JP2732422B2 - 車輛用アンチスキッドブレーキ装置におけるバイパスバルブ - Google Patents

車輛用アンチスキッドブレーキ装置におけるバイパスバルブ

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JP2732422B2
JP2732422B2 JP5163861A JP16386193A JP2732422B2 JP 2732422 B2 JP2732422 B2 JP 2732422B2 JP 5163861 A JP5163861 A JP 5163861A JP 16386193 A JP16386193 A JP 16386193A JP 2732422 B2 JP2732422 B2 JP 2732422B2
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JP
Japan
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elastic
bypass valve
vent hole
piston
vent
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雅昭 澤木
正博 高田
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Tokyo Buhin Kogyo Co Ltd
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Tokyo Buhin Kogyo Co Ltd
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  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車輛用アンチスキッドブ
レーキ装置におけるバイパスバルブ、特にベント穴を有
するバイパスバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は車輛用アンチスキッドブレーキ装
置を示し、1はブレーキペダル、2はこのブレーキペダ
ル1によって操作されるエアーマスタシリンダ、3は車
輛ブレーキ装置のホイールシリンダ、4は上記エアーマ
スタシリンダ2とホイールシリンダ3間に介挿された常
開ソレノイドバルブ、5及び6は夫々上記エアーマスタ
シリンダ2とホイールシリンダ3間に直列に介挿された
常閉ソレノイドバルブ及び液圧ポンプ、7は上記常開ソ
レノイドバルブ4と並列に接続されたブレーキ作動の遅
れを補償するためのバイパスバルブ、8はこのバイパス
バルブ7を開くためこれに上記エアーマスタシリンダ2
からのブレーキ液圧を加える第1の位置と、上記常閉ソ
レノイドバルブ5と液圧ポンプ6間のブレーキ液圧を加
える第2の位置に変位される2位置ソレノイドバルブ、
9及び10は夫々上記液圧ポンプ6の両側に接続された
夫々例えば6バール、15バールの圧力でブレーキ液を
蓄圧可能な第1,第2のエクスパンダー(蓄圧器)、1
1は夫々ノンリターンバルブ、12は点線で囲んだハイ
ドロユニットである。
【0003】このような車輛用アンチスキッドブレーキ
装置においては、その作動時常開ソレノイドバルブ4が
閉じ、常閉ソレノイドバルブ5が開いてホイールシリン
ダ3からブレーキ液が排出され、第1のエクスパンダー
9に送られてここに貯えられ、同時に液圧ポンプ6が駆
動されて上記第1のエクスパンダー9に排出されたブレ
ーキ液を直ちに第2のエクスパンダー10に蓄圧するよ
うになる。
【0004】また2位置ソレノイドバルブ8が作動して
上記バイパスバルブ7が閉じるようになる。
【0005】図10はバイパスバルブ7の詳細図であっ
て、13はボデイ、14はこのボデイ13内に軸方向に
形成したピストンシリンダルーム、14aは上記上方ピ
ストン部分15aの上面によって区劃される上記ピスト
ンシリンダルーム14の一方、14bは上記上方ピスト
ン15aの下面によって区劃される上記ピストンシリン
ダルーム14の他方、15はこのルーム14内に軸方向
に摺動自在に挿入されたピストン、15a,15bは夫
々上下に2分されたピストン部分、16はバルブシー
ト、17は上記ピストン15を上記バルブシート16か
ら常時離間する方向に移動するよう抑制するためのスプ
リング、18は上記ボデイ13に設けた端部プラグ、1
9は上記ピストンシリンダルーム14の一方14aと上
記2位置ソレノイドバルブ8間を連通するよう上記端部
プラグ18に設けた開口、20は上記ピストンシリンダ
ルーム14の他方14bを外部に連通せしめるよう上記
