JP2735052B2 - 記録再生装置 - Google Patents
記録再生装置Info
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- JP2735052B2 JP2735052B2 JP7287298A JP28729895A JP2735052B2 JP 2735052 B2 JP2735052 B2 JP 2735052B2 JP 7287298 A JP7287298 A JP 7287298A JP 28729895 A JP28729895 A JP 28729895A JP 2735052 B2 JP2735052 B2 JP 2735052B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転ヘッド型のデジ
タルオーディオテープレコーダ等に用いて好適な記録再
生装置に係わり、特にプログラム番号を記録媒体上に再
配番(リナンバー)する様に成した記録再生装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来からの回転ヘッド型の記録再生装置
として、例えば回転ヘッド型のデジタルオーディオテー
プレコーダが知られている。このデジタルオーディオテ
ープレコーダでオーディオ信号又は他の情報を記録する
場合は、PCM化されたオーディオ信号が記録されると
共に、プログラム番号、タイムコード等の位置情報及び
その他必要な補助データを含むサブコードデータがPC
M化されたオーディオ信号が記録された領域とは別の領
域に記録される。 【0003】このサブコードデータに基づいて再生時に
テープの位置を知ることができ、またサーチモードによ
るテープの頭出し等を行うことができる。 【0004】このようなサブコードデータは時間的に変
化するデータを含むため、最も一般的な形態では1つの
プログラムについて連続的に且つ全域にわたって記憶す
るようにしている。 【0005】例えばプログラムが音楽である場合は、1
曲を1つのプログラムとして、1曲の始めから終わりま
で全域にわたってタイムコード、プログラム番号等が記
録される。その場合、同一テープに1回の記録で複数の
プログラムを記録する場合は、記録順序に従って各プロ
グラムに「1」,「2」,「3」‥‥とプログラム番号
が自動的に記録されるように成されている。 【0006】ところで、一般のユーザがテープレコーダ
で記録を行う場合は、1本の生テープにテープトップか
らテープエンドまで複数のプログラムを1回で記録する
ことは少ない。通常は例えば1回の記録で幾つかのプロ
グラムを記録し、後日、他の幾つかのプログラムを前の
プログラムに後につなげて記録するつなぎ録りや、或い
は前に記録されたプログラムに重ねてほかのプログラム
を記録する重ね録りを行う場合が多い。 【0007】このため1回目の記録でn個のプログラム
を記録して「1」〜「n」のプログラム番号が付された
後、2回目の記録でm個のプログラムが記録されると、
それらのm個のプログラムに対して「1」〜「m」のプ
ログラム番号が付されることになる。 【0008】従って、1本のテープに同じ1〜n及び1
〜mまでのプログラム番号が複数個記録されることにな
り、プログラム番号に必要な連番性及び単一性が全く失
われてしまい、このためそのテープの頭出しが不可能と
なる。 【0009】この問題を解決するために、1本のテープ
の記録が完了した後、プログラム番号の打ち直し(リナ
ンバー)を行うことが考えられるが、前述したようにプ
ログラム番号はプログラム全域にわたって記録されてい
るので、全プログラムの記録時間と同じ時間をかけて番
号の打ち直しを行う必要がある。 【0010】例えば、全部のプログラムを180分かけ
て記録したテープの場合は、そのテープを記録時と同じ
速度で走行させながら、180分かけてプログラム番号
の打ち直しを行わなければならない。またプログラム番
号はサブコードデータの領域に記録されるので、打ち直
しのタイミングを制御することが非常に困難となる。 【0011】そこで、本出願人は先に特願昭59−27
2545号において、次のような記録方法を提案した。
すなわち、サブコードをプログラムの冒頭部分のみに記
録するように成し、1回目の記録の際は、プログラム番
号を各プログラムのサブコード領域の所定の位置に順次
に記録し、2回目以後の記録の際は、上記所定位置にプ
ログラム番号に代えてプログラムスタート信号をサーチ
の際に高速でサーチしても検出可能な様に検出に必要な
時間の間、例えば10秒間プログラムスタート信号を記
録するようにしている。 【0012】そして、全てのプログラムの記録が終了し
たテープにプログラム番号を記録する場合は、上記プロ
グラムスタート信号を順次に検出して、その部分に上記
1回目の記録時に記録されたプログラム番号に続くプロ
グラム番号を順次に記録して行くようにしている。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】上述の様にプログラム
番号に代えたプログラムスタート信号を検出して再びプ
ログラム番号を再交番(リナンバー)する場合にRF信
号がないと、これらが読めずに動作の続行が不可能にな
る問題があった。 【0014】本発明は斯る点に鑑みなされたもので、リ
ナンバー動作中に記録媒体に信号が記録されていなくて
もリナンバー動作が中断しない様に成した記録再生装置
を提供するにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明の記録再生装置
は、少なくともトラック上にPCM領域とサブコード領
域を有した記録媒体上に記録されているプログラムに対
応するプログラム番号を再配番する記録再生装置におい
て、上記記録媒体と相対的に移動されて、上記記録媒体
上のPCM領域及びサブコード領域に記録されているデ
ータを再生する記録再生手段と、上記記録再生手段によ
って再生された上記サブコード領域に記録されているデ
ータからプログラムスタート信号を検出する検出手段
と、上記検出したプログラムスタート信号に基づいてプ
ログラムの開始位置を検索する検索手段と、上記検索
後、上記プログラムの開始位置情報であるPCM領域中
のアドレスを記憶する記憶手段と、上記記録再生信号の
有無を検知する判別手段とを具備し、上記検索手段によ
って上記記録媒体の先頭から順次各プログラムの開始位
置を検索し、上記記録再生手段により上記記憶手段に記
憶した各プログラムの開始位置情報であるアドレスに基
づいてプログラム番号を再記録するとともに、上記判別
手段によって上記再生信号が無いと判別されたときに
は、上記記録再生手段と上記記録媒体とを相対的に移動
させ上記検索手段による検索を行ない、上記プログラム
