JP2723388B2 - プロセッサモジュールの内部バス制御方法及び情処理装置 - Google Patents

プロセッサモジュールの内部バス制御方法及び情処理装置

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JP2723388B2
JP2723388B2 JP3174993A JP17499391A JP2723388B2 JP 2723388 B2 JP2723388 B2 JP 2723388B2 JP 3174993 A JP3174993 A JP 3174993A JP 17499391 A JP17499391 A JP 17499391A JP 2723388 B2 JP2723388 B2 JP 2723388B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のバスコントロー
ラと共用メモリ空間をアクセスするマイクロプロセッサ
が内部バスで接続されたプロセッサモジュールの内部バ
制御方法及び情報処理装置に関する。複数のプロセッ
サモジュールが複数のシステムバスを介して共用メモリ
空間を使用するマルチプロセッサシステムにあっては、
各プロセッサモジュール内でマイクロプロセッサと複数
のバスコントローラが内部バスを介して接続されてい
る。
【0002】マイクロプロセッサが共用メモリ空間をア
クセスする制御モードには、マイクロプロセッサの動作
と同期して共用メモリ空間に対するアクセスを実行する
プログラムアクセスがあり、プログラムアクセスが終了
するまで内部バスが占有され、バスコントローラ等の他
のユニットのバス動作が制約される。従って、プログラ
ムアクセスの実行中であっても、プログラムアクセスを
損うことなく他のユニットによる内部バスのバス動作を
可能にすることが望まれる。
【0003】
【従来の技術】従来、複数のプロセッサモジュールに対
しシステムバスを介して共用メモリモジュールを接続す
ると共に、必要に応じて直接アクセス装置や通信回線等
をアダプタを介して接続したマルチプロセッサシステム
が知られている。このようなマルチプロセッサシステム
の各プロセッサモジュール内には、マイクロプロセッ
サ、ローカルメモリ、システムバスへのアクセス機能を
備えた複数のバスコントローラ、内部バスの使用を調停
する内部バスアービタが設けられ、これらのユニットは
内部バスを介して接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
マイクロプロセッサが共通に使用する共用メモリ空間を
特定のプロセッサモジュールがアクセス(リード又はラ
イト)する場合、マイクロプロセッサが一旦内部バス動
作を開始すると共用メモリへのアクセスが完了するまで
他のユニット、例えばバスコントローラ等は内部バスを
使用することができず、内部バスに接続されているバス
コントローラ等のユニットの動作が制約され、システム
性能低下につながるという問題があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、共用メモリ空間をマイクロプロセッ
サがアクセスする場合に、マイクロプロセッサが長時間
内部バスを占有することなく、他のユニット例えばバス
コントローラ等によるバス動作を可能にして処理性能を
向上することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明は、マイクロプロセッサ11と、
ローカルメモリ12と、マイクロプロセッサ11の共用
メモリ空間に対するアクセスを検出した際にシステムバ
ス3へのアクセスをマイクロプロセッサ11の動作と同
期させて行う機能を備えた複数のバスコントローラ14
と、複数のバスコントローラ14からの内部バス使用権
の要求に応じてマイクロプロセッサ11とのバス使用権
の調停を行うバスアービタ13とを内部バス16を介し
て接続したプロセッサモジュールの内部バス制御方法
対象とする。
【0007】このようなプロセッサモジュールの内部バ
ス制御方式として本発明にあっては、マイクロプロセッ
サ11が共用メモリ空間に対してアクセスすると、バス
コントローラ14がシステムバス3へのアクセスを開始
すると共に、マイクロプロセッサ11に対して内部バス
動作の再実行を要求するリトライ信号を通知して一旦内
部バス動作を中断させ、内部バス動作を中断している間
に他のバスコントローラ等による内部バス16の使用を
可能とし、システムバス3のアクセスが完了した後に、
リトライ信号に基づいて繰り返し実行されるマイクロプ
ロセッサ11のアクセスに同期して内部バス動作の完了
信号を通知して内部バス動作を終結させることを特徴と
する。
【0008】ここでバスコントローラ14は、共用メモ
リ空間2に対するアクセスが異常終了した場合は、共用
メモリ空間2に対するアクセスを無視してバスアービタ
13により一定時間経過後にバスエラーを通知させる。
またバスコントローラ14は、マイクロプロセッサ11
が二重化された共用メモリ空間に対し2重書込みアクセ
スを行った場合には、各書込み毎にマイクロプロセッサ
11に対して内部バス動作の再実行を要求するリトライ
信号を通知して一旦内部バス動作を中断させ、内部バス
動作を中断している間に他のバスコントローラ等による
内部バス16の使用を可能とする。
【0009】更に、バスコントローラ14は、マイクロ
プロセッサ11の指示により、マイクロプロセッサ11
の動作とは非同期に共用メモリ空間2とローカルメモリ
12の間、及びローカルメモリ12と他のプロセッサモ
ジュール内のローカルメモリ12間でデータ転送を行う
機能を備える。更に又、バスコントローラ14は、マイ
クロプロセッサ11のアダプタ4に対するアクセスを検
出した際に、マイクロプロセッサ11の動作とは非同期
にアダプタ4との間でコマンド、ステータスの授受及び
データ転送を行う機能を備える。
【0010】このような構成を備えた本発明のプロセッ
サモジュールの内部バス制御方法によれば次の作用が得
られる。特定のプロセッサモジュール1内において、マ
イクロプロセッサ11が共用メモリ空間2をアクセスし
たことをバスコントローラ14が認識すると、その時点
の内部バス情報(アドレス、データ、リード/ライト
等)をもとに共用メモリ空間をアクセスするプログラム
アクセス制御モード、即ちシステムバス3へのアクセス
をマイクロプロセッサ11の動作と同期させて行うプロ
グラムアクセス制御モードを起動する。
【0011】共用メモリ空間2へのアクセス開始すると
バスコントローラ14はマイクロプロセッサ11に対し
てアクセスの再実行を要求するリトライ信号を上げる。
このリトライ信号によるアクセスの再実行は、共用メモ
リ空間2側からアクセス完了信号が得られるまで繰り返
される。リトライをマイクロプロセッサ11に要求して
内部バス16の再アクセスに入るまでの間に、他のユニ
ットにより内部バスを使用させることができる。
【0012】即ち、リトライ信号によりマイクロプロセ
ッサ11が再実行を要求されると、現在の内部バス16
のアクセスは無効として動作を一旦終結させる。このと
き内部バス16に接続されている他のユニット(他のバ
スコントローラ等)から内部バスアービタ13に内部バ
ス使用要求が出されていれば、他のユニットに内部バス
のバス使用権が与えられる。
【0013】他のユニットに内部バスを使わせるために
内部バス16を無効としても、共有メモリ空間2のシス
テムバス3はそのまま動作している。このようにマイク
ロプロセッサ11による共用メモリ空間2のアクセスが
完了するまで間にも、他のユニットが内部バス16を使
用することが可能となり、内部バス16をマイクロプロ
セッサ11及び複数のバスコントローラ14等で効率良
く使用し、結果としてマルチマイクロプロセッサシステ
ムのシステム性能を向上することができる。
【0014】[システム構成] 図2は本発明の内部バス制御方法が適用されるマルチプ
ロセッサシステムを示した説明図である。図2におい
て、マルチプロセッサシステムは、複数個のプロセッサ
モジュール(PM)1を備える。2は共用メモリモジュ
ール(SSM)であり、全てのプロセッサモジュール1
からアクセスされる共用メモリ空間を構成する。共用メ
モリモジュール2のアドレスは各プロセッサモジュール
1に内蔵されたマイクロプロセッサ(以下、「MPU」
と呼ぶ)11のアドレス空間にマッピングされている。
【0015】共用メモリモジュール2は複数のシステム
バス3を介して各プロセッサモジュール1と接続され
る。この実施例ではシステムバス3は四本で構成され
る。4はアダプタ(ADP)であり、アダプタ4は回
線、LAN、DISK、MT等のI/O層を制御するユ
ニットを構成し、複数のシステムバス3のいづれかと接
続される。 [プロセッサモジュールの構成]図3は図2のプロセッ
サモジュール1の内部構成を示した実施例構成図であ
る。
【0016】図3において、プロセッサモジュール1は
MPU11と、ローカルメモリ(LSU)12と、内部
バスアービタ(ABT)13と、図2のシステムバス3
に接続される複数のバスコントローラ(BC)14とか
らなる。MPU11はローカルメモリ12内に格納され
るプログラムに従って処理を行う。内部バスアービタ1
3は複数のバスコントローラ3からのバス使用要求信号
を受けるとMPU11にHREQ信号を通知し、MPU
11からHACK信号を受けるとMPU11から内部バ
ス使用権を獲得し、アービトレーション信号15によっ
て効率よくバスコントローラ14に内部バス16を使わ
せるよう制御する。
【0017】ローカルメモリ12は、MPU11のプロ
グラムおよびデータを格納する。バスコントローラ14
は図2のアダプタ4との間では、MPU11からの指示
に従ってアダプタ4に命令を発行し、アダプタ4との間
でDMA転送を行い、その結果をMPU11に通知す
る。またアダプタ4からの割込み要求をMPU11に通
知する機能を有する。
【0018】またバスコントローラ14は自己のローカ
ルメモリ12と他のプロセッサモジュール1のローカル
メモリ12の間のデータ転送を制御する。即ち、MPU
11からの指示に従ってローカルメモリ12内のデータ
を特定のプロセッサモジュール1に転送する。具体的に
は、ローカルメモリ12からバスコントローラ14の内
部のバッファにデータをDMA転送し、システムバス3
を介して特定のプロセッサモジュール1のバスコントロ
ーラ14内バッファまでデータを転送する。転送先のバ
スコントローラ14は内部バッファからローカルメモリ
12内のあらかじめ定められた領域に受信したデータを
DMA転送する。
【0019】更にバスコントローラ14は、プロセッサ
モジュール1間で共用される共用メモリモジュール2へ
のアクセスを制御する。この共用メモリモジュール2の
アクセス制御には次の2つの機能がある。予め用意さ
れた指示に従って共用メモリモジュール2とローカルメ
モリ12の間でDMA転送する機能(非同期アクセ
ス)、MPU11と同期して共用メモリモジュール2
をアクセスするプログラムアクセス機能(同期アクセ
ス)、である。
【0020】この2つのアクセス機能のうち、本発明は
の機能によるプログラムアクセス動作で生ずる内部バ
ス16の閉塞時間を短縮するものであり、内部バス16
に接続されるユニット、例えばバスコントローラ14が
多い場合に有効な方式である。 [MPUによるアクセスの種類]ここで図12を参照し
てプロセッサモジュール1のMPU11による共用メモ
リモジュール2及び他のプロセッサモジュール1に対す
るアクセスの種類を説明する。
【0021】まずMPU11のアクセスには次の4つの
アクセスがある。 MPU11の共用メモリモジュール2に対するプログ
ラムアクセス(同期アクセス) MPU11の指示による共用メモリモジュール2に対
するDMAアクセス(非同期アクセス) MPU11の指示によるプロセッサモジュール1のロ
ーカルメモリ12間のDMAアクセス(非同期アクセ
ス) MPU11の指示によるプロセッサモジュール1とア
ダプタ4間のコマンド/ステータス及びデータ転送(非
同期アクセス) このうちが同期アクセスであり、〜が非同期アク
セスとなる。 [同期アクセス]本発明でいう同期アクセスとは、プロ
グラムのある一命令の実行中に行われるアクセスのこと
をいう。例えば、
【0022】
【表1】
【0023】のような命令列をMPU11が実行してい
る場合、図13に示すように、命令1のMOV命令(レ
ジスタR0の内容をメモリ空間のアドレスとしてアクセ
スし、そのデータをレジスタR3に入れる命令)で、M
PU11が内部バスを使ってデータをレジスタR3に入
れて初めて次のAND命令に進めることになる。逆にい
うと、内部バスを使ってレジスタR3に入れるまで、そ
の命令で止ったままでいる。
【0024】このようなデータのアクセスと命令の進行
が関係していることを同期アクセスと呼び、先のレジス
タR0の内容が共用メモリ空間(SSM)である場合が
図12のに示した本発明の同期アクセスとなる。 [非同期アクセス]本発明の非同期アクセスとは、プロ
グラムの進行に関係しないアクセス(データ転送)のこ
とをいう。例えば、
【0025】
【表2】
【0026】の場合、命令1のMOV命令で“8000
0000”というデータがBCREG1というバスコン
トローラ14の制御レジスタに書き込まれることによっ
て、バスコントローラ14のDMA動作が起動され、別
途、あらかじめ準備された情報に従って、例えば図12
のに示すローカルメモリ12と共用メモリモジュール
2間でのデータ転送を行う。このときMPU11のプロ
グラムはDMA動作とは無関係に先に進む。 [バスコントローラの構成]図4は、図3に示したバス
コントローラ14の内部構成を示した実施例構成図であ
る。
【0027】図4において、システムバス制御部141
はシステムバス3を介したアクセス、即ち共用メモリシ
ジュール2、他のプロセッサモジュール1又はアダプタ
4に対するアクセスを実行する部分である。DMAアク
セス制御部142はMPU11の指示によって動作し、
予めローカルメモリ12内に準備された内容に従って、
ローカルメモリ12と共用メモリモジュール2、他のプ
ロセッサモジュール内のローカルメモリ12、及びアダ
プタ4との間でDMA転送を行う。
【0028】DMA制御143は、DMAアクセス制御
部142によって起動され、実際に内部バス16のバス
使用権を獲得してローカルメモリ12とバスコントロー
ラ14内のデータバッファ(BUFF)144との間で
データの転送を行う。プログラムアクセス制御部145
は本発明に係るプログラムアクセスを制御する部分であ
り、詳細な動作は後述する。
【0029】バススレーブ制御146は、MPU11あ
るいは他ユニットがバス動作を開始することで起動され
る。このときバスコントローラ14自身の内部レジスタ
に対するアクセスである場合は、リードデータの準備完
了後、あるいはライトデータの書込み完了後に完了信号
を通知する。また、共用メモリモジュール2空間に対す
るアクセスであった場合は、プログラムアクセス制御部
145を起動し、プログラムアクセス制御部145と連
携して動作する。 [プログラムアクセス動作]まず内部バスの占有を伴う
従来のプログラムアクセス動作を図5で説明する。
【0030】図5において、でMPU11のアクセス
を受けるとバスコントローラBCが起動され、でシス
テムバス3へのアクセスを開始する。で共用メモリモ
ジュール2のアクセスが完了するとバスコントローラB
CはでMPU11に完了(コンプリート)を通知し、
MPU11の一命令が完了する。このからまで間、
内部バス16はMPU11に占有され、他のユニットは
一切動作することができない。
【0031】尚、図5においてバスコントローラBC内
の1,2,3・・の数字はバススレーブ制御部146の
シーケンス番号を示し、またA,B,C,Wはプログラ
ムアクセス制御部145の遷移状態を示したもので、そ
の詳細は次の本発明のプログラムアクセス動作によって
明らかにされる。次に本発明によるプログラムアクセス
動作を説明する。
【0032】図6は、図4のプログラムアクセス制御部
145の状態遷移を示している。まずアベイラブル(Av
ailable )状態Aはプログラムアクセス制御部145が
何も動作していない状態で、アベイラブル状態Aでバス
スレーブ制御146から共用メモリモジュール2空間へ
のアクセスが来たことを通知されるとワーキング(Work
ing)状態Wに遷移する。
【0033】ワーキング状態Wでは、内部バス16の情
報を取り込む。ワーキンク状態Wで内部バス16の情報
の取り込みが完了すると、ビジィー(Busy) 状態Bに遷
移し、システムバス制御部141にアクセスを開始させ
る。システムバス制御部141からの完了通知を受ける
と完了ステータスをチェックし、正常であればコンプリ
ート(Complete) 状態Cへ遷移し、完了ステータスが異
常であればエラー(Error)状態Eへ遷移する。
【0034】ダブル(Double) 状態Dは、共用メモリモ
ジュール2への書込み動作時に、予め二重書込みモー
ド、即ち2台の共用メモリモジュール2へ同一データを
書き込むモードに設定されている場合に、ワーキング状
態Wから遷移し、一回目の書込み動作完了でビジィー状
態Bに遷移する。二回目の書込みについては通常の書込
みと同じである。
【0035】更に、破線の遷移はそれぞれ異常時の遷移
を表わしている。コンプリート状態C及びエラー状態E
でバススレーブ制御部145から内部バス16のアクセ
ス通知を受けるとアベイラブル状態Aに戻る。図7は図
4のバススレーブ制御146のシーケンスを示した説明
図である。まず状態1は何もしていない状態である。状
態1で内部バス16のアクセス開始を認識すると状態2
に進み、状態2でアクセスアドレスおよびプログラムア
クセス制御部145の状態をチェックする。
【0036】この状態2からの処理は次の4つに分かれ
る。 (1)バスコントローラ14自身に対するアクセスまた
は共用メモリモジュール2空間へのアクセスで、且つプ
ログラムアクセス制御部145がコンプリート状態Cで
あれば状態3に進む。 (2)共用メモリモジュール2空間に対するアクセス
で、且つプログラムアクセス制御部145がビジィー状
態Bまたはダブル状態Dであれば、状態4に進む。 (3)バスコントローラ14自身に対するアクセスでな
い場合、あるいは共用メモリモジュール2への空間アク
セスでプログラムアクセス制御部145がエラー状態E
あれば、状態1に戻る。 (4)共用メモリモジュール2空間へのアクセスで、且
つプログラムアクセス制御部145がアベイラブル状態
Aまたはワーキング状態Wにいるときは状態2で止ま
る。
【0037】状態3は正常にアクセスが行われた場合に
通過するシーケンスであり、バスコントローラ14内の
レジスタのリード/ライト等が行われ、完了信号が通知
される。状態4は内部的には何も行わずMPU11に対
するリトライ要求を通知する。状態1に戻る場合は、他
のユニットが完了信号を通知することでそのバス動作が
終結する。
【0038】図8は本発明によるプログラムアクセス動
作の具体例を示した説明図である。まずMPU11のア
クセスによりバススレーブ制御146が起動され、状態
1から状態2に進んで共用メモリモジュール2空間への
アクセスであることを認識すると、プログラムアクセス
制御部145を起動する。アベイラブル状態Aで起動し
たプログラムアクセス制御部145は、ワーキング状態
Wに進んでシステムバス3のアクセスに必要な情報を取
り込むとビジィー状態Bに遷移し、システムバス3のバ
スアクセスを開始させる。
【0039】同時にバススレーブ制御部146がプログ
ラムアクセス制御部145のビジィー状態Bを認識する
と状態4に進み、MPU11に対してリトライ要求を返
す。MPU11はバススレーブ制御部146からのリト
ライ要求を認識すると、再度、共用メモリモジュール2
空間へのアクセスを行う。リトライ要求に基づくMPU
11の再アクセスを受けてバススレーブ制御146は再
び起動されると、状態1から状態2に進んで共用メモリ
モジュール2空間へのアクセスであることを認識し、こ
のときプログラムアクセス制御部145がビジィー状態
Bであるので、直ちに状態4に進んでリトライ要求を出
す。
【0040】更に次のリトライ要求に基づくMPU11
のアクセスによってバススレーブ制御146が起動され
て状態1から状態2に進み、このとき共用メモリモジュ
ール2空間へのアクセスが完了してプログラムアクセス
制御部145がコンプリート状態Cになっていたとする
と、バススレーブ制御146はMPU11に対し完了信
号(コンプリート)を通知する。一方、プログラムアク
セス制御部145は、コンプリート状態Cでバススレー
ブ制御部146からのアクセス通知を認識するとアベイ
ラブル状態Aに戻る。 [共用メモリアクセス中の他のユニットによる内部バス
の使用]図9は本発明のプログラムアクセス動作の途中
で他のユニット、例えば他のバスコントローラが内部バ
スを使用する場合の処理動作を示した説明図である。
【0041】まず最初のMPU11のメモリモジュール
2空間に対するアクセスによるバススレーブ制御部14
6、プログラムアクセス制御部145及びシステムバス
3の動作は図8の場合と同じであり、バスコントローラ
14からリトライ信号を受けたMPU11はアクセス再
実行のために内部バス16の動作を無効とすることで終
結させる。
【0042】この内部バス16の動作の終結の際に、前
もって図3に示したように他のバスコントローラ14か
ら内部バスアービタ13に対し内部バス16の使用要求
信号の送出が行われ、MPU11に対するHREQ信号
に対しHACK信号を受けて内部バス使用権を獲得して
いたとすると、バススレーブ制御部146からリトライ
通知を受けて内部バス16の使用を終結した際に、内部
バス使用権を獲得している他のバスコントローラ14に
よる内部バス16のバス動作が行われる。例えば他のバ
スコントローラ14を使用して他のプロセッサモジュー
ル1のローカルメモリ12との間のアクセス或いはアダ
プタ4に対するアクセスがDMA転送により行われる。
【0043】このような他のユニットによるアクセスが
完了して内部バス16のバス動作が終結すると、MPU
11がリトライ通知に基づいて同じアクセス動作を再度
行う。このアクセス動作の再実行は共用メモリ2側のア
クセス完了をMPU11がバルスコントローラ14から
得るために繰り返し行われる。この二回目の動作も図8
の場合と同じである。
【0044】更に二回目の動作でリトライ通知がMPU
11に行われると、それまでの間に内部バス使用権を獲
得している他のユニットによる内部バスのバス動作が行
われる。そして二回目の他のユニットによるバス動作中
に、共用メモリモジュール2空間に対するアクセスが完
了すると、他のユニットによるバス動作の終結後のトリ
ライ信号に基づくMPU11の再アクセスに対し、共用
メモリモジュール2空間のアクセス完了通知が行われ、
一連のプログラムアクセス動作を終了する。[アクセス
異常終結]図10はメモリモジュール2空間のアクセス
が異常終結した場合の動作を示している。
【0045】プログラムアクセス制御部145がビジィ
ー状態Bからエラー状態Eに遷移するまでの動作は、図
8の正常終了の場合と同じであるが、バススレーブ制御
部146がプログラムアクセス制御部145のエラー状
態Eを認識するとただちに状態1に戻り、異常終了した
共用メモリモジュール2空間へのアクセスを無視する。
【0046】このエラー終了時の内部バス16のバス動
作は内部バスアービタ13のタイマで監視されており、
タイムアップすると内部バス16の動作を終結させ、M
PU11に異常が通知される。 [二重書込み時の動作]図11は共用メモリモジュール
2空間をアクセスする際に二重化書込みを行う場合の動
作を示した説明図である。
【0047】共用メモリモジュール2は万一の障害に備
えて、物理的に二重化されている。従って、1つの共用
メモリモジュール2が故障しても、もう1つのメモリラ
モジュール2をアクセスすることにより、処理が続行で
きる。二重書込み動作は、MPU11の共有メモリ空間
への書込みを検出して、バスコントローラ14が二重化
された2台の共用メモリモジュール2に対して、同一ア
ドレスに同一データを書込む動作であり、MPU11は
二重化されたことを意識しなくとも、常に2台の共用メ
モリモジュール2のデータの一致がとられる。
【0048】この二重化された共用メモリモジュールに
対する二重書込み動作にあっては、一回目の書込み動作
の際にプログラムアクセス制御部145の状態がワーキ
ング状態Wからダブル状態Dに遷移し、このダブル状態
Dを認識してバススレーブ制御部145がMPU11に
リトライを通知する。ダフル状態Dに遷移したプログラ
ムアクセス制御部146は、一回目の書込みが正常に完
了するとビジィー状態Bに遷移する。
【0049】二回目の書込みは図8の通常の書込み動作
と同じである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数のプロセッサモジュールから共用される共用メモリ空
間をプログラムアクセス、即ちマイクロプロセッサがア
クセスする場合に、内部バスを長時間に亘ってマイクロ
プロセッサに占有させることなく、例えばバスコントロ
ーラ等の他のユニットのDMA動作を行わせながらアク
セスを遂行することができ、内部バスに接続されるユニ
ット、例えばバスコントローラが多い場合の処理性能の
向上に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明が適用されるマルチプロセッサシステム
の構成図
【図3】図2のプロセッサモジュールの実施例構成図
【図4】図3のバスコントローラの実施例構成図
【図5】従来のプログラムアクセス動作を示した説明図
【図6】図4のプログラムアクセス制御部の遷移状態説
明図
【図7】図4のバススレーブ制御部のシーケンス動作説
明図
【図8】本発明によるプログラムアクセスの動作説明図
【図9】他のユニットが途中で内部バスを使用した場合
の本発明によるプログラムアクセスの動作説明図
【図10】アクセスが異常終了した場合の本発明による
プログラムアクセスの動作説明図
【図11】二重書込みを行う場合の本発明によるプログ
ラムアクセスの動作説明図
【図12】本発明におけるMPU11によるアクセスの
種類を示した説明図
【図13】本発明のMPUによる同期アクセスの説明図
【符号の説明】
1:プロセッサモジュール(PM) 2:共用メモリモジュール(SSM) 3:システムバス 4:アダプタ(ADP) 11:マイクロプロセッサ(MPU) 12:ローカルメモリ(LSU) 13:内部バスアービタ(ABT) 14:バスコントローラ(BC) 15:アビトレーション信号 16:内部バス 141:システムバス制御部 142,143:DMA制御部 144:バッファ(BUFF) 145:プログラムアクセス制御部 146:バススレーブ制御部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロプロセッサ11と、ローカルメモ
    リ12と、該マイクロプロセッサ11の共用メモリ空間
    2に対するアクセスを検出した際にシステムバス3への
    アクセスを前記マイクロプロセッサ11の動作と同期さ
    せて行う機能を備えた複数のバスコントローラ14と、
    前記複数のバスコントローラ14からの内部バス使用権
    の要求に応じて前記マイクロプロセッサ11とのバス使
    用権の調停を行うバスアービタ13とを内部バス16を
    介して接続したプロセッサモジュールの内部バス制御方
    において、 前記マイクロプロセッサ11が前記共用メモリ空間2に
    対してアクセスすると、前記バスコントローラ14が前
    記システムバス3へのアクセスを開始すると共に、前記
    マイクロプロセッサ11に対して内部バス動作の再実行
    を要求するリトライ信号を通知して一旦内部バス動作を
    中断させ、該内部バス動作を中断している間に前記他の
    バスコントローラによる内部バス16の使用を可能と
    し、前記システムバス3のアクセスが完了した後に、前
    記リトライ信号に基づいて繰り返し実行される前記マイ
    クロプロセッサ11のアクセスに同期して内部バス動作
    の完了信号を通知してバス動作を終結させることを特徴
    とするプロセッサモジュールの内部バス制御方法
  2. 【請求項2】請求項1記載のプロセッサモジュールの内
    部バス制御方法に於いて、 前記バスコントローラ14は、共用メモリ空間2に対す
    るアクセスが異常終了した場合は、前記共用メモリ空間
    2に対するアクセスを無視してバスアービタ13により
    一定時間経過後にバスエラーを通知させることを特徴と
    するプロセッサモジュールの内部バス制御方法
  3. 【請求項3】請求項1記載のプロセッサモジュールの内
    部バス制御方法に於いて、 前記バスコントローラ14は、前記マイクロプロセッサ
    11が前記二重化された共用メモリ空間に対し二重書込
    みアクセスを行った場合には、各書込み前に前記マイク
    ロプロセッサ11に対して内部バス動作の再実行を要求
    するリトライ信号を通知して一旦内部バス動作を中断さ
    せ、該内部バス動作を中断している間に前記他のバスコ
    ントローラによる内部バス16の使用を可能とすること
    を特徴とするマイクロプロセッサの内部バス制御方法
  4. 【請求項4】請求項1記載のプロセッサモジュールの内
    部バス制御方法に於いて、 前記複数のバスコントローラ14は、前記マイクロプロ
    セッサ11の指示により、前記マイクロプロセッサ11
    の動作とは非同期に前記共用メモリ空間2と前記ローカ
    ルメモリ12間、及び前記ローカルメモリ12と他のプ
    ロセッサモジュール内のローカルメモリ12間でデータ
    転送を行う機能を備えたことを特徴とするプロセッサモ
    ジュールの内部バス制御方法
  5. 【請求項5】請求項1記載のプロセッサモジュールの内
    部バス制御方法に於いて、 前記複数のバスコントローラ14は、マイクロプロセッ
    サ11のアダプタ4に対するアクセスを検出した際に、
    前記マイクロプロセッサ11の動作とは非同期にアダプ
    タ4との間でコマンド、ステータスの授受及びデータ転
    送を行う機能を備えたことを特徴とするプロセッサモジ
    ュールの内部バス制御方法
  6. 【請求項6】共用メモリが接続されるシステムバスに接
    続され、内部バスに接続されたマイクロプロセッサ、バ
    スアービタ、複数のバスコントローラを備える情報処理
    装置であって、 前記バスコントローラは、 前記マイクロプロセッサからの前記共用メモリへアクセ
    ス要求に応答して該アクセスの再実行を該マイクロプロ
    セッサに要求すると共に、該マイクロプロセッサから該
    アクセスの再実行を受け該アクセスが完了しているとき
    完了通知を応答 するバススレーブ制御部と、 前記アクセス要求に基づき前記システムバスへのアクセ
    スを開始するシステムバス制御部とを備えることを特徴
    とする情報処理装置。
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