JP2734389B2 - ステレオ再生装置 - Google Patents
ステレオ再生装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヘッドホンによりス
テレオ再生が行え、モニタ用のスピーカでモニタ再生が
行えるモニタ用スピーカを備えたステレオ再生装置に関
する。 【0002】この発明は、ヘッドホンによりステレオ再
生が行え、モニタ用スピーカでモニタ再生が行えるモニ
タ用スピーカを備えたステレオ再生装置において、モニ
タ再生を行うときには、右チャンネル又は左チャンネル
の入力信号を反転させ、互いに逆相で右チャンネル及び
左チャンネルの出力を取り出し、この出力をスピーカに
供給することにより、スピーカ駆動用の集積回路を付加
することなく、スピーカ出力を上げられるようにしたも
のである。 【0003】 【従来の技術】例えば小型のテープレコーダにおいて、
ヘッドホンによりステレオ再生が行えると共に、モニタ
用スピーカを鳴らせるようにしたものが知られている。
すなわち、この種のテープレコーダは、ステレオ出力ジ
ャックとモニタ用スピーカとを備えている。ステレオ出
力ジャックにヘッドホンのステレオプラグを挿入する
と、ヘッドホンによりステレオ再生音を聞くことができ
る。ステレオプラグをステレオ出力ジャックから外す
と、モニタ用スピーカで再生がなされる。モニタ用スピ
ーカの再生出力は、左右両チャンネルがミキシングされ
たモノラル音である。 【0004】このように、ステレオ出力の機器にモニタ
用スピーカを設ける場合、従来、ヘッドホンドライブ用
の増幅回路とは別個にスピーカ駆動用の増幅回路を設
け、このスピーカ駆動用の増幅回路の出力でモニタ用ス
ピーカを駆動するか、又は、左右両チャンネルの入力信
号をミキシングし、ヘッドホンドライブ用の増幅回路の
片チャンネルの増幅回路を用いてモニタ用スピーカを駆
動するようにしている。 【0005】図2は、スピーカ駆動用の増幅回路を、ヘ
ッドホンドライブ用の増幅回路とは別個に設け、モニタ
用スピーカを駆動するようにしたものである。 【0006】図2において、51はヘッドホン駆動用の
集積回路、52はステレオ出力ジャック、53はモニタ
用のスピーカである。ヘッドホン駆動用の集積回路51
は、アンプ51Rとアンプ51Lとからなる。54R,
54Lは、夫々、アンプ51R,51Lの入力端子、5
5R,55Lは、夫々、アンプ51R,51Lの出力端
子である。 【0007】入力端子61R及び入力端子61Lに右チ
ャンネル及び左チャンネルの音声入力信号が供給され、
この右チャンネル及び左チャンネルの音声入力信号が結
合コンデンサ62R,62Lを夫々介して音量調整用の
可変抵抗63R,63Lに供給される。可変抵抗63
R,63Lの出力がゲイン調整用の抵抗64R,64
L、結合コンデンサ65R,65Lを夫々介してヘッド
ホン駆動用の集積回路51の入力端子54R,54Lに
夫々供給される。これと共に、可変抵抗63R,63L
の出力がスピーカ駆動用の集積回路66の入力端子66
R,66Lに供給される。 【0008】ヘッドホン駆動用の集積回路51の出力端
子55R,55Lからの出力が結合コンデンサ67R,
67L、保護用の抵抗68R,68Lを夫々介してステ
レオ出力ジャック52の端子70C,70Dに供給され
る。スピーカ駆動用の集積回路66の出力端子69A,
69Bの出力がスピーカ53に供給される。スピーカ駆
動用の集積回路66からは、制御端子72が導出されて
いる。この制御端子72にローレベルが供給されると、
スピーカ駆動用の集積回路66が動作状態となる。 【0009】ステレオ出力ジャック52は、端子70
A,70B,70C,70D,70Eを有している。端
子70A,70Bは、ステレオ出力ジャック52にステ
レオプラグが挿入されることによりオン/オフするスイ
ッチの端子である。つまり、ステレオ出力ジャック52
にステレオプラグが挿入されると、このスイッチがオン
し、端子70Aと端子70Bが接続される。端子70
C,70Dは、ステレオプラグの先端のチップ及びリン
グと接触される金具から導出される端子である。端子7
0Eは、ステレオプラグのスリーブに接触される金具か
ら導出される端子である。 【0010】端子70Aは、電源端子71に接続され、
端子70Bは、スピーカ駆動用の集積回路66の制御端
子72に接続される。端子70C,70Dは、抵抗68
R,68L、コンデンサ67R,67Lを夫々介してヘ
ッドホン駆動用の集積回路51の出力端子55R,55
Lに接続される。 【0011】ステレオ出力ジャック52にヘッドホン
(図示せず)のステレオプラグが挿入されている時は、
端子70C,70Dに供給されるヘッドホン駆動用の集
積回路51の出力がヘッドホンに供給され、ヘッドホン
でステレオ再生がなされる。この時、端子70Aと端子
70Bが接続され、スピーカ駆動用の集積回路66の制
御端子72にハイレベルが供給される。これにより、ス
ピーカ駆動用の集積回路66の動作が停止される。 【0012】ステレオ出力ジャック52からステレオプ
ラグを外すと、スピーカ駆動用の集積回路66の制御端
子72にローレベルが供給され、スピーカ駆動用の集積
回路66が動作状態となる。これにより、スピーカ駆動
用の集積回路66の出力がスピーカ53に供給され、ス
ピーカ53で再生がなされる。 【0013】図3は、左右両チャンネルの入力信号をミ
