JP2730549B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2730549B2
JP2730549B2 JP8306202A JP30620296A JP2730549B2 JP 2730549 B2 JP2730549 B2 JP 2730549B2 JP 8306202 A JP8306202 A JP 8306202A JP 30620296 A JP30620296 A JP 30620296A JP 2730549 B2 JP2730549 B2 JP 2730549B2
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2210/00Aspects or methods of musical processing having intrinsic musical character, i.e. involving musical theory or musical parameters or relying on musical knowledge, as applied in electrophonic musical tools or instruments
    • G10H2210/155Musical effects
    • G10H2210/265Acoustic effect simulation, i.e. volume, spatial, resonance or reverberation effects added to a musical sound, usually by appropriate filtering or delays
    • G10H2210/271Sympathetic resonance, i.e. adding harmonics simulating sympathetic resonance from other strings

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はダンパーペダル等
のダンパー操作子を備えた電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ダンパーペダル等のダンパー
操作子を備えた電子楽器が実用化されている。持続音系
の楽音の発音中にダンパー操作子を操作すると、発音操
作を停止(キーオフやブレスオフ)しても同一の発音レ
ベルで発音が継続する。また、減衰系の楽音の発音中に
ダンパー操作子を操作すると、発音操作を停止しても減
衰発音(残響)が継続する。
【0003】ところで、自然楽器、たとえば、ピアノで
は、ダンパーペダルをオンしたとき、上述したような楽
音の継続に加えて、独特の響きが生じる。この響きは、
ダンパーペダルのオンによって、発音中の弦だけでなく
発音していない(打鍵されていない)弦のダンパーも外
されるため、共振が生じるなどの原因による。
【0004】従来から、この響きを電子楽器で再現する
ため種々の提案がされている。たとえば、特開昭64−
91193号には、ダンパーペダルがオンされたとき、
通常の楽音(ダンパーペダルがオフされているときに発
音する楽音)とともに、この楽音に基づいて形成された
共鳴音を混合して発音することより、上記響きを再現す
ることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
方式では、楽音合成装置によって発生された通常の楽音
に基づいて共鳴音を形成し、これを通常の楽音と混合し
て発音するため、複雑で変化のある楽音を形成できない
欠点があった。一方、ペダル操作子の操作に応じて楽音
のピッチを変更するものもあったが、このピッチずれ量
は演奏者が任意に設定するようになっていたために、自
然楽器の模倣が容易でなかった。
【0006】この発明は、ダンパーペダル等ダンパー操
作子が操作されたとき、楽音発生手段で発生される楽音
そのもののピッチを変更させるとともに、そのピッチを
音色に応じて変えることにより、複雑で広がりがあり、
複数の自然楽器のそれぞれにより忠実な楽音を選択的に