番号の再記録を行なうようにした記録再生装置としたも
のである。 【0016】上述の記録再生装置によれば再生信号の有
無を検出する判別手段としてのエンベロープ検波回路3
8の検出出力に基づいて直ちにフォワード検索すること
でプログラム番号を再交番可能なものが得られる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、この発明の記録再生装置の
一実施例を図1乃至図5に基づいて詳しく説明する。図
1は本実施例の回路構成を示すもので、同図において、
入力端子1からのアナログ信号はローパスフィルタ2を
通してアナログ−デジタル変換器3に供給され、ここで
アナログ信号よりデジタル信号に変換された後スイッチ
回路4の接点a側を介して記録信号発生回路5に供給さ
れる。またスイッチ回路4を接点b側に切り換えること
により端子6よりデジタル信号を記録信号発生回路5へ
直接供給することも可能である。 【0018】そして、この記録信号発生回路5では、タ
イミング信号発生回路7からのタイミング信号に基づい
てデータの誤り訂正符号の付加やインターリーブ或いは
変調を行う等の信号処理を行った後、スイッチ回路8に
供給する。 【0019】このスイッチ回路8は回転磁気ヘッド11
A,11Bを切り換えるためのものであって、タイミン
グ信号発生回路7からの切り換え信号によってヘッド1
1Aのテープ当接期間を含む半回転期間とヘッド11B
のテープ当接期間を含む半回転期間とで交互に切り換え
られる。 【0020】このタイミング信号発生回路7には図示し
ないパルス発生器からの回転ヘッド11A,11Bの回
転駆動用モータの回転に同期して得られる回転ヘッド1
1A,11Bの回転位相を示す30Hzのパルスが供給
されている。 【0021】タイミング信号発生回路7からの切り換え
信号により切り換えられたスイッチ回路8からの信号は
アンプ9A,9Bで増幅された後、夫々スイッチ回路1
0A,10Bの接点R側を介して回転ヘッド11A,1
1Bに供給され、リール12,13間に巻回された磁気
テープ14に記録される。 【0022】スイッチ回路10A及び10Bは記録時は
接点R側に接続され、再生時には接点P側に切り換えら
れる。 【0023】また、15A,15Bは再生時スイッチ回
路10A,10Bが接点P側に切り換えたとき対応する
回転ヘッド11A,11Bからの再生出力が供給される
アンプであって、これらのアンプ15A,15Bの各出
力はスイッチ回路16に供給される。 【0024】スイッチ回路16はタイミング信号発生回
路7からの30Hzの切り換え信号により記録時と同様
にヘッド11Aのテープ当接期間を含む半回転期間と、
ヘッド11Bのテープ当接期間を含む半回転期間とで交
互に切り換えられる。 【0025】そして、スイッチ回路16で切り換えられ
た出力信号は電磁変換系を構成しているイコライザ1
7,比較器18及びPLL回路19を通して誤り訂正回
路20に供給され、ここで必要に応じて誤り訂正がなさ
れる。 【0026】そして更にデジタル−アナログ変換器21
に供給され、ここでデジタル信号はアナログ信号に変換
された後ローパスフィルタ22を通して出力端子23に
元のアナログ信号として取り出される。 【0027】また、デジタルデータを直接取り出したい
場合には誤り訂正回路20の出力側の端子24より導出
することができる。 【0028】また、誤り訂正回路20の出力側にインタ
ーフェースとして働くサブコードマイクロコンピュータ
25が設けられ、ここで、プログラム番号やタイムコー
ド等を含むサブコード等が抜き取られてマイクロコンピ
ュータを用いたシステムコントローラ26に供給され
る。システムコントローラ26によって全体のシステム
が制御されるようになされている。 【0029】システムコントローラ26に対して操作に
必要な複数個のボタンが設けられ、ここでは代表的にプ
ログラム番号を打ち直しするためのリナンバー用ボタン
27,早送り用ボタン28,巻き戻し用ボタン29のみ
を示す。 【0030】30はシステムコントローラ26により制
御されるドラムサーボ回路であって、このドラムサーボ
回路30によって、回転ヘッド11A,11Bが取付け
られているドラム39を回転しているドラムモータ31
を制御するようにする。 【0031】リール12,13に対してリール駆動回路
32が設けられ、このリール駆動回路32からの駆動信
号がリールモータ33,34に夫々供給される。リール
駆動回路32はシステムコントローラ26からのモード
切換信号に応じてリールモータ33,34に印加する駆
動信号のレベルを変えてやる。 【0032】35はシステムコントローラ26により制
御されるキャプスタンサーボ回路であって、このキャプ
スタンサーボ回路35によりキャプスタン36を回転駆
動するキャプスタンモータ37が制御される。 【0033】また、キャプスタン36に対してピンチロ
ーラ40と、これらを弾性力に対向させて制御するプラ
ンジャ回路が設けられる。 【0034】38はスイッチ回路16の出力側に設けら
れたRF信号のエンベローブを検出するためのRFエン
ベロープ検波回路であって、磁気テープ14に記録され
た信号の有無が検出されRF信号が有ればエンベロープ
検波出力が検出され、このエンベロープ検波回路38の
検波出力がシステムコントローラ26に供給される。 【0035】次に上記磁気テープに記録されるデータの
構成を図2乃至図4によって詳記する。 【0036】上述構成のヘリカルスキャン型のデジタル
オーディオテープレコーダでは一本のトラックに斜め記
録されるデータの全体が1セグメントと称される記録デ
ータの単位量を1ブロックとする時に、1セグメントに
は、196ブロック(7500μsec)のデータが含
まれる。 【0037】トラックの端部に相当する1セグメントの
両端部の夫々にマージン(11ブロック)が設けられ
る。このマージンの夫々に隣接してサブコード1及びサ
ブコード2が記録される。この2つのサブコードは、同
一のデータであって、二重記録がなされている。サブコ
ードは、プログラム番号,タイムコードである。サブコ
ードの8ブロックの記録領域の両側にPLLのラン・イ
ン区間(2ブロック)及びポスト・アンブル区間(1ブ
ロック)が配されている。 【0038】また、データの記録がなされないインター
・ブロック・ギャップが設けられ、3ブロックのインタ
ー・ブロック・ギャップに挟まれ、ATF用のパイロッ
ト信号が5ブロックにわたって記録されている。1セグ
メントの中心部の130ブロックの長さの領域内で2ブ
ロックのPLLラン・イン区間を除く128ブロックの
長さの領域に記録処理がなされたPCM信号が記録され
る。このPCM信号は、回転ヘッドが1/2回転する時
間のオーディオ信号と対応するデータである。 【0039】図2は、PCM信号の1ブロックのデータ
構成を示す。1ブロックの先頭に8ビット(1シンボ
ル)のブロック同期信号が付加され、次に8ビットのP
CM−IDが付加される。PCM−IDの次に、ブロッ
クアドレスが付加される。このPCM−ID及びブロッ
クアドレスの2シンボル(W1及びW2)に関して、単
純パリティのエラー訂正符号化の処理が行われ、8ビッ
トのパリティがブロックアドレスの次に付加される。 【0040】ブロックアドレス(W2)は、図3に示す
ように、最上位ビット(MSB)を除く7ビットにより
構成され、この最上位ビットが“0”とされることによ
り、PCMブロックであることが示される。 【0041】7ビットのブロックアドレスが00〜7F
(16進表示)と順次変化する。ブロックアドレスの下
位3ビットが000,010,100,110の各ブロ
ックに記録されるPCM−ID(W1)が定められてい
る。 【0042】ブロックアドレスの下位3ビットが00
1,011,101,111の各ブロックアドレスは、
PCM−IDのオプショナルコードが記録可能とされて
いる。PCM−ID中には、夫々が2ビットのID1〜
ID8と4ビットのフレームアドレスが含まれる。ID
1〜ID7は、夫々識別情報が定義されている。 【0043】32個のID8により、パックが構成され
る。例えばID1は、フォーマットIDであり、オーデ
ィオ用か他の用途かがID1により識別され、ID2に
より、プリエンファシスのオン/オフとプリエンファシ
スの特性が識別され、ID3により、サンプリング周波
数が識別される。上述のID1〜ID7とフレームアド
レスは、インタリーブペアのセグメントで同一のデータ
とされる。 【0044】図4A及びBはサブコードのブロックのデ
ータ構成を示すもので、サブコードブロックの1ブロッ
クはPCMデータブロックと同様に288ビットで構成
されている。 【0045】そして、図4Aに示すように、1ブロック
の始めの8ビットは、ブロック同期信号、次の8ビット
のデータW1 はサブコードID,次の8ビットのデータ
W2はサブコードIDとそのブロックのアドレス信号、
次の8ビットはデータW1 及びW2 について生成された
エラー訂正用のパリティP、残りの256ビット(8ビ
ットで1シンボルを形成するので32シンボルからな
る)はサブコードデータとそれについて生成されたエラ
ー訂正用のパリティである。 【0046】8ビットのデータW1 及びW2 は、より詳
しくは図4Bに示すようなものとされている。すなわ
ち、データW2 のMSBはそのブロックかサブコードブ
ロックかPCMデータブロックかを識別するために用い
られ、サブコードブロックのときはこれが図のように
「1」になる。 【0047】また、データW2 の下位4ビットはブロッ
クアドレスで、そのLSBが「0」か「1」かでサブコ
ードIDの内容が異なる。ブロックアドレスのLSBが
「0」のときには、データW1 は4ビットのコントロー
ルIDと4ビットのデータIDからなり、データW2 の
ブロックアドレスの上位3ビットはフォーマットIDと
される。 【0048】ブロックアドレスのLSBが「1」のとき
にはデータW1 及びW2 の上位の3ビットはブロック番
号を示す。この場合、プログラム番号は3ディジットの
BCDコードで表され、データW2 のブロックアドレス
の上位3ビットPNO−1は最上桁を、データW1 の上
位4ビットのPNO−2は真中の桁を、下位4ビットの
PNO−3は最下位の桁を、それぞれ表すもので、プロ
グラム番号は001〜799まで表される。なお、00
0はプログラム番号が記録されていないことを示し、ま
た0AAはプログラム番号が無効であることを示す。 【0049】ブロックアドレスのLSBが「0」である
サブコードブロックと「1」であるサブコードブロック
は、各サブコード領域の8ブロックのうち4個ずつ交互
に記録される。 【0050】また、コントロールIDは例えば4ビット
(4種類)のID(識別信号)から成り、目次を表すた
めの目次識別信号(TOC−ID)、不要情報部分をス
キップするためのスキップ識別信号(SKIP−I
D)、プログラムの開始を表すためのプログラムスター
ト識別信号(START−ID)(本明細書中では単に
プログラムスタート信号と称している)、情報の優先度
を表すため優先識別信号(PRIORITY−ID)が
含まれる。 【0051】次に、先に本出願人が提示したサブコード
のプログラム番号を1回目は複数のプログラムの冒頭の
みに記録し、2回以後の記録には上述のプログラムスタ
ート信号を記録し、このプログラムスタート信号を検出
して、1回目に記録したプログラム番号に続くプログラ
ム番号を順次記録して行く、再交番(リナンバーモー
ド)の動作を図5を参照して説明する。 【0052】図5に於いて第1回目に記録したプログラ
ム番号に2回目の記録によりプログラムスタート信号が
記録された状態の磁気テープ14に対し各プログラムの
プログラムスタート信号を打ち直すためのリナンバーモ
ードと成すため、先ずリナンバーボタン27を押し、シ
ステムコントローラ26内のレジスタ(図示せず)にプ
ログラム番号0を設定する。 【0053】ステップ(ロ)でシステムコントローラ2
6によりリール駆動回路32等を制御してテープ14を
巻き取る。 【0054】そしてステップ(ハ)でリール12,13
に隣接して設けられたテープトップエンド検出回路(図
示せず)からの出力によりシステムコントローラ26に
おいてテープトップであるか否かを判断し、テープトッ
プでなければテープトップになるまで待ち、テープトッ
プであるとステップ(ニ)にシステムコントローラ26
によりリール駆動回路32等を制御してテープ14を例
えば16倍速でフォーワード送りすることでプログラム
スタート信号を検索する。 【0055】ステップ(ホ)でサブコードマイコン25
を介してシステムコントローラ26においてプログラム
スタート信号が1か否かを判断し、プログラムスタート
信号が1でなければなるまで待ち、プログラムスタート
信号が1であればステップ(ヘ)に進む。 【0056】ステップ(ヘ)でテープ14上のプログラ
ム番号と今度打ち込もうとしているプログラム番号が等
しいか否かを判断し、等しければステップ(ト)でシス
テムコントローラ26内のレジスタ内の書き込みプログ
ラム番号を+1としてステップ(ヰ)に進む。等しくな
ければステップ(チ)に進み、ここでシステムコントロ
ーラ26においてリール駆動回路32等を制御してテー
プ14を3倍速で逆転する。そしてステップ(リ)でサ
ブコードマイコン25を介してシステムコントローラ2
6においてプログラムスタート信号が1から0に変化す
る点を検出する。検出できなければ検出できるまで待
ち、検出されると、ステップ(ヌ)に進む。 【0057】ステップ(ヌ)でシステムの立上がりを考
慮して約0.5秒待った後ステップ(ル)でシステムコ
ントローラ26においてリール駆動回路32等を制御し
てテープ14をフォーワード送りする。 【0058】ステップ(ヲ)でサブコードマイコン25
を介してシステムコントローラ26においてプログラム
スタート信号が0から1に変化する点を検出する。検出
できなければ検出できるまで待ち、検出されるとステッ
プ(ワ)でそのときのフレームアドレスをシステムコン
トローラ26内のメモリ(図示せず)に記憶する。 【0059】ステップ(カ)で記憶したフレームアドレ
スを読みながらシステムコントローラ26によりリール
駆動回路32等を制御してテープ14を1倍速で逆転す
る。 【0060】ステップ(ヨ)でサブコードマイコン25
を介してシステムコントローラ26においてプログラム
スタート信号が1から0に変化する点を検出する。検出
できなければ検出できるまで待ち、検出されるとステッ
プ(タ)でシステムの立ち上がる時間例えば1.5秒待
って、ステップ(レ)に進み、システムコントローラ2
6によりリール駆動回路32等を制御してテープ14を
フォーワード送りする。 【0061】ステップ(ソ)は先にステップ(ワ)で記
憶したフレームアドレスより数フレーム例えば、2フレ
ーム前か否かをシステムコントローラ26において判断
し、2フレーム前でなければなるまで待ち、2フレーム
前であればステップ(ツ)でプリアンブルを2フレーム
アフレコする。 【0062】このプリアンブルのデータとしては例えば
プログラムスタート信号0、優先識別信号0、プログラ
ム番号OAA等を使用する。ステップ(ネ)で2フレー
ムたったか否かをシステムコントローラ26で判断し、
2フレームたたなければたつまで待ち、2フレームたっ
たらステップ(ナ)でプログラムスタート信号1、優先
識別信号1、前のプログラム番号に+1したプログラム
番号及びタイムコードを300フレームアフレコする。 【0063】タイムコードはフレーム毎にインクリメン
トして記憶する。ステップ(ラ)で300フレームたっ
たか否かをシステムコントローラ26で判断し、300
フレームたたなければたつまで待ち、300フレームた
ったらステップ(ム)でポストアンブルを30フレーム
アフレコする。 【0064】ポストアンブルのデータとしてはプリアン
ブルと同じデータを使用する。ステップ(ウ)で30フ
レームたったか否かをシステムコントローラ26で判断
し、30フレームたたなければたつまで待ち、30フレ
ームたったらステップ(ヰ)でシステムコントローラ2
6によりリール駆動回路32等を制御して早送り(F
F)サーチに入る。 【0065】ステップ(ノ)でテープエンドか否かをシ
ステムコントローラ26で判断しテープエンドであれば
ステップ(オ)でリターンし、終了でなければステップ
(ク)でシステムコントローラ26においてプログラム
スタート信号が1か否かを判断し、1でなければステッ
プ(ノ)に戻り、1であればステップ(ヤ)でシステム
コントローラ26によりリール駆動回路32を制御して
テープ14を16倍速で逆転し、ステップ(リ)に戻っ
てシステムコントローラ26においてプログラムスター
ト信号が1より0に変化したか否かを判断する等の上述
の動作を繰り返す。 【0066】また、リナンバーの動作中の例えばステッ
プ(チ)からステップ(ヌ)に至る間に上述の如くフレ
ームアドレスを読んでいるが、信号が記録されていない
部分(RF信号のない部分)ではこれが読めず動作が続
行できない。そこで本実施例では、無信号に入った場合
に直ちにフォーワード動作に入ることにより無信号部で
の動作を可能にする。 【0067】すなわち図6のRF信号のフローチャート
に示す様にステップ(マ)でシステムコントローラ26
にエンベロープ検波回路38から供給されているエンベ
ロープ検波出力としてのRF信号がなくなると、ステッ
プ(ケ)でリナンバー中か否かをシステムコントローラ
26で判断し、リナンバー中であればステップ(フ)で
リバース中か否かをシステムコントローラ26で判断す
る。リバース中であればステップ(コ)でフォーワード
モードに入り、図5に示すステップ(ツ)に戻ってアフ
レコモードに入り上述と同様の動作を繰り返す。 【0068】またステップ(ケ)でリナンバー中でない
場合或いはステップ(フ)でリバース中でない場合はス
テップ(エ)に進んでリターンする。 【0069】 【発明の効果】本発明の記録再生装置によれば、プログ
ラムスタート信号を検出してプログラム番号を再配番
(リナンバーモード)とする場合に先に記録媒体上に記
録したプログラムスタート信号を検索する段階で記録媒
体上にRF信号がない様な無信号状態では、この部分の
信号が読めずにリナンバーモードの動作を続行すること
が出来なくなる弊害が除かれプログラムスタート信号位
置を正確に読み取って、リナンバー動作を行うことの出
来る記録再生装置が得られる。
タルオーディオテープレコーダ等に用いて好適な記録再
生装置に係わり、特にプログラム番号を記録媒体上に再
配番(リナンバー)する様に成した記録再生装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来からの回転ヘッド型の記録再生装置
として、例えば回転ヘッド型のデジタルオーディオテー
プレコーダが知られている。このデジタルオーディオテ
ープレコーダでオーディオ信号又は他の情報を記録する
場合は、PCM化されたオーディオ信号が記録されると
共に、プログラム番号、タイムコード等の位置情報及び
その他必要な補助データを含むサブコードデータがPC
M化されたオーディオ信号が記録された領域とは別の領
域に記録される。 【0003】このサブコードデータに基づいて再生時に
テープの位置を知ることができ、またサーチモードによ
るテープの頭出し等を行うことができる。 【0004】このようなサブコードデータは時間的に変
化するデータを含むため、最も一般的な形態では1つの
プログラムについて連続的に且つ全域にわたって記憶す
るようにしている。 【0005】例えばプログラムが音楽である場合は、1
曲を1つのプログラムとして、1曲の始めから終わりま
で全域にわたってタイムコード、プログラム番号等が記
録される。その場合、同一テープに1回の記録で複数の
プログラムを記録する場合は、記録順序に従って各プロ
グラムに「1」,「2」,「3」‥‥とプログラム番号
が自動的に記録されるように成されている。 【0006】ところで、一般のユーザがテープレコーダ
で記録を行う場合は、1本の生テープにテープトップか
らテープエンドまで複数のプログラムを1回で記録する
ことは少ない。通常は例えば1回の記録で幾つかのプロ
グラムを記録し、後日、他の幾つかのプログラムを前の
プログラムに後につなげて記録するつなぎ録りや、或い
は前に記録されたプログラムに重ねてほかのプログラム
を記録する重ね録りを行う場合が多い。 【0007】このため1回目の記録でn個のプログラム
を記録して「1」〜「n」のプログラム番号が付された
後、2回目の記録でm個のプログラムが記録されると、
それらのm個のプログラムに対して「1」〜「m」のプ
ログラム番号が付されることになる。 【0008】従って、1本のテープに同じ1〜n及び1
〜mまでのプログラム番号が複数個記録されることにな
り、プログラム番号に必要な連番性及び単一性が全く失
われてしまい、このためそのテープの頭出しが不可能と
なる。 【0009】この問題を解決するために、1本のテープ
の記録が完了した後、プログラム番号の打ち直し(リナ
ンバー)を行うことが考えられるが、前述したようにプ
ログラム番号はプログラム全域にわたって記録されてい
るので、全プログラムの記録時間と同じ時間をかけて番
号の打ち直しを行う必要がある。 【0010】例えば、全部のプログラムを180分かけ
て記録したテープの場合は、そのテープを記録時と同じ
速度で走行させながら、180分かけてプログラム番号
の打ち直しを行わなければならない。またプログラム番
号はサブコードデータの領域に記録されるので、打ち直
しのタイミングを制御することが非常に困難となる。 【0011】そこで、本出願人は先に特願昭59−27
2545号において、次のような記録方法を提案した。
すなわち、サブコードをプログラムの冒頭部分のみに記
録するように成し、1回目の記録の際は、プログラム番
号を各プログラムのサブコード領域の所定の位置に順次
に記録し、2回目以後の記録の際は、上記所定位置にプ
ログラム番号に代えてプログラムスタート信号をサーチ
の際に高速でサーチしても検出可能な様に検出に必要な
時間の間、例えば10秒間プログラムスタート信号を記
録するようにしている。 【0012】そして、全てのプログラムの記録が終了し
たテープにプログラム番号を記録する場合は、上記プロ
グラムスタート信号を順次に検出して、その部分に上記
1回目の記録時に記録されたプログラム番号に続くプロ
グラム番号を順次に記録して行くようにしている。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】上述の様にプログラム
番号に代えたプログラムスタート信号を検出して再びプ
ログラム番号を再交番(リナンバー)する場合にRF信
号がないと、これらが読めずに動作の続行が不可能にな
る問題があった。 【0014】本発明は斯る点に鑑みなされたもので、リ
ナンバー動作中に記録媒体に信号が記録されていなくて
もリナンバー動作が中断しない様に成した記録再生装置
を提供するにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明の記録再生装置
は、少なくともトラック上にPCM領域とサブコード領
域を有した記録媒体上に記録されているプログラムに対
応するプログラム番号を再配番する記録再生装置におい
て、上記記録媒体と相対的に移動されて、上記記録媒体
上のPCM領域及びサブコード領域に記録されているデ
ータを再生する記録再生手段と、上記記録再生手段によ
って再生された上記サブコード領域に記録されているデ
ータからプログラムスタート信号を検出する検出手段
と、上記検出したプログラムスタート信号に基づいてプ
ログラムの開始位置を検索する検索手段と、上記検索
後、上記プログラムの開始位置情報であるPCM領域中
のアドレスを記憶する記憶手段と、上記記録再生信号の
有無を検知する判別手段とを具備し、上記検索手段によ
って上記記録媒体の先頭から順次各プログラムの開始位
置を検索し、上記記録再生手段により上記記憶手段に記
憶した各プログラムの開始位置情報であるアドレスに基
づいてプログラム番号を再記録するとともに、上記判別
手段によって上記再生信号が無いと判別されたときに
は、上記記録再生手段と上記記録媒体とを相対的に移動
させ上記検索手段による検索を行ない、上記プログラム
番号の再記録を行なうようにした記録再生装置としたも
のである。 【0016】上述の記録再生装置によれば再生信号の有
無を検出する判別手段としてのエンベロープ検波回路3
8の検出出力に基づいて直ちにフォワード検索すること
でプログラム番号を再交番可能なものが得られる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、この発明の記録再生装置の
一実施例を図1乃至図5に基づいて詳しく説明する。図
1は本実施例の回路構成を示すもので、同図において、
入力端子1からのアナログ信号はローパスフィルタ2を
通してアナログ−デジタル変換器3に供給され、ここで
アナログ信号よりデジタル信号に変換された後スイッチ
回路4の接点a側を介して記録信号発生回路5に供給さ
れる。またスイッチ回路4を接点b側に切り換えること
により端子6よりデジタル信号を記録信号発生回路5へ
直接供給することも可能である。 【0018】そして、この記録信号発生回路5では、タ
イミング信号発生回路7からのタイミング信号に基づい
てデータの誤り訂正符号の付加やインターリーブ或いは
変調を行う等の信号処理を行った後、スイッチ回路8に
供給する。 【0019】このスイッチ回路8は回転磁気ヘッド11
A,11Bを切り換えるためのものであって、タイミン
グ信号発生回路7からの切り換え信号によってヘッド1
1Aのテープ当接期間を含む半回転期間とヘッド11B
のテープ当接期間を含む半回転期間とで交互に切り換え
られる。 【0020】このタイミング信号発生回路7には図示し
ないパルス発生器からの回転ヘッド11A,11Bの回
転駆動用モータの回転に同期して得られる回転ヘッド1
1A,11Bの回転位相を示す30Hzのパルスが供給
されている。 【0021】タイミング信号発生回路7からの切り換え
信号により切り換えられたスイッチ回路8からの信号は
アンプ9A,9Bで増幅された後、夫々スイッチ回路1
0A,10Bの接点R側を介して回転ヘッド11A,1
1Bに供給され、リール12,13間に巻回された磁気
テープ14に記録される。 【0022】スイッチ回路10A及び10Bは記録時は
接点R側に接続され、再生時には接点P側に切り換えら
れる。 【0023】また、15A,15Bは再生時スイッチ回
路10A,10Bが接点P側に切り換えたとき対応する
回転ヘッド11A,11Bからの再生出力が供給される
アンプであって、これらのアンプ15A,15Bの各出
力はスイッチ回路16に供給される。 【0024】スイッチ回路16はタイミング信号発生回