キシングし、ヘッドホンドライブ用の集積回路の片チャ
ンネルの増幅回路を用いてモニタ用のスピーカを駆動す
るようにしたものである。 【0014】図3において、入力端子91R,91Lに
右チャンネル及び左チャンネルの音声入力信号が供給さ
れ、この音声入力信号がコンデンサ92R,92Lを夫
々介して可変抵抗93R,93Lに夫々供給される。可
変抵抗93R,93Lの出力が抵抗94R,94L,コ
ンデンサ95R,95Lを夫々介してヘッドホン駆動用
の集積回路81の入力端子84R,84Lに供給され
る。 【0015】また、ヘッドホン駆動用の集積回路81の
入力端子84Rと84Lとの間には、抵抗101,抵抗
102の直列接続が接続されている。抵抗101及び1
02の接続点には、トランジスタ103のコレクタが接
続され、トランジスタ103のエミッタは接地されてい
る。 【0016】トランジスタ103がオンしているときに
は、抵抗101及び102の接続点は接地される。この
ため、抵抗94R,コンデンサ95Rを介された右チャ
ンネルの入力信号と抵抗94L,コンデンサ95Lを介
された左チャンネルの入力信号は、夫々、分離されてヘ
ッドホン駆動用の集積回路81の入力端子84R及び8
4Lに供給される。トランジスタ103がオフすると、
抵抗101及び抵抗102を通じて右チャンネルの入力
信号と左チャンネルの入力信号がミキシングされる。 【0017】ヘッドホン駆動用の集積回路81の出力端
子85R,85Lの出力は、コンデンサ97R,97
L、抵抗98R,98Lを夫々介してステレオ出力ジャ
ック82の端子100C,100Fに夫々供給される。 【0018】ステレオ出力ジャック52は、端子100
A〜100Gを有している。端子100A,100B
は、ステレオ出力ジャック52にステレオプラグが挿入
されることによりオン/オフするスイッチの端子であ
る。端子100C及び100Fは、ステレオプラグの先
端のチップ及びリングと接触される金具から導出される
端子である。端子100Gは、ステレオプラグのスリー
ブに接触される端子である。端子100Dは、端子10
0Dが導出される金具と端子100Cが導出される金具
とにより構成されるスイッチの端子である。端子100
Eには、端子100Eが導出される金具と端子100F
が導出される金具とにより構成されるスイッチの端子で
ある。ステレオ出力ジャック52にステレオプラグが挿
入されると、端子100Aと端子100Bが接続され、
端子100Cと端子100D,端子100Eと端子10
0Fとの間が夫々離間される。 【0019】端子100Aは電源端子104に接続さ
れ、端子100Bはトランジスタ103のベースに接続
される。端子100Cは、抵抗98R,コンデンサ97
Rを介してヘッドホン駆動用の集積回路81の出力端子
85Rに接続される。端子100Dはオープンとされ
る。端子100Eはモニタ用スピーカ83の一端に接続
され、スピーカ83の他端がコンデンサ105を介して
接地される。端子100Fは、抵抗98L,コンデンサ
97Lを介してヘッドホン駆動用の集積回路81の出力
端子85Lに接続される。端子100Gは接地される。 【0020】ステレオ出力ジャック82にヘッドホンの
ステレオプラグが挿入されているときは、ステレオ出力
ジャック82の端子100C,100Fに供給されるス
テレオ駆動用の集積回路81の出力がヘッドホンに供給
され、ヘッドホンでステレオ再生がなされる。この時、
端子100Aと端子100Bが接続されるので、トラン
ジスタ103はオンしている。このため、左チャンネル
の出力と右チャンネルの出力は分離されている。また、
端子100Eと端子100Fとが離間されているので、
スピーカ83には音声出力が供給されない。 【0021】ステレオ出力ジャック82からステレオプ
ラグが外されると、端子100Aと端子100Bが離間
され、端子100Eと端子100Fが接続される。この
ため、トランジスタ103がオフし、右チャンネル及び
左チャンネルの音声入力信号がミキシングされる。ミキ
シングされた音声入力信号がヘッドホン駆動用の集積回
路81の入力端子84Lに供給される。ヘッドホン駆動
用の集積回路81の出力端子85Lの出力がコンデンサ
97L,抵抗98Lを介して端子100Fに供給され、
端子100Eと端子100Fからなるスイッチを介して
スピーカ83に供給される。これにより、スピーカ83
が駆動される。 【0022】 【発明が解決しようとする課題】モニタ用スピーカを駆
動させるため、図2に示すように、ヘッドホンドライブ
用の集積回路51とは別個にスピーカ駆動用の集積回路
66を設けるようにした場合、集積回路が余分に必要に
なるため、コストアップになるという問題がある。ま
た、このように余分な集積回路が必要となるため、小型
化に限界がある。更に、スピーカ駆動用の集積回路66
を制御するための制御信号が必要になる。 【0023】また、図3に示すように、左右両チャンネ
ルの入力信号をミキシングし、ヘッドホンドライブ用の
集積回路81の片チャンネルのアンプ81Lを用いてス
ピーカ83を駆動するように構成した場合、十分なパワ
ーが得られないという問題がある。また、トランジスタ
103がオンしているときにも、トランジスタ103に
オン抵抗があるため、抵抗101,102を介して左右
チャンネルの入力信号が合成されてしまう。このため、
セパレーションが良くないという問題がある。更に、左
右両チャンネルをミキシングするための回路が必要にな
る。 【0024】したがって、この発明の目的は、スピーカ
駆動用の集積回路を付加することなく、コストダウンが
はかれ、装置の小型化がはかれるモニタ用スピーカを備
えたステレオ再生装置を提供することにある。 【0025】この発明の他の目的は、十分なスピーカ出
力を得られるモニタ用スピーカを備えたステレオ再生装
置を提供することにある。 【0026】この発明の更に他の目的は、セパレーショ
ンが悪化しないモニタ用スピーカを備えたステレオ再生
装置を提供することにある。 【0027】 【課題を解決するための手段】この発明は、右チャンネ
ルの入力信号及び左チャンネルの入力信号を夫々増幅す
る増幅回路と、増幅回路からのステレオ信号を出力する
ステレオ出力ジャックと、増幅回路からの出力信号をモ
ニタするためのスピーカと、右チャンネルの入力信号及
び左チャンネルの入力信号のうちの一方の入力信号の位
相を反転させるための位相反転回路とを備え、スピーカ
によりモニタ再生するときには、右チャンネルの入力信
号及び左チャンネルの入力信号のうちの一方の入力信号
と、位相反転回路により反転された左チャンネルの入力
信号及び右チャンネルの入力信号のうちの他方の入力信
号とを増幅回路により増幅してスピーカに供給するよう
にしたモニタ用スピーカを備えたステレオ再生装置であ
る。 【0028】 【作用】入力端子11R及び11Lに右チャンネル及び
左チャンネルの音声入力信号が供給される。モニタ用の
スピーカ3を駆動するときには、入力端子11Rからの
音声信号が位相反転回路14で反転されてヘッドホン駆
動用の集積回路1の入力端子4Rに供給され、入力端子
11Lからの音声信号がそのままヘッドホン駆動用の集
積回路1の入力端子4Lに供給される。ヘッドホン駆動
用の集積回路1の出力端子5R及び5Lの出力がスピー
カ3の一端及び他端に供給される。このように、スピー
カ3の一端及び他端には、互いに逆相の音声出力信号が
供給されるので、スピーカ3の出力は、ヘッドホン駆動
用の集積回路1のアンプ1R,1Lのうちの一方でスピ
ーカ3を駆動した場合に比べ、最大6dB上昇する。 【0029】 【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1において1はヘッドホン駆動用の
集積回路、2はステレオ出力ジャック、3はモニタ用ス
ピーカである。ヘッドホン駆動用の集積回路1は、アン
プ1Rとアンプ1Lとからなり、集積回路1からは、ア
ンプ1Rの入力端子4R,アンプ1Lの入力端子4L,
アンプ1Rの出力端子5R,アンプ1Lの出力端子5L
が導出される。 【0030】入力端子11R及び入力端子11Lに右チ
ャンネル及び左チャンネルの音声入力信号が夫々供給さ
れ、この右チャンネル及び左チャンネルの音声入力信号
が結合コンデンサ12R,12Lを夫々介して音量調整
用の可変抵抗13R,13Lに夫々供給される。可変抵
抗13Rの出力が破線で囲んで示す位相反転回路14を
介してステレオ出力ジャック2の端子20Dに供給され
ると共に、ステレオ出力ジャック2の端子20Fに供給
される。可変抵抗13Lの出力がゲイン調整用の抵抗1
5L,結合コンデンサ16Lを介してヘッドホン駆動用
の集積回路1の入力端子4Lに供給される。 【0031】位相反転回路14は、エミッタ接地のトラ
ンジスタ31から構成される。すなわち、トランジスタ
31のエミッタが抵抗32を介して接地される。トラン
ジスタ31のコレクタが抵抗33を介して電源端子34
に接続されると共に、抵抗35を介してトランジスタ3
1のベースに接続される。トランジスタ31のベースに
コンデンサ36を介して音声入力信号が与えられると、
この反転出力がトランジスタ31のコレクタから取り出
される。この位相反転回路14のゲインは、1に設定さ
れている。 【0032】ステレオ出力ジャック2は、端子20A〜
20Iを有している。端子20A,20Bは、ステレオ
プラグの先端のチップ及びリングと接触される金具から
導出される端子である。端子20Cは、ステレオプラグ
のスリーブに接触される金具から導出される端子であ
る。端子20D,20E,20Fは、ステレオプラグを
挿入することで切り換わる切り換えスイッチから導出さ
れる端子である。すなわち、ステレオ出力ジャック2か
らステレオプラグを外している状態では、端子20Eと
端子20Dが接続される。ステレオ出力ジャック2にス
テレオプラグを挿入すると、端子20Eと端子20Fが
接続される。端子20G,20H,20Iは、同様に、
ステレオプラグを挿入することで切り換わる切り換えス
イッチから導出される端子である。すなわち、ステレオ
出力ジャック2からステレオプラグを外している状態で
は、端子20Hと端子20Gが接続され、ステレオ出力
ジャック2にステレオプラグを挿入すると端子20Hと
端子20Iが接続される。このように、このステレオ出
力ジャック2は、ステレオプラグが挿入されることによ
り切り換わる2つの切り換えスイッチを有している。 【0033】端子20Aは抵抗18R,コンデンサ17
Rを介してヘッドホン駆動用の集積回路1の出力端子5
Rに接続される。端子20Bは抵抗18L,コンデンサ
17Lを介してヘッドホン駆動用の集積回路1の出力端
子5Lに接続される。端子20Cは接地される。端子2
0Dは位相反転回路14の出力端子に接続される。端子
20Eは抵抗15R,コンデンサ16Rを介してヘッド
ホン駆動用の集積回路1の入力端子4Rに接続される。
端子20Gはスピーカ3の一端に接続され、スピーカ3
の他端がヘッドホン駆動用の集積回路1の出力端子5L
に接続される。端子20Hと端子20Iが共通接続さ
れ、この接続点がヘッドホン駆動用の集積回路1の出力
端子5Rに接続される。 【0034】ステレオ出力ジャック2にヘッドホンのス
テレオプラグ(図示せず)が挿入されている状態では、
ステレオ出力ジャック2の端子20Fと端子20Eが接
続されている。このため、コンデンサ12R,可変抵抗
13Rを介された右チャンネルの音声信号が端子20
F,端子20Eを通じてヘッドホン駆動用の集積回路1
の入力端子4Rに供給される。コンデンサ12L,可変
抵抗13Lを介された左チャンネルの音声信号は、前述
したように、ヘッドホン駆動用の集積回路1の入力端子
4Lに供給される。 【0035】したがって、この時は、ヘッドホン駆動用
の集積回路1の出力端子5R,5Lからの出力が結合コ
ンデンサ17R,17L、抵抗18R,18Lを夫々介
してステレオ出力ジャック2の端子20A,20Bに夫
々供給され、ヘッドホンでステレオ再生がなされる。ま
た、この時、端子20Hと端子20Gとが接続されない
ので、スピーカ3は駆動されない。 【0036】ステレオ出力ジャック2からステレオプラ
グが外されると、ステレオ出力ジャック2の端子20E
と端子20Dが接続される。このため、コンデンサ12
R,可変抵抗13Rを介された右チャンネルの音声信号
が位相反転回路14で反転され、端子20D,端子20
Eを通じてヘッドホン駆動用の集積回路1の入力端子4
Rに供給される。一方、コンデンサ12L,可変抵抗1
3Lを介された左チャンネルの音声信号は、ヘッドホン
駆動用の集積回路1の入力端子4Lにそのまま供給され
る。 【0037】したがって、この時には、ヘッドホン駆動
用の集積回路1の入力端子4R及び4Lに供給される音
声出力信号は、互いに逆相になる。この互いに逆相とさ
れた右チャンネル及び左チャンネルの音声信号がヘッド
ホン駆動用の集積回路1のアンプ1R,1Lで夫々増幅
され、出力端子5R,5Lから夫々出力される。この
時、ステレオ出力ジャック2の端子20Hと端子20G
が接続されるので、このヘッドホン駆動用の集積回路1
の出力端子5R,5Lの出力がスピーカ3の一端及び他
端に供給され、これによりスピーカ3が駆動される。 【0038】このように、スピーカ3の入力端子の一端
及び他端には、右チャンネル及び左チャンネルの音声出
力が互いに逆相で供給される。このため、今、右チャン
ネル及び左チャンネルに同相の入力信号が供給された時
の出力端子5R及び5Lの出力を各々0dBとすると、
スピーカ3からは+6dBの出力が得られる。 【0039】 【発明の効果】この発明に依れば、余分な集積回路を付
加することなくモニタ用スピーカを駆動でき、コストダ
ウンがはかれると共に、装置全体の小型化がはかれる。
また、右チャンネルの出力と左チャンネルの出力とを互
いに逆相にしてスピーカを駆動しているので、ヘッドホ
ン駆動用の集積回路の片チャンネルのアンプを用いてス
ピーカを駆動する場合に比べて、最大6dBの出力を上
昇できる。更に、ヘッドホン再生を行う場合には、右チ
ャンネル及び左チャンネルの音声信号が完全に分離さ
れ、セパレーションが悪化しない。
テレオ再生が行え、モニタ用のスピーカでモニタ再生が
行えるモニタ用スピーカを備えたステレオ再生装置に関
する。 【0002】この発明は、ヘッドホンによりステレオ再
生が行え、モニタ用スピーカでモニタ再生が行えるモニ
タ用スピーカを備えたステレオ再生装置において、モニ
タ再生を行うときには、右チャンネル又は左チャンネル
の入力信号を反転させ、互いに逆相で右チャンネル及び
左チャンネルの出力を取り出し、この出力をスピーカに
供給することにより、スピーカ駆動用の集積回路を付加
することなく、スピーカ出力を上げられるようにしたも
のである。 【0003】 【従来の技術】例えば小型のテープレコーダにおいて、
ヘッドホンによりステレオ再生が行えると共に、モニタ
用スピーカを鳴らせるようにしたものが知られている。
すなわち、この種のテープレコーダは、ステレオ出力ジ
ャックとモニタ用スピーカとを備えている。ステレオ出
力ジャックにヘッドホンのステレオプラグを挿入する
と、ヘッドホンによりステレオ再生音を聞くことができ
る。ステレオプラグをステレオ出力ジャックから外す
と、モニタ用スピーカで再生がなされる。モニタ用スピ
ーカの再生出力は、左右両チャンネルがミキシングされ
たモノラル音である。 【0004】このように、ステレオ出力の機器にモニタ
用スピーカを設ける場合、従来、ヘッドホンドライブ用
の増幅回路とは別個にスピーカ駆動用の増幅回路を設
け、このスピーカ駆動用の増幅回路の出力でモニタ用ス
ピーカを駆動するか、又は、左右両チャンネルの入力信
号をミキシングし、ヘッドホンドライブ用の増幅回路の
片チャンネルの増幅回路を用いてモニタ用スピーカを駆
動するようにしている。 【0005】図2は、スピーカ駆動用の増幅回路を、ヘ
ッドホンドライブ用の増幅回路とは別個に設け、モニタ
用スピーカを駆動するようにしたものである。 【0006】図2において、51はヘッドホン駆動用の
集積回路、52はステレオ出力ジャック、53はモニタ
用のスピーカである。ヘッドホン駆動用の集積回路51
は、アンプ51Rとアンプ51Lとからなる。54R,
54Lは、夫々、アンプ51R,51Lの入力端子、5
5R,55Lは、夫々、アンプ51R,51Lの出力端
子である。 【0007】入力端子61R及び入力端子61Lに右チ
ャンネル及び左チャンネルの音声入力信号が供給され、
この右チャンネル及び左チャンネルの音声入力信号が結
合コンデンサ62R,62Lを夫々介して音量調整用の
可変抵抗63R,63Lに供給される。可変抵抗63
R,63Lの出力がゲイン調整用の抵抗64R,64
L、結合コンデンサ65R,65Lを夫々介してヘッド
ホン駆動用の集積回路51の入力端子54R,54Lに
夫々供給される。これと共に、可変抵抗63R,63L
の出力がスピーカ駆動用の集積回路66の入力端子66
R,66Lに供給される。 【0008】ヘッドホン駆動用の集積回路51の出力端
子55R,55Lからの出力が結合コンデンサ67R,
67L、保護用の抵抗68R,68Lを夫々介してステ
レオ出力ジャック52の端子70C,70Dに供給され
る。スピーカ駆動用の集積回路66の出力端子69A,
69Bの出力がスピーカ53に供給される。スピーカ駆
動用の集積回路66からは、制御端子72が導出されて
いる。この制御端子72にローレベルが供給されると、
スピーカ駆動用の集積回路66が動作状態となる。 【0009】ステレオ出力ジャック52は、端子70
A,70B,70C,70D,70Eを有している。端
子70A,70Bは、ステレオ出力ジャック52にステ
レオプラグが挿入されることによりオン/オフするスイ
ッチの端子である。つまり、ステレオ出力ジャック52
にステレオプラグが挿入されると、このスイッチがオン
し、端子70Aと端子70Bが接続される。端子70
C,70Dは、ステレオプラグの先端のチップ及びリン
グと接触される金具から導出される端子である。端子7
0Eは、ステレオプラグのスリーブに接触される金具か
ら導出される端子である。 【0010】端子70Aは、電源端子71に接続され、
端子70Bは、スピーカ駆動用の集積回路66の制御端
子72に接続される。端子70C,70Dは、抵抗68
R,68L、コンデンサ67R,67Lを夫々介してヘ
ッドホン駆動用の集積回路51の出力端子55R,55
Lに接続される。 【0011】ステレオ出力ジャック52にヘッドホン
(図示せず)のステレオプラグが挿入されている時は、
端子70C,70Dに供給されるヘッドホン駆動用の集
積回路51の出力がヘッドホンに供給され、ヘッドホン
でステレオ再生がなされる。この時、端子70Aと端子
70Bが接続され、スピーカ駆動用の集積回路66の制
御端子72にハイレベルが供給される。これにより、ス
ピーカ駆動用の集積回路66の動作が停止される。 【0012】ステレオ出力ジャック52からステレオプ
ラグを外すと、スピーカ駆動用の集積回路66の制御端
子72にローレベルが供給され、スピーカ駆動用の集積
回路66が動作状態となる。これにより、スピーカ駆動
用の集積回路66の出力がスピーカ53に供給され、ス
ピーカ53で再生がなされる。 【0013】図3は、左右両チャンネルの入力信号をミ
キシングし、ヘッドホンドライブ用の集積回路の片チャ
ンネルの増幅回路を用いてモニタ用のスピーカを駆動す
るようにしたものである。 【0014】図3において、入力端子91R,91Lに
右チャンネル及び左チャンネルの音声入力信号が供給さ
れ、この音声入力信号がコンデンサ92R,92Lを夫
々介して可変抵抗93R,93Lに夫々供給される。可
変抵抗93R,93Lの出力が抵抗94R,94L,コ
ンデンサ95R,95Lを夫々介してヘッドホン駆動用
の集積回路81の入力端子84R,84Lに供給され
る。 【0015】また、ヘッドホン駆動用の集積回路81の
入力端子84Rと84Lとの間には、抵抗101,抵抗
102の直列接続が接続されている。抵抗101及び1
02の接続点には、トランジスタ103のコレクタが接
続され、トランジスタ103のエミッタは接地されてい
る。 【0016】トランジスタ103がオンしているときに
は、抵抗101及び102の接続点は接地される。この
ため、抵抗94R,コンデンサ95Rを介された右チャ
ンネルの入力信号と抵抗94L,コンデンサ95Lを介
された左チャンネルの入力信号は、夫々、分離されてヘ
ッドホン駆動用の集積回路81の入力端子84R及び8
4Lに供給される。トランジスタ103がオフすると、
抵抗101及び抵抗102を通じて右チャンネルの入力
信号と左チャンネルの入力信号がミキシングされる。 【0017】ヘッドホン駆動用の集積回路81の出力端
子85R,85Lの出力は、コンデンサ97R,97
L、抵抗98R,98Lを夫々介してステレオ出力ジャ
ック82の端子100C,100Fに夫々供給される。 【0018】ステレオ出力ジャック52は、端子100
A〜100Gを有している。端子100A,100B
は、ステレオ出力ジャック52にステレオプラグが挿入
されることによりオン/オフするスイッチの端子であ
る。端子100C及び100Fは、ステレオプラグの先
端のチップ及びリングと接触される金具から導出される
端子である。端子100Gは、ステレオプラグのスリー
ブに接触される端子である。端子100Dは、端子10
0Dが導出される金具と端子100Cが導出される金具
とにより構成されるスイッチの端子である。端子100
Eには、端子100Eが導出される金具と端子100F
が導出される金具とにより構成されるスイッチの端子で
ある。ステレオ出力ジャック52にステレオプラグが挿
入されると、端子100Aと端子100Bが接続され、
端子100Cと端子100D,端子100Eと端子10
0Fとの間が夫々離間される。 【0019】端子100Aは電源端子104に接続さ
れ、端子100Bはトランジスタ103のベースに接続
される。端子100Cは、抵抗98R,コンデンサ97
Rを介してヘッドホン駆動用の集積回路81の出力端子
85Rに接続される。端子100Dはオープンとされ
る。端子100Eはモニタ用スピーカ83の一端に接続
され、スピーカ83の他端がコンデンサ105を介して
接地される。端子100Fは、抵抗98L,コンデンサ
97Lを介してヘッドホン駆動用の集積回路81の出力
端子85Lに接続される。端子100Gは接地される。 【0020】ステレオ出力ジャック82にヘッドホンの
ステレオプラグが挿入されているときは、ステレオ出力
ジャック82の端子100C,100Fに供給されるス
テレオ駆動用の集積回路81の出力がヘッドホンに供給
され、ヘッドホンでステレオ再生がなされる。この時、
端子100Aと端子100Bが接続されるので、トラン
ジスタ103はオンしている。このため、左チャンネル
の出力と右チャンネルの出力は分離されている。また、
端子100Eと端子100Fとが離間されているので、
スピーカ83には音声出力が供給されない。 【0021】ステレオ出力ジャック82からステレオプ
ラグが外されると、端子100Aと端子100Bが離間
され、端子100Eと端子100Fが接続される。この
ため、トランジスタ103がオフし、右チャンネル及び
左チャンネルの音声入力信号がミキシングされる。ミキ
シングされた音声入力信号がヘッドホン駆動用の集積回
路81の入力端子84Lに供給される。ヘッドホン駆動
用の集積回路81の出力端子85Lの出力がコンデンサ
97L,抵抗98Lを介して端子100Fに供給され、
端子100Eと端子100Fからなるスイッチを介して
スピーカ83に供給される。これにより、スピーカ83
が駆動される。 【0022】 【発明が解決しようとする課題】モニタ用スピーカを駆
動させるため、図2に示すように、ヘッドホンドライブ
用の集積回路51とは別個にスピーカ駆動用の集積回路
66を設けるようにした場合、集積回路が余分に必要に
なるため、コストアップになるという問題がある。ま
た、このように余分な集積回路が必要となるため、小型
化に限界がある。更に、スピーカ駆動用の集積回路66
を制御するための制御信号が必要になる。 【0023】また、図3に示すように、左右両チャンネ
ルの入力信号をミキシングし、ヘッドホンドライブ用の
集積回路81の片チャンネルのアンプ81Lを用いてス
ピーカ83を駆動するように構成した場合、十分なパワ
ーが得られないという問題がある。また、トランジスタ
103がオンしているときにも、トランジスタ103に
オン抵抗があるため、抵抗101,102を介して左右
チャンネルの入力信号が合成されてしまう。このため、
セパレーションが良くないという問題がある。更に、左
右両チャンネルをミキシングするための回路が必要にな
る。 【0024】したがって、この発明の目的は、スピーカ
駆動用の集積回路を付加することなく、コストダウンが
はかれ、装置の小型化がはかれるモニタ用スピーカを備
えたステレオ再生装置を提供することにある。 【0025】この発明の他の目的は、十分なスピーカ出
力を得られるモニタ用スピーカを備えたステレオ再生装
置を提供することにある。 【0026】この発明の更に他の目的は、セパレーショ
ンが悪化しないモニタ用スピーカを備えたステレオ再生
装置を提供することにある。 【0027】 【課題を解決するための手段】この発明は、右チャンネ
ルの入力信号及び左チャンネルの入力信号を夫々増幅す
る増幅回路と、増幅回路からのステレオ信号を出力する
ステレオ出力ジャックと、増幅回路からの出力信号をモ
ニタするためのスピーカと、右チャンネルの入力信号及
び左チャンネルの入力信号のうちの一方の入力信号の位
相を反転させるための位相反転回路とを備え、スピーカ
によりモニタ再生するときには、右チャンネルの入力信
号及び左チャンネルの入力信号のうちの一方の入力信号
と、位相反転回路により反転された左チャンネルの入力
信号及び右チャンネルの入力信号のうちの他方の入力信
号とを増幅回路により増幅してスピーカに供給するよう
にしたモニタ用スピーカを備えたステレオ再生装置であ
る。 【0028】 【作用】入力端子11R及び11Lに右チャンネル及び
左チャンネルの音声入力信号が供給される。モニタ用の
スピーカ3を駆動するときには、入力端子11Rからの
音声信号が位相反転回路14で反転されてヘッドホン駆
動用の集積回路1の入力端子4Rに供給され、入力端子
11Lからの音声信号がそのままヘッドホン駆動用の集
積回路1の入力端子4Lに供給される。ヘッドホン駆動
用の集積回路1の出力端子5R及び5Lの出力がスピー
カ3の一端及び他端に供給される。このように、スピー
カ3の一端及び他端には、互いに逆相の音声出力信号が
供給されるので、スピーカ3の出力は、ヘッドホン駆動
用の集積回路1のアンプ1R,1Lのうちの一方でスピ