ボデイ13に設けたベント穴、21,22は夫々上記下
方ピストン15bとバルブシート16との離,接によっ
て互いに導通、遮断されるよう上記ボデイ13に夫々設
けたエアーマスタシリンダ2に連通する開口及びホイー
ルシリンダ3に連通する開口、23はOリングシールで
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記車輛用アンチスキ
ッドブレーキ装置におけるバイパスバルブにおいては、
上記ベント穴20をボデイ13にドリル加工によって形
成しており、このベント穴20は常時開いているため、
このベント穴20からピストンシリンダルーム14内に
塵埃、水等が浸入し、これがピストン15のカジリ等の
原因となるおそれがあった。
【0007】本発明は上記の欠点を除くようにしたもの
である。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の車輛用アンチス
キッドブレーキ装置におけるバイパスバルブは、ブレー
キペダルによって操作されるエアーマスタシリンダと車
輛ブレーキ装置のホイールシリンダ間に介挿された常開
ソレノイドバルブに並列に接続されたブレーキ作動の遅
れを補償するためのバイパスバルブにおけるピストンシ
リンダルームのベント穴の開口端を塞いだ開閉自在な弾
性体を有し、この弾性体は、伸縮自在な弾性筒状体より
成り、その頂部が互いに弾性的に気密に重なる2枚の弾
性板によって形成されていることを特徴とする。
【0010】また、本発明の車輛用アンチスキッドブレ
ーキ装置におけるバイパスバルブは、ブレーキペダルに
よって操作されるエアーマスタシリンダと車輛ブレーキ
装置のホイールシリンダ間に介挿された常開ソレノイド
バルブに並列に接続されたブレーキ作動の遅れを補償す
るためのバイパスバルブにおけるピストンシリンダルー
ムのベント穴の開口端を塞いだ少なくとも一部が弾性体
であるベントシートを有し、このベントシートにはボデ
ィ外部とピストンシリンダルーム内を連通する通気孔が
上記弾性体部分を通して形成されており、上記弾性体部
分の通気孔はこれに加圧エアーが導入されたとき以外は
閉じるよう常時押圧されて潰されていることを特徴とす
る。
【0011】
【実施例】以下図面によって本発明の実施例を説明す
る。
【0012】本発明においては図1に示すように、ベン
ト穴20の開口端に上記ピストンシリンダルーム14の
他方14bが所定値以上の正圧となったときは開くが、
それ以外のときは閉じたままとなる弾性体24を設け
る。
【0013】上記弾性体24は、例えば図2,図3に示
すようにベント穴20の周縁にスナップリング25によ
り気密に固定される鍔部26を有するゴム等の弾性筒状
体27と、この弾性筒状体27の側面に形成した環状凹
部28と、上記筒状体27の頂部を形成する2枚の互い
に弾性的に気密に重なる弾性板29a,29bとにより
構成せしめ、上記ピストンシリンダルーム14の他方1
4bがピストン15の移動によって圧縮されて内部のエ
アーの圧力が増加した場合、上記弾性筒状体27の環状
凹部28が伸長し、上記エアーの圧力が所定値以上とな
った場合には、上記2枚の弾性板29aと29bの互い
に重なり合った部分が開いて、上記ピストンシリンダル
ーム14の他方14b内のエアーがベント穴20を介し
て外部に放出されるようにする。
【0014】本発明の他の実施例においては図4に示す
ように、上記上方ピストン15aの下面によって区劃さ
れる上記ピストンシリンダルーム14の他方14aに連
通されるベント穴20部分において上記ボデイ13を軸
方向に2部分13a,13bに分割し、この分割面にベ
ント用シート30を介挿せしめる。
【0015】また、上記ベント用シート30は、図5〜
図8に示すように剛性の外側環状部分31と、剛性の内
側環状部分32及びこれらを互いに接合するゴム等の弾
性体の中間環状部分33とにより板状に形成し、上記外
側及び内側環状部分31,32の上面に半径方向に延び
る溝34及び35を例えば4個所互いに直径方向に一線
となる位置に形成し、この溝34,35に一線となる位
置で上記中間環状部分33内に半径方向に延びる通気孔
36を設けると共に、上記中間環状部分33の上面を上
記外側及び内側環状部分31,32の上面より若干高く
し、上記分割したボデイ13の2部分13a,13bに
よって上記ベント用シート30を挾持し、任意の締付機
構(図示せず)によって締め付け、この締め付け程度
を、通常は上記中間環状部分33に形成した通気孔36
が弾性的につぶれた状態となるが、ピストン15がピス
トンシリンダルーム14内で移動しその結果加圧された
