JP2726774B2 - 塩素の工業的分離回収方法 - Google Patents

塩素の工業的分離回収方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩素を含む混合ガス、
しかも塩素の濃度が50容量%前後、もしくはそれ以下
の混合ガスより塩素を分離回収する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】塩素を含む混合ガスより塩素を回収する
方法については、すでに様々な方法が提案されている。
【0003】即ち、(1)米国特許第3,972,69
1号は、20〜90容量%塩素、10〜80容量%二酸
化炭素、窒素、酸素および一酸化炭素からなる気体混合
物を4〜8atmの範囲で圧縮した後、全還流方式の精
留塔で冷却液化し、精留塔底部にたまる液体塩素の温度
を調節することにより、液体塩素中に溶存する二酸化炭
素を放散して液体塩素を高純度で回収する方法を述べて
いる。(2)英国特許第1,164,069号は、窒素
を含む非凝縮性ガスと塩素よりなる気体混合物を6〜1
0atmに圧縮した後、2段階の冷却を行い、さらに熱
交換により−120 °F 〜−150 °F に冷却
することにより液体塩素と非凝縮性ガスに分離できるこ
とを示した。(3)米国特許第2,540,905号
は、5〜10重量%の塩素を含む二酸化炭素、一酸化炭
素、水素、窒素および酸素その他のガス成分からなる食
塩電解後の液化残留ガスから塩素を塩素化した溶媒で吸
収し、同時に吸収される二酸化炭素を吸収塔下部の加熱
等により吸収温度より高い温度で放散せしめることによ
って、二酸化炭素を含まない塩素を回収する方法を提案
している。(4)米国特許第2,765,873号は、
30〜50重量%の塩素および空気よりなる含塩素ガス
を2.0 〜14.3atmの加圧下、塔頂の温度が−
22.8〜32.2℃、かつ塔底の温度が塔頂の温度よ
り27.8〜52.8℃高い条件で、溶媒により吸収す
ることにより実質的に非凝縮性ガスを含まない塩素を回
収する方法を得ている。(5)特開平1−212201
号は、塩素を含むガスを圧縮、冷却、して塩素を液化分
離し、残ガスをハロゲン化炭化水素溶剤と接触させて塩
素を吸収させて残ガス中の塩素濃度を1%以下とし、塩
素を吸収した溶剤を蒸留して塩素と溶剤に分離し、塩素
を前記ガス圧縮工程へ戻して塩素回収する方法を提案し
ている。
【0004】これらの方法のうち、(1)および(2)
は元来高濃度塩素ガスを対象とするものであり、対象と
なる含塩素混合ガスを圧縮、冷却して塩素を液化させる
ことにより分離しているが、高純度塩素の回収を主眼と
しているため、塩素から分離された非凝縮性ガスを主と
する廃ガス中には、(1)の方法で5〜9容量%、
(2)の方法でも10容量%以上の塩素が残存してい
る。
【0005】工業的な塩素の回収において、このような
濃度の塩素を含む廃ガスを系外へ放出するには、公害防
止上塩素を除害せねばならず、そのための設備はもちろ
ん、除害に要する薬品の量も膨大となり、さらに塩素の
ロスにもなるので経済的でない。廃ガス中の塩素濃度を
無視できる程度に微量にしようとすれば、圧縮圧力をよ
り高く、冷却液化温度をより低くする必要があり、動力
費、冷凍コストが増大する。しかも、含塩素混合ガスの
高圧への圧縮は設備の安全性から好ましくなく、また冷
却液化温度は(1)でも述べているように、ドライアイ
ス発生による機器の閉塞防止のため二酸化炭素の凝固点
(5.2atmで−56.6℃)以下に下げることは不
可能である。したがって、このような液化法では廃ガス
中に、所定濃度の塩素が残存することが避けられない。
【0006】(3)、(4)および(5)は、ともに溶
媒を利用して吸収放散させることにより塩素を回収する
方法である。これらの方法は廃ガス中の塩素濃度を
(1)または(2)の方法に比較し下げることができる
点優れている。しかし使用される溶媒はハロゲン化炭化
水素であり、特に塩素に対して安定な四塩化炭素が用い
られている。しかし四塩化炭素は近年のフロン問題に関
連して使用禁止の方向にあり、これらの方法は今後実施
することは困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では四塩化
炭素などの有害な溶媒の使用なしにガス中の塩素をほぼ
完全に分離・回収する方法はなかった。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、先に塩素
を圧力スイング吸着法によりガス中から塩素を分離・濃
縮する方法を提案した(特願平2−75500)。この
方法により操作条件を適切に選択するならば、塩素を含
むガスより塩素を回収・濃縮し、その残ガス中の塩素を
実用上ゼロにすることができ、しかも四塩化炭素などの
溶剤をまったく使用しない。しかし、この圧力スイング
吸着法では得られる塩素に富んだガスは高々80容量%
程度で、工業的に用いられるレベルの塩素濃度は97容
量%以上なので、このままでは工業的に使用できるプロ
セスとは言いがたい。そこで発明者らはさらに検討を重
ね、圧力スイング吸着法と塩素液化法を組み合わせるこ
とにより本発明に至った。
【0009】すなわち、塩素を含む混合ガスより塩素を
分離回収する方法において、塩素濃度10〜60容量
%の混合ガスを圧縮、冷却して一部を液化させ、主とし
て非凝縮性ガスよりなる残ガスと主として塩素よりなる
凝縮液とに分け、塩素を凝縮液として系外に取り出し、
未凝縮の塩素を含む前記残ガスを、吸着剤を充填した
圧力スイング吸着装置に導入して塩素を吸着して残ガス
より分離し、濃度1容量%以下の塩素を含む未吸着のガ
スを分離して系外へ放出し、圧力スイング吸着装置に
吸着された塩素に富むガスを吸着圧力より減圧して回収
し、この回収したガスを前記工程の圧縮工程へ戻す、
ことよりなる塩素の工業的分離回収方法であり、また
は、塩素を含む混合ガスより塩素を分離回収する方法に
おいて、塩素濃度10〜60容量%の混合ガスを圧
縮、冷却して一部を液化させ、主として非凝縮性ガスよ
りなる残ガスと主として塩素よりなる凝縮液とに分け、
凝縮液のみ放散塔へ給液して、溶存する塩素以外のガ
ス成分を放散せしめて塩素を分離回収し、放散塔塔頂
より留出する塩素を含む放散ガスと前記工程の残ガス
を合流し、このガスを吸着剤を充填した圧力スイング吸
着装置に導入して塩素を吸着して残ガスより分離し、濃
度1容量%以下の塩素を含む未吸着のガスを分離して系
外へ放出し、圧力スイング吸着装置に吸着された塩素
に富むガスを吸着圧力より減圧して回収し、この回収し
たガスを前記工程の圧縮工程へ戻す、ことよりなる塩
素の工業的分離回収方法である。
【0010】次に、本発明を図面を参照しながら詳しく
説明する。
【0011】図1は本発明を実施する装置の1例であ
る。図において、(3)は圧縮機、(5)は冷却・凝縮
器、(7)は気液セパレータ、(13a13b13
c)は吸着塔、(11)は真空ポンプを示す。
【0012】10〜60容量%の塩素と二酸化炭素およ
び非凝縮性ガスよりなる混合ガス(1)を、真空ポンプ
(11)よりの回収ガス(12)と混合した後、圧縮機
にて所定の圧力に圧縮する。非凝縮性ガスとしては、例
えば窒素、酸素、一酸化炭素等がげられる。圧縮圧力
はゲージ圧で3〜15kg/cm2、好ましくは5〜1
2kg/cm2である。混合ガスを冷却・凝縮器で冷
却、液化する。ここで混合ガスに含まれる塩素の2/3
以上が液化する。冷却液化温度は、−10〜−50℃、
好ましくは−20〜−40℃である。セパレータ(7)
凝縮性ガスを主とする残ガス(9)と塩素を主とす
る凝縮液(8)に分ける。凝縮液(8)は塩素濃度は通
常97容量%程度の液体塩素を得ることができる。
【0013】前記残ガス(9)を圧力スイング吸着装置
の吸着塔(13a,13b,13c)のいずれか1台に
導入する。吸着塔(13a,13b,13c)には後に
述べる塩素とそれ以外のガスとを分離するに最適な吸着
剤を充填しており、この吸着剤に塩素を吸着させ残ガス
(9)より塩素を除去し、濃度1容量%以下の塩素を含
むガス(14)を得る。
【0014】吸着塔(13a,13b,13c)の吸着
操作時の圧力は3から15kg/cm2G 、好ましく
は3から10kg/cm2G がよい。操作温度は0か
ら150℃まで取ることができるが、通常は大気温度で
操作する方が経済的であり特に問題ない。
【0015】吸着塔(13a,13b,13c)に充填
する吸着剤としては、合成および天然ゼオライト、非ゼ
オライト系多孔質酸性酸化物や活性炭および分子ふるい
カーボンのような炭素質吸着剤が使用できる。たとえ
ば、ゼオライトとしては、A型、X型、Y型、L型、Z
SM型、天然モルデナイトなどがあげられるが、好まし
くは、X型、Y型、L型、ZSM型である。
【0016】活性炭は果実殻系・木材系・石炭系・石油
系などが吸着剤として使用できるが、この中でも分子ふ
るいカーボン、ヤシ殻活性炭が好ましい。これらの吸着
剤は酸素、窒素、二酸化炭素、一酸化炭素、アルゴンな
どの無機性ガスに比較し塩素に対して強い親和性を有し
ているので、これらの吸着剤を充填した吸着塔に塩素を
含有するガスを導入すると塩素が他のガスより優先的に
吸着され、吸着塔のガス出側では塩素濃度の低いガスが
得られ、最適な操作条件を選択するならば吸着塔のガス
出側では塩素はほとんど検出されない。
【0017】仮に吸着塔として(13a)を使用してい
るとすると、吸着塔(13a) への塩素の吸着が進み
飽和状態に近づいたところでガス(9)の導入を吸着塔
(13a)より吸着塔(13b)に切り換える。吸着塔
(13a)の操作圧力を降下させ、吸着している塩素お
よびその他のガスを脱着させる。この時の操作圧力は吸
着時の圧力以下とし、必要に応じて真空ポンプ(11)
により大気圧以下にすることも有効であり、脱着時の好
ましい操作圧力は10から400torrである。脱着
圧力は低い方が脱着により得られる塩素に富んだガス
(12)の塩素純度は高いが、使用する真空ポンプ(1
1)が過大になりすぎるので、経済的理由により操作圧
力は決定される。また操作温度は任意であるが、基本的
には吸着時の温度と同じとする方が経済的である。
【0018】この脱着操作により導入ガスよりも塩素濃
度の高いガスを得ることができるとともに、塩素を吸着
した吸着塔(13a)を脱塩素することで再生すること
ができるので、再び次の吸着操作に使用できる。
【0019】吸着塔はたとえば(13b)が吸着操作に
ある時には、(13a)は脱着操作にあり、(13c)
は脱着再生を完了して待機状態であり、(13b)が塩
素により飽和直前となった時に(13b)より(13
c)に切り換える。このような動きを順次行いながら吸
着塔(13a, 13b, 13c)は常に塩素の吸着
と脱着再生を行う。
【0020】吸着塔は塩素が破過する前に上記の切り換
え操作を行うならば、ガス(14)には実際上塩素はゼ
ロとすることができる。
【0021】脱着により得られる塩素に富んだガス(1
2)は操作条件により塩素純度40から90mol%の
範囲にある。ガス(12)をガス(1)と合流させ、再
び圧縮機(3)で昇圧し、最終的に塩素を液体塩素
(8)として回収する。
【0022】図1に示す例のように、液体塩素に精製操
作を特に加えない場合には、得られる液体塩素は97v
ol%程度である。もし、さらに高純度の塩素が必要な
場合にはセパレータ(7)で得られる液体塩素(8)を
ストリッピングして精製すればよい。その一例を図2に
示す。
【0023】図2には、図1にストリッパー(15)を
追加設置している。図1の例と同様にして液化した液体
塩素(8)をストリッパー(15)の塔頂に供給し、ス
トリッパー(15)の塔底にはリボイラー(16)を備
えており、リボイラー(16)にて熱を加え溶存してい
る塩素以外の成分を放散させ、塔底より高純度の液体塩
素(17)を得ることができる。放散されたストリッパ
ー(15)の塔頂より得られる塩素を含むガス(18)
はガス(9)と混合し、吸着塔(13a,13b,13
c) へ導入する。
【0024】以下、図1の例で説明したように、圧力ス
イング吸着法により塩素を分離・回収し、ガス(14)
は系外へ、塩素に富むガス(12)は再び圧縮され、最
終的に塩素は液体塩素(17)として回収される。
【0025】
【作用および効果】本発明方法によれば、塩素を含む混
合ガスより塩素を高収率、かつ、高純度で分離回収でき
る他、従来法で使用していた四塩化炭素などの有害な溶
媒を使用しない特徴を有しているのでその工業的な塩素
の分離回収方法としての効果は非常に大きい。
【0026】
【実施例】以下、実施例にて本発明を詳しく説明する。
【0027】実施例1 本実施例に使用した装置のフローシートを図1に示す。
【0028】この装置に塩素43.2容量%、酸素3
5.6容量%、窒素9.1容量%、二酸化炭素12.1
容量%よりなる混合ガス(1)20.7Nm3/hを送
り、真空ポンプ(11)からのガス(12)3.3Nm
3/hと混合して圧縮機(3)で圧力を7kg/cm2
まで昇圧し、冷却・凝縮器(5)で−24℃に冷却し、
セパレータ(7)に供給した。セパレータ(7)の下部
から純度97.6容量%の液体塩素を28.3kg/h
を得、上部より塩素17.8容量%、酸素51.4容量
%、窒素13.4容量%、二酸化炭素17.5容量%の
未凝縮ガス(9)を得た。
【0029】直径約0.3m、高さ約2mの吸着塔3台
(13a,13b,13c)に合成Y型ゼオライト(東
洋シーシーアイより購入)各90kgを充填し、前もっ
て真空下に窒素を通気して乾燥を行った。この吸着塔の
内1台(13a)に前記未凝縮ガス(9)を10分間通
気した。この間吸着塔(13a)の塔頂から得られるガ
ス(14)には塩素は100ppm以下であった。10
分間通気したのちに次の吸着塔(13b)に切り換え、
吸着塔(13a)を真空ポンプ(11)で20torr
まで減圧し、10分間排気した。この時得られたガス
(12)の塩素濃度は81.0vol%であった。10
分間排気したのちに吸着塔(13a)は再び圧縮ガスを
吸着すべく待機状態とした。この吸着操作を13a,
13b,13cの順に順次実行して連続的に圧縮ガスを
処理し、ガス(12)およびガス(14)を得た。ガス
(12)の流量は3.3Nm3/h、ガス(14)の流
量は11.7Nm3/h であった。
【0030】ガス(12)は混合ガス(1)と混合し、
再び圧縮・冷却して塩素を液化塩素(8) として回収
した。
【0031】実施例2 本実施例に使用した装置のフローシートを図2に示す。
【0032】この装置に、塩素37.5容量%、酸素3
0.9容量%、窒素13.2容量%、二酸化炭素18.
4容量%よりなる混合ガス(1)27.3Nm3/hを
送り、真空ポンプ(11)からのガス(12)4.9N
3/hと混合して圧縮機(3) で圧力を7kg/c
2G まで昇圧し、冷却・凝縮器(5)で−24℃に
冷却し、セパレータ(7)に供給した。セパレータ
(7)の下部から凝縮液(8)を得、上部より未凝縮ガ
ス(9)を得た。
【0033】凝縮液(8)を直径0.15m 、高さ
3.5m、0X型カスケードミニリング2mを充填した
ストリッパー(15)の塔頂部に供給し、ストリッパー
(15)下部のリボイラー(16)より熱媒体で25℃
前後に加熱した。塔底から液体塩素が流量20.7kg
/h、純度99.8vol%で得られた。
【0034】実施例1の吸着塔3台(13a,13b,
13c)に合成Y型ゼオライト(東洋シーシーアイ株よ
り購入)各90kgを充填し、前もって真空下に窒素を
通気して乾燥を行った。この吸着塔の内1台(13a)
に前記未凝縮ガス(9)を10分間通気した。この間
吸着塔(13a)の塔頂から得られるガス(14)には
塩素は100ppm以下であった。10分間通気したの
ちに次の吸着塔(13b)に切り換え、吸着塔(13
a)を真空ポンプ(11)で20torrまで減圧し、
10分間排気した。この時得られたガス(12)の塩素
濃度は71.0vol%であった。10分間排気したの
ちに吸着塔(13a)は再び圧縮ガスを吸着すべく待機
状態とした。この吸着操作を13a,13b,13cの
順に順次実行して連続的に圧縮ガスを処理しガス(1
2)およびガス(14)を得た。ガス(12)の流量は
4.9Nm3/h、ガス(14)の流量は15.9Nm3
/hであった。
【0035】ガス(12)は混合ガス(1)と混合し、
再び圧縮・冷却して塩素を液化塩素(8) として回収
した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する場合の好ましいフローシート
の一例である。
【図2】実施例2のフローシートである。
【符号の説明】
1. 原料混合ガス 2. 圧縮機供給ガス 3. 圧縮機 4. 圧縮ガス 5. 冷却・凝縮器 6. 冷却後ガス 7. 気液セパレータ 8. 凝縮液(液体塩
素) 9. 未凝縮ガス 10. 回収ガス 11. 真空ポンプ 12. 回収ガス 13a,13b,13c 吸着塔 14. 未吸着ガス 15. ストリッパ
ー 16. リボイラー 17. 液体塩素 18. 放散ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 功 福岡県大牟田市浅牟田町30 三井東圧化 学株式会社内 審査官 鈴木 紀子

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素を含む混合ガスより塩素を分離回収
    する方法において、塩素濃度10〜60容量%の混合
    ガスを圧縮、冷却して一部を液化させ、主として非凝縮
    性ガスよりなる残ガスと主として塩素よりなる凝縮液と
    に分け、塩素を凝縮液として系外に取り出し、未凝縮
    の塩素を含む前記残ガスを、吸着剤を充填した圧力スイ
    ング吸着装置に導入して塩素を吸着して残ガスより分離
    し、濃度1容量%以下の塩素を含む未吸着のガスを分離
    して系外へ放出し、圧力スイング吸着装置に吸着され
    た塩素に富むガスを吸着圧力より減圧して回収し、この
    回収したガスを前記工程の圧縮工程へ戻す、ことより
    なる塩素の工業的分離回収方法。
  2. 【請求項2】 塩素を含む混合ガスより塩素を分離回収
    する方法において、塩素濃度10〜60容量%の混合
    ガスを圧縮、冷却して一部を液化させ、主として非凝縮
    性ガスよりなる残ガスと、主として塩素よりなる凝縮液
    とに分け、凝縮液のみストリッパーへ給液して、溶存
    する塩素以外のガス成分を放散せしめて塩素を分離回収
    し、ストリッパー塔頂より留出する塩素を含む放散ガ
    スと前記工程の残ガスを合流し、このガスを吸着剤を
    充填した圧力スイング吸着装置に導入して塩素を吸着し
    て残ガスより分離し、濃度1容量%以下の塩素を含む未
    吸着のガスを分離して系外へ放出し、圧力スイング吸
    着装置に吸着された塩素に富むガスを吸着圧力より減圧
    して回収し、この回収したガスを前記工程の圧縮工程
    へ戻す、ことよりなる塩素の工業的分離回収方法。
  3. 【請求項3】 圧力スイング吸着装置に充填した吸着剤
    が、ゼオライト、活性炭、非ゼオライト系多孔質酸性酸
    化物または分子ふるいカーボンである請求項1または2
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 塩素を含む混合ガスには、二酸化炭素、
    一酸化炭素、窒素、酸素およびアルゴンのうちより選択
    された成分を含む請求項1または2記載の方法。
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