JP2732145B2 - パチンコゲーム機におけるパチンコ玉検出装置 - Google Patents

パチンコゲーム機におけるパチンコ玉検出装置

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JP2732145B2 JP24490190A JP24490190A JP2732145B2 JP 2732145 B2 JP2732145 B2 JP 2732145B2 JP 24490190 A JP24490190 A JP 24490190A JP 24490190 A JP24490190 A JP 24490190A JP 2732145 B2 JP2732145 B2 JP 2732145B2
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、パチンコゲーム機におけるパチンコ玉検出
装置に関する。
「従来の技術」 パチンコゲーム機において、その通過経路で金属であ
るパチンコ玉の通過を検出するセンサがある。パチンコ
ゲーム機において、遊技者の弾く、いわゆる入玉と、セ
ーフ孔に入った玉に対する賞としての出玉とを各パチン
コゲーム機について正確に把握することは、遊技場の利
益管理や顧客管理の上で最重要な情報である。
そこで、パチンコゲーム機の通過経路でパチンコ玉の
通過を検知する従来技術として、特公昭64-3506号公報
に開示されたものがある。
すなわち、同公報には、接点対を有する上側シートと
下側シートとを設け、上側シートにパチンコ玉が載った
ときパチンコ玉の重量で接点対が導通することによりパ
チンコ玉を検知するものが開示されている。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記従来の技術では、パチンコゲーム
機の流路でしかパチンコ玉を検知することができないの
で、パチンコゲーム機の盤面でのセーフ孔,アウト孔へ
のパチンコ玉の入り方を検知することができず、ゲーム
の進行の様子を知ることができず、正確なパチンコゲー
ム機の管理には機能が不足しているという問題点があっ
た。
また、接点対に物理的接触により検知が行われるた
め、接点対がむき出しで腐食しやすく耐久性に欠けると
ともに、接触しないものは検知することができないとい
う問題点があった。
また、金属センサは、パチンコゲーム機の盤面でパチ
ンコ玉の通過を検出する場合などには、盤面をできるだ
け遮らず遊技客から目立たないことが望まれている。
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされた
もので、セーフ玉、アウト玉の検出をパチンコゲーム機
の盤面で行なうことができ、物理的接触がなくとも検出
が可能で、耐久性を有するとともに目立たないパチンコ
ゲーム機に取付け容易なパチンコ玉検出装置を取付けた
パチンコゲーム機におけるパチンコ玉検出装置を提供す
ることを目的としている。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本発明の要旨とするとこ
ろは、 1 折り返し状の送信線を配置し、前記送信線と電磁的
に結合し、パチンコ玉の接近により電磁特性を変化させ
る折り返し状の受信線を前記送信線に対する面平行位置
に配置したパチンコ玉検出装置であって、 前記送信線および前記受信線は、ガラス基板の両面に
形成され、該両面の上に保護シートを透明接着剤により
貼り合わせたことを特徴とするパチンコゲーム機におけ
るパチンコ玉検出装置。
2 複数の並列した折り返し状の送信線を同一平面上に
配置し、各送信線と電磁的に結合し、パチンコ玉の接近
により電磁特性が変化する複数の並列した折り返し状の
受信線を、前記送信線に対する面平行位置に交差方向で
配置して検知マトリックスを構成したパチンコ玉検出装
置であって、 前記送信線および前記受信線は、ガラス基板の両面に
形成され、該両面の上に保護シートを透明接着剤により
貼り合わせたことを特徴とするパチンコゲーム機におけ
るパチンコ玉検出装置。
3 折り返し状の送信線を配置し、前記送信線と電磁的
に結合し、パチンコ玉の接近により電磁特性を変化させ
る折り返し状の受信線を前記送信線に対する面平行位置
に配置したパチンコ玉検出装置であって、 前記送信線をガラス基板の片面に形成し該片面の上に
保護シートを貼り合わせて構成したもののガラス基板面
に、前記受信線を他のガラス基板の片面に形成し該片面
の上に保護シートを透明接着剤により貼り合わせて構成
したもののガラス基板面を貼り合わせて構成したことを
特徴とするパチンコゲーム機におけるパチンコ玉検出装
置。
4 複数の並列した折り返し状の送信線を同一面上に配
置し、各送信線と電磁的に結合し、パチンコ玉の接近に
より電磁特性が変化する複数の並列した折り返し状の受
信線を、前記送信線に対する面平行位置に交差方向で配
置して検知マトリックスを構成したパチンコ玉検出装置
であって、 前記送信線をガラス基板の片面に形成し該片面の上に
保護シートを貼り合わせて構成したもののガラス基板面
に、前記受信線を他のガラス基板の片面に形成し該片面
の上に保護シートを透明接着剤により貼り合わせて構成
したもののガラス基板面を貼り合わせるて構成したこと
を特徴とするパチンコゲーム機におけるパチンコ玉検出
装置。
5 前記送信線の折返部を導電体パターンにより形成し
た送信側折返基板と、前記受信線の折返部を導通体パタ
ーンにより形成した受信側折返基板とを前記ガラス基板
に接着し、前記折返部の一端にワイヤの一端を接続し、
前記ワイヤの他端を前記送信線および前記受信線の対応
する端子側に接続して構成されることを特徴とする請求
項1〜4の何れかに記載のパチンコゲーム機におけるパ
チンコ玉検出装置。
6 前記送信線の前記端子側は送信端子と該送信端子へ
の引回部とを有し、前記受信線の前記端子側は受信端子
と該受信端子への引回部とを有し、 前記送信線の前記引回部を導電体パターンにより形成
した送信側引回基板と、前記受信線の前記引回部を導電
体パターンにより形成した受信側引回基板とを前記ガラ
ス基板に接着し、前記ワイヤの前記他端を前記送信線お
よび前記受信線の前記引回部の始点に接続して構成され
ることを特徴とする請求項5記載のパチンコゲーム機に
おけるパチンコ玉検出装置。
7 前記パチンコ玉検出装置を前面ガラスに取付けたこ
とを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のパチンコ
ゲーム機におけるパチンコ玉検出装置。
8 前記パチンコ玉検出装置を遊技盤面に取り付けたこ
とを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のパチンコ
ゲーム機におけるパチンコ玉検出装置に存する。
「作用」 折り返し状の送信線に電流を流し磁界を発生させる
と、その送信線と電磁的に結合した受信線には相互誘導
作用により起電力が発生する。このとき、パチンコ玉が
パチンコ玉検出装置に接近すると、パチンコ玉の表面に
はパチンコ玉検出装置による磁束を打ち消す方向に渦電
流が発生する。送信線は、その渦電流の影響でインピー
ダンスが変化して電流を変化させる。これに応じて、受
信線は、起電力の大きさを変化させる。この変化を検出
することによりパチンコ玉の接近を判定することができ
る。
送信線と受信線とを複数有し、交差方向で配置して検
知マトリクスを構成した場合には、電磁特性が変化した
送信線と受信線とを検出して、その交差位置から検知マ
トリクスでのパチンコ玉の位置を座標として把握するこ
とができる。
パチンコ玉検出装置は、パチンコゲーム機の盤面で、
パチンコ玉の動きを座標の変化として追うことができ、
盤面のセーフ孔,アウト孔等の要所にパチンコ玉検出装
置を対応させてゲームの進行を監視し、入玉,出玉の状
況を知り、打ち止め管理,不正による異常のチェックを
したり、釘調整等のデータとして利用する。
保護シートは、送信線および受信線を、衝撃などによ
る物理的損傷、ごみやほこり、酸化などによる腐食から
保護し、耐久性をのばす。
2枚の基板を貼り合わせてパチンコ玉検出装置を構成
する場合には、送信線および受信線を形成した後にそれ
ぞれを貼り合わせて容易に製造することができる。
送信線および受信線をワイヤにより構成し、それらの
折返部や引回部を導電体パターンにより形成した場合に
は、金属を検出するワイヤを細く形成することにより、
検出部は目立たないものとなる。
透明導電膜は、外部からの金属や誘導体の電気的影響
をシールドするとともに、検知対象の金属に対する反応
感度を上げる。
「実施例」 以下、図面に基づき、本発明の各種実施例を説明す
る。
第1図〜第7図は本発明の第1実施例を示している。
第1実施例では、金属センサを用いてパチンコ玉検出装
