JP2769934B2 - 金属検知装置およびパチンコゲーム機 - Google Patents

金属検知装置およびパチンコゲーム機

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JP2769934B2
JP2769934B2 JP3177063A JP17706391A JP2769934B2 JP 2769934 B2 JP2769934 B2 JP 2769934B2 JP 3177063 A JP3177063 A JP 3177063A JP 17706391 A JP17706391 A JP 17706391A JP 2769934 B2 JP2769934 B2 JP 2769934B2
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63FCARD, BOARD, OR ROULETTE GAMES; INDOOR GAMES USING SMALL MOVING PLAYING BODIES; VIDEO GAMES; GAMES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • A63F7/00Indoor games using small moving playing bodies, e.g. balls, discs or blocks
    • A63F7/02Indoor games using small moving playing bodies, e.g. balls, discs or blocks using falling playing bodies or playing bodies running on an inclined surface, e.g. pinball games

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属検知装置およびパ
チンコゲーム機に関し、特に、パチンコゲーム機の盤面
でパチンコ玉や入賞役物装置などを検知するものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】遊技者の弾く、パチンコ玉の打玉、アウ
ト孔に入ったアウト玉、セーフ孔に入った玉等を各パチ
ンコゲーム機について正確に把握することは、遊技場の
利益管理や顧客管理の上で非常に重要である。
【0003】このため、パチンコゲーム機の通過経路で
パチンコ玉の通過を検知する従来技術として、特開平2
−279186号公報に開示されたものがある。
【0004】すなわち、同公報には、ガラスベース基板
に送信コイル行群と受信コイル列群とをクロス方向に並
べてマトリクスセンサを構成し、マトリクスセンサをパ
チンコゲーム機の盤面に沿って添設し、送信単位と受信
単位との重畳部分のインピーダンス変化によりパチンコ
玉を感知する技術が開示されている。
【0005】ガラスベース基板の送信コイル行群の上に
は、外側ガラス体が設けられ、外側ガラス体の表面に
は、シールド用の透明導電膜が添設されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、シールド用に透明導電膜が設けられてい
るが、ガラスベース基板上の位置によって透明導電膜の
抵抗値は不均一である。このため、検知位置によってマ
トリクスセンサの感度特性が不均一となり、外部ノイズ
のシールドが不完全となり、パチンコ玉の検知ミスを生
じるおそれがあるという問題点があった。
【0007】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたもので、全域にわたってマトリクスセンサの
感度特性が均一であって、外部ノイズの影響を無くし、
検出ミスがなく、パチンコ玉などの金属の検出精度が高
い金属検知装置およびこのような金属検知装置を取り付
けたパチンコゲーム機を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 複数の並列した折り返し状の送信線をガラスベース
基板の片面に取り付け、金属の接近により電磁特性が変
化する複数の並列した折り返し状の受信線を、前記送信
線と交差方向で電磁的に結合させて配置して、各送信線
と各受信線との包囲部に検知単位を有する面状のマトリ
クスセンサを構成し、透明保護シートを、前記送信線を
挟んで前記ガラスベース基板の前記片面の上に設け、透
明導電膜を前記透明保護シートの上面に設け、導電性帯
を、前記透明導電膜に前記ガラスベース基板の縁に沿っ
て環状に設け、接地したことを、特徴とする金属検知装
置。
【0009】2 前記導電性帯は導電性塗料から成るこ
とを、特徴とする1項記載の金属検知装置。
【0010】3 前記導電性帯を挟んで前記透明保護シ
ートの上面に保護膜を有することを、特徴とする1項ま
たは2項記載の金属検知装置。
【0011】4 1項,2項または3項記載の金属検知
装置を盤面に沿って内側ガラス体の取付枠に取付けたこ
とを特徴とするパチンコゲーム機に存する。
【0012】
【作用】金属検知装置では、送信回路から複数の折り返
し状の送信線に所定の周波数の信号を順次送信し磁界を
発生させると、その送信線と電磁的に結合した受信線に
は相互誘導作用により起電力が発生する。このとき、パ
チンコ玉などの金属がマトリクスセンサに接近すると、
金属の表面にはマトリクスセンサによる磁束を打ち消す
方向に渦電流が発生する。
【0013】送信線は、その渦電流の影響でインピーダ
ンスが変化して電流を変化させ、これに応じて、受信線
は、起電力の大きさを変化させる。電磁特性が変化した
送信線と受信線とを検出して、その交差位置からマトリ
クスセンサでの金属の位置を座標として把握することが
できる。
【0014】透明保護シートは送信線を保護し、透明導
電膜は表からの金属や誘導体の近接による電気的影響を
シールドし、検知ミスをなくすとともに、不正行為から
防御している。
【0015】導電性帯は、透明導電膜の抵抗値を均一化
する。これにより、全域にわたってマトリクスセンサの
感度特性が均一となり、外部ノイズ特性およびパチンコ
玉などの金属の検出精度が高くなる。
【0016】導電性帯が導電性塗料から成る場合には、
透明導電膜上に導電性帯を設けるのが容易となる。
【0017】導電性帯を挟んで透明保護シートの上面に
保護膜を有する場合には、導電性帯の耐久性を向上させ
ることができる。
【0018】パチンコゲーム機では、金属検知装置によ
り、盤面でのパチンコ玉の動きを座標の変化として追う
ことができ、ゲームの進行を監視し、打玉、アウト玉、
入賞役物装置のセーフ玉の状況を知り、打ち止め管理や
不正による異常のチェックをしたり、釘調整等のデータ
として利用したりすることができる。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の一実施例につ
いて説明する。図1〜図14は本発明の一実施例を示し
ている。図2に示すように、パチンコゲーム機10は、
盤面11に案内レール12に沿ってパチンコ玉を打込む
ようになっており、その盤面11は案内レール12の内
側がゲーム域をなしている。このゲーム域には、パチン
コ玉を弾く多数の釘13,13…が打ち込まれ、諸所に
セーフ孔14a,14a…が開設され、上流から下流の
間の盤面中央部に入賞役物装置14bが設けられ、ゲー
ム域の下端にアウト孔15が開設されている。
【0020】入賞役物装置14bは、入賞により変動し
て多数のパチンコ玉をセーフ玉とする装置である。パチ
ンコゲーム機10の前面にはパチンコ玉の打ち出し操作
をする打ち出しハンドル33と、出玉を受け取る玉皿3
4とが設けられている。
【0021】図3に示すように、パチンコゲーム機10
の正面には、取付枠80が開閉自在に設けられている。
取付枠80には、内側ガラス体17が取付けられるよう
になっており、盤面11は、外側を覆う表面ガラス体1
6と、内側であって盤面側である内側ガラス体17との
2枚のガラスにより覆われている。マトリクスセンサ2
0は、図4に示すように、内側ガラス体17をガラス基
板として面状に構成されており、盤面11に沿うよう取
付枠80に取付けられて、表面ガラス体16と盤面11
との間に設けられている。
【0022】図5に示すように、マトリクスセンサ20
では、1本の送信線22が折返部61でUターンした平
行の折り返し状(またはループ状)となるようにして、
複数の送信線22を構成し、これらが一方向に並列して
内側ガラス体17の片面に配置して取付けられている。
【0023】また、複数の受信線26も、同様に、1本
の受信線26がUターンして平行の折り返し状(または
ループ状)となるようにして、複数の受信線26を構成
し、これらが一方向に並列して内側ガラス体17の反対
面に配置して取付けられている。送信端子23および受
信端子27は、パチンコゲーム機に取り付けたときの内
側ガラス体17の上下関係でその下端に集中して配置さ
れている。
【0024】各受信線26は、各送信線22と電磁的に
結合し、パチンコ玉の接近により電磁特性が変化するよ
う各送信線22に対する面平行位置に直角の交差方向で
配置され、内側ガラス体17を基板とする各送信線22
と各受信線26とで面状のマトリクスセンサ20が構成
されている。
【0025】図5の正面図で、交差する各送信線22と
各受信線26とにより囲まれる正方形状の各包囲部は、
電磁特性値たるインピーダンス変化によりパチンコ玉を
感知する検知単位20a,20a…をなしている。
【0026】図6の(A)に内側ガラス体17の拡大断
面図を、(B)に(A)で破線により丸く囲んだ部分の
拡大図を示す。内側ガラス体17は、受信線26(図5
に示す)のための透明保護シートである内部保護ガラス
板17a、受信側ガラスベース基板17b、送信側ガラ
スベース基板17c、送信線22(図5に示す)のため
の透明保護シートである外側ガラス板17dの4重積層
の構成を有している。外側ガラス板17dは送信線22
を外界から保護するものである。
【0027】内部保護ガラス板17aと外側ガラス板1
7dとは、受信側ガラスベース基板17bおよび送信側
ガラスベース基板17cより縦の長さが短く、内側ガラ
ス体17は、下端17pが露出している。
【0028】内部保護ガラス板17aと受信側ガラスベ
ース基板17bとの間には、複数の並列した折り返し状
の受信線26が挾装され、送信側ガラスベース基板17
cと外側ガラス板17dとの間には、複数の並列した折
り返し状の送信線22が挾装されている。
【0029】従って、内側ガラス体17は、送信側ガラ
スベース基板17cの一方の面上に送信線22を透明接
着剤層18aにより貼り合わせて配置し、その上を覆う
ように外側ガラス板17dを透明接着剤層18bにより
貼り合わせ、受信側ガラスベース基板17bの他方の面
上に受信線26を透明接着剤層18cにより貼り合わせ
て配置し、その上を覆うように内部保護ガラス板17a
を透明接着剤層18dにより貼り合わせ、送信側ガラス
ベース基板17cの他方の面と、受信側ガラスベース基
板17bの他方の面とを透明接着剤層18eにより貼り
合わせて構成される。
【0030】複数の送信線22の表側である外側ガラス
板17dの表面の全面上には、シールド用の透明導電膜
17eが添設されている。透明導電膜17eは、酸化イ
ンジウム(I.T.O.)の膜あるいは酸化スズの膜等
を外側ガラス板17dに蒸着させることにより形成され
る。透明導電膜17eは、表からの金属や誘導体の近接
による電気的影響をシールドし、検知ミスをなくすとと
もに、不正行為から防御している。
【0031】透明導電膜17eの上面には、送信側ガラ
スベース基板17cの縁に沿って環状の導電性帯17f
が設けられている(図1)。導電性帯17fは、銀の粉
をフェノール樹脂で溶かして作られる導電性塗料から成
り、透明導電膜17eの上面に塗り付けることにより形
成される。導電性帯17fは、導電性塗料から成るた
め、透明導電膜17e上に設けるのが容易となってい
る。導電性帯17fの材質としては、透明導電膜17e
より抵抗の小さいものが選ばれる。
【0032】導電性帯17fには、回路グランド(図示
せず)へのリード線35が半田付けにより取付けられ、
接地されている。なお、リード線35は、半田付けの代
りに、導電接着剤により取付けてもよい。
【0033】図5に示すように、四角形状の送信側ガラ
スベース基板17cは、その縦方向の一辺に沿って細長
いフレキシブルプリント基板(FPC)から成る送信側
折返基板19aを接着し、縦方向の反対側の辺と下端の
辺の一部に沿って同じくフレキシブル基板から成るL字
状の送信側引回基板19bを接着している。
【0034】送信側折返基板19aは、図7に示すよう
に、銅箔から成る導電体パターンにより複数、具体的に
は32本の弧状の折返部61を一列に形成し、図8に示
すように、各折返部61の一端61aにワイヤ62の一
端62aを半田63を用いた半田付けまたは溶接により
接続している。
【0035】反対側の送信側引回基板19bは下端の一
部が突出しており、その突出部には、図9に示すよう
に、その縁上に、辺の一部に沿って、銅箔から成る導電
体パターンにより複数、具体的には64本の縦方向にの
びる外部接続用の送信端子23が形成されている。
【0036】各送信線22の端子側は、各送信線22の
送信端子23と各送信端子23への引回部64とを有し
ている。各送信端子23への引回部64は、導電体パタ
ーンにより送信側引回基板19bに形成され、各送信端
子23から送信側引回基板19bに沿ってのびている。
【0037】各折返部61の一端61aからのびるワイ
ヤ62の他端62bは、ワイヤ62に張りを持たせ、対
応する端子側の引回部64の始点64aに、半田63を
用いた半田付けまたは溶接により接続して、引回部64
を介して送信端子23に接続されている。なお、引回部
64は、高周波障害を除去するため、2本の直線部分を
円弧部64Rで接続している。
【0038】同様に、四角形状の受信側ガラスベース基
板17aは、その横方向の上端の一辺に沿って受信側折
返基板29aを接着し、横方向の下端の辺の一部に沿っ
て細長い受信側引回基板29bを接着している。受信側
折返基板29aは、送信側折返基板19aと同様に、銅
箔から成る導電体パターンにより複数、具体的には32
本の弧状の折返部61を形成し、各折返部の一端61a
にワイヤ62の一端62aを半田63を用いた半田付け
または溶接により接続している。
【0039】反対側の受信側引回基板29bは図6に示
すように下端の一部が突出しており、その突出部には、
その縁上に、辺の一部に沿って、送信側ガラスベース基
板17cに受信側ガラスベース基板17bを貼り合わせ
たとき、互いに重ならない非対向位置に、銅箔から成る
導電体パターンにより複数、具体的には64本の縦方向
にのびる外部接続用の受信端子27が形成されている。
各受信線26の端子側は、各受信線26の受信端子27
と各受信端子27への引回部64とを有している。各受
信端子27への引回部64は、導電体パターンにより受
信側引回基板29bに形成され、各受信端子27から受
信側引回基板29bに沿ってのびている。
【0040】各折返部61の一端61aからのびるワイ
ヤ62の他端62bは、ワイヤ62に張りを持たせ、対
応する端子側の引回部64の始点64aに、半田63を
用いた半田付けまたは溶接により接続して、引回部64
を介して受信端子27に接続されている。
【0041】送信線22と受信線26とは、このよう
に、各折返基板19a,29aに形成された各折返部6
1と、各引回基板19b,29bに形成された各引回部
64と、各ワイヤ62と、送信線22の端部をなす送信
端子23、受信線26の端部をなす受信端子27とによ
り構成されている。なお、導電性帯17fは、各折返基
板19a,29aおよび各引回基板19b,29bの幅
内に収まるように透明導電膜17e上に形成されてい
る。
【0042】通常のパチンコゲーム機10に好適なマト
リクスセンサ20のパターンは、送信線22が32行、
受信線26が32列で、検知単位20aの個数が合計1
024個のパターンである。なお、図5では、外側以外
のパターンを省略して図示している。
【0043】送信線22,受信線26を構成するワイヤ
の太さは、好適に25μm〜30μmの値に設定され
る。本実施例の場合、図5に示すように、送信端子23
および受信端子27の全体の幅c,dは、それぞれ12
6mmであり、また、図7に示すように、送信側折返基板
19aの縦方向に伸びる部分の幅eは、10mm以下、送
信側引回基板19bの縦方向に伸びる部分の幅fは22
mm以下に形成される。また、図9に示すように、送信端
子23および受信端子27のそれぞれ1本の幅gは、
1.5mmである。
【0044】図1に示すように、マトリクスセンサ20
の内側ガラス体17は、下端17pに送信・受信ボード
171を取付けている。送信・受信ボード171は、表
面ガラス体16とマトリクスセンサ20との間に配置さ
れている。
【0045】パチンコ玉を検知するための金属検知装置
を構成する信号処理システムは、図10〜図14に示す
とおりである。図10に示すように、マトリクスセンサ
20は、マトリクスI/O 送信・受信ボード171を介し
てCPUメモリコントロールボード172の統御下にあ
る。CPUメモリコントロールボード172は、データ
処理装置を構成し、通信回線179で通信可能となって
いる。また、CPUメモリコントロールボード172
は、CPUユニット172がRAMカード173から監
視ポイントを読込むためのインターフェース部176を
有している。
【0046】カード173は、パチンコ玉の監視ポイン
トを読出し可能に記憶し、インターフェース部176に
着脱可能な監視メモリのメモリカードである。カード1
73は、パチンコゲーム機10の盤面に設けられたセー
フ孔14a,14a…および打玉検出位置やアウト孔1
5の位置のデータや、セーフ孔14a,14a…および
アウト孔15に入るパチンコ玉の検出アルゴリズム等が
監視データとして記録されている。なお、カードとして
は、RAMカード、マスクROM、EPROM、ワンタ
イムROM等を用いることができる。
【0047】CPUメモリコントロールボード172に
接続されているオプション174は、パチンコゲーム機
10の盤面11と内側ガラス体617との間で動き回る
パチンコ玉の軌跡を記録するための装置である。
【0048】オプション174は、半導体メモリ等に記
憶する方式のものもあるが、遊技客が増える時間帯に
は、パチンコゲーム機10の稼動率が高くなるため膨大
な記憶容量を必要とし、膨大な記憶容量を必要とする半
導体メモリは一般に高価であったり、より大きなスペー
スを必要としたりすることから、ハードディスクを使っ
て、パチンコ玉の動きを記録するようになっている。な
お、ハードディスクとしては、光ディスク、光・磁気デ
ィスク、アナログ式またはデジタル式テープレコーダ、
ビデオテープ、あるいは、直接パソコンを接続する方式
などのうちのいずれによるものであってもよい。
【0049】記録されたデータは、パチンコ玉の軌跡を
解析するためのソフトウェアを組み込んだコンピュータ
にかけられて演算処理され、パチンコ遊技場(ホール)
で必要なデータを得ることができる。
【0050】送信回路40は各送信線22に所定の周波
数の信号を順次送信する回路であり、受信回路50は送
信回路40と同期して各受信線26から信号を順次受信
する回路である。送信回路40による送信線22への電
圧波形としては、周波数1〜1.3MHzの0Vを中心
とした連続のサイン波が好適である。
【0051】送信回路40は、図11に示すように、送
信コネクタ41と、送信コネクタ41に接続した増幅器
42およびチャンネル切替ロジック43と、増幅器42
およびチャンネル切替ロジック43に接続したアナログ
マルチプレクサ44と、アナログマルチプレクサ44に
接続するとともに、送信コネクタ67aを介して複数、
具体的には32回路の送信線22側にそれぞれ接続した
32個のPNP+NPNのトーテムポールドライバ45
とにより構成されている。
【0052】受信回路50は、図12に示すように、受
信コネクタ67bを介して複数、具体的には32回路の
受信線26側にそれぞれ接続した32個のCTトランス
(変流器)51と、CTトランス51に接続したアナロ
グマルチプレクサ52と、アナログマルチプレクサ52
に接続した増幅器53およびチャンネル切替ロジック5
4と、増幅器53およびチャンネル切替ロジック54に
接続した受信コネクタ55とにより構成されている。従
って、受信回路50は、各CTトランス51を介して各
受信線26から信号を受信するようになっている。
【0053】CTトランス51は、各受信線26とアナ
ログマルチプレクサ52とを絶縁するとともに、各受信
線26からの信号を10倍に増幅するものである。アナ
ログマルチプレクサ52は各CTトランス51から信号
を順次受信するものであり、増幅器53はアナログマル
チプレクサ52からの信号を増幅するものである。チャ
ンネル切替ロジック54は、送信回路40のチャンネル
切替ロジック43と同様の部材である。
【0054】図13に示すように、CPUメモリコント
ロールボード172は、送信側では、CPUユニット3
0に接続したCPUコネクタ46と、CPUコネクタ4
6を介してCPUユニット30からのスタート信号に応
じて送信クロックを送るシーケンス制御回路47と、送
信クロックを受けて送信信号を送るバンドパスフィルタ
48と、送信信号を増幅して送信コネクタへ送る増幅器
49とを有している。
【0055】また、CPUメモリコントロールボード1
72は、受信側では、受信コネクタ55からの受信信号
を増幅する増幅器71と、増幅信号を受けるバンドパス
フィルタ72と、バンドパスフィルタ72からの受信信
号を受ける全波整流・増幅器73と、全波整流・増幅器
73からの受信信号を受ける2段のローパスフィルタ7
4a,74bと、ローパスフィルタ74bからの受信信
号を受け、シーケンス制御回路47により制御されてデ
ジタルデータを双方向RAM76に送るA/Dコンバー
タ75と、そのデジタルデータを受け、シーケンス制御
回路47により制御されて受信データを書込み、CPU
コネクタ46からの読出信号に応じて受信データをCP
Uコネクタ46を介してCPUユニット30に送る双方
向RAM76とを有している。
【0056】双方向RAM76は、受信回路50からの
信号に基づいて、パチンコ玉の位置を各送信線22と各
受信線26とによる検知単位20aの検知データとして
記憶するメモリであって、内部にカウンタを持ってお
り、パチンコ玉のマトリックスデータの処理は、すべて
そのカウンタにより行なっている。さらに、CPUメモ
リコントロールボード172は、電源ユニット77を有
している。
【0057】CPUユニット30は、カード173の監
視領域データを読込むとともに、双方向RAM76の検
知データを読込み、検知データをパチンコ玉の監視領域
データと対応させてパチンコ玉を監視するようになって
いる。
【0058】次に作用を説明する。CPUユニット30
からのアドレス信号およびコントロール信号は、CPU
コネクタ46を経て、マトリクスセンサ20に伝達され
る。
【0059】マトリクスセンサ20では、送信側で、シ
ーケンス制御回路47がスタート信号を受け、16MH
zの原振クロックを必要に応じて分周して送信クロック
を出力する。シーケンス制御回路47からの送信クロッ
クは、バンドパスフィルタ48によりデジタル信号から
アナログ信号へと波形整形された後、増幅器49により
増幅され、送信コネクタ41へと送られる。
【0060】さらに、送信信号は、送信回路40で増幅
器42により増幅される。アナログマルチプレクサ44
は、チャンネル切替ロジック43により切替えられたチ
ャンネルで、トーテムポールドライバ45を順次動作
し、それによりトーテムポールドライバ45は、増幅器
42により増幅された信号を所定の周期で送信線22に
順次出力するものである(図14ステップ91参照)。
【0061】マトリクスセンサ20では、送信回路40
から複数の折り返し状の送信線22に所定の周波数の信
号を順次送信し磁界を発生させると、その送信線22と
電磁的に結合した受信線26には、相互誘導作用により
起電力が発生する。このとき、金属であるパチンコ玉が
マトリクスセンサ20の検知単位20aに接近すると、
パチンコ玉の表面にはマトリクスセンサ20による磁束
を打ち消す方向に渦電流が発生する。送信線22は、そ
の渦電流の影響でインピーダンスが変化して電流を変化
させ、これに応じて、受信線26は起電力の大きさを変
化させる。
【0062】導電性帯17fは、透明導電膜17eの抵
抗値を均一化する。これにより、全域にわたってマトリ
クスセンサ20の感度特性が均一となり、外部ノイズ等
による影響が無くなりパチンコ玉や入賞役物装置14b
などの検出精度が高くなる。
【0063】受信側では、受信回路50は、シーケンス
制御回路47により送信回路40と同期し、各CTトラ
ンス51を介して各受信線26から信号を受信する。図
12に示すように、複数の受信線26にあらわれる電磁
特性値たる電流が、CTトランス51により10倍に増
幅される。CTトランス51により増幅を行なうため、
それだけ受信側の増幅器の増幅度を大きくする必要がな
くなる。CTトランス51は、金属センサを構成するマ
トリクスセンサ20の各受信線26と受信回路50のア
ナログマルチプレクサ52とを絶縁させ、パチンコゲー
ム機10から受信回路50にノイズが入るのを防止する
とともに、受信信号を増幅する。
【0064】アナログマルチプレクサ52は、CTトラ
ンス51を経た各受信線26からの信号を、チャンネル
切替ロジック54により切替え、所定の周期で順次出力
するものである。アナログマルチプレクサ52からの信
号は、増幅器53により100倍に増幅される(図14
ステップ92参照)。
【0065】受信信号は、受信コネクタ55、増幅器7
1、バンドパスフィルタ72を経て、増幅および検波が
行なわれる。バンドパスフィルタ72からの受信信号
は、アナログ信号となっており、このアナログ信号は、
全波整流・増幅器73で波形整形が行なわれる。その全
波整流・増幅器73からの信号は、ローパスフィルタ7
4a,74bで積分処理により平均化が行なわれる。
【0066】次に、受信信号は、A/Dコンバータ75
に送られる。A/Dコンバータ75は、例えば12ビッ
ト等所定のビット単位でマトリクスセンサ20からの信
号をデジタル信号に変換し、シーケンス制御回路63に
より制御されて検知データを双方向RAM76に記録さ
せる(図14ステップ93参照)。この処理スピード
は、1秒間に2万5千回の高速である。双方向RAM7
6は、シーケンス制御回路63からの書込信号によりC
PUユニット30の動作とは無関係に検知データを記録
した後、1クロックを入力することによりアドレスを+
1アップする(図14ステップ94参照)。双方向RA
M76の容量は、例えば、2048バイトである。
【0067】次に、受信回路50のアナログマルチプレ
クサ52が、各受信線26からの信号を切替え(図14
ステップ95参照)、32本の受信線26に応じて32
回、上記ステップを繰返す(図14ステップ96参
照)。32回繰返したならば、送信回路40のアナログ
マルチプレクサ44が送信線22を切替え(図14ステ
ップ97参照)、再び、信号処理を繰返す。
【0068】こうして、受信信号が変化した受信線26
と、そのとき送信した送信線22,22…とをスキャン
ニングにより検出し、その交差位置からマトリクスセン
サ20でのパチンコ玉の位置を座標として把握すること
ができる。検知単位20aの個数は送信線22が32
行、受信線26が32列で合計1024個であるため、
パチンコ玉が盤面11のどのセーフ孔14aおよびアウ
ト孔15を通過しても検出することができる。
【0069】双方向RAM76は、受信回路50からの
信号に基づいて、受信信号が変化した受信線26と、そ
のとき送信した送信線22との交差位置からマトリクス
センサ20でのパチンコ玉の位置を各送信線22と各受
信線26とによる検知単位20aの検知データとして記
憶する。
【0070】CPUユニット30は、必要に応じて読出
スタート信号により双方向RAM76に記録されたパチ
ンコ玉の位置に関する検知データを読込み、演算処理を
行ない、検知データをカード173に記憶されるパチン
コ玉の監視データと対応させてパチンコ玉を監視する。
【0071】CPUユニット30は、この処理を繰返
す。マトリクスセンサ20は、パチンコゲーム機10の
盤面11でのパチンコ玉の入玉状況等、その動きを座標
の変化として追うことができる。パチンコゲーム機10
では、マトリクスセンサ20によりゲームの進行を監視
し、打玉、アウト玉、入賞役物装置14bのセーフ玉等
の状況を知ることにより、打ち止め管理や不正による異
常のチェックをしたり、釘調整等のデータとして利用し
たりすることができる。
【0072】なお、導電性帯を挟んで透明保護シートの
上面に保護膜を設けてもよい。この場合、導電性帯の耐
久性を向上させることができる。
【0073】また、導電性帯を透明導電膜の上面に設け
るほか、透明導電膜と透明保護シートである外側ガラス
板との間に挟んで設けてもよい。
【0074】また、内側ガラス体17は、内部保護ガラ
ス板17a、受信側ガラスベース基板17b、送信側ガ
ラスベース基板17c、外側ガラス板17dの4重積層
により構成されるほか、受信側ガラスベース基板17b
および送信側ガラスベース基板17cを1枚で構成する
ことにより、3重積層の構成としてもよい。
【0075】
【発明の効果】本発明にかかる金属検知装置およびパチ
ンコゲーム機によれば、導電性帯が透明導電膜の抵抗値
を均一化するので、全域にわたってマトリクスセンサの
感度特性が均一であって、外部ノイズの影響が無くな
り、検出ミスがなく、パチンコ玉などの金属の検出精度
を高めることができる。
【0076】導電性帯が導電性塗料から成る場合には、
導電性塗料を塗り付けて設けることができるので、透明
導電膜上に導電性帯を設けるのが容易となる。
【0077】導電性帯を挟んで透明保護シートの上面に
保護膜を有する場合には、導電性帯が保護されるので、
導電性帯の耐久性を向上させることができる。
【0078】パチンコゲーム機では、金属検知装置によ
り、盤面でのパチンコ玉の動きを座標の変化として追う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す金属検知装置の概略正
面図である。
【図2】本発明の一実施例を示すパチンコゲーム機と金
属検知装置とを概念的に分解した斜視図である。
【図3】本発明の一実施例のパチンコゲーム機の取付枠
を開いた状態の正面図である。
【図4】本発明の一実施例のパチンコゲーム機の部分縦
断面図である。
【図5】本発明の一実施例の金属検知装置の正面図であ
る。
【図6】本発明の一実施例の金属検知装置の拡大断面図
である。
【図7】本発明の一実施例の送信線の詳細な正面図であ
る。
【図8】本発明の一実施例の送信線のワイヤの接続状態
を示す拡大断面図である。
【図9】本発明の一実施例の送信端子の拡大正面図であ
る。
【図10】本発明の一実施例の金属検知装置の概略構成
図である。
【図11】本発明の一実施例のマトリクスI/O 送信・受
信ボードの送信回路のブロック図である。
【図12】本発明の一実施例のマトリクスI/O 送信・受
信ボードの受信回路のブロック図である。
【図13】本発明の一実施例のCPUメモリコントロー
ルボードの受信および送信回路のブロック図である。
【図14】本発明の一実施例の金属検知装置のスキャン
ニングのフローチャートである。
【符号の説明】
B…パチンコ玉、10…パチンコゲーム機、11…盤
面、14a…セーフ孔、15…アウト孔、17…内側ガ
ラス体、17a…内部保護ガラス板、17b…受信側ガ
ラスベース基板、17c…送信側ガラスベース基板、1
7d…外側ガラス板、17e…透明導電膜、17f…導
電性帯、19a,29a…折返基板、19b,29b…
引回基板、20…マトリクスセンサ、20a…検知単
位、22…送信線、23…送信端子、26…受信線、2
7…受信端子、30…CPUユニット、35…リード
線、40…送信回路、50…受信回路、61…折返部、
62…ワイヤ、64…引回部、80…取付枠、171…
マトリクスI/O 送信・受信ボード、172…CPUメモ
リコントロールボード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63F 7/02 G01B 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の並列した折り返し状の送信線をガラ
    スベース基板の片面に取り付け、金属の接近により電磁
    特性が変化する複数の並列した折り返し状の受信線を、
    前記送信線と交差方向で電磁的に結合させて配置して、
    各送信線と各受信線との包囲部に検知単位を有する面状
    のマトリクスセンサを構成し、 透明保護シートを、前記送信線を挟んで前記ガラスベー
    ス基板の前記片面の上に設け、 透明導電膜を前記透明保護シートの上面に設け、 導電性帯を、前記透明導電膜に前記ガラスベース基板の
    縁に沿って環状に設け、接地したことを、 特徴とする金属検知装置。
  2. 【請求項2】前記導電性帯は導電性塗料から成ること
    を、 特徴とする請求項1記載の金属検知装置。
  3. 【請求項3】前記導電性帯を挟んで前記透明保護シート
    の上面に保護膜を有することを、 特徴とする請求項1または2記載の金属検知装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載の金属検知装置
    を盤面に沿って内側ガラス体の取付枠に取付けたことを
    特徴とするパチンコゲーム機。
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