JP3007602U - 脱肛防止バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着脱が容易で且つ身体の動きに対して安定性
の高い脱肛防止バンドを提供する。 【構成】 一方が二股に分れ、その二股に分れた各先端
に引掛部３ａを有し、他方の先端にも引掛部３ｂを有す
る伸縮紐３の中間部に、中空筒状に形成した患部当て部
材２を移動可調節に挿通した締付バンド本体１と、前記
引掛部３ａ、３ｂの引掛鈎５を配設したベルト４とから
成る脱肛防止バンドである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、痔患者、特に脱肛くせのある人に有効な脱肛防止バンドに関する 。

【０００２】

【従来技術】

痔を患い、脱肛くせのある人は、仕事、外出にも差し支えるようになる。その 対策としては、もちろん医療による根本治療が第一であるが、治療の過程におい て、物理的に局部を押えることにより脱肛を取り敢えず防止する手段が考えられ る。 本考案者も脱肛に悩む一人としてゴムバンドの中間に患部当て部材を取付けた ものを使用してみたが、身体の動きに対して安定性がなく、ちょっとしたはずみ で患部当て部材がゴムバンドの外側へ弾けて機能を果さなくなることが間々ある ため、安心して使用することができない難点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

脱肛の苦しみは当事者でなければ分らないと言われるが、本考案者は、自らの 経験から、そして上記のような実情に鑑みてなされたもので、着脱が容易で且つ 身体の動きに対して安定性の高い脱肛防止バンドを提供しようとするものである 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案の脱肛防止バンドは、締付バンド本体１と、 ベルト４とから成る。 締付バンド本体１は、一方が二股に分れ、その二股に分れた各先端に引掛部３ ａを有し、他方の先端にも引掛部３ｂを有する伸縮紐３の中間部に、中空筒状に 形成した患部当て部材２を移動可調節に挿通して構成される。 そして、ベルト４は、前記伸縮紐３の引掛部３ａ、３ｂの引掛鈎５を配設して 構成される。

【０００５】

【考案の作用並びに効果】

今、これを使用するには、図２ないし図４に示すように、ズボン等の上着を脱 ぎ、まずベルト４を腰周りに軽く締める。そして中間部の患部当て部材２を患部 に概略当てがった状態で、前方において締付バンド本体１の伸縮紐３の一方二股 を局部を避けるようにして左右に振分け、伸張させながら各先端の引掛部３ａを ベルト４の引掛鈎５、５に掛ける（図２）とともに、後方において伸縮紐３の他 方を伸張させながらその先端引掛部３ｂをベルト４の引掛鈎５に掛ける。

【０００６】 そして先に当てがった患部当て部材２を適宜前後移動調節させて肛門の中心を 押えるようにする。 この時、患部当て部材２は中空筒状に形成され伸縮紐３に挿通されているので 、使用中患部に確実に固定され、身体の動作があっても弾け出す心配はない。 着用は下着の上からであるので肌当たりもよく、長時間着用にも耐えられる。 上着を付けることにより外観からは察知されないので、仕事や外出も安心して行 える。

【０００７】

【実施例】

締付バンド本体１と、ベルト４とから成る。 締付バンド本体１は、一方が二股に分れ、その二股に分れた各先端に引掛部３ ａを有し、他方の先端にも引掛部３ｂを有するゴム製の伸縮紐３の中間部に、弾 褥材質で中空筒状に形成した患部当て部材２を移動可調節に挿通して構成される 。 そして、ベルト４は、前記ゴム製の伸縮紐３の引掛部３ａ、３ｂの引掛鈎５（ 即ち前方に二箇所、後方に一箇所）を配設して構成される。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図

【図２】使用状態を示す正面図

【図３】同上背面図

【図４】同上側面図

【符号の説明】

１ 締付バンド本体 ２ 患部当て部材 ３ 伸縮紐 ３ａ 引掛部 ３ｂ 引掛部 ４ ベルト ５ 引掛鈎

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一方が二股に分れ、その二股に分れた各
   先端に引掛部（３ａ）を有し、他方の先端にも引掛部
   （３ｂ）を有する伸縮紐（３）の中間部に、中空筒状に
   形成した患部当て部材（２）を移動可調節に挿通した締
   付バンド本体（１）と、前記引掛部（３ａ）、（３ｂ）
   の引掛鈎５を配設したベルト（４）とから成る脱肛防止
   バンド。