路7からの30Hzの切り換え信号により記録時と同様
にヘッド11Aのテープ当接期間を含む半回転期間と、
ヘッド11Bのテープ当接期間を含む半回転期間とで交
互に切り換えられる。 【0025】そして、スイッチ回路16で切り換えられ
た出力信号は電磁変換系を構成しているイコライザ1
7,比較器18及びPLL回路19を通して誤り訂正回
路20に供給され、ここで必要に応じて誤り訂正がなさ
れる。 【0026】そして更にデジタル−アナログ変換器21
に供給され、ここでデジタル信号はアナログ信号に変換
された後ローパスフィルタ22を通して出力端子23に
元のアナログ信号として取り出される。 【0027】また、デジタルデータを直接取り出したい
場合には誤り訂正回路20の出力側の端子24より導出
することができる。 【0028】また、誤り訂正回路20の出力側にインタ
ーフェースとして働くサブコードマイクロコンピュータ
25が設けられ、ここで、プログラム番号やタイムコー
ド等を含むサブコード等が抜き取られてマイクロコンピ
ュータを用いたシステムコントローラ26に供給され
る。システムコントローラ26によって全体のシステム
が制御されるようになされている。 【0029】システムコントローラ26に対して操作に
必要な複数個のボタンが設けられ、ここでは代表的にプ
ログラム番号を打ち直しするためのリナンバー用ボタン
27,早送り用ボタン28,巻き戻し用ボタン29のみ
を示す。 【0030】30はシステムコントローラ26により制
御されるドラムサーボ回路であって、このドラムサーボ
回路30によって、回転ヘッド11A,11Bが取付け
られているドラム39を回転しているドラムモータ31
を制御するようにする。 【0031】リール12,13に対してリール駆動回路
32が設けられ、このリール駆動回路32からの駆動信
号がリールモータ33,34に夫々供給される。リール
駆動回路32はシステムコントローラ26からのモード
切換信号に応じてリールモータ33,34に印加する駆
動信号のレベルを変えてやる。 【0032】35はシステムコントローラ26により制
御されるキャプスタンサーボ回路であって、このキャプ
スタンサーボ回路35によりキャプスタン36を回転駆
動するキャプスタンモータ37が制御される。 【0033】また、キャプスタン36に対してピンチロ
ーラ40と、これらを弾性力に対向させて制御するプラ
ンジャ回路が設けられる。 【0034】38はスイッチ回路16の出力側に設けら
れたRF信号のエンベローブを検出するためのRFエン
ベロープ検波回路であって、磁気テープ14に記録され
た信号の有無が検出されRF信号が有ればエンベロープ
検波出力が検出され、このエンベロープ検波回路38の
検波出力がシステムコントローラ26に供給される。 【0035】次に上記磁気テープに記録されるデータの
構成を図2乃至図4によって詳記する。 【0036】上述構成のヘリカルスキャン型のデジタル
オーディオテープレコーダでは一本のトラックに斜め記
録されるデータの全体が1セグメントと称される記録デ
ータの単位量を1ブロックとする時に、1セグメントに
は、196ブロック(7500μsec)のデータが含
まれる。 【0037】トラックの端部に相当する1セグメントの
両端部の夫々にマージン(11ブロック)が設けられ
る。このマージンの夫々に隣接してサブコード1及びサ
ブコード2が記録される。この2つのサブコードは、同
一のデータであって、二重記録がなされている。サブコ
ードは、プログラム番号,タイムコードである。サブコ
ードの8ブロックの記録領域の両側にPLLのラン・イ
ン区間(2ブロック)及びポスト・アンブル区間(1ブ
ロック)が配されている。 【0038】また、データの記録がなされないインター
・ブロック・ギャップが設けられ、3ブロックのインタ
ー・ブロック・ギャップに挟まれ、ATF用のパイロッ
ト信号が5ブロックにわたって記録されている。1セグ
メントの中心部の130ブロックの長さの領域内で2ブ
ロックのPLLラン・イン区間を除く128ブロックの
長さの領域に記録処理がなされたPCM信号が記録され
る。このPCM信号は、回転ヘッドが1/2回転する時
間のオーディオ信号と対応するデータである。 【0039】図2は、PCM信号の1ブロックのデータ
構成を示す。1ブロックの先頭に8ビット(1シンボ
ル)のブロック同期信号が付加され、次に8ビットのP
CM−IDが付加される。PCM−IDの次に、ブロッ
クアドレスが付加される。このPCM−ID及びブロッ
クアドレスの2シンボル(W1及びW2)に関して、単
純パリティのエラー訂正符号化の処理が行われ、8ビッ
トのパリティがブロックアドレスの次に付加される。 【0040】ブロックアドレス(W2)は、図3に示す
ように、最上位ビット(MSB)を除く7ビットにより
構成され、この最上位ビットが“0”とされることによ
り、PCMブロックであることが示される。 【0041】7ビットのブロックアドレスが00〜7F
(16進表示)と順次変化する。ブロックアドレスの下
位3ビットが000,010,100,110の各ブロ
ックに記録されるPCM−ID(W1)が定められてい
る。 【0042】ブロックアドレスの下位3ビットが00
1,011,101,111の各ブロックアドレスは、
PCM−IDのオプショナルコードが記録可能とされて
いる。PCM−ID中には、夫々が2ビットのID1〜
ID8と4ビットのフレームアドレスが含まれる。ID
1〜ID7は、夫々識別情報が定義されている。 【0043】32個のID8により、パックが構成され
る。例えばID1は、フォーマットIDであり、オーデ
ィオ用か他の用途かがID1により識別され、ID2に
より、プリエンファシスのオン/オフとプリエンファシ
スの特性が識別され、ID3により、サンプリング周波
数が識別される。上述のID1〜ID7とフレームアド
レスは、インタリーブペアのセグメントで同一のデータ
とされる。 【0044】図4A及びBはサブコードのブロックのデ
ータ構成を示すもので、サブコードブロックの1ブロッ
クはPCMデータブロックと同様に288ビットで構成
されている。 【0045】そして、図4Aに示すように、1ブロック
の始めの8ビットは、ブロック同期信号、次の8ビット
のデータW1 はサブコードID,次の8ビットのデータ
W2はサブコードIDとそのブロックのアドレス信号、
次の8ビットはデータW1 及びW2 について生成された
エラー訂正用のパリティP、残りの256ビット(8ビ
ットで1シンボルを形成するので32シンボルからな
る)はサブコードデータとそれについて生成されたエラ
ー訂正用のパリティである。 【0046】8ビットのデータW1 及びW2 は、より詳
しくは図4Bに示すようなものとされている。すなわ
ち、データW2 のMSBはそのブロックかサブコードブ
ロックかPCMデータブロックかを識別するために用い
られ、サブコードブロックのときはこれが図のように
「1」になる。 【0047】また、データW2 の下位4ビットはブロッ
クアドレスで、そのLSBが「0」か「1」かでサブコ
ードIDの内容が異なる。ブロックアドレスのLSBが
「0」のときには、データW1 は4ビットのコントロー
ルIDと4ビットのデータIDからなり、データW2 の
ブロックアドレスの上位3ビットはフォーマットIDと
される。 【0048】ブロックアドレスのLSBが「1」のとき
にはデータW1 及びW2 の上位の3ビットはブロック番
号を示す。この場合、プログラム番号は3ディジットの
BCDコードで表され、データW2 のブロックアドレス
の上位3ビットPNO−1は最上桁を、データW1 の上
位4ビットのPNO−2は真中の桁を、下位4ビットの
PNO−3は最下位の桁を、それぞれ表すもので、プロ
グラム番号は001〜799まで表される。なお、00
0はプログラム番号が記録されていないことを示し、ま
た0AAはプログラム番号が無効であることを示す。 【0049】ブロックアドレスのLSBが「0」である
サブコードブロックと「1」であるサブコードブロック
は、各サブコード領域の8ブロックのうち4個ずつ交互
に記録される。 【0050】また、コントロールIDは例えば4ビット
(4種類)のID(識別信号)から成り、目次を表すた
めの目次識別信号(TOC−ID)、不要情報部分をス
キップするためのスキップ識別信号(SKIP−I
D)、プログラムの開始を表すためのプログラムスター
ト識別信号(START−ID)(本明細書中では単に
プログラムスタート信号と称している)、情報の優先度
を表すため優先識別信号(PRIORITY−ID)が
含まれる。 【0051】次に、先に本出願人が提示したサブコード
のプログラム番号を1回目は複数のプログラムの冒頭の
みに記録し、2回以後の記録には上述のプログラムスタ
ート信号を記録し、このプログラムスタート信号を検出
して、1回目に記録したプログラム番号に続くプログラ
ム番号を順次記録して行く、再交番(リナンバーモー
ド)の動作を図5を参照して説明する。 【0052】図5に於いて第1回目に記録したプログラ
ム番号に2回目の記録によりプログラムスタート信号が
記録された状態の磁気テープ14に対し各プログラムの
プログラムスタート信号を打ち直すためのリナンバーモ
ードと成すため、先ずリナンバーボタン27を押し、シ
ステムコントローラ26内のレジスタ(図示せず)にプ
ログラム番号0を設定する。 【0053】ステップ(ロ)でシステムコントローラ2
6によりリール駆動回路32等を制御してテープ14を
巻き取る。 【0054】そしてステップ(ハ)でリール12,13
に隣接して設けられたテープトップエンド検出回路(図
示せず)からの出力によりシステムコントローラ26に
おいてテープトップであるか否かを判断し、テープトッ
プでなければテープトップになるまで待ち、テープトッ
プであるとステップ(ニ)にシステムコントローラ26
によりリール駆動回路32等を制御してテープ14を例
えば16倍速でフォーワード送りすることでプログラム
スタート信号を検索する。 【0055】ステップ(ホ)でサブコードマイコン25
を介してシステムコントローラ26においてプログラム
スタート信号が1か否かを判断し、プログラムスタート
信号が1でなければなるまで待ち、プログラムスタート
信号が1であればステップ(ヘ)に進む。 【0056】ステップ(ヘ)でテープ14上のプログラ
ム番号と今度打ち込もうとしているプログラム番号が等
しいか否かを判断し、等しければステップ(ト)でシス
テムコントローラ26内のレジスタ内の書き込みプログ
ラム番号を+1としてステップ(ヰ)に進む。等しくな
ければステップ(チ)に進み、ここでシステムコントロ
ーラ26においてリール駆動回路32等を制御してテー
プ14を3倍速で逆転する。そしてステップ(リ)でサ
ブコードマイコン25を介してシステムコントローラ2
6においてプログラムスタート信号が1から0に変化す
る点を検出する。検出できなければ検出できるまで待
ち、検出されると、ステップ(ヌ)に進む。 【0057】ステップ(ヌ)でシステムの立上がりを考
慮して約0.5秒待った後ステップ(ル)でシステムコ
ントローラ26においてリール駆動回路32等を制御し
てテープ14をフォーワード送りする。 【0058】ステップ(ヲ)でサブコードマイコン25
を介してシステムコントローラ26においてプログラム
スタート信号が0から1に変化する点を検出する。検出
できなければ検出できるまで待ち、検出されるとステッ
プ(ワ)でそのときのフレームアドレスをシステムコン
トローラ26内のメモリ(図示せず)に記憶する。 【0059】ステップ(カ)で記憶したフレームアドレ
スを読みながらシステムコントローラ26によりリール
駆動回路32等を制御してテープ14を1倍速で逆転す
る。 【0060】ステップ(ヨ)でサブコードマイコン25
を介してシステムコントローラ26においてプログラム
スタート信号が1から0に変化する点を検出する。検出
できなければ検出できるまで待ち、検出されるとステッ
プ(タ)でシステムの立ち上がる時間例えば1.5秒待
って、ステップ(レ)に進み、システムコントローラ2
6によりリール駆動回路32等を制御してテープ14を
フォーワード送りする。 【0061】ステップ(ソ)は先にステップ(ワ)で記
憶したフレームアドレスより数フレーム例えば、2フレ
ーム前か否かをシステムコントローラ26において判断
し、2フレーム前でなければなるまで待ち、2フレーム
前であればステップ(ツ)でプリアンブルを2フレーム
アフレコする。 【0062】このプリアンブルのデータとしては例えば
プログラムスタート信号0、優先識別信号0、プログラ
ム番号OAA等を使用する。ステップ(ネ)で2フレー
ムたったか否かをシステムコントローラ26で判断し、
2フレームたたなければたつまで待ち、2フレームたっ
たらステップ(ナ)でプログラムスタート信号1、優先
識別信号1、前のプログラム番号に+1したプログラム
番号及びタイムコードを300フレームアフレコする。 【0063】タイムコードはフレーム毎にインクリメン
トして記憶する。ステップ(ラ)で300フレームたっ
たか否かをシステムコントローラ26で判断し、300
フレームたたなければたつまで待ち、300フレームた
ったらステップ(ム)でポストアンブルを30フレーム
アフレコする。 【0064】ポストアンブルのデータとしてはプリアン
ブルと同じデータを使用する。ステップ(ウ)で30フ
レームたったか否かをシステムコントローラ26で判断
し、30フレームたたなければたつまで待ち、30フレ
ームたったらステップ(ヰ)でシステムコントローラ2
6によりリール駆動回路32等を制御して早送り(F
F)サーチに入る。 【0065】ステップ(ノ)でテープエンドか否かをシ
ステムコントローラ26で判断しテープエンドであれば
ステップ(オ)でリターンし、終了でなければステップ
(ク)でシステムコントローラ26においてプログラム
スタート信号が1か否かを判断し、1でなければステッ
プ(ノ)に戻り、1であればステップ(ヤ)でシステム
コントローラ26によりリール駆動回路32を制御して
テープ14を16倍速で逆転し、ステップ(リ)に戻っ
てシステムコントローラ26においてプログラムスター
ト信号が1より0に変化したか否かを判断する等の上述
の動作を繰り返す。 【0066】また、リナンバーの動作中の例えばステッ
プ(チ)からステップ(ヌ)に至る間に上述の如くフレ
ームアドレスを読んでいるが、信号が記録されていない
部分(RF信号のない部分)ではこれが読めず動作が続
行できない。そこで本実施例では、無信号に入った場合
に直ちにフォーワード動作に入ることにより無信号部で
の動作を可能にする。 【0067】すなわち図6のRF信号のフローチャート
に示す様にステップ(マ)でシステムコントローラ26
にエンベロープ検波回路38から供給されているエンベ
ロープ検波出力としてのRF信号がなくなると、ステッ
プ(ケ)でリナンバー中か否かをシステムコントローラ
26で判断し、リナンバー中であればステップ(フ)で
リバース中か否かをシステムコントローラ26で判断す
る。リバース中であればステップ(コ)でフォーワード
モードに入り、図5に示すステップ(ツ)に戻ってアフ
レコモードに入り上述と同様の動作を繰り返す。 【0068】またステップ(ケ)でリナンバー中でない
場合或いはステップ(フ)でリバース中でない場合はス
テップ(エ)に進んでリターンする。 【0069】 【発明の効果】本発明の記録再生装置によれば、プログ
ラムスタート信号を検出してプログラム番号を再配番
(リナンバーモード)とする場合に先に記録媒体上に記
録したプログラムスタート信号を検索する段階で記録媒
体上にRF信号がない様な無信号状態では、この部分の
信号が読めずにリナンバーモードの動作を続行すること
が出来なくなる弊害が除かれプログラムスタート信号位
置を正確に読み取って、リナンバー動作を行うことの出
来る記録再生装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生装置の一実施例を示す回路構
成図である。 【図2】本発明の記録再生装置に使用されるPCM信号
ブロックのデータフォーマットである。 【図3】本発明の記録再生装置に使用されるPCM信号
ブロックのW1 ,W2 のフォーマットである。 【図4】本発明の記録再生装置に使用されるサブコード
ブロックのフォーマットである。 【図5】本発明の記録再生装置のリナンバー時のフロー
チャートである。 【図6】本発明の記録再生装置のRF無信号時のフロー
チャートである。 【符号の説明】 5 記録信号発生回路 11A,11B 回転ヘッド 12,13 リール 14 磁気テープ 20 誤り訂正回路 25 サブコードマイクロコンピュータ 26 システムコントローラ 27 リナンバー用ボタン 30 ドラムサーボ回路 31 ドラムモータ 32 リール駆動回路 33,34 リールモータ 35 キャプスタンサーボ回路 37 キャプスタンモータ 38 エンベロープ検波回路
成図である。 【図2】本発明の記録再生装置に使用されるPCM信号
ブロックのデータフォーマットである。 【図3】本発明の記録再生装置に使用されるPCM信号
ブロックのW1 ,W2 のフォーマットである。 【図4】本発明の記録再生装置に使用されるサブコード
ブロックのフォーマットである。 【図5】本発明の記録再生装置のリナンバー時のフロー
チャートである。 【図6】本発明の記録再生装置のRF無信号時のフロー
チャートである。 【符号の説明】 5 記録信号発生回路 11A,11B 回転ヘッド 12,13 リール 14 磁気テープ 20 誤り訂正回路 25 サブコードマイクロコンピュータ 26 システムコントローラ 27 リナンバー用ボタン 30 ドラムサーボ回路 31 ドラムモータ 32 リール駆動回路 33,34 リールモータ 35 キャプスタンサーボ回路 37 キャプスタンモータ 38 エンベロープ検波回路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.少なくともトラック上にPCM領域とサブコード領
域を有した記録媒体上に記録されているプログラムに対
応するプログラム番号を再配番する記録再生装置におい
て、 上記記録媒体と相対的に移動されて、上記記録媒体上の
PCM領域及びサブコード領域に記録されているデータ
を再生する記録再生手段と、 上記記録再生手段によって再生された上記サブコード領
域に記録されているデータからプログラムスタート信号
を検出する検出手段と、 上記検出したプログラムスタート信号に基づいてプログ
ラムの開始位置を検索する検索手段と、 上記検索後、上記プログラムの開始位置情報であるPC
M領域中のアドレスを記憶する記憶手段と、 上記記録再生信号の有無を検知する判別手段とを具備
し、 上記検索手段によって上記記録媒体の先頭から順次各プ
ログラムの開始位置を検索し、上記記録再生手段により
上記記憶手段に記憶した各プログラムの開始位置情報で
あるアドレスに基づいてプログラム番号を再記録すると
ともに、 上記判別手段によって上記再生信号が無いと判別された
ときには、上記記録再生手段と上記記録媒体とを相対的
に移動させ上記検索手段による検索を行ない、上記プロ
グラム番号の再記録を行なうようにした記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7287298A JP2735052B2 (ja) | 1995-11-06 | 1995-11-06 | 記録再生装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7287298A JP2735052B2 (ja) | 1995-11-06 | 1995-11-06 | 記録再生装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
1995
- 1995-11-06 JP JP7287298A patent/JP2735052B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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