JP2737741B2 - 塊状青果物の搬送装置 - Google Patents

塊状青果物の搬送装置

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JP2737741B2
JP2737741B2 JP3380196A JP3380196A JP2737741B2 JP 2737741 B2 JP2737741 B2 JP 2737741B2 JP 3380196 A JP3380196 A JP 3380196A JP 3380196 A JP3380196 A JP 3380196A JP 2737741 B2 JP2737741 B2 JP 2737741B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はみかん等の柑橘類
や人参等の長尺の青果物などを挾持の把持とし所定距離
分を搬送するようにした塊状青果物の搬送装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近時、みかん等の選果場などにおいて用
いられている塊状青果物を、1個毎に等級,階級などを
測定しその値に応じて選別するようになる搬送装置とし
ては、単に1個宛に繰り出す供給ベルトコンベヤとか、
1個宛てに載置するバケット式コンベヤ(又は複数枚の
細幅のスラット状受板を備えた搬送体ユニット)用いカ
メラ式選別装置部を通過させ、この通過時に光学的に外
径,色艶等の外観を自動測定し、その計測値(仕分情
報)を基にして所定箇所まで搬送し、コンベヤ上の青果
物を側方に配置したノズルより噴射するエアジェットで
吹き落としたり、バケット自体(又は複数枚のスラット
状受板)を適宜傾斜手段をもって傾け落下排出させる等
を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の様な搬
出装置にあって、青果物は下部をベルトコンベヤ面又は
受皿状のバケット式コンベヤ(又は複数枚のスラット状
受板)に直接載置する関係上、その外観測定は範囲が下
面部を除く周囲に限られ、外観全域の測定までには至っ
ていない(下面の測定はできない)。また、この場合コ
ンベヤ面又は受皿状面に単に載せるだけのため、球状青
果物は走行中に搬送振動を受け揺動を招き易く、長距離
の搬送に適さず、且つ青果物もみかん等の球塊状の外形
をもつ物に限られ、人参、キュウリ等の長尺物の青果物
には全く対処し得なかった。
【0004】なお、この種の搬送装置で青果物の下面を
直接測定し得るものとしては、特開平2−92168号
公報も知られている。だが、このタイプは搬送路の中途
に測定器を組み込む所定間隙を設け、この乗り継ぎ手段
として、前後のコンベヤの両側に水平配置した一対のベ
ルトを配置し、この両側ベルトで青果物を一旦挾持した
状態として移動し間隙部を通過させる構成である。即
ち、青果物は一定の幅を隔てた一対のベルトにて挾持さ
せるため、その形状には限度があり各種階級に対応し得
るものではなかった。
【0005】本発明は上記実情に鑑み、みかん等の塊状
青果物を走行チェーンに細かい間隔で差し渡された支持
軸に摺動自在とした一対の摺動駒体の抱え腕で下部を抱
え挾持することで確実な搬送と、下面の外観測定を可能
とする塊状青果物の搬送装置を提供することを目的とし
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、1個宛て給送
コンベヤの前部分上方に、左右対向の無端となる走行チ
ェーン間に多数本の挾持用支持軸を一定間隔に差し渡し
てなる搬送路本体と、前記各挾持用支持軸の両側部分に
夫々摺動自在とする下端に抱え屈曲部を配す挾持腕杆を
突設した摺動駒体と、前記走行チェーンのキャリア部の
手前部分からキャリア部位置に亘る両側に敷設した両摺
動駒体の対向間隔を狭める挟接用案内レールと、該挟接