発生することができる電子楽器を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1に係
る発明は、楽音の発生および発生停止を指示する楽音発
生指示手段と、前記楽音発生指示手段の指示に従って楽
音を発生する楽音発生手段と、踏み込み可能であって、
踏み込まれている間に前記楽音発生指示手段から発生停
止が指示されたときは発生している楽音の発音を維持
し、踏み込み解除されたときにその発音を消音するダン
パ操作子と、を具えた電子楽器において、前記楽音発生
手段が発生する楽音の音色を選択する音色選択手段と、
前記楽音発生手段は、前記音色選択手段で選択された音
色の楽音を発生し、前記ダンパ操作子が操作されたとき
発生する楽音のピッチを該楽音の音色に対応する量だけ
変更するピッチ制御手段を有することを特徴とする。
【0008】また、この出願の請求項2に係る発明は、
前記楽音発生手段は、複数系列の楽音を発生し、前記ピ
ッチ制御手段は、各系列の楽音のピッチを変更すること
を特徴とする。
【0009】この発明の電子楽器では、ダンパー操作子
が操作されたとき、楽音発生手段が、発音する楽音に微
少なピッチずれを生じさせることにより、効果的に楽音
に広がりをもたせることができるとともに、そのピッチ
ずれは選択された音色に応じて異なるため、例えば、ダ
ンパー操作子が操作されたときのグランドピアノの共鳴
やアップライトピアノの共鳴を選択的に模倣することが
出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施形態である
電子鍵盤楽器のブロック図である。この電子鍵盤楽器は
いわゆる電子ピアノといわれるピアノ型の電子鍵盤楽器
であり、楽音の合成方法は波形メモリ読出方式である。
波形メモリ読出方式とは、サンプリングされた楽音波形
をディジタル化してROMに書き込んでおき、キーオン
されたとき、そのキーの音高に対応するテンポクロック
に基づいてこのデータを読み出していく方式である。こ
の電子楽器は、左側(L),右側(R)2チャンネルのス
テレオサンプリングされた波形メモリを有しており、ス
テレオ発音することができる。さらに、この電子楽器
は、モノラルサンプリングされたフォルティッシモ(ff)
波形の波形メモリを有しており、キーオンのタッチに応
じて、左右チャンネルにこのフォルティッシモ波形でク
ロスフェードをかけるようにしている。この電子楽器
は、同時に16音を発音可能であり、L,R,ffの各チ
ャンネルにはこの16音を独立して形成するため、クロ
ックで同期した16の時分割チャンネルが設定される。
また自然楽器のピアノ同様ダンパーペダルを有してお
り、このペダルの踏み具合に応じて上記3系列の楽音の
チューニングを微妙にずらす動作(デチューン)を行
い、ダンパーペダルを踏み込んだときの楽音の独特の広
がり感を出すようにしている。さらに、トレモロやビブ
ラート等の自然楽器にない効果を付加する機能も有して
おり、これらの機能が指定された時にはLFO(低周波
発振器)によって各時分割チャンネル毎にFナンバを変
調することによってこれらの効果を与えるようにしてい
る。
【0011】図1のブロック図において、鍵盤1は88
鍵のキーを有しており、各キーはキーオン/キーオフと
ともに少なくともイニシャルタッチを検出できるような
構成になっている。イニシャルタッチを検出する機構
は、例えばオンする深さが異なる2つのスイッチを設
け、これらのスイッチのオンの時間差に基づいて押鍵の
速度を検出する機構等が考えられる。その他種々の方式
がすでに提案されているが、押鍵の速度や圧力を検出で
きるものであればどのような方式のものでもよい。
【0012】鍵盤1はタッチ検出回路2および押鍵検出
発音割当回路3に接続されている。タッチ検出回路2は
オンされたキーのイニシャルタッチ信号TDを検出し、
時分割タイミングに同期させて出力する回路である。押
鍵検出発音割当回路3は鍵盤1の各キーを常時スキャン
することによって現在押されているキーを判定する。こ
の押鍵検出発音割当回路3が新たな押鍵を検出したとき
オンされたキーに対応するキーコードKCの楽音を発音
