JP2835474B2 - 金属検知装置およびパチンコゲーム機 - Google Patents

金属検知装置およびパチンコゲーム機

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JP2835474B2
JP2835474B2 JP4194291A JP4194291A JP2835474B2 JP 2835474 B2 JP2835474 B2 JP 2835474B2 JP 4194291 A JP4194291 A JP 4194291A JP 4194291 A JP4194291 A JP 4194291A JP 2835474 B2 JP2835474 B2 JP 2835474B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属検知装置およびパ
チンコゲーム機に関し、特に、パチンコ玉等の金属の位
置を検知するものに関する。
【0002】
【従来の技術】金属検知装置として、例えば、パチンコ
ゲーム機において、その通過経路で金属であるパチンコ
玉の通過を検出する装置がある。パチンコゲーム機で
は、遊技者の弾く、いわゆる入玉と、セーフ孔に入った
玉に対する賞としての出玉とを各パチンコゲーム機につ
いて正確に把握することは、遊技場の利益管理や顧客管
理の上で最重要な情報である。
【0003】そこで、パチンコゲーム機の通過経路でパ
チンコ玉の通過を検知する従来技術として、特公昭64
−3506号公報に開示されたものがある。
【0004】すなわち、同公報には、接点対を有する上
側シートと下側シートとを設け、上側シートにパチンコ
玉が載ったときパチンコ玉の重量で接点対が導通するこ
とによりパチンコ玉を検知するものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、パチンコゲーム機の流路でしかパチンコ
玉を検知することができないので、パチンコゲーム機の
盤面でのセーフ孔,アウト孔へのパチンコ玉の入り方を
検知することができない。このため、従来の技術では、
ゲームの進行の様子を知ることができず、正確なパチン
コゲーム機の管理には機能が不足しているという問題点
があった。
【0006】また、検知したパチンコ玉のデータを利用
するとき、CPUにより直接、データ処理を行なうとす
ると、使用するCPUに応じて周辺の回路の設計が決ま
ってしまうため、いったんCPUを選択した後には、そ
のCPUのデータ処理速度に応じたデータ処理内容しか
処理することができない。従って、より複雑な処理を行
なうためには、CPUだけでなく、その周辺の回路をも
取り替えなければならず、データ処理内容の変更が困難
であるという問題点があった。
【0007】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたもので、セーフ玉、アウト玉の検出をパチン
コゲーム機の盤面で行なうことができ、物理的接触がな
くとも検出が可能であるとともに、データ処理内容の変
更が容易な金属検知装置、その金属検知装置で用いられ
るメモリカード、並びにその金属検知装置を備えたパチ
ンコゲーム機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 複数の並列した折り返し状の送信線を基板の片面に
取り付け、金属の接近により電磁特性が変化する複数の
並列した折り返し状の受信線を、前記送信線と交差方向
で電磁的に結合させて前記基板の反対面に配置して面状
に検知マトリクスを構成した金属センサと、各送信線に
所定の周波数の信号を順次送信する送信回路と、前記送
信回路と同期して各受信線から信号を順次受信する受信
回路と、金属の監視位置を記憶する監視メモリと、前記
受信回路からの信号に基づいて前記金属の位置を各送信
線と各受信線との座標データとして記憶する金属位置メ
モリと、前記監視メモリの監視データを読込むととも
に、前記金属位置メモリの座標データを読込み、前記座
標データを前記金属の監視データと対応させて前記金属
を検出するデータ処理装置とを有する、ことを特徴とす
る金属検知装置。
【0009】2 前記金属はパチンコ玉であり、前記検
出データは、パチンコゲーム機の盤面に設けられた発射
玉数、セーフ孔およびアウト孔の位置またはアウトライ
ンを決めてそのライン以下に行った玉のデータを含むこ
とを特徴とする1項記載の金属検知装置。
【0010】3 前記データ処理装置は前記検出データ
を読込むためのインターフェース部を有し、前記監視メ
モリは、前記検出データを読出し可能に記憶し前記イン
ターフェース部に着脱可能なメモリカードであることを
特徴とする1項または2項記載の金属検知装置。
【0011】4 前記メモリカードは、マスクROMま
たはワンタイムROMのメモリICを有することを特徴
とする3項記載の金属検知装置。
【0012】
【0013】6 1項,2項,3項または4項記載の金
属検知装置を盤面に沿って備え、前記金属はパチンコ玉
であることを特徴とするパチンコゲーム機に存する。
【0014】
【作用】送信回路から複数の折り返し状の送信線に所定
の周波数の信号を順次送信し磁界を発生させると、その
送信線と電磁的に結合した受信線には相互誘導作用によ
り起電力が発生する。このとき、パチンコ玉のような金
属が金属センサに接近すると、金属の表面には金属セン
サによる磁束を打ち消す方向に渦電流が発生する。送信
線は、その渦電流の影響でインピーダンスが変化して電
流を変化させ、これに応じて、受信線は、起電力の大き
さを変化させる。受信回路は、送信回路と同期し、各受
信線から信号を受信する。
【0015】監視メモリは金属の監視位置を記憶してお
り、金属位置メモリは受信回路からの信号に基づいて、
受信信号が変化した受信線と、そのとき送信した送信線