用案内レールより内側に臨む走行チェーンの少なくとも
キャリア部末端からリターン部に亘り両摺動駒体の対向
間隔を拡げる解放用案内レールを両側に敷設し、前記キ
ャリア部位置で挟接用案内レールに摺接して間隔を狭め
た両摺動駒体の挾持腕杆の抱え屈曲部にて青果物把持部
を構成し、この数本の挾持腕杆の抱え屈曲部で給送コン
ベヤ上の青果物の下部分を挟接把持し適宜距離分を搬送
し、搬送後の両摺動駒体の間隔を拡げで青果物把持を解
くようにしたものである。
【0007】また、2基の1個宛て給送コンベヤを所定
間隙を隔て直線配置とし、この間隙部を含む前記両給送
コンベヤの前後部分に亘る上方位置に、左右対向の無端
となる走行チェーン間に多数本の挾持用支持軸を一定間
隔に差し渡してなる搬送路本体と、前記各挾持用支持軸
の両側部分に夫々摺動自在とする下端に抱え屈曲部を配
す挾持腕杆を突設した摺動駒体と、前記走行チェーンの
キャリア部の手前部分からキャリア部位置に亘る両側に
敷設した両摺動駒体の対向間隔を狭める挟接用案内レー
ルと、該挟接用案内レールより内側に臨む走行チェーン
の少なくともキャリア部末端からリターン部に亘り両摺
動駒体の対向間隔を拡げる解放用案内レールを両側に敷
設し、前記キャリア部位置で挟接用案内レールに摺接し
て間隔を狭めた両摺動駒体の挾持腕杆の抱え屈曲部にて
青果物把持部を構成し、且つ前記2基の給送コンベヤの
間隙部に青果物用下面測定器を配置し、走行チェーン側
の数本の挾持腕杆の抱え屈曲部で前段の給送コンベヤ上
の青果物の下部分両側を挟接把持し、前記間隙部の通過
で青果物の底面を下面測定器で測定し、後段の給送コン
ベヤ上に解放用案内レールで両摺動駒体の間隔を拡げで
青果物を放つものである。
【0008】この場合、摺動駒体が、2本の挾持用支持
軸を貫通し摺動する構成である。
【0009】また、挾持腕杆が、細幅の板バネ構成で基
方を肉厚としてなる。
【0010】また、挾持腕杆の抱え屈曲部が、円弧状抱
え片である。
【0011】この様に、青果物の搬送装置を、左右対向
の走行チェーン間に差し渡した多数本の挾持用支持軸の
両側部分に摺動駒体を配設し、該各摺動駒体の下端に抱
え屈曲部付きの挾持腕杆を突設し、且つ前記両摺動駒体
の間隔をキャリア部位置にあって敷設した挟接用案内レ
ールで対向間隔を順次狭めるようにし、またキャリア部
末端位置で解放用案内レールにて対向間隔を拡げるよう
にしたため、給送コンベヤ上に1個宛てで給送された塊
状青果物は、この真上位置に臨む挟接用案内レールの規
制で順次間隔を狭められる搬送路本体の両摺動駒体の挾
持腕杆が臨むため、この両挾持腕杆で青果物の両側に挟
み把持される。この場合、挾持腕杆の下端には抱え屈曲
部を設けたため、下部を挟接された青果物は少し抱え上
げられるようになり給送コンベヤ面より持ち上がる。ま
た、この挾持腕杆は細かい間隔で突出され一種の百足脚
状を呈し、単一の青果物に対し数本(例えば、前後左右
の4本)の挾持腕杆で挾持され確実は把持がなされる。
また、挾持腕杆は板バネ製で所謂腰があるため、青果物
の形状に大小があっても板バネの弾性により適宜撓み確
実な把持がなされる。勿論、青果物が人参等の長尺物で
もその長手方向において複数本の挾持腕杆が両側より臨
むようになり、各種青果物の把持か可能となる。なお、
一旦把持した青果物の解放は、少なくとも所定のキャリ
ア部の末端部分に配設した順次対向間隔を拡げる解放用
案内レールに摺動駒体が摺接し強制的に拡げ自動落下と
する。
【0012】また、給送コンベヤを2基所定間隙を置い
て直線配置とし、この間隙部を渡し込む搬送装置では、
前段の給送コンベヤ上の青果物を前記同様に挟接用案内
レールで対向間隔を順次狭められる両摺動駒体の挟接腕
杆で一旦把持し、この状態で間隙部を通過し、この通過
時に下方に配置した青果物用下面測定器で、両側を挾持
腕杆で挾持された青果物中央下面(露出部)となる外観
を測定し、下面における色,傷,汚れなどを検査する。
