JP2722052B2 - ゲーム装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、内部に収容されたカプ
セル又はボール等の球体を取り出すゲーム装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来のカプセル又はボール等の球体を取
り出すゲーム装置は、回転する回転台上に複数の球体を
載せ、揺動レバーを旋回させて、球体を取り出そうとす
るものや、クレーンで吊り上げて取り出すものがあっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のゲーム装置
は、台上に載っているカプセル又はボール等の球体を直
接把持部材等で取り出そうとするものであったが、相手
と勝負して、勝った時にのみ球体を取り出すことができ
るゲーム装置は存在しなかった。

【０００４】本発明は、上記課題を達成する新規なゲー
ム装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係るゲーム装置
は、上記目的を達成するため下記の構成を有する。 （イ）内部に複数の球体を収容した基台を有すること。 （ロ）基台の上面には、一対の叩打体が設けられている
こと。 （ハ）叩打体は、一方に叩打アームを回動可能に備え、
他方に防御アームを回動可能に備えていること。 （ニ）基台の両側には、叩打アームを操作する叩打操作
レバーと、防御アームを操作する防御操作レバーが設け
られていること。 （ホ）基台には、叩打アームの回転量を検知する検知手
段と、検知手段の検知回数をカウントするカウント手段
が設けられていること。 （ヘ）基台には、カウント手段が所定回数カウントした
時、基台内部の球体を取り出す取り出し手段が設けられ
ていること。

【０００６】

【作用】本発明に係るゲーム装置は、上記構成を有する
ため叩打操作レバーを操作すると叩打アームが回動し、
防御操作レバーを操作すると防御アームが回動する。叩
打アームが回動して相手の叩打体に当たると、叩打アー
ムの回転量が大きくなり、検知手段が検知してカウント
手段がカウントする。叩打アームが防御アームに当接し
て、叩打アームの回転量が小さいと検知手段は検知でき
ず、カウント手段はカウントしない。このようにして、
先に所定回数叩打アームを相手の叩打体に当てた方が勝
ちとなり、勝った方が球体を取り出すことができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。１は、ゲーム装置であって、中空状の基台２
と、基台２の上面に着脱自在に取り付けられる透明カバ
ー体３とで構成されている。基台２の上面右側には、右
叩打体５が設けられ、上面左側には、左叩打体５が設け
られている。

【０００８】右叩打体５は、基台２の上面に固定される
円筒状の胴体６と、胴体６の上端縁にヒンジ連結された
頭部７とで形成されている。胴体６の右肩部には、右肩
軸８ａが回動自在に取り付けられ、左肩部には左肩軸８
ｂが回動自在に取り付けられている。この右肩軸８ａに
は、先端にハンマー部材１１を備えた叩打アーム９の基
部が固設されている。又、左肩軸８ｂには、先端にガー
ド部材１２を備えた防御アーム１０の基部が固設されて
いる。

【０００９】右肩軸８ａは、胴体６内に突出し、アーム
７１が固着されている。同様に、左肩軸８ｂも胴体６内
に突出し、アーム７２が固着されている。アーム７１の
先端は、右叩打エアシリンダー６１のピストンロッド６
６に回動自在に取り付けられている。この右叩打エアシ
リンダー６１は、基台２の上壁に固定された支持部材７
６に回動自在に取り付けられている。アーム７２の先端
は、右防御エアシリンダー６２のピストンロッド６７に
回動自在に取り付けられている。この右防御エアシリン
ダー６２は、基台２の上壁に固定された支持部材７７に
回動自在に取り付けられている。上記アーム７１は、基
台２上面に設けられたアングル部材８６に係止されたス
プリング８３によって、叩打アーム９が上方に引き上げ
られるように付勢されている。又、アーム７２も、アン
グル部材８６に係止されたスプリング８２によって、防
御アーム１０が上方に引き上げられるように付勢されて
いる。

【００１０】左叩打体１５は、基台２の上面に固定され
る円筒状の胴体１６と、胴体１６の上端縁にヒンジ連結
された頭部１７とで形成されている。胴体１６の右肩部
には、右肩軸１８ａが回動自在に取り付けられ、左肩部
には左肩軸１８ｂが回動自在に取り付けられている。こ
の右肩軸１８ａには、先端にハンマー部材２１を備えた
叩打アーム１９の基部が固設されている。又、左肩軸１
８ｂには、先端にガード部材２２を備えた防御をアーム
２０の基部が固設されている。

【００１１】右肩軸１８ａは、胴体１６内に突出し、ア
ーム７３が固着されている。同様に、左肩軸１８ｂも胴
体１６内に突出し、アーム７４が固着されている。アー
ム７３の先端は、左叩打エアシリンダー６３のピストン
ロッド６８に回動自在に取り付けられている。この左叩
打エアシリンダー６３は、基台２の上壁に固定された支
持部材７８に回動自在に取り付けられている。アーム７
４の先端は左防御エアシリンダー６４のピストン６９に
回動自在に取り付けられている。この左防御エアシリン
ダー６４は、基台２の上壁に固定された支持部材７９に
回動自在に取り付けられている。上記アーム７３は、基
台２上面に設けられたアングル部材８６に係止されたス
プリング８３によって叩打アーム１９が上方に引き上げ
られるように付勢されている。又、アーム７４もアング
ル部材８６に係止されたスプリング８２によって防御ア
ーム２０が上方に引き上げられるように付勢されてい
る。

【００１２】頭部７，１７は、裏面に突起９２が突設さ
れている。この突起９２は、頭部エアシリンダー９０の
ピストンロッド９１に回動自在に取り付けられている。
頭部エアシリンダー９０は、基台２上面に固着された支
持台９３に固着されている。

【００１３】胴体６，１６内には、カプセル又はボール
等の球体Ｃをガイドするガイド管４１，４２が設けられ
ている。ガイド管４１，４２は、上端面が胴体６，１６
の上端から突出すると共に内側に向かって下降傾斜する
ように形成されている。このガイド管４１，４２の下部
には、押上部材５２，５３が上下摺動自在に設けられて
いる。この押上部材５２，５３は、下端が取付板５０，
５１を介して送出エアシリンダー４５，４６のピストン
ロッド４７，４８に取り付けられている。この送出エア
シリンダー４５，４６は、基台２内に立設された取付台
４３に固定されている。

【００１４】ガイド管４１，４２であって、押上部材５
２，５３の最下位置直上には、開口４１ａ，４２ａが形
成されている。この開口４１ａ，４２ａは、基台２内に
設けられた球体収容室５５とガイド路５６を介して連結
されている。また、ガイド管４１，４２であって、開口
４１ａ，４２ａ上部には、球体Ｃの落下を防ぐストッパ
ー片５９が設けられている。このストッパー片５９は、
取付板６０の上部に回動自在に取り付けられ、ガイド管
４１，４２の側面に形成された開口４１ｂ，４２ｂから
内部に突出し、開口４１ｂ，４２ｂの下縁に係止されて
いる。

【００１５】右叩打体５と左叩打体１５の中間であっ
て、基台２上壁には、落下受け部材９５が設けられてい
る。この落下受け部材９５は、中心部に落下口９５ａが
形成されている。この落下口９５ａの下部には、傾斜板
９６が設けられ、この傾斜板９６により、球体Ｃを揺動
ガイド９７に送るようになっている。

【００１６】揺動ガイド９７は、下部に突出片１００が
設けられている。この突出片１００が設けられている。
この突出片１００は、取付台４３に固着された、支持板
９９に枢着されている。突出片１００の下部は、揺動エ
アシリンダー１０１のピストンロッド１０２に連結軸１
０５により回動自在に取り付けられている。揺動エアシ
リンダー１０１は、基台２の上壁下面に取り付けられた
支持台１０３に回動自在に取り付けられている。

【００１７】揺動ガイド９７の両側には、これに接続さ
れる右ガイド路１０６、左ガイド路１０７が設けられて
いる。右ガイド路１０６の下端は、基台２の右側に設け
られた球体受け部１０９に接続され、左ガイド路１０７
の下端は、基台２の左側に設けられた球体受け部１１０
に接続されている。この球体受け部１０９，１１０には
取出口３６，３７が形成されている。

【００１８】基台２の両側には、叩打アーム９，１９を
操作する右、左叩打操作レバー２９，３１と、防御アー
ム１０，２０を操作する右、左防御操作レバー３０，３
２が設けられている。操作レバー２９〜３２を操作する
と制御部１１１，１１２を介して図示しないエアコンプ
レッサーの各電磁バルブが開き、各エアシリンダー６１
〜６４を約２秒間だけ作動させるようになっている。各
叩打エアシリンダー６１，６３には、ピストンロッド６
６，６８の移動量を検知する磁気センサー８９が設けら
れている。

【００１９】２５，２６は、カウンターであって、上記
叩打エアシリンダー６１，６３のピストンロッド６６，
６８が伸びきったとき、即ち叩打アーム９，１９が回転
して相手の頭部７，１７に当った時、磁気センサー８９
がそれを検知して、カウント表示するもので、叩打アー
ム９，１９が防御アーム１０，２０にガードされたとき
はピストンロッド６６，６８が伸びきらないので、カウ
ント表示しない。３９は、ゲームの持ち時間を表示する
タイマー表示部である。３５は、コイン挿入口であっ
て、コインを挿入すると、内部スイッチがＯＮされ、装
置が使用可能状態となる。

【００２０】従って、コインをコイン挿入口３５に入
れ、例えば、右叩打操作レバー２９を操作すると、右叩
打エアシリンダー６１のピストンロッド６６が伸びアー
ム７１を介して叩打アーム９が下方に押し下げられる。
この時、左防御操作レバー３１を操作して、左防御エア
シリンダー６２のピストンロッド６７を伸ばし、アーム
７２を介して防御アーム２０を押し下げ頭部１７にハン
マー部材１１が当たらないようにガードする。

【００２１】ハンマー部材１１が頭部１７に当たる場合
は、ピストンロッド６６が伸びきった状態なので、上記
したようにカウンター２５にカウント表示される。うま
くガードした場合は、ピストンロッド６６が伸びきって
いないので、カウント表示されない。各エアシリンダー
６１〜６４は、２秒間位しか継続して作動しないので、
防御アーム１０，２０を下げたままにすることはできな
い。

