JP2725943B2 - ゴムライニングを有するステム - Google Patents
ゴムライニングを有するステムInfo
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- JP2725943B2 JP2725943B2 JP4093097A JP9309792A JP2725943B2 JP 2725943 B2 JP2725943 B2 JP 2725943B2 JP 4093097 A JP4093097 A JP 4093097A JP 9309792 A JP9309792 A JP 9309792A JP 2725943 B2 JP2725943 B2 JP 2725943B2
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- stem
- rubber lining
- edge
- rubber
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Description
するステム、特に電磁弁等、複数の切り換えポートを有
する切り換え弁に用いられるゴムライニングを有するス
テムに関するものである。
ム41を図4に示す。この従来のステム41では、ステ
ム軸43に環状のステムフランジ44が形成されてい
る。そして、ステム軸43の軸線方向に開閉移動される
金型45A,45Bの間に形成されるキャビティに、パ
ーティングライン部のゲート46を介して溶融状態のゴ
ムが射出される。射出成形されたゴムが冷却して固化す
ると、金型45A,45Bの間のキャビティにゴムライ
ニング42が成形される。
ステム41では、ゴムライニング42の射出成形時にス
テム軸43の外周部と金型45A,45Bとの間のクリ
アランスCが5μm以上になり、ゴムライニング42の
端部42a,42bに膜状のバリが発生してしまうとい
う問題が生じていた。そして、ゴムライニング42にバ
リが発生すると、そのバリは電磁弁等に用いられる際、
切り換えポートのシール不良等の不具合を発生させる原
因となり、このバリによる不具合を解消するためには、
手作業によりバリを除去する作業が強いられていた。
ライニング42とステム軸43との軸心がずれてしま
い、電磁弁等に使用する際において、電磁弁等の性能を
悪化させるという弊害を生じていた。
ものであって、その目的とするところは、ゴムライニン
グの射出成形時のバリの発生を防止できるばかりではな
く、ゴムライニングの成形精度を向上できるゴムライニ
ングを有するステムを提供することにある。
に、請求項1に記載の発明では、ステム本体の外周にゴ
ムライニングを固着したステムにおいて、前記ステム本
体のゴムライニングが射出成形される位置の少なくとも
一側には、射出成形時に金型によって圧接されて変形す
るエッヂを設けたことを要旨とする。請求項2に記載の
発明では、請求項1に記載のステムにおいて、前記エッ
ヂは塑性変形することを要旨とする。 請求項3に記載の
発明では、請求項1又は請求項2に記載のステムにおい
て、前記エッヂの近傍には該エッヂの変形を容易にする
溝を形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に
記載のステム。
ム本体にゴムライニングを射出成形する際に、ステム本
体のエッヂは金型に圧接されて変形し金型の内壁に密着
される。 請求項2に記載の発明によれば、エッヂは塑性
変形されることから一旦変形したエッヂが元の状態に戻
ることはなくなる。 請求項3に記載の発明によれば、エ
ッヂの近傍に溝を形成したことによりエッヂの変形が容
易となる。
一実施例について、図面に従って説明する。
ている。バルブハウジング2内には硬質ゴム製のゴムラ
イニング4を有するステム3が往復動可能に収容されて
いる。そして、ソレノイドハウジング12に収容される
ソレノイドコイル13が消磁状態になると、ステム3の
ゴムライニング4が弁座11aに当接して、第1の入力
ポート7と出力ポート9とが第1の連通路10を介して
連通される。又、ソレノイドコイル13が励磁状態にな
ると、プランジャ14がスプリング15のスプリング力
に抗して上方へ移動するとともに、ステム3が上方へ移
動してゴムライニング4が弁座10aに当接する。そし
て、第2の入力ポート8と出力ポート9とが第2の連通
路11を介して連通される。
の詳細及びゴムライニング4の成形方法を図2及び図3
に従って説明する。ステム本体としてのステム軸21は
中空形状をし、該ステム軸21の外周には環状のステム
フランジ22が形成されている。ステムフランジ22の
図示左側方にはエッヂ23aを有するステム突起23が
形成され、ステムフランジ22の図示右側方にはステム
エッヂ25が形成されている。ステムフランジ22とス
テム突起23との間の溝部24は、ステム軸21の径よ
りも若干小さくなるように形成されている。なお、ステ
ム突起23のエッヂ23a及びステムエッヂ25は、金
型26A,26Bにて圧接されることにより、塑性変形
可能となっている。
には、各々、ステム軸21と極小のクリアランスを有す
る通孔29A,29Bと、ゴムライニング4を成形する
ための凹部27A,27Bとが形成されている。両金型
26A,26Bのパーティングライン部にはゴムの流通
路としてのゲート28が設けられている。そして、この
ゲート28を通じて、図示しない射出装置から加熱され
溶融状態となったゴムが、凹部27A,27Bとステム
軸21との間のキャビティ30に供給されるようになっ
ている。
3の射出成形行程を説明する。まず、金型26A,26
Bの通孔29A,29Bにステム軸21が嵌挿配置され
る。そして、金型26A,26Bの凹部27A,27B
によりステムフランジ22が挟まれるようにして、金型
26A,26Bが閉じて互いに接合される。なお、図3
に示すように、金型26A,26Bが接合される過程に
おいて、ステム突起23のエッヂ23a及びステムエッ
ヂ25は、凹部27A,27Bに圧接されるとともに、
金型26A,26Bの接合力によって塑性変形する。そ
して、ステム突起23のエッヂ23a及びステムエッヂ
25と凹部27A,27Bとは密着状態となる。以上の
密着により、ステム突起23のエッヂ23a及びステム
エッヂ25と凹部27A,27Bとの間のクリアランス
は、大きくても1〜2μmに抑えられる。
1とによって形成されたキャビティ30にゲート28を
介して加熱された溶融状態のゴムが射出される。この溶
融ゴムは放熱冷却して固化し、ゴムライニング4の成形
が完了する。このとき、前述したように、金型26A,
26Bとステム軸21との間のクリアランスは最大でも
1〜2μmに抑えられており、この1〜2μm程度の隙
間ではゴムの流れ込みが許容されないため、金型26
A,26Bとステム軸21との間にバリが発生すること
はない。
ム突起23のエッヂ23aとステムエッヂ25とを密着
させることによって、金型26A,26Bとステム軸2
1との間のクリアランスを抑え、バリの発生を防止する
ようにした。そのため、従来とは異なり、手作業による
バリの除去作業等が不要となり、作業性の向上と作業コ
ストの低減を図ることができた。
ってステム突起23及びステムエッヂ25がステム軸2
1の軸線方向に強く押圧される。このため、ステム軸2
1とキャビティ30との軸心が一致し、すなわち、ゴム
ライニング4とステム軸21との軸心が一致し、精度の
高い成形を行うことができる。従って、このようなステ
ム3を電磁弁等に使用した場合には、その電磁弁等にお
いて確実な動作を得ることができる。
ものではなく、例えばステム軸21のステム突起23を
ステムフランジ22の両側に設けたり、ステムエッヂ2
5をステムフランジ22の両側に設けたり、あるいは金
型26A,26Bに圧接されるエッヂをゴムライニング
成形位置の一側のみに設けたりする等、発明の趣旨から
逸脱しない範囲内において任意に変更して具体化するこ
とができる。
れば、金型とステム本体とを密着させることによって、
ゴムライニングの射出成形時のバリの発生を防止するこ
とができるとともに、ゴムライニングを高い精度をもっ
て成形できるという優れた効果を発揮する。特に請求項
2に記載の発明によれば、一旦変形したエッヂが元の状
態に戻ることを防止することができる。請求項3に記載
の発明によれば、エッヂの変形を容易に行うことができ
る。
式的に示す断面図である。
面図である。
面図である。
とを示す断面図である。
してのステム軸、23…ステム突起、23a…エッヂ、
25…エッヂとしてのステムエッヂ、26A,26B…
金型。
Claims (3)
- 【請求項1】 ステム本体の外周にゴムライニングを固
着したステムにおいて、 前記ステム本体のゴムライニングが射出成形される位置
の少なくとも一側には、射出成形時に金型によって圧接
されて変形するエッヂを設けたことを特徴とするゴムラ
イニングを有するステム。 - 【請求項2】 前記エッヂは塑性変形することを特徴と
する請求項1に記載のステム。 - 【請求項3】 前記エッヂの近傍には該エッヂの変形を
容易にする溝を形成したことを特徴とする請求項1又は
請求項2に記載のステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4093097A JP2725943B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | ゴムライニングを有するステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4093097A JP2725943B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | ゴムライニングを有するステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05296358A JPH05296358A (ja) | 1993-11-09 |
JP2725943B2 true JP2725943B2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=14073023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4093097A Expired - Lifetime JP2725943B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | ゴムライニングを有するステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2725943B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102010055692A1 (de) * | 2010-12-22 | 2012-06-28 | Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH | Ventileinrichtung zur Steuerung der Luftzufuhr für einen Kompressor eines Fahrzeugs sowie Kompressorsystem und Verfahren zur Steuerung eines Kompressorsystems |
JP5737463B1 (ja) | 2014-06-20 | 2015-06-17 | 富士ゼロックス株式会社 | 接触部材、像保持体、画像形成装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61223380A (ja) * | 1985-03-22 | 1986-10-03 | マツク・バルブス・インコ−ポレ−テツド | 弁スプ−ル |
JPH0615186Y2 (ja) * | 1986-12-29 | 1994-04-20 | エスエムシー株式会社 | 方向切換弁 |
-
1992
- 1992-04-13 JP JP4093097A patent/JP2725943B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05296358A (ja) | 1993-11-09 |
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