JPH01117786A - 酵素安定化剤 - Google Patents

酵素安定化剤

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JPH01117786A
JPH01117786A JP62272769A JP27276987A JPH01117786A JP H01117786 A JPH01117786 A JP H01117786A JP 62272769 A JP62272769 A JP 62272769A JP 27276987 A JP27276987 A JP 27276987A JP H01117786 A JPH01117786 A JP H01117786A
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JP
Japan
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cyclodextrin
cyclodextrins
glucoamylase
enzyme
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JP62272769A
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English (en)
Inventor
Makoto Sugiyama
信 杉山
Yoji Ezure
洋治 江連
Shigeaki Maruo
丸尾 重昭
Masahiko Kojima
政彦 小島
Hiroshi Yamashita
博司 山下
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Nippon Shinyaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shinyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、W類加水分解酵素を安定化する技術に関する
本発明物質は、糖類を加水分解する酵素に耐熱性を与え
、I!類を有用物質とするための酵素の作用を活発化す
るため、医薬品創生上や食品加工上極めて有用である。
(従来の技術) 一般に糖類の加水分解酵素は、基質の存在下でその耐熱
性を増すことが知られているが、その効果を期待するに
は、相当濃い基質濃度が必要である(千畑一部「固定化
酵素」262頁、1975゜講談社)。
しかもこれらの酵素も基質が存在しない状態では、熱に
弱い性質があった。
例えば、[1加水分解酵素の一種であるグルコアミラー
ゼ(EC,3,2,1,3,)は、澱粉等をその非還元
末端から加水分解してβ−グルコースを遊離する酵素で
あるが、シクロデキストリン類を加水分解しないことが
知られている。この酵素は一般にpH5,0付近、室温
以下の温度では比較的安定である(4°Cでは1ケ月以
上安定)。しかし、50℃を越えると非藪に不安定にな
り、変性し失活することが知られていた。
(発明が解決しようとする問題点) 医薬品や食品を大量に生産する過程においては、工業的
規模での反応工程や精製処理が必須であり、そのような
長時間の過酷な条件下におかれた場合にも上記酵素が失
活しない工夫が必要であった。
また、工業的規模においては雑菌の混入や生育を防ぐ工
夫も必須であり、このような場合は高温を保つという簡
便な方法をとることができれば非常に有利であることが
判っていた。
従って、本発明の目的は、熱に安定な酵素を見出すこと
にあった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、種々のPl類加水分解酵素の耐熱性を増
強させるため、鋭意研究を重ねたところ、意外にもシク
ロデキストリン類がW類別水分解酵素の耐熱性を著しく
増強することを見出し、本発明を完成することができた
シクロデキストリン類が、種々の薬物を安定化すること
は、これまでにも知られている。しかしながら、vNN
類本水分解酵素耐熱性との関係を見出したのは本発明者
らが初めてであり、ここに本発明の重要な要旨がある。
本発明で用いられるシクロデキストリン類としては、α
(重合度6)、β(重合度7)、γ(重合度8)等を挙
げることができるが、とりわけα−シクロデキストリン
が好ましい。
¥111加水分解酵素としては、グルコアミラーゼ、シ
クロデキストリングリコシルトランフフェラーゼ(CG
Tase)等を挙げることができる。
これらの酵素は、種々の糸状菌や酵母さらに細菌から得
られるが、本発明は酵素の起源により限定されるもので
はない。
糖類加水分解酵素を耐熱化するに際し、ti類加水分解
酵素を適当な緩衝剤(例、酢酸緩衝液、炭酸ソーダ、ホ
ウ酸緩衝液)に溶解又は懸濁させた後、シクロデキスト
リン類を、通常0.1〜1.0%となるように添加する
。場合によってはこれ以下で足りるし、また逆にこれ以
上の用量を必要とすることもある。また、tin加水分
解酵素とシクロデキストリン類とを同時に混和してもよ
い。
耐熱性の測定は、以下のようにして行うことができる。
基質のない状態では、適当な緩衝液中で糖類加水分解酵
素をシクロデキストリン類と共存させたものと、共存さ
せないものを、一定の温度に保存する。対照として、低
温(例えば、4°C)で保存したものを用意し、それぞ
れの酵素活性を測定する。残存活性は、次の式により算
出することができる。
酵素活性(例、グルコアミラーゼ活性)の測定は、種々
の温度で保存した酵素液100μ2と1.4%可溶性澱
粉を含む100mMリン酸緩衝液(pH5,7)400
ullを混ぜ、40″Cで15分間反応させ、遊離した
グルコースを新プラッドシュガーテスト(登録商標、ベ
ーリンガーマンハイム社製)で測定して、酵素反応中の
グルコースi (mg/di)として表す。
CGTaseの活性測定は以下のようにしてすることが
できる。1%可溶性澱粉液(pH5,5) 950μl
に酵素液50m1を加え、40°Cで15分間反応させ
る。
0.5Mの酢酸溶液500μlを加えて反応を停止させ
、この100ulをとり、ヨード発色液(0,25M−
ヨウ化カリウム、0.OIM−ヨード溶液)800μl
を加え、更に水3mlを加えて充分に攪拌した後、66
0nl11で吸光度(0,0,)を測定する。lユニッ
ト/rIdlは1、酵素溶液1mが40°C,1分間で
1%の0.0.を減少させる活性、と定義する。
A、は、ブランクの0.0.を、またA、はサンプルの
0.0.を、それぞれ表す。
基質と連続的に反応させる場合、酵素液と基質の混合液
にシクロデキストリン類を共存させたものと、存在させ
ないものを一定の温度で反応させ、グルコースの蓄積量
を測定する。グルコースの定量は、前記のグルコアミラ
ーゼの活性の測定時のグルコースの定量と同様にするこ
とができる。
後述する実施例から明らかなように、グルコアミラーゼ
は、高温で基質のない状態で保存するときにも高温で基
質と連続的に反応させるときにも、α−シクロデキスト
リンを共存させておくことにより、失活することなく酵
素活性が保持されているのを明確に認めることができる
同様に、CGTaseを用いて測定した場合にも、シク
ロデキストリン類に同様の効果を認めた。
これらのことから、シクロデキストリン類が、非常に優
れた耐熱性増強作用を有することがわかる。
また、前述のようにIi類類本水分解酵素シクロデキス
トリン類とを反応させた結果、加水分解酵素とシクロデ
キストリン類の複合体が形成されていることが、差吸収
スペクトルかられかる。グルコアミラーゼの例を第1図
に示した。
(実施例) 以下に、本発明物質の利用に係る実施例を掲げて本発明
を更に詳しく説明する。
実施例1 50mM酢酸緩衝液(pH5,0)  1 mlに、9
0mMのα−シクロデキストリンを溶解させ、この溶液
にクモノスカビ属(RhLzopus)由来のグルコア
ミラーゼ100μlを加え、50°Cで保存する。対照
として、α−シクロデキストリンを加えていない緩衝液
にグルコアミラーゼを加えただけのものを用意して経日
的に酵素活性を測定し、4°Cのものに対する比率から
残存活性を求めた。同時に他のいくつかの糖類の効果と
比較した。結果を第2図に示す。
さらにこのα−シクロデキストリンの詳細な効果を、5
0°Cで検討して第1表に示した。
第1表 上記の結果から、α−シクロデキストリンは、0.1%
の濃度でもかなり有効であることがわかった。
実施例2 50aM炭酸ソーダ・ホウ酸(pH8,0)  2tn
lに、5%の濃度になるように、α−シクロデキストリ
ン、マルトースをそれぞれ加えて、バチルス・マセラン
ス(Bacillus macerans)由来のCG
Taseを200 ulずつ加えて50°Cで保存し、
酵素活性(ユニット/−)の減少を経口的に測定した。
結果を第3図に示す、無添加のものと比較して、α−シ
クロデキストリン(5%)を加えたものは、明らかに安
定化された。
実施例3 50mM酢酸緩衝液(pH5,0)  5 mlに基質
としてマルトース500mgを溶解させ、更にこれに1
0mMのα−シクロデキストリンを添加したものと添加
しないものとを調製して、これらに10μgのグルコア
ミラーゼを加え、60°Cで反応させ経日的に蓄積され
るグルコース量をブラッドシュゴーテスト法で測定した
。その結果を、第4図に示す。
(効果) 本発明の安定化剤は、微生物の混入、生育を防ぐことが
できるような高温で、Ii類類本水分解酵素耐熱性を増
強する。従って、本発明安定化剤の添加により、50°
C以上の高温で酵素反応を行うことができ、さらには、
酵素を安定な状態で回収、反復使用することができるの
で、工業上(例、澱粉工業等)非常に有用である。
また、本発明安定化剤により、Ii類類本水分解酵素安
定に保存することができるので、固定化酵素など連続反
応時に酵素寿命を延長することができるほか、臨床検査
薬中の酵素(例、アミラーゼ活性測定用臨床検査薬中の
グルコアミラーゼ等)の安定化剤として診断用に用いる
ことができる。
酵素は高温であるほど活性が高いので、高虐で安定化さ
れることにより、活性増強するので、活性増強剤として
も有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明複合体の差吸収スペクトルを表す。縦
軸は吸光度を、横軸は波長を表す。 第2図は、実施例1における結果を表す。縦軸はグルコ
アミ・ラーゼ残存活性(%)を、横軸は日数を表す。各
記号は、それぞれの糖類の効果を示す。 第3図は、実施例2における結果を表す。縦軸はCGT
ase活性(ユニット/m1)を、横軸は日数を表す。 各記号は、それぞれの$J![の効果を示す。 第4図は、実施例3における結果を表す。縦軸は累積グ
ルコース量(IIIg/rd)を、横軸は日数を表す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)シクロデキストリン類を含有することを特徴とす
    る糖類加水分解酵素の安定化剤。(2)シクロデキスト
    リン類が、α−シクロデキストリンである特許請求の範
    囲第1項記載の安定化剤。 (3)シクロデキストリン類と糖類加水分解酵素とから
    なる複合体。 (4)シクロデキストリン類がα−シクロデキストリン
    類である特許請求の範囲第3項記載の複合体。 (5)糖類加水分解酵素がグルコアミラーゼである特許
    請求の範囲第3項記載の複合体。
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