JPH0810706Y2 - 除振装置 - Google Patents

除振装置

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JPH0810706Y2
JPH0810706Y2 JP1987154045U JP15404587U JPH0810706Y2 JP H0810706 Y2 JPH0810706 Y2 JP H0810706Y2 JP 1987154045 U JP1987154045 U JP 1987154045U JP 15404587 U JP15404587 U JP 15404587U JP H0810706 Y2 JPH0810706 Y2 JP H0810706Y2
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JP
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vibration
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seismic isolation
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JP1987154045U
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一弥 清水
博司 山下
桂一 高山
宏幸 田中
仁 前川
誠志 小関
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、一般に、防振装置に関し、特に例えば、免
震構造物(即ち、免震構法により地震対策構造物として
建築された建造物、以下同じ)の床面上に設置される防
振装置として好適に適用され得る防振装置に関する。
従来の技術 周知のように、除振装置は、例えば精密加工に用いら
れる機器類のように、その用途からして振動を極端に嫌
らう機器類を、これら機器類が設置されている作業所の
床面に生じた振動の影響を受けないようにするために創
案されたものであり、前記除振装置は、主として、作業
所の床面上に設置される除振機構と、除振機構によって
支持されるようになっている定盤とから構成されてい
る。前述した除振機構としては、例えば空気ばねのごと
きが採用されており、又、前記定盤上には、精密機器類
が載置されるようになっている。上述したごとき構成の
除振装置を、一般的な工場や作業所等の床面上に設置し
て定盤上に精密機器を載置した場合には、前記工場や作
業所等を支持している地盤が特殊なものでない限り、前
記地盤に生じた上下方向の振動の振幅と水平方向の振動
の振幅との間にあまり大きな差異はなく、又その周波数
も3Hz前後の領域が卓越していることが多いので、前記
除振装置によって略完全に除振することができる。
考案が解決しようとする問題点 ところで、近年、地震対策の一環として建造物を所謂
免震構造とする技術(免震構法)が開発されてきてお
り、特に大規模な総合病院や原子力研究所のごとき特殊
な用途に供される建造物に、上記技術が採用されるよう
になってきている。第3図は、上述した免震構法を採用
した地震対策構造物(即ち免震構造物)を示したもの
で、該免震構造物の概要は、図示のごとく、地盤1に基
礎(図示しない)を形成して該基礎の上に複数個の免震
機構3を配設するとともに、前記複数個の免震機構3の
上に建造物5が設置された構成となっている。前記複数
個の免震機構3には、例えば積層ゴムが採用されてお
り、該積層ゴムは、直径が50cmで高さが30〜50cm位の大
きさの円柱形状を呈するように形成されている。そし
て、前記複数個の積層ゴムは、各々の積層ゴムの中心か
ら中心までの距離が略1mとなるように略等間隔で前記基
礎の上に配設されているものである。一方、前述した複
数個の免震機構3によって支持されている建造物5は、
前記地盤1が振動した場合に、地盤1の上下方向の振動
成分の振幅と略同一の大きさの振幅を持って上下方向に
振動するようになっている。
しかしながら、前記建造物5の水平方向の振動の周波
数が1Hz前後と極めて低い領域に設定されているのみな
らず、前記地盤1が、例えば第3図にて図示するよう
に、水平方向にA1の大きさの振幅を持って振動した場合
には、前記建造物5の床面は、水平方向にAzの大きさの
振幅を持って常時振動するようになっており、Azの値は
A1の値の数倍から10倍以上の大きさとなってしまう。そ
のため、このような免震構造物の床面上に、前述したご
とき構成の従来の除振装置を設置したのでは、前記床面
上に生じた極めて低周波の水平方向の振動成分を除振す
ることができず、しかも、前記除振装置を使用すること
により、精密機器類に対し却って振動障害を増大せしめ
てしまうおそれがあった。
目的 従って本考案は、上記に鑑みて創案されたものであっ
て、その目的は、免震構造物のごとき1Hz前後の極めて
低い周波数で且つ地盤における水平方向の振動成分の振
幅よりも数倍から10倍以上の振幅で常時振動するように
なっている建造物の床面上に設置しても、充分な除振が
可能な除振装置を提供することである。
問題点を解決するための手段 上記目的は、本考案に係る防振装置によって達成され
る。要約すれば、本考案は、免震機構によって支持され
ている免震構造物の床面上に設置される除振機構と、前
記除振機構によって支持される被支持部材とを具備した
除振装置であって、前記被支持部材に、前記免震構造物
の床面に生ずる振幅の水平方向成分を減衰せしめるため
に前記床面の水平方向成分の固有振動数と略一致する水
平方向成分の固有振動数を有した減衰手段を設け、前記
減衰手段は、前記被支持部材に取り付けられたブラケッ
トと、このブラケットに取り付けられ上下方向には充分
な剛性を有するとともに水平方向に充分な弾性を有して
いる積層ゴムと、この積層ゴムによって支持される重錘
とを具備することを特徴とする除振装置である。
実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説明す
る。
第1図は、本考案の一実施例に従う除振装置を示す。
本考案の一実施例に従う除振装置の概要は、第1図を参
照して明らかなように、前記第3図にて図示したごとき
免震構造物の床面7(第1図にて図示)上に設置される
除振機構9と、前記除振機構9によって支持されるよう
になっている被支持部材即ち定盤11とから構成されてい
るものである。前述した除振機構9としては、例えば空
気ばねのごときが採用されており、又、前記定盤11上に
は、精密機器類(図示しない)が載置されるようになっ
ている。
本考案に従えば、前記定盤11に、前記免震構造物5
(第3図にて図示)の床面7に生ずる振動の水平方向の
振動の振幅成分を減衰せしめる減衰手段19が設けられ
る。前述した減衰手段19は、図から明らかなように、前
記定盤11の底面部に取り付けられたブラケット13と、前
記ブラケット13に取り付けられ、上下方向には充分な剛
性を有するとともに水平方向に充分な弾性(柔軟性)を
有している弾性部材15と、前記弾性部材15によって支持
される重錘17とを具備した構成となっている。前記弾性
部材15には、当業者には周知の、複数の剛性板と弾性ゴ
ム板とを交互に積層して構成され、上下方向には十分な
剛性を有し、水平方向には十分な弾性を有する積層ゴム
が採用されており、又、前記重錘17には、単一の重錘で
も或いは複数個の重錘に分割が可能なものでも良く、い
ずれのタイプの重錘を使用しても差支えない。前記重錘
17に、複数個の重錘に分割が可能なものを採用したとき
には、該重錘の使用数量を増減させることによって、前
記減衰手段19全体としての水平方向の固有振動数を可変
せしめ、前記減衰手段19による動吸振作用の周波数を可
変することが可能である。
上述したごとき構成の除振装置によれば、前記減衰手
段19を構成している積層ゴムとされる弾性部材15は、上
下方向に充分な剛性を有しているので、定盤11の上下方
向の振動変位を増大せしめることはない。そのうえ、前
記積層ゴム15は、上記とは逆に水平方向には極めて柔軟
性に富んでいるために、前記減衰手段19の水平方向の固
有振動数を前記床面7の水平方向の固有振動数と一致せ
しめることが可能であり、即ち減衰手段19の動吸振作用
による制振効果によって定盤11の水平方向の振動の振幅
を減少させることができる。なお、上述した実施例で
は、説明の都合上、減衰手段19を、定盤11の底面部に設
けることとしたが、減衰手段19の取付箇所は定盤11の底
面部のみならず、定盤11の側面部や上面部であっても差
支えないのは勿論である。又、定盤11ではなく、定盤11
上に載置されている精密機器類に対して前記減衰手段19
を直接取り付けることとしても良いし、更には、除振機
構9が定盤11を介すことなく直接に精密機器類を支持し
ているような構成の装置においては、精密機器類の底面
部、側面部、或いは上面部のいずれかの部位に対して前
記減衰手段19を設けることとしても良い。
第2図は、本考案の他の実施例に従う除振装置を示し
たもので、本実施例に従う除振装置の減衰手段19は、前
記第1図にて図示したブラケット13と略同一な構成のブ
ラケット13内に容器21を設けて、該容器21内に油のごと
き減衰液23を収容するとともに、前述した積層ゴムとさ
れる弾性部材15及び弾性部材15によって支持されている
重錘17をも収容した構成となっている。減衰手段19を、
上述したごとき構成とした理由は、減衰液23を収容した
容器21内に、弾性部材15と重錘17とを収容することによ
って、減衰手段19にダンピング作用を与え、これにより
減衰手段19の動吸振作用の有効周波数範囲を拡大せんと
するものである。
考案の効果 以上説明したように、本考案の除振装置は、定盤或は
精密機器などとされる被支持部材に減衰手段を設け、こ
の減衰手段に、上下方向には充分な剛性を有するととも
に水平方向に充分な弾性を有している積層ゴムを設ける
構成とされるので、免震構造物のごとき1Hz前後の極め
て低い周波数で且つ地盤における水平方向の振動成分の
振幅よりも数倍から10倍以上の振幅で常時振動するよう
になっている建造物の床面上に設置しても、積層ゴムを
備えた減衰手段の動吸振作用による制振効果によって、
被支持部材の水平方向の振動を充分に防振することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に従う除振装置の構成を示
す全体縦断面図である。 第2図は、本考案の他の実施例に従う除振装置の構成を
示す部分縦断面図である。 第3図は、一般的な免震構造物の構成を示す全体縦断面
図である。 3:免震機構 5:免震構造物 7:床面 9:除振機構 11:定盤 19:減衰手段
フロントページの続き (72)考案者 田中 宏幸 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)考案者 前川 仁 東京都千代田区神田淡路町1‐9 株式会 社昭和サイエンス内 (72)考案者 小関 誠志 東京都千代田区神田淡路町1‐9 株式会 社昭和サイエンス内 (56)参考文献 特開 昭62−159824(JP,A)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】免震機構によって支持されている免震構造
    物の床面上に設置される除振機構と、前記除振機構によ
    って支持される被支持部材とを具備した除振装置であっ
    て、前記被支持部材に、前記免震構造物の床面に生ずる
    振幅の水平方向成分を減衰せしめるために前記床面の水
    平方向成分の固有振動数と略一致する水平方向成分の固
    有振動数を有した減衰手段を設け、前記減衰手段は、前
    記被支持部材に取り付けられたブラケットと、このブラ
    ケットに取り付けられ上下方向には充分な剛性を有する
    とともに水平方向に充分な弾性を有している積層ゴム
    と、この積層ゴムによって支持される重錘とを具備する
    ことを特徴とする除振装置。
  2. 【請求項2】前記被支持部材は、定盤であることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の除振装置。
  3. 【請求項3】前記減衰手段は、前記ブラケットに取り付
    けられた減衰液を収容している容器を備え、前記重錘を
    支持した積層ゴムは、この容器内に収容されることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項に記
    載の除振装置。
  4. 【請求項4】前記重錘は、複数個に分割可能に構成され
    ていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項、第2項又は第3項記載の除振装置。
JP1987154045U 1987-10-09 1987-10-09 除振装置 Expired - Lifetime JPH0810706Y2 (ja)

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JP1987154045U JPH0810706Y2 (ja) 1987-10-09 1987-10-09 除振装置

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JPH0161364U JPH0161364U (ja) 1989-04-19
JPH0810706Y2 true JPH0810706Y2 (ja) 1996-03-29

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62159824A (ja) * 1985-12-28 1987-07-15 Bridgestone Corp 免震除振支持装置

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JPH0161364U (ja) 1989-04-19

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