JP2727656B2 - 電機子コイルの装填方法 - Google Patents

電機子コイルの装填方法

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は電機子コイルの装填方法に関し、詳しくは電
機子コイルを電機子コアのスロット内に挿入し、スロッ
トよりわずかに幅の狭い押圧板により押圧することによ
り電機子をスロット内に装填する方法に関する。
[従来の技術] 従来の電機子コイルの装填方法としては、例えば特公
昭58−33786号公報に記載された方法がある。この従来
の電機子コイルの装填方法は、第6図に示すように、電
機子コイルP1を電機子コアP3にスロットP5内に挿入し、
これをスロットP5より幅が狭い一枚板からなる押圧板P7
を用いて押圧し、装填する方法である。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述した従来の装填方法においては、
押圧板P7として一枚板を用い電機子コイルを押圧するた
めに、電機子コアP3の端面P9からスロットP5の外に出て
いる電機子コイルP11については何等処理がなされず、
この部分が電機子コアP3の外周面より外側にはみ出して
しまうという問題があった。従って、電機子コイルの装
填後、このはみ出した電機子コイルP11を電機子コアP3
の外周面より内側に収容する加工処理が必要となるとい
う問題があった。
また、電機子コイルP1の押圧部分と押圧されない部分
との間に条痕P13が残り、場合によっては電機子コイルP
1の被覆が剥がれ、稼動時に電機子コイル同士が短絡し
て、電機子コイルの巻数が実質的に減少したり、接触抵
抗により発熱したりして、電動機の出力損失が発生する
という問題があった。
本発明の電機子コイルの装填方法は上記課題を解決
し、電機子コイルの装填の作業効率の向上および電機子
コイルの理想的な装填を可能とすることを目的とする。
発明の構成 かかる目的を達成する本発明の構成について以下説明
する。
[課題を解決するための手段] 本発明の電機子コイルの装填方法は、 電機子コイルを電機子コアのスロット内に挿入し、該
スロットの幅よりわずかに幅の狭い押圧板にて電機子コ
イルの該スロット内に挿入された部分を押圧することに
より電機子コイルを該スロット内に装填する方法におい
て、 前記押圧板の少なくとも一端に前記スロットの幅より
も広い幅を有する幅広部を設け、前記スロット内に挿入
した電機子コイルを該押圧板で押圧する際、前記幅広部
を前記電機子コア端面より外側に位置し、前記スロット
外の近傍においても押圧して電機子コイルを装填するこ
とを特徴とする。
[作用] 上記構成を有する本発明の電機子コイルの装填方法に
おいては、電機子コイルを電機子コアのスロット内に挿
入し、押圧板で押圧する際、押圧板の少なくとも一端に
設けられた幅広部を電機子コア端面より外側に位置し、
電機子コイルを幅広部を用いてスロット外の近傍におい
ても押圧し装填する。この幅広部のスロット外の押圧に
よって、スロット外の電機子コイルは電機子コアの外周
面より内側に配置される。また、幅広部により押圧され
るスロット外の電機子コイルはスロット間に架橋される
部分であり、たわむことができるから、幅広部の押圧箇
所と押圧されない箇所との境界部分の電機子コイルに大
きな力が作用することはなく、電機子コイルに条痕が残
らず、被覆も損傷を受けない。
また、電機子コイルの内、スロット内に挿入された部
分に対する押圧も、幅広部以外の部分の幅が、スロット
の幅よりもわずかに狭い程度にされているため、押圧に
よる圧力は適度に抑えられる。従ってこの部分にも条痕
が残らず、被覆は損傷しない。そしてこのスロット内
に、複数の電機子コイルが挿入されている場合にも双方
を一度に押圧することができる。
[実施例] 以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにする
ために、以下本発明の電機子コイルの装填方法の好適な
実施例について説明する。第1図ないし第4図の本発明
一実施例としての電機子コイルの装填方法を示す図であ
る。第5図は本実施例の電機子コイルの装填方法で製造
した電機子の側面図である。
本実施例は、第5図に示すように、直流モータの回転
電機子の製造に適用された方法である。電機子は、電機
子コア1に複数設けたスロット3に電機子コイル5を装
填して構成される。
本実施例において使用する押圧板7は、第1図ないし
第3図に示すように、本体部7aと幅広部7bとからなる。
本体部7aは、スロット3の幅D1よりわずかに狭い幅D3を
有し、電機子コア1の軸方向の長さよりわずかに長い長
尺体として構成されている。幅広部7bは、本体部7aの両
端に設けられており、その幅D5は隣接する2個のスロッ
ト3の離間距離と同程度の寸法に構成されている。幅広
部7bの押圧面7cは、第4図(A)に示すように、凹曲面
形状に形成されており、その周囲には面取りが施されて
いる。
こうして構成された押圧板7を用いる実施例の電機子
コイルの装填方法は、第1図に示すように、電機子コイ
ル5を電機子コア1のスロット3内に挿入し、押圧板7
で矢印A方向に押圧する際、両端の幅広部7bを電機子コ
ア1の両端面1aに合わせて押圧板7を位置決めし、本体
部7aをスロット3内に入れ、電機子コイル5をスロット
3内の本体部7aおよびスロット3外の幅広部7bにより押
圧して装填する。スロット外の電機子コイル5bは、幅広
部7bにより隣接するスロットとの間隔のほぼ中間位置に
まで亘って押圧されるから、スロット3内の電機子コイ
ル5aに対してほぼ同じ高さまで押圧され、配置される。
また、幅広部7bが押圧するスロット3外の電機子コイ
ル5bは、2個のスロット3間に架橋される部分であり、
たわむことができるから、幅広部7bの押圧箇所と押圧さ
れなかった箇所との環境部分の電機子コイルに大きな力
が作用することはなく、この部分に条痕が残らず、その
被覆も損傷を受けない。
以上説明したように、本実施例の電機子コイルの装填
方法によれば、幅広部7bを両端に備える押圧板7をスロ
ット3に合わせて位置決めし、電機子コイル5を押圧す
るという極めて簡単な方法によって、スロット3内に電
機子コイル5aを装填できると同時に、スロット3外の電
機子コイル5bをスロット3内の電機子コイル5aに対して
ほぼ同じ高さに確実に配置でき、スロット外の電機子コ
イル5bは電機子コア1の外周面より内側に配置されるか
ら、この種の作業効率の向上を格段に図ることができる
という優れた効果を奏する。
しかも、電機子コイル5に条痕が残らず、その被覆が
剥れることがないという理想的な状態に電機子コイル5
を装填できるという優れた効果を奏する。従って、稼動
時に電機子コイル同士が短絡して、電機子コイルの巻数
が実質的に減少したり、接触抵抗により発熱したりし
て、電機子の出力損失が発生することがなく、電動機の
出力効率の向上を図ることができる。
そして、本体部7aの幅が、スロット3の幅よりもわず
かに狭い程度にされているため、電機子コイル5の、ス
ロット3内に挿入された部分に対する押圧の圧力が適度
に抑えられる。従ってこの部分にも条痕が残らず、被覆
は損傷しない。そして第1図におよび第2図に示したよ
うにスロット3内に、複数の電機子コイル5が挿入され
ている場合にも、本体部7aの幅がスロット3の幅よりも
わずかに狭い程度にされているため、双方を一度に押圧
することができる。
さらに、実施例の押圧板7は、幅広部7bの押圧面7cが
凹曲面形状を有するから、装填時にスロット3外の電機
子コイル5bを若干円弧形状に湾曲させることができ、電
機子コイル5の収納性が良好になると共に、電機子コイ
ル5に押圧力が均一に作用し、電機子コイルを一層よい
状態で装填できるという利点がある。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこ
うした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の
要旨の逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し
得ることは勿論である。例えば、幅広部は押圧板の一端
のみに設けてもよい。幅広部の幅は少なくともスロット
の幅以上であればよい。また、幅広部は実施例のように
本体部7aに対して両側に幅を広げたものでもよいが、本
体部に対して片側にのみ幅を広げたものでもよい。押圧
板により一度に押圧する電機子コイルは一本でも複数で
もよい。押圧板幅広部の押圧面の形状は、第4図(B)
に示す押圧面7dのような平面形状や、中央に平面部を設
け両側に凹曲面を設けたものなど用途に応じた種々の形
状とすることができる。また、電機子コイルを電機子コ
アの外周面より内側に収容することが可能であれば、第
4図(C)および(D)に示すように、幅広部の押圧面
7eは、本体部の押圧面7fから丸み等を付けて逃がしを設
けたものでも良い。なお、本発明は実施例に示す直流モ
ータの回転電機子以外にも、各種モータの回転子あるい
は固定子の電機子や、発電機の電機子等にも適用でき
る。
発明の効果 以上詳述したように、本発明の電機子コイルの装填方
法によれば、少なくとも一端に幅広部を有する押圧板に
より電機子コイルを押圧するという極めて簡単な方法に
より、電機子コイルの装填時に、同時にスロット外の電
機子コイルを電機子コアの外周面より内側に配置でき、
この種の作業効率の向上を格段に図ることができるとい
う優れた効果を奏する。従って、従来なされていた電機
子コア外周面より外側にはみ出した電機子コイルを外周
面より内側に収容する加工処理は全く不要となる。
そして電機子コイルの内、スロット内に挿入された部
分に関しても、幅広部以外の部分が、スロットの幅より
もわずかに幅が狭い程度にされているため、押圧による
圧力は適度に抑えられる。従ってこの部分にも条痕が残
らず、被覆も損傷しない。そしてこのスロット内に、複
数の電機子コイルが挿入されている場合にも、同じ理由
により双方を一度に押圧することができる。
このように、電機子コイルに条痕が残らず、その被覆
が剥れることもないという理想的な状態に電機子コイル
を装填することができるという優れた効果を奏する。従
って、稼動時に電機子コイル同士が短絡し、電機子コイ
ルの巻数が実質的に減少したり、接触抵抗により発熱し
たりして電動機の出力損失が発生することはなく、電動
機の出力効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例としての電機子コイルの装填方
法を示す斜視図、第2図はその側面断面図、第3図はそ
の正面断面図、第4図(A)および(B)はそれぞれ押
圧部材の正面図、第4図(C)は他の押圧部材の正面
図、第4図(D)は側面図、第5図はこの装填方法で製
造した電機子の側面図、第6図は従来の電機子コイルの
装填方法を示す斜視図である。 1……電機子コア、3……スロット 5……電機子コイル 7……押圧板 7b……幅広部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−99950(JP,A) 実開 昭59−92579(JP,U) 実開 昭60−99874(JP,U) 特公 昭58−33786(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電機子コイルを電機子コアのスロット内に
    挿入し、該スロットの幅よりわずかに幅の狭い押圧板に
    て電機子コイルの該スロット内に挿入された部分を押圧
    することにより電機子コイルを該スロット内に装填する
    方法において、 前記押圧板の少なくとも一端に前記スロットの幅よりも
    広い幅を有する幅広部を設け、前記スロット内に挿入し
    た電機子コイルを該押圧板で押圧する際、前記幅広部を
    前記電機子コア端面より外側に位置し、前記スロット外
    の近傍においても押圧して電機子コイルを装填すること
    を特徴とする電機子コイルの装填方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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