JP2729232B2 - 構造物の振動抑制装置 - Google Patents

構造物の振動抑制装置

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、地震や風等によって構造物に引き起こさ
れる振動を抑制するようにした構造物の振動抑制装置に
係り、特に、貯水タンクとしての機能を兼備した構造物
の振動抑制装置に関するものである。
「従来の技術及びその課題」 近年の建築・土木構造物は、高強度材料の開発、工作
技術の進歩、並びに電算機による構造解析技術の発展等
の要因により、大型化、形式の多様化、軽量化が為され
ると共に、外力に対してフレキシビリティに富んだ構造
となっている。そして、このように軽量で柔軟な構造物
においては、その固有振動数が低く、内部の振動減衰も
小さくなる傾向があるため、地震や風等の外力の影響に
より予期し得ない種々の振動が発生する可能性がある。
特に、前述の如く、構造物の大型化に伴って、外力によ
って励起される振動の振幅も大きくなるため、この振動
が構造物内部に居住する人間に不必要な不安感を与える
と共に、構造物の躯体に許容範囲以上の応力を付与する
恐れすらあった。
そこで、本願発明者は、特願昭60−241045号明細書に
おいて、構造物の所定の位置に、この構造物の固有の振
動周期と同一の周期で、しかも所要の位相差を伴って振
動する液体を貯留するタンクを設け、この液体の振動に
よって前記構造物の振動を抑制することのできる振動抑
制装置を提案し、前述の問題を解決している。
ところで、このような振動抑制装置は建築物等の屋上
部に設置されるのが最も効果的であると言われるが、建
築物等の屋上部には、飲料水、防火用水等が貯留される
貯水タンクが通常設置されており、従って、振動抑制装
置と貯水タンクとを兼備したような装置があれば、スペ
ース節約等の面から見て大変好ましいのは言うまでもな
い。
この発明は、前記事情に鑑み、先に本願発明者が提案
した振動抑制装置を発展させてなされたもので、貯水タ
ンクの機能をも兼備したような振動抑制装置の提供を目
的としている。
「課題を解決するための手段」 そこでこの発明は、構造物の所定の位置にタンクを設
けると共に、このタンクの内部に液体を貯留し、かつ、
このタンクに、前記構造物が固有振動周期とそれぞれ同
一の振動周期で、かつ、これら構造物の固有振動とそれ
ぞれ所要の位相差を伴って振動するように前記液体を区
切る仕切部材を、昇降装置を介してこの液体に対して出
入自在に設けて、前記液体内に一定の深さを保って没入
させる構成となっている構造物の振動抑制装置を構成し
て、前記課題を解決している。
「実施例」 以下、この発明の実施例について図面を参照して説明
する。
第1図ないし第3図はこの発明の第1実施例である振
動抑制装置を示す図である。図中、符号1は振動抑制装
置であり、この振動抑制装置1は、風によって引き起こ
される振動に対しても最も効果があるとされる高層建築
物(構造物)2の屋上に設置されている。
この振動抑制装置1は、ゴム等の弾性体と鋼板との積
層構造からなる支持台3と、この支持台3上に載置され
たタンク4と、このタンク4内に貯留された飲料水5と
から概略構成されている。
前記タンク4は、建築物2の飲料水5を貯留するため
の角筒状の貯水タンクであり、その上端が開放された構
造となっている。また、符号6はタンク4上部に連結さ
れた給水管、符号7はタンク4下部に連結された出水管
である。
また、タンク4上方には、その上端開口部を覆う形状
の蓋体8が配置されている。この蓋体8の下面には、前
記タンク4内部に没入される大きさに形成された平面視
正方形格子状の仕切部材9が突設されている。この仕切
部材9の各格子間の間隔は、第2図に示すようにそれぞ
れaとされ、従って、この仕切部材9がタンク4内に没
入された状態で、第1図に示すように、タンク4内の上
部はそれぞれ内径aの平面視正方形状の室10、10、…に
区分される。
前記蓋体8は、タンク4上方に設置された滑車11を介
してワイヤ12により上方から吊持され、このワイヤ12
は、更に滑車13を介して建築物2屋上に設置されたウイ
ンチ(昇降装置)14に連結されている。よって、ウイン
チ14によるワイヤ12の繰出、巻取によって、蓋体8はタ
ンク4(内の飲料水5)に対して出入自在に設けられて
いることになる。また、符号15はタンク4内面に配設さ
れた水位検知センサである。なお、この振動抑制装置1
には図示されない制御装置が付設されている。この制御
装置には、前記水位検知センサ15、15、…が接続され、
制御装置は、これらセンサの検出信号に基づいて前記ウ
インチ14のワイヤ12繰出、巻取を制御する機能を有して
いる。
なお、前記タンク4及び仕切部材9は、長期使用にお
いても腐蝕されない材質(例えばプラスチック製)で形
成されることが好ましい。しかしながら、これらタンク
4、仕切部材9の材質は、施工条件等により適宜決定さ
れれば良く、前述の材質に限定されることはない。
次に、以上のような構成を有する振動抑制装置1の作
用について説明する。
前記水位検知センサ15は、その時点におけるタンク4
内の飲料水5の水位を検知して、これを制御装置に送出
する。前記制御装置は、水位検知センサ15の信号に基づ
いてウインチ14の作動を命令し、ウインチ14はこれに基
づいてワイヤ12を繰り出す。これにより、蓋体8は徐々
に下降されて、その下面に突設された仕切部材9はその
下端からタンク4内部の飲料水5内に没入される。そし
て、制御載置は、前記水位検知センサ15により飲料水5
の水位を検知しつつ、この仕切部材9の下端部が深さH
だけ没入された状態でウインチ14に対して作動停止を命
令し、ウインチ14はこれに基づいてワイヤ12繰出を停止
する。
仕切部材9が没入される深さHは、この仕切部材9に
より区分された室10、10、…内にある飲料水5の振動周
期が前記建築物2の固有振動周期と同一となるような深
さである。このようにして仕切部材9が所定深さHだけ
飲料水5内に没入されることで、飲料水5上部が区切ら
れると、前記建築物2に風や地震等の外力が作用する
と、前記仕切部材9で区切られた飲料水5がそれぞれ建
築物2の固有振動周期と同一の周期で、しかも所要の位
相差を伴って振動することで、この建築物2の振動が有
効に減衰される。
そして、建築物2内の必要に応じてタンク4内の飲料
水5が適宜出水管7から出水され、あるいは一定割合で
給水管6からタンク4内に飲料水5が給水されること
で、タンク4内の飲料水5の水位が変動すると、この変
動を前記水位検知センサ15が検知し、この検知信号に基
づいて制御装置が仕切部材9の没入深さを一定値Hと為
すようにウインチ14に作動を命令する。これにより、水
位に変動があっても常時一定の振動抑制効果を得ること
ができる。
なお、前記仕切部材9で区切られる室10、10、…内の
飲料水5の総質量は建築物2の質量の1〜50〜1/100程
度であることが好ましい。すなわち、1/100以下である
と建築物2に対して十分な制振効果が得られず、また1/
50以上であると飲料水5の質量が建築物2の構造設計上
に与える影響が大きくなり、再度建築物の構造設計を行
う必要が生ずるからである。
次に、仕切部材9の格子間距離a及び没入深さHの決
定方法について以下に説明する。
前記建築物2と振動抑制装置1とを含む振動系は、第
4図に示すような振動モデルに近似、簡略化することが
できる。この振動モデルは、ばね定数K0のばね21A及び
減衰率h0のダッシュポット23Aを介して、質量M0の物体2
2Aが支持されてなる振動系A(建築物2の振動モデル)
と、ばね定数K1のばね21B及び減衰率h1のダッシュポッ
ト23Bを介して、質量M1の物体22Bが支持されてなる振動
系B(室10内の飲料水5の振動モデル)とが直列に接続
されたようなモデルである。
そして、このような振動モデルにおいて、物体22Aに
加わる地震や風等の外力によって振動系Aが振動を開始
すると、振動系Bは1/4周期の位相遅れをもって振動を
開始するから、これら振動系A・Bの振動周期を一致さ
せることにより、振動系Aの振動を抑制することができ
る。
ここで、物体22Bは、物体22Aの約2%程度の質量であ
るので、前記建築物2の固有振動周期T0は、構造設計上
の見地から定められた質量M0及びばね定数K0によりほぼ
一義的に決定される。したがって、前記振動抑制装置1
の振動周期、すなわち各々の室10内にある飲料水5の振
動周期T1が建築物2の固有振動周期T0に一致するよう
に、この室10の寸法、容量及び飲料水5の貯留量を設定
すれば良い。この、室10内に貯留された飲料水5の挙動
は、次のようにして解析できる。
スロッシングの第j次の固有振動周期Tjと第j次の固
有円振動数ωとの関係は、次式で表される。
Tj=2π/ω ……(1) そして、前記(1)式において、Hを飲料水5の貯留
深さ、gを重力加速度とすると、前記ωは次式で与え
られる量である。
さらに、前記(2)式におけるkjは、室10の幅をaと
すれば、次式で与えられる。
kj=(2j−1)π/a ……(3) 従って、以上示した(1)〜(3)式からスロッシン
グに固有振動周期Tjを求めることができる。特に、前述
した振動抑制のためには、第1次のスロッシングにおけ
る固有振動周期Tを用いれば良い。これは次式で表され
る。
以上説明したように、この実施例の振動抑制装置1に
よれば、地震や風等の外力によって建築物2に励起され
る振動を抑制することができる。特に、この実施例の振
動抑制装置1では、仕切部材9を飲料水5に対して出入
自在に設け、かつ、制御装置によりこの仕切部材9の飲
料水5への没入深さを一定値Hとするように制御してい
るので、タンク4の飲料水5の水位が変動しても常時一
定の振動抑制効果を得ることができる。また、建築物2
に対して振動抑制を行っている飲料水5は仕切部材9で
区切られた室10、10、…内の飲料水5、すなわちタンク
4上部に位置する飲料水5のみであるので、タンク4下
部に位置する飲料水5には何等影響がない。従って、こ
の実施例によれば、貯水タンクの機能をも兼備した振動
抑制装置1を実現することが可能となる。
「発明の変形実施例」 この発明の構造物の振動抑制装置は、その細部が前記
実施例に限定されず、種々の変形例が可能である。以
下、図面を参照してこの発明の変形実施例について説明
する。
第5図は、この発明の第2実施例である構造物の振動
抑制装置を示す図である。なお、以下の説明において、
前記第1実施例と同一の構成要素については同一の符号
を付し、その説明を省略する。この実施例においては、
振動抑制装置1の蓋体8下面に突設された仕切部材9
が、第5図に示すように円筒状の部材が平面的に列設さ
れて構成されている。
従って、この実施例でも前記第1実施例と同様に、建
築物2の振動が仕切部材9により区切られた室10、10、
…内の飲料水5によりそれぞれ有効に減衰され、効果的
な振動抑制効果を得ることができる。すなわち、タンク
4の形状、設置個数、及び仕切部材9の形状、設置個数
は任意であり、建築物2の形状や振動性状等を考慮して
適宜決定されれば良い。
同様に、前記第1、第2実施例においては、制御装置
によりタンク4内の飲料水5の水位に合わせて常時仕切
部材9の没入深さHを制御していたが、例えば地上に振
動センサを設置して、この振動センサにより地上に大振
動が生起された時のみ仕切部材9を飲料水5内に没入さ
せるように制御しても良いことは言うまでもない。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、この発明によれば、構造
物の所定の位置にタンクを設けると共に、このタンクの
内部に液体を貯留し、かつ、このタンクに、前記構造物
の固有振動周期とそれぞれ同一の振動周期で、かつ、こ
れら構造物の固有振動とそれぞれ所要の位相差を伴って
振動するように前記液体を区切る仕切部材を、昇降装置
を介してこの液体に対して出入自在に設けて、前記液体
内に一定の深さを保って没入させる構成となっている構
造物の振動抑制装置を構成したので、タンクの液体の液
位が変動しても常時一定の振動抑制効果を得ることがで
きる。従って、この発明によれば、貯水タンクの機能を
も兼備した構造物の振動抑制装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの発明の第1実施例である構造
物の振動抑制装置を示す図であって、第1図は平面図、
第2図は第1図のII−II′線に沿う矢視断面図、第3図
は建築物の屋上に設置された状態を示す概略図、第4図
は構造物及び振動抑制装置の振動モデルを示す概略図、
第5図はこの発明の第2実施例である構造物の振動抑制
装置を示す平面図である。 1……振動抑制装置、2……建築物(構造物)、4……
タンク、5……飲料水(液体)、9……仕切部材、14…
…ウインチ(昇降装置)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造物の所定の位置にタンクが設けられて
    いると共に、このタンクの内部には液体が貯留され、か
    つ、このタンクには、前記構造物の固有振動周期とそれ
    ぞれ同一の振動周期で、かつ、これら構造物の固有振動
    とそれぞれ所要の位相差を伴って振動するように前記液
    体を区切る仕切部材が、昇降装置を介してこの液体に対
    して出入り自在に設けられて、前記液体内に一定の深さ
    を保って没入される構成とされていることを特徴とする
    構造物の振動抑制装置。
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