置を構成し、これをパチンコゲーム機10に適用した場合
を示している。
第1図および第2図に示すように、パチンコゲーム機
10の盤面11に沿って金属センサを構成する検知マトリク
ス20が添設されている。
パチンコゲーム機10の盤面11は案内レール12の内側が
ゲーム域をなし、このゲーム域に、パチンコ玉を弾く多
数の釘13,13…が打ち込まれ、諸所にセーフ孔14a,14a…
が開設され、ゲーム域の下端にアウト孔15が開設されて
いる。
盤面11を覆っている前面ガラス蓋は表面ガラス体16と
内側ガラス体17とによる2重構成となっている。
パチンコゲーム機10の前面にはパチンコ玉の打ち出し
操作をする打ち出しハンドル18と、出玉を受け取る玉皿
19とが設けられている。
検知マトリクス20は、盤面11を覆う2枚のガラス体の
うち、内側であって盤面側である内側ガラス体17に設け
られている。
内側ガラス体17は、受信線26のための保護シートであ
る内部保護ガラス板17a,ガラスベース詭弁17b,送信線22
のための保護シートである外側ガラス板17cの3重積層
構成となっており、内部保護ガラス板17aとガラスベー
ス基板17bとの間に複数の並列した折り返し状(または
ループ状)の受信線26が挾装され、ガスベース基板17b
と外側ガラス板17cとの間に複数の並列した折り返し状
(またはループ状)の送信線22が挾装されている。
複数の送信線22の表側である外側ガラス板17cの表面
の全面には、シールド用の透明導電膜28が添設されてい
る。透明導電膜28は、酸化インジウム(I.T.O.)の膜あ
るいは酸化スズの膜等により形成される。
第5図に示すように、送信線22は、ガラスベース基板
17bの一方の側の表面にアルミニウムのような金属22aの
蒸着を行なって折り返し状の送信線パターンを形成し、
その蒸着した部分の上にそのパターンに沿って、銅のよ
うな金属22bをメッキして金属メッキパターンを形成す
ることにより形成される。受信線26は、送信線パターン
に交差配置となるように、同様にして、ガラスベース基
板17bの他方の側の表面にアルミニウム蒸着を行なって
折り返し状の受信線パターンを形成し、その上に銅メッ
キすることにより形成される。
この銅メッキの膜厚を変えることにより送信線または
受信線の反応感度を制御することができる。例えば、銅
メッキの厚さを厚くすれば、その送信線または受信線の
直流抵抗が低くなってパチンコ玉に対する反応感度が大
きくなる。
内側ガラス体17は、受信線26の上に内部保護ガラス板
17aを、送信線22の上に外側ガラス板17cを、透明接着剤
により接合して構成される。
第3図に示すように、複数の送信線22は、1本の送信
線22がUターンして平行の折り返し状に構成され、これ
らが一方向に並列して同一平面上に配置されている。ま
た、複数の受信線22も、同様に、1本の受信線26がUタ
ーンして平行の折り返し状に構成され、これらが一方向
に並列して同一平面上に配置されている。
各受信線26は、各送信線22と電磁的に結合し、パチン
コ玉のような金属の接近により電磁特性が変化するよう
な各送信線22に対する面平行位置に(すなわち、折り返
し状の送信線22を含む面と折り返し状の受信線26を含む
面とを平行にして)直角の交差方向で配置され、各送信
線22と各受信線26とで検知マトリクス20を構成してい
る。
第3図の正面図で、交差する各送信線22と各受信線26
とにより囲まれる正方形状の各部分は、電磁特性値たる
インピーダンス変化によりパチンコ玉を感知する検知単
位20a,20a…をなしている。
複数の送信線22および複数の受信線26の端部にはそれ
ぞれ外部接続用端子23,27が設けられており、第4図に
示すように、検知単位20a,20a…のいくつかはセーフ孔1
4a,14a…に対応している。
なお、送信線22,受信線26のパタン形状は、パチンコ
玉の大きさとの兼ね合いで微妙なものがあり、検知単位
20a,20a…が大きすぎると分解能が悪く、小さすぎると
分解能が上り正確な形状識別も可能となる代わり、走査
速度を上げる必要が生じる。
そこで、送信線22,受信線26の直流抵抗値は、パチン
コ玉に対して反応感度が最も良好な値として好適に10Ω
以上200Ω以下の値、最適には約25Ωの値に設定され
る。
また、送信線22,受信線26の折り返し幅aは、パチン
コ玉の検知に反応感度が良好な幅として好適に4mm以上1
6mm以下の値、最適には8mmの値に設定される。また、各
送信線22間および各受信線26間の幅bは、0.5〜2mm程度
が良好な結果を示している。
通常のパチンコゲーム機10に好適な検知マトリクス20
のパターンは、送信線22が32行、受信線26が32列で、検
知単位20aの個数が合計1024個のパターンである。
また、送信線22,受信線26を構成する導体の太さも影
響が大きく、細いとインピーダンスが高すぎ、太いとパ
タンの内径が小さくなるので感度が悪くなる。さらに、
検知マトリクス20は盤面11を覆う内側ガラス体17に設け
られているため、遊技の目障りにならないようできるか
ぎり細くする必要がある。
そこで、送信線22,受信線26を構成する導体の太さ
は、好適に20μm以上50μm以下の値に設定される。
パチンコ玉を検知するためのパチンコ玉検出装置を構
成する信号処理システムは第6図および第7図に示すと
おりである。
システムは主制御装置たるCPUユニット30の統御下に
あり、CPUユニット30の周辺に、CPUユニット30からの制
御信号等を中継するロジックコントローラ31と、検知マ
トリクス20からCPUユニット30への出力系を構成するイ
ンピーダンスマッチングドライバ32,DCオフセット変換
器33,ホールド部34,A/Dコンバータ35と、タイミングジ
ェネレータ36と、さらに電源ユニット37とが設けられて
いる。
ロジックコントローラ31および前記出力系は外部接続
コネクタ38に接続されている。
パチンコゲーム器10側には、検知マトリクス20の複数
の送信線22へ給電する出力系40と、複数の受信線26から
の入力系50とが設けられている。
出力系40は複数の送信線22側に設けられており、出力
系40には、送信線22,22…に所定の周期で順次信号を出
力する送信ドライバ41と、送信ドライバ41に接続し、CP
Uユニット30を源とする制御信号に従い送信ドライバ41
が順次動作するよう制御するデコーダ42とが設けられて
いる。送信線22への電圧波形81としては、第8図に示す
ように、周波数1MHzの0Vを中心とした連続のサイン波が
好適である。
さらに、ロジックシーケンサ43と、タイミングジェネ
レータ44と、送信線行カウンタ45とが出力系40に設けら
れている。
ロジックシーケンサ43はCPUユニット30からの制御信
号に従い動作し、送信側のデコーダ42と後述する受信側
のマルチプレクサ52とを同期させるものであると同時
に、デコーダ42の順次信号のスキャニングの周期の終始
のタイミングを制御するものである。
タイミングジェネレータ44は、前記スキャニングの周
期を決めるもので、パチンコゲーム機10の盤面11上でパ
チンコ玉が移動することに対応するためには最低10KHz
は必要で、実施例では100KHzに設定してある。送信線行
カウンタ45はスキャニングの周期に応じる送信線22,22
…を計数するものである。
入力系50は複数の受信線26側に設けられており、複数
の受信線26に接続し、各受信線26,26…の電磁特性値た
る電流を受け取って取り扱い可能な電圧の信号に変換す
るコンバータ51と、コンバータ51に接続し、各受信線2
6,26…からの信号を順次受けて出力するマルチプレクサ
52が設けられている。
マルチプレクサ52には出力系40のロジックシーケンサ
43の後に併設された受信線列カウンタ53が接続してお
り、出力系40と入力系50とはロジックシーケンサ43に接
続した送信線行カウンタ45と受信線列カウンタ53とによ
り同期するようになっており、同期の態様としては、例
えば、複数の送信線22,22の一回のスキャニングにつき
複数の受信線26,26のうちの一つの受信線26を検出させ
るものがある。
前記同期の態様とは逆に、複数の送信線22のうちの一
つの送信線22の一回の送信につき、受信線26,26…が一
回スキャンニングして検出させるものもある。
入力系50のマルチプレクサ52の出力はインピーダンス
変換器54を経てCPUユニット30の外部接続コネクタ38に
接続されている。
次に作用を説明する。
CPUユニット30からアドレス信号およびコントロール
信号がロジックコントローラ31に出力すると、これら信
号は外部接続コネクタ38を経てパチンコゲーム機10に伝
達される。
パチンコゲーム機10では、出力系40のロジックシーケ
ンサ43が入ってきた信号に基づきシーケンス信号を発
し、該信号はデコーダ42およびタイミングジェネレータ
44,送信線行カウンタ45ならびに受信線列カウンタ53に
出力する。
タイミングジェネレータ44は、検知マトリクス20の複
数の送信線22のスキャンニングの周期を決め、送信線行
カウンタ45はスキャニングの周期に応じる送信線22,22
…を計数して同期を図る。
デコーダ42は送信ドライバ41を順次動作するよう制御
し、それにより送信ドライバ41は所定の周期で送信線2
2,22…に順次信号を出力する。
複数の受信線26側では、複数の受信線26の受信線26,2
6…にあらわれる電磁特性値たる電流を受け取ったコン
バータ51がこの電磁特性値を取り扱い可能な電圧信号に
変換する。
各受信線26,26…からの変換された信号をうけたマル
チプレクサ52は、各受信線26,26…からの信号を所定の
周期で順次出力する。
送信側のデコーダ42と受信側のマルチプレクサ52と
は、制御信号に基づき動作するロジックシーケンサ43の
制御信号により動作する送信線行カウンタ45,受信線列
カウンタ53のカウントによる同期した動作をする。
ロジックシーケンサ43は、複数の送信線22の一回のス
キャンニングにつき複数の受信線26のうちの一つの受信
線26の情報を受信側のコンバータ51およびマルチプレク
サ52に検出させるか、逆に、複数の送信線22のうちの一
つの送信線22の一回の送信につき、複数の受信線26が一
回スキャンニングして検出させる。
検知単位20aにパチンコ玉がかかるとそこの電磁特性
であるインピーダンスが変化し、この変化はその位置の
受信線26,26…にあらわれ、その位置の送信線22,22…と
それに対応する受信線26,26…とはスキャンニングによ
り検出することができる。
すなわち、検出マトリクス20の複数の送信線22にそれ
ぞれサイン波の一定の信号を送信すると、受信線26,26
…26と送信線22,22…22とが誘導結合して複数の送信線2
2に体のインピーダンス値が発生する。なお、送信線22
への電圧波形81は、0Vを中心とした連続のサイン波であ
るため、矩形波のようなノイズの発生がなく、CPUユニ
ット30などの他の機器への影響を防止することができ
る。
検知単位20aをパチンコ玉が接近し通過するとき、複
数の送信線22の電磁特性、具体的にはインピーダンス値
が変化し、対応する受信線26の電磁特性、具体的には受
信電流も変化し、その変化は前記のようにコンバータ51
からマルチプレクサ52にあらわれる。検知単位20aの個
数は送信線22が32行、受信線26が32列で合計1024個であ
るため、パチンコ玉が盤面11のどのセーフ孔14aおよび
アウト孔15を通過しても検出することができる。
マルチプレクサ52の出力はインピーダンス変換器54で
インピーダンス変換を行ない、外部接続コネクタ38から
CPUユニット30側のインピーダンスマッチングドライバ3
2に入ってインピーダンスマッチングが行なわれる。イ
ンピーダンスマッチングドライバ32の次のDCオフセット
変換器33は検知マトリクス20からの出力のうち反応波の
みを受けてホールド部34に出力する。
ホールド部34では高速で送られてきたデータを次のA/
Dコンバータ35でのA/D変換が終るまで一時的に保持記憶
しておく。
A/Dコンバータ35では、例えば12ビット等所定のビッ
ト単位で検知マトリクス20からのアナログ信号をデジタ
ル信号に変換し、データバスを経由してCPUユニット30
にデジタルデータを送る。ホールド部34,A/Dコンバータ
35の動作はロジックコントローラ31あるいはタイミング
ジェネレータ36の信号によりシンクロするようになって
いる。
A/Dコンバータ35に別に出力端子を用意し、検知マト
リクス20上の全てのパチンコ玉の動きを長時間に記憶す
るようにしてもよい。
インピーダンス値が変化した送信線22と受信電流が変
化した受信線26とを検出することにより、パチンコ玉の
位置はこれらが交差する位置の座標として把握すること
ができる。
なお、検知マトリクス20は、送信線20と受信線26とが
Uターンして平行の折り返し状で並列し、互いに直交し
ているため、パターンが単純で目立たず、銅線などの線
材で容易に製造することができる。また、検知マトリク
ス20の送信線22と受信線26とは、送信線22と受信線26と
を屈曲させた場合に比べて、線の長さが短く、直流抵抗
が低くなるため、反応感度が良好である。
また、外側ガラス板17cの表面の透明導電膜28は、外
側からの金属や誘導体の電気的影響をシールドするとと
もに、パチンコ玉に対する反応感度を上げる作用を有す
る。
なお、内部保護ガラス板17aおよび外側ガラス板17c
は、それぞれ送信線22および受信線26を、衝撃などによ
る物理的損傷、ごみやほこり、酸化などによる腐食から
保護し、耐久性をのばすものである。
セーフ孔14a,14a…に対応している検知単位20a,20a…
の位置を記憶し、さらにアウト孔15の位置も記憶(アウ
ト孔15での検出はせず、発射されて盤面11に打込まれた
玉数を計数し入玉とすることができる)して、パチンコ
玉の入玉状況をゲームの進行とともに監視する。そして
状況により、打ち止め管理,不正による異常のチェック
をしたり、釘調整等のデータとして利用する。
次に、本発明の第2実施例について説明する。
第9図は、第2実施例の送信線または受信線の形状を
示している。すなわち、送信線222または受信線は、ジ
グザグ状に折れ曲がっている。本実施例は、この形状が
異なるほかは、第1実施例と同様である。
次に、本発明の第3実施例について説明する。
第10図は、第3実施例の送信線または受信線の形状を
示している。すなわち、送信線322または受信線は、検
知単位20b部分が丸く膨らんだ形状を有している。本実
施例も、この形状が異なるほかは、第1実施例と同様で
ある。
次に、本発明の第4実施例について説明する。
第11図は、第4実施例の送信線または受信線の形状を
示している。すなわち、送信線422または受信線は、ジ
グザグ形状で検知単位20c部分が正方形状に膨らみ、隣
りの送信線または受信線とジグザグ形状が噛み合った配
置を有している。本実施例も、この形状が異なるほか
は、第1実施例と同様である。
上記第2実施例、第3実施例および第4実施例に示す
ように、送信線または受信線は、用途、使用目的などに
応じて、種々の形状を有することができる。
次に、本発明の第5実施例について説明する。
第12図は、第5実施例の検知マトリクスの形状を示し
ている。すなわち、複数の送信線522と複数の受信線526
とを同一方向(第12図で下方方向)から導き、互いに交
差する方向へ45度屈曲してのばすことにより直交の交差
方向で配置して検知マトリクス520を構成している。本
実施例も、この形状が異なるほかは、第1実施例と同様
である。
次に、作用について説明する。
本実施例では、第12図に示すように、エリア526Aとエ
リア522Bとが、ほぼ一定したパタン長さで処理されてお
り、複数の送信線522および受信線526は、それぞれの総
長さの差が少ないため、第1実施例の場合に比べて、複
数の送信線522と複数の受信線526とは、直流抵抗値がほ
ぼ同じで、送信線522および受信線526での、直流抵抗の
平均化を図りやすく、この結果、反応感度の平均化を図
ることができる。
次に、本発明の第6実施例および第7実施例について
説明する。
第13図は第6実施例の検知マトリクスの形状を示して
いる。本実施例は、この形状が異なるほかは、第1実施
例と同様である。
本実施例では、エリア122Aとエリア126Bとで極端にパ
タン長さが異なっている。さらに、エリア126Bでは、線
部分126aと線部分126bとでパタン長さが異なっている。
このため、複数の送信線22と複数の受信線26とは、直流
抵抗値にバラツキを有している。
第14図は第7実施例の検知マトリクスの形状を示して
いる。本実施例も、この形状が異なるほかは、第1実施
例と同様である。
本実施例でも、エリア222Aとエリア226Bとエリア227B
とでパタン長さが異なっており、エリア227Bで、線部分
227aと線部分227bとでパタン長さが異なっている。この
ため、複数の送信線22と受信線26とは、直流抵抗値にバ
ラツキを有している。
しかしながら、検知マトリクスは、用途、使用目的な
どに応じて、第6実施例および第7実施例に示す形状を
有してもよい。
このように、検知マトリクスは、用途、使用目的など
に応じて、種々の形状を有することができる。
次に、本発明の第8実施例について説明する。
第15図は、第8実施例の検知マトリクスを有する内側
ガラス体の構造を示している。すなわち、内側ガラス体
817は、内部保護ガラス板817a,受信側ガラスベース基板
817b,送信側ガラスベース基板917b,外側ガラス板817cの
4重積層構成となっており、複数の並列した折り返し状
の受信線826は受信側ガラスベース基板817bの片面に形
成され、その上に内部保護ガラス板817aが貼り合わせら
れ、複数の並列した折り返し状の送信線822は送信側ガ
ラスベース基板917bの片面に形成され、その上に外側ガ
ラス板817cが貼り合わせられている。
そして、内側ガラス体817は、受信側ガラスベース基
板817bの基板面と送信側ガラスベース基板917bの基板面
とを透明接着剤により貼り合わせることにより製造され
る。そのほかは、第1実施例と同様である。
このように、2枚のガラスベース基板817b,917bを貼
り合わせて内側ガラス体817を製造することにより、内
側ガラス体817の製造が容易となる。
なお、本実施例で、ガラスベース基板817b,917bを2
枚とせずに、1枚で構成し、その両面にパタン処理して
それぞれ折り返し状の送信線822と折り返し状の受信線8
26とを形成してもよい。
また、パタン処理を内部保護ガラス板817aと外側ガラ
ス板817cとに形成してもよい。
また、ガラスベース基板817b,917bを、ガラスのほ
か、プラスチックフィルムにより構成してもよい。
次に、本発明の第9実施例について説明する。
第16図は、第9実施例の送信線または受信線を示して
いる。すなわち、送信線922は、ガラスベース基板117b
の一方の側の表面に高温、または低温スパッタリングな
どの蒸着によりI.T.O.膜922aの透明導電体パターンを形
成し、その蒸着した部分の上にそのパターンに沿って、
銅のような金属922bを蒸着することにより形成される。
受信線は、同様に、ガラスベース基板117bの他方の側の
表面にI.T.O.膜の透明導電体パターンを形成し、その上
に銅を蒸着することにより形成される。
次に、作用について説明する。
送信線922または受信線の銅パターンが断線した場合
にも、その下の透明導電体パターンが接続されているの
で、送信線または受信線パターンの断線を防止すること
ができる。
なお、保護シートは、ガラス板のほか、プラスチック
等のフィルムから成っていてもよい。
なお、銅をI.T.O.膜に蒸着する代りに、銅箔を導電性
接着剤により貼りつけてもよい。
なお、前記実施例はパチンコゲーム機を示したが、検
知マトリクスの利用はパチンコゲーム機にとどまらず、
景品引き換え所でのパチンコ玉の計数やチェック等、パ
チンコ玉を数えたり検査したりする検知装置に応用する
ことができる。
また、検知マトリクスの密度を適性にすれば、パチン
コ玉の飛跡を追うことも可能であり、ゲームを詳細に監
視することもできる。検知マトリクスはパチンコゲーム
機の盤面の裏側に配設してもよい。
なお、検知単位20a,20a…は必ずしも正方形である必
要はなく、適宜いろいろな形状を有してもよい。
また、送信線22,受信線26を構成する導体は、銅のほ
か、アルミニウムや金等の金属、その他、酸化インジウ
ムの膜あるいは酸化スズの膜等の透明金属膜であっても
よい。
また、上記各実施例では、送信線または受信線が複数
本の検知マトリクスを構成する金属センサについて説明
しているが、送信線または受信線は必ずしも複数本であ
る必要はなく、それぞれ1本ずつの単純な構成から成っ
てもよい。
次に、本発明の第10実施例について説明する。
第17図〜第29図は、本発明の第10実施例を示してい
る。第10実施例では、第1実施例と同様に、金属センサ
を用いてパチンコ玉検出装置を構成し、これをパチンコ
ゲーム機に適用した場合を示している。
第17図に示すように、複数の送信線622は、1本の送
信線622が折返部61でUターンして平行の折り返し状に
構成され、これらが一方向に並列して同一平面上に配置
されている。また、複数の受信線626も、同様に、1本
の受信線626がUターンして平行の折り返し状に構成さ
れ、これらが一方向に並列して同一平面上に配置されて
いる。送信端子623および受信端子627は、パチンコゲー
ム機に取り付けたときの内側ガラス体(前面ガラス)61
7の上下関係でその下端に集中して配置されている。
各受信線626は、各送信線622と電磁的に結合し、パチ
ンコ玉のような金属の接近により電磁特性が変化するよ
う各送信線622に対する面平行位置に直角の交差方向で
配置され、各送信線622と各受信線626とで検知マトリク
ス620を構成している。
第17図に示す検知マトリクス620は、第1実施例と同
様に、第2図に示すようなパチンコゲーム機の盤面に沿
って添設される。第17図の正面図で、交差する各送信線
622と各受信線626とにより囲まれる正方形状の各部分
は、電磁特性値たるインピーダンス変化によりパチンコ
玉を感知する検知単位620a,620a…をなしている。検知
単位620a,620a…のいくつかは、第4図に示すように、
セーフ孔14a,14a…に対応している。検知マトリクス620
は、第1図に示すような盤面を覆う2枚のガラス体のう
ち、内側であって盤面側である内側ガラス体(前面ガラ
ス)617に設けられている。
第18図の(A)に内側ガラス体の拡大断面図を、
(B)に(A)で破線により丸く囲んだ部分の拡大図を
示す。内側ガラス体617は、受信線626(第17図に示す)
のための保護シートである内部保護ガラス板617a、受信
側ガラスベース基板617b、送信側ガラスベース基板617
c、送信線622(第17図に示す)のための保護シートであ
る外側ガラス板617dの4重積層の構成を有している。内
側ガラス体(前面ガラス)617は、代表的に縦の長さa
が367mm±10mm、横の長さbが405mm±10mmの大きさの四
角形状を有すえるガラス基板であって、3.0〜3.5mmの厚
さを有している。内部保護ガラス板617aと外側ガラス板
617dとは、受信側ガラスベース基板617bおよび送信側ガ
ラスベース基板617cより縦の長さが短く、内側ガラス体
617は、下端617pが露出している。
内部保護ガラス板617aと受信側ガラスベース基板617b
との間には、複数の並列した折り返し状の受信線626
(第17図に示す)が挾装され、送信側ガラスベース基板
617cと外側ガラス板617dとの間には、複数の並列した折
り返し状の送信線622(第17図に示す)が挾装されてい
る。従って、内側ガラス帯617は、送信側ガラスベース
基板617cの一方の面上に送信線622を透明接着剤層618a
により貼り合わせて配置し、その上に外側ガラス板617d
を透明接着剤層618bにより貼り合わせ、受信側ガラスベ
ース基板617bの他方の面上に受信線626を透明接着剤層6
18cにより貼り合わせて配置し、その上に内部保護ガラ
ス板617aを透明接着剤層618dにより貼り合わせ、送信側
ガラスベース基板617cの他方の面と、受信側ガラスベー
ス基板617bの他方の面とを透明接着剤層618eにより貼り
合わせて構成される。
複数の送信線622の表側である外側ガラス板617dの表
面の全面上には、シールド用の透明導電膜が添設されて
いる。透明導電膜は、酸化インジウム(I.T.O.)の膜あ
るいは酸化スズの膜等により形成される。
第17図に示すように、四角形状の送信側ガラスベース
基板617cは、その縦方向の一辺に沿って細長いフレキシ
ブルプリント基板(FPC)から成る送信側折返基板619a
を接着し、縦方向の反対側の辺と下端の辺の一部に沿っ
て同じくフレキシブル基板から成るL字状の送信側引回
基板619bを接着している。送信側折返基板619aは、第19
図に示すように、銅箔から成る導電体パターンにより複
数、具体的には32本の弧状の折返部61を一列に形成し、
第20図に示すように、各折返部61の一端61aにワイヤ62
の一端62aを半田63を用いた半田付けまたは溶接により
接続している。
第21図は、第17図および第18図で破線により丸く囲ん
だ部分の拡大図を示す。第21図に示すように、反対側の
送信側引回基板619bの下端にはその縁上に、辺の一部に
沿って、銅箔から成る導電体パターンにより複数、具体
的には64本の縦方向にのびる外部接続用の送信端子623
が形成されている。送信端子623は、第18図(A)に示
すように、内側ガラス体617の下端617pに配置され、外
側ガラス板617dに被覆されず、露出している。すなわ
ち、外側ガラス板617dは、送信側ガラスベース基板617c
上で送信端子623を除く送信線622の上に貼り合わせられ
ている。各送信線622の端子側は、各送信線622の送信端
子623と各送信端子623への引回部64とを有している。各
送信端子623への引回部64は、導電体パターンにより送
信側引回基板619bに形成され、各送信端子623から送信
側引回基板619bに沿ってのびている。
各折返部61の一端61aからのびるワイヤ62の他端62b
は、ワイヤ62に張りを持たせ、対応する端子側の引回部
64の始点64aに、半田63を用いた半田付けまたは溶接に
より接続して、引回部64を介して送信端子623に接続さ
れている。なお、引回部64は、高周波障害を除去するた
め、2本の直線部分を円弧部64Rで接続している。
同様に、四角形状の受信側ガラスベース基板617aは、
その横方向の上端の一辺に沿って受信側折返基板629aを
接着し、横方向の下端の辺の一部に沿って細長い受信側
引回基板629bを接着している。受信側折返基板629aは、
送信側折返基板619aと同様に、銅箔から成る導電体パタ
ーンにより複数、具体的には32本の弧状の折返部61を形
成し、各折返部の一端61aにワイヤ62の一端62aを半田63
を用いた半田付けまたは溶接により接続している。
反対側の受信側引回基板629bの下側一端にはその縁上
に、辺の一部に沿って、送信側ガラスベース基板617cに
受信側ガラスベース基板617bを貼り合わせたとき、互い
に重ならない非対向位置に、銅箔から成る導電体パター
ンにより複数、具体的には64本の縦方向にのびる外部接
続用の受信端子627が形成されている。受信端子627は、
第18図に示すように、内側ガラス体617の下端617pに配
置され、内部保護ガラス板617aに被覆されず、露出して
いる。すなわち、内部保護ガラス板617aは、受信側ガラ
スベース基板617b上で受信端子627を除く受信線626の上
に貼り合わせてられている。各受信線626の端子側は、
各受信線621の受信端子627と各受信端子627への引回部6
4とを有している。各受信端子627への引回部64は、導電
体パターンにより受信側引回基板629bに形成され、各受
信端子627から受信側引回基板629bに沿ってのびてい
る。
各折返部61の一端61aからのびるワイヤ62の他端62b
は、ワイヤ62に張りを持たせ、対応する端子側の引回部
64の始点64aに、半田63を用いた半田付けまたは溶接に
より接続して、引回部64を介して受信端子627に接続さ
れている。
送信線622と受信線626とは、このように、各折返基板
619a,629aに形成された各折返部61と、各引回基板619b,
629bに形成された各引回部64と、各ワイヤ62と、送信線
622の端部をなす送信端子623、受信線626の端部をなす
受信端子627とにより構成されている。なお、各ワイヤ6
2は、遊技客に目立たなくするため、その表面がつや消
し処理を施した黒色であり、光の反射を防ぐようにして
ある。
通常のパチンコゲーム機10に好適な検知マトリクス62
0のパターンは、送信線622が32行、受信線626が32列
で、検知単位620aの個数が合計1024個のパターンであ
る。なお、第17図では、外側以外のパターンを省略して
図示している。
送信線622,受信線626を構成するワイヤの太さは、好
適に25μm〜30μmの値に設定される。本実施例の場
合、第17図に示すように、送信端子623および受信端子6
27の全体の幅c,dは、それぞれ126mmであり、また、第19
図に示すように、送信側折返基板619aおよび送信側引回
基板619bの縦方向に伸びる部分の幅e,fは、それぞれ10m
m以下に形成される。
また、第21図に示すように、送信端子623および受信
端子627のそれぞれ1本の幅gは、1.5mmである。引回部
64の幅e,fを10mm以下とすることによって、送信側折返
基板619aおよび送信側引回基板619bは、パチンコゲーム
機の内側ガラス体(前面ガラス)617のための取付枠に
隠れて、遊技客のいる正面側から見えないようになって
いる。
取付枠の内側下部には、第22図に示すように、送信回
路基板66aと受信回路基板66bとが設置され、送信回路基
板66aには、検知マトリクス620の複数の送信線622へ送
信する送信回路640が設けられ、受信回路基板66bには、
複数の受信線626から受信する受信回路650が設けられて
いる。これらの基板66a,66bの上には、送信端子623およ
び受信端子627に対応する位置に送信コネクタ67aと受信
コネクタ67bとが設けられている。
送信コネクタ67aは送信端子623を送信回路基板66a上
の送信回路640に着脱可能に接続するためのエッジコネ
クタであって、受信コネクタ67bは受信端子627を受信回
路基板66b上の受信回路650に着脱可能に接続するための
エッジコネクタである。すなわち、送信コネクタ67aお
よび受信コネクタ67bは、送信回路基板66aと受信回路基
板66bとに沿った細長い絶縁体68の上部にその長さ方向
に沿って溝68aが形成され、その溝68aの底部に各回路基
板66a,66bに接続する多数の導電ゴムが各基板66a,66bに
対し垂直方向に埋まって構成されている。
各絶縁体68の溝68aには、送信端子623および受信端子
627を配置した内側ガラス体(前面ガラス)617が挿入可
能であり、送信コネクタ67aは、内側ガラス帯617を両面
から挟んだ状態で送信線622の送信端子623と接続し、受
信コネクタ67bは、その状態で受信線626の受信端子627
と接続する。
送信端子623および受信端子627と送信回路640および
受信回路650との接続は、送信端子623および受信端子62
7を送信コネクタ67aおよび受信コネクタ67bに接続可能
に内側ガラス体617の下側に位置付け、溝68aに挿入し
て、その約1.2Kgの自重で送信端子623および受信端子62
7が送信コネクタ67aおよび受信コネクタ67bと確実に接
続するように内側ガラス体617を取付枠内に取り付ける
ことによって行なわれる。
パチンコ玉を検知するためのパチンコ玉検出装置を構
成する信号処理システムは第23図〜第27図に示すとおり
である。
第23図に示すように、検知マトリクス620は、マトリ
クスI/O送信・受信ボード71を介してCPUメモリコントロ
ールボード72の統御下にある。CPUメモリコントロール
ボード72は、通信回線79で通信可能となっており、ま
た、RAMカード73のデータを読取って利用することが可
能となっている。RAMカード73には、セーフ孔14a,14a…
の位置のデータやセーフ孔14a,14a…に入るパチンコ玉
の検出アルゴリズム等が記録されている。CPUメモリコ
ントロールボード72は、オプションカード74にデータを
記録することも可能であり、オプションカード74に記録
されたデータを、外部に用意されたコンピュータ75によ
り演算し、パチンコ玉の軌跡を表示・印刷することがで
きる。
マトリクスI/O送信・受信ボード71は、送信回路640を
設けた送信回路基板66aと、受信回路650を設けた受信回
路基板66bとを有している。
送信回路640は、第24図に示すように、送信コネクタ6
41と、送信コネクタ641に接続した増幅器642およびチャ
ンネル切替ロジック643と、増幅器642およびチャンネル
切替ロジック643に接続したアナログマルチプレクサ644
と、アナログマルチプレクサ644に接続するとともに、
送信コネクタ67aを介して複数、具体的には32回路の送
信線622側にそれぞれ接続した32個のPNP+NPNのトーテ
ムポールドライバ645とにより構成されている。
チャンネル切替ロジック643は、第25図に示すよう
に、カウンタIC643aを有効に利用して、クロック用とリ
セット用との2本の制御線で動作を行なうものである。
受信回路650は、第26図に示すように、受信コネクタ6
7bを介して複数、具体的には32回路の送信線626側にそ
れぞれ接続した32個のCTセンサ(変流器)651と、CTセ
ンサ651に接続したアナログマルチプレクサ652と、アナ
ログマルチプレクサ652に接続した増幅器653およびチャ
ンネル切替ロジック654と、増幅器653およびチャンネル
切替ロジック654に接続した受信コネクタ655とにより構
成されている。CTセンサ651は、各受信線626とアナログ
マルチプレクサ652とを絶縁するとともに、各受信線626
からの信号を10倍に増幅するものである。チャンネル切
替ロジック654は、送信回路640のチャンネル切替ロジッ
ク643と同様の部材である。
第27図に示すように、CPUメモリコントロールボード7
2は、送信側では、CPUユニット(図示せず)に接続した
CPUコネクタ662と、CPUコネクタ662を介してCPUユニッ
トからのスタート信号に応じて送信クロックを送るシー
ケンス制御回路663と、送信クロックを受けて送信信号
を送るバンドパスフィルタ664と、送信信号を増幅して
送信コネクタへ送る増幅器665とを有している。
また、CPUメモリコントロールボード72は、受信側で
は、受信コネクタ655からの受信信号を増幅する増幅器6
71と、増幅信号を受けるバンドパスフィルタ672と、バ
ンドパスフィルタ672からの受信信号を受ける全波整流
・増幅器673と、全波整流・増幅器673からの受信信号を
受ける2段のローパスフィルタ674a,674bと、ローパス
フィルタ674bからの受信信号を受け、シーケンス制御回
路663により制御されてデジタルデータを双方向RAM676
に送るA/Dコンバータ675と、そのデジタルデータを受
け、シーケンス制御回路663により制御されて受信デー
タを書込み、CPUコネクタ662からの読出信号に応じて受
信データをCPUコネクタ662を介してCPUユニットに送る
双方向RAM676とを有している。
双方向RAM676は、内部にカウンタを持っており、パチ
ンコ玉のマトリックスデータの処理は、すべてそのカウ
ンタにより行なっている。さらに、CPUメモリコントロ
ールボード72は、電源ユニット677を有している。
送信線622への電圧波形としては、周波数1〜1.3MHz
の0Vを中心とした連続のサイン波が好適である。パチン
コゲーム機10は、その機種によって種々の周波数のノイ
ズを発生している。このノイズの周波数と検知マトリク
ス620への送信周波数とが一致または接近していると、
パチンコ玉の検出精度が著しく悪化する。従って、パチ
ンコゲーム機10の機種に応じて、1〜1.3MHzの周波数帯
のうちそのノイズの周波数と一致または接近しない送信
周波数の金属検知装置を数機種予め準備しておき、取り
付けるパチンコゲーム機10に応じて、それに適した送信
周波数の金属検知装置を選択し、取り付けるようにす
る。
次に作用を説明する。
CPUユニットからのアドレス信号およびコントロール
信号は、第1実施例と同様にしてCPUコネクタ662を経
て、パチンコゲーム機10に伝達される。
パチンコゲーム機10では、送信側で、シーケンス制御
回路663がスタート信号を受け、16MHzの原振クロックを
必要に応じて分周して送信クロックを出力する。シーケ
ンス制御回路663からの送信クロックは、バンドパスフ
ィルタ664によりデジタル信号からアナログ信号へと波
形整形された後、増幅器665により増幅され、送信コネ
クタ641へと送られる。
さらに、送信信号は、送信回路640で増幅器642により
増幅される。アナログマルチプレクサ644は、チャンネ
ル切替ロジック643により切替えられたチャンネルで、
トーテムポールドライバ645を順次動作し、それにより
トーテムポールドライバ645は、増幅器642により増幅さ
れた信号を所定の周期で送信線622に順次出力するもの
である(第28図ステップ691参照)。
受信側では、第28図に示すように、複数の受信線626
にあらわれる電磁特性値たる電流が、CTセンサ651によ
り10倍に増幅される。CTセンサ651により増幅を行なう
ため、それだけ受信側の増幅器の増幅度を大きくする必
要がなくなる。CTセンサ651による増幅は、各受信線626
とアナログマルチプレクサ652とを絶縁して行なわれる
ため、ノイズを発生させずに行なうことができる。これ
により、OPアンプを用いた場合に比べて、OPアンプ自体
によるノイズや直流ドリフトの発生を防止することがで
き、受信信号の検出精度を良くすることができる。CTセ
ンサ651を用いたことにより、CTセンサに比べて一般に
大型であるOPアンプを用いる必要がなくなり、マトリク
スI/O送信・受信ボード71の小型化が可能となってい
る。
アナログマルチプレクサ652は、CTセンサ651を経た各
受信線626からの信号を、チャンネル切替ロジック654に
より切替え、所定の周期で順次出力するものである。ア
ナログマルチプレクサ652からの信号は、増幅器653によ
り100倍に増幅される(第28図ステップ692参照)。
受信信号は、受信コネクタ655、増幅器671、バンドパ
スフィルタ672を経て、増幅および検波が行なわれる。
バンドパスフィルタ672からの受信信号は、第29図の
(A)に示すように、数サイクルを1スキャンとしたア
ナログ信号となっている。このアナログ信号は、全波整
流・増幅器673で、第29図の(B)に示すように、波形
整形が行なわれる。
その全波整流・増幅器673からの信号は、ローパスフ
ィルタ674aで、第29図の(C)に示すように、積分処理
により平均化が行なわれ、さらに、ローパスフィルタ67
4bで、第29図の(D)に示すように、平均化が行なわれ
る。これにより、ノイズも受信信号と平均化されるが、
ノイズの量は信号に比べ極くわずかであり、ノイズによ
る誤差は無視することができる。ローパスフィルタ674
a,674bにより平均化を行なう際には、すでにバンドパス
フィルタ672を通過した後であるので、誤差を引き起こ
すほどのノイズは存在しないからである。送信周波数
は、このために、パチンコゲーム機10のノイズの影響を
受けない周波数に選択されるが、バンドパスフィルタ67
2には、その送信周波数に適したものが用いられる。
次に、受信信号は、A/Dコンバータ675に送られる。A/
Dコンバータ675は、例えば12ビット等所定のビット単位
で検知マトリクス620からの信号をデジタル信号に変換
し、シーケンス制御回路676により制御されて受信デー
タを双方向RAM676に記録させる(第28図ステップ693参
照)。この処理スピードは、1秒間に2万5千回の高速
である。双方向RAM676は、シーケンス制御回路676から
の書込信号によりCPUユニット30の動作とは無関係に受
信データを記録した後、1クロックを入力することによ
りアドレスを+1アップする(第28図ステップ694参
照)。双方向RAM676の容量は、例えば、2048バイトであ
る。
こうして、受信回路650のアナログマルチプレクサ652
が、各受信線626からの信号を切替え(第28図ステップ6
95参照)、32本の受信線626に応じて32回、上記ステッ
プを繰返す(第28図ステップ696参照)。32回繰返した
ならば、送信回路640のアナログマルチプレクサ644が送
信線622を切替え(第28図ステップ697参照)、再び、信
号処理を繰返す。
CPUユニットは、必要に応じて読出スタート信号によ
り双方向RAM676に記録されたパチンコ玉の位置に関する
データを読出し、演算処理を行なう。そして、CPUユニ
ットは、この処理を繰返す。CPUメモリコントロールボ
ード72の各回路とCPUユニットとは、互いに待ち時間を
無視して処理が行なわれるため、CPUユニット30の負担
が軽減され、CPUユニット30の処理速度を速くすること
ができる。
なお、CPUユニット30は、玉検出のアルゴリズムが簡
単なものであるならば、安価な8ビットのCPUを用いれ
ば十分であり、複雑なアルゴリズムを必要とする場合に
は、高速処理を行なうため、16ビットCPUを用いるもの
を選択するとよい。いずれの場合にも、パチンコ玉のス
キャニングの速度は、スキャニングにCPUを介していな
いため、CPUの影響を受けることはない。
このように、折り返し状の送信線622に電流を流し磁
界を発生させ、その送信線622と電磁的に結合した受信
線626に相互誘導作用により起電力を発生させたとき、
検知単位620aにパチンコ玉がかかると、金属であるパチ
ンコ玉の表面に検知マトリクス620による磁束を打ち消
す方向に渦電流が発生する。これによりその位置で検知
マトリクス620の電磁特性であるインピーダンスが変化
し、受信線626は起電力の大きさを変化させる。このと
きの送信線622,622…とそれに対応する受信線626,626…
とはスキャンニングにより検出することができる。
従って、パチンコ玉の位置は、インピーダンスが変化
した受信線626,626…とその位置の送信線622,622…とが
交差する位置の座標として把握することができる。検知
単位620aの個数は送信線622が32行、受信線626が32列で
合計1024個であるため、パチンコ玉が盤面611のどのセ
ーフ孔14aおよびアウト孔15を通過しても検出すること
ができる。
なお、送信線622への電圧波形は、0Vを中心とした連
続のサイン波であるため、矩形波のようなノイズの発生
がなく、CPUユニットなどの他の機器への影響を防止す
ることができる。
また、電圧波形は、送信周波数帯が1〜1.3MHzである
ため、パチンコゲーム機10の周辺機器からのノイズを受
けにくくしたうえに、反応感度を大きくすることができ
る。なお、1〜1.3MHzの周波数帯の信号を処理すること
ができる部品は、それ以上の周波数帯の信号を処理する
部品に比べて安価である。また、パチンコゲーム機10の
機種に応じて、そのノイズの周波数と一致または接近し
ない送信周波数のパチンコ玉検出装置が選択されるた
め、ノイズによる影響を受けずに良好なパチンコ玉の検
出精度を得ることができる。
また、内部保護ガラス板617aおよび外側ガラス板617c
は、送信線622および受信線626を、衝撃などによる物理
的損傷、ごみやほこり、酸化等による腐食から保護し、
検知マトリクス620の耐久性をのばすことができる。
また、外側ガラス板17cの表面の透明導電膜28は、外
側からの金属や誘導体の電気的影響をシールドするとと
もに、パチンコ玉に対する反応感度を上げる作用を有す
る。
CPUユニットは、RAMカード73に記憶された、セーフ孔
14a,14a…やアウト孔15等の要所に対応している検知単
位620a,620a…の位置のデータを読出し、パチンコゲー
ム機10の盤面11でのパチンコ玉の入玉状況等、その動き
を座標の変化として追いゲームの進行を監視する。そし
て入玉、出玉等の状況を知ることにより、打ち止め管
理,不正による異常のチェックをしたり、釘調整等のデ
ータとして利用することができる。RAMカード73は、新
機種のパチンコゲーム機10でパチンコ玉の入玉状況を監
視する場合には、それに応じてRAMカードを交換すれば
よい。RAMカード73は、同一機種のパチンコゲーム機10
に用いるものであれば、1つのカードをコピーして製造
することができる。
なお、送信端子623と受信端子627とを下側にして取付
枠の内側下部の送信コネクタ67aと受信コネクタ67bとに
接続するため、内側ガラス体(前面ガラス)617の重さ
を利用して接続を確実に行なうことができ、また、内側
ガラス体617を取付枠に取付ける際に、接続を同時に行
なうことができる。
また、送信線622および受信線626をワイヤ62により構
成し、それらの折返部61や引回部64を導電体パターンに
より形成しているため、パチンコ玉を検出するワイヤ62
を細く形成することにより、パチンコ玉の検出部はパチ
ンコゲーム機10の盤面1を遮らず遊技客から目立たない
ものとなっている。
次に、本発明の第11実施例について説明する。
第30図〜第32図は本発明の第11実施例を示している。
本実施例は、送信端子および受信端子と送信回路および
受信回路との接続が異なるほかは、第10実施例と同様で
あり、第10実施例の部材と同一の部材には同一の符号を
付し、重複した説明を省略する。
第30図に示すように、取付枠の内側下部765に、送信
回路基板766aと受信回路基板766bとが設置され、それら
の上には、送信端子723および受信端子727に対応する位
置に送信コネクタ67aと受信コネクタ67bとが設けられて
いる。
送信コネクタ67aは送信端子723を送信回路に着脱可能
に接続するためのラバーコネクタであって、受信コネク
タ67bは受信端子727を受信回路に着脱可能に接続するた
めのラバーコネクタである。すなわち、送信コネクタ67
aおよび受信コネクタ67bは、送信回路基板766aと受信回
路基板766bとに沿った細長い絶縁体68の周囲に多数の接
続線69が巻かれて構成されている。接続部69は、送信端
子723、受信端子727、これらと対応する送信回路端子お
よび受信回路端子に対し、1対1または1対多、すなわ
ち、それらのそれぞれ1本当たり1本または複数本、好
適には5本程度が対応して接続している。
各送信端子723および各受信端子727は、内側ガラス対
617の下端617pの縁上に配置されているが、第31図およ
び第32図に示すように、さらに、その上に、内側ガラス
体617の下端617pの縁を両面から挟んで端子金具720aを
有している。
送信端子723および受信端子727と送信回路および受信
回路との接続は、第32図に示すように、送信端子723お
よび受信端子727を送信コネクタ67aおよび受信コネクタ
67bに接続可能に内側ガラス体617の下側に位置付け、そ
の約1.2Kgの自重で内側ガラス体617の縁上にある送信端
子723および受信端子727が送信コネクタ67aおよび受信
コネクタ67bの上部と接触して接続するように内側ガラ
ス体617を取付枠内に取り付けることによって行なわれ
る。
次に、本発明の第12実施例について説明する。
本実施例は、内側ガラス体が内部保護ガラス板とガラ
スベース基板と外側ガラス板との3重積層構成であるほ
かは、第10実施例と同様であり、第10実施例の部材と同
一には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
第33図は、第12実施例の検知マトリクスを有する内側
ガラス体の構造を示している。すなわち、内側ガラス体
617は、内部保護ガラス板617a,ガラスベース基板887,外
側ガラス板617cの3重積層構成となっており、複数の並
列した折り返し状の受信線626はガラスベース基板887の
片面に形成され、その上に内部保護ガラス板617aが貼り
合わせられ、複数の並列した折り返し状の送信線622は
ガラスベース基板887の反対面に形成され、その上に外
側ガラス板617cが貼り合わせられている。
なお、送信線622および受信線626のパターン処理をガ
ラスベース基板887の両面に行なう代りに、内部保護ガ
ラス板617aと外側ガラス板617cとに形成してもよい。
また、ガラスベース基板887を、ガラスのほか、プラ
スチックフィルムにより構成してもよい。
次に、本発明の第13実施例について説明する。
本実施例は、引回基板がその両面に引回部を形成して
いるほかは、第10実施例と同様であり、第10実施例の部
材と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明を
省略する。
第33図は、第12実施例の検知マトリクスを有する内側
ガラス体の構造を示している。すなわち、内側ガラス体
617は、内部保護ガラス板617a,ガラスベース基板887,外
側ガラス板617cの3重積層構成となっており、複数の並
列した折り返し状の受信線626はガラスベース基板887の
片面に形成され、その上に内部保護ガラス板617aが貼り
合わせられ、複数の並列した折り返し状の送信線622は
ガラスベース基板887の反対面に形成され、その上に外
側ガス板617cが貼り合わせられている。
なお、送信線622および受信線626のパターン処理をガ
ラスベース基板887の両面に行なう代りに、内部保護ガ
ラス板617aと外側ガラス板617cとに形成してもよい。
また、ガラスベース基板887を、ガラスのほか、プラ
スチックフィルムにより構成してもよい。
次に、本発明の第13実施例について説明する。
本実施例は、引回基板がその両面に引回部を形成して
いるほかは、第10実施例と同様であり、第10実施例の部
材と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明を
省略する。
第34図に示すように、四角形状の送信側ガラスベース
基板617cは、その縦方向の一辺に沿って細長いフレキシ
ブルプリント基板(FPC)から成る送信側折返基板619a
を接着し、縦方向の反対側の辺と下端の辺の一部に沿っ
てL字状の送信側引回基板719を接着している。送信側
引回基板719の下端には、第21図に示すように、辺の一
部に沿って、同じくフレキシブルプリント基板から成
る、複数、具体的には64本の縦方向にのびる外部接続用
の送信端子623が形成されている。
各送信端子623への引回部64は、各送信端子623から送
信側引回基板719の両面に1本ごとに交互にのびてい
る。各引回部64のうち送信側引回基板719の裏面側、す
なわち送信側ガラスベース基板617cに面する側にある引
回部64の端部の始点64aは、送信側引回基板719の対応す
る位置に形成されたスルーホール720により表側に接続
される。各引回部64の始点64aは、対応する各折返部に
一端61aからのびるワイヤ62の他端62bに、ワイヤ62に張
りを持たせて、半田63を用いた半田付けまたは溶接によ
り接続されている。
本実施例では、ガラスベース基板の縦方向にのびる引
回部の幅を、例えば、約10mm以下に容易に短くすること
ができる。
なお、受信側ガラスベース基板の受信側引回基板も、
送信側引回基板719と同様にスルーホールを形成して、
その両面に1本ごとに交互に引回部を形成することがで
きる。
また、引回部の幅を短くするためには、引回基板の両
面に引回部を設けるほか、引回基板を複数枚積層して構
成してもよい。
なお、各実施例において、折返基板および引回基板
は、その一方または両方がフレキシブルプリント基板
(FPC)の代りに、薄いガラスエポキシ基板から成って
いてもよい。ガラスエポキシ基板は、乳白色のため、使
用したとき目立たず、また、熱に強いため、送信線や受
信線のワイヤを半田付けする際、熱で破壊されるのが防
止される。
「発明の効果」 本発明にかかるパチンコゲーム機におけるパチンコ玉
検出装置によれば、物理的接触がなくとも検出が可能
で、金属センサが保護シートにより覆われるため、衝撃
などによる物理的損傷、ごみやほこり、腐食などから保
護され、耐久性を有するものである。
特に、パチンコゲーム機では、盤面上のパチンコ玉の
飛跡や遊技客が打ち込んだパチンコ玉の数、セーフ孔へ
の入玉率などのデータを容易かつ迅速に得ることが可能
となり、ゲームの詳細を遠隔で知ることができるから、
パチンコゲーム機の計数管理の水準を上げることがで
き、また、パチンコゲーム機の釘の調整が誰にでも容易
に行なうことができる。
送信線および受信線をワイヤにより構成し、それらの
折返部や引回部を導電体パターンにより形成した場合に
は、金属を検出するワイヤを細く形成することができる
ので、パチンコゲーム機の盤面でパチンコ玉の通過を検
出する場合などに、盤面をできるだけ遮らず遊技客から
目立たないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
各図は本発明の各種実施例を示しており、第1図は第1
実施例のパチンコゲーム機の部分縦断面図、第2図はパ
チンコゲーム機と検知マトリクスとを概念的に分解して
示した斜視図、第3図は検知マトリクスの形状を示す概
略正面図、第4図は検知マトリクスの正面図、第5図は
送信線または受信線の拡大断面図、第6図は信号処理シ
ステムのパチンコゲーム機側を示すブロック図、第7図
は同じく主制御装置側を示すブロック図、第8図は送信
線への電圧波形を示す概略波形図、第9図は第2実施例
の送信線または受信線の形状を示す概略正面図、第10図
は第3実施例の同じく概略正面図、第11図は第4実施例
の同じく概略正面図、第12図は第5実施例の検知マトリ
クスの形状を示す概略正面図、第13図は第6実施例の同
じく概略正面図、第14図は第7実施例の同じく概略正面
図、第15図は第8実施例の検知マトリクスを有する内側
ガラス体の拡大断面図、第16図は第9実施例の送信線ま
たは受信線の拡大断面図、第17図〜第29図は本発明の第
10実施例を示しており、第17図は検知マトリクスの正面
図、第18図は検知マトリクスを有する内側ガラス体の拡
大断面図、第19図は送信線の詳細な正面図、第20図はワ
イヤの接続状態を示す送信線の拡大断面図、第21図は送
信端子の拡大正面図、第22図は内側ガラス体を送信コネ
クタおよび受信コネクタに接続した状態を示す斜視図、
第23図は金属検知装置の概略構成図、第24図はマトリク
スI/O送信・受信ボードの送信回路のブロック図、第25
図はチャンネル切替ロジックの主要部を示すブロック
図、第26図はマトリクスI/O送信・受信ボートの受信回
路のブロック図、第27図はCPUメモリコントロールボー
ドの受信および送信回路のブロック図、第28図は検知マ
トリクスのスキャンニングのフローチャート、第29図は
受信信号の信号処理を示す波形図、第30図〜第32図は本
発明の第11実施例を示しており、第30図は内側ガラス体
を送信コネクタおよび受信コネクタに接続した状態を示
す斜視図、第31図は送信端子または受信端子の部分拡大
斜視図、第32図は内側ガラス体を送信コネクタおよび受
信コネクタに接続した状態を示す側面図、第33図は第12
実施例の検知マトリクスを有する内側ガラス体の拡大断
面図、第34図は第13実施例の引回基板の概略正面図であ
る。 B……パチンコ玉 10……パチンコゲーム機 11……盤面 13……釘 14a……セーフ孔 15……アウト孔 17,617……内側ガラス体 20……検知マトリクス 20a……検知単位 22,622……送信線 26,626……受信線 28……透明導電膜 30……CPUユニット 31……ロジックコントローラ 32……インピーダンスマッチングドライバ 33……DCオフセット変換器 34……ホールド部 35……A/Dコンバータ 40……入力系 41……送信コイルドライバ 42……デコーダ 43……ロジックシーケンサ 44……タイミングジェネレータ 45……送信線行カウンタ 50……出力系 51……コンバータ 52……マルチプレクサ 53……受信線列カウンタ 54……インピーダンス変換器 61……折返部 62……ワイヤ 64……引回部 67a……送信コネクタ 67b……受信コネクタ 619a,629a……折返基板 619b,629b……引回基板 623……送信端子 627……受信端子

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】折り返し状の送信線を配置し、前記送信線
    と電磁的に結合し、パチンコ玉の接近により電磁特性を
    変化させる折り返し状の受信線を前記送信線に対する面
    平行位置に配置したパチンコ玉検出装置であって、 前記送信線および前記受信線は、ガラス基板の両面に形
    成され、該両面の上に保護シートを透明接着剤により貼
    り合わせたことを特徴とするパチンコゲーム機における
    パチンコ玉検出装置。
  2. 【請求項2】複数の並列した折り返し状の送信線を同一
    平面上に配置し、各送信線と電磁的に結合し、パチンコ
    玉の接近により電磁特性が変化する複数の並列した折り
    返し状の受信線を、前記送信線に対する面平行位置に交
    差方向で配置して検知マトリックスを構成したパチンコ
    玉検出装置であって、 前記送信線および前記受信線は、ガラス基板の両面に形
    成され、該両面の上に保護シートを透明接着剤により貼
    り合わせたことを特徴とするパチンコゲーム機における
    パチンコ玉検出装置。
  3. 【請求項3】折り返し状の送信線を配置し、前記送信線
    と電磁的に結合し、パチンコ玉の接近により電磁特性を
    変化させる折り返し状の受信線を前記送信線に対する面
    平行位置に配置したパチンコ玉検出装置であって、 前記送信線をガラス基板の片面に形成し該片面の上に保
    護シートを貼り合わせて構成したもののガラス基板面
    に、前記受信線を他のガラス基板の片面に形成し該片面
    の上に保護シートを透明接着剤により貼り合わせて構成
    したもののガラス基板面を貼り合わせて構成したことを
    特徴とするパチンコゲーム機におけるパチンコ玉検出装
    置。
  4. 【請求項4】複数の並列した折り返し状の送信線を同一
    平面上に配置し、各送信線と電磁的に結合し、パチンコ
    玉の接近により電磁特性が変化する複数の並列した折り
    返し状の受信線を、前記送信線に対する面平行位置に交
    差方向で配置して検知マトリックスを構成したパチンコ
    玉検出装置であって、 前記送信線をガラス基板の片面に形成し該片面の上に保
    護シートを貼り合わせて構成したもののガラス基板面
    に、前記受信線を他のガラス基板の片面に形成し該片面
    の上に保護シートを透明接着剤により貼り合わせて構成
    したもののガラス基板面を貼り合わせるて構成したこと
    を特徴とするパチンコゲーム機におけるパチンコ玉検出
    装置。
  5. 【請求項5】前記送信線の折返部を導電体パターンによ
    り形成した送信側折返基板と、前記受信線の折返部を導
    電体パターンにより形成した受信側折返基板とを前記ガ
    ラス基板に接着し、前記折返部の一端にワイヤの一端を
    接続し、前記ワイヤの他端を前記送信線および前記受信
    線の対応する端子側に接続して構成されることを特徴と
    する請求項1〜4の何れかに記載のパチンコゲーム機に
    おけるパチンコ玉検出装置。
  6. 【請求項6】前記送信線の前記端子側は送信端子と該送
    信端子への引回部とを有し、前記受信線の前記端子側は
    受信端子と該受信端子への引回部とを有し、 前記送信線の前記引回部を導電体パターンにより形成し
    た送信側引回基板と、前記受信線の前記引回部を導電体
    パターンにより形成した受信側引回基板とを前記ガラス
    基板に接着し、前記ワイヤの前記他端を前記送信線およ
    び前記受信線の前記引回部の始点に接続して構成される
    ことを特徴とする請求項5記載のパチンコゲーム機にお
    けるパチンコ玉検出装置。
  7. 【請求項7】前記パチンコ玉検出装置を前面ガラスに取
    付けたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の
    パチンコゲーム機におけるパチンコ玉検出装置。
  8. 【請求項8】前記パチンコ玉検出装置を遊技盤面に取り
    付けたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の
    パチンコゲーム機におけるパチンコ玉検出装置。
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