JPH0625527Y2 - 住宅の防震構造 - Google Patents

住宅の防震構造

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JPH0625527Y2
JPH0625527Y2 JP1987136953U JP13695387U JPH0625527Y2 JP H0625527 Y2 JPH0625527 Y2 JP H0625527Y2 JP 1987136953 U JP1987136953 U JP 1987136953U JP 13695387 U JP13695387 U JP 13695387U JP H0625527 Y2 JPH0625527 Y2 JP H0625527Y2
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JP
Japan
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house
ceiling
vibration
container
floor
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JP1987136953U
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JPS6443105U (ja
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崇 七海
俊次 平田
輝興 大嶋
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、住宅の防震構造に係り、特に、天井の震動を
防止するために利用できるものである。
〔従来の技術〕
住宅には、クーラー、冷蔵庫等の生活用品からの震動
や、室内での歩行、物の倒れ等の生活騒音に基づく震
動、さらには自動車、電車等の外部騒音に基づく震動
や、風、地震等の自然現象による震動がある。
第6図、第7図は従来における住宅の防震手段を示す。
第6図では、床50の根太51にゴム等の弾性部材52
を設け、この弾性部材52に石膏ボード等の重量部材5
3を根太51に対し自由状態で載せ、床50の震動を弾
性部材52と重量部材53とで減少するようにしてい
る。第7図では、床54と下部の根太55との間にゴム
板56を介入し、床54の震動をこのゴム板56やグラ
スウール57で減少するようにしている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
以上の従来技術では、住宅の床、壁等の構成体を伝達す
る震動エネルギーを減少できる大きさは10dB程度であ
った。
近年、ますます住宅の住み心地の快適さが要求されるよ
うになっており、この快適さの1つとしての震動を低減
することが求められ、従来技術では必ずしも満足できる
結果を得られなかった。
また、前記従来技術は床の震動を低減するためのもので
あり、吊木等の吊下部材で吊り下げ支持された天井には
必ずしもそのまま適用できるものとはなっていない。さ
らに、天井は大きなスパン、面積を有し、このため住宅
の住み心地に大きく関係する低周波数の震動を生じやす
く、住宅の住み心地を高めるためにはこのような震動を
防止することが求められる。
本考案の目的は、従来よりも震動を大きく減少でき、天
井の低周波数の震動を有効に低減できて住宅の住み心地
を向上させることができる住宅の防震構造を提供すると
ころにある。
〔問題点を解決するための手段〕
このため本考案に係る住宅の防震構造は、天井が吊木等
の吊下部材で吊下支持された住宅において、皿状の受け
部材を前記吊下部材に固定するとともに、この受け部材
に、前記吊下部材の周囲を囲む円環状であって液体が収
納された容器を載置したことを特徴とするものである。
〔作用〕
天井に震動が伝達されると容器に入れた液体は液面面
積、深さ等と関係した周波数で揺れ、この液体の揺れに
よって天井の震動は小さくなり、伝達される震動エネル
ギーを最大30dB近くまで低減できる。特に、この防震
対策によると、120Hz位までの低周波数の震動に対し
て有効となり、従って住宅の住み心地は良好となる。
また、液体を入れた容器は天井の吊下部材に固定された
受け部材に載置されているため、吊下部材は容器を天井
裏に配置するための容器保持部材ともなっており、吊下
部材の兼用化によって容器を配置するための構造を簡単
化でき、また、容器は吊下部材の周囲を囲む円環状にな
っているため、容器を大容量化することも可能である。
〔実施例〕
第1図は本考案の実施例が適用される住宅1を示し、こ
の住宅1は量産される住宅であって、予め工場でユニッ
ト化されて製造されるパネルを建設現場において組み合
わせることにより床2,3や壁4,5,6が構成され
る。これら2〜6および天井7は住宅1の構成体8とな
っており、この構成体8について固有振動数等の震動に
関するデータをモーダル解析により集める。このモーダ
ル解析は次の通り行われる。
工場において試験的に1戸の住宅1を建て、第2図で示
すこの住宅1の前記構成体8を第3図の通り碁盤の升目
状に区画し、それぞれの交点9にセンサーを設置する。
次いで、床に粘土塊等の重量物を落し、そのときに生ず
る構成体8の振動数、振幅等をセンサーにより検出し、
構成体8の震動に関するデータを集める。
このデータを整理することによってそれぞれの住宅1に
ついて同じとなっている構成体8の震動状態すなわち震
動モードが判明し、固有振動数等の他、第1図の通り、
震動モードの腹10、節11の位置が判明する。
第4図、第5図は第1図で示した前記天井7の具体的構
造を示す。天井7は複数の天井板12からなるさお縁天
井であり、天井7は吊下部材である複数の吊木13によ
り梁14に吊り下げ支持される。吊木13の中の所定の
吊木13Aには受け部材15が固定され、この受け部材
15に水16を入れた容器17を載せる。本実施例では
第5図の通り受け部材15は皿状であって容器17は吊
木13Aの周囲を囲む円環状となっている。容器17に
入れる水16は前記モーダル解析の結果に基づいて天井
7と合った共振周波数を有するものとする。この共振周
波数は水16の水面面積、深さ等の設定、換言すると容
器17の直径、高さ等の設定により得られる。また、容
器17を配置する吊木13Aは第1図で示した震動モー
ドの腹10と対応する位置に設けられているものとす
る。
これにより、住宅1が建設された後、天井7に震動が伝
達され、天井7が震動したとき、水16に共振による揺
れが生じて震動エネルギーは吸収され、天井7の震動は
水16の吸震作用により低減されることになり、震動エ
ネルギーを最大30dB近くまで減少できる。特に、水1
6による震動の低減は住宅1の住み心地に大きく影響す
る120Hz位迄の低周波数の震動において有効に実現さ
れ、住宅1の住み心地は良好となる。
また、容器17は天井7を吊り下げ支持するための吊木
13Aに設けられているため、容器17の天井裏への配
置は吊木13Aを利用して行われ、吊木13Aが容器1
7を保持するための部材を兼ねることにより、簡単な構
造によって容器17の配置を行なえるようになり、この
ため低コスト化を達成できる。また、容器17は吊木1
3Aの周囲を囲む円環状となっているため、大容量の容
器でも吊木13Aに保持させて天井裏に配置できる。
なお、水16の固有振動数が天井7の固有振動数から外
れたものであっても、また容器17の配置位置が振幅の
最も大きい腹10からずれていても、震動の低減はある
程度有効に達成される。
また、以上の天井7は第1図の通り2階の天井であった
が、以上の実施例は1階の天井にも勿論適用できる。こ
のように1階の天井に適用した場合には、2階の床から
の上下震動が1階の天井に伝達しないように梁14に2
階の床の根太を載せない構造としてもよい。
なお、前記実施例では住宅は量産されるものとなってい
たが、本考案は注文住宅のように1戸だけ建てられる住
宅にも適用できる。また、天井の構造は前記各実施例の
ものに限定されるものではなく、本考案は天井が吊下部
材で吊り下げ支持されている住宅であれば全ての住宅に
適用できる。さらに、前記実施例では水により震動を低
減するようにしていたが、これ以外の液体を使用しても
よい。しかし、水のように粘性の小さな液体を使用すれ
ば良好な吸震特性を得られ、また水を使用すればコスト
および取り扱いの点で有利となる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、従来よりも住宅の震動を大きく減少で
きるとともに、住宅の住み心地に大きく関係する天井の
低周波数の震動を低減できるため住宅の住み心地を良好
にすることができ、また天井を吊り下げ支持する吊木等
の吊下部材に液体を入れた容器を保持させたため、吊下
部材の兼用化により構造の簡単化、低コスト化を達成で
きるようになり、さらに、容器は吊下部材の周囲を囲む
円環状になっているため、容器を大容量化することも可
能になり、震動を有効に低減化できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の実施例が適用される住宅の断面図、第
2図は震動のモーダル解析が行われる住宅の透視斜視
図、第3図はモーダル解析を行うときにセンサーを設置
する位置を示す住宅の透視斜視図、第4図は実施例を示
す縦断面図、第5図は第4図の一部断面の斜視図、第6
図および第7図は従来技術を示す縦断面図である。 1…住宅、2,3…床、4,5,6…壁、7…天井、1
0…震動モードの腹、11…震動モードの節、12…天
井板、13…吊木、14…梁、15…受け部材、16…
液体である水、17…容器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井が吊木等の吊下部材で吊り下げ支持さ
    れた住宅において、前記吊下部材に皿状の受け部材を固
    定し、この受け部材に、前記吊下部材の周囲を囲む円環
    状であって液体が収納された容器を載置したことを特徴
    とする住宅の防震構造。
JP1987136953U 1987-09-07 1987-09-07 住宅の防震構造 Expired - Lifetime JPH0625527Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987136953U JPH0625527Y2 (ja) 1987-09-07 1987-09-07 住宅の防震構造

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JP1987136953U JPH0625527Y2 (ja) 1987-09-07 1987-09-07 住宅の防震構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6443105U JPS6443105U (ja) 1989-03-15
JPH0625527Y2 true JPH0625527Y2 (ja) 1994-07-06

Family

ID=31397944

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987136953U Expired - Lifetime JPH0625527Y2 (ja) 1987-09-07 1987-09-07 住宅の防震構造

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5549370U (ja) * 1978-09-28 1980-03-31
JPS61120816U (ja) * 1985-01-14 1986-07-30

Also Published As

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JPS6443105U (ja) 1989-03-15

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