エアーがこの通気孔36に導入された場合、エアー圧に
よって通気孔36がふくらみベント穴が形成されるよう
にする。
【0016】
【発明の効果】本発明の車輛用アンチスキッドブレーキ
装置におけるバイパスバルブは上記のような構成である
から、上記ベント穴は通常は閉じており、これを通して
塵埃や水がピストンシリンダルーム14に入り込むこと
が阻止され、従来の欠点を一掃できるようになる大きな
利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車輛用アンチスキッドブレーキ装置に
おけるバイパスバルブの断面図である。
【図2】本発明の車輛用アンチスキッドブレーキ装置に
おけるバイパスバルブの要部の拡大断面図である。
【図3】本発明の車輛用アンチスキッドブレーキ装置に
おけるバイパスバルブの要部の拡大側面図である。
【図4】本発明の車輛用アンチスキッドブレーキ装置に
おけるバイパスバルブの他の実施例を示す断面図であ
る。
【図5】本発明のバイパスバルブにおけるベント用シー
トの平面図である。
【図6】本発明のバイパスバルブにおけるベント用シー
トの側面図である。
【図7】図5のA−A線拡大断面図である。
【図8】図5のB−B線拡大断面図である。
【図9】車輛用アンチスキッドブレーキ装置の回路図で
ある。
【図10】車輛用アンチスキッドブレーキ装置における
バイパスバルブの断面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 エアーマスタシリンダ 3 ホイールシリンダ 4 常開ソレノイドバルブ 5 常閉ソレノイドバルブ 6 液圧ポンプ 7 バイパスバルブ 8 2位置ソレノイドバルブ 9 エクスパンダー(蓄圧器) 10 エクスパンダー(蓄圧器) 11 ノンリターンバルブ 12 ハイドロユニット 13 ボデイ 14 ピストンシリンダルーム 15 ピストン 16 バルブシート 17 スプリング 18 端部プラグ 19 開口 20 ベント穴 21 エアーマスタシリンダ側開口 22 開口 23 Oリングシール 24 弾性体 25 スナップリング 26 鍔部 27 弾性筒状体 28 環状凹部 29a 弾性板 29b 弾性板 30 ベント用シート 31 外側環状部分 32 内側環状部分 33 中間環状部分 34 溝 35 溝 36 通気孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルによって操作されるエア
    ーマスタシリンダと車輛ブレーキ装置のホイールシリン
    ダ間に介挿された常開ソレノイドバルブに並列に接続さ
    れたブレーキ作動の遅れを補償するためのバイパスバル
    ブにおけるピストンシリンダルームのベント穴の開口端
    を塞いだ開閉自在な弾性体を有し、この弾性体は、伸縮
    自在な弾性筒状体より成り、その頂部が互いに弾性的に
    気密に重なる2枚の弾性板によって形成されていること
    を特徴とする車輛用アンチスキッドブレーキ装置におけ
    るバイパスバルブ。
  2. 【請求項2】 ブレーキペダルによって操作されるエア
    ーマスタシリンダと車輛ブレーキ装置のホイールシリン
    ダ間に介挿された常開ソレノイドバルブに並列に接続さ
    れたブレーキ作動の遅れを補償するためのバイパスバル
    ブにおけるピストンシリンダルームのベント穴の開口端
    を塞いだ少なくとも一部が弾性体であるベントシートを
    有し、このベントシートにはボディ外部とピストンシリ
    ンダルーム内を連通する通気孔が上記弾性体部分を通し
    て形成されており、上記弾性体部分の通気孔はこれに加
    圧エアーが導入されたとき以外は閉じるよう常時押圧さ
    れて潰されていることを特徴とする車輛用アンチスキッ
    ドブレーキ装置におけるバイパスバルブ。
JP5163861A 1993-06-10 1993-06-10 車輛用アンチスキッドブレーキ装置におけるバイパスバルブ Expired - Lifetime JP2732422B2 (ja)

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JPH06344879A JPH06344879A (ja) 1994-12-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2532251Y2 (ja) * 1990-05-22 1997-04-09 株式会社ユニシアジェックス リザーバ装置

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