JP2730843B2 - 複数の単結晶の成長に使用する抜取装置 - Google Patents

複数の単結晶の成長に使用する抜取装置

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JP2730843B2
JP2730843B2 JP5097750A JP9775093A JP2730843B2 JP 2730843 B2 JP2730843 B2 JP 2730843B2 JP 5097750 A JP5097750 A JP 5097750A JP 9775093 A JP9775093 A JP 9775093A JP 2730843 B2 JP2730843 B2 JP 2730843B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の単結晶を成長さ
せる方法およびそれに使用する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ソリッドステート電子工業において、シ
リコンチップを形成ために使用される単結晶シリコンの
実質的な大部分は、チョクラルスキー法によって製造さ
れる。簡単に説明すれば、この方法は、特定の設計され
た炉中に配置された石英ルツボ中において、高純度多結
晶シリコンのチャンクを溶融させ、シリコン溶融物を形
成することを含んでなる。典型的には、アルゴンなどの
不活性ガスを炉の中で循環させる。かなり小さい種結晶
を上下させることができる引き上げワイヤに、ルツボ上
で種結晶を配置する。ルツボを回転させ、種結晶を低下
させてルツボ中の溶融シリコンと接触させる。種結晶が
溶融し始めた場合に、種結晶を溶融シリコンから引き上
げると、溶融物からシリコンが引き出され、種結晶が成
長する。
【0003】炉からの単結晶の製造速度を増加するため
には、ルツボを、新鮮なシリコンを収容した新しいルツ
ボに交換する前に、ルツボ中のシリコン溶融物から1つ
を越える結晶を成長させることが望ましい。ルツボを交
換するプロセスは、時間がかかり、結晶の製造速度をか
なり遅くさせる。結晶が成長した後または成長中に、溶
融物に溶融シリコンを加えることが可能であるが、溶融
物から成長させることができる結晶の数は、溶融物中の
FeおよびCなどの不純物の濃度によって限定されてい
る。溶融物におけるFe、Cおよび他の不純物の濃度
は、初めには、充分な純度の結晶を製造するのに必要で
あるppmまたはppbのオーダーである。
【0004】不純物は、成長中に結晶中において固形形
態になるかまたは液状のままでいるように異なった親和
性を有する。この親和性は、特定不純物の分離(segreg
ation)係数によって数字的に表示される。分離係数が
1未満であると、シリコンが種結晶によって引き上げら
れる場合に、不純物は液体の中に留どまろうとする。例
えば、Cは0.01の係数を有しており、Feは8x10
-6の係数を有する。従って、新しいシリコンが溶融物に
添加された場合にさえ、これら不純物の濃度は、許容で
きないレベルに上昇し、ルツボを、新鮮な溶融シリコン
を収容した新しいルツボに交換しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的および特
徴の中で、注目すべきは、純度を規格内に保持しなが
ら、溶融源物質の補給バッチから複数の結晶を成長させ
る単結晶を成長させる方法を提供すること; 精製プロセ
ス中に溶融源物質のバッチの汚染を防止する方法を提供
すること; 精製が迅速に行なわれて新しい成長プロセス
が始まる方法を提供すること; ならびに使用が簡単であ
る方法を提供することである。
【0006】さらに、本発明の目的および特徴の中で、
注目すべきは、前記方法の目的を達成するための装置を
提供すること; ならびに精製に必要な正確な容量の溶融
物を除去できる装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】一般に、本発明は、高純
度単結晶を成長させるために使用する種類の炉における
ルツボに収容されている溶融物において溶融源物質の充
分な純度を保持することによって、補給溶融物から複数
の高純度単結晶を成長させる方法であって、ルツボにお
いて源物質から少なくとも1つの結晶を成長させる工
程;ルツボに残っている溶融物の容量の一部分を抜取る
工程;溶融物に高純度源物質を添加する工程; およびさ
らに少なくとも1つの単結晶を成長させる工程を含んで
なる成長方法を提供する。
【0008】本発明における抜取装置は、前記方法にお
いて使用するのに適応している。抜取装置は、その中に
溶融源物質を収容する内容積を有するレセプタクル; レ
セプタクル中の内容積を熱絶縁する手段;およびレセプ
タクル中に溶融源物質を案内するレセプタクルに伴った
インレット手段を有する。
【0009】本発明は、高純度単結晶を成長させるため
に使用する種類の炉におけるルツボに収容されている溶
融物において溶融源物質の充分な純度を保持することに
よって、補給溶融物から複数の高純度単結晶を成長させ
る方法であって、方法が、 (a)ルツボにおいて源物質から少なくとも1つの結晶
を成長させる工程; (b)ルツボに残っている溶融物の容量の実質的な部分
を抜取る工程; (c)溶融物に高純度源物質を添加する工程; (d)さらに少なくとも1つの単結晶を成長させる工
程; (e)工程(a)〜(d)を行うときに物質を溶融状態
に保持するように、溶融物の温度を連続的に保持する工
程 を含んでなり、これにより、溶融物における不純物の濃
度の増加が、不純物濃度が汚染レベルに達する前に、溶
融物から複数の結晶を成長させるために抑制されている
成長方法を提供する。本発明は、溶融物において充分な
純度の源材料を保持することによって高純度単結晶を成
長させるために使用する種類の炉におけるルツボに収容
されている源物質の補給溶融物から複数の高純度単結晶
を成長させるのに使用される抜取装置であって、その中
に溶融源物質を収容するように適応される容量を包囲す
るシェルを有するレセプタクル;レセプタクル中の容量
を熱絶縁する手段であり、該熱絶縁手段はシェル中に収
容されているライナー手段を有してなり、該ライナー手
段は、ダメージから該ライナー手段を保護するためにレ
セプタクルにおける固化する源物質の膨張時に、圧縮さ
れるように適応される圧縮性ライニング層を有している
熱絶縁手段;およびレセプタクル中に溶融源物質を案内
するレセプタクルに伴ったインレット手段であり、該イ
ンレット手段の一部分が溶融物に溶ける場合に源物質溶
融物を汚染しない物質から形成されているインレット手
段を有してなる抜取装置をも提供する。本発明の他の目
的および特徴は、以下の説明から少なくとも部分的に明
白である。
【0010】図面を参照すれば、特に図1において、単
結晶シリコンインゴットを成長させるために使用される
種類の10で示される炉が、引き上げチャンバー12お
よび結晶成長チャンバー14を有する。ゲートバルブま
たはハッチ16が、引き上げチャンバー12と結晶成長
チャンバー14との間で炉に軸回転可能に取り付けられ
ており、引き上げチャンバーと結晶成長チャンバーとが
連絡する開放状態(図1に実線で示す)と、引き上げチ
ャンバーと結晶成長チャンバーが相互に隔離される閉鎖
状態(図1に点線で示す)との間で開閉可能である。引
き上げワイヤ18が、結晶引き上げメカニズム20から
垂れ下がっており、メカニズム20は、引き上げワイヤ
を巻き入れたり巻き出したりするウィンチのように機能
する。結晶成長プロセス中、種結晶(図示せず)は引き
上げワイヤの下末端で保持される。
【0011】溶融結晶源物質(説明する態様において高
純度シリコン)を収容する結晶成長チャンバー14内の
ルツボ24が、モーター(図示せず)に接続しておりタ
ーンテーブルから伸びるシャフト28上で回転するよう
にカップの形状のターンテーブル26によって保持され
ている。結晶成長チャンバー14においてターンテーブ
ルおよびルツボに隣接したグラファイトヒーターおよび
熱シールドが概略的にそれぞれ30および32で示され
ている。炉10中のドア(図示せず)によって、引き上
げチャンバー12にアクセスでき、成長後にシリコンイ
ンゴットを取り出せ、さらに、下記の抜取装置を挿入お
よび除去できる。
【0012】図面で記載されている炉10は、チョクラ
ルスキー法による単結晶シリコン結晶成長において使用
するのが当業者に既知のものである。そのような炉の例
は、ハムコ(Hamco)2000CG[カエックス(Kay
ex)・コープ(ジェネラル・シグナル・コープの構成
員、ロチェスター(Rochester)、ニューヨーク在)
製]である。この方法において、多結晶シリコンのチャ
ンクが炉10中のルツボ24において溶融され、シリコ
ン溶融物25を形成する。
【0013】炉10の内部は、真空に排気されており、
典型的にはアルゴンなどの不活性ガスが炉の中を循環し
ている。かなり小さい種結晶(図示せず)が、種結晶を
上下させる結晶引き上げメカニズム20に取り付けられ
た引き上げワイヤ18に、ルツボ上で、種結晶ホルダー
(図示せず)によって配置されている。ルツボ24を回
転させ、種結晶を低下させて、ルツボ中のシリコン溶融
物25と接触させる。種結晶が溶融し始めた場合に、種
結晶を溶融シリコンからゆっくりと引き上げ、溶融物2
5からシリコンを固化させることによって成長を開始さ
せる。
【0014】効率を改善し、炉10による結晶製造速度
を増加させるために、ルツボ24およびシリコン溶融物
25を交換することなく新しい結晶が成長するように、
ルツボへの溶融シリコンの供給を行う。これは、結晶成
長後に溶融物25に新しい溶融シリコンを添加する
(「バッチ・リチャージ・チョクラルスキー」)ことに
よって、あるいは溶融物に溶融シリコンを連続的に添加
する(「連続リチャージ・チョクラルスキー」)ことに
よって行える。しかし、ルツボ中の溶融シリコンの不純
物があまりに高濃度になる前に、成長できる結晶の数
は、溶融シリコンにおける多くの不純物の低い分離係数
のために、極度に限定されている。典型的には、第2結
晶を補給シリコン溶融物25から成長させた後、不純物
の濃度は、あまりに高いので、半導体用途において使用
する充分に高い品質を有する別の結晶を製造できない。
【0015】再び図1を参照すれば、シリコン溶融物2
5の純度を保持するために結晶成長プロセスにおいて使
用する抜取装置が示されており、その中に溶融物25か
らの溶融シリコンを収容する内容積を有するレセプタク
ル36を有する。抜取装置が、以下に詳細に説明されて
いるように、結晶成長プロセス後にルツボ24における
溶融シリコンの一部分を除去するために使用される。図
3に示すレセプタクル36の第1の態様は、耐火性金
属、例えば、粉末冶金モリブデンからできているシェル
38を有する。シェル38は、シリンダー状本体40、
およびモリブデンボルト44によって本体に取り付けら
れたほぼ円形の底板42を有する。キャップ46が、ほ
ぼ平坦な環状の部分46A、および環状部分において開
放する中央から上方向に突き出すチューブ状部分46B
を有する。
【0016】チューブ状部分46Bは、レセプタクル3
6からの出口47を与える開放上末端を有する。キャッ
プ46のチューブ状部分46Bの上末端に取り付けられ
たステンレス鋼製取付部品48が、可撓性ステンレス鋼
チューブ52(広義には、「可撓性導管手段」)を介して
レセプタクル36を真空圧力源に接続している。キャッ
プ46のための押さえ付けアッセンブリ54が、リング
の周囲に規則的間隔で配置された複数の軸方向穴(図示
せず)およびリングの周囲に円周方向に離れた複数の半
径方向穴58を有する。リング中の半径方向穴58を通
って延在するステンレス鋼ボルト60が、キャップの環
状部分46Aに係合し、これを押さえ付ける。押さえ付
けアッセンブリ54は、リング56における半径方向穴
58に、および本体における穴に収容されるモリブデン
ボルト62によって、シェルの本体40に固定される。
【0017】ここで示されているキャップ46および押
さえ付けアッセンブリ54はステンレス鋼からできてい
る。抜取装置のために選択する材料は、炉10の雰囲気
における化学反応に対する抵抗性、および/または耐火
性または絶縁性に応じて選択される。しかしながら、本
明細書において特定した材料以外の満足な性質を有する
材料を使用でき、これが本発明の範囲内に入ることを理
解されたい。
【0018】シェル本体40に押さえ付けアッセンブリ
54を取り付ける前に、熱絶縁ライナーがシェル38に
挿入される。ライナーは、ねじ付き中央穴66Aを有す
る環状ベース66、チューブ状部分68、および環状蓋
70を包含する固形グラファイトライニング64を有す
る。好ましい態様において、固形ライニング64は、精
製された押し出しグラファイト、例えば、カーボン・グ
ラファイト・グループ・グレードの873RLおよび8
90RL[カーボン・グラファイト・グループ・インク
(Carbon-Graphite Group Inc、米国ペンシルバニ
ア州セント・マリーズ(St.Marys)在)製]からでき
ているものであり、約4インチ未満の直径を有するレセ
プタクルにおいて約0.25インチの最小厚さ、および
4インチ以上の直径のレセプタクルにおいて約0.35
インチの最小厚さを有する。
【0019】送込チューブ72(広義には「チューブ状
部材」)は、溶融源物質をルツボ24からレセプタクル
36に案内するのに適合している。送込チューブ72
は、外部ねじ山を有しており、ベースへの接続を封止す
るためにベース66におけるねじ付穴66Aにねじ込ま
れる。ベース66および送込チューブ72はともにシェ
ル中に位置し、ベース66はシェルの底板42上にあ
り、送込チューブ72の下部分はレセプタクル36の下
へと底板の穴を通過して突出し、送込チューブ72の上
部分はレセプタクル36により包封される内部に底板か
ら上方向に突出する。
【0020】シェル36に固形ライニング64のチュー
ブ状部分68を滑り込ませた後、精製されたグラファイ
トフェルトのライニング74[例えば、タイプX310
0、グレードWDFグラファイト・フェルト、ナショナ
ル・エレクトリック・カーボン・コープ(National E
lectric Carbon Corp.、米国サウスカロライナ州グリ
ーンビル在)製]をシェルに配置する。フェルトライニ
ング74は、その中央穴を通して送込チューブ72を収
容するようになっている環状底部材74A、および固形
グラファイトライニング64のチューブ状部分68の内
側に面する壁を覆うチューブ状部材74Bを有してお
り、シリコンがレセプタクル36において固化するとと
もに、固形グラファイトライニングのベースおよびチュ
ーブ状部分をダメージから保護するように圧縮するよう
になっている。厚さ0.25インチのグラファイトフェ
ルトライニング74の単一層が直径5インチ以下のレセ
プタクルに対して充分であることがわかった。これより
大きい直径のレセプタクルに対しては、厚さ0.25イ
ンチのグラファイトフェルトの第2層(図示せず)を使
用すればよい。
【0021】固形グラファイトライニング蓋70が固形
グラファイトライニング64のチューブ状部分68の上
末端にある。逆カップ形状のそらせ板76が、蓋の中央
穴の下でモリブデンからできているハンガー78によっ
て、蓋70から垂れ下がっている。そらせ板76は、レ
セプタクル36に引き込まれたシリコンが、その頂部で
出口47を通ってレセプタクルからでていくのを防止す
るが、レセプタクル中の真空圧力を保持するようにレセ
プタクルからのガスの流通を許容する。シェル38に押
さえ付けアッセンブリ54を取り付けることによって、
シェルの底板42に対して封止状態で固形グラファイト
ライニングのベース66が保持される。さらに、押さえ
付けアッセンブリ54は、緊密に一体に押さえ付けるこ
とによって、チューブ状部分68と蓋70との間、およ
びチューブ状部分68と固形グラファイトライニング6
4のベースとの間の接合部での封止を促進する。
【0022】図3および図4において図示されているよ
うに、送込チューブ72は、半導体グレードの石英ガラ
ス[例えば、GE234、224、214Aまたは21
4、ジェネラル・エレクトリック・コープ(General
Electric Corp.、石英製造部、米国オハイオ州クリー
ブランド在)製]であり、その頂部および底部で合一し
ており、それらの間にシリンダー状空間86を規定する
内壁82および外壁84を有する。図示された態様にお
いて、内壁82は約0.04インチの厚さを有し、外壁
は約0.06インチの厚さを有する。
【0023】外壁84の外直径は約0.78インチであ
り、内壁82の内直径は約0.47インチである。しか
し、送込チューブ72の直径は、特定した以外のもので
あってよく、本発明の範囲内にある。ベント穴88が外
壁84に形成されており、送込チューブが炉10におい
て熱にさらされると、空間86内の圧力を解放する。外
壁84にはねじが形成されており、グラファイトライニ
ング64のベース66のねじ付き穴66Aと封止的に係
合する。以下に詳しく説明するように、送込チューブ7
2の二重壁構造が、チューブ片が割れてルツボ24中の
シリコン溶融物25に落ちることを防止するのを助け
る。
【0024】所定容量のシリコン溶融物が引き出される
ようにシリコン溶融物25中の送込チューブ72の下末
端の挿入の深さを測るために、シェル本体40の外側に
配置されたロッド90が用いられる。ロッド90は送込
チューブ72と同様の高純度石英ガラスからできてお
り、本体40上のモリブデンからできているタブ92に
よって配置される。タブ92はそれぞれ、押さえ付けア
ッセンブリリング56および底板42のそれぞれをシェ
ル本体に取り付けるために使用されるボルト(62,4
4)の1つによって本体40に固定される。所定距離で
レセプタクル36の底の下にロッドが突出するように上
方のタブ92によってロッドの上フランジ末端94が保
持される状態で、ロッドはタブ92における穴を通して
収容される。ロッド90の下末端がルツボ24中のシリ
コン溶融物25の表面に接触する場合に、送込チューブ
72の下末端の挿入を停止する(即ち、ロッドがオペレ
ーターに停止を示す。)。
【0025】136で示されるレセプタクルの第2態様
が図4に図示されている。第1態様のレセプタクル36
の部品に対応するレセプタクル136の部品が「1」を
付した符号によって示されている。レセプタクル136
は、一体の環状底壁142を有するワンピース型本体1
40、ならびに外環状部分146Aおよびその中央から
上方向に突出するチューブ状部分146Bを有するキャ
ップ146を有しステンレス鋼からできているシェル1
38を有する。取付部品148が、真空圧力源につなが
る可撓性ステンレス鋼チューブ152を取り付けてい
る。本体140の上末端で一体の半径方向に外側に突出
しているフランジ153がキャップ146を支持してい
る。
【0026】外壁184が外部ねじ山を持たない以外
は、送込チューブ172が前記の送込チューブ72と実
質的に同様の構成を有している。送込チューブ172が
石英環状フランジ部材173に融合されており、本体の
底壁142上にある環状グラフホイル封止175Aでシ
ェル本体140に挿入される。第2環状グラフホイル封
止175Bが、フランジ部材173と、固形グラファイ
トライニング164のチューブ状部分168の底末端と
の間に位置する。グラフホイル封止175Aおよび17
5Bは第2態様のレセプタクル136における真空圧力
を保持するために必要であり、かつそのような封止が第
1態様のレセプタクル36において不必要である。圧縮
可能なグラファイトフェルトのチューブ状層174が、
下方のチューブ状グラファイトライニング部分168の
内部に面する壁にライニングされている。
【0027】第1態様の逆カップ形状そらせ板76が、
モリブデンからできておりレセプタクル136に支持さ
れている1組のじゃま板176A、176Bおよび17
6Cに代えられている。下チューブ状グラファイトライ
ニング部分168によって支持されている下じゃま板1
76Aはほぼ円形であり、下じゃま板の中央部分から離
れているその中の複数の円形穴177を有する。中間チ
ューブ状グラファイトライニング部材179によって下
じゃま板176Aから離れている環状中間じゃま板17
6Bが、上チューブ状グラファイトライニング部材18
1を支持する。
【0028】円形頂じゃま板176Cが、上チューブ状
グラファイトライニング部材181上に支持されている
固形グラファイトライニング164の蓋170からハン
ガー178によって垂れ下がっている。じゃま板176
A−Cは、レセプタクル136の出口147と下方のレ
セプタクル内部との間にくねった経路を形成し、これ
は、ガスが容易に通過するが、シリコンが出口を通過し
てレセプタクルを出ていくのを防止する。蓋170は、
外環状部分170A、およびキャップのチューブ状部分
146Bへと上方向に突出する一体チューブ状部分17
0Bを有する。第1態様のロッドと実質的に同じである
ゲージロッド190が、シェル本体140上にステンレ
ス鋼タブ192によって配置されている。
【0029】両方の態様において、炉の内側のステンレ
ス鋼チューブ(52,152)が引き上げチャンバー1
2の壁中の迅速接続真空カップリング(図示せず)によ
って、第1バルブV1に取り付けられている。ステンレ
ス鋼チューブの他の部分96が、第1バルブV1から、
真空溜めタンク100の取付器具98に取り付けられた
第2バルブV2に延在している。取付器具98に取り付
けられた第3バルブV3が、タンク100と真空ポンプ
(図示せず)との連絡を制御している。タンク100お
よび真空ポンプはともに、本発明において真空圧力源を
構成している。タンク100の容量は、レセプタクル3
6の容量よりも100倍程度大きく、送込チューブ72
が抜取プロセスにおいてシリコン溶融物25からでてき
た場合にレセプタクルにおける真空圧力の損失はない。
【0030】単一の補給されたシリコン溶融物25から
複数の高純度シリコン結晶を成長させる方法は、ルツボ
24中で固形多結晶シリコンを溶融する工程、および前
記のチョクラルスキー法などによって単結晶インゴット
を成長させる工程を包含する。インゴットは結晶成長チ
ャンバー14から引き上げチャンバー12に引き上げら
れ、ハッチ16が閉じられ、結晶成長チャンバー14を
引き上げチャンバー12から孤立させる。引き上げチャ
ンバー12における圧力を炉室における雰囲気圧力に上
昇させ、ついで、インゴットを、引き上げチャンバー壁
にあるドア(図示せず)と通して引き上げチャンバーか
ら取り出す。
【0031】第1成長プロセスの後の溶融物25におけ
る不純物、例えば、鉄(Fe)および炭素(C)は、実質的
に、溶融物への新鮮なシリコンの添加にもかかわらず、
溶融物から成長した第2結晶における不純物の濃度が増
加するレベルまで上昇する。第2結晶が成長した後、シ
リコン溶融物25に新鮮なシリコンを再仕込みしたとし
ても、他の高品質結晶をルツボ24から成長させること
ができない。ルツボ24の交換、またはルツボ24にお
けるシリコン溶融物25の精製が必要である。ルツボ2
4における溶融物25の寿命を最大にするために、溶融
物の精製するようにそれぞれの結晶成長プロセスの後
に、抜取プロセスを行う。
【0032】抜取プロセスを始めるために、前記の第1
態様のレセプタクル36のようなレセプタクルを、引き
上げワイヤ18からステンレス鋼ケーブル104によっ
て吊り下げる。取付部品48がキャップ46の開放上末
端に取り付けられ、レセプタクル36をチューブ52に
接続し、チューブ52は真空溜めタンク100につなが
っている。しかし、第1バルブV1および第2バルブV
2は閉じられており、レセプタクル36中の圧力が炉1
0中の周囲圧力にある。引き上げチャンバー12は、結
晶成長チャンバー14の圧力に減圧される。
【0033】ハッチ16が開かれ、結晶引き上げメカニ
ズム20が働き、レセプタクル36を結晶成長チャンバ
ー14へと低下させ始める。レセプタクル36が低下し
てルツボ24へと到達すると、送込チューブ72の下末
端が、結晶成長プロセス後にルツボ中に残っているシリ
コン溶融物25に浸漬される。ゲージロッド90が溶融
物25の表面に接触した場合に、レセプタクル36の下
方向動きを停める。レセプタクル36は図2の(a)に図
示する位置にある。送込チューブ72の底が溶融物から
出てくる前に、溶融物25から所定量の液状物を引き出
すのに充分な深さで送込チューブ72を浸漬するよう
に、送込チューブ72の底とゲージロッド90の底との
間の垂直方向距離を予め設定する。
【0034】結晶成長チャンバー14における圧力を約
300トールに上昇させ、真空溜めタンク100は3ト
ール未満の圧力に予め減圧する。第1バルブV1および
第2バルブV2を開放し、レセプタクル36を真空溜め
タンク100と連絡させ、レセプタクルの内部と、結晶
成長チャンバー14における周囲圧力との実質的な圧力
差を生じさせる。図2の(b)に示すようにして、溶融シ
リコンSを送込チューブ72を介してレセプタクル36
に押しやる。レセプタクルの絶縁された内部において、
温度はシリコンの固化温度よりも低く、レセプタクルに
入る溶融シリコンは固化する。
【0035】グラファイトフェルトライニング74によ
って、シリコンが固化する時に、固形グラファイトライ
ニング64にダメージを与えることなく、シリコンが膨
張することが可能になる。結局、充分な容量の溶融物2
5が抜取られ、送込チューブ72の下末端が溶融物25
から現れ、さらなる液状シリコンがレセプタクル中に引
き出されない(図2の(c))。ルツボ24におけるシリコ
ン溶融物25のレベルが送込チューブ72よりも下に低
下した後に、抜取られたシリコンがレセプタクル36か
ら流出するのを防止するために、抜取シリコンが固化す
るまで、真空サージシステム(即ち、真空溜めタンク1
00)がガスをレセプタクルから引っ張り続ける。
【0036】図2の(a)−(c)に図示された方法は、抜取
の「アンダーフィルド」モードと呼ぶことができる。な
ぜなら、シリコンのレベルがレセプタクルにおける送込
チューブ72の頂部を越えて上昇しないように、レセプ
タクル36の容量は充分に大きいからである。しかし、
真空溜めタンクにおける真空との連絡が切断されるよう
に、シリコンのレベルが送込チューブ72の頂部よりも
上に上昇し、出口247を塞ぐ「オーバーフィルド」モ
ードも考えられる。オーバーフィルドモードで使用され
る236で示されるレセプタクルの第3の態様が図6に
示されている。レセプタクル236の構造は第1態様の
構造と実質的に同様であり、レセプタクルの対応部品の
符号は、符号に「2」を付けた以外は、第1態様のレセ
プタクルにおける符号と同様の符号である。
【0037】キャップ246のチューブ状部分246B
の内直径よりも小さい直径であるが、固形グラファイト
ライニング264の蓋270における穴の直径よりも大
きい直径を有するステンレス鋼プラグ237をキャップ
のチューブ状部分に配置する。シリコンの抜取中に、レ
セプタクル236からのガスの流動はプラグ237を蓋
270から離す。結果的に、レセプタクル236は一杯
になり、レセプタクルにおけるシリコンSはそらせ板2
76の周囲縁の周囲に引き上げられ、キャップのチュー
ブ状部分246Bにまで至る。ステンレス鋼プラグ23
7と接触すると即座にシリコンSは固化し、出口247
はすぐに閉塞される。レセプタクル236における真空
圧力での容量のガス249が、トラップされて、レセプ
タクル中に抜取シリコンSを保持するように働く。
【0038】溶融物25における液状シリコンの容量の
一部分の抜取中に、溶融物25の汚染を防止するように
送込チューブ72は設計されている。汚染の1つの形態
は、送込チューブが液状物に接触した場合に、シリコン
液状物による送込チューブ72の溶解からの溶融物25
への不純物の導入である。これは、シリコン溶融物25
を精製する目的を明確にだめにするものである。汚染の
他の形態は、送込チューブ72から落ちる固形の徐々に
溶融するかまたは安定である破片である。溶融物25に
おける固形物は、固形/液状界面における外側縁で成長
結晶に接触した場合に、結晶における転位を生じさせ得
る。そのような転位を伴って成長した結晶インゴット
は、半導体用途において使用するのに適しておらず、廃
棄されるべきものである。しかし、送込チューブ72を
形成している石英ガラスが、ルツボ24を製造するため
に使用されるものと同様のものであり、結晶を成長させ
るシリコンと同様の純度を有することが好ましい。抜取
プロセス中に少量の石英ガラスが溶解するが、ガラスに
おける不純物のレベルは充分に低く、溶融物25を汚染
しない。
【0039】シリコンの融点よりも少し低い結晶成長チ
ャンバー14における温度で石英ガラスは非常に脆いの
で、送込チューブ72の片が破壊して溶融物25中に落
下するのを防止するという問題が残っている。抜取のオ
ーバーフィルドモードを使用する(図6)場合に、抜取
が完了した後に送込チューブ272がシリコンで充填さ
れる。シリコンが固化して膨張すると、送込チューブ2
72の内壁282が半径方向に外側に割れるという危険
がある。抜取のアンダーフィルドモードを用いる(図2
の(a)−(c))場合にさえ、液状物の表面張力のために、
いくらかの液状シリコンが送込チューブ72の内壁82
上に残る。液状シリコンのこれら液滴の固化および膨張
が、内壁82の割れの可能性を生じさせる。しかし、両
方のモードにおいて、内壁の片が溶融物25中に落下し
ないように、送込チューブの外壁84および284は内
壁82の割れた部分を有している。アンダーフィルドモ
ードにおいて、レセプタクル36中の固化するシリコン
は、送込チューブの外壁を圧縮し、外壁の割れを生じさ
せる。ここで、内壁82は、外壁84の片が送込チュー
ブ72から溶融物25中に落下するのを防止する。
【0040】抜取が完了した場合に、結晶引き上げメカ
ニズムが働き、結晶成長チャンバー14およびルツボ2
4からレセプタクル36を引き上げる。引き上げチャン
バー12において、ハッチ16が閉じられ、結晶成長チ
ャンバー14を引き上げチャンバー12から孤立させ
る。引き上げチャンバー12における圧力が、炉室中の
周囲圧力にされ、レセプタクル36と、チューブ52お
よび引き上げワイヤ18との接続を断つ。レセプタクル
36を引き上げチャンバー12から取り出し、新しい種
結晶を保持する種ホルダーを引き上げワイヤ18に取り
付ける。バッチリチャージチョクラルスキー法を使用し
た場合に、この際に新鮮なシリコンを添加する。いずれ
にしろ、結晶成長チャンパー14における適切な温度お
よび圧力条件が再確立され、他の高純度結晶を成長させ
る。
【0041】引き上げチャンバー12からレセプタクル
36を取り出した後、押さえ付けアッセンブリ54およ
びキャップ46を取り外す。抜取シリコン、グラファイ
トフェルトライニング74および送込チューブ72をシ
ェル38から取り出し、廃棄する。シェル38、および
頻繁に固形グラファイトライニングは、次の抜取プロセ
スのために新しいグラファイトフェルトライニングおよ
び送込チューブとともに再使用できる。
【0042】本発明の抜取プロセスを使用して、それぞ
れの結晶を成長させた後に残っている溶融物における液
状シリコンの少なくとも50容量%を取り出した場合
に、ルツボ24を完全に新鮮なシリコンを含む新しいル
ツボに交換することなく、少なくとも6つの結晶を成長
させられる。抜取プロセスを用いない場合に成長させた
n番目の結晶における不純物炭素(C)の濃度を、抜取
プロセスを用いる場合の濃度と比較して、図7および図
8に示す。不純物の鉄(Fe)の同様の比較を図9およ
び図10に示す。グラフでは、固化する溶融物の割合に
対して、結晶中の不純物の濃度(多結晶シリコン源物質
における不純物の初期濃度によって標準化されたもの)
をプロットした。わかるように、抜取プロセスを用いた
場合には、6番目の成長結晶の不純物の濃度は、抜取を
行っていない場合に成長させた2番目の結晶における不
純物の濃度とあまり異なっていない。
【0043】不純物のFeの関連する比較を図11およ
び図12に示す。これらグラフにおいては、結晶中で固
化した溶融物におけるシリコンの割合に対して、少数キ
ャリヤの計算寿命(即ち、シリコンロッドが電荷を保持
する時間)をプロットした。結晶の寿命は、目指してい
る半導体用途における結晶の有用性における重要な特徴
である。特定の結晶の寿命は、結晶が含む不純物(この
場合には、Fe)の量に関係する。計算を一般化するた
めに、寿命(Tau)を、溶融物から成長された第1結晶
の種末端の寿命によって標準化する。本明細書において
記載した抜取プロセスを使用して成長させた結晶の寿命
は、抜取なく単一の補給溶融物から成長された結晶の寿
命に比較して(特に2番目の結晶を成長させた後に)ず
っとゆっくりと低下する。従って、ルツボ24を交換せ
ずに、複数結晶成長プロセスは、本明細書において記載
した抜取プロセスを使用した場合に実用的である。
【0044】上記のことから、本発明の幾つかの目的が
達成され、他の好都合な結果が得られることがわかる。
【0045】本発明の範囲から逸脱することなく、前記
構成に種々の変更を加えることが可能である。前記説明
または添付図面を参照しての説明における事項は単なる
例示であり、本願発明を限定するものではないことを理
解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 炉中において溶融源物質の純度を保持するた
めに使用される本発明の装置を示す単結晶製造炉の概略
部分断面図である。
【図2】 溶融源物質の一部分を抜取る工程を示す概略
図である。
【図3】 装置のレセプタクルの長手方向概略断面図で
ある。
【図4】 第2の態様のレセプタクルの概略断面図であ
る。
【図5】 図3の線5−5を含む平面に沿ったチューブ
状部材の断面図である。
【図6】 第3の態様のレセプタクルの長手方向概略断
面図である。
【図7】 本発明の方法を使用しない場合の製造された
結晶中における不純物Cの濃度を示すグラフである。
【図8】 本発明の方法を使用した場合の製造された結
晶中における不純物Cの濃度を示すグラフである。
【図9】 本発明の方法を使用しない場合の製造された
結晶中における不純物Feの濃度を示すグラフである。
【図10】 本発明の方法を使用した場合の製造された
結晶中における不純物Feの濃度を示すグラフである。
【図11】 本発明の方法を使用しない場合の製造され
た半導体物質の寿命を示すグラフである。
【図12】 本発明の方法を使用した場合の製造された
半導体物質の寿命を示すグラフである。
【符号の説明】
10…炉 12…引き上げチャンバー 14…結晶成長チャンバー 16…ハッチ 24…ルツボ 36、136、236…レセプタクル 64、164、264…ライニング 72、172、272…送込チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−151295(JP,A) 実開 昭63−94975(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融物において充分な純度の源材料を保
    持することによって高純度単結晶を成長させるために使
    用する種類の炉におけるルツボに収容されている源物質
    の補給溶融物から複数の高純度単結晶を成長させるのに
    使用される抜取装置であって、 その中に溶融源物質を収容するように適応される容量を
    包囲するシェルを有するレセプタクル; レセプタクル中の容量を熱絶縁する手段であり、該熱絶
    縁手段はシェル中に収容されているライナー手段を有し
    てなり、該ライナー手段は、ダメージから該ライナー手
    段を保護するためにレセプタクルにおける固化する源物
    質の膨張時に、圧縮されるように適応される圧縮可能な
    ライニング層を有している熱絶縁手段; およびレセプタクル中に溶融源物質を案内するレセプタ
    クルに伴ったインレット手段であり、該インレット手段
    の一部分が溶融物に溶ける場合に源物質溶融物を汚染し
    ない物質から形成されているインレット手段を有してな
    る抜取装置。
JP5097750A 1992-04-24 1993-04-23 複数の単結晶の成長に使用する抜取装置 Expired - Fee Related JP2730843B2 (ja)

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