【００２２】カウント数を５回に設定し、例えば、右側
の操作者が先に勝った場合は、頭部エアシリンダー９０
が作動して左側の頭部１７が開き、さらに左側の送出エ
アシリンダー４６が作動して押上部材５３を上方に移動
させる。ガイド管４２内の球体Ｃが持ち上げられ、最上
部の球体Ｃがガイド管４２の上端から落下する。この球
体Ｃは、落下受け部材９５に落下する。揺動エアシリン
ダー１０１のピストンロッド１０２が縮んで、揺動ガイ
ド９７が右側に傾き、この揺動ガイド９７に落下した球
体Ｃは右ガイド路１０６を介して右受け部１０９に落下
する。右側の操作者はこの球体Ｃを取出口３６から取り
出すことができる。

【００２３】ガイド管４２内で持ち上げられた球体Ｃの
最下部はストッパー片４９に引っ掛かり、押上部材５３
が元の位置に戻ると、開口４１ａから球体Ｃがガイド管
４２の最下位置に補充される。また、設定時間内に勝負
がつかなかった場合でも、カウント表示の多い方を勝者
として、球体を取り出させることもできる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、相手と
勝負して勝たなければ、カプセル又はボール等の球体を
取り出すことができないので、従来のように、台上に載
っている球体を直接拾い上げたり、落としたりするもの
と全く構造の異なる新規なゲーム装置を提供することが
できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るゲーム装置の一実施例を示す全体
側面図である。

【図２】上記一実施例の全体正面図である。

【図３】上記一実施例の全体側面断面図である。

【図４】上記一実施例の全体正面断面図である。

【図５】上記一実施例の全体正面断面図である。

【図６】上記一実施例の要部側面断面図である。

【図７】上記一実施例の要部正面断面図である。

【符号の説明】

Ｃ 球体 １ ゲーム装置 ２ 基台 ３ カバー体 ５ 右叩打体 ６ 胴体 ７ 頭部 ８ａ 右肩軸 ８ｂ 左肩軸 ９ 叩打アーム １０ 防御アーム １１ ハンマー部材 １２ ガード部材 １５ 左叩打体 １６ 胴体 １７ 頭部 １８ａ 右肩軸 １８ｂ 左肩軸 １９ 叩打アーム ２０ 防御アーム ２１ ハンマー部材 ２２ ガード部材 ２５ カウンター ２６ カウンター ２９ 右叩打操作レバー ３０ 右防御操作レバー ３１ 左叩打操作レバー ３２ 左防御操作レバー ３５ コイン挿入口 ３６ 取出口 ３７ 取出口 ３９ タイマー表示部 ４０ 取付軸 ４１ ガイド管 ４１ａ 開口 ４１ｂ 開口 ４２ ガイド管 ４２ａ 開口 ４２ｂ 開口 ４３ 取付台 ４５ 送出エアーシリンダー ４６ 送出エアーシリンダー ４７ ピストンロッド ４８ ピストンロッド ５０ 取付板 ５１ 取付板 ５２ 押上部材 ５３ 押上部材 ５５ 球体収納室 ５６ ガイド路 ５９ ストッパー片 ６０ 取付板 ６１ 右叩打エアシリンダー ６２ 右防御エアシリンダー ６３ 左叩打エアシリンダー ６４ 左防御エアシリンダー ６６ ピストンロッド ６７ ピストンロッド ６８ ピストンロッド ６９ ピストンロッド ７１ アーム ７２ アーム ７３ アーム ７４ アーム ７６ 支持部材 ７７ 支持部材 ７８ 支持部材 ７９ 支持部材 ８１ スプリング ８２ スプリング ８３ スプリング ８４ スプリング ８６ アングル部材 ８９ センサー ９０ 頭部エアシリンダー ９１ ピストンロッド ９２ 突起 ９３ 支持台 ９５ 落下受け部材 ９５ａ 落下口 ９６ 傾斜板 ９７ 揺動ガイド ９９ 支持板 １００ 突出片 １０１ 揺動エアシリンダー １０２ ピストンロッド １０３ 支持台 １０５ 連結軸 １０６ 右ガイド路 １０７ 左ガイド路 １０９ 受け部 １１０ 受け部 １１１ 制御部 １１２ 制御部

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下記の要件を備えたことを特徴とするゲー
   ム装置。 （イ）内部に複数の球体を収容した基台を有すること。 （ロ）基台の上面には、一対の叩打体が設けられている
   こと。 （ハ）叩打体は、一方に叩打アームを回動可能に備え、
   他方に防御アームを回動可能に備えていること。 （ニ）基台の両側には、叩打アームを操作する叩打操作
   レバーと、防御アームを操作する防御操作レバーが設け
   られていること。 （ホ）基台には、叩打アームの回転量を検知する検知手
   段と、検知手段の検知回数をカウントするカウント手段
   が設けられていること。 （ヘ）基台には、カウント手段が所定回数カウントした
   時、基台内部の球体を取り出す取り出し手段が設けられ
   ていること。