JP2737014B2 - 合成樹脂製ハニカム構造体およびその製造方法 - Google Patents
合成樹脂製ハニカム構造体およびその製造方法Info
- Publication number
- JP2737014B2 JP2737014B2 JP1241670A JP24167089A JP2737014B2 JP 2737014 B2 JP2737014 B2 JP 2737014B2 JP 1241670 A JP1241670 A JP 1241670A JP 24167089 A JP24167089 A JP 24167089A JP 2737014 B2 JP2737014 B2 JP 2737014B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peripheral wall
- honeycomb structure
- width
- synthetic resin
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、積み重ねることにより所望の肉厚となる合
成樹脂製ハニカム構造体および所望の肉厚の合成樹脂製
ハニカム構造体の製造方法に関する。
成樹脂製ハニカム構造体および所望の肉厚の合成樹脂製
ハニカム構造体の製造方法に関する。
合成樹脂製ハニカム構造体は、種々の用途に用いられ
る軽量構造体として注目されている。
る軽量構造体として注目されている。
従来、合成樹脂でハニカム構造体を製造する方法とし
ては、接着剤を用いる方法、ダイスを通して押し出
すことによる方法、インジェクション方式による方法
とがある。しかし、接着剤を用いる方法は手間がかかる
という問題があり、上記の押し出し方法は、ハニカム
構造体の肉厚(長さ)を大きくすることができるが、複
雑な手段を必要とするうえに面精度やセル構造精度を高
めるのが困難である。また、上記のインジェクション
方式による方法は、金型を用いるためハニカム構造体の
面積を大きくしたり面積度を高めたりすることはできる
が、肉厚(長さ)を大きくすることはできないという欠
点がある。
ては、接着剤を用いる方法、ダイスを通して押し出
すことによる方法、インジェクション方式による方法
とがある。しかし、接着剤を用いる方法は手間がかかる
という問題があり、上記の押し出し方法は、ハニカム
構造体の肉厚(長さ)を大きくすることができるが、複
雑な手段を必要とするうえに面精度やセル構造精度を高
めるのが困難である。また、上記のインジェクション
方式による方法は、金型を用いるためハニカム構造体の
面積を大きくしたり面積度を高めたりすることはできる
が、肉厚(長さ)を大きくすることはできないという欠
点がある。
本発明は、積み重ねることにより容易に所望の肉厚と
なる合成樹脂製ハニカム構造体および所望の肉厚の合成
樹脂製ハニカム構造体の製造方法を提供することを目的
とする。
なる合成樹脂製ハニカム構造体および所望の肉厚の合成
樹脂製ハニカム構造体の製造方法を提供することを目的
とする。
本発明の合成樹脂製ハニカム構造体は、ハニカム構造
体の上面のセル開口部の周壁の頂部に該周壁に沿って溝
を形成すると共に、前記溝の底から若干下の周壁の幅a
を下面のセル開口部の周壁の底部の幅bよりも僅かに大
きくしかつ底部方向に行くにつれて周壁の幅を徐々に小
さくしてなることを特徴とする。
体の上面のセル開口部の周壁の頂部に該周壁に沿って溝
を形成すると共に、前記溝の底から若干下の周壁の幅a
を下面のセル開口部の周壁の底部の幅bよりも僅かに大
きくしかつ底部方向に行くにつれて周壁の幅を徐々に小
さくしてなることを特徴とする。
また、本発明の合成樹脂製ハニカム構造体の製造方法
は、ハニカム構造体の上面のセル開口部の周壁の頂部に
該周壁に沿って溝を形成すると共に、前記溝の底から若
干下の周壁の幅aを下面のセル開口部の周壁の底部の幅
bよりも僅かに大きくしかつ底部方向に行くにつれて周
壁の幅を徐々に小さくしたハニカム構造体を合成樹脂で
インジェクション方式により製造し、ついで得られるハ
ニカム構造体の複数個を上面の前記溝に下面のセル開口
部の周壁の底部が嵌入するように順次積層させることを
特徴とする。
は、ハニカム構造体の上面のセル開口部の周壁の頂部に
該周壁に沿って溝を形成すると共に、前記溝の底から若
干下の周壁の幅aを下面のセル開口部の周壁の底部の幅
bよりも僅かに大きくしかつ底部方向に行くにつれて周
壁の幅を徐々に小さくしたハニカム構造体を合成樹脂で
インジェクション方式により製造し、ついで得られるハ
ニカム構造体の複数個を上面の前記溝に下面のセル開口
部の周壁の底部が嵌入するように順次積層させることを
特徴とする。
以下、図を参照してこの手段につき詳しく説明する。
第1図は本発明の合成樹脂製ハニカム構造体の一例の
一部を示す斜視説明図である。第1図において、ハニカ
ム構造体Aは、複数の蜂の巣状のセル(空隙部)1から
なり、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどの熱可塑性樹脂から形成される。hは肉厚
を表わす。
一部を示す斜視説明図である。第1図において、ハニカ
ム構造体Aは、複数の蜂の巣状のセル(空隙部)1から
なり、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどの熱可塑性樹脂から形成される。hは肉厚
を表わす。
第2図にハニカム構造体Aの上面のセル1の開口部を
拡大して示す。第2図において、セル1の開口部の周壁
2の頂部には、この周壁2に沿って溝3が形成されてい
る。この溝3は、ハニカム構造体Aの上面における周壁
2の頂部の50%以上に形成されていればよく、必ずしも
全てに形成されていなくてもよい。
拡大して示す。第2図において、セル1の開口部の周壁
2の頂部には、この周壁2に沿って溝3が形成されてい
る。この溝3は、ハニカム構造体Aの上面における周壁
2の頂部の50%以上に形成されていればよく、必ずしも
全てに形成されていなくてもよい。
第3図に第2図におけるM−M線断面を示す。第3図
において、ハニカム構造体Aの下面のセル1の開口部の
周壁の底部の幅bが前記溝3の幅cと等しいか又は僅か
に小さくなっている(b≦c)。この幅bは、溝3に周
壁2の底部が嵌入できる程度に幅cと等しいか又は若干
小さければよい。また、溝3の底から若干下の周壁2の
幅aは底部の幅bよりも僅かに大きく(a>b)、底部
方向に行くにつれて周壁の幅が徐々に小さくなってい
る。製造に際して金型から周壁2を抜き易くするためで
ある。溝3の底から周壁2の底までの距離dは、100mm
以下である。
において、ハニカム構造体Aの下面のセル1の開口部の
周壁の底部の幅bが前記溝3の幅cと等しいか又は僅か
に小さくなっている(b≦c)。この幅bは、溝3に周
壁2の底部が嵌入できる程度に幅cと等しいか又は若干
小さければよい。また、溝3の底から若干下の周壁2の
幅aは底部の幅bよりも僅かに大きく(a>b)、底部
方向に行くにつれて周壁の幅が徐々に小さくなってい
る。製造に際して金型から周壁2を抜き易くするためで
ある。溝3の底から周壁2の底までの距離dは、100mm
以下である。
このようにしてなる本発明の合成樹脂製ハニカム構造
体は、複数個を上面の溝3に下面のセル開口部の周壁2
の底部が嵌入するように順次積み重ねることにより、所
望の肉厚とすることができる。なお、ここでいう“ハニ
カム”とは、セル1の面形状が正6角形(蜂の巣状)ば
かりでなく、3角形、4角形などの種々の形状を包含す
る。
体は、複数個を上面の溝3に下面のセル開口部の周壁2
の底部が嵌入するように順次積み重ねることにより、所
望の肉厚とすることができる。なお、ここでいう“ハニ
カム”とは、セル1の面形状が正6角形(蜂の巣状)ば
かりでなく、3角形、4角形などの種々の形状を包含す
る。
また、本発明においては、このような合成樹脂製ハニ
カム構造体をインジェクション方式により製造する。こ
の場合、常法によればよい。インジェクション方式によ
るため、金型を変えることによりハニカム構造体の面積
を任意に大きくすることができ、かつ面精度を高めるこ
とができる。ついで、得られるハニカム構造体の複数個
を上面の溝3に下面のセル開口部の周壁2の底部が嵌入
するように順次積層させる。これにより、大面積であっ
て面精度が良好で、軽量(例えば、かさ比重0.02〜0.1
0)の所望の肉厚の合成樹脂製ハニカム構造体を製造す
ることができる。
カム構造体をインジェクション方式により製造する。こ
の場合、常法によればよい。インジェクション方式によ
るため、金型を変えることによりハニカム構造体の面積
を任意に大きくすることができ、かつ面精度を高めるこ
とができる。ついで、得られるハニカム構造体の複数個
を上面の溝3に下面のセル開口部の周壁2の底部が嵌入
するように順次積層させる。これにより、大面積であっ
て面精度が良好で、軽量(例えば、かさ比重0.02〜0.1
0)の所望の肉厚の合成樹脂製ハニカム構造体を製造す
ることができる。
以上説明したように本発明の合成樹脂製ハニカム構造
体は、積み重ねることにより容易に所望の肉厚となるこ
とができる。また、本発明の製造方法によれば、大面積
であって面精度が良好で、所望の肉厚の合成樹脂製ハニ
カム構造体を容易に製造することができる。
体は、積み重ねることにより容易に所望の肉厚となるこ
とができる。また、本発明の製造方法によれば、大面積
であって面精度が良好で、所望の肉厚の合成樹脂製ハニ
カム構造体を容易に製造することができる。
第1図は本発明の合成樹脂製ハニカム構造体の一例の一
部を示す斜視説明図、第2図はこのハニカム構造体の上
面のセルの開口部を拡大して示した平面視説明図、第3
図は第2図におけるM−M線断面説明図である。 1……セル、2……周壁、3……溝。
部を示す斜視説明図、第2図はこのハニカム構造体の上
面のセルの開口部を拡大して示した平面視説明図、第3
図は第2図におけるM−M線断面説明図である。 1……セル、2……周壁、3……溝。
Claims (2)
- 【請求項1】ハニカム構造体の上面のセル開口部の周壁
の頂部に該周壁に沿って溝を形成すると共に、前記溝の
底から若干下の周壁の幅aを下面のセル開口部の周壁の
底部の幅bよりも僅かに大きくしかつ底部方向に行くに
つれて周壁の幅を徐々に小さくしてなる合成樹脂製ハニ
カム構造体。 - 【請求項2】ハニカム構造体の上面のセル開口部の周壁
の頂部に該周壁に沿って溝を形成すると共に、前記溝の
底から若干下の周壁の幅aを下面のセル開口部の周壁の
底部の幅bよりも僅かに大きくしかつ底部方向に行くに
つれて周壁の幅を徐々に小さくしたハニカム構造体を合
成樹脂でインジェクション方式により製造し、ついで得
られるハニカム構造体の複数個を上面の前記溝に下面の
セル開口部の周壁の底部が嵌入するように順次積層させ
ることを特徴とする合成樹脂製ハニカム構造体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1241670A JP2737014B2 (ja) | 1989-09-20 | 1989-09-20 | 合成樹脂製ハニカム構造体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1241670A JP2737014B2 (ja) | 1989-09-20 | 1989-09-20 | 合成樹脂製ハニカム構造体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03104628A JPH03104628A (ja) | 1991-05-01 |
JP2737014B2 true JP2737014B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=17077772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1241670A Expired - Lifetime JP2737014B2 (ja) | 1989-09-20 | 1989-09-20 | 合成樹脂製ハニカム構造体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2737014B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009141890A1 (ja) | 2008-05-20 | 2009-11-26 | イビデン株式会社 | ハニカム構造体および排ガス浄化装置 |
JP4636343B2 (ja) | 2008-09-02 | 2011-02-23 | ソニー株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム |
-
1989
- 1989-09-20 JP JP1241670A patent/JP2737014B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03104628A (ja) | 1991-05-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10160180B2 (en) | Molded polymeric structure, method and apparatus for making same | |
JP2737014B2 (ja) | 合成樹脂製ハニカム構造体およびその製造方法 | |
JPH028004Y2 (ja) | ||
US20150165723A1 (en) | Molded polymeric structure, method and apparatus for making same | |
JP2000017776A (ja) | ハニカム中空体内に発泡樹脂を注入して形成した合成樹脂製建築材 | |
JPH10140823A (ja) | コンクリート型枠 | |
JPH08144510A (ja) | プラスチック型枠パネル | |
CN112109389A (zh) | 结构板和桌子 | |
JPS6210354Y2 (ja) | ||
JPS606308Y2 (ja) | 風呂蓋 | |
JP2784918B2 (ja) | 組み合わせブロック | |
JPS6018368Y2 (ja) | 包装用緩衝材 | |
JP3001494U (ja) | コンクリート型枠 | |
CN205878508U (zh) | 一种双层立体风口 | |
JPH082312Y2 (ja) | 建築用の合成樹脂製型枠 | |
JPS6344201Y2 (ja) | ||
JPS5918315Y2 (ja) | 乾燥用かご | |
JP3225305B2 (ja) | 建築型枠用の合成樹脂製単位枠 | |
JPS6041190Y2 (ja) | 風呂蓋 | |
EP3233466B1 (en) | Molded polymeric structure, method and apparatus for making same | |
JP2003001735A (ja) | プラスチック段ボール | |
JPH0356207Y2 (ja) | ||
JPH09314159A (ja) | 浄化槽 | |
JPS643517Y2 (ja) | ||
JPH10220648A (ja) | 管台用スペーサー |