との交差位置から検知マトリクスでの金属の位置を各送
信線と各受信線との座標データとして記憶する。
【0016】データ処理装置は、監視メモリの監視位置
データを読込むとともに、金属位置メモリの座標データ
を読込み、座標データを金属の監視位置データと対応さ
せて金属を監視計数する。すなわち、データ処理装置
は、受信回路から直接、座標データを得るのではなく、
いったん金属位置メモリに記憶された座標データを読込
む。従って、より複雑な処理を行なう場合には、その処
理に応じたデータ処理速度のデータ処理装置を自由に選
択することによってより複雑な処理に対応することがで
きる。
【0017】また、メモリカードでは、データ処理装置
のインターフェース部に挿着するだけで、監視ポイント
のセットを容易に行なうことができ、パチンコゲーム機
の入替などで他種のパチンコゲーム機に適用する場合に
も監視ポイントの変更が容易である。
【0018】金属検知装置は、パチンコゲーム機の盤面
で、パチンコ玉の動きを座標の変化として追うことがで
き、パチンコゲーム機では、盤面のセーフ孔、発射玉、
アウト孔等の要所に金属センサを対応させてゲームの進
行を監視し、入玉,出玉の状況を知り、打ち止め管理や
不正による異常のチェックをしたり、釘調整等のデータ
として利用したりすることができる。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の各種実施例に
ついて説明する。
【0020】図1〜図15は本発明の第1実施例を示し
ている。第1実施例では、金属センサを用いて金属検知
装置を構成し、これをパチンコゲーム機10に備え付け
て適用した場合を示している。
【0021】図2および図3に示すように、パチンコゲ
ーム機10の盤面11に沿って金属センサを構成する検
知マトリクス20が添設されている。
【0022】パチンコゲーム機10の盤面11は案内レ
ール12の内側がゲーム域をなし、このゲーム域に、パ
チンコ玉を弾く多数の釘13,13…が打ち込まれ、諸
所にセーフ孔14a,14a…が開設され、ゲーム域の
下端にアウト孔15が開設されている。
【0023】盤面11を覆っている前面ガラス蓋は表面
ガラス体16と内側ガラス体17とによる2重構成とな
っている。
【0024】パチンコゲーム機10の前面にはパチンコ
玉の打ち出し操作をする打ち出しハンドル33と、出玉
を受け取る玉皿34とが設けられている。
【0025】図4に示すように、複数の送信線22は、
1本の送信線22が折返部61でUターンして平行の折
り返し状(またはループ状)に構成され、これらが一方
向に並列して同一平面上に配置されている。また、複数
の受信線26も、同様に、1本の受信線26がUターン
して平行の折り返し状(またはループ状)に構成され、
これらが一方向に並列して同一平面上に配置されてい
る。送信端子23および受信端子27は、パチンコゲー
ム機に取り付けたときの内側ガラス体(前面ガラス)1
7の上下関係でその下端に集中して配置されている。
【0026】各受信線26は、各送信線22と電磁的に
結合し、パチンコ玉のような金属の接近により電磁特性
が変化するよう各送信線22に対する面平行位置に直角
の交差方向で配置され、各送信線22と各受信線26と
で面状に検知マトリクス20を構成している。
【0027】図4の正面図で、交差する各送信線22と
各受信線26とにより囲まれる正方形状の各部分は、電
磁特性値たるインピーダンス変化によりパチンコ玉を感
知する検知単位20a,20a…をなしている。検知単
位20a,20a…のいくつかは、図2に示すように、
セーフ孔14a,14a…に対応している。検知マトリ
クス20は、図3に示すような盤面11を覆う2枚のガ
ラス体のうち、内側であって盤面側である内側ガラス体
(前面ガラス)17に設けられている。
【0028】図5の(A)に内側ガラス体の拡大断面図
を、(B)に(A)で破線により丸く囲んだ部分の拡大
図を示す。内側ガラス体17は、受信線26(図4に示
す)のための保護シートである内部保護ガラス板17
a、受信側ガラスベース基板17b、送信側ガラスベー
ス基板17c、送信線22(図4に示す)のための保護
シートである外側ガラス板17dの4重積層の構成を有
している。内側ガラス体(前面ガラス)17は、代表的
に縦の長さaが367mm±10mm、横の長さbが405
mm±10mmの大きさの四角形状を有すえるガラス基板で
あって、3.0〜3.5mmの厚さを有している。内部保
護ガラス板17aと外側ガラス板17dとは、受信側ガ
ラスベース基板17bおよび送信側ガラスベース基板1
7cより縦の長さが短く、内側ガラス体17は、下端1
7pが露出している。
【0029】内部保護ガラス板17aと受信側ガラスベ
ース基板17bとの間には、複数の並列した折り返し状
の受信線26が挾装され、送信側ガラスベース基板17
cと外側ガラス板17dとの間には、複数の並列した折
り返し状の送信線22が挾装されている。従って、内側
ガラス体17は、送信側ガラスベース基板17cの一方
の面上に送信線22を透明接着剤層18aにより貼り合
わせて配置し、その上に外側ガラス板17dを透明接着
剤層18bにより貼り合わせ、受信側ガラスベース基板
17bの他方の面上に受信線26を透明接着剤層18c
により貼り合わせて配置し、その上に内部保護ガラス板
17aを透明接着剤層18dにより貼り合わせ、送信側
ガラスベース基板17cの他方の面と、受信側ガラスベ
ース基板17bの他方の面とを透明接着剤層18eによ
り貼り合わせて構成される。
【0030】複数の送信線22の表側である外側ガラス
板17dの表面の全面上には、シールド用の透明導電膜
が添設されている。透明導電膜は、酸化インジウム
(I.T.O.)の膜あるいは酸化スズの膜等により形
成される。
【0031】図4に示すように、四角形状の送信側ガラ
スベース基板17cは、その縦方向の一辺に沿って細長
いフレキシブルプリント基板(FPC)から成る送信側
折返基板19aを接着し、縦方向の反対側の辺と下端の
辺の一部に沿って同じくフレキシブル基板から成るL字
状の送信側引回基板19bを接着している。送信側折返
基板19aは、図6に示すように、銅箔から成る導電体
パターンにより複数、具体的には32本の弧状の折返部
61を一列に形成し、図7に示すように、各折返部61
の一端61aにワイヤ62の一端62aを半田63を用
いた半田付けまたは溶接により接続している。
【0032】図8は、図4および図5で破線により丸く
囲んだ部分の拡大図を示す。図8に示すように、反対側
の送信側引回基板19bの下端にはその縁上に、辺の一
部に沿って、銅箔から成る導電体パターンにより複数、
具体的には64本の縦方向にのびる外部接続用の送信端
子23が形成されている。
【0033】送信端子23は、図5(A)に示すよう
に、内側ガラス体17の下端17pに配置され、外側ガ
ラス板17dに被覆されず、露出している。すなわち、
外側ガラス板17dは、送信側ガラスベース基板17c
上で送信端子23を除く送信線22の上に貼り合わせら
れている。各送信線22の端子側は、各送信線22の送
信端子23と各送信端子23への引回部64とを有して
いる。各送信端子23への引回部64は、導電体パター
ンにより送信側引回基板19bに形成され、各送信端子
23から送信側引回基板19bに沿ってのびている。
【0034】各折返部61の一端61aからのびるワイ
ヤ62の他端62bは、ワイヤ62に張りを持たせ、対
応する端子側の引回部64の始点64aに、半田63を
用いた半田付けまたは溶接により接続して、引回部64
を介して送信端子23に接続されている。なお、引回部
64は、高周波障害を除去するため、2本の直線部分を
円弧部64Rで接続している。
【0035】同様に、四角形状の受信側ガラスベース基
板17aは、その横方向の上端の一辺に沿って受信側折
返基板29aを接着し、横方向の下端の辺の一部に沿っ
て細長い受信側引回基板29bを接着している。受信側
折返基板29aは、送信側折返基板19aと同様に、銅
箔から成る導電体パターンにより複数、具体的には32
本の弧状の折返部61を形成し、各折返部の一端61a
にワイヤ62の一端62aを半田63を用いた半田付け
または溶接により接続している。
【0036】反対側の受信側引回基板29bの下側一端
にはその縁上に、辺の一部に沿って、送信側ガラスベー
ス基板17cに受信側ガラスベース基板17bを貼り合
わせたとき、互いに重ならない非対向位置に、銅箔から
成る導電体パターンにより複数、具体的には64本の縦
方向にのびる外部接続用の受信端子27が形成されてい
る。
【0037】受信端子27は、図5に示すように、内側
ガラス体17の下端17pに配置され、内部保護ガラス
板17aに被覆されず、露出している。すなわち、内部
保護ガラス板17aは、受信側ガラスベース基板17b
上で受信端子27を除く受信線26の上に貼り合わせら
れている。各受信線26の端子側は、各受信線26の受
信端子27と各受信端子27への引回部64とを有して
いる。各受信端子27への引回部64は、導電体パター
ンにより受信側引回基板29bに形成され、各受信端子
27から受信側引回基板29bに沿ってのびている。
【0038】各折返部61の一端61aからのびるワイ
ヤ62の他端62bは、ワイヤ62に張りを持たせ、対
応する端子側の引回部64の始点64aに、半田63を
用いた半田付けまたは溶接により接続して、引回部64
を介して受信端子27に接続されている。
【0039】送信線22と受信線26とは、このよう
に、各折返基板19a,29aに形成された各折返部6
1と、各引回基板19b,29bに形成された各引回部
64と、各ワイヤ62と、送信線22の端部をなす送信
端子23、受信線26の端部をなす受信端子27とによ
り構成されている。なお、各ワイヤ62は、遊技客に目
立たなくするため、その表面がつや消し処理を施した黒
色であり、光の反射を防ぐようにしてある。通常のパチ
ンコゲーム機10に好適な検知マトリクス20のパター
ンは、送信線22が32行、受信線26が32列で、検
知単位20aの個数が合計1024個のパターンであ
る。なお、図4では、外側以外のパターンを省略して図
示している。
【0040】送信線22,受信線26を構成するワイヤ
の太さは、好適に25μm〜30μmの値に設定され
る。本実施例の場合、図4に示すように、送信端子23
および受信端子27の全体の幅c,dは、それぞれ12
6mmであり、また、図6に示すように、送信側折返基板
19aおよび送信側引回基板19bの縦方向に伸びる部
分の幅e,fは、それぞれ10mm以下に形成される。
【0041】また、図8に示すように、送信端子23お
よび受信端子27のそれぞれ1本の幅gは、1.5mmで
ある。引回部64の幅e,fを10mm以下とすることに
よって、送信側折返基板19aおよび送信側引回基板1
9bは、パチンコゲーム機の内側ガラス体(前面ガラ
ス)17のための取付枠に隠れて、遊技客のいる正面側
から見えないようになっている。
【0042】取付枠の内側下部には、図9に示すよう
に、送信回路基板66aと受信回路基板66bとが設置
され、送信回路基板66aには、検知マトリクス20の
複数の送信線22へ送信する送信回路40が設けられ、
受信回路基板66bには、複数の受信線26から受信す
る受信回路50が設けられている。これらの基板66
a,66bの上には、送信端子23および受信端子27
に対応する位置に送信コネクタ67aと受信コネクタ6
7bとが設けられている。
【0043】送信コネクタ67aは送信端子23を送信
回路基板66a上の送信回路40に着脱可能に接続する
ためのエッジコネクタであって、受信コネクタ67bは
受信端子27を受信回路基板66b上の受信回路50に
着脱可能に接続するためのエッジコネクタである。すな
わち、送信コネクタ67aおよび受信コネクタ67b
は、送信回路基板66aと受信回路基板66bとに沿っ
た細長い絶縁体68の上部にその長さ方向に沿って溝6
8aが形成され、その溝68aの底部に各回路基板66
a,66bに接続する多数の導電性線材が、互いに接触
しないようにベースとなるゴムで絶縁された状態で、各
基板66a,66bに対し垂直方向に埋まって構成され
ている。
【0044】各絶縁体68の溝68aには、送信端子2
3および受信端子27を配置した内側ガラス体(前面ガ
ラス)17が挿入可能であり、送信コネクタ67aは、
内側ガラス体17を両面から挟んだ状態で送信線22の
送信端子23と接続し、受信コネクタ67bは、その状
態で受信線26の受信端子27と接続する。
【0045】パチンコ玉を検知するための金属検知装置
を構成する信号処理システムは、図1および図10〜図
13に示すとおりである。図10に示すように、検知マ
トリクス20は、マトリクスI/O 送信・受信ボード17
1を介してCPUメモリコントロールボード172の統
御下にある。CPUメモリコントロールボード172
は、データ処理装置を構成し、通信回線179で通信可
能となっている。また、CPUメモリコントロールボー
ド172は、CPUユニット30がメモリカード173
から監視ポイントを読込むためのインターフェース部1
76を有している。
【0046】メモリカード173は、金属から成るパチ
ンコ玉の監視ポイントを読出し可能に記憶し、インター
フェース部176に着脱可能な監視メモリのメモリカー
ドである。メモリカード173は、マスクROMまたは
ワンタイムROMのメモリICを有しており、このメモ
リICには、パチンコゲーム機10の盤面に設けられた
セーフ孔14a,14a…および発射玉検出位置やアウ
ト孔15の位置のデータや、セーフ孔14a,14a…
およびアウト孔15に入るパチンコ玉の検出アルゴリズ
ム等が監視データとして記録されている。
【0047】CPUメモリコントロールボード172に
接続されているオプション174は、パチンコゲーム機
10の盤面11と内側ガラス体617との間で動き回る
パチンコ玉の軌跡を記録するための装置である。オプシ
ョン174は、半導体メモリ等に記憶する方式のものも
あるが、遊技客が増える時間帯には、パチンコゲーム機
10の稼動率が高くなるため膨大な記憶容量を必要と
し、膨大な記憶容量を必要とする半導体メモリは一般に
高価であったり、より大きなスペースを必要としたりす
ることから、ハードディスクを使って、パチンコ玉の動
きを記録することもできる。なお、ハードディスクとし
ては、光ディスク、光・磁気ディスク、アナログ式また
はデジタル式テープレコーダ、ビデオテープ、あるい
は、直接パソコンを接続する方式などのうちのいずれに
よるものであってもよい。
【0048】記録されたデータは、パチンコ玉の軌跡を
解析するためのソフトウェアを組み込んだコンピュータ
にかけられて演算処理され、パチンコ遊技場(ホール)
で必要なデータを得ることができる。
【0049】マトリクスI/O 送信・受信ボード171
は、送信回路40を設けた送信回路基板66aと、受信
回路50を設けた受信回路基板66bとを有している。
送信回路40は各送信線22に所定の周波数の信号を順
次送信する回路であり、受信回路50は送信回路40と
同期して各受信線26から信号を順次受信する回路であ
る。
【0050】送信回路40は、図11に示すように、送
信コネクタ41と、送信コネクタ41に接続した増幅器
42およびチャンネル切替ロジック43と、増幅器42
およびチャンネル切替ロジック43に接続したアナログ
マルチプレクサ44と、アナログマルチプレクサ44に
接続するとともに、送信コネクタ67aを介して複数、
具体的には32回路の送信線22側にそれぞれ接続した
32個のPNP+NPNのトーテムポールドライバ45
とにより構成されている。
【0051】チャンネル切替ロジック43は、図12に
示すように、カウンタIC43aを有効に利用して、ク
ロック用とリセット用との2本の制御線で動作を行なう
ものである。
【0052】受信回路50は、図13に示すように、受
信コネクタ67bを介して複数、具体的には32回路の
受信線26側にそれぞれ接続した32個のCTトランス
(変流器)51と、CTトランス51に接続したアナロ
グマルチプレクサ52と、アナログマルチプレクサ52
に接続した増幅器53およびチャンネル切替ロジック5
4と、増幅器53およびチャンネル切替ロジック54に
接続した受信コネクタ55とにより構成されている。従
って、受信回路50は、各CTトランス51を介して各
受信線26から信号を受信するようになっている。
【0053】CTトランス51は、各受信線26とアナ
ログマルチプレクサ52とを絶縁するとともに、各受信
線26からの信号を10倍に増幅するものである。アナ
ログマルチプレクサ52は各CTトランス51から信号
を順次受信するものであり、増幅器53はアナログマル
チプレクサ52からの信号を増幅するものである。チャ
ンネル切替ロジック54は、送信回路40のチャンネル
切替ロジック43と同様の部材である。
【0054】図1に示すように、CPUメモリコントロ
ールボード172は、送信側では、CPUユニット30
に接続したCPUコネクタ46と、CPUコネクタ46
を介してCPUユニット30からのスタート信号に応じ
て送信クロックを送るシーケンス制御回路47と、送信
クロックを受けて送信信号を送るバンドパスフィルタ4
8と、送信信号を増幅して送信コネクタへ送る増幅器4
9とを有している。
【0055】また、CPUメモリコントロールボード1
72は、受信側では、受信コネクタ55からの受信信号
を増幅する増幅器71と、増幅信号を受けるバンドパス
フィルタ72と、バンドパスフィルタ72からの受信信
号を受ける全波整流・増幅器73と、全波整流・増幅器
73からの受信信号を受ける2段のローパスフィルタ7
4a,74bと、ローパスフィルタ74bからの受信信
号を受け、シーケンス制御回路47により制御されてデ
ジタルデータを双方向RAM76に送るA/Dコンバー
タ75と、そのデジタルデータを受け、シーケンス制御
回路47により制御されて受信データを書込み、CPU
コネクタ46からの読出信号に応じて受信データをCP
Uコネクタ46を介してCPUユニット30に送る双方
向RAM76とを有している。
【0056】双方向RAM76は、受信回路50からの
信号に基づいて金属から成るパチンコ玉の位置を各送信
線22と各受信線26との座標データとして記憶する金
属位置メモリであって、内部にカウンタを持っており、
パチンコ玉のマトリックスデータの処理は、すべてその
カウンタにより行なっている。さらに、CPUメモリコ
ントロールボード172は、電源ユニット77を有して
いる。
【0057】CPUユニット30は、データ処理装置を
構成し、監視メモリであるメモリカード173の監視デ
ータを読込むとともに、金属位置メモリである双方向R
AM76の座標データを読込み、座標データをパチンコ
玉の監視データと対応させてパチンコ玉を監視するよう
になっている。
【0058】送信線22への電圧波形としては、周波数
1〜1.3MHzの0Vを中心とした連続のサイン波が
好適である。
【0059】ところで、パチンコゲーム機10は、その
機種によって種々の周波数のノイズを発生している。こ
のノイズの周波数と検知マトリクス20への送信周波数
とが一致または接近していると、パチンコ玉の検出精度
が著しく悪化する。このノイズによる影響を取り除くた
めには、例えば、パチンコゲーム機10の機種に応じ
て、1〜1.3MHzの周波数帯のうちそのノイズの周
波数と一致または接近しない送信周波数の金属検知装置
を数機種予め準備しておき、取り付けるパチンコゲーム
機10に応じて、それに適した送信周波数の金属検知装
置を選択してパチンコゲーム機10に取付けるようにす
ればよい。この方法によれば、安価な製造コストでノイ
ズによる影響を取り除いて、パチンコ玉の検出精度を上
げることができ、また、予めパチンコゲーム機10に最
も適した機種の金属検知装置を選択しておくことによ
り、パチンコゲーム機10への適用が容易となる。
【0060】次に作用を説明する。CPUユニット30
からのアドレス信号およびコントロール信号は、CPU
コネクタ46を経て、パチンコゲーム機10に伝達され
る。
【0061】パチンコゲーム機10では、送信側で、シ
ーケンス制御回路47がスタート信号を受け、16MH
zの原振クロックを必要に応じて分周して送信クロック
を出力する。シーケンス制御回路47からの送信クロッ
クは、バンドパスフィルタ48によりデジタル信号から
アナログ信号へと波形整形された後、増幅器49により
増幅され、送信コネクタ41へと送られる。
【0062】さらに、送信信号は、送信回路40で増幅
器42により増幅される。アナログマルチプレクサ44
は、チャンネル切替ロジック43により切替えられたチ
ャンネルで、トーテムポールドライバ45を順次動作
し、それによりトーテムポールドライバ45は、増幅器
42により増幅された信号を所定の周期で送信線22に
順次出力するものである(図14ステップ91参照)。
【0063】受信側では、図13に示すように、複数の
受信線26にあらわれる電磁特性値たる電流が、CTト
ランス51により10倍に増幅される。CTトランス5
1により増幅を行なうため、それだけ受信側の増幅器の
増幅度を大きくする必要がなくなる。CTトランス51
は、金属センサを構成する検知マトリクス20の各受信
線26と受信回路50のアナログマルチプレクサ52と
を絶縁させ、パチンコゲーム機10から受信回路50に
ノイズが入るのを防止するとともに、受信信号を増幅す
る。
【0064】CTトランス51は、OPアンプを用いた
場合に比べて、OPアンプ自体によるノイズや直流ドリ
フトの発生を防止することができ、受信信号の検出精度
を良くすることができる。OPアンプは、CTトランス
51に比べて一般に大型であり、また、OPアンプでC
Tトランス51と同じ程度の精度を得ようとすると、高
価なものとなってしまい、また、回路が複雑になってし
まう。これに対し、CTトランス51はOPアンプに比
べて小型で、構成が簡単であり、受信回路50でCTト
ランス51を用いることによって、マトリクスI/O 送信
・受信ボード71および金属検知装置を小型のものにす
ることができる。なお、マトリクスI/O送信・受信ボー
ド71は、CTトランス51とアナログマルチプレクサ
52と増幅器53とを主とした簡単な構成とすることに
より、小型化を図り、引き出し線数を少なくしている。
【0065】アナログマルチプレクサ52は、CTトラ
ンス51を経た各受信線26からの信号を、チャンネル
切替ロジック54により切替え、所定の周期で順次出力
するものである。アナログマルチプレクサ52からの信
号は、増幅器53により100倍に増幅される(図14
ステップ92参照)。
【0066】受信信号は、受信コネクタ55、増幅器7
1、バンドパスフィルタ72を経て、増幅および検波が
行なわれる。バンドパスフィルタ72からの受信信号
は、図15の(A)に示すように、数サイクルを1スキ
ャンとしたアナログ信号となっている。このアナログ信
号は、全波整流・増幅器73で、図15の(B)に示す
ように、波形整形が行なわれる。
【0067】その全波整流・増幅器73からの信号は、
ローパスフィルタ74aで、図15の(C)に示すよう
に、積分処理により平均化が行なわれ、さらに、ローパ
スフィルタ74bで、図15の(D)に示すように、平
均化が行なわれる。これにより、ノイズも受信信号と平
均化されるが、ノイズの量は信号に比べ極くわずかであ
り、ノイズによる誤差は無視することができる。ローパ
スフィルタ74a,74bにより平均化を行なう際に
は、すでにバンドパスフィルタ72を通過した後である
ので、誤差を引き起こすほどのノイズは存在しないから
である。送信周波数は、このために、パチンコゲーム機
10のノイズの影響を受けない周波数に選択されるが、
バンドパスフィルタ72には、その送信周波数に適した
ものが用いられる。
【0068】次に、受信信号は、A/Dコンバータ75
に送られる。A/Dコンバータ75は、例えば12ビッ
ト等所定のビット単位で検知マトリクス20からの信号
をデジタル信号に変換し、シーケンス制御回路63によ
り制御されて受信データを双方向RAM76に記録させ
る(図14ステップ93参照)。この処理スピードは、
1秒間に2万5千回の高速である。双方向RAM76
は、シーケンス制御回路63からの書込信号によりCP
Uユニット30の動作とは無関係に受信データを記録し
た後、1クロックを入力することによりアドレスを+1
アップする(図14ステップ94参照)。双方向RAM
76の容量は、例えば、2048バイトである。次に、
受信回路50のアナログマルチプレクサ52が、各受信
線26からの信号を切替え(図14ステップ95参
照)、32本の受信線26に応じて32回、上記ステッ
プを繰返す(図14ステップ96参照)。32回繰返し
たならば、送信回路40のアナログマルチプレクサ44
が送信線22を切替え(図14ステップ97参照)、再
び、信号処理を繰返す。
【0069】こうして、双方向RAM76は、受信回路
50からの信号に基づいて、受信信号が変化した受信線
26と、そのとき送信した送信線22との交差位置から
検知マトリクス20でのパチンコ玉の位置を各送信線2
2と各受信線26との座標データとして記憶する。
【0070】また、メモリカード173は、メモリIC
にパチンコ玉の監視データを記憶している。メモリカー
ド173に用いられるメモリICは、マスクROMまた
はワンタイムROMであるため、データ保持の信頼性に
優れているとともに、価格が廉価である。CPUユニッ
ト30は、メモリカード173に記録された、セーフ孔
14a,14a…や、発射玉数やアウト孔15等の要所
に対応している検知単位20a,20a…の位置の監視
データを読込んでいる。
【0071】CPUユニット30は、必要に応じて読出
スタート信号により双方向RAM76に記録されたパチ
ンコ玉の位置に関する座標データを読込み、演算処理を
行ない、座標データをパチンコ玉の監視データと対応さ
せてパチンコ玉を監視する。すなわち、CPUユニット
30は、受信回路50から直接、座標データを得るので
はなく、いったん双方向RAM76に記憶された座標デ
ータを読込む。
【0072】CPUユニット30は、この処理を繰返
す。CPUメモリコントロールボード172の各回路と
CPUユニット30とは、互いに待ち時間を無視して処
理が行なわれるため、CPUユニット30の負担が軽減
され、CPUユニット30の処理速度を速くすることが
できる。CPUユニット30は、パチンコゲーム機10
の盤面11でのパチンコ玉の入玉状況等、その動きを座
標の変化として追いゲームの進行を監視する。そして入
玉、発射玉数、出玉等の状況を知ることにより、打ち止
め管理や不正による異常のチェックをしたり、釘調整等
のデータとして利用したりすることができる。
【0073】メモリカード173は、新機種のパチンコ
ゲーム機10でパチンコ玉の状況を監視する場合には、
それに応じてメモリカードを交換すればよい。メモリカ
ード173は、データ処理装置のインターフェース部1
76に挿着するだけで、監視データのセットを容易に行
なうことができ、パチンコゲーム機の入替などで多種の
パチンコゲーム機に適用する場合にも監視データの変更
が容易である。メモリカード173は、同一機種のパチ
ンコゲーム機10に用いるものであれば、1つのカード
をコピーして製造することができる。メモリカード17
3は、より複雑な処理を行なう場合には、その処理に応
じたデータ処理速度のCPUユニットを自由に選択する
ことによってより複雑な処理に対応することができる。
【0074】なお、CPUユニット30は、玉検出のア
ルゴリズムが簡単なものであるならば、安価な8ビット
のCPUを用いれば十分であり、複雑なアルゴリズムを
必要とする場合には、高速処理を行なうため、16ビッ
トCPUを用いるものを選択するとよい。いずれの場合
にも、パチンコ玉のスキャンニングの速度は、スキャン
ニングにCPUを介していないため、CPUの影響を受
けることはない。
【0075】このように、送信回路40から複数の折り
返し状の送信線22に所定の周波数の信号を順次送信し
磁界を発生させると、その送信線22と電磁的に結合し
た受信線26には、相互誘導作用により起電力が発生す
る。このとき、金属であるパチンコ玉が検知マトリクス
20の検知単位20aに接近すると、パチンコ玉の表面
に検知マトリクス20による磁束を打ち消す方向に渦電
流が発生する。送信線22は、その渦電流の影響でイン
ピーダンスが変化して電流を変化させ、これに応じて、
受信線26は起電力の大きさを変化させる。
【0076】受信回路50は、シーケンス制御回路47
により送信回路40と同期し、各CTトランス51を介
して各受信線26から信号を受信する。受信信号が変化
した受信線26と、そのとき送信した送信線22,22
…とをスキャンニングにより検出し、その交差位置から
検知マトリクス20でのパチンコ玉の位置を座標として
把握することができる。検知単位20aの個数は送信線
22が32行、受信線26が32列で合計1024個で
あるため、パチンコ玉が盤面11のどのセーフ孔14a
およびアウト孔15を通過しても検出することができ
る。
【0077】なお、送信線22への電圧波形は、0Vを
中心とした連続のサイン波であるため、矩形波のような
ノイズの発生がなく、CPUユニット30などの他の機
器への影響を防止することができる。
【0078】また、電圧波形は、送信周波数帯が1〜
1.3MHzであるため、パチンコゲーム機10の周辺
機器からのノイズを受けにくくしたうえに、反応感度を
大きくすることができる。なお、1〜1.3MHzの周
波数帯の信号を処理することができる部品は、それ以上
の周波数帯の信号を処理する部品に比べて安価である。
【0079】また、外側ガラス板17dの表面の透明導
電膜は、外側からの金属や誘導体の電気的影響をシール
ドするとともに、パチンコ玉に対する反応感度を上げる
作用を有する。
【0080】なお、送信端子23と受信端子27とを下
側にして取付枠の内側下部の送信コネクタ67aと受信
コネクタ67bとに接続するため、内側ガラス体(前面
ガラス)17の重さを利用して接続を確実に行なうこと
ができ、また、内側ガラス体17を取付枠に取付ける際
に、接続を同時に行なうことができる。
【0081】検知マトリクス20を設けた内側ガラス体
17の交換や取付けは、送信コネクタ67aおよび受信
コネクタ67bが着脱可能であり、内側ガラス体17を
取付枠の送信回路40および受信回路50から取り外す
ことが容易であるため、故障した検知マトリクス20の
交換が容易であり、検知マトリクス20を搭載していな
いパチンコゲーム機に検知マトリクス20を取り付ける
ことも容易に行なうことができる。
【0082】また、送信線22および受信線26の折返
部61を導電体パターンにより形成しているため、送信
線22および受信線26の製造が容易であり、送信線2
2および受信線26の引回部64を導電体パターンによ
り形成しているため、さらに送信線22および受信線2
6の製造が容易となっている。
【0083】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。本実施例は、内側ガラス体が内部保護ガラス板とガ
ラスベース基板と外側ガラス板との3重積層構成である
ほかは、第1実施例と同様であり、第1実施例の部材と
同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明を省略
する。図16は、第2実施例の検知マトリクスを有する
内側ガラス体の構造を示している。すなわち、内側ガラ
ス体17は、内部保護ガラス板17a,ガラスベース基
板87,外側ガラス板17cの3重積層構成となってお
り、複数の並列した折り返し状の受信線26はガラスベ
ース基板87の片面に形成され、その上に内部保護ガラ
ス板17aが貼り合わせられ、複数の並列した折り返し
状の送信線22はガラスベース基板87の反対面に形成
され、その上に外側ガラス板17cが貼り合わせられて
いる。
【0084】なお、送信線22および受信線26のパタ
ーン処理をガラスベース基板87の両面に行なう代り
に、内部保護ガラス板17aと外側ガラス板17cとに
形成してもよい。
【0085】また、ガラスベース基板87を、ガラスの
ほか、プラスチックフィルムにより構成してもよい。
【0086】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。本実施例は、引回基板がその両面に引回部を形成し
ているほかは、第1実施例と同様であり、第1実施例の
部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明
を省略する。
【0087】図17に示すように、四角形状の送信側ガ
ラスベース基板17cは、その縦方向の一辺に沿って細
長いフレキシブルプリント基板(FPC)から成る送信
側折返基板19aを接着し、縦方向の反対側の辺と下端
の辺の一部に沿ってL字状の送信側引回基板119を接
着している。送信側引回基板119の下端には、図4に
示すように、辺の一部に沿って、同じくフレキシブルプ
リント基板から成る、複数、具体的には64本の縦方向
にのびる外部接続用の送信端子23が形成されている。
【0088】各送信端子23への引回部64は、各送信
端子23から送信側引回基板119の両面に1本ごとに
交互にのびている。各引回部64のうち送信側引回基板
119の裏面側、すなわち送信側ガラスベース基板17
cに面する側にある引回部64の端部の始点64aは、
送信側引回基板119の対応する位置に形成されたスル
ーホール120により表側に接続される。各引回部64
の始点64aは、対応する各折返部の一端61aからの
びるワイヤ62の他端62bに、ワイヤ62に張りを持
たせて、半田63を用いた半田付けまたは溶接により接
続されている。
【0089】本実施例では、引回基板119の両面に引
回部64を形成しているため、ガラスベース基板17c
の縦方向にのびる引回部64の幅を、例えば、約10mm
以下に容易に短くすることができる。
【0090】なお、受信側ガラスベース基板の受信側引
回基板も、送信側引回基板119と同様にスルーホール
を形成して、その両面に1本ごとに交互に引回部を形成
することができる。
【0091】また、引回部の幅を短くするためには、引
回基板の両面に引回部を設けるほか、引回基板を複数枚
積層して構成してもよい。
【0092】なお、各実施例において、折返基板および
引回基板は、その一方または両方がフレキシブルプリン
ト基板(FPC)の代りに、薄いガラスエポキシ基板か
ら成っていてもよい。ガラスエポキシ基板は、乳白色の
ため、使用したとき目立たず、また、熱に強いため、送
信線や受信線のワイヤを半田付けする際、熱で破壊され
るのが防止される。
【0093】
【発明の効果】本発明にかかる金属検知装置およびパチ
ンコゲーム機によれば、物理的接触がなくとも金属の検
出が可能で、耐久性を有する検知を可能とするものであ
る。
【0094】特に、パチンコゲーム機では、盤面上のパ
チンコ玉の飛跡や遊技客が打ち込んだパチンコ玉の数、
セーフ孔への入玉率などのデータを容易かつ迅速に得る
ことが可能となり、ゲームの詳細を遠隔で知ることがで
きるから、パチンコゲーム機の計数管理の水準を上げる
ことができ、また、パチンコゲーム機の釘の調整が誰に
でも容易に行なうことができる。
【0095】また、データ処理装置は、受信回路から直
接、座標データを得るのではなく、いったん金属位置メ
モリに記憶された座標データを読込んで処理を行なうた
め、データ処理装置の変更が容易であり、データ処理装
置を変更することによって、より複雑な処理を行なうデ
ータ処理内容への変更が容易である。
【0096】メモリカードは、データ処理装置のインタ
ーフェース部に挿着するだけで、監視データのセットを
容易に行なうことができるため、パチンコゲーム機の入
替などで多種のパチンコゲーム機に適用する場合にも監
視データの変更を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のCPUメモリコントロー
ルボードの受信および送信回路のブロック図である。
【図2】パチンコゲーム機と検知マトリクスとを概念的
に分解して示した斜視図である。
【図3】パチンコゲーム機の部分縦断面図である。
【図4】検知マトリクスの正面図である。
【図5】検知マトリクスを有する内側ガラス体の拡大断
面図である。
【図6】送信線の詳細な正面図である。
【図7】ワイヤの接続状態を示す送信線の拡大断面図で
ある。
【図8】送信端子の拡大正面図である。
【図9】内側ガラス体を送信コネクタおよび受信コネク
タに接続した状態を示す斜視図である。
【図10】金属検知装置の概略構成図である。
【図11】マトリクスI/O 送信・受信ボードの送信回路
のブロック図である。
【図12】チャンネル切替ロジックの主要部を示すブロ
ック図である。
【図13】マトリクスI/O 送信・受信ボードの受信回路
のブロック図である。
【図14】検知マトリクスのスキャンニングのフローチ
ャートである。
【図15】受信信号の信号処理を示す波形図である。
【図16】第2実施例の検知マトリクスを有する内側ガ
ラス体の拡大断面図である。
【図17】第3実施例の引回基板の概略正面図である。
【符号の説明】
B…パチンコ玉、10…パチンコゲーム機、11…盤
面、13…釘、14a…セーフ孔、15…アウト孔、1
7…内側ガラス体、19a,29a…折返基板、19
b,29b…引回基板、20…検知マトリクス、20a
…検知単位、22…送信線、23…送信端子、26…受
信線、27…受信端子、30…CPUユニット、40…
送信回路、44,52…アナログマルチプレクサ、47
…シーケンス制御回路、50…受信回路、51…CTト
ランス、53…増幅器、61…折返部、62…ワイヤ、
64…引回部、67a…送信コネクタ、67b…受信コ
ネクタ、75…A/Dコンバータ、76…双方向RA
M、171…マトリクスI/O 送信・受信ボード、172
…CPUメモリコントロールボード、173…メモリカ
ード、174…オプション、175…パーソナルコンピ
ュータ、176…インターフェース部、179…通信回
線。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の並列した折り返し状の送信線を基板
    の片面に取り付け、金属の接近により電磁特性が変化す
    る複数の並列した折り返し状の受信線を、前記送信線と
    交差方向で電磁的に結合させて前記基板の反対面に配置
    して面状に検知マトリクスを構成した金属センサと、 各送信線に所定の周波数の信号を順次送信する送信回路
    と、 前記送信回路と同期して各受信線から信号を順次受信す
    る受信回路と、 金属の監視位置を記憶する監視メモリと、 前記受信回路からの信号に基づいて前記金属の位置を各
    送信線と各受信線との座標データとして記憶する金属位
    置メモリと、 前記監視メモリの監視データを読込むとともに、前記金
    属位置メモリの座標データを読込み、前記座標データを
    前記金属の監視データと対応させて前記金属を検出する
    データ処理装置とを有する、 ことを特徴とする金属検知装置。
  2. 【請求項2】前記金属はパチンコ玉であり、前記検出デ
    ータは、パチンコゲーム機の盤面に設けられた発射玉
    数、セーフ孔およびアウト孔の位置またはアウトライン
    を決めてそのライン以下に行った玉のデータを含むこと
    を特徴とする請求項1記載の金属検知装置。
  3. 【請求項3】前記データ処理装置は前記検出データを読
    込むためのインターフェース部を有し、 前記監視メモリは、前記検出データを読出し可能に記憶
    し前記インターフェース部に着脱可能なメモリカードで
    あることを特徴とする請求項1または2記載の金属検知
    装置。
  4. 【請求項4】前記メモリカードは、マスクROMまたは
    ワンタイムROMのメモリICを有することを特徴とす
    る請求項3記載の金属検知装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4記載の金属検知
    装置を盤面に沿って備え、前記金属はパチンコ玉である
    ことを特徴とするパチンコゲーム機。
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