なお、青果物のその他周囲の外観及び形状,寸法の測定
装置は、前工程で予め行いこの下面測定値と総合するも
のである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例の図に基づ
いて説明すれば、次の通りである。
【0014】図は、塊状青果物を、例えばみかん使用と
し、その下面外観を直接測定し得る実施例とした搬送装
置を示すもである。1は青果物(みかん)Aを1個宛て
として給送する細幅ベルトよりなる給送コンベヤで、こ
の前段となる該給送コンベヤ1の前方に所定の間隙2を
介し乗り継ぎとなる後段の給送コンベヤ3を直線配置す
る。4は前記2基の給送コンベヤ1,3の上方位置にあ
って少なくともその前後部分に跨がるよう配置した搬送
装置で、該搬送装置4の構成は、左右に対向配置した機
枠17側の前後部両側に配すスプロケット5,5に夫々
掛ける無端となる走行チェーン6に、多数本の挾持用支
持軸7を一定間隔に差し渡す軸架として搬送路本体4′
とし、この各挾持用支持軸7の両側部分には、該支持軸
7の軸方向に摺動自在となる摺動駒体8を配設し、該両
摺動駒体8は下端に抱え屈曲部9を付けた板バネ製の挾
持腕杆10を突設している。また、この走行チェーン6
の下部位置となるキャリア部6aの手前部分(リターン
部6b側)から該キャリア部6aの両側には夫々前記挾
持用支持軸7に沿うように挟接用案内レール11を、両
摺動駒体8の対向間隔を順次狭めるよう適宜屈曲させて
敷設し、両摺動駒体8が回動時に固定となる挟接用案内
レール11に摺接しキャリア部6a側に向かうにつれ対
向間隔を自動的に狭める構成とする。また、後段となる
他の給送コンベヤ3の真上に臨む走行チェーン6のキャ
リア部末端位置6a′の両側からリターン部6b側の両
側に向けては、両摺動駒体8の対向間隔を順次拡げる解
放用案内レール12を別途敷設し、この広幅構成となる
解放用案内レール12は少なくとも前記挟接用案内レー
ル11が始まる端まで連続させるものである。
【0015】この場合、前記キャリア部6aで両摺動駒
体8の対向間隔(幅)は最小となり、その下端に設けた
両挾持腕杆10の抱え屈曲部9位置で青果物把持部13
が構成される。また、挾持用支持軸7に対する摺動駒体
8の装着は、例えばプラスチック製摺動駒体8の前後に
貫通した軸孔8a,8aに、走行チェーン6の各ピン6
c位置となる小さい間隔に配設の支持軸7,7を挿通す
る2本軸支持とし、軸方向へ摺動自在とし、且つ各摺動
駒体8に突設された挾持腕杆10群は細かい間隔とな
り、全体として百足脚状を呈する構成である。
【0016】14は2基の給送コンベヤ1,3の間隙2
の下方に組み込んだ青果物の下面外観を検査する公知の
カメラ式下面測定器で、前記青果物把持部13で抱える
ように挟接された青果物Aが間隙2を通過する時にその
下面(底面)を測定する構成である。なお、青果物Aの
残る外周囲(上面,左右面等)の外観測定は、前記工程
で公知のカメラ式測定装置(図示せず)で行い、双方の
測定値を合わせ全外周域の外観検査値とする。15はキ
ャリア部の両側部分に機枠側より水平突設した挟接用案
内レール11端を固定する支持プレートを示す。16は
機枠17a側の上部に配置した走行チェーン6の駆動モ
ータ、18は機台17b側に配置した給送コンベヤ1,
3の駆動モータで、該給送コンベヤ1と3の双方に伝達
チェーン19を掛け連動する。20は挾持腕杆10の外
側を覆うスポンジ等よりなる緩衝部材を示す。
【0017】次にこの作用を説明すると、先ず青果物
(みかん)Aが1個単位で載る細幅の給送コンベヤ1に
1個宛てとして給送すれば、該給送コンベヤ1の上方に
位置する搬送装置4は、左右対向の走行チェーン6に差
し渡した挾持用支持軸7の両側部分に配設の両摺動駒体
8に突設した脚状の挾持腕杆10が、リターン部6b側
からキャリア部6a側に回動するときに両側の挟接用案
内レール11に接触し内側へ順次摺動規制され対向間隔
を狭めるため、両挾持腕杆10の下端の両抱え屈曲部9
で給送コンベヤ1上の青果物Aの下部両側に挟むように
臨む(図6参照)。この場合、青果物Aの下部は塊状で
円弧呈するため、この円弧下部Aaに抱え屈曲部9が入
り込むようになり、該抱え屈曲部9で挟みめば青果物A
は必然的に少し抱え込み、持ち上げられ状態の把持とな
る。即ち、給送コンベヤ1上の青果物Aは抱え屈曲部9
で把持されたとき、コンベヤ面より少し持ち上がる離反
状態(図9参照)となる。
【0018】この単一の青果物Aに対する抱え屈曲部9
の把持は、例えば、抱え屈曲部9の形状が板バネ製でそ
の板幅が11mmで,且つ配列間隔が使用チェーンにみあ
る16mmを取る細かい間隔であるため、みかん等の青果
物Aにあっては前後,左右等となる複数箇所の両側に抱
え屈曲部9が臨み部分挾持がなされる。従って、青果物
Aの真下面Abには何等の障害物(抱え屈曲部9)が位
置しない把持状態で搬送される。なお、走行チェーン6
と給送コンベヤ1,3の回転速度は同期させ給送コンベ
ヤ1上の青果物Aに対する挾持腕杆10の挾持込みにず
れ等を招かないようにしている。
【0019】また、挾持腕杆10自体の構成は、例えば
図5に示すように細幅の板バネを所定長さに切断し脚状
とし、且つその基部側に向け長さの異なる板バネを数枚
順次重ね基方に向かい所謂腰のある構造としたため、小
粒な青果物Aにあっては先端の1枚板バネ部分の挾持腕
杆10と抱え屈曲部9で挾持するようになり、大粒の青
果物Aであれば、挾持腕杆10との挾接位置が上が必然
的に腰のある板バネ部分で挾持するようになり十分な把
持を得る。
【0020】この場合、挾持腕杆10の構成を、図11
に示す他の実施例の形状としてもよい。即ち、挾持腕杆
10の下端部に形成する抱え屈曲部9の形状を、前記の
如く単に板バネを屈曲した構成でなく、支持耳10aを
下端両側に折り曲げ、該支持耳10a間にブレーキシュ
ーの如き円弧状抱え屈曲部9′を支点枢着で取付けた構
成でもよい。このように別途の円弧状抱え屈曲部9′を
配設するタイプでは、青果物Aに対する両側からの挾持
がより確実となる。
【0021】ここにおいて、給送コンベヤ1上の青果物
Aは、挾持腕杆10による把持では少し持ち上げられた
状態で維持(挟接用案内レール11の規制のため)され
たまま搬送され、該給送コンベヤ1と給送コンベヤ3と
の間隙2を通過する。このとき、青果物Aは下半球部分
の両側を、数本の挾持腕杆10による一種の爪係合で部
分把持されるため、下面Abの主部が下方にあって露出
状態に現れる(図8参照)。従って、間隙2を通過の青
果物Aの下面Abは、下方に配置した公知のカメラ式測
定器14で直接外観を撮影し色,傷,汚れ等を確実に検
査し得る。
【0022】この後、搬送装置4の両挾持腕杆10の抱
え屈曲部9で把持された青果物Aが間隙2を通過し次段
の給送コンベヤ3の真上位置に移動し、青果物Aを把持
した両挾持腕杆10がキャリア部末端位置6a′まで進
むと、両挾持腕杆10を取付けた両摺動駒体8が、各摺
動駒体8の内側に別途敷設した順次外側に拡げられる解
放用案内レール12で内側面を摺接し、外側に押し拡げ
の規制となり、両摺動駒体8の挾持腕杆10の対向間隔
が拡がり抱え屈曲部9の把持が解け青果物Aを放たれ給
送コンベヤ3上に落下載置される。即ち、両挾持腕杆1
0の抱え屈曲部9が両外側に移行(開き)把持を解く。
勿論、この箇所では間隔を狭める挾持用案内レール11
は敷設されず解放用案内レール12のみが位置する。
【0023】ここで、解放用案内レール12はキャリア
部末端位置6a′から上部のリターン部6b側に及ぶ連
続敷設としたため、両摺動駒体8と一体の挾持腕杆10
は対向間隔を拡げた状態で回動しリターン部4b側を移
行する。
【0024】即ち、本発明の搬送装置4は、対向の走行
チェーン6に差し渡した多数本の支持軸7の両側部分に
摺動自在とした一対の摺動駒体8より突設の挾持腕杆1
0で青果物Aを挟み抱える把持動作を取るため、青果物
の形状が塊状(球状)を呈していれば大小関係なくキャ
リア部位置で把持し、この状態を維持しながら所定距離
分を搬送する。ここで、挾持腕杆10は板バネ製の構造
で基方に向け板厚としておけば、大きな青果物に対して
は所謂腰のある基方で挟むようになりより確実な把持が
可能となる。しかも、走行チェーン6を長く設定すれ
ば、長路搬送が簡単にできる。
【0025】また、挾持腕杆10が搬送方向に対し細か
い間隔で配設され全体として百足脚状の構成のため、単
一の青果物Aに対し数本の挾持腕杆10をもって挾持す
ればよく、また、例えば図10に示す他の態様の如く長
尺物の青果物A′でも十分対処し得る。即ち、青果物
A′が人参の場合、給送コンベヤ1の長手方向に向けた
状態として1個宛に給送すれば、青果物(人参)A′の
両側下部に、前記同様に対向間隔が狭められてくる挾持
腕杆10の本数がその長さに見合う本数が臨むため、確
実な把持がなされる。勿論、挾持腕杆10自体が板バネ
製で適宜撓むため、人参,大根などの頭部が大径で先端
に向け小径となるテーパー状となった形状でも、各挾持
腕杆10の抱え屈曲部9が両側下部に回り込み把持がで
きる。
【0026】
【発明の効果】上述の様に、本発明の塊状青果物の搬送
装置は左右の走行チェーン間に差し渡した多数本の挾持
用支持軸の両側部分に抱え屈曲部付き挾持腕杆を突設し
た摺動駒体を配設し、両摺動駒体をキャリア部位置で挾
持用案内レールの規制で対向間隔を狭め、キャリア部末
端位置で他の解放用案内レールにより対向間隔を拡げる
ようにしたので、給送コンベヤ上の単一の塊状青果物を
両側から順次狭まる挾持腕杆の抱え屈曲部で挾持され、
少し抱え上げられた状態で把持されるため、青果物は給
送コンベヤから離反し所定距離部を搬送し得、各種の搬
送装置として対応ができる。しかも、挾持腕杆は搬送路
長手方向に対し細かい間隔で多数本を配列し一種の百足
脚状構成としたため、青果物の大きさに応じた脚本数で
の部分把持となり、みかん等の球状青果物は勿論のこ
と、人参等の長尺物青果物にあっても無理のない把持が
なされて搬送できる。更に、挾持腕杆自体を板バネ製と
し基方を順次板厚とし所謂腰を付けた構造とすれば、青
果物が大型になって挟接点が上がっても確実な抱え込み
の把持がなされ、搬送中の落下を招かず、且つ抱え屈曲
部で挾持するため青果物に対する挾持圧を必要以上に上
げなくとも把持でき、表皮を傷めることもない。また、
摺動駒体の摺動を長手方向に敷設した挾持用案内レール
又は解放用案内レールの機械的な位置規制で行うため、
誤動作のない確実な左右摺動ができる。
【0027】しかも、青果物に対する挾持腕杆の把持
が、下部両側を数本の臨むだけの部分把持となるため、
青果物の真下位置(下面)には障害物(挾持腕杆)が位
置せず下面が露出した状態となるため、例えば給送コン
ベヤを2基を所定間隙を隔て前後配置とし、この間隙部
に下面の外観測定器を配置すれば、確実な下面の外観検
査ができ、従来の青果物の底面を除く周囲の外観検査と
合わせれば周囲全域の外観検査が可能となる等の効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塊状青果物の搬送装置の一実施例の要
部を側面図である。
【図2】同搬送本体と給送コンベヤとの関係を示す説明
図である。
【図3】挟接用案内レールと解放用案内レールを示す斜
視図である。
【図4】挾持腕杆を備えた摺動駒体と挾持用支持軸との
関係を示す斜視図である。
【図5】摺動駒体と挾持腕杆の分離した斜視図である。
【図6】搬送本体のリターン部端からキャリア部側に挟
接用案内レールの規制で順次挾持腕杆の間隔を狭める摺
動駒体の移行状態の説明図である。
【図7】供給コンベヤ上の青果物を挾持腕杆の抱え屈曲
部で把持して搬送する説明図である。
【図8】2基の給送コンベヤの間隙の下方から見た挾持
腕杆の抱え屈曲部による部分把持を示す説明図である。
【図9】挾持用支持軸を摺動する摺動駒体の挾持腕杆の
抱え屈曲部で青果物を挾持し給送コンベヤより少し持ち
上がった状態を示す説明図である。
【図10】人参等の長尺物青果物を抱え腕で把持した説
明図である。
【図11】挾持腕杆の他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 給送コンベヤ 2 間隙 6 走行チェーン 6a キャリア部 7 挾持用支持軸 8 摺動駒体 9 抱え屈曲部 10 挾持腕杆 11 挟接用案内レール 12 解放用案内レール 14 測定器

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個宛て給送コンベヤの前部分上方に、
    左右対向の無端となる走行チェーン間に多数本の挾持用
    支持軸を一定間隔に差し渡してなる搬送路本体と、前記
    各挾持用支持軸の両側部分に夫々摺動自在とする下端に
    抱え屈曲部を配す挾持腕杆を突設した摺動駒体と、前記
    走行チェーンのキャリア部の手前部分からキャリア部位
    置に亘る両側に敷設した両摺動駒体の対向間隔を狭める
    挟接用案内レールと、該挟接用案内レールより内側に臨
    む走行チェーンの少なくともキャリア部末端からリター
    ン部に亘り両摺動駒体の対向間隔を拡げる解放用案内レ
    ールを両側に敷設し、前記キャリア部位置で挟接用案内
    レールに摺接して間隔を狭めた両摺動駒体の挾持腕杆の
    抱え屈曲部にて青果物把持部を構成し、この数本の挾持
    腕杆の抱え屈曲部で給送コンベヤ上の青果物の下部分を
    挟接把持し適宜距離分を搬送し、搬送後の両摺動駒体を
    解放用案内レールで間隔を拡げ青果物把持を解くことを
    特徴とする塊状青果物の搬送装置。
  2. 【請求項2】 2基の1個宛て給送コンベヤを所定間隙
    を隔て直線配置とし、この間隙部を含む前記両給送コン
    ベヤの前後部分に亘る上方位置に、左右対向の無端とな
    る走行チェーン間に多数本の挾持用支持軸を一定間隔に
    差し渡してなる搬送路本体と、前記各挾持用支持軸の両
    側部分に夫々摺動自在とする下端に抱え屈曲部を配す挾
    持腕杆を突設した摺動駒体と、前記走行チェーンのキャ
    リア部の手前部分からキャリア部位置に亘る両側に敷設
    した両摺動駒体の対向間隔を狭める挟接用案内レール
    と、該挟接用案内レールより内側に臨む走行チェーンの
    少なくともキャリア部末端からリターン部に亘り両摺動
    駒体の対向間隔を拡げる解放用案内レールを両側に敷設
    し、前記キャリア部位置で挟接用案内レールに摺接して
    間隔を狭めた両摺動駒体の挾持腕杆の抱え屈曲部にて青
    果物把持部を構成し、且つ前記2基の給送コンベヤの間
    隙部に青果物用下面測定器を配置し、走行チェーン側の
    数本の挾持腕杆の抱え屈曲部で前段の給送コンベヤ上の
    青果物の下部分両側を挟接把持し、前記間隙部の通過で
    青果物の底面を下面測定器で測定し、後段の給送コンベ
    ヤ上に解放用案内レールで両摺動駒体の間隔を拡げ青果
    物を放つことを特徴とする塊状青果物の搬送装置。
  3. 【請求項3】 摺動駒体が、2本の挾持用支持軸を貫通
    し摺動する構成である請求項1又は2記載の塊状青果物
    の搬送装置。
  4. 【請求項4】 挾持腕杆が、細幅の板バネ構成で基方を
    肉厚としてなる請求項1又は2記載の塊状青果物の搬送
    装置。
  5. 【請求項5】 挾持腕杆の抱え屈曲部が、円弧状抱え片
    である請求項1又は2記載の塊状青果物の搬送装置。
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