JP2732779B2 - 道路橋継目部におけるジョイント - Google Patents

道路橋継目部におけるジョイント

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JP2732779B2 JP16645793A JP16645793A JP2732779B2 JP 2732779 B2 JP2732779 B2 JP 2732779B2 JP 16645793 A JP16645793 A JP 16645793A JP 16645793 A JP16645793 A JP 16645793A JP 2732779 B2 JP2732779 B2 JP 2732779B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、架設される道路橋、
特に自動車道路としての道路橋の橋脚間に架設される道
路床板間の遊間部に取り付ける伸縮ジョイントの改良に
関し、詳しくは道路表面の遊間部における間隙を可及的
なくする伸縮ジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のジョイントは、橋脚間に架設す
る橋桁上にコンクリート打ちして敷設する床板の橋脚上
での継目に道路表面部にかけて相対して突き合わせ取り
付けるもので、従来のジョイントは図10,11に示す
ように道路橋の継目部付近での長さ方向への温度による
伸縮変位量を計算考慮して、一対のジョイント(20)
(20)を遊空間(22)を保って垂直平行に対面さ
せ、道路橋の幅方向に沿う床板(24)(24)の遊間
(25)の対向面上にコンクリート養生(26)により
取り付け、該遊空間(22)にシール材(23)を充填
装着して成るものであった。
【0003】このような従来のジョイント(20)(2
0)には、扁平なジョイント(図示省略)と、平面視で
櫛歯状に入り組ませて対面させるものとがあり、いずれ
も垂直平行に対面させ相互間にシール材(23)を充填
装着する構成であるため、ジョイント(20)(20)
の上端辺(20a)(20a)同士の遊空間(22)を
零にして接触させることはできないものであった。
【0004】そのため、ジョイント(20)(20)同
士の間隙が即道路橋表面の継目部分での間隔となって自
動車走行時に様々な弊害を惹き起してきた。
【0005】シール材(23)は、例えば大阪地方で夏
期に日当りのよい道路橋面の温度は60℃近くに達する
ことがあって、道路橋全体として温度上昇に伴いジョイ
ント(20)(20)の遊空間が狭くなり、シール材
(23)自体は高温加圧状態に圧平され夏期を経過する
ことになる。
【0006】一方冬期には気温が−5℃になることもあ
り、この時のシール材(23)は低温引張状態となって
裂け易くなる。それ以外に道路橋全体として上下左右に
微振動していて、これら温度差および変位に耐えられる
質的および構造的に優れたシール材のないのが現状であ
る。
【0007】さらに、夏期には高温加圧状態のシール材
(23)は遊空間(22)から表面に押し出され、走行
自動車のタイヤとの摩擦で千切れて、冬期の収縮変位で
離間した遊空間(22)でのシール作用が働かなくな
る。
【0008】次に、ジョイント(20)(20)間の遊
空間(22)による道路橋表面の継目部分の渡り空間に
走行時自動車のタイヤが接触する際、ゴム面での渡り空
間への叩き運動で騒音が発生し、沿線地域に環境公害を
撒き散らすと共に、継目部分の渡り空間毎に衝撃が生
じ、走行中の自動車にその都度連続して大きな振動を与
えて乗り心地を悪いものにしていた。
【0009】また、これら自動車走行時の騒音および衝
撃を少しでも和らげるため、ジョイント(20)(2
0)間の遊空間(21)を可及的狭くすることが考えら
れるが、これによって遊空間(22)は床板(24)
(24)に至るまで狭くなり、降雨時の雨水の収容量が
少なくなってシール材(23)による導溝が狭くなるた
め、道路橋の側溝への導入が追いつかず、少しの雨量に
も道路表面の遊空間(22)周辺に雨水が溢れて水溜り
ができ、自動車の安全走行に支障を来す結果となってい
た。
【0010】しかも、図10,11に示すように継目部
分での自動車走行時の騒音および衝撃を緩和するため、
一般に多く用いられている櫛歯状に入り組ませて対面さ
せたジョイント(20)(20)では、各ジョイント
(20)(20)の下端辺(20b)(20b)が床板
(24)(24)の遊間(25)部で互いに相手方の床
板(24)上に跨がり乗り合うため、床板(24)(2
4)上へのジョイント(20)(20)の取り付けに際
し、養生コンクリート(26)が床板遊間(25)部に
落ち入る。そこで互いのジョイント(20)(20)の
櫛歯状凸部(20c)(20c)の下端辺(20b)
(20b)内側にわざわざ受板(21)(21)を設け
て取り付け時の床板遊間(25)部へのコンクリート
(26)の落入を防がなければならないと共に、床板
(24)(24)から浮かせた不安定な状態で装置しな
ければ互いの伸縮変位を円滑に吸収することができない
等、取り付け時の煩わしさがあった。
【0011】さらに、道路橋のジョイント前後の道路表
面はその固形性と耐久性からコンクリートで形成される
のが一般的で、永い使用でジョイント前後のコンクリー
ト面のセメント、砂などの細骨材が自動車走行時の衝撃
で次第に摩耗してジョイント周辺のコンクリート面が粗
骨材の大きな粒径のもので形成された凹凸表面となり、
所謂粗いコンクリート面を走行するため、騒音および衝
撃の発生源をさらに拡げていた。
【0012】また、この摩耗が厚さ5mm程度になれば
樹脂モルタルで表面補修するための高価なメンテナンス
を強いられていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のジョ
イントは、道路橋の道路表面継目部に床板間の遊間状態
に装着するについて、シール材を介装する垂直平行の遊
空間構成であるため、道路表面のジョイント相互間には
シール材介装による間隔は必然的に生まれ、従って、こ
の道路表面の間隔空間による自動車走行時の騒音および
衝撃は避けることができず、ジョイント間の遊空間は狭
小であるため雨水の迅速な導出が期待できない等の問題
を抱え、この発明はこれらのジョイント構成を改善しジ
ョイント相互間の道路表面での遊間隔を可及的小さく
し、道路表面から離れた懐部で大きくする簡易なジョイ
ント構成によって前記の諸問題を解決することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、道路橋継目部の幅方向に沿う遊間部分に取
り付ける一対のジョイント部材を、上端辺を道路橋の長
さ方向に沿う温度影響による最大伸長時に当接接触すべ
く突き合わせ、下端辺を裾広がり状に離間すべく傾斜さ
せて断面末広がり状の広い懐部を有する遊空間を形成
し、該遊空間に幅方向に沿って構成またはゴム、合成樹
脂などの弾性資材から成る可撓伸縮性の受部材を介在さ
せ両ジョイント部材に水密状に固着することを特徴とす
る道路橋継目部におけるジョイントを提案する。
【0015】
【作用】上端辺を当接接触状態に突き合わせ、下端辺を
裾広がり状に傾斜させる一対のジョイント部材により、
道路橋の継目部において道路表面で間隔の可及的小さい
極小の空間隔が、懐部では幅広に大きく離間した遊空間
が形成されるため、騒音および衝撃の原因である自動車
走行時のタイヤでの継目部空間隔の跳び叩きを抑止す
る。
【0016】裾広がりの懐部で広い遊空間で容量の大き
い可撓伸縮性の受部材を広く介装することが可能となる
ため、道路橋継目部での伸縮変位をジョイント部材の遊
空間と共に伸縮吸収して、遊空間での雨水などが橋脚金
属部に漏れ及ぶことがないと共に、多量の雨水にも側溝
への導出量を大きくする。
【0017】大きく離間しているジョイント部材の下端
辺は、遊間を有する道路橋継目部の各自の床板上に載置
して支持され、相手方に跨がる状態で支持されることを
回避できるため、各ジョイント部材は各自独立して変位
して道路継目部の長さ方向に沿う伸縮変位にも円滑に吸
収して働く。
【0018】裾部で広がる広い遊空間を利用して、受部
材を複数層に介装し、床板の落下防止の連結部材を係着
することが可能となる。
【0019】ジョイント部材の下端辺外側に添わせたガ
イド部材は、道路の全幅に亘りジョイント部材の下端辺
をスライド状に支持ガイドして床板の端部を形成し、直
接橋桁上に設置することができる。
【0020】ジョイント部材の上端辺の轍部分に設けた
抑制部材で、ジョイント部材周辺の道路表面を小さく分
割区画して支持し、自動車走行時の車輪による重圧で道
路表面材が片寄り、また摩耗することを抑止する。
【0021】次に、この発明に係る道路橋継目部におけ
るジョイントの実施例を図面を用いて説明する。
【0022】
【実施例】図1〜9は、いずれもこの発明を実施せる道
路橋継目部におけるジョイントを説明する図で、図にお
いて(1)(2)は左右相対する一対のジョイント部材
を示し、鋼鉄帯板から成る素板(1a)(2a)を長さ
方向に沿って互いに櫛歯状に噛合する凹凸部(3)
(4)に連続屈曲して設けるべく、互いの素板(1a)
(2a)の上下端辺を屈曲凹凸部(3)(4)に相応し
てバイアス状の凹凸辺(3a)(4a)に連続裁断し屈
曲形成してジョイント部材(1)(2)を構成する。
【0023】ジョイント部材(1)(2)を道路橋継目
部の遊間部(5)に幅方向に沿って取り付けるべく、夏
期の最高気温時を基準として道路橋継目部周辺の最大伸
長を予測して一対のジョイント部材(1)(2)を上端
辺(1b)(2b)において互いの凹凸部(3)(4)
を櫛歯状に入り組ませて密接状態に突き合わせ、下端辺
(1c)(2c)を八の字状に離間するよう傾斜させて
裾広がり状の遊空間(5)を形成する。この傾斜角度は
床板(16)(16)間の遊間(17)などによって任
意に設定し、また左右のジョイント部材(1)(2)の
傾斜角度を互いに異にして配設することも可能である。
【0024】ジョイント部材(1)(2)は、櫛歯状に
入り組ませたジョイント構成に代え、図4,5に示すよ
うに扁平状の帯板から成るジョイント部材(1)(2)
を上端辺(1b)(2b)で密接させ、下端辺(1c)
(2c)で離間させて裾広がり状の遊空間(5)を形成
することでも所期の作用効果は得られるもので、簡潔な
ジョイント構成により工期を短くし、コストを削減する
ことができる上で効果がある。
【0025】(6)はゴム、合成樹脂など任意の可撓伸
縮性資材から成る受部材で、断面U字形または倒U字形
に彎曲した帯板状の受部材(6)を道路橋の幅方向に沿
う前記ジョイント部材(1)(2)による遊空間(5)
の上方部に差渡し状に添わせて介在させ、左右端辺(6
a)(6b)を左右のジョイント部材(1)(2)にそ
れぞれ接着剤(7)で接合し、または加硫接着して固着
し水密状に装着する。
【0026】受部材(6)について、図5に示すように
上下複数層に間隔をおいて介在装着することにより、道
路橋継目部での受部材(6)の伸縮変位を円滑に安全に
吸収することができる点で効果がある。
【0027】図5において、ジョイント部材(1)
(2)による裾広がりに広い遊空間(5)を利用して互
いの正面適所に対向して掛杆(8)(8)を設け、該掛
杆(8)(8)にチェン、ワイヤロープなどから成る連
結部材(9)を遊びをもって連着し、また図6におい
て、鉄筋材から成るメガネ状の連結部材(9)を遊びを
もって斜に連着して、道路橋床板に装着した場合、予想
以上に大きい伸縮変位、例えば地震の時などにも連結部
材(9)により、相対する床板が橋脚から外れて落下す
ることを防ぐ点で効果がある。
【0028】図8,9において、(10)は鋼鉄資材か
ら成る断面L字形のガイド部材を示し、図8ではガイド
部材(10)の垂直辺(10a)にジョイント部材
(1)(2)の下端辺(1c)(2c)外側を幅方向に
添わせてジョイント部材(1)(2)を上下スライド状
にガイドして支持し、図9では現場においてガイド部材
(10)の垂直辺(10a)に傾斜部材(10b)の下
辺を熔接固着して、ジョイント部材(1)(2)の下端
辺(1c)(2c)内側に傾斜に沿って添わせ、上辺に
固着したボルトナット(10c)で結合支持して、ガイ
ド部材(10)でジョイント部材(1)(2)の下端辺
(1c)(2c)を上下の任意位置で抱持することがで
きると共に、道路橋継目部に装着施工するについて道路
橋の横断勾配に沿うジョイント部材(1)(2)の高低
をスライド状に支持して、床板(16)(16)の端辺
を形成することができ、ことに走行自動車の度重なる衝
撃により疲労しているコンクリート床板(16)の橋桁
(19)に及ぶ奥深い部分まで取り除いて容易に改修す
ることができる点で効果がある。
【0029】(11)は抑制部材で、図1,3に示すよ
うに鋼鉄帯板から成る複数の抑制部材(11)(11)
を走行する自動車の轍部分に相当する左右ジョイント部
材(1)(2)の互いの背面に、上端辺(1b)(2
b)と面一に道路橋の長さ方向に沿って平行または角度
を変えて突設し、この抑制部材(11)(11)で道路
橋継目部のジョイント周辺の轍部分に相当する道路表面
材を複数に小さく分割区画し支持して走行自動車の重圧
で道路表面が片寄ることを防ぐため、ジョイント周辺の
養生表面を作業性および自動車走行性に優れたアスファ
ルト材で施工することを可能にした点で効果がある。
【0030】この抑制部材(11)の適所には施工時の
鉄筋係着用の横孔(11a)を穿設し、図1に示すよう
にジョイント部材(1)(2)に熔接により固着して植
設し、また図3に示すようにジョイント部材(1)
(2)背面の凹凸部(3)(4)に跨がって固着した補
強用の梁棧(13)に抑制部材(11)基部の掛鉤辺
(11b)を現場において嵌合固定して突設する。
【0031】(12)は鋼鉄材から成る施工用の鉄筋
で、ジョイント部材(1)(2)の上端辺(1b)(2
b)より下方の背面適所に、抑制部材(11)と同様道
路橋の長さ方向に沿って熔接で固着して植設する。
【0032】この発明に係るジョイントの道路橋継目部
への取り付け施工構造の実施例を図7,8により説明す
ると、道路橋継目部の遊間(17)部に面する床板(1
6)(16)端辺に幅方向に沿う互いの表面切欠部(1
6a)(16a)に、一対のジョイント部材(1)
(2)を上端辺(1b)(2b)で床板(16)(1
6)の遊間(17)部における温度影響による最大伸長
時を計算予測して互いに当接状態に突き合わせ、裾広が
り状に離間するよう傾斜させた下端辺(1c)(2c)
を載置し、床板(16)(16)の遊間(17)上に上
端辺(1b)(2b)で密接したジョイント部材(1)
(2)により断面三角形の広い末広がり遊空間(5)を
形成して上端辺(1b)(2b)を道路橋のアスファル
ト材から成る道路表面(15)と面一状になるよう据え
付ける。
【0033】ジョイント部材(1)(2)の轍部分に相
当する各背面に上端辺(1b)(2b)と面一状に固着
突設し(図7参照)、またジョイント部材(1)(2)
の背面に横着せる梁棧(13)(13)に掛着した(図
8参照)複数の抑制部材(11)(11)の横孔(11
a)(11a)に、床板(16)(16)の切欠部(1
6a)(16a)に植設した鉄筋材(14)(14)の
上部を掛着すると共に、ジョイント部材(1)(2)に
突設した鉄筋(12)(12)に鉄筋材(14a)(1
4a)を差し渡して熔接などで固着と係着した後、生コ
ンクリートを打ち込んで成るコンクリート養生部(1
8)で固定し、表面に舗装したアスファルト(18a)
を轍周辺部分に設けた抑制部材(11)(11)でジョ
イント部材(1)(2)の前後に亘り小さく分割区画し
て走行自動車の重圧で片寄り凹凸した表面になることを
防ぐべく機能し、ジョイント部材(1)(2)の道路橋
継目部の床板(16)(16)への取り付け工程が完了
する。
【0034】抑制部材(11)、鉄筋(12)、梁棧
(13)の構成について、上記で説明した実施例に限定
されることなく、ジョイント部材(1)(2)の互いの
背面に任意に設けるもので、これによって所期の作用効
果に影響を与えるものでない。
【0035】また、道路橋継目部への取り付け施工構造
について、新設道路橋の継目部への取り付けと、既設道
路橋の継目部への改修取り付けとは作業工程は異なるも
のの基本的には大差なく、床板(16)(16)とコン
クリート養生部(18)との連結接合部における鉄筋材
(14)(14a)の構造についても任意に配設するも
のである。
【0036】
【発明の効果】この発明の道路橋継目部におけるジョイ
ントは上記で説明した構成から成り、一対のジョイント
部材の互いの上端辺を当接して突き合わせ、下端辺を離
間させるべく裾広がりに傾斜させることにより、ジョイ
ント部材の道路表面での間隔を可及的小さくし、道路継
目部の地中座置部で大きく開いた容積の大きい裾広がり
状の遊空間を形成することに特徴がある。
【0037】このように道路橋の継目部に設置したジョ
イントは、継目部表面で互いの間隔を極めて小さくして
遊間が形成されるため、自動車走行時のタイヤ面での道
路橋ジョイント部における渡り空間による騒音発生が除
去されて、この分での走行騒音による地域公害を可及的
少なくすることができると共に、この渡り空間による自
動車走行時のバウンドをなくし自動車への衝撃を小さく
して道路橋継目部を感じさせない快適な乗心地が得られ
る。
【0038】また、継目部表面で渡り空間の小さい密接
状態により、雨水の流入を最小限に阻止し、且つ懐部で
裾広がりに大きい遊空間での受部材により、側溝への導
出を円滑にするため、道路橋の継目部表面に雨水による
水溜りのできることがなくなり、雨中での自動車走行時
の安全性を高めるのに役立つ。
【0039】さらに、ジョイント部材の下端辺は、道路
橋の継目部の各自床板上に大きく離間して各々設置する
ことができ、各ジョイント部材の下端辺が相手方床板上
に乗り跨がって設置することがないため、単純な施工工
程により伸縮変位を円滑に吸収すべく設置することがで
きる。
【0040】しかも、ジョイント部材の下端辺が、道路
橋継目部の床板遊間から大きく遠ざかる防壁となって、
ジョイント取り付け時の養生コンクリートが遊空間を床
板遊間に流れ落ちることを防ぐため、道路橋継目部への
ジョイント取り付け作業が容易となって取り付け作業の
能率を上げると共に、床板を支持している橋桁および支
持部の金属部分にまで取り付け施工時の生コンクリート
が落ち及ぶことがなくなり、また充分余裕のある遊空間
により、伸縮率を大きく形成した受部材を装着すること
ができるため、大きな伸縮変位も受部材が充分吸収する
ことができる。従って、水漏れによるセメント成分との
反応で鋼鉄材から成る道路橋支持要部を早く腐蝕させる
ことがなく道路橋の耐久性が一段と増大する等の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施せる道路橋継目部のジョイント
を示す斜視図である。
【図2】同上ジョイントの屈曲加工前の帯板を示す分解
平面図である。
【図3】この発明のジョイントの他の実施例を示す一部
分の斜視図である。
【図4】この発明のジョイントの他の実施例を示す斜視
図である。
【図5】この発明のジョイントの他の実施例を示す要部
の縦断面図である。
【図6】この発明の他の実施例を示す要部の横断平面図
である。
【図7】道路橋継目部に取り付けたジョイントを示す要
部の縦断面図である。
【図8】道路橋継目部に取り付けた他のジョイントを示
す要部の縦断面図である。
【図9】この発明のジョイントの他の実施例を示す要部
の縦断面図である。
【図10】従来の道路橋継目部のジョイントを示す斜視
図である。
【図11】従来のジョイントを道路橋継目部に取り付け
た状態の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1,2 ジョイント部材 1b,2b 上端辺 1c,2c 下端辺 3 凹部 4 凸部 5 遊空間 6 受部材 8 掛杆 9 連結部材 10 ガイド部材 10a 垂直辺 17 遊間

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路橋継目部の幅方向に沿う遊間部分に
    取り付ける一対のジョイント部材を、上端辺を道路橋の
    長さ方向に沿う温度影響による最大伸長時に当接すべく
    突き合わせ、下端辺を裾広がり状に離間すべく傾斜させ
    て遊空間を形成し、該遊空間において幅方向に沿って可
    撓伸縮性の受部材を介在させ両ジョイント部材に水密状
    に固着して成る道路橋継目部におけるジョイント。
  2. 【請求項2】 道路橋継目部の幅方向に沿う遊間部分に
    取り付ける一対のジョイント部材を、上端辺を道路橋の
    長さ方向に沿う温度影響による最大伸長時に当接すべく
    突き合わせ、下端辺を裾広がり状に離間すべく傾斜させ
    て遊空間を形成し、該遊空間において幅方向に沿って可
    撓伸縮性の受部材を介在させ両ジョイント部材に水密状
    に固着すると共に、相対する裾部に掛杆を突設して連結
    部材を係着すべく成る道路橋継目部におけるジョイン
    ト。
  3. 【請求項3】 道路橋継目部の幅方向に沿う遊間部分に
    取り付ける一対のジョイント部材を、上端辺を道路橋の
    長さ方向に沿う温度影響による最大伸長時に当接すべく
    突き合わせ、下端辺を裾広がり状に離間すべく傾斜させ
    て遊空間を形成し、該遊空間において幅方向に沿って可
    撓伸縮性の受部材を介在させ両ジョイント部材に水密状
    に固着し、両ジョイント部材の下端辺を断面L字形のガ
    イド部材の垂直辺に幅方向に添わせて成る道路橋継目部
    におけるジョイント。
  4. 【請求項4】 前記ジョイント部材は、扁平状の帯板か
    ら成る請求項1乃至3のいずれか1の道路橋継目部にお
    けるジョイント。
  5. 【請求項5】 前記ジョイント部材は、帯板をその長さ
    方向に沿って互いに入り組み状に相応する凹凸部を連続
    して屈曲形成した請求項1乃至3のいずれか1の道路橋
    継目部におけるジョイント。
  6. 【請求項6】 前記ジョイント部材は、轍部分に相当す
    る互いの上端辺背部に複数の抑制部材を面一状に設けて
    成る請求項1乃至5のいずれか1の道路橋継目部におけ
    るジョイント。
  7. 【請求項7】 前記受部材は、複数を上下に間隔をおい
    て固着した請求項1乃至6のいずれか1の道路橋継目部
    におけるジョイント。
  8. 【請求項8】 前記受部材は、帯板を断面U字形または
    倒U字形に彎曲して成る請求項1乃至7のいずれか1の
    道路橋継目部におけるジョイント。
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