JP2741031B2 - アミラーゼ測定方法 - Google Patents
アミラーゼ測定方法Info
- Publication number
- JP2741031B2 JP2741031B2 JP63102442A JP10244288A JP2741031B2 JP 2741031 B2 JP2741031 B2 JP 2741031B2 JP 63102442 A JP63102442 A JP 63102442A JP 10244288 A JP10244288 A JP 10244288A JP 2741031 B2 JP2741031 B2 JP 2741031B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amylase
- nitrophenol
- measurement
- solution
- measuring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、p−ニトロフェニル−マルトオリゴ糖を基
質として用いる体液α−アミラーゼ活性の測定方法に関
する。
質として用いる体液α−アミラーゼ活性の測定方法に関
する。
[従来の技術] α−アミラーゼの酵素活性の測定は、臨床的には膵疾
患の診断に利用され、種々の方法が発表されているが、
p−ニトロフェノールをマルトオリゴ糖の還元末端に結
合させた基質(但し、マルトオリゴ糖の非還元末端はベ
ンジリデン基等により修飾されていてもよい)を用い
た、キネティック法が最も一般的であり、現在盛んで行
われている。
患の診断に利用され、種々の方法が発表されているが、
p−ニトロフェノールをマルトオリゴ糖の還元末端に結
合させた基質(但し、マルトオリゴ糖の非還元末端はベ
ンジリデン基等により修飾されていてもよい)を用い
た、キネティック法が最も一般的であり、現在盛んで行
われている。
しかし、これらの基質を用いた方法において、α−ア
ミラーゼの作用により、最終的に遊離してくるp−ニト
ロフェノールを正確に測定するには、まだ若干の問題点
が残されている。即ち、α−アミラーゼ活性測定は通常
pH7付近で行われ、しかも、p−ニトロフェノールのフ
ェノール基のpKaは約7.1であるので、α−アミラーゼ活
性測定のpHでは、ほぼ等量のイオン化型と非イオン化型
のp−ニトロフェノールが存在するため、390〜420nmで
キネティックアッセイを行う場合、遊離されてきたp−
ニトロフェノールの一部しか検出できない。
ミラーゼの作用により、最終的に遊離してくるp−ニト
ロフェノールを正確に測定するには、まだ若干の問題点
が残されている。即ち、α−アミラーゼ活性測定は通常
pH7付近で行われ、しかも、p−ニトロフェノールのフ
ェノール基のpKaは約7.1であるので、α−アミラーゼ活
性測定のpHでは、ほぼ等量のイオン化型と非イオン化型
のp−ニトロフェノールが存在するため、390〜420nmで
キネティックアッセイを行う場合、遊離されてきたp−
ニトロフェノールの一部しか検出できない。
このような問題に対し、α−又はβ−シクロデキスト
リン(以下、シクロデキストリンのCDと記す。)を用い
て感度を増大させる方法が報告されており、p−又はm
−ニトロフェノールの測定において、α−又はβ−CDの
添加が効果的である(特表昭58−501357)。
リン(以下、シクロデキストリンのCDと記す。)を用い
て感度を増大させる方法が報告されており、p−又はm
−ニトロフェノールの測定において、α−又はβ−CDの
添加が効果的である(特表昭58−501357)。
しかしながら、それらの溶解度はそれぞれ、20℃では
α−CDが10.1、β−CDが1.55であり、15℃ではα−CDが
8.6、β−CDが1.36であり、0.5℃ではα−CDが6.8、β
−CDが0.80であり、これらα−CDやβ−CDがα−アミラ
ーゼの測定試薬の中に添加される場合は、溶解度が満足
ではない。特に、試薬の製剤化のために凍結乾燥を考え
た場合、凍結乾燥母液の調製は、その試薬中の成分の調
製中の変化を抑えるため10℃〜0℃で行うのが常である
が、このような低温下でのα−又はβ−CDの溶解性は更
に悪化し、従って凍結乾燥用母液を5〜20倍濃縮液(α
−又はβ−CD濃度はこのとき5〜20%となる)とするこ
とは不可能となる。
α−CDが10.1、β−CDが1.55であり、15℃ではα−CDが
8.6、β−CDが1.36であり、0.5℃ではα−CDが6.8、β
−CDが0.80であり、これらα−CDやβ−CDがα−アミラ
ーゼの測定試薬の中に添加される場合は、溶解度が満足
ではない。特に、試薬の製剤化のために凍結乾燥を考え
た場合、凍結乾燥母液の調製は、その試薬中の成分の調
製中の変化を抑えるため10℃〜0℃で行うのが常である
が、このような低温下でのα−又はβ−CDの溶解性は更
に悪化し、従って凍結乾燥用母液を5〜20倍濃縮液(α
−又はβ−CD濃度はこのとき5〜20%となる)とするこ
とは不可能となる。
ちなみに、p−ニトロフェノールの感度増大効果はα
−又はβ−CDが0.5%以上の時に特に好適であり、至適
には1%程度の濃度が要求される。従って、α−アミラ
ーゼ測定試験に1%のα−又はβ−CDを加える時、この
試液の5〜10倍濃縮液とした凍結乾燥母液製剤の調製は
α−又はβ−CDを用いては殆ど不可能であった。
−又はβ−CDが0.5%以上の時に特に好適であり、至適
には1%程度の濃度が要求される。従って、α−アミラ
ーゼ測定試験に1%のα−又はβ−CDを加える時、この
試液の5〜10倍濃縮液とした凍結乾燥母液製剤の調製は
α−又はβ−CDを用いては殆ど不可能であった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は上記したごとく、p−ニトロフェニル−マル
トオリゴ糖を基質として用いるα−アミラーゼの測定法
において、その測定感度の増大のための添加物であるCD
の溶解性の問題点を解決すべくなされたもので、α−ア
ミラーゼの酵素活性を正確に、容易に、定量的に測定す
る方法を提供することを目的とする。
トオリゴ糖を基質として用いるα−アミラーゼの測定法
において、その測定感度の増大のための添加物であるCD
の溶解性の問題点を解決すべくなされたもので、α−ア
ミラーゼの酵素活性を正確に、容易に、定量的に測定す
る方法を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明はα−アミラーゼの酵素活性を測定するにあた
り、一般式〔I〕 α−CD(−OH)18-n(−OCH2CHOHCH3)n 〔但し、n=1〜10を示す〕 又は一般式〔II〕 β−CD(−OH)21-m(−OCH2CHOHCH3)m 〔但し、m=1〜10を示す〕 で表わされる低温での水溶解性に優れた修飾CDの存在
下、還元末端にp−ニトロフェノールを結合させたマル
トオリゴ糖を基質として用いることを特徴とするα−ア
ミラーゼ活性測定方法である。
り、一般式〔I〕 α−CD(−OH)18-n(−OCH2CHOHCH3)n 〔但し、n=1〜10を示す〕 又は一般式〔II〕 β−CD(−OH)21-m(−OCH2CHOHCH3)m 〔但し、m=1〜10を示す〕 で表わされる低温での水溶解性に優れた修飾CDの存在
下、還元末端にp−ニトロフェノールを結合させたマル
トオリゴ糖を基質として用いることを特徴とするα−ア
ミラーゼ活性測定方法である。
即ち、本発明は、基質として還元末端にp−ニトロフ
ェノールを結合させたマルトオリゴ糖を用いるα−アミ
ラーゼの測定方法において、一般式〔I〕又は〔II〕で
表わされる特定の修飾CDが効果的にp−ニトロフェノー
ルの感度の増大作用を示し、かつ、測定しようとするα
−アミラーゼの酵素活性を何ら抑制することがないた
め、上記の特定の修飾CDの存在下、α−アミラーゼの酵
素活性を容易にかつ正確に定量できる。
ェノールを結合させたマルトオリゴ糖を用いるα−アミ
ラーゼの測定方法において、一般式〔I〕又は〔II〕で
表わされる特定の修飾CDが効果的にp−ニトロフェノー
ルの感度の増大作用を示し、かつ、測定しようとするα
−アミラーゼの酵素活性を何ら抑制することがないた
め、上記の特定の修飾CDの存在下、α−アミラーゼの酵
素活性を容易にかつ正確に定量できる。
本発明における還元末端にp−ニトロフェノールを結
合させたマルトオリゴ糖とは、マルトオリゴ糖の還元末
端にp−ニトロフェノールを結合させたもの、或いはマ
ルトオリゴ糖の還元末端にp−ニトロフェノールを結合
させ、その非還元末端をベンジリデン基、アルキル基等
で修飾させたものをいう。例えば、4−ニトロフェニル
−マルトヘプタオース(PNP−G7)、或いはベンジリデ
ン−4−ニトロフェニル−マルトヘプタオシド、エチリ
デン−4−ニトロフェニル−マルトヘプタオシド(修飾
PNP−G7)等を挙げることができる。
合させたマルトオリゴ糖とは、マルトオリゴ糖の還元末
端にp−ニトロフェノールを結合させたもの、或いはマ
ルトオリゴ糖の還元末端にp−ニトロフェノールを結合
させ、その非還元末端をベンジリデン基、アルキル基等
で修飾させたものをいう。例えば、4−ニトロフェニル
−マルトヘプタオース(PNP−G7)、或いはベンジリデ
ン−4−ニトロフェニル−マルトヘプタオシド、エチリ
デン−4−ニトロフェニル−マルトヘプタオシド(修飾
PNP−G7)等を挙げることができる。
測定用の共役酵素としては、α−グルコシダーゼ、β
−グルコシダーゼ及びグルコアミラーゼより選択される
一種又は二種以上を用いることができる。
−グルコシダーゼ及びグルコアミラーゼより選択される
一種又は二種以上を用いることができる。
本発明における特定の修飾CDとは、α−又はβ−CDを
アルカリ性水溶液条件下でプロピレンオキサイドと反応
させることにより合成し、ヒドロキシプロピル化させた
もので、平均置換数mであるヒドロキシプロピル−α−
シクロデキストリンを、ここではHP−α−CD(m)と称
し、平均置換数nであるヒドロキシプロピル−β−シク
ロデキストリンをHP−β−CD(n)と称する。これら
は、例えばInternational Journal of Pharmaceutics,V
ol.29,p.73〜82(1986)に記載の一般的製造方法によ
り、容易に製造することができる。
アルカリ性水溶液条件下でプロピレンオキサイドと反応
させることにより合成し、ヒドロキシプロピル化させた
もので、平均置換数mであるヒドロキシプロピル−α−
シクロデキストリンを、ここではHP−α−CD(m)と称
し、平均置換数nであるヒドロキシプロピル−β−シク
ロデキストリンをHP−β−CD(n)と称する。これら
は、例えばInternational Journal of Pharmaceutics,V
ol.29,p.73〜82(1986)に記載の一般的製造方法によ
り、容易に製造することができる。
これらの修飾CDを添加したα−アミラーゼ測定用試薬
のための凍結乾燥母液としては、通常5〜20倍程度の濃
厚液が必要とされる。そして、p−ニトロフェノール
(PNP)の感度増大が達成されるための修飾CDの必要濃
度は、HP−α−CD又はHP−β−CDを用いるとき約1%で
ある。従って、このとき凍結乾燥母液中の修飾CD濃度は
5〜20%になり、本発明の修飾CDを用いることにより、
溶解性に優れた試薬の調製が可能となった。
のための凍結乾燥母液としては、通常5〜20倍程度の濃
厚液が必要とされる。そして、p−ニトロフェノール
(PNP)の感度増大が達成されるための修飾CDの必要濃
度は、HP−α−CD又はHP−β−CDを用いるとき約1%で
ある。従って、このとき凍結乾燥母液中の修飾CD濃度は
5〜20%になり、本発明の修飾CDを用いることにより、
溶解性に優れた試薬の調製が可能となった。
又、これらの修飾CDを添加したα−アミラーゼ測定試
薬の安定性は当該CD無添加試薬と比較して、試薬ブラン
クの上昇を抑制する効果が認められた。その結果、安定
性は2〜3倍も良好となった。
薬の安定性は当該CD無添加試薬と比較して、試薬ブラン
クの上昇を抑制する効果が認められた。その結果、安定
性は2〜3倍も良好となった。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。
これらに限定されるものではない。
実施例1 (1)試薬の調製 緩衝液。PIPES−Na50mmol/、NaCl50mmol/を水に
溶かし、希塩酸又は希水酸化ナトリウム水溶液にてpH6.
95(20℃)とした。
溶かし、希塩酸又は希水酸化ナトリウム水溶液にてpH6.
95(20℃)とした。
PNP水溶液(1mM)。1mmol/のp−ニトロフェノール
を水に溶かして調製した。
を水に溶かして調製した。
(2)測定操作法 上記緩衝液に、1%となるようにそれぞれα−CD、HP
−α−CD(2.4)、HP−α−CD(3.1)、HP−α−CD(4.
8)、HP−β−CD(3.4)を加えた溶液を調製し、この4m
lに上記PNP水溶液0.1mlを加え、30℃405nmにおける吸光
度を測定し、それぞれの修飾CDの存在下でのp−ニトロ
フェノールの分子吸光係数を求めた。
−α−CD(2.4)、HP−α−CD(3.1)、HP−α−CD(4.
8)、HP−β−CD(3.4)を加えた溶液を調製し、この4m
lに上記PNP水溶液0.1mlを加え、30℃405nmにおける吸光
度を測定し、それぞれの修飾CDの存在下でのp−ニトロ
フェノールの分子吸光係数を求めた。
この結果を第1表に示す。HP−α−CDは無添加に比べ
て約2倍、HP−β−CDは約1.4倍のp−ニトロフェノー
ルの感度増大効果を示した。
て約2倍、HP−β−CDは約1.4倍のp−ニトロフェノー
ルの感度増大効果を示した。
実施例2 (1)試薬の調製 4,6−ベンジリデン−4−ニトロフェニル−α−D−
マルトヘプタオシド2mmol/、NaCl50mmol/酢酸カル
シウム5mmol/、グルコアミラーゼ20U/ml、α−グルコ
シダーゼ10U/ml、グッド緩衝液(PIPES−Na)50mmol/
を溶解し、pH6.95に調製した。
マルトヘプタオシド2mmol/、NaCl50mmol/酢酸カル
シウム5mmol/、グルコアミラーゼ20U/ml、α−グルコ
シダーゼ10U/ml、グッド緩衝液(PIPES−Na)50mmol/
を溶解し、pH6.95に調製した。
(2)測定操作法 上記試液に、更に各種CDをそれぞれ1%添加してα−
アミラーゼ測定液とした。このα−アミラーゼ測定液1m
lに検体血清20μを加え、30℃でレートアッセイを行
った。活性値は3分後から6分後までの3分間の吸光度
変化(ΔA/分)を測定して、1分間に1μmolのp−ニ
トロフェノールを遊離させる量を1Uとした。
アミラーゼ測定液とした。このα−アミラーゼ測定液1m
lに検体血清20μを加え、30℃でレートアッセイを行
った。活性値は3分後から6分後までの3分間の吸光度
変化(ΔA/分)を測定して、1分間に1μmolのp−ニ
トロフェノールを遊離させる量を1Uとした。
この時の活性値を第2表に示す。HP−α−CD又はHP−
β−CDの添加はα−CDの添加と同程度にα−アミラーゼ
活性を抑制することなく測定が可能であった。
β−CDの添加はα−CDの添加と同程度にα−アミラーゼ
活性を抑制することなく測定が可能であった。
実施例3 実施例2で用いた試液に、HP−α−CD(3.1)を1%
加えたもの、又はα−CDを1%加えたもの、無添加のも
のの3種類のα−アミラーゼ測定液を調製し、検体血清
18種類を用いて、それぞれの測定液で測定した。
加えたもの、又はα−CDを1%加えたもの、無添加のも
のの3種類のα−アミラーゼ測定液を調製し、検体血清
18種類を用いて、それぞれの測定液で測定した。
この時の結果を第1図のAとBに示す。第1図AはHP
−α−CD添加法でのα−アミラーゼ酵素活性値とCDの無
添加で得られたα−アミラーゼの酵素活性値との相関を
表わし、横軸X、縦軸Yはともに活性値(U/L)を表わ
す。第1図Bはα−CD添加法でのα−アミラーゼ酵素活
性値とCDの無添加で得られたα−アミラーゼの酵素活性
値との相関を表わし、横軸X、縦軸Yはともに活性値
(U/L)を表わす。相関係数はAで0.9993、Bで0.9987
であり、回帰式はAでY=0.875X+1.821、BでY=0.8
93X+2.675となり、HP−α−CD添加試薬はα−CD添加試
薬と同様に良好であった。
−α−CD添加法でのα−アミラーゼ酵素活性値とCDの無
添加で得られたα−アミラーゼの酵素活性値との相関を
表わし、横軸X、縦軸Yはともに活性値(U/L)を表わ
す。第1図Bはα−CD添加法でのα−アミラーゼ酵素活
性値とCDの無添加で得られたα−アミラーゼの酵素活性
値との相関を表わし、横軸X、縦軸Yはともに活性値
(U/L)を表わす。相関係数はAで0.9993、Bで0.9987
であり、回帰式はAでY=0.875X+1.821、BでY=0.8
93X+2.675となり、HP−α−CD添加試薬はα−CD添加試
薬と同様に良好であった。
実施例4 実験方法 α−アミラーゼ測定試薬(凍結乾燥品)のための母液
調製法の検討のために、実施例2に示したα−アミラー
ゼ測定液の10倍濃厚液を調製することを試みた。
調製法の検討のために、実施例2に示したα−アミラー
ゼ測定液の10倍濃厚液を調製することを試みた。
4,6−ベンジリデン−4−ニトロフェニル−α−D−
マルトヘプタオシド20mmol/、グルコアミラーゼ200U/
ml、α−グルコシダーゼ100U/ml、NaCl500mmol/、酢
酸カルシウム50mmol/、グッド緩衝液(PIPES−Na)50
0mmol/となるように溶解し、pHを6.95に合わせた。
マルトヘプタオシド20mmol/、グルコアミラーゼ200U/
ml、α−グルコシダーゼ100U/ml、NaCl500mmol/、酢
酸カルシウム50mmol/、グッド緩衝液(PIPES−Na)50
0mmol/となるように溶解し、pHを6.95に合わせた。
この溶液を100mlずつ取り、それぞれ、無添加、1
0%HP−α−CD(3.1)添加、10%HP−α−CD(4.8)
添加、10%HP−β−CD(3.4)添加、10%α−CD添
加の溶液を作製し、この間5〜10℃に保って、ゆるやか
に撹拌した。
0%HP−α−CD(3.1)添加、10%HP−α−CD(4.8)
添加、10%HP−β−CD(3.4)添加、10%α−CD添
加の溶液を作製し、この間5〜10℃に保って、ゆるやか
に撹拌した。
その結果、、、、は全て透明な溶液となった
が、の場合は一様な溶液とならず、1日後でも溶液は
白濁した状態であり、不溶物が残った。
が、の場合は一様な溶液とならず、1日後でも溶液は
白濁した状態であり、不溶物が残った。
、、、について、それぞれ2mlずつバイアル
瓶に分注後、凍結乾燥して酵素基質試薬を得た。これら
を使用時、精製水又はpH6.95の50mMグッド緩衝液(PIPE
S−Na)20mlに溶解し、α−アミラーゼ測定液を調製し
た。
瓶に分注後、凍結乾燥して酵素基質試薬を得た。これら
を使用時、精製水又はpH6.95の50mMグッド緩衝液(PIPE
S−Na)20mlに溶解し、α−アミラーゼ測定液を調製し
た。
実施例5 (1)試薬の調製 4,6−ベンジリデン−4−ニトロフェニル−α−D−
マルトヘプタオシド1mmol/、NaCl20mmol/酢酸カル
シウム2mmol/、グルコアミラーゼ20U/ml、α−グルコ
シダーゼ10U/ml、グッド緩衝液(PIPES−Na)100mmol/
を溶解し、pH7.0、37℃に調製した。
マルトヘプタオシド1mmol/、NaCl20mmol/酢酸カル
シウム2mmol/、グルコアミラーゼ20U/ml、α−グルコ
シダーゼ10U/ml、グッド緩衝液(PIPES−Na)100mmol/
を溶解し、pH7.0、37℃に調製した。
(2)測定操作法 上記試液に、HP−α−CD(3.1)を1.1%添加したもの
と無添加のものの2種類のα−アミラーゼ測定液を調製
し、10℃の冷蔵庫に33日間保存して、両試液の安定性を
比較検討した。α−アミラーゼ活性測定は、前記測定液
2mlに検体血清32μを加え、37℃でレートアッセイを
行った。この時の結果を第3表に示す。
と無添加のものの2種類のα−アミラーゼ測定液を調製
し、10℃の冷蔵庫に33日間保存して、両試液の安定性を
比較検討した。α−アミラーゼ活性測定は、前記測定液
2mlに検体血清32μを加え、37℃でレートアッセイを
行った。この時の結果を第3表に示す。
修飾CDを添加した測定液は無添加に比べて、初期吸光
度は、17日〜33日間10℃で保存のときに約1/2と低く、
p−ニトロフェノールの分子吸光係数を考慮して計算す
ると、保存中に生成されたp−ニトロフェノールの量は
約1/3と小さかった。試薬の初期吸光度の値は、約0.300
以下が期待される。もし0.300以上の時、たとえば0.600
にもなった場合、測定値の上限活性値がそれだけ低下す
ることになるからである。保存中の初期吸光度の上昇が
小さく抑えられたことは、それだけ基質の分解が抑えら
れたことを意味し、従って測定液の保存性にとって好適
になった。
度は、17日〜33日間10℃で保存のときに約1/2と低く、
p−ニトロフェノールの分子吸光係数を考慮して計算す
ると、保存中に生成されたp−ニトロフェノールの量は
約1/3と小さかった。試薬の初期吸光度の値は、約0.300
以下が期待される。もし0.300以上の時、たとえば0.600
にもなった場合、測定値の上限活性値がそれだけ低下す
ることになるからである。保存中の初期吸光度の上昇が
小さく抑えられたことは、それだけ基質の分解が抑えら
れたことを意味し、従って測定液の保存性にとって好適
になった。
第1図Aは、実施例3(本法)で得られたHP−α−CD添
加法でのα−アミラーゼ酵素活性値とCDの無添加で得ら
れたα−アミラーゼの酵素活性値との相関を表わし、横
軸X、縦軸Yはともに活性値(U/L)を表わす。 第1図Bは、実施例3で得られたα−CD添加法でのα−
アミラーゼ酵素活性値とCDの無添加で得られたα−アミ
ラーゼの酵素活性値との相関を表わし、横軸X、縦軸Y
はともに活性値(U/L)を表わす。
加法でのα−アミラーゼ酵素活性値とCDの無添加で得ら
れたα−アミラーゼの酵素活性値との相関を表わし、横
軸X、縦軸Yはともに活性値(U/L)を表わす。 第1図Bは、実施例3で得られたα−CD添加法でのα−
アミラーゼ酵素活性値とCDの無添加で得られたα−アミ
ラーゼの酵素活性値との相関を表わし、横軸X、縦軸Y
はともに活性値(U/L)を表わす。
Claims (2)
- 【請求項1】α−アミラーゼの酵素活性を測定するにあ
たり、部分ヒドロキシプロピル化α−又はβ−シクロデ
キストリンの存在下に、還元末端にp−ニトロフェノー
ルを結合させたマルトオリゴ糖を基質として用いること
を特徴とするα−アミラーゼ活性の測定方法。 - 【請求項2】還元末端にp−ニトロフェノールを結合さ
せたマルトオリゴ糖を基質としてα−アミラーゼの酵素
活性を測定するにあたり、部分ヒドロキシプロピル化α
−又はβ−シクロデキストリンとして、それぞれ一般式
〔I〕 α−CD(−OH)18-n(−OCH2CHOHCH3)n 〔但し、n=1〜10を示す〕 又は一般式〔II〕 β−CD(−OH)21-m(−OCH2CHOHCH3)m 〔但し、m=1〜10を示す〕 で表わされる修飾シクロデキストリンを用いることを特
徴とするα−アミラーゼの測定法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11362787 | 1987-05-12 | ||
JP62-113627 | 1987-05-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6460400A JPS6460400A (en) | 1989-03-07 |
JP2741031B2 true JP2741031B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=14617016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63102442A Expired - Fee Related JP2741031B2 (ja) | 1987-05-12 | 1988-04-27 | アミラーゼ測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2741031B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4451563A (en) * | 1981-08-28 | 1984-05-29 | Kaufman Richard A | Method for increasing the sensitivity of assays |
JPS61260900A (ja) * | 1985-05-11 | 1986-11-19 | Wako Pure Chem Ind Ltd | γ−グルタミルトランスペプチダ−ゼ活性測定方法 |
-
1988
- 1988-04-27 JP JP63102442A patent/JP2741031B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6460400A (en) | 1989-03-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Zaborsky et al. | The immobilization of glucose oxidase via activation of its carbohydrate residues | |
JPS63102694A (ja) | α−アミラ−ゼ組成物 | |
JPH08187095A (ja) | コレステロールオキシダーゼの安定化法 | |
KR890004090B1 (ko) | 안정화된 사르코신 산화효소의 제제 | |
JP2741031B2 (ja) | アミラーゼ測定方法 | |
JPH01157996A (ja) | マルトオリゴ糖誘導体およびアミラーゼ活性測定用試薬 | |
US4663287A (en) | Biologically active conjugates and their preparation and use | |
JPH0424999B2 (ja) | ||
US5366879A (en) | Method of preparing branched cyclodextrin | |
JP2906200B2 (ja) | 電解質測定試薬のα−アミラーゼ安定化剤 | |
JP3922373B2 (ja) | プロトカテキュ酸ジオキシゲナーゼの安定化方法 | |
JP2542251B2 (ja) | 安定な一液性α―アミラ―ゼ検定用試薬 | |
EP0258473B1 (en) | Process for determination of gamma-gtp activity | |
JPH07102133B2 (ja) | アスコルビン酸酸化酵素の安定化法および安定化された該酵素組成物 | |
US4990445A (en) | Stable reagent and kinetic assay for alpha-amylase | |
JPH01117786A (ja) | 酵素安定化剤 | |
JPS5913198B2 (ja) | アミラ−ゼ活性測定方法 | |
DE1953189A1 (de) | An Cellulosederivate chemisch gekuppelte Amylasen und Verfahren zu ihrer Herstellung | |
Alcalde et al. | Chemical modification of carboxylic residues in a cyclodextrin glucanotransferase and its implication in the hydrolysis/transglycosylation ratio of the α-amylase family | |
CA2183367C (fr) | Collyre a base d'indometacine pret a l'emploi | |
US8563263B2 (en) | Enhancement of vanadium-containing phosphatase inhibitors | |
JP3901990B2 (ja) | α−アミラーゼ活性測定用試薬および測定方法 | |
JP3029925B2 (ja) | マルトオリゴ糖誘導体およびその製造法 | |
JP3637088B2 (ja) | ヘテロオリゴ糖3糖類の製造方法 | |
JP2678620B2 (ja) | 新規マルトオリゴ糖誘導体、その製造法およびα−アミラーゼ活性測定方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |