JP2723274B2 - 塗装物 - Google Patents
塗装物Info
- Publication number
- JP2723274B2 JP2723274B2 JP884389A JP884389A JP2723274B2 JP 2723274 B2 JP2723274 B2 JP 2723274B2 JP 884389 A JP884389 A JP 884389A JP 884389 A JP884389 A JP 884389A JP 2723274 B2 JP2723274 B2 JP 2723274B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- silyl group
- adhesion
- paint
- copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は旧塗膜との密着性にすぐれ、かつ上塗塗料と
の密着性も改良された下塗塗料組成物塗膜上に上塗塗料
を塗装したばあいの密着性に優れた塗装物に関する。
の密着性も改良された下塗塗料組成物塗膜上に上塗塗料
を塗装したばあいの密着性に優れた塗装物に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題] 現在、自動車新車用上塗塗料として一般に用いられて
いる熱硬化性のメラミンアルキッド樹脂系またはメラミ
ンアクリル樹脂系の塗料の塗膜上に、補修などのために
塗装を行なう際に、研磨などの処理を行なわず、通常の
脱脂処理だけで塗装して密着性に優れ、かつ、シリル基
含有共重合体を主成分とする上塗塗料との密着性にもす
ぐれた下塗塗料はなく、前記熱硬化性塗膜である旧塗膜
との密着性をよくするためには旧塗膜を研磨したり、下
塗塗料塗布後、上塗塗料を塗装するまでの間隔を制限し
なければならないなど、実用上種々の欠点がある。
いる熱硬化性のメラミンアルキッド樹脂系またはメラミ
ンアクリル樹脂系の塗料の塗膜上に、補修などのために
塗装を行なう際に、研磨などの処理を行なわず、通常の
脱脂処理だけで塗装して密着性に優れ、かつ、シリル基
含有共重合体を主成分とする上塗塗料との密着性にもす
ぐれた下塗塗料はなく、前記熱硬化性塗膜である旧塗膜
との密着性をよくするためには旧塗膜を研磨したり、下
塗塗料塗布後、上塗塗料を塗装するまでの間隔を制限し
なければならないなど、実用上種々の欠点がある。
[課題を解決するための手段] 本発明はこれらの欠点を克服するためになされたもの
であり、 (A)不飽和ポリカルボン酸またはその酸無水物をグラ
フト重合させた塩素化ポリオレフィン樹脂、 (B)エポキシ樹脂および (C)アミン からなる下塗塗料組成物塗膜上に加水分解性シリル基含
有共重合体を含む塗料を塗装したことを特徴とする密着
性の優れた塗装物に関する。
であり、 (A)不飽和ポリカルボン酸またはその酸無水物をグラ
フト重合させた塩素化ポリオレフィン樹脂、 (B)エポキシ樹脂および (C)アミン からなる下塗塗料組成物塗膜上に加水分解性シリル基含
有共重合体を含む塗料を塗装したことを特徴とする密着
性の優れた塗装物に関する。
[実施例] 本発明において、(A)成分として不飽和ポリカルボ
ン酸またはその酸無水物をグラフト重合させた塩素化ポ
リオレフィン樹脂が使用される。
ン酸またはその酸無水物をグラフト重合させた塩素化ポ
リオレフィン樹脂が使用される。
(A)成分は本発明に用いる下塗塗料組成物に密着性
などの性質を付与するために使用される成分であり、従
来から使用されている塩素化ポリオレフィン樹脂が不飽
和ポリカルボン酸またはその酸無水物でグラフト重合せ
しめられた形のものであるため、熱硬化性メラミンアル
キッドまたはメラミンアクリル塗膜に対する密着性など
が改善される。
などの性質を付与するために使用される成分であり、従
来から使用されている塩素化ポリオレフィン樹脂が不飽
和ポリカルボン酸またはその酸無水物でグラフト重合せ
しめられた形のものであるため、熱硬化性メラミンアル
キッドまたはメラミンアクリル塗膜に対する密着性など
が改善される。
このような(A)成分はたとえば下記のごとき公知の
方法で製造することができる。
方法で製造することができる。
すなわち、ポリオレフィン樹脂、たとえば結晶性ポリ
プロピレン、非結晶性ポリプロピレン、ポリブテン−
1、ポリペンテン−1、4−メチルペンテン−1、低密
度または高密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共
重合体などを単独または2種以上混合して熱溶融し、必
要であれば熱分解により減粘(粘度を下げること)した
ポリオレフィン樹脂の溶融物を、回分式または連続式で
ラジカル発生剤の存在下に不飽和ポリカルボン酸または
その酸無水物をグラフト重合させて変性したのち、水系
媒体中に懸濁または塩素溶媒中に溶解させ、触媒の存在
下または紫外線の照射下において加圧または常圧下に50
〜120℃の温度で塩素ガスを吹き込み反応させることに
よりうることができる。
プロピレン、非結晶性ポリプロピレン、ポリブテン−
1、ポリペンテン−1、4−メチルペンテン−1、低密
度または高密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共
重合体などを単独または2種以上混合して熱溶融し、必
要であれば熱分解により減粘(粘度を下げること)した
ポリオレフィン樹脂の溶融物を、回分式または連続式で
ラジカル発生剤の存在下に不飽和ポリカルボン酸または
その酸無水物をグラフト重合させて変性したのち、水系
媒体中に懸濁または塩素溶媒中に溶解させ、触媒の存在
下または紫外線の照射下において加圧または常圧下に50
〜120℃の温度で塩素ガスを吹き込み反応させることに
よりうることができる。
前記変性反応に用いるラジカル発生剤としては、たと
えばジ−tert−ブチルパーオキシド、tert−ブチルヒド
ロパーオキシド、ジクミルパーオキシド、ベンゾイルパ
ーオキシド、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、メ
チルエチルケトンパーオキシドのようなパーオキシドや
アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソプロピオニ
トリルなどのアゾニトリル類などがあげられる。
えばジ−tert−ブチルパーオキシド、tert−ブチルヒド
ロパーオキシド、ジクミルパーオキシド、ベンゾイルパ
ーオキシド、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、メ
チルエチルケトンパーオキシドのようなパーオキシドや
アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソプロピオニ
トリルなどのアゾニトリル類などがあげられる。
前記不飽和ポリカルボン酸およびその酸無水物として
は、たとえばマレイン酸、無水マレイン酸、シトラコン
酸、無水シトラコン酸、フマル酸、メサコン酸、イタコ
ン酸、無水イタコン酸、アコニット酸、無水アコニット
酸などがあげられる。
は、たとえばマレイン酸、無水マレイン酸、シトラコン
酸、無水シトラコン酸、フマル酸、メサコン酸、イタコ
ン酸、無水イタコン酸、アコニット酸、無水アコニット
酸などがあげられる。
本発明に用いる不飽和ポリカルボン酸またはその酸無
水物で変性したポリオレフィン樹脂のケン化価は6以上
であるのが好ましく、10〜60であるのがさらに好まし
い。ケン化価が低すぎるとエポキシ樹脂との反応性が低
下し、架橋が少なくなり、耐溶剤性が低下する傾向があ
る。またケン化価が高すぎると被着体への付着性が低下
する傾向がある。
水物で変性したポリオレフィン樹脂のケン化価は6以上
であるのが好ましく、10〜60であるのがさらに好まし
い。ケン化価が低すぎるとエポキシ樹脂との反応性が低
下し、架橋が少なくなり、耐溶剤性が低下する傾向があ
る。またケン化価が高すぎると被着体への付着性が低下
する傾向がある。
前記不飽和ポリカルボン酸またはその酸無水物で変性
したポリオレフィン樹脂を塩素化した塩素化ポリオレフ
ィン樹脂((A)成分)の塩素化度は10〜50%(重量
%、以下同様)が好ましく、15〜35%のものがさらに好
ましい。塩素化度が10%より低くなると他の樹脂との相
溶性が低下し、塩素化度が50%をこえて高くなると被着
体との付着性が低下する。
したポリオレフィン樹脂を塩素化した塩素化ポリオレフ
ィン樹脂((A)成分)の塩素化度は10〜50%(重量
%、以下同様)が好ましく、15〜35%のものがさらに好
ましい。塩素化度が10%より低くなると他の樹脂との相
溶性が低下し、塩素化度が50%をこえて高くなると被着
体との付着性が低下する。
前記不飽和ポリカルボン酸またはその酸無水物をグラ
フト重合させた塩素化ポリオレフィン樹脂は、たとえば
三井石油化学工業(株)製のユニストールP−401やユ
ニストールP401MB、山陽国策パルプ(株)製のスーパー
クロン822、特試品S−309などとして市販されており、
商業的に入手可能であり、使用しうる。
フト重合させた塩素化ポリオレフィン樹脂は、たとえば
三井石油化学工業(株)製のユニストールP−401やユ
ニストールP401MB、山陽国策パルプ(株)製のスーパー
クロン822、特試品S−309などとして市販されており、
商業的に入手可能であり、使用しうる。
本発明に用いる(B)成分であるエポキシ樹脂は、
(A)成分との架橋反応を起こさせるために使用される
成分であり、1分子当り2個以上のエポキシ基を有する
化合物または樹脂であり、(A)成分と相溶性のよいも
のが好ましい。とくに1分子当り3個のエポキシ基を有
する化合物または樹脂のばあい、反応性が高いので好ま
しい。
(A)成分との架橋反応を起こさせるために使用される
成分であり、1分子当り2個以上のエポキシ基を有する
化合物または樹脂であり、(A)成分と相溶性のよいも
のが好ましい。とくに1分子当り3個のエポキシ基を有
する化合物または樹脂のばあい、反応性が高いので好ま
しい。
このようなエポキシ樹脂の好ましい具体例としては、
ビスフェノールA型や多価アルコールのグリシジルエー
テル型のもの(たとえばエチレングリコールグリシジル
エーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトー
ルポリグリシジルエーテルなど)、オレフィン類を過酸
で酸化させてえられる環状脂肪族エポキシ樹脂、グリシ
ジルメタクリレートとメタクリレートとを共重合してな
るアクリル系エポキシ化合物などのうち1分子中に2個
以上のエポキシ基を含有するものなどがあげられる。
ビスフェノールA型や多価アルコールのグリシジルエー
テル型のもの(たとえばエチレングリコールグリシジル
エーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトー
ルポリグリシジルエーテルなど)、オレフィン類を過酸
で酸化させてえられる環状脂肪族エポキシ樹脂、グリシ
ジルメタクリレートとメタクリレートとを共重合してな
るアクリル系エポキシ化合物などのうち1分子中に2個
以上のエポキシ基を含有するものなどがあげられる。
本発明に用いる組成物における(A)成分と(B)成
分との使用割合としては、(A)成分の固形分100部
(重量部、以下同様)に対して(B)成分0.5〜50部が
好ましく、1〜20部がさらに好ましい。(B)成分の使
用量が0.5部未満のばあいには耐溶剤性が低下し、50部
をこえると被塗物に対する付着性が低下する。
分との使用割合としては、(A)成分の固形分100部
(重量部、以下同様)に対して(B)成分0.5〜50部が
好ましく、1〜20部がさらに好ましい。(B)成分の使
用量が0.5部未満のばあいには耐溶剤性が低下し、50部
をこえると被塗物に対する付着性が低下する。
本発明に用いる(C)成分であるアミンは、(A)成
分中のカルボキシル基や酸無水物基と(B)成分中のエ
ポキシ基との反応(架橋反応)を促進するために用いら
れる成分である。
分中のカルボキシル基や酸無水物基と(B)成分中のエ
ポキシ基との反応(架橋反応)を促進するために用いら
れる成分である。
このような(C)成分の具体例としては、第3級アミ
ン類(たとえばピリジン、イソキノリン、キノリン、N,
N−ジメチルシクロヘキシルアミン、トリエチルアミ
ン、ベンジルジメチルアミン、1,8−ジアザビシクロ
(5,4,0)ウンデセン−7)、第3級アミン類の塩など
の塩基性触媒やオクチル酸錫、BF3−モノエチルアミン
などがあげられる。これらのうちでは第3級アミン類が
(A)成分と(B)成分の反応性の点から好ましい。
ン類(たとえばピリジン、イソキノリン、キノリン、N,
N−ジメチルシクロヘキシルアミン、トリエチルアミ
ン、ベンジルジメチルアミン、1,8−ジアザビシクロ
(5,4,0)ウンデセン−7)、第3級アミン類の塩など
の塩基性触媒やオクチル酸錫、BF3−モノエチルアミン
などがあげられる。これらのうちでは第3級アミン類が
(A)成分と(B)成分の反応性の点から好ましい。
(A)成分と(C)成分との使用割合は(A)成分の
固形分100部に対して(C)成分0.05〜10部が好まし
く、0.1〜5部がさらに好ましい。(C)成分の使用割
合が0.05部未満になると耐溶剤性が低下する傾向があ
り、10部をこえると耐水性が低下する傾向がある。ま
た、(A)成分中に酸無水物基が存在するばあいには、
反応開始剤としてエチレングリコール、トリメチロール
プロパン、ポリプロピレングリコールなどのポリオール
を加えてもよい。
固形分100部に対して(C)成分0.05〜10部が好まし
く、0.1〜5部がさらに好ましい。(C)成分の使用割
合が0.05部未満になると耐溶剤性が低下する傾向があ
り、10部をこえると耐水性が低下する傾向がある。ま
た、(A)成分中に酸無水物基が存在するばあいには、
反応開始剤としてエチレングリコール、トリメチロール
プロパン、ポリプロピレングリコールなどのポリオール
を加えてもよい。
本発明に用いる組成物には溶剤が使用されていてもよ
い。このような溶剤としては芳香族系溶剤が最も好まし
いが、その他にエステル系溶剤、ケトン系溶剤、アルコ
ール系溶剤などを使用することができ、またこれらと芳
香族系容剤とを混合して用いてもよい。
い。このような溶剤としては芳香族系溶剤が最も好まし
いが、その他にエステル系溶剤、ケトン系溶剤、アルコ
ール系溶剤などを使用することができ、またこれらと芳
香族系容剤とを混合して用いてもよい。
また、本発明に用いる組成物には、一般に塗料成分と
して使用される他の成分、たとえば酸化チタン、タルク
などの無機質顔料やその他の有機顔料などが含有せしめ
られていてもよい。
して使用される他の成分、たとえば酸化チタン、タルク
などの無機質顔料やその他の有機顔料などが含有せしめ
られていてもよい。
このような本発明に用いる組成物を塗装した際の塗膜
の乾燥は、常温〜150℃の間で行なうことができる。
の乾燥は、常温〜150℃の間で行なうことができる。
本発明に用いる下塗塗料組成物は、一般の上塗塗料を
塗装する際の下塗塗料として用いてもよいが、形成され
た塗膜上に加水分解性シリル基含有共重合体を含有する
塗料を上塗塗料として塗装するばあい、下塗塗料塗膜と
上塗塗料塗膜との密着性の優れた塗膜をうることができ
る。
塗装する際の下塗塗料として用いてもよいが、形成され
た塗膜上に加水分解性シリル基含有共重合体を含有する
塗料を上塗塗料として塗装するばあい、下塗塗料塗膜と
上塗塗料塗膜との密着性の優れた塗膜をうることができ
る。
前記加水分解性シリル基含有共重合体は、1分子中に
少なくとも1個の加水分解性シリル基を含む共重合体で
あるかぎりとくに限定はなく、たとえば特開昭55−1527
45号公報に示される加水分解性シリル基を含有するポリ
エステル、ビニル系重合体、ジアリルフタレート系化合
物、ジアリルフタレート系共重合体、さらには主鎖また
は側鎖にウレタン結合あるいはシロキサン結合を有し、
加水分解性シリル基を含有する重合体などが具体例とし
てあげられる。
少なくとも1個の加水分解性シリル基を含む共重合体で
あるかぎりとくに限定はなく、たとえば特開昭55−1527
45号公報に示される加水分解性シリル基を含有するポリ
エステル、ビニル系重合体、ジアリルフタレート系化合
物、ジアリルフタレート系共重合体、さらには主鎖また
は側鎖にウレタン結合あるいはシロキサン結合を有し、
加水分解性シリル基を含有する重合体などが具体例とし
てあげられる。
本発明に用いる下塗塗料組成物は、自動車補修用、重
防食用のみならず、その他の用途の下塗塗料として多く
の工業用途に有用である。
防食用のみならず、その他の用途の下塗塗料として多く
の工業用途に有用である。
つぎに本発明を実施例に基づき説明する。
合成例1 110℃に加熱した175gのキシレンに、スチレン75g、ブ
チルクリレート100g、メチルメタクリレート250g、γ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン75gおよび
アゾビスイソブチロニトリル22.5gからなる混合液を5
時間かけて滴下し、さらにアゾビスイソブチロニトリル
2.5gおよびキシレン50gからなる混合液を1時間かけて
滴下し、後重合を2時間行ない、固形分濃度69%の溶液
をえた。えられたシリル基含有ビニル共重合体のGPC法
による数平均分子量は5000であった。
チルクリレート100g、メチルメタクリレート250g、γ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン75gおよび
アゾビスイソブチロニトリル22.5gからなる混合液を5
時間かけて滴下し、さらにアゾビスイソブチロニトリル
2.5gおよびキシレン50gからなる混合液を1時間かけて
滴下し、後重合を2時間行ない、固形分濃度69%の溶液
をえた。えられたシリル基含有ビニル共重合体のGPC法
による数平均分子量は5000であった。
実施例1〜4および比較例1〜2 (A)成分として無水マレイン酸グラフトタイプ塩素
化ポリエチレン(山陽国策パルプ(株)製の特試品S−
309、塩素化度20.5%、20%トルエン溶液)または無水
マレイン酸グラフトタイプ塩素化ポリプロピレン(山陽
国策パルプ(株)製のスーパークロン822、塩素化度24.
5%、20%トルエン溶液)、(B)成分として3官能エ
ポキシ樹脂(東都化成(株)製のYH−300)、(C)成
分としてDBU(1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセ
ン−7)(サンアプロ(株)製)を、それぞれ第1表に
示す配合組成に調整した下塗塗料組成物を用いた。
化ポリエチレン(山陽国策パルプ(株)製の特試品S−
309、塩素化度20.5%、20%トルエン溶液)または無水
マレイン酸グラフトタイプ塩素化ポリプロピレン(山陽
国策パルプ(株)製のスーパークロン822、塩素化度24.
5%、20%トルエン溶液)、(B)成分として3官能エ
ポキシ樹脂(東都化成(株)製のYH−300)、(C)成
分としてDBU(1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセ
ン−7)(サンアプロ(株)製)を、それぞれ第1表に
示す配合組成に調整した下塗塗料組成物を用いた。
えられた下塗塗料を、脱脂されたメラミンアルキッド
樹脂塗膜(日本油脂(株)製のメラミNo12型ホワイトを
140℃で20分間加熱硬化させたもの)に5〜10ミクロン
の厚さ(乾燥後)で塗装し、室温で30分または2時間放
置したのち、上塗塗料を30〜40ミクロン(乾燥後)の厚
さで塗装した。えられた塗膜の1次密着性、2次密着性
およびリコート性を下記のようにして調べた。結果を第
1表に示す。
樹脂塗膜(日本油脂(株)製のメラミNo12型ホワイトを
140℃で20分間加熱硬化させたもの)に5〜10ミクロン
の厚さ(乾燥後)で塗装し、室温で30分または2時間放
置したのち、上塗塗料を30〜40ミクロン(乾燥後)の厚
さで塗装した。えられた塗膜の1次密着性、2次密着性
およびリコート性を下記のようにして調べた。結果を第
1表に示す。
なお上塗塗料としては合成例−1でえられシリル基含
有ビニル共重合体溶液183gに、酸化チタン(石原産業
(株)製のCR−90)84g、キシレン83gおよび直径約2mm
のガラスビース150gを加え、ペイントシェーカーで1時
間分散を行なってえた白エナメル塗料に、硬化触媒とし
てジオクチルスズマレエート(堺化学(株)製のTN−80
1)を樹脂固形分100部に対し1部含有さたものを使用し
た。
有ビニル共重合体溶液183gに、酸化チタン(石原産業
(株)製のCR−90)84g、キシレン83gおよび直径約2mm
のガラスビース150gを加え、ペイントシェーカーで1時
間分散を行なってえた白エナメル塗料に、硬化触媒とし
てジオクチルスズマレエート(堺化学(株)製のTN−80
1)を樹脂固形分100部に対し1部含有さたものを使用し
た。
(1次密着性) 室温で7日間乾燥させたテストピースに碁盤目(2mm
×2mm)を切りつけ、セロハンテープをはり、こすりつ
けたのち剥離試験を行ない、25枚当りの剥離しなかった
枚数xを に代入して評価する。
×2mm)を切りつけ、セロハンテープをはり、こすりつ
けたのち剥離試験を行ない、25枚当りの剥離しなかった
枚数xを に代入して評価する。
(2次密着性) 室温で7日間乾燥させたテストピースを50℃×98%RH
雰囲気に24時間投入したのち取出し、セロハンテープを
用いて1次密着性と同様にして評価する。
雰囲気に24時間投入したのち取出し、セロハンテープを
用いて1次密着性と同様にして評価する。
(リコート性) 室温で1日間乾燥させたテストピースにラッカーサー
フェーサーを厚目に塗装し、上塗り塗膜のフクレの有無
を調べ、下記基準にしたがって判定する。
フェーサーを厚目に塗装し、上塗り塗膜のフクレの有無
を調べ、下記基準にしたがって判定する。
○:異常なし △:一部にフクレあり ×:全面フクレ 比較例3〜5 下塗り塗料として市販のアクリルラッカー系シーラー
(A社製)(比較例3)、エポキシ系シーラー(B社
製)(比較例4)または2液ウレタン系シーラー(C社
製)(比較例5)を用いて、実施例1〜2と同様にして
塗装し、さらに上塗塗料を塗装したのち、塗膜の物性を
調べた。結果を第1表に示す。
(A社製)(比較例3)、エポキシ系シーラー(B社
製)(比較例4)または2液ウレタン系シーラー(C社
製)(比較例5)を用いて、実施例1〜2と同様にして
塗装し、さらに上塗塗料を塗装したのち、塗膜の物性を
調べた。結果を第1表に示す。
第1表の結果から、本発明の組成物を用いると従来の
市販品密着シーラーに比べ、塗膜の密着性が著しく改善
されることがわかる。
市販品密着シーラーに比べ、塗膜の密着性が著しく改善
されることがわかる。
[発明の効果] 本発明の塗装物は、旧塗膜との密着性にすぐれ、かつ
上塗塗料との密着性も改良された下塗塗料組成物塗膜を
形成した塗膜上に、加水分解性シリル基含有共重合体を
含む上塗塗料を塗装したものであり、上塗塗料との密着
性をさらに向上させることができる。
上塗塗料との密着性も改良された下塗塗料組成物塗膜を
形成した塗膜上に、加水分解性シリル基含有共重合体を
含む上塗塗料を塗装したものであり、上塗塗料との密着
性をさらに向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−95076(JP,A) 特開 昭62−215664(JP,A) 特開 昭63−132977(JP,A) 国際公開87/7900(WO,A1)
Claims (4)
- 【請求項1】(A)不飽和ポリカルボン酸またはその酸
無水物をグラフト重合させた塩素化ポリオレフィン樹
脂、 (B)エポキシ樹脂および (C)アミン からなる下塗塗料組成物塗膜上に加水分解性シリル基含
有共重合体を含む塗料を塗装したことを特徴とする塗装
物。 - 【請求項2】エポキシ樹脂が3官能エポキシ樹脂である
請求項1記載の塗装物。 - 【請求項3】アミンが第3級アミン類である請求項1記
載の塗装物。 - 【請求項4】加水分解性シリル基含有共重合体が加水分
解性シリル基含有ビニル系共重合体である請求項1記載
の塗装物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP884389A JP2723274B2 (ja) | 1989-01-17 | 1989-01-17 | 塗装物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP884389A JP2723274B2 (ja) | 1989-01-17 | 1989-01-17 | 塗装物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02189378A JPH02189378A (ja) | 1990-07-25 |
JP2723274B2 true JP2723274B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=11704047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP884389A Expired - Fee Related JP2723274B2 (ja) | 1989-01-17 | 1989-01-17 | 塗装物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2723274B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090258252A1 (en) * | 2008-04-15 | 2009-10-15 | Basf Corporation | Coatings and methods for improved adhesion to plastic |
CN109111620A (zh) * | 2018-07-09 | 2019-01-01 | 江苏启能新能源材料有限公司 | 一种用于相变材料储存容器上的耐高温强碱材料 |
WO2020138117A1 (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | 日本製紙株式会社 | 塩素化ポリオレフィン樹脂組成物及びその用途 |
-
1989
- 1989-01-17 JP JP884389A patent/JP2723274B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02189378A (ja) | 1990-07-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4800480B2 (ja) | ポリオレフィン基体用接着促進プライマー組成物 | |
JPS5975958A (ja) | ポリプロピレン系樹脂用塗料組成物 | |
JPS6099138A (ja) | ポリオレフイン成形品の塗装用下塗剤 | |
US4683264A (en) | Hardenable coating composition for polypropylene resins | |
WO2005044914A1 (ja) | 紫外線硬化型樹脂組成物、塗料、インキ、接着剤、シール剤およびプライマー | |
WO2018128111A1 (ja) | 変性ポリオレフィン系樹脂 | |
JP2723274B2 (ja) | 塗装物 | |
JP2596884B2 (ja) | 低温流動性が良好なバインダー樹脂溶液組成物 | |
JPH11181193A (ja) | 安定性良好な塩素化ポリオレフィン組成物 | |
JP3318925B2 (ja) | バインダー樹脂組成物及びその製造方法と用途 | |
JP3514411B2 (ja) | ベースコート用バインダー樹脂組成物の製造方法 | |
JPH09169947A (ja) | ポリオレフィン素材用一液型塗料組成物 | |
JP3175144B2 (ja) | プライマー用樹脂組成物 | |
JP2608466B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂用酸硬化型被覆組成物 | |
JP3045498B2 (ja) | バインダ―樹脂組成物及びその製造方法 | |
JP2000007979A (ja) | ポリオレフィン用塗料樹脂組成物及びその製造方法 | |
JP3023188B2 (ja) | 塗工用樹脂組成物 | |
JP2001163984A (ja) | 水性分散液 | |
JP3678960B2 (ja) | バインダー樹脂組成物およびその用途 | |
JPH0742380B2 (ja) | 塗料用組成物 | |
JP2001064396A (ja) | ポリオレフィン系樹脂用コーティング樹脂組成物 | |
JP3733612B2 (ja) | 塗料用樹脂組成物 | |
JP2665864B2 (ja) | バインダー樹脂組成物 | |
JPS6178844A (ja) | ポリプロピレン系樹脂用プライマ組成物 | |
JPS5953305B2 (ja) | 塗料用樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |