JP2735960B2 - 液面制御方法 - Google Patents

液面制御方法

Info

Publication number
JP2735960B2
JP2735960B2 JP3099329A JP9932991A JP2735960B2 JP 2735960 B2 JP2735960 B2 JP 2735960B2 JP 3099329 A JP3099329 A JP 3099329A JP 9932991 A JP9932991 A JP 9932991A JP 2735960 B2 JP2735960 B2 JP 2735960B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid level
melt
crucible
single crystal
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3099329A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0692784A (ja
Inventor
大介 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP3099329A priority Critical patent/JP2735960B2/ja
Application filed by Mitsubishi Materials Silicon Corp, Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Silicon Corp
Priority to EP98114809A priority patent/EP0911430B1/en
Priority to KR1019920703354A priority patent/KR100237848B1/ko
Priority to PCT/JP1991/001790 priority patent/WO1992019797A1/ja
Priority to EP92901939A priority patent/EP0536405B1/en
Priority to US07/962,185 priority patent/US5408952A/en
Priority to DE69133236T priority patent/DE69133236T2/de
Priority to DE69132009T priority patent/DE69132009T2/de
Priority to FI925866A priority patent/FI120102B/fi
Publication of JPH0692784A publication Critical patent/JPH0692784A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2735960B2 publication Critical patent/JP2735960B2/ja
Priority to FI20040787A priority patent/FI120546B/fi
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チョクラルスキー法に
より単結晶の引き上げ製造を行う際に溶融液面の位置を
制御するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン等の単結晶を製造する方法とし
ては、ルツボ内に収納された単結晶原料を溶融させ、こ
の溶融液から単結晶を引き上げ成長させる、いわゆるチ
ョクラルスキー法が一般的に採用されている。ところで
この方法では、単結晶が引き上げられるに従って溶融液
面が低下すると溶融液表面すなわち単結晶成長面の状態
が変化してしまい、ついには単結晶が引上げられなくな
る。また溶融液面が変化すると溶融液からの酸素の蒸発
量が変化し得られる単結晶の軸方向の酸素濃度が変化す
る。さらに近年ウェーハの酸素析出を利用するIG(In
trinsic Gettering)処理が行われるようになり酸素濃
度の厳密な制御が求められている。
【0003】この問題点に対処するために、従来は比率
制御だけにより溶融液面の制御を行なっていた。この方
法は、単結晶の引き上げられる体積に相当する液面変位
分を補うようにルツボを引き上げ速度に対して一定速度
で上昇させることにより、溶融液面の位置を一定に保と
うとする方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単結晶の引き
上げの際の自動直径制御装置では結晶が所定の直径にな
る定形部に入る前の肩作りの初期段階での液面の一定化
は比率が小さすぎ、比率制御による液面の一定化が出来
ないため、以後の厳密な液面位置を設定出来ず、また単
結晶の引き上げを行なう温度での熱変形によるルツボ内
容積の変化によっても液面の変動が生じることもある。
従って、上記比率制御だけによる溶融液面の制御方法に
おいても厳密に液面を制御することは出来なかった。ま
た単結晶の酸素濃度は液面の温度と結晶の冷却度に依存
し、液面に当たるアルゴンガスの流量と蒸発するSiO
の量を制御する必要があり、引上開始時から終了までの
全期間の液面の位置を正確に制御する必要がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、溶融液面の位置をより厳密に制御できる方法を提供
することにより、軸方向における酸素濃度のバラツキを
押さえる事によるより均一な単結晶を製造できるように
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1の液面制御方法では、溶融液の液面にレーザー光を入
射させ、溶融液面からの反射光を検知することによって
溶融液面の位置を測定し、溶融液面の位置が設定値と等
しい時はルツボを所定速度で上昇させ、溶融液面の位置
が設定値より高い時は、前記所定速度から所定比率だけ
低下させたものをルツボの上昇速度とし、溶融液面の位
置が設定値より低い時は、前記所定速度に所定比率だけ
増加させたものをルツボの上昇速度とする補正を行って
液面の位置を制御する上昇速度補正工程を備え、該上昇
速度補正工程を、所定時間毎に溶融液面の位置が設定値
と等しくなるまで複数回行うとともに、n回目の上昇速
度補正工程における前記所定比率を、 一定比率×n で算出される値に設定する ことを特徴とする。
【0007】
【0008】
【作用】溶融液の液面はるつぼ回転の影響とSiOの蒸
発によりさざなみをうっており、液面にレーザー光を入
射すると入射レーザー光は溶融液面で反射される。そし
てこの反射レーザー光検知することにより溶融液面の
位置の設定値からの変位分を正確に割り出せる。そして
この変位分に応じてルツボを上昇させると、溶融液面の
位置を制御できる。
【0009】また溶融液の液面にレーザー光を入射さ
せ、溶融液面からの反射光を検知することによって溶融
液面の位置を測定し、溶融液面の位置が設定値と等しい
時はルツボを所定速度で上昇させ、溶融液面の位置が設
定値より高い時は、前記所定速度から所定比率だけ低下
させたものをルツボの上昇速度とし、溶融液面の位置が
設定値より低い時は、前記所定速度に所定比率だけ増加
させたものをルツボの上昇速度とする補正を行って液面
の位置を制御する上昇速度補正工程を、所定時間毎に溶
融液面の位置が設定値と等しくなるまで複数回行うとと
もに、n回目の上昇速度補正工程における前記所定比率
を、 一定比率×n で算出される値に設定する と、たとえ溶融液面の位置が
設定値から外れたとしても液面位置をより厳密に制御で
き、溶融液面すなわち単結晶成長面の状態を安定化させ
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の液面制御方法
について詳しく説明する。
【0011】図1は、本発明の液面制御方法を実施する
ために用いる単結晶引上装置の一例を示すものである。
【0012】この図において符号1は炉本体であり、こ
の炉本体1のほぼ中央部には石英ルツボ2が設けられて
いる。この石英ルツボ2の内部には単結晶原料が配さ
れ、溶解中は融液6となっている。そしてこの石英ルツ
ボ2は、黒鉛サセプタ3を介して昇降自在かつ回転自在
な下軸4に取り付けられている。また上記石英ルツボ2
の周囲には、この石英ルツボ2内の融液6の温度を制御
するカーボン製ヒータ7が設置されている。さらにこの
ヒータ7と炉本体1との間には保温筒8が配置されてい
る。この保温筒8の内部には、複数の係止部によって、
筒状の輻射熱遮蔽体11が支持されており、この輻射熱
遮蔽体11は下方に向かうに従って縮径して形成されて
いる。この輻射熱遮蔽体11は引き上がった結晶の熱履
歴の変動を防止すると共に、ヒータ7等から発生したC
Oガス等が不純物として単結晶に導入されないような機
能を有しており、輻射熱遮蔽体11の先端と液面の距離
を厳密に設定しなければガス流路が一定とならない。
【0013】また、炉本体1の首部14には水冷された
単結晶冷却筒10が嵌め込まれている。この単結晶冷却
筒10は炉本体1内に突出しており、引上げ中のシリコ
ン単結晶の熱履歴を制御するためのものである。前記単
結晶冷却筒10と炉本体1の首部14との間には、筒状
のガス流路が形成されている。また、この単結晶冷却筒
10および炉本体1の首部14の内部には、種結晶5を
保持して引き上げるワイヤ9が昇降自在にかつ回転自在
に吊設されている。さらに、前記首部14の上端には、
アルゴンガスを単結晶冷却筒10内に供給する導入管2
0が連結されている。さらに炉本体1の肩部には窓1
2、12が設けられている。
【0014】また上記炉本体1の外部には、融液6の表
面にレーザー光を照射するためのレーザー発光装置1
3、液面6で反射したレーザー光を集光するための集光
レンズ15および集光した反射光を受光するための受光
センサ16が設置されている。さらに炉本体1の外部に
は、受光センサ16から出力された電流信号を液面位置
に直し設定値との変位を表示するモニタ17と、この変
位をフィードバックするフィードバック制御装置18
と、ルツボの位置を制御するルツボ制御装置19が設定
されている。
【0015】上記のように構成された単結晶引上げ装置
を用いて単結晶を製造する場合には、前記導入管20を
介してアルゴンガスを炉本体1内に導入して炉本体1内
の雰囲気をアルゴンガスに置換すると共に、予め石英ル
ツボ2内に収納した単結晶原料をヒータ7により溶解し
融液6とした後、この融液6の温度を単結晶引き上げに
適した温度に維持する(溶解工程)。
【0016】次いで、ワイヤ9を下降させて、ワイヤ9
の下端に保持された種結晶5の下面を融液6に接触させ
る。この後、石英ルツボ2と種結晶5とを互いに逆方向
に回転させ、ワイヤ9を一定速度で引き上げることによ
り、種結晶5の下端に単結晶の成長を開始させる。この
間、一定時間間隔おきにレーザー発光装置13からレー
ザー光を発生させ、融液6の液面に入射する。液面で反
射したレーザー光は集光レンズ15で集光され、受光セ
ンサ16により電流信号として出力され、さらにこの電
流信号はその時間での液面位置に変換されモニタ17に
表示される。液面位置が設定値から外れている場合は、
フィードバック制御装置18によってルツボ制御装置1
9にフィードバックされ、ルツボ制御装置19によっ
て、石英ルツボ2を一定速度で上昇させ融液6の液面を
制御する(シード工程)。
【0017】さらに、引き上げた単結晶の径が一定にな
る直前から、前記レーザ光により測定された液面位置が
設定値と等しい時はルツボ制御装置19により石英ルツ
ボ2を所定速度で上昇させ、溶融液面の位置が設定値よ
り高い時は、前記所定速度から一定比率を減算したもの
をルツボの上昇速度として石英ルツボ2を上昇させ、溶
融液面の位置が設定値より低い時は、前記所定速度に一
定比率を加算したものをルツボの上昇速度として石英ル
ツボ2を上昇させ、融液6の位置を制御する(肩工
程)。
【0018】このようにして、融液6の液面位置を制御
しつつシリコン単結晶を引き上げていくと、シリコン単
結晶の上部の肩部が輻射熱遮蔽体11の縮径された開口
部および単結晶冷却筒10の下端に接近することによ
り、単結晶冷却筒10の内部を流下するアルゴンガスの
流路抵抗が増大するが、その分、分岐管21に流れるア
ルゴンガスの流量が増え融液と輻射熱遮蔽体11の間に
ある加熱されたSiOを含むガスが吸い出される量が増
えるため、結果として、結晶成長面に供給されるアルゴ
ンガスの流れが急激に変動することが抑制される。従っ
て、石英ルツボ2内の結晶成長界面付近の急激な温度変
化が生じることなく、かつ融液6からのSiOの排気が
円滑に行われ、結晶欠陥がなく、酸素濃度の変化も小さ
いシリコン単結晶を引き上げ成長させることができる。
【0019】このようにして単結晶を目標の長さまで引
き上げたら、液面制御を終了させ、ヒータ7の電源を切
って単結晶の引き上げを終了する(ボトム工程)。
【0020】次に、前記の各工程における操作手順を図
2ないし図4に示すフローチャートに沿ってさらに詳し
く説明する。
【0021】 溶解工程 まず、溶解工程SWをON、またはヒータ7のパワーを
ONにし(ステップ30)、石英ルツボ2内に収納して
ある単結晶材料をヒータ7により溶解し融液6とする。
次いで、ルツボ位置が0点より上に位置していることを
確認(ステップ32)した後、レーザ発光装置13の電
源がONになる(ステップ34)。ここで、炉本体1内
に設けられた真空計(図示せず)が常圧の場合はOFF
にする。さらに液面位置のモニタ17の表示を開始する
(ステップ36)。
【0022】 シード工程 次いで、ワイヤ9を下降させて、ワイヤ9の下端に保持
された種結晶5の下面を融液6に接触させる。この後、
石英ルツボ2と種結晶5とを互いに逆方向に回転させ
(シード回転ON、ルツボ回転ON)、さらにワイヤ1
1を一定速度で引上げることにより、種結晶5の下端に
単結晶の成長を開始させる(シード遅送り上昇ON)。
(ステップ38)。ここで、上記シード回転、ルツボ回
転、シード遅送り上昇のうちいずれか一つでもOFFに
なると制御が中止され、の溶解工程のステップ32に
戻される。
【0023】ステップ38の後、第1の液面制御が行わ
れる(ステップ40)。この液面制御方法については図
3のフローチャートに沿ってさらに詳しく説明する。
【0024】まず、この液面制御開始にあたって、以下
の条件を満たしているかどうかがチェックされる(液面
制御開始条件)。 a レーザ液面制御フラグがセットされている。 b ヒータ7のパワーが入っている。 c 炉本体1内が所定の圧力以下に減圧されている。 d ルツボの位置が0点より上に位置している。 e シード回転ON、ルツボ回転ON、シード遅送り上
昇ON
【0025】a〜eの条件のうちまず、a,b,c,d
の条件を満たしていることが確認されたら(ステップ4
1のY)、サンプリング時間を0.1秒としてこの間隔
置きにレーザー発光装置13から発光したレーザー光を
融液6の液面に入射し、液面で反射したレーザー光は集
光レンズ15で集光され、受光センサ16で受光された
値をサンプリングする。さらに液面位置をスムージング
するためにサンプリングデータ数を50として、この5
0回のデータの平均を取って液面位置をモニタ17に表
示する(ステップ42,ステップ43)。
【0026】次に、さらに、eの条件を満たしている場
合に液面制御が開始される(ステップ44のY)。
【0027】まず、レスポンス時間(ルツボ上昇にフィ
ードバックする時間の間隔)を10秒に設定し、この時
間が経過したら(ステップ45)、液面位置が液面変位
許容値0.1mm以内にあるかどうかが判別される(ス
テップ46)。液面位置が液面変位許容値の範囲外の時
(ステップ46のY)は、ルツボ上昇速度を0.05m
m/minとしてルツボを上昇させ(ステップ47)、
液面位置が液面変位許容値内にある時(ステップ46の
N)は、ルツボの上昇を停止させる(ステップ48)。
【0028】ステップ48終了後、図2に示すステップ
50に進行する。
【0029】一方、ステップ41において、a〜dの条
件のうちのいずれかが満たされなくなった場合は、図2
に示すステップ30に戻される。またステップ44にお
いて、e条件が満たされなくなった場合は、図2に示す
ステップ38に戻される。
【0030】 肩工程 さらに、引き上げた単結晶の直径(肩直径)が検出さ
れ、ルツボ上昇開始を設定した直径になっているかどう
かが判別される(図2のステップ50)。設定された直
径になると、ルツボ上昇を開始し(ステップ52)、第
2の液面制御が行われる(ステップ60)。
【0031】一方、肩直径が設定された直径になってい
ない場合(ステップ50のN)は、ステップ40の第1
液面制御の工程が繰り返される。
【0032】第2の液面制御方法については図4のフロ
ーチャートに沿ってさらに詳しく説明する。
【0033】まず、第2液面制御開始にあたって、以下
の条件を満たしているかどうかがチェックされる(液面
制御開始条件)(ステップ61)。 f 第1の液面制御を行っている。 g 肩直径が予め設定された直径になりルツボが上昇し
て第2液面制御の開始準備ができている。
【0034】f,gの条件のいずれか一方でも満たして
いない場合(ステップ61のN)は図2におけるステッ
プ40に戻り、f,gの条件を満たしている場合(ステ
ップ61のY)は、レスポンス時間が10秒経過後(ス
テップ62)、液面位置が液面変位許容値0.1mm以
内にあるかどうかが判別される(ステップ63)。
【0035】液面位置が液面変位許容値の範囲内にある
場合(ステップ63のN)は、ステップ70に進み、
(シード上昇速度)×(ルツボ上昇比率)で算出される
ルツボ上昇速度(以下、標準ルツボ上昇速度という)で
ルツボを上昇させる。(すなわち、ルツボ上昇の比率補
正値は0である。)
【0036】一方、液面位置が液面変位許容値の範囲に
ない場合(ステップ63のY)は、以下のようにして液
面制御を行う。
【0037】まず、液面位置が液面設定値より低い時
は、ルツボの上昇速度を補正比率(一定比率)(5%)だ
け増加させて上昇速度を補正する(ステップ64)。レ
スポンス時間(所定時間)が10秒になり(ステップ6
5)、再び行われる液面測定で変位許容値の範囲内にあ
るかどうかが判別され(ステップ66)、液面位置が再
び液面設定値より低い場合(ステップ66のY)には、
補正比率をさらに加算して標準ルツボ上昇速度に対して
補正値(所定比率)2×5%分上昇速度を増加させる。
このようにして液面位置が液面設定値になるまでルツボ
上昇速度に補正比率を加算する。すなわち、この間、n
回の補正を行うとルツボ上昇速度は補正前より補正値
(所定比率)n×5%分だけ増加する(ステップ6
8)。液面位置が変位許容値の範囲内に入ると(ステッ
プ66のN)、液面位置が0より下かどうかが判別され
(ステップ67)、液面位置が0より下の場合(ステッ
プ67のY)は、ステップ70に進行する。また液面位
置が0以上の場合(ステップ67のN)は、ステップ6
4に戻って再びルツボ上昇比率の補正が行われる。
【0038】他方、融液6の液面位置が液面設定値より
高い時は、ルツボの上昇速度を補正比率(5%)づつ低下
させて上昇速度を低下させる。すなわち液面設定値に入
るまでn回補正するとルツボ上昇速度は補正前よりn×
5%低下する(ステップ68)。そして液面位置が変位
許容値に入り(ステップ66のN)液面位置が0より下
になると(ステップ67のY)、補正前の標準ルツボ上
昇速度に戻してルツボを上昇させる(ステップ70)。
【0039】ステップ70の後、図2に示すステップ8
0に進行する。
【0040】 ボトム工程 以上のようにして単結晶の引き上げを行った後、所定の
長さまで引き上げたかどうかが確認される(ステップ8
0)。所定の長さまで単結晶を引き上げていない場合
(ステップ80のN)はステップ60の第2液面制御工
程に戻される。所定の長さまで単結晶を引き上げた場合
(ステップ80のY)は、ボトム工程をONにし(ステ
ップ82)、その後、ボトム終了またはパワーOFFに
し(ステップ84)、レーザ電源をOFF(ステップ8
6)、液面位置モニタをOFFにして(ステップ88)
単結晶の引き上げを終了する。
【0041】この液面制御方法は、単結晶の引き上げ成
長時にレーザー光を融液6の液面に入射し、液面からの
反射光を検知することにより液面位置の設定値からの変
位を測定し、この変位に応じてルツボを上昇させる方法
であるので、従来の液面位置制御が困難な肩作り工程
(シード工程)においても液面位置を正確に制御するこ
とができる。また石英ルツボ2の熱変形によって融液6
の液面位置の変動が生じても液面位置をより厳密に制御
でき、溶融液面すなわち単結晶成長面の状態を安定化さ
せることができる。また輻射熱遮蔽板を用いて単結晶引
上を行うことにより、軸方向における酸素濃度の変動が
より少ない単結晶を製造することができる。
【0042】( 実験例 )実施例の装置を用いてシリコン
単結晶を製造した。
【0043】炉本体1内圧力を10トール、アルゴンガ
スの流量を30Nl/minとして、直径16インチの石英ル
ツボ2内で50kgの多結晶シリコンを溶解した。石英ル
ツボ2内の融液6の温度が引上げ可能な温度に達した後
に、ワイヤ9を下降させ融液6中に種結晶5を接触させ
た。次いで種結晶5の回転数を22rpm、石英ルツボ2
の回転数を5rpmとして、シリコン単結晶を約1.5mm/
minの速度で引上げた。
【0044】次いで原料の溶解が終了した時点から、レ
ーザー発光装置13よりレーザー光を液面に照射し、融
液6の液面位置を0.1秒置きに50個サンプリング
し、液面位置をスムージングした。さらに変位許容範囲
を±0.1mmとし、この値から外れた場合、フィードバ
ック制御装置18を働かせた。1回のルツボ上昇速度の
補正を±0.5%とし、ルツボ上昇速度を補正できる限
界値を±20%とした。また液面計測からルツボ上昇速
度を調整するまでの時間間隔を10秒とした。このよう
にして融液6の液面位置を制御することにより、制御工
程期間中、液面位置と設定値の差を0.1mm以内に納め
ることができた。
【0045】この実験例で得られたシリコン単結晶の軸
方向の酸素濃度のバラツキを図5に示す。また比較例と
して従来の比率制御により製造したシリコン単結晶の軸
方向の酸素濃度のバラツキを図6に示した。
【0046】この結果から、レーザーによる溶融液面の
制御を行なうことにより、軸方向における酸素濃度のバ
ラツキを少なくできることが確認された。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の液面制御方
法は、溶融液の液面にレーザー光を入射させ、溶融液面
からの反射光を検知することによって溶融液面の位置を
測定し、溶融液面の位置が設定値と等しい時はルツボを
所定速度で上昇させ、溶融液面の位置が設定値より高い
時は、前記所定速度から所定比率だけ低下させたものを
ルツボの上昇速度とし、溶融液面の位置が設定値より低
い時は、前記所定速度に所定比率だけ増加させたものを
ルツボの上昇速度とする補正を行って液面の位置を制御
する上昇速度補正工程を、所定時間毎に溶融液面の位置
が設定値と等しくなるまで複数回行うとともに、n回目
の上昇速度補正工程における前記所定比率を、 一定比率×n で算出される値に設定する 方法であるのでルツボの熱
変形によって溶融液面の変動が生じても溶融液面の位置
を厳密に制御でき、溶融液表面すなわち単結晶成長面の
状態を安定化することができる。
【0048】従って本発明の液面制御方法によれば、酸
素濃度等の特性が軸方向で一定な単結晶を製造すること
ができる。
【0049】またレーザー光を用いるので、加熱炉の周
囲に比較的簡易な装置を設けるだけで溶融液面の位置を
厳密に測定することができる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液面制御方法を実施するための単結晶
引上げ装置の一例を示す概略図である。
【図2】実施例の手順を示すためのフローチャートであ
る。
【図3】第1の液面制御方法の手順を示すためのフロー
チャートである。
【図4】第2の液面制御方法の手順を示すためのフロー
チャートである。
【図5】実験例により製造されたシリコン単結晶の軸方
向の酸素濃度のバラツキを示すグラフである。
【図6】比較例により製造されたシリコン単結晶の軸方
向の酸素濃度のバラツキを示すグラフである。
【符号の説明】
2 石英ルツボ 6 融液 13 レーザー発光装置 16 受光センサ 18 フィードバック制御装置 19 ルツボ制御装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルツボ内に収納された単結晶原料の溶融
    液から単結晶を引き上げ成長させる際に溶融液面の位置
    を制御する方法において、溶融液の液面にレーザー光を入射させ、溶融液面からの
    反射光を検知することによって溶融液面の位置を測定
    し、溶融液面の位置が設定値と等しい時はルツボを所定
    速度で上昇させ、溶融液面の位置が設定値より高い時
    は、前記所定速度から所定比率だけ低下させたものをル
    ツボの上昇速度とし、溶融液面の位置が設定値より低い
    時は、前記所定速度に所定比率だけ増加させたものをル
    ツボの上昇速度とする補正を行って液面の位置を制御す
    る上昇速度補正工程を備え、 該上昇速度補正工程を、所定時間毎に溶融液面の位置が
    設定値と等しくなるまで複数回行うとともに、n回目の
    上昇速度補正工程における前記所定比率を、 一定比率×n で算出される値に設定する ことを特徴とする液面制御方
    法。
JP3099329A 1991-04-26 1991-04-30 液面制御方法 Expired - Fee Related JP2735960B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3099329A JP2735960B2 (ja) 1991-04-30 1991-04-30 液面制御方法
DE69132009T DE69132009T2 (de) 1991-04-26 1991-12-27 Verfahren zum ziehen von einkristallen
PCT/JP1991/001790 WO1992019797A1 (en) 1991-04-26 1991-12-27 Process for pulling up single crystal
EP92901939A EP0536405B1 (en) 1991-04-26 1991-12-27 Process for pulling up single crystal
US07/962,185 US5408952A (en) 1991-04-26 1991-12-27 Single crystal growth method
DE69133236T DE69133236T2 (de) 1991-04-26 1991-12-27 Verfahren zur Einkristallzüchtung
EP98114809A EP0911430B1 (en) 1991-04-26 1991-12-27 Single crystal growth method
KR1019920703354A KR100237848B1 (ko) 1991-04-26 1991-12-27 단결정의 인상방법
FI925866A FI120102B (fi) 1991-04-26 1992-12-23 Yksinäiskiteen kasvatusmenetelmä
FI20040787A FI120546B (fi) 1991-04-26 2004-06-08 Yksinäiskiteen kasvatusmenetelmä

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3099329A JP2735960B2 (ja) 1991-04-30 1991-04-30 液面制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0692784A JPH0692784A (ja) 1994-04-05
JP2735960B2 true JP2735960B2 (ja) 1998-04-02

Family

ID=14244602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3099329A Expired - Fee Related JP2735960B2 (ja) 1991-04-26 1991-04-30 液面制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2735960B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4177488B2 (ja) 1998-09-16 2008-11-05 Sumco Techxiv株式会社 結晶体の製造装置および方法
JP4784401B2 (ja) * 2006-05-30 2011-10-05 株式会社Sumco シリコン単結晶の育成プロセスにおける融液の液面位置監視装置
JP4785764B2 (ja) * 2007-02-06 2011-10-05 コバレントマテリアル株式会社 単結晶の製造方法
JP2009115766A (ja) * 2007-11-09 2009-05-28 Nisshin Steel Co Ltd 溶融金属ポットの湯面高さ測定装置
JP6078974B2 (ja) * 2012-04-04 2017-02-15 株式会社Sumco シリコン単結晶の製造方法
WO2016021843A1 (ko) * 2014-08-05 2016-02-11 주식회사 엘지실트론 실리콘 단결정 성장 장치 및 이를 이용한 실리콘 단결정 성장 방법
KR101680217B1 (ko) 2014-08-05 2016-11-28 주식회사 엘지실트론 실리콘 단결정 성장 장치 및 이를 이용한 실리콘 단결정 성장 방법
CN106687625B (zh) 2014-09-12 2019-06-21 信越半导体株式会社 单晶的制造方法
CN114606565B (zh) * 2022-01-27 2023-01-20 徐州鑫晶半导体科技有限公司 单晶生长装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6186493A (ja) * 1984-10-04 1986-05-01 Toshiba Mach Co Ltd 半導体結晶引上機
JPH02279585A (ja) * 1989-04-20 1990-11-15 Osaka Titanium Co Ltd Cz法における融液温度検出法
JP3018171U (ja) * 1994-08-12 1995-11-14 昭二 石塚 ドライバーセット

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0692784A (ja) 1994-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6241818B1 (en) Method and system of controlling taper growth in a semiconductor crystal growth process
EP2011905B1 (en) Method for measuring distance between reference reflector and melt surface
KR100237848B1 (ko) 단결정의 인상방법
JP3528758B2 (ja) 単結晶引き上げ装置
US5223078A (en) Conical portion growth control method and apparatus
JP5446277B2 (ja) シリコン単結晶の製造方法
KR20020081287A (ko) 성장 속도 및 직경 편차를 최소화하도록 실리콘 결정의성장을 제어하는 방법
JP2735960B2 (ja) 液面制御方法
TW446766B (en) Method and apparatus for accurately pulling a crystal
TW201918594A (zh) 單結晶的製造方法及裝置
KR20120030028A (ko) 단결정 인상 장치 및 단결정 인상 방법
EP2071060B1 (en) Single crystal manufacturing method
JP3704710B2 (ja) 種結晶着液温度の設定方法及びシリコン単結晶の製造装置
JPH10152389A (ja) 半導体単結晶の製造装置および製造方法
JP3444178B2 (ja) 単結晶製造方法
JP6729470B2 (ja) 単結晶の製造方法及び装置
JP2019214486A (ja) 融液面と種結晶の間隔測定方法、種結晶の予熱方法、及び単結晶の製造方法
JP2001019588A (ja) 単結晶直径の制御方法及び結晶成長装置
WO2022075061A1 (ja) 単結晶の製造方法
US7470326B2 (en) Apparatus for manufacturing silicon single crystal, method for manufacturing silicon single crystal, and silicon single crystal
JP2001146496A (ja) 単結晶引上方法
JPH07277879A (ja) Cz法による単結晶製造装置および融液レベル制御方法
JPH09118585A (ja) 単結晶引上装置および単結晶の引上方法
JP7318738B2 (ja) 単結晶製造システム及び単結晶製造方法
JPS61122187A (ja) 単結晶引上機

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19971216

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080109

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100109

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110109

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees