JP2723377B2 - 複合ブロック - Google Patents

複合ブロック

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JP2723377B2
JP2723377B2 JP3117570A JP11757091A JP2723377B2 JP 2723377 B2 JP2723377 B2 JP 2723377B2 JP 3117570 A JP3117570 A JP 3117570A JP 11757091 A JP11757091 A JP 11757091A JP 2723377 B2 JP2723377 B2 JP 2723377B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はヒューズ等の電気機器
を収納する容器本体とカバーとをブラケットで結合する
複合ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複合ブロックとしては例えば図
7,図8に示すものがある。この複合ブロックは、例え
ば図7で示すように、容器本体1とこの容器本体1の上
下の開口部3,5にそれぞれ着脱自在に接合されるカバ
ーとして表カバー7と裏カバー9とを備え、ブラケット
としてコネクタを接合するコネクタブラケット11を有
している。
【0003】前記容器本体1の四隅には接合突起13が
設けられ、これと対応する位置において裏カバー9の四
隅には接合フック15が設けられている。そして裏カバ
ー9を容器本体1の下開口部5に接合させると、接合フ
ック15が接合突起13に係合して接合がロックされ
る。
【0004】尚、裏カバー9は図示はしないが横板に左
右側板が結合されて断面H型となっている。又、側板外
面には取付ブラケット17を備えている。
【0005】一方、図8のように前記容器本体1の長手
方向側部19には差込み嵌合部21が設けられ、この差
込み嵌合部21は溝条部23を有している。更に側部1
9には差込み嵌合部21間において可撓アーム25が設
けられ、係合突起27が備えられている。
【0006】前記コネクタブラケット11には差込みブ
ロック29が設けられ、この差込みブロック29の左右
両側に差込み被嵌合部として突条部31が設けられてい
る。又、差込みブロック29の中央には図示はしないが
係合凹部が設けられてる。
【0007】従って、差込みブロック29の左右突条部
31を前記差込み嵌合部21の溝条部23に差込めば容
器本体1にコネクタブラケット11を取付けることがで
き、差込み完了状態において差込みブロック29の図示
しない係合凹部が差込み嵌合部21間の係合突起27へ
可撓アーム25の弾性変位を介して係合し、差込みがロ
ックされる。
【0008】更に前記容器本体1の側部19上部には係
合突片33が設けられ、これと対応する位置で前記表カ
バー7には、図7のように係合フック35が設けられて
いる。従って、容器本体1の上開口部3に表カバー7を
接合させると係合フック35が係合突片33へ係合し、
接合がロックされる。
【0009】そして組立て状態において容器本体1に収
納された電気部品から引出される電線を裏カバー9の側
部開口9aから外部へ引出すことができる。更に取付ブ
ラケット17を介して図示しない車体パネル等に固定す
ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構造であると容器本体1及び裏カバー9の接合ロ
ックと、容器本体1及びコネクタブラケット11の係合
ロックとをそれぞれ別々に行なっていたので、ロック数
が多く、取付作業が煩雑であった。又、コネクタブラケ
ット11は容器本体1へ単独で取付けられるためコネク
タブラケット11の取付けを忘れる恐れもあった。
【0011】これに対し実開平2−16584号公報に
記載された図9のような複合ブロックが提案されてい
る。すなわち、上カバー2と下カバー4とにそれぞれ差
込み用の突条部6を連接しコネクタブラケット8に設け
た差込み嵌合部10を前記両突条部6双方に同時に差込
み嵌合させるようにしたものである。従って上カバー2
と下カバー4との接合をコネクタブラケット8を介して
行なうことによりコネクタブラケット8の取付け忘れを
防止することができる。
【0012】しかしながらこのような構造では、上カバ
ー2と下カバー4との両突条部6にコネクタブラケット
8の差込み嵌合部10を単に差込むだけであるから、車
体振動等により上カバー2と下カバー4とが容易に離脱
する恐れがある。
【0013】そこでこの発明は、ロック数を少なくする
ことができると共に離脱を防止し、しかもブラケットの
取付け忘れを防止することのできる複合ブロックの提供
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】容器本体と、この容器本
体の開口部に着脱自在に接合されるカバーと、これら容
器本体及びカバーを結合するブラケットとからなる複合
ブロックであって、前記容器本体及びカバーの側部とブ
ラケットとの一方に差込み嵌合部を設けると共に、他方
に前記差込み嵌合部に差込み嵌合させる被嵌合部を設
け、前記容器本体又はカバーとブラケットとの一方に突
き当て部を設け、他方に前記差込み嵌合の完了状態で前
記突き当て部に突き当たる被突き当て部を設け、前記カ
バー又は容器本体とブラケットとの一方に係止部を設
け、他方に前記差込み嵌合の完了状態で前記係止部に係
合する係合部を設け、前記差込み嵌合部を被嵌合部に差
込み突き当て部を被突き当て部に突き当てたとき、前記
係止部が係合部に係合し、容器本体及びカバーに対する
ブラケットの反差込み方向への移動を制限するようにし
たこととを特徴とする。
【0015】
【作用】容器本体にカバーを接合させ、差込み嵌合部に
被嵌合部を差込み、容器本体及びカバーの側部にブラケ
ットを取付ける。差込み嵌合の完了状態においては容器
本体又はカバーとブラケットとの一方の突き当て部に他
方の被突き当て部が突き当たり、更にカバー又は容器本
体とブラケットとの一方の係止部に他方の係合部が係合
して前記差込みがロックされる。従って突き当て部及び
被突き当て部と係止部及び係合部で差込み嵌合部及び被
嵌合部が差込み長手方向にて挾み込まれるような状態と
なり、容器本体とカバーとブラケットとの結合を行なう
ことができる。
【0016】
【実施例】以下この発明の実施例を説明する。
【0017】図1,図2に示す複合ブロックは、図7,
図8に示す複合ブロックと基本的には同一構成であり、
同一構成部分には同符号を付して重複した説明は省略す
る。
【0018】一方、この発明の一実施例に係る複合ブロ
ックを図3乃至図6を加えて更に説明する。
【0019】図3は容器本体1に裏カバー9とコネクタ
ブラケット11とを結合した状態の側面図であり、図4
は図3の要部平面図である。図5は図4のA−A線矢視
断面図、図6は同B−B線矢視断面図である。
【0020】先ず、図2を主に参照すると、容器本体1
の下開口部5に着脱自在に接合されるカバーとしての裏
カバー9の側部9bには側部開口9a両側において下開
口部5に垂直な方向の差込み嵌合のための差込み嵌合部
37を設けてあり、この差込み嵌合部37は容器本体1
の差込み嵌合部21の溝状部23と整列するように、断
面L字状の溝条部39を有している。又、コネクタブラ
ケット11の差込みブロック29においては左右両側の
突条部31の下部31aが前記溝条部39に嵌合するよ
う断面L字状に形成されている。従って、容器本体1の
下開口部5に裏カバー9を接合させ、差込みブロック2
9の突条部31を差込み嵌合部37の溝条部39へ矢印
Xのように差込むと、差込み嵌合の完了状態において突
条部31は容器本体1の差込み嵌合部21における溝条
部23と裏カバー9の差込み嵌合部37における溝条部
39とに図3,図6のように同時に差込み嵌合する状態
となる。又、突条部31の下部31aは溝条部39の下
部側に嵌合する状態となる。
【0021】前記裏カバー9には、差込み嵌合部37の
下端において突き当て部41が設けられ、差込みブロッ
ク29の両側に被突き当て部43が設けられている。こ
れら突き当て部41及び被突き当て部43は前記X方向
への差込み嵌合の完了状態において図6のように相互に
突き当たるものである。
【0022】尚、図5のように、容器本体1の可撓アー
ム25における係止部としての係合突起27に係合する
差込みブロック29の係合部としての係合凹部は、符号
45として設けられ前記差込み完了状態で両者が係合
し、反差込み方向Yの移動が阻止制限されるようになっ
ている。
【0023】更に、図2のように前記容器本体1の差込
み嵌合部21の下端には位置決め突起47が設けられ、
裏カバー9の差込み嵌合部37の溝条部39上部側が位
置決め凹部として構成されている。従って、容器本体1
に裏カバー9を接合させると位置決め突起47が溝条部
39の上部側に図6のように嵌合する。従って、容器本
体1に裏カバー9を接合させた時、位置決め突起47が
差込み嵌合部37の溝条部39上部側に嵌合して両差込
み嵌合部21,37の位置合わせが行なわれ、両溝条部
23,39が正確に差込み長手方向にて一線に並ぶよう
に整列され、位置合わせされる。
【0024】次いでコネクタブラケット11を上記のよ
うに差込み嵌合すると、突条部31が両溝条部23,3
9へ同時にかつ、容易に差込み嵌合される。そして、突
条部31の下部31aは溝条部39の下部に嵌合する。
X方向への差込み嵌合の完了状態においては突き当て部
41が被突き当て部43に図6のように突き当たり、又
図5のように容器本体1の係合突起27にコネクタブラ
ケット11側の係合凹部45が可撓アーム25の弾性変
位を介して係合する。従って、裏カバー9の差込み嵌合
部37が突き当て部41及び被突き当て部43の突き当
て、係合凹部45及び係合突起27の係合を介して容器
本体1の差込み嵌合部21とコネクタブラケット11の
差込みブロック29とで差込み長手方向にて挾み込まれ
るような状態で係合ロックされ、振動等では離脱しない
確実な結合を行なわせることができる。又、容器本体1
と裏カバー9との結合をコネクタブラケット11を介し
て行なうからコネクタブラケット11の取付け忘れも防
止することができる。更にロック箇所は、長手方向一端
側の2箇所の接合突起13及び接合フック15と、他端
側の係合突起27及び係合凹部45とで行なうため、ロ
ック箇所を少なくするとことができ、組立て作業性を向
上させることができる。差込みブロック29の突条部3
1の下部31aがL型をして差込み嵌合部37の溝条部
39へ嵌合するため裏カバー9に側部開口9aが設けら
れていても側部9bの開きが防止され、裏カバー9の強
度を向上することができる。
【0025】尚、容器本体1に対する表カバー7の接合
及び組立後の車体パネル等への取付けは図7,図8で説
明したものと同様である。
【0026】なお、上記容器本体1と裏カバー9との関
係は逆にすることもできる。従って、容器本体1側に突
き当て部又は被突き当て部を設け、裏カバー9側に係止
部又は係合部を設けることもできる。
【0027】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の構
成によれば、ブラケットの結合によりカバーが容器本体
とブラケットとの間で挾み込まれるように結合され、結
合状態がロックされるから、ロック数を少なくして結合
の離脱を防止し、しかもブラケットの取付け忘れを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る分解状態における全
体斜視図である。
【図2】同分解状態におけ要部拡大斜視図である。
【図3】表カバーを省略した組立状態における側面図で
ある。
【図4】図3における要部平面図である。
【図5】図4におけるA−A線矢視拡大断面図である。
【図6】図4におけるB−B線矢視拡大断面図である。
【図7】従来例に係る分解状態の全体斜視図である。
【図8】同要部拡大斜視図である。
【図9】他の従来例に係る分解状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 容器本体 5 下開口部(開口部) 9 裏カバー(カバー) 11 コネクタブラケット 19 側部 21 差込み嵌合部 23 溝条部 9b 側部 27 係合突起(係止部) 31 突条部(被嵌合部) 37 差込み嵌合部 39 溝条部 41 突き当て部 43 被突き当て部 45 係合凹部(係合部) 47 位置決め突起

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と、この容器本体の開口部に着
    脱自在に接合されるカバーと、これら容器本体及びカバ
    ーを側部において共に前記開口部に垂直な方向の差込み
    嵌合により結合するブラケットとからなる複合ブロック
    であって、前記容器本体の側部及びカバーの側部に差込
    み嵌合部をそれぞれ整列状態に設けると共に、前記ブラ
    ケットに前記それぞれの差込み嵌合部に差込み嵌合され
    る被嵌合部を設け、前記容器本体の側部又はカバーの側
    部の一方に突き当て部を設け、前記ブラケットに前記他
    方から一方へ向う差込み方向での差込み嵌合の完了状態
    で前記突き当て部に突き当たる被突き当て部を設け、前
    記他方に係止部を設け、前記ブラケットに前記差込み嵌
    合の完了状態で前記係止部に係合する係合部を設け、前
    記差込み嵌合部を被嵌合部に差込み突き当て部を被突き
    当て部に突き当てたとき、前記係止部が係合部に係合
    し、容器本体及びカバーに対するブラケットの反差込み
    方向への移動を制限し、容器本体とカバーとをブラケッ
    トにより当該側部において一体に結合するようにしたこ
    とを特徴とする複合ブロック。
  2. 【請求項2】 前記容器本体とカバーとの一方に位置決
    め突起を設け、他方に前記位置決め突起に嵌合して容器
    本体とカバーとの接合を位置決めする位置決め凹部を設
    け、容器本体にカバーを接合し前記突起を凹部に嵌合し
    たとき両者の差込み嵌合部が共に差込み方向にて整列さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項1記載の複合ブ
    ロック。
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