20)、モータ回転指示方
向が左のときは加算器74aの加算結果の電流iと電流検
出回路71cの検出結果たる駆動電流idとの差、即ち減算
器74cの減算結果の正負を判別し(ステップ#22)、i
≧idのときはステップ#24で左操舵と判定し、i<id
ときはステップ#23で右操舵と判定し、リターンする。
またモータ回転指示方向が右のときは、ステップ#21で
電流iと駆動電流idとの減算結果の正負を判定し、i≧
idのときはステップ#23で右操舵と判定し、i<idのと
きはステップ#24で左操舵と判定し、リターンする。
この判定結果を用い、第7図においては、ステップ#
30で操舵方向が判定され、第6図のステップ#23で右操
舵と判定されたときは、相対操舵角θn=θn-1+ωn・T
Sで求め(ステップ#31)、ステップ#24で左操舵と判
定されたときにはθn=θn-1−ωn・TSで求められる
(ステップ#32)。
このようにして操舵角算出部71fで相対操舵角θnが算
出されると、それが中点演算部73d及び減算部74dに与え
られる。
第8図は中点演算手順を示すフローチャートであり、
タイマ設定を行い、そのタイムアップにより中点演算を
行う。最初にステップ#40でタイマの終了を判定し、終
了すると車速V、トルクT及び操舵角速度ωnを夫々読
出し、ステップ#41〜#43でトルク及び操舵角速度ωn
が所定の閾値TS及びωSより小さく、車速Vが所定の閾
値VSより大きいとき直進していると判定し、ステップ#
44でそのときの相対操舵角θnを読出す。そしてそれを
下記式に示す如くの積分処理を行い平均化する(ステッ
プ#45)。
そしてこれをN回繰返し、カウント終了すると(ステ
ップ#46)、求められた操舵角を中点θ0とし中点更新
処理を行う(ステップ#47)。これにより操舵角の中点
θ0が求められる。そして求められた中点θ0は減算器74
dに送られ、第9図のフローチャートに示す処理手順で
操舵角Δθが算出され、それに基づき舵輪戻し制御演算
部73eで変化電流Iaが求められ、それが指示電流関数部7
3aに与えられ、舵輪戻し時不感帯内における指示電流I
を変化電流Iaにより制御する。第9図において、ステッ
プ#50、同#51で操舵角算出部71fで算出された相対操
舵角θn及び中点θ0が読出され、それらが減算器74dで
減算され操舵角Δθが求められる(ステップ#52)。
〔効果〕
以上詳述したとおり、本発明においてはモータの駆動
素子の温度からモータ温度を求めてモータの内部抵抗を
算出し、それとモータへの印加電圧と駆動電流とにより
逆起電力を求め、さらに操舵角速度を求めているので、
特別な舵角検出器を用いることなく制御部内にて、安価
に操舵角に関連する値が検出できると共に制御部内に設
けられた駆動素子の温度を検出するだけでよいので、制
御部への配線を不要となしそれを簡略化できる等優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る動力舵取装置の一実施例を示す一
部破断正面図、第2図は第1図のII−II線による拡大断
面図、第3図は制御部の構成及び動作を示すブロック線
図、第4図はパワートランジスタの温度とモータ温度と
の関係を示すグラフ、第5図〜第9図は各部の処理手順
を示すフローチャートである。 6…トルクセンサ、8…モータ、71b…電圧検出回路、7
1c…電流検出回路、71d…操舵角速度算出部、71g…温度
センサ、72a…パワートランジスタ、73a…指示電流関数
部、73b…ダンピング制御演算部、73c…角加速度制御演
算部、73e…舵輪戻し制御演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 5/04 B62D 6/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】舵輪に加えられる操舵トルクに応じて駆動
    される操舵補助用のモータを備えた動力舵取装置におい
    て、 前記モータを駆動させる駆動素子の温度を検出する温度
    検出手段と、 前記モータへ印加される電圧を検出する電圧検出手段
    と、 前記モータの駆動電流を検出する電流検出手段と、 前記温度検出手段により検出された温度に基づき前記モ
    ータの温度を求め、求められたモータの温度に基づき前
    記モータの内部抵抗を算出する抵抗算出手段と、 検出された電圧及び電流と算出された内部抵抗とにより
    前記モータの逆起電力を算出し、それに基づき前記舵輪
    の操舵角に関連する値を算出する手段と、 算出された値に基づき前記モータの駆動電流を制御する
    手段と を備えることを特徴とする動力舵取装置。
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