する時分割チャンネルを割り当てる。発音割当は、該当
する時分割チャンネルのタイミングにキーコードKCお
よびキーオン信号KONを出力する動作として行われ
る。上述のTDが出力されるタイミングもこれと同期し
ている。
【0013】ダンパーペダル5は、電子鍵盤楽器の脚
部、演奏者の足元に設けられており、演奏者が手で鍵盤
1を操作しているとき、足(通常は右足)で踏み込むこ
とによって操作される。ダンパーペダル5が操作される
とダンパーペダル踏込信号DPが出力され、この信号は
後述の楽音合成回路15(15L,15R,15f)に
対してデチューンを指示するほか、エンベロープ形状を
制御する等の機能を有している。なお、ダンパーペダル
5は、その踏み込み度合に応じて0〜7のデータ(3ビ
ット)を出力する。また、この電子鍵盤楽器の操作パネ
ル上には音色切換スイッチ14およびビブラート指示操
作子16が設けられている。これらのスイッチ,操作子
の出力信号TS,LFは後述する楽音合成回路15に出
力される。
【0014】この電子鍵盤楽器には、楽音合成回路15
として、左チャンネル用楽音合成回路15L,右チャン
ネル用楽音合成回路15Rおよびフォルティッシモ用楽
音合成回路15fの3個が設けられており、各楽音合成
回路には前記TS,LFおよびTD,DPが入力される
とともに、押鍵検出発音割当回路3からキーコードKC
およびキーオン信号KONが入力される。楽音合成回路
15はこれら入力された信号に基づいて所定の楽音波形
を出力アキュムレータ10に出力する。アキュムレータ
10はエンベロープ処理を施された時分割の楽音信号E
WD(楽音合成回路15から出力される楽音信号)をア
キュムレートし、時分割状態を解除し、L/Rの信号を
対応チャンネルに振り分け、SL,SRとして出力す
る。アキュムレートはL,R,ff3系列の楽音のクロ
スフェードと、各時分割チャンネルの楽音の合成との双
方が行われる。合成された楽音SL,SRは左右両チャ
ンネルの効果回路11(11l,11r)に出力され
る。この効果回路11はダンパーペダル踏込信号DPに
応じて、楽音にリバーブ等の効果を付与する回路であ
る。ダンパーペダルの踏込状態に応じてリバーブの減衰
比率を調整する。以上の動作はディジタル信号処理(補
間されていない信号)の処理として行われる。サウンド
システム12(12l,12r)は入力された楽音信号
のD/A変換およびアナログ変換された信号の増幅等を
行う。増幅時のゲインは図示しないボリューム等によっ
て設定される。サウンドシステム12によって増幅され
た楽音信号はスピーカー13(13l,13r)から音
響として出力される。
【0015】図2は前記楽音合成回路15のブロック図
である。この図は15L,15R,15fの3個設けら
れている楽音合成回路のうち一つの回路構成を示す。他
の楽音合成回路の回路構成もこれと同様である。この楽
音構成回路は周波数ナンバ発生回路151,デチューン
テーブル152,LFO153,アキュムレータ15
4,波形メモリ155,波形選択回路156,フィルタ
157,乗算回路158およびエンベロープ信号発生回
路159からなっている。押鍵検出発音割当回路3から
入力されたキーコードKCは周波数ナンバ発生回路15
1およびデチューンテーブル152に入力される。周波
数ナンバ発生回路151は、入力されたキーコードKC
をデコードしてアドレスを合成し、そのアドレスによっ
て周波数ナンバ発生回路中のROMから対応する周波数
ナンバ(Fナンバ)を出力する。このFナンバが後述の
波形メモリ読出用アドレス信号の変化速度を決定する。
デチューンテーブル152も周波数ナンバ発生回路15
1と略同様の構成を有しており、ダンパーペダル押下信
号DPに基づいてデチューン信号(微少周波数補正信
号)を回路中に出力する。このデチューンテーブル15
2においてはダンパーペダルの踏み込み度合を考慮せ
ず、踏み込まれているか否かによって信号出力の有無を
決定する。LFO153はFナンバに変調をかけるため
の低周波信号を出力する回路である。Fナンバに変調を
かけることによって発音される楽音にビブラートやトレ
モロ等の効果を生じさせることができる。なお、この実
施形態ではLチャンネル,RチャンネルのみにLFOの
変調をかけて、ffチャンネルにはLFOの変調をかけ
ないようにしている。即ち図1における楽音合成回路1
5fはこのLFO153を持たない構成になっている。
LFO153は各時分割チャンネル毎に独立して動作
し、各々の時分割チャンネルにおいてKONの立ち上が
り時点で、初期位相がL=0°,R=90°にセットさ
れ、LFOの周期に合わせて位相が回転してゆく。ただ
し、ビブラート指示操作子16の出力LF=0の場合に
はL=0°,R=0°に設定される。これは効果を全く
かけない場合にはLR両系統の位相を合わせるためであ
る。
【0016】アキュムレータ154は上記のように、デ
チューン信号,LFOの効果信号で補正されたFナンバ
を、各時分割チャンネル別に受け付け、各時分割チャン
ネル毎に累算して、波形メモリ155をアクセスするた
めのアドレス信号ADを演算する機能を有している。波
形メモリ155には楽音波形の立ち上がりから消滅まで
のサンプリングタイミング毎の瞬時値がディジタルで記
憶されており、この瞬時値を前記アドレス信号ADに基
づいて順次読み出していくことにより楽音波形を形成す
ることができる。この読出速度を変化させることにより
形成される楽音の音高を変化させることができる。
【0017】また、音高により音色が微妙に変化する自
然楽器の特性をより良く表現するため、複数の音高の楽
音をサンプリングしておき、発音すべき音高に合わせて
これらのサンプリングデータを混合(クロスフェード)
して楽音を形成するようにしている。更に、複数の楽器
の音色を発音することができる電子楽器の場合にはそれ
らの音色に対応したサンプリング波形の組みを持ってい
る。
【0018】波形メモリ155には、バンク選択信号W
Sを出力する波形選択回路156が接続されている。波
形選択回路156にはキーコードKC,音色切換信号T
S,タッチ検出信号TDが入力されており、これらのデ
ータに対応して読み出すべき波形を決定する。すなわ
ち、波形メモリ155には音高により音色が微妙に変化
する自然楽器の特性をより良く表現するため、複数の音
高の楽音がサンプリング・記憶されており、キーコード
KCに合わせてこれらのサンプリングデータを混合(ク
ロスフェード)するようにしている。また、波形メモリ
155には音色切換スイッチ14で指定できる音色毎に
波形が記憶されており、波形選択回路156は音色切換
信号TSに基づいて対応する音色のバンクに切り換え
る。バンク選択信号WSを出力するバンク選択信号WS
はある波形信号の先頭アドレスを示す信号であり、この
アドレスをスタートとして前記アキュムレータが出力す
るADに従ってメモリを読んでいけば指定される楽音波
形が形成されることになる。
【0019】フィルタ157は例えばローパスフィルタ
(LPF)である。自然楽器においては発音レベルが小
さいと高次倍音が少なく、発音が大きいほど高次倍音の
占める比率が高いという特徴がある。これを電子楽器に
おいてシュミレーションするため、鍵盤1のタッチデー
タTDに基づいて高域をカットするフィルタがここに挿
入されている。したがってこのフィルタはTDに基づい
て通過特性が変化するアクティブフィルタである。乗算
器158はフィルタ157を通過した波形データWDに
対してエンベロープ信号EDを付加する回路である。エ
ンベロープ信号EDはエンベープ信号発生回路159に
よって形成される。この回路はキーコードKC,キーオ
ン信号KON,タッチデータTDおよびダンパーペダル
踏込信号DPに応じて時分割で各チャンネル毎にエンベ
ロープ信号EDを出力する。エンベロープ信号は一般的
にキーオン直後のアタック部,徐々に減衰する持続音の
ディケイ部およびダンパーペダルを踏み込まないでキー
オフされた時のリリース部からなっており、キーオン,
キーオフからのタイミングに応じてこれらの波形が生成
される。また、この回路159は、キーオン中にダンパ
ーペダルが踏み込まれた場合には、キーオフしてもダン
パーペダルが踏み込まれている間はキーオン中と同様の
エンベロープ信号を発生し、そしてダンパーペダルの踏
み込みが解除されると、リリース部のエンベロープ信号
を発生する。乗算回路からはエンベロープをかされた波
形信号EWDが出力されアキュムレータ10に入力され
る。
【0020】上記電子鍵盤楽器でダンパーペダル5を踏
み込むと、キーオフしても発音中の楽音の発音が継続す
るとともに、周波数(ピッチ)が微妙にずれて楽音に広
がりを持たせることができる。
【0021】図3はこの発明の他の実施形態である電子
鍵盤楽器のブロック図である。この電子鍵盤楽器は図1
に示す電子鍵盤楽器が3個の楽音合成回路を備え、Lチ
ャンネル,Rチャンネルおよびfチャンネルの3チャン
ネルを平行して処理しているのに対し、この3チャンネ
ルの各発音チャンネル(16×3)を全て時分割にシリ
アルに処理している点で異なっている。前記図1に示し
た電子鍵盤楽器と構成において同一の部分は同一番号を
付してその説明を省略する。
【0022】アドレス信号発生回路4はKC,KONお
よびダンパーペダル踏込信号DPに応じて時分割でアド
レス信号ADを出力する。ここで、この実施例にいては
各キーに対し、L,R,ffの3つの波形を生成するた
め、アドレスを3つ出力しなければならない。したがっ
て、アドレス信号ADはキーコードの時分割タイミング
(16の発音チャンネル毎のタイミング)を更に3分割
してL,R,ffそれぞれに対して出力されている。即
ち一つのキーコードに対して3つのアドレスが時分割で
出力される。またダンパーペダルの踏み込みに応じて
L,R,ffの各系列間のデチューンを行うため、L,
Rチャンネルのピッチをダンパーペダルの踏み込み量に
応じて高くまたは低くずらすような構成になっている。
また、前述のようにデチューン量は、設定された音色に
応じて変わるようになっている。具体的な回路構成は図
2に示すようなデチューンテーブルを用いる方式でもよ
く、また実公昭63-6796 号公報に示されるようなアドレ
ス信号ADの歩進速度を各系列毎に微妙にずらす方式で
もよい。このアドレス信号発生回路4にはダンパーペダ
ル5からDP信号が入力されるとともに、押鍵検出発音
割当回路3からキーコードKCおよびキーオン信号KO
Nが入力されている。アドレス信号発生回路4はアドレ
ス信号ADを出力し、このアドレス信号ADは波形メモ
リ6に入力される。波形メモリ6は図2に示す波形メモ
リ155と同様の構成であり、波形選択回路7はバンク
切換信号WSをこの波形メモリ6に入力する回路であ
り、図2に示す波形選択回路156と同様の構成になっ
ている。但し、この波形メモリ6および波形選択回路7
はL,R,ffの3チャンネルの波形に対して時分割で
順次処理する機能を有しており、アドレス信号発生回路
4等と同期してクロック信号に基づいて動作する。乗算
器8は波形のエンベロープを制御する。また、ここでは
各系列の混合度合の制御もエンベロープの振幅という形
で行っている。本実施形態では、メゾフォルテ程度の音
をサンプリングしたL,Rの信号と、フォルテシィッモ
でサンプリングしたfの信号とをタッチに応じてクロス
フェードすることによりタッチ方向の自然なつながりを
実現している。エンベロープ信号発生回路9はキーコー
ドKC,キーオン信号KON,タッチデータTDおよび
ダンパーペダル踏込信号DPに応じて時分割でエンベロ
ープ信号EDを変化させて出力する回路である。アキュ
ムレータ10はエンベロープ処理を施された時分割の楽
音信号EWDをアキュムレートし、時分割状態を解除し
てL信号とR信号とを生成し対応するチャンネルに振り
分ける機能を有している。
【0023】この実施形態の時分割動作状態を図4に示
す。AD信号のL,R,ffの3個のタイミングが1つ
のキーコードに対応している。信号A1は、各時分割チ
ャンネルにおけるL,R系統の波形値とff系統の波形
値を演算(クロスフェード)した時分割チャンネルのス
テレオ信号が得られるタイミングである。このタイミン
グ(A1)が、ADとA1は1キーコードサイクルだけ
づれているのは、L,R,ffの各信号がアキュムレータ
10内に取り込まれなければ計算ができないためであ
る。信号SLとSRはA1のタイミングで得られる全時
分割チャンネルのL,R信号を加算することによって得
ることができる。
【0024】なお、この実施形態ではハードウェアによ
る回路構成を主に説明したが、鍵盤その他からのデータ
の入力および楽音を合成するためのデータの出力までを
CPUが行うソフトウェアによる構成も可能である。ま
たダンパーペダルによって各系列のデチューンを行うの
みでなく、その他の操作子によってデチューンを行うよ
うにしてもよい。さらに、この実施形態ではフォルティ
ッシモ信号はモノラルサンプリングで行ったが、フォル
ティッシモ波形もL,Rそれぞれに独立に持つようにし
てもよい。また、この実施形態では通常の楽音(メゾフ
ォルテ)以外にフォルティッシモ信号をサンプリングし
たが、ピアニッシモ信号をもサンプリングしてタッチの
強弱に応じてクロスフェードをかけるようにしてもよ
い。またこの実施形態ではダンパーペダル5の踏み込み
量に応じてDP信号が0〜7の3ビットの値を有するよ
うに構成したが、デチューン量もこの信号に応じてその
大きさを変化させるようにしてもよい。また、ビブラー
トやトレモロの効果を付加するLFOはL,Rのチャン
ネルのみに付加したが、ffチャンネルにも付加するよ
うにしてもよい。更にこの実施形態ではLFOは常時動
作しており、発音が開始された時のLFOの位相からビ
ブラート,トレモロ等の効果の付加が開始されるように
なっているが、LFOの初期位相を全ての発音チャンネ
ル(発音タイミング)に亘って一定になるようにするこ
とも可能である。
【0025】また、複数の音色を同時発音可能な音源に
対応する場合、特定の音色には、ダンパーペダルによる
効果がかからないような構成にしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上のようにこの発明の電子楽器によれ
ばダンパーペダル等のダンパー操作子を操作することに
よりキーオフ後もピッチのずれた楽音を発音することが
できるため、例えば、自然楽器のピアノのダンパーペダ
ルを踏み込んだときのような広がりのある独特の響きを
シミュレーションすることができる。また、設定された
音色に応じてデチューン量を変えているため、例えば、
グランドピアノの共鳴とアップライトピアノの共鳴をそ
れぞれ模倣出来るなど、自然楽器の共鳴をより忠実に再
現出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
図1はこの発明の実施形態である電子鍵盤楽器のブッロ
ク図である。図2は同電子鍵盤楽器の楽音合成回路のブ
ロック図である。図3はこの発明の他の実施形態ある電
子鍵盤楽器のブロック図である。図4は同他の実施形態
である電子鍵盤楽器の時分割タイミングを示すタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
5−ダンパーペダル、 15(15L, 15R,15f)−楽音合成回路 152−デチューンテーブル。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音の発生および発生停止を指示する楽
    音発生指示手段と、 前記楽音発生指示手段の指示に従って楽音を発生する楽
    音発生手段と、 踏み込み可能であって、踏み込まれている間に前記楽音
    発生指示手段から発生停止が指示されたときは発生して
    いる楽音の発音を維持し、踏み込み解除されたときにそ
    の発音を消音するダンパ操作子と、 を具えた電子楽器において、 前記楽音発生手段が発生する楽音の音色を選択する音色
    選択手段と、 前記楽音発生手段は、前記音色選択手段で選択された音
    色の楽音を発生し、前記ダンパ操作子が操作されたとき
    発生する楽音のピッチを該楽音の音色に対応する量だけ
    変更するピッチ制御手段を有することを特徴とする電子
    楽器。
  2. 【請求項2】 前記楽音発生手段は、複数系列の楽音を
    発生し、前記ピッチ制御手段は、各系列の楽音のピッチ
    を変更することを特徴とする請求項1記載の電子楽器。
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