JP2731428B2 - グラビア印刷用塗被紙の製造方法 - Google Patents

グラビア印刷用塗被紙の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、グラビア印刷用塗被紙の製造方法に関し、
特にミスドットが少なく、網点再現性に優れたグラビア
印刷用塗被紙の製造方法に関する。
(従来の技術) グラビア印刷はハイライト部から中間調にかけての再
現性が良く美しい写真が印刷出来るので、最近、広汎に
利用されている。しかし、グラビア印刷はインキを金属
ロールの凹面から直接、紙面に転移させる方式であるた
め、ミスドットや網点再現不良が発生し易く印刷効果を
阻害する重大な欠陥となることがある。ミスドットは、
凹版のインキが充分に紙面に転移されずに欠損を生じた
現象であり、グラビア印刷時の加圧条件下において、充
分な平滑性が得られていないことが主な原因とされてい
る。そのため、塗工原紙、塗被組成物等用紙の面からの
改良のみならず、インキ、製版等印刷面からの改良も種
々提案されてはいるが、未だ充分な改良効果が得られて
いない。
又、網点の再現不良は、グラビアインキが紙面に転移
すると同時に紙表面に拡がり、印刷物の再現不良を引き
起こす現象であり、グラビアインキの紙面への吸収性が
悪い場合に発生しやすい。
従来から、グラビア印刷用塗被紙のミスドット及び網
点再現性不良を改良するために板状構造を有するカオリ
ンを顔料成分として使用し、且つ、吸油量の高い各種顔
料を併用する処方はよく知られている。
しかし、上記の方法では、グラビア印刷に要求される
塗被層の平滑性とインキ吸収性のバランスを調整するの
は必ずしも容易ではなく、スーパーキャレンダー等の平
滑化処理後の塗被層のクッション性が低下するなどの欠
陥も付随する。また、顔料成分として非造膜性の中空有
機顔料を用いる処方も提案されている(特開平1−2039
6号)が、この中空有機顔料は熱膨張しないものであ
り、この方法では、塗被後の平滑化処理において塗被層
の弾性を損なうため、必ずしも満足すべき結果が得られ
ていないのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) 上記のような現状に鑑み、本発明者等は、グラビア印
刷用紙の重大な欠陥であるミスドット及び網点再現不良
の改良について、グラビア印刷用塗被紙を製造する際の
塗被組成物に関して鋭意研究を行った結果、塗被組成物
の顔料成分の一部に熱膨張性中空ポリマーを併用し塗被
せしめるとグラビア印刷用塗被紙のミスドット及び網点
再現性が著しく改良されることを見出し、本発明を完成
したものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、原紙上に顔料及び接着剤を主成分とする水
性塗被組成物を塗布、乾燥した後、平滑化処理して仕上
げるグラビア印刷用塗被紙の製造方法において、該顔料
として、熱膨張性の中空の有機重合体微粒子を2〜20重
量%配合した塗被組成物を用いることを特徴とするグラ
ビア印刷用塗被紙の製造方法である。
(作用) 本発明のグラビア印刷用塗被紙の製造方法は、塗被組
成物中に顔料成分として、熱膨張性の中空ポリマーを2
〜20重量%含有せしめることを特徴とするものである。
熱膨張性中空ポリマーを塗被組成物の顔料成分として配
合することにより、塗被組成物を原紙に塗被した後加熱
乾燥工程で中空ポリマーを膨張せしめ、塗被層にクッシ
ョン性を付与し、さらに、仕上げ工程の平滑化処理によ
り、極めて平滑な塗被面を形成することができ、グラビ
ア印刷時のミスドットや網点再現性に優れた効果が発揮
されるものである。
即ち、本発明の方法では、熱膨張性中空ポリマーを顔
料成分として使用することによって、平滑性、インキ吸
収性のみならず、平滑化処理後の塗被層のクッション性
においても極めて優れたグラビア印刷適性を付与しえる
ものである。
一般に、中空ポリマーには、加熱により膨張しうる熱
膨張性中空ポリマーと通常の加熱では膨張しない非熱膨
張性中空ポリマーが挙げられる。
熱膨張性中空ポリマーは、一般に熱可塑性樹脂を殻と
して内部にプロパン、イソブタン、ブタジエン等の低沸
点物質を含有する中空状のポリマー粒子であり、加熱に
より低沸点物質が膨張し、中空ポリマーはその容積を大
きくし、塗被層にクッション性を与え、乾燥後の加圧処
理に依って塗被層はその密度を高められ、平滑化され
る。一方、熱膨張した中空ポリマーは加圧によりその容
積が小さくなるが、依然としてその弾力性は保持される
ために優れたグラビア適性が発揮されるのである。
他方、非熱膨張性中空ポリマーは、一般に内部に水或
いは空気を含有するが殻の膜厚が比較的厚いため、通常
の加熱によっては膨張しないものである。
本発明では、記述の如く熱膨張性の中空ポリマーを用
いるのであるが、かかる熱膨張性中空ポリマーの殻とな
る熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン、ポリ−α−メ
チルスチレン、ポリ−β−メチルスチレン、などのスチ
レン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸エチル、ポリメタクリル酸イソプロピル、ポリメタク
リル酸イソブチル、ポリアクリロニトリル、ポリメタク
リロニトリル、などのアクリル系樹脂の他、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリブタジエン、ポリテト
ラフルオロエチレン、ポリビニルアルコール、ポリ−o
−ビニルベンジルアルコール、ポリ−m−ビニルベンジ
ルアルコール、ポリ−p−ビニルベンジルアルコール、
ポリビニルホルマール、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルイソブチラール、ポリビニル−tert−ブチルエーテ
ル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルカルバゾール、
酢酸セルロース、三酢酸セルロース、さらには、これら
の共重合体が挙げられる。
又、熱膨張性中空ポリマーで有っても顔料成分中20重
量%を越すと塗被紙の平滑度低下や白紙光沢度の低下が
大きく所望の効果を達成することができない。一方、2
重量%未満の場合にも、クッション性や平滑化処理によ
る平滑化の効果が得られず、所望の効果を得ることがで
きない。
本発明の製造方法によると、上記の如く、熱膨張性中
空ポリマーを特定量配合することによって、グラビア印
刷適性上、際立った改良効果を得ているものである。
因に、非熱膨張性中空ポリマーをグラビア印刷紙用塗
被組成物に配合して得たグラビア印刷用塗被紙では、平
滑性や緻密性が低下し、本発明の所望の効果を達成する
ことはできない。
本発明において、熱膨張性中空ポリマーと併用される
その他の顔料としては、目的とする塗被紙の品質に合わ
せて、通常の紙コーティング用に使用されている顔料の
中から適宜、選択して使用されるものであり、例えば、
カオリン、水酸化アルミニウム、サチンホワイト、重質
炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、二酸化
チタン、焼成クレー、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等が
挙げられる。
又、接着剤については、特に限定するものではなく、
例えば、スチレン−ブタジエン系、スチレン−アクリル
系、酢ビ−アクリル系、エチレン−酢ビ系、ブタジエン
−メチルメタクリル系、酢ビ−ブチルアクリレート系等
の各種共重合体及びポリ酢酸ビニルなどのアルカリ感応
性、又はアルカリ非感応性接着剤、さらには、ポリビニ
ルアルコール、無水マレイン酸−スチレン共重合体、イ
ソブテン−無水マレイン酸共重合体、アクリル酸−メタ
クリレート系共重合体等の合成接着剤、さらには、酸化
澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、酵素変性澱粉
やそれらをフラシュドライして得られる冷水可溶性澱
粉、カゼイン、大豆蛋白等の天然接着剤等印刷用塗被紙
製造分野で使用される公知の接着剤が適宜選択して使用
される。
なお、接着剤の配合割合は顔料100重量部に対して、
固形分で3〜20重量部程度の範囲で使用される。また、
必要に応じて分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化
剤、滑剤、染料、pH調節剤等の各種助剤も適宜配合でき
る。
塗被組成物の調製に際しては、各種のミキサー、ニー
ダー、ボールミル等の混合撹拌機が塗被組成物の種類に
応じて適宜選択して用いられる。
本発明の塗被組成物は、塗被原紙の両面ないしは片面
に、単層或いは多層コーティングされる。この場合、両
面に塗被される塗被組成物及び多層コーティングする際
の各層を構成する塗被組成物の配合は、常法に従って適
宜変更することが出来る。なお、塗被方法についても特
に限定されるものではなく、例えば、エアーナイフコー
ター、ロールコーター、或いはパドル及びインバーター
型のブレードコーターで、ブレードがベベル及びベント
型のコーター、さらには、ビルブレード、ツインブレー
ド、チャンプレックス等の各種ブレードコーターやショ
ートドウェルコーター等公知の各種塗被装置が必要に応
じて用いられる。
又、原紙の片面ないしは両面に乾燥後の重量で10〜30
g/m2の範囲で塗被され、乾燥後、スーパーキャレンダ
ー、グロスキャレンダー等の仕上げ装置を用いて加圧仕
上げられる。
なお、本発明の塗被紙で用いられる原紙としては、一
般の印刷用塗被紙に用いられる米坪30〜300g/m2程度の
ペーパーベースやボードベースの原紙が用いられるが、
抄紙方法については特に限定されるものではなく、酸性
抄紙、アルカリ性抄紙のいずれであっても良い。勿論、
各種機械パルプ(BCTMP,CTMP,SGP,RGP等)やDIP等を含
む中質原紙も適宜使用できる。
(実施例) 以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明す
るが勿論これらに限定されるものではない。尚、実施例
及び比較例における部及び%は特に断らない限り、それ
ぞれ重量部及び重量%を示す。
実施例1 熱膨張性の中空ポリマー(商品名:エクスパンセルWU
−820/日本フィライト社製)を2部とデラミカオリン
(商品名:Nuclay/EMC社製)を98部とを配合し、分散剤
としてポリアクリル酸ソーダを顔料に対して0.3部添加
してコーレス分散機で顔料スラリーを調製した後、接着
剤としてアルカリ感応性ラテックスを顔料に対して、固
形分で7重量%配合し、NaOHでpHを9.5に調製して塗被
組成物を得た。これをブレードコーターを用いて、米坪
44g/m2の塗工用原紙に乾燥コート量が、片面14g/m2、両
面で28g/m2になるように両面塗被し、乾燥後スーパーキ
ャレンダー処理してグラビア印刷用塗被紙を得た。得ら
れたグラビア印刷用塗被紙の品質試験を行い、その結果
を第1表に示した。
実施例2〜5 顔料配合を第1表に示す割合で配合した以外は、実施
例1と同様にして、グラビア印刷用塗被紙を得た。この
ようにして得られたグラビア印刷用塗被紙の品質試験を
行い、その結果を第1表に示した。
比較例1 顔料配合として、熱膨張性の中空ポリマー(商品名:
エクスパンセルWU−820/日本フィライト社製)を25部と
デラミカオリン(商品名:Nuclay/EMC社製)を75部とし
た以外は、実施例1と同様にしてグラビア印刷用塗被紙
を得た。このようにして得られたグラビア印刷用塗被紙
の品質試験を行い、その結果を第1表に示した。
比較例2 顔料配合をデラミカオリン(商品名:Nuclay/EMC社
製)100部とした以外は、実施例1と同様にして、グラ
ビア印刷用塗被紙を得た。このようにして得られたグラ
ビア印刷用塗被紙の品質試験を行い、その結果を第1表
に示した。
比較例3 顔料配合をカオリン(商品名:HT/EMC社製)100部とし
た以外は、実施例1と同様にして、グラビア印刷用塗被
紙を得た。このようにして得られたグラビア印刷用塗被
紙の品質試験を行い、その結果を第1表に示した。
比較例4 顔料配合として、非熱膨張性中空ポリマー(商品名:
ローペイク OP−84J/ローム&ハース・ジャパン社製)1
0部、デラミカオリン(商品名:Nuclay/EMC社製)40部、
カオリン(商品名:HT/EMC社製)50部とした以外は、実
施例1と同様にして、グラビア印刷用塗被紙を得た。こ
のようにして得られたグラビア印刷用塗被紙の品質試験
を行い、その結果を第1表に示した。
なお、第1表に示した各評価項目と評価基準を下記に
示す。
〔スムースター平滑度〕
東英電子社製のスムースター平滑度計を用いて測定し
た。値が小さい程平滑性が良い。
〔ミスドット率〕 ドット6000個中のミスドット数を%で表示した。数値
が高い程劣る。
〔網点再現性〕
目視により、判定した。
(効果) 第1表の結果から明らかなように、本発明の実施例で
得られたグラビア印刷用塗被紙は、いずれもミスドット
及び網点再現性の極めて優れたものであった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原紙上に顔料及び接着剤を主成分とする水
    性塗被組成物を塗布、乾燥した後、平滑化処理して仕上
    げるグラビア印刷用塗被紙の製造方法において、該顔料
    として、熱膨張性の中空の有機重合体微粒子を2〜20重
    量%配合した塗被組成物を用いることを特徴とするグラ
    ビア印刷用塗被紙の製造方法。
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