ーカ3を駆動した場合に比べ、最大6dB上昇する。 【0029】 【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1において1はヘッドホン駆動用の
集積回路、2はステレオ出力ジャック、3はモニタ用ス
ピーカである。ヘッドホン駆動用の集積回路1は、アン
プ1Rとアンプ1Lとからなり、集積回路1からは、ア
ンプ1Rの入力端子4R,アンプ1Lの入力端子4L,
アンプ1Rの出力端子5R,アンプ1Lの出力端子5L
が導出される。 【0030】入力端子11R及び入力端子11Lに右チ
ャンネル及び左チャンネルの音声入力信号が夫々供給さ
れ、この右チャンネル及び左チャンネルの音声入力信号
が結合コンデンサ12R,12Lを夫々介して音量調整
用の可変抵抗13R,13Lに夫々供給される。可変抵
抗13Rの出力が破線で囲んで示す位相反転回路14を
介してステレオ出力ジャック2の端子20Dに供給され
ると共に、ステレオ出力ジャック2の端子20Fに供給
される。可変抵抗13Lの出力がゲイン調整用の抵抗1
5L,結合コンデンサ16Lを介してヘッドホン駆動用
の集積回路1の入力端子4Lに供給される。 【0031】位相反転回路14は、エミッタ接地のトラ
ンジスタ31から構成される。すなわち、トランジスタ
31のエミッタが抵抗32を介して接地される。トラン
ジスタ31のコレクタが抵抗33を介して電源端子34
に接続されると共に、抵抗35を介してトランジスタ3
1のベースに接続される。トランジスタ31のベースに
コンデンサ36を介して音声入力信号が与えられると、
この反転出力がトランジスタ31のコレクタから取り出
される。この位相反転回路14のゲインは、1に設定さ
れている。 【0032】ステレオ出力ジャック2は、端子20A〜
20Iを有している。端子20A,20Bは、ステレオ
プラグの先端のチップ及びリングと接触される金具から
導出される端子である。端子20Cは、ステレオプラグ
のスリーブに接触される金具から導出される端子であ
る。端子20D,20E,20Fは、ステレオプラグを
挿入することで切り換わる切り換えスイッチから導出さ
れる端子である。すなわち、ステレオ出力ジャック2か
らステレオプラグを外している状態では、端子20Eと
端子20Dが接続される。ステレオ出力ジャック2にス
テレオプラグを挿入すると、端子20Eと端子20Fが
接続される。端子20G,20H,20Iは、同様に、
ステレオプラグを挿入することで切り換わる切り換えス
イッチから導出される端子である。すなわち、ステレオ
出力ジャック2からステレオプラグを外している状態で
は、端子20Hと端子20Gが接続され、ステレオ出力
ジャック2にステレオプラグを挿入すると端子20Hと
端子20Iが接続される。このように、このステレオ出
力ジャック2は、ステレオプラグが挿入されることによ
り切り換わる2つの切り換えスイッチを有している。 【0033】端子20Aは抵抗18R,コンデンサ17
Rを介してヘッドホン駆動用の集積回路1の出力端子5
Rに接続される。端子20Bは抵抗18L,コンデンサ
17Lを介してヘッドホン駆動用の集積回路1の出力端
子5Lに接続される。端子20Cは接地される。端子2
0Dは位相反転回路14の出力端子に接続される。端子
20Eは抵抗15R,コンデンサ16Rを介してヘッド
ホン駆動用の集積回路1の入力端子4Rに接続される。
端子20Gはスピーカ3の一端に接続され、スピーカ3
の他端がヘッドホン駆動用の集積回路1の出力端子5L
に接続される。端子20Hと端子20Iが共通接続さ
れ、この接続点がヘッドホン駆動用の集積回路1の出力
端子5Rに接続される。 【0034】ステレオ出力ジャック2にヘッドホンのス
テレオプラグ(図示せず)が挿入されている状態では、
ステレオ出力ジャック2の端子20Fと端子20Eが接
続されている。このため、コンデンサ12R,可変抵抗
13Rを介された右チャンネルの音声信号が端子20
F,端子20Eを通じてヘッドホン駆動用の集積回路1
の入力端子4Rに供給される。コンデンサ12L,可変
抵抗13Lを介された左チャンネルの音声信号は、前述
したように、ヘッドホン駆動用の集積回路1の入力端子
4Lに供給される。 【0035】したがって、この時は、ヘッドホン駆動用
の集積回路1の出力端子5R,5Lからの出力が結合コ
ンデンサ17R,17L、抵抗18R,18Lを夫々介
してステレオ出力ジャック2の端子20A,20Bに夫
々供給され、ヘッドホンでステレオ再生がなされる。ま
た、この時、端子20Hと端子20Gとが接続されない
ので、スピーカ3は駆動されない。 【0036】ステレオ出力ジャック2からステレオプラ
グが外されると、ステレオ出力ジャック2の端子20E
と端子20Dが接続される。このため、コンデンサ12
R,可変抵抗13Rを介された右チャンネルの音声信号
が位相反転回路14で反転され、端子20D,端子20
Eを通じてヘッドホン駆動用の集積回路1の入力端子4
Rに供給される。一方、コンデンサ12L,可変抵抗1
3Lを介された左チャンネルの音声信号は、ヘッドホン
駆動用の集積回路1の入力端子4Lにそのまま供給され
る。 【0037】したがって、この時には、ヘッドホン駆動
用の集積回路1の入力端子4R及び4Lに供給される音
声出力信号は、互いに逆相になる。この互いに逆相とさ
れた右チャンネル及び左チャンネルの音声信号がヘッド
ホン駆動用の集積回路1のアンプ1R,1Lで夫々増幅
され、出力端子5R,5Lから夫々出力される。この
時、ステレオ出力ジャック2の端子20Hと端子20G
が接続されるので、このヘッドホン駆動用の集積回路1
の出力端子5R,5Lの出力がスピーカ3の一端及び他
端に供給され、これによりスピーカ3が駆動される。 【0038】このように、スピーカ3の入力端子の一端
及び他端には、右チャンネル及び左チャンネルの音声出
力が互いに逆相で供給される。このため、今、右チャン
ネル及び左チャンネルに同相の入力信号が供給された時
の出力端子5R及び5Lの出力を各々0dBとすると、
スピーカ3からは+6dBの出力が得られる。 【0039】 【発明の効果】この発明に依れば、余分な集積回路を付
加することなくモニタ用スピーカを駆動でき、コストダ
ウンがはかれると共に、装置全体の小型化がはかれる。
また、右チャンネルの出力と左チャンネルの出力とを互
いに逆相にしてスピーカを駆動しているので、ヘッドホ
ン駆動用の集積回路の片チャンネルのアンプを用いてス
ピーカを駆動する場合に比べて、最大6dBの出力を上
昇できる。更に、ヘッドホン再生を行う場合には、右チ
ャンネル及び左チャンネルの音声信号が完全に分離さ
れ、セパレーションが悪化しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の接続図である。
【図2】従来のモニタ用スピーカを備えたステレオ再生
装置の一例の接続図である。 【図3】従来のモニタ用スピーカを備えたステレオ再生
装置の他の例の接続図である。 【符号の説明】 1 ヘッドホン駆動用の集積回路 2 ステレオ出力ジャック 3 スピーカ 14 位相反転回路。
装置の一例の接続図である。 【図3】従来のモニタ用スピーカを備えたステレオ再生
装置の他の例の接続図である。 【符号の説明】 1 ヘッドホン駆動用の集積回路 2 ステレオ出力ジャック 3 スピーカ 14 位相反転回路。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】ステレオ信号を出力するステレオ出力ジャックと、 右チャンネルの入力信号及び左チャンネルの入力信号の
うち、一方の入力信号の位相を反転するための位相反転
回路と、上記右チャンネルの入力信号及び左チャンネルの入力信
号のうちの一方の入力信号と上記位相反転回路の出力信
号とを、上記ステレオ出力ジャックに挿入されたプラグ
に連動して切り換える第1の切換手段と、 上記第1の切換手段の出力信号が一端に供給され、かつ
上記右チャンネルの入力信号及び左チャンネルの入力信
号のうちの他方の入力信号が他端に供給される単一のス
ピーカと、 上記ステレオ出力ジャックに挿入されたプラグに連動し
て上記単一のスピーカ入力信号の一方の供給を遮断する
第2の切換手段と、 上記プラグ挿入時には、上記第1の切換手段を上記右チ
ャンネルの入力信号及び左チャンネルの入力信号のうち
の一方の入力信号を選択するように切り換え、 かつ上記第2の切換手段を上記単一のスピーカへの一方
の入力信号の供給を遮断するように制御し、 上記プラグ未挿入時には、上記第1の切換手段を上記位
相反転回路の出力信号を選択するように切り換え、 かつ上記第2の切換手段を上記単一のスピーカへの一方
の入力信号を供給するように制御する制御手段とを備え
て成る再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6331569A JP2734389B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | ステレオ再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6331569A JP2734389B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | ステレオ再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07288892A JPH07288892A (ja) | 1995-10-31 |
JP2734389B2 true JP2734389B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=18245125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6331569A Expired - Fee Related JP2734389B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | ステレオ再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2734389B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-09 JP JP6331569A patent/JP2734389B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07288892A (ja) | 1995-10-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |