JP2735385B2 - 熱安定性を改善した光電池 - Google Patents

熱安定性を改善した光電池

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 光電池(photovoltaic cell)を各種用途、特に太陽
エネルギーからの電力の発生に供することは当該技術分
野では周知のことである。この電池は代表的には極めて
小さなものであって、一般的電気用途に供するには、よ
り大型の格子(grid)又はモジュールに電気接続しなけ
ればならない。このような光電池モジュールを製造する
従来の方法は、各光電池の両面の一部分を導電性の金属
又は金属合金で被覆して電気接触部を形成する方法であ
る。引き続き、被覆された一群の電池の電気接触部に電
線をハンダ付けして、電池を直列又は並列に接続した大
型の相互接続電池格子を形成するものである。光電池の
電気接触部には、(1)少量のガラスを含む銀若しくは
銀合金又は(2)アルミニウムからなる厚膜被覆が広く
使用される。一部の太陽電池製造法では、太陽電池の背
面接触部をアルミニウムで製作しているが、この接触部
には下部のシリコンを露出させる「窓」すなわち複数の
開口部がある。これらの開口部は銀/ガラス被覆で充た
され、この被覆がシリコン基板に接合してアルミニウム
被覆との電気接触部を形成する。窓を充たす銀被覆セグ
メントは「ハンダパッド」として知られている。銅導体
をハンダパッドに接合する方が、銅導体をアルミニウム
層に直接接合するよりもはるかに容易かつ便利だからで
ある。
光電池モジュールの製造過程でも多数の一般的用途に
おいても、光電池は連続的な高温や規則的若しくは不規
則的な間隔の熱サイクルに露される。例えばマルチセル
モジュールの製造において、代表的には電池結線(相互
接続)に続くエチレン酢酸ビニル(EVA)の積層過程
で、約150℃程の高温に約45-60分間露される。太陽エネ
ルギーの生産に使用される際には、光電池は太陽光への
露光サイクルでは加熱され、夜は周囲温度まで冷却され
る。加熱及び冷却のサイクルがはるかに頻繁になる別用
途もある。従って、光電池の重要な特性は、熱エージン
グに耐える能力、特にそのハンダ接触部が耐える能力で
ある。
銀の厚膜電気接触部又はハンダパッド及び通常の浸漬
ハンダ付け若しくはウエーブ(wave)ハンダ付け技術で
塗付した通常の電気用ハンダを組み込んだ先行技術の光
電池は、一般に、熱エージングを受けた際にそのハンダ
接合が機械的信頼性に乏しかった。特に、錫63%/鉛37
%/又は錫62%/鉛36%/銀2%のハンダを用いてシリ
コン上の銀/ガラス厚膜に形成した接合の強度は、150
℃の温度に1時間露出すると80%以上劣化する。このよ
うな温度にこのような時間露出することは、光電池モジ
ュールの製造では光電池をガラスに接合するため普通に
必要とされることなので、このようなハンダでなされる
モジュール内の接合がそもそも弱いということである。
光電池モジュールの正常操作温度でも接合強度の劣化は
更に続くものと予期される。このように行われるモジュ
ールの応力試験は、温度変化を含めてモジュール上に機
械的荷重を発生させる条件下でモジュールの性能が比較
的急速に劣化することを示している。このような温度変
化は、代表的用途では当然起きると予想されるものであ
る。
半導体デバイスでハンダ付けした厚膜の銀含有導体が
熱劣化する問題は文献にも報告され議論されている。例
えば「第30回電子コンポーネントコンファランスのプロ
シーディング(Proceedings of the 30th Electronic C
omponents Conference,New York,IEEE,1980,pp 149-16
6)でテーラー(B.E.Talor)、フェルテン(J.J.Felte
n)及びラリー(J.R.Larry)は、「低コスト銀含有厚膜
導体の進歩と技術(Progress in and Technology of Lo
w Cost Silver Containing Thick Film Conductors)」
なる標題で、セラミック基板上の微小回路及びハイブリ
ッド回路における劣化は、銀/パラジウム厚膜の場合に
は、従来の錫/鉛ハンダに代えて錫95%/銀5%のハン
ダを用いると減らせる旨を報告した。しかしながら、こ
のハンダは特に高い融点を有するので、接合形成時にそ
の中の錫成分が厚膜から銀を溶かし出す傾向がある。従
って、この方法は、その文献の銀/パラジウム厚膜より
もかなり安価な銀を主体とする厚膜のハンダ付けには有
用でないだろう。
更に最近の文献では、ISHM′89のプロシーディング
(ISHM,1989,pp.211-219)でニーデス(C.R.S.Needes)
及びブラウン(J.P.Brown)は、「ハンダ付けした厚膜
の銀含有導体の熱サイクル時の接着強度(The Thermal
Cycled Adhes ion Strength of Soldered Thick Silver
-Bearing Conductors)」なる標題で、「銀導体では、S
n10/Pb88/Ag2[のハンダ]を用いて最良の[熱的]結果
が得られた」と結論している(第215頁)。このISHM文
献の第215項の図VIIは、アルミナ基板上の銀の厚膜では
錫10%、鉛88%及び銀2%を含むハンダは、錫96%及び
銀4%のハンダと比べて熱サイクル時の接着強度が卓越
していることの証明を明らかに示している。Sn96/Ag4の
ハンダは200回よりも少ない熱サイクルで著しい劣化を
示し始めるが、これに対してSn10/Pb88/Ag2のハンダを
用いて形成したハンダ接合はおよそ500-600回の熱サイ
クルでも著しい劣化を示さないのである。前記の両文献
を引用する。
すなわち、この分野の文献は、優勢比率の錫を含有す
る錫/銀ハンダを光電池の銀又は銀合金の厚膜接触部又
はハンダパッド上に使用することは教示していない。こ
の問題は、錫/銀ハンダが銀を「浸出」又は「掃去(sc
avenging)」する傾向を有すること、すなわち高温では
銀の厚膜を溶融ハンダ中に溶かすことに少なくとも一部
起因すると上記の文献は示唆している。銀が比較的高価
なことと技術的な考慮から、高比率の銀を含んだ銀の厚
膜やハンダを用いて浸出問題を解決する試みは非実際的
乃至非経済的である。前述のように、銀/パラジウムの
厚膜は銀単独の使用よりも高価である。更には、前記の
ニーデス及びブラウンの文献が推奨する錫/鉛/銀ハン
ダの有用性も鉛の毒性により制限される。
この分野の文献は、熱不安定性の問題が錫と銀との金
属間化合物の形成に少なくとも一部起因するとも示唆し
ている。この金属間化合物は脆くて弱いことが知られて
いるからである。この金属間化合物は、ハンダが溶融し
ている間だけでなく、ハンダが高温状態にある時には何
時でも生成する可能性がある。この金属間化合物は、室
温でも徐々にではあるが幾分か生成する。この金属間化
合物は、ガラスと金属表面相を経て拡散するハンダの錫
に基づくものであると示唆されている。この金属間化合
物は脆いので、その金属化は低い応力水準でもうまくゆ
かない。
勿論、銀掃去と金属間化合物との両機構が熱不安定性
の問題に関与している可能性はある。そうなると、両機
構の一方に対する解決が他方の問題を悪化させるので、
この問題に対する解決の見通しは益々困難になる。
例えば、一研究者は錫含有量の高いハンダ、例えば錫
96%/銀4%のハンダを用いて金属間化合物の形成問題
を減らす旨を報告した。Sn96/Ag4のハンダは、錫62%、
鉛36%及び銀2%から構成されるハンダよりも融点がか
なり高く、その結果錫をより強くハンダに接合し、その
ため拡散が減少すると説明した。他方、前記のニーデス
及びブラウンの文献に報告されたデータは、Sn96/Ag4の
ハンダが高錫含量で高融点であることは、銀の掃去機構
に基づくハンダ接合の熱劣化を増大させると示唆してい
る。従って、先行技術は、銀を金属化した光電池にハン
ダ接合する際の熱エージング問題に明快な解決を与えて
はいない。
本発明は、先行技術の上記及びその他の欠点を克服す
るものである。
発明の目的 本発明の主目的は、熱エージング特性の秀れた光電池
を提供することである。
本発明の一目的は、錫/銀ハンダを用いて電気接続さ
れ且つ熱劣化に対して秀れた抵抗を示すような銀厚膜を
有する光電池を提供することである。
本発明の更なる目的は、厚膜−基板接合を劣化させず
に、錫/銀ハンダを用いて光電池の銀厚膜接触部をハン
ダ付けする方法を提供することである。
本発明の尚別の目的は、太陽エネルギーからの電力生
産に特に適用される相互接続された光電池の経済的かつ
高性能のバンクを提供することである。
本発明の上記及びその他の目的並びに利点は以下の説
明から明らかになるであろう。
発明の詳細な説明 銀若しくは銀合金の厚膜電極又はハンダパッド被覆を
有する光電池は、錫/銀ハンダを用いて驚くほど秀れた
熱エージング特性をもたらすように相互接続可能である
と知見されたのである。本発明に有用なハンダは、相溶
性の揮発性フラックスを含んだハンダペーストの形で銀
厚膜に塗付される、およそ錫96%/銀4%乃至およそ錫
98%/銀2%の範囲の錫と銀とを組み合わせたものであ
る。
比較的多量の錫と比較的少量の銀を含むハンダペース
トは当該技術分野では周知であり、何社かの製造業者か
ら商業入手可能である。例えば、「錫96/銀4ザーシン
(Xersin)2005」は、米国ニューヨーク州ウェストバリ
ーに米国事務所を有するマルチコア社(Multicore Cor
p.)の製造になる、およそ錫96%及び銀4%を合成フラ
ックス中に含むハンダペーストである。一般に、本発明
と組み合わせて有用なハンダペーストは、予め合金化さ
れたハンダ粉末とフラックスとの均一安定な混合物であ
る。このハンダペーストは、普通、ハンダ粉末の沈降を
防止するための特別のフラックス又はゲル化性添加剤を
含有している。
本発明の実施に用いられるハンダペーストはクリーム
状、ペースト状の稠度を有し、ハンダ合金、フラック
ス、粒子形状、粒径、フラックス含量及び粘度を広範に
組み合わせて使用に供することができる。この分野の文
献は、このようなハンダペーストが表面搭載デバイスを
ハイブリッド回路や印刷回路盤にハンダ付けする用途に
益々使用されつつあると指摘している。マルチコア社の
「ハンダクリーム(Solder Cream)」なる標題の製品説
明書は、一連のハンダペースト製品の説明書であるが、
Sn96.3/Ag3.7のハンダペーストは高融点の鉛非含有接合
を必要とする特定用途向けのものであるとしている。し
かしながら、この説明書には、このハンダペーストが銀
若しくは銀合金の厚膜の形態にある光電池の接触部又は
ハンダパッドに導体を接続する点に特別の効用があると
の認識は認められない。
この分野の文献は、このハンダペーストに相溶性があ
って、ハンダペーストを懸濁状態に保つように設計され
た各種の天然及び合成のフラックスについても認識して
いる。例えば、上で引用したマルチコア社の製品説明書
は、そのハンダペーストの配合に使用可能な11種のフラ
ックスを表記している。マルチコア社の製品説明書が極
めて高信頼性の用途向けに推奨している「ザーシン(Xe
rsin)2005」なる商品名の合成フラックス並びに軍事的
及び専門的エレクトロニクス用途に推奨される中間活性
ロジンフラックス(RMA)は、本発明に従って使用する
と卓越した熱エージング特性を示すことが見出された。
ザーシン(Xersin)は接合後に腐食性の残渣を残さない
利点を有するが、96%Snハンダを銀に対して特に良く濡
らすものではない。他方、マルチコア社の製品説明書
は、RMAフラックスは秀れて濡れを促進するが、電池上
に残存するある種のイオン性成分を含むと指摘してい
る。しかしながら、フラックスの選択は本発明に重要と
は考えられない。これまで知られた天然又は合成のフラ
ックスで錫/銀ハンダペーストに相溶するものは、全て
本発明の範囲に属するのである。
本発明を更によく理解できるよう、以下に実施例を提
示する。これらの実施例は本発明の代表的実施態様に過
ぎず、本発明の分野又は範囲を限定すると解されてはな
らない。
実施例1 アルミニウム層がシリコン基板を覆った背面接触部を
有し、そのアルミニウム層に窓があって、その窓に下部
のシリコンと直接接触する銀/ガラスハンダパッドを充
填した光電池を準備した。この太陽電池は、その前面上
に窒化ケイ素の反射防止(AR)被覆を有し、かつ、銀/
ガラス組成物がAR被覆に浸透し前面に融着して前面とオ
ーム接触する前面の格子状接触部を有した。銀ハンダパ
ッドと前面の格子状銀接触部は厚み約17-20ミクロンの
厚膜であった。各電池の銀の前面格子接触部と銀の背面
ハンダパッドとをマルチコア製の「96錫/4銀ザーシン20
05」ハンダペーストを用いて他の同様な電池の銅リボン
で電気接続してマルチセルモジュールを形成した。ペー
ストディスペンサとしてシリンジを用いて、このハンダ
ペーストを周囲温度すなわち25℃で各銀厚膜上に沈着さ
せた。商業生産では、このハンダペーストを自動ディス
ペンサ、例えばカメロットシステムズ社(Camelot syst
ems,Inc.米国マサチューセッツ州ハーバーヒル)製の
「CAM/ALOT」分与システムを用いて電池上に機械的に沈
着させることに留意されたい。ハンダ付けを行うため、
次にそのペーストをその場所で抵抗加熱電極又は熱風ジ
ェットを用いて加熱した。加熱過程で、「ザーシン200
5」フラックス(主に四安息香酸ペンタエリトリット
(「ペントエート(pentoate)」であると思われる)は
追い出されて、ハンダの金属成分が銀膜及び銅導体に融
着した。以上のようにして調製したマルチセルモジュー
ルを以下の比較試験に使用した。
実施例2 実施例1に記載のように調製した銀厚膜の光電池を含
むモジュールを、従来の浸漬ハンダ付け技術とおよそ錫
96%/銀4%を含むハンダ浴を用いて調製した同様なモ
ジュールと比較した。本発明に従って調製したモジュー
ル(実施例1)の電池接触点における初期接合強度の平
均値は763グラム(1.68ポンド)であったのに対し、浸
漬ハンダ付け法で調製されたモジュールの平均接合強度
は218グラム(0.48ポンド)に過ぎなかった。本実施例
は、エージングすなわち熱的追加応力を受ける前でも、
本発明に従って調製された光電池モジュールの電気接触
点における強度が、従来の浸漬ハンダ付け法により塗付
した同じ一般用ハンダ組成物を用いて調製されたモジュ
ールのそれよりも卓越することを示した。
実施例3 本実施例では、実施例1に記載の方法で調製したモジ
ュールの経時的安定性及び高温下での安定性を、(a)
従来の浸漬技術及び(b)数個の電池を相互接続してモ
ジュールを作り上げるため、およそ錫96%/銀4%を含
むハンダ浴とを用いて調製した同様のモジュールのそれ
と比較した。実施例1に従って調製したモジュールの試
験結果は、150℃で45分後も電池接触点におけるハンダ
結合の劣化を実質的には示さなかった。
この結果に勇気づけられて、実施例1に従って調製し
たモジュールの試験を150℃で63時間まで延長した。温
度が10℃上昇する毎に劣化速度は2倍になるという標準
的(かつ、極めて単純な)仮定が正しいとすると、この
試験は予定操作条件下での30年に相当する。この試験で
も、試験終期近くまで著しい劣化は認められなかった。
この試験の終期には、100%の接合が114グラム(0.25ポ
ンド)以上であり、平均値は318グラム(0.70ポンド)
であった。試験時間を倍の135時間まで延長しても、89
%の接合が初期剥離強度に関する本発明者等の基準に合
格した。
これとは対照的に、従来の浸漬ハンダ付け技術と錫96
%/銀4%のハンダ浴を用いて調製したモジュールに同
じ試験を施すと、試験開始時の接合降伏は安定であった
が、150℃で16時間後には僅か3%に低下した。本実施
例は、本発明に従って調製した光電池モジュールの熱安
定性が、先行技術モジュールのそれと比較して、驚異的
かつ全く予期されぬほど秀れていることを示すものであ
る。
上記並びにその他の試験に基づき、本発明者等は、本
発明のハンダペースト組成物を用いて調製される光電池
モジュールが、従来の浸漬ハンダ付け技術とおよそ錫96
%/銀4%を含むハンダ浴とを用いて調製されるモジュ
ールよりも、約150℃の温度における接合強度は200倍も
長いと結論する。
本発明者等は、本用途において接合強度を最良に維持
する組成物の範囲を探求し、それが比較的狭いことを見
出した。この観察に基づき、本発明者等は錫96%/銀4
%乃至錫98%/銀2%のハンダ組成の場合に最適性能が
得られると考える。
本明細書で使用される「銀接触部」なる語は、太陽電
池の背面及び前面上にある全電極並びに接触部のハンダ
パッドとして機能する別種金属製の部材を意味し且つ包
含するものである。従って、例えば「銀接触部」なる語
は、銀/ガラスフリットの格子状前面接触部及び背面の
アルミニウム製太陽電池接触部の窓に関係して、それを
満たす銀ハンダパッドを包含する。また、「銀膜」及び
「銀被覆」なる語は、全く若しくは主として銀から構成
される膜又は被覆を意味し、銀90-100重量%及びアルミ
ニウム及び/又はニッケル0-10重量%の組成を特徴とす
る膜を包含すると解されなくてはならない。
本発明に関する以上の記載は単なる説明用であって、
当業者には本発明の精神から逸脱しないようなその他の
実施態様及び変更は明らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボーレンスタイン,ジェフリー・ティー アメリカ合衆国マサチューセッツ州 01803,バーリントン,アーボリータ ム・ウェイ 231 (72)発明者 ダウスカス,マイケル・ジェイ アメリカ合衆国マサチューセッツ州 01821,ビレリカ,カレン・サークル 3,ユニット 16 (56)参考文献 特開 昭59−177975(JP,A) 特開 昭61−112384(JP,A) 特開 平3−6867(JP,A) 特開 昭58−157991(JP,A)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面及び背面を有するシリコン基板と前記
    の前面及び背面上の電気伝導性厚膜銀接触部とを含む光
    電池、ワイヤ手段並びに前記ワイヤ手段を前記の銀接触
    部の一以上に接合するおよそ錫96%/銀4%乃至およそ
    錫98%/銀2%を含有する錫と銀とのハンダを組み合わ
    せてなる装置。
  2. 【請求項2】前記ハンダが、前記ワイヤ手段を前記の一
    以上の銀接触部に接合するため使用する際には相溶性の
    フラックスを含むペーストの形態にある請求の範囲第1
    項に記載の装置。
  3. 【請求項3】シリコン基板、銀を含む一以上の電気接触
    部及びおよそ錫96%/銀4%乃至およそ錫98%/銀2%
    を含むハンダペーストで前記接触部に接合されるワイヤ
    を包含する光電池。
  4. 【請求項4】前記の銀接触部がガラスフリットを含有す
    る請求の範囲第3項に記載の光電池。
  5. 【請求項5】前記ハンダが、前記ワイヤを前記の電気接
    触部に接合するため使用する際にはフラックスを含むペ
    ーストの形態にある請求の範囲第3項に記載の光電池。
  6. 【請求項6】ワイヤ手段と接触点との接合に錫と銀との
    ハンダペーストを使用することを特徴とする電池上の厚
    膜銀接触部に接合されるワイヤ手段により電気接続され
    る複数のシリコン光電池。
  7. 【請求項7】前記のハンダペーストがおよそ錫96%/銀
    4%乃至およそ錫98%/銀2%を含有する請求の範囲第
    6項に記載の電池。
  8. 【請求項8】(a)シリコン基板の一部を銀の多い膜で
    被覆して一以上の電気接触部を形成すること; (b)前記の一以上の電気接触部に周囲温度で錫と銀と
    のハンダペーストを塗付すること; (c)前記ハンダペーストを電気接触ワイヤと接触させ
    ること;及び (d)前記ハンダペーストの錫成分と銀成分が前記ワイ
    ヤと前記の電気接触点との間に接合を形成するために十
    分な温度及び時間で前記ハンダペーストを加熱するこ
    と; により調製されるシリコン光電池。
  9. 【請求項9】前記のハンダペーストが、およそ錫96%/
    銀4%乃至およそ錫98%/銀2%を含有する請求の範囲
    第8項に記載の装置。
  10. 【請求項10】前記のハンダペーストが相溶性フラック
    スを更に含有する請求の範囲第9項に記載の装置。
  11. 【請求項11】熱安定性の改善されたシリコン光電池を
    調製する方法であって、 (a)前記電池のシリコン基板の少なくとも一面を銀膜
    で被覆して、各基板上に一以上の銀含有電気接触部を形
    成すること; (b)前記の一以上の銀含有電気接触部に周囲温度で錫
    と銀のハンダペーストを塗付すること;及び (c)前記のハンダペーストを前記の一以上の銀含有電
    気接触部で電気伝導性ワイヤと物理的に接触させ、その
    間に前記ハンダを加熱して前記ペーストの錫成分及び銀
    成分を前記ワイヤと前記の電気接触部との間に接合する
    こと; を特徴とする方法。
  12. 【請求項12】前記のハンダペーストが、およそ錫96%
    /銀4%乃至およそ錫98%/銀2%を含有する請求の範
    囲第11項に記載の方法。
  13. 【請求項13】前記のハンダペーストが、相溶性フラッ
    クスを更に含有する請求の範囲第12項に記載の方法。
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