JP2721802B2 - 異形断面管 - Google Patents

異形断面管

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JP2721802B2 JP11795094A JP11795094A JP2721802B2 JP 2721802 B2 JP2721802 B2 JP 2721802B2 JP 11795094 A JP11795094 A JP 11795094A JP 11795094 A JP11795094 A JP 11795094A JP 2721802 B2 JP2721802 B2 JP 2721802B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テーパ管等の材料と
して用いられる異形断面管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、旗を掲揚するためのフラッグポー
ル等に用いられるテーパ管として、アルミニウム押出管
等からなる断面円形の管を縮径加工したものが用いられ
ていたが、外周面に凹凸がないために意匠性に乏しいと
いう欠点があった。
【0003】そこで、最近では、意匠性に富みテーパ加
工もしやすいことから、図4に示すように、周方向に湾
入状の変形部(2)と円弧状に突出した非変形部(3)
とが交互に繰り返されることにより形成された異形断面
管(1)を用いたテーパ管が提案されている。前記テー
パ管は、隣接する非変形部(3)(3)が接近するよう
に変形部(2)を屈曲変形させることにより、外径を連
続的に縮径したものであり、また、前記異形断面管
(1)の変形部(2)は、その変形を容易にしひいては
縮管成形を容易にするため、非変形部(3)に対して相
対的に薄肉に形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記異形断面
管の変形部(2)の断面形状によっては、各変形部の変
形にばらつきが生じ、特に縮径量の大きい小径側で隣合
う非変形部が径方向において目違いを起こすという問題
点があった。
【0005】即ち、図5(A)に示すように、変形部
(2)の曲率が小さい場合や変形部(2)の幅(W)と
深さ(D)の比率W/Dが小さい場合は、変形応力が変
形部(2)の中央部に集中しやすく、変形はどの変形部
(2)においても中央部から始まる。そして、この変形
開始位置を中心として、左右で等しく幅(W)が小さく
なる方向に変形するため、目違いは生じにくい。一方、
図5(B)のように変形部(2)の曲率が大きい場合や
W/Dが大きい場合は、各変形部(2’)における変形
応力は分散されやすいために変形の始まる位置もばらつ
きやすい。そのため、その変形開始位置を中心として左
右の変形が進行すると、隣り合う非変形部(3)(3)
が図6に示すように径方向に位置ずれして目違いを生じ
る。以上のように、変形部(2)の曲率が大きい形状ま
たは変形部(2)のW/Dの大きい形状ほど目違いが生
じやすくなり、正確な縮管成形が困難になる。
【0006】この発明は、前述の問題点を解決すること
を目的として、変形部の断面形状に拘りなく正確な縮管
成形ができる異形断面管を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の異形断面管
は、前記目的を達成するために、変形部(2)と非変形
部(3)とが周方向に交互に繰返されることにより形成
された管であって、断面における前記各変形部(2)の
少なくとも周方向の中央部またはその近傍に、変形促進
用の切欠部(4)(4’)(4’)が管の長さ方向に沿
って形成されてなることを特徴とするものである。
【0008】前記異形断面管の材質は特に限定されるも
のではなく、アルミニウム(その合金を含む)等の各種
金属を使用できる。
【0009】前記変形部(2)の切欠部(4)は縮径時
における変形部(2)の変形を意図的に促進させ、ひい
ては隣合う非変形部(3)の径方向の目違いを防止する
ために設けられたものである。従って、切欠部(4)
は、変形部(2)をその周方向の中心に対して左右対称
またはこれに近い形状に屈曲変形させるべく、少なくと
も変形部(2)の周方向中央部またはその近傍に設けら
れなければならない。即ち、図1に示すように、周方向
の中央部Cに切欠部(4)を設けても良いし、中央部C
ではなくその近傍に設けても良い。中央部Cの近傍に設
ける場合、左右対称な屈曲変形を促進させるため、図3
に示すように中央部Cを中心にして周方向の左右対称な
位置に1対の切欠部(4’)(4’)を設けることが望
ましい。
【0010】また、変形量の多い場合は変形の局部集中
を防止するために、上記切欠部(4)(4’)(4’)
に加えて、変形部の他の位置に補助的な切欠部(5)
(6)を設けることが好ましい。この場合、補助的な切
欠部(5)(6)の位置は、変形部(2)の変形抵抗を
左右対称にして目違いを起こる危険を可及的排除するた
め、前記変形部(2)の周方向の中央部Cに対して左右
対称な位置に設けるのが望ましい。また、前記切欠部
(4)(4’)(4’)(5)(6)の深さは変形部
(2)の厚さの10〜50%程度、幅は前記深さの2.
0〜5.0倍程度が良い。また、補助的な切欠部(5)
(6)を設ける場合は、必ずしも主たる切欠部(4)
(4’)(4’)と同じ大きさにする必要はなく、小さ
くても良い。
【0011】なお、前記異形断面管において、変形部
(2)に切欠部(4)を形成することにより各変形部
(2)の均等な変形が可能となるが、変形をより容易に
するために、前記変形部(2)全体を非変形部(3)に
対して相対的に薄肉に形成しておくことが好ましい。
【0012】
【作用】異形断面管の縮径過程において、変形部(2)
の変形は切欠部(4)で優先的に起こりその後の変形も
促進される。縮径の進行に伴って、変形部(2)は隣接
する非変形部(3)(3)が近付くように屈曲変形して
いくが、切欠部(4)は、各変形部(2)の少なくとも
周方向の中央部またはその近傍に形成されているから、
変形部(2)は周方向のほぼ中央部を中心として左右対
称に均等に変形していく結果、非変形部(3)(3)の
径方向の位置は一致した状態となり、目違いが防止され
る。
【0013】
【実施例】次に、この発明の異形断面管の具体的一実施
例について、図1〜3を参照しつつ説明する。
【0014】この実施例の異形断面管の断面形状は、図
4に示されている従来の異形断面管と同様に、周方向に
湾入状の薄肉変形部(2)と円弧状に突出した厚肉の非
変形部(3)とが交互に繰り返されることにより形成さ
れたものであるが、変形部の形状のみが異なるため、こ
こでは全体の断面図を省略し変形部のみを図1に示す。
なお、この異形断面管(1)はAl合金製の押出形材に
より製作されたものである。
【0015】図1に示されているように、前記異形断面
管(1)において、変形部(2)の厚さは2mmで非変形
部(3)の厚さは3mmであり、変形部(2)が相対的に
薄肉に形成されるとともに、変形部(2)は幅(W)4
0mm、深さ(D)9.5mm湾入形に形成されている。ま
た、前記異形断面管(1)の各変形部(2)の内面に
は、周方向の中央部Cの位置において、半径3mmの円弧
状の大切欠部(4)が形成されているとともに、この大
切欠部(4)を挟んで周方向の左右対称位置に、2組合
計4個の半径0.4mmの円弧状の小切欠部(5)(5)
(6)(6)が等間隔で形成されている。前記大切欠部
(4)が設けられた部分の肉厚は1.5mmであり、小切
欠部(5)(6)が設けられた部分の肉厚は1.5mmで
ある。
【0016】このような異形断面管(1)を長さ方向の
一端部から他端部へ連続的に縮径すると、まず変形部
(2)中央の大切欠部(4)において屈曲変形が始ま
り、縮径の進行に伴って、大切欠部(4)の両隣の小切
欠部(5)(5)における変形が加わり、さらにその両
隣の小切欠部(6)(6)における変形が加わって、最
終的に図2のように隣接する非変形部(3)(3)が接
触するまで変形する。このように、変形は大切欠部
(4)を中心に左右対称になされ、かつどの変形部
(2)においてもこのような変形が進行するために、管
は均等に縮管され、隣接する非変形部(3)(3)の径
方向の目違いは生じない。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明の異形断面管
は、変形部と非変形部とが周方向に交互に繰返されるこ
とにより形成された管であって、断面における前記各変
形部の少なくとも周方向の中央部またはその近傍に、変
形促進用の切欠部が管の長さ方向に沿って形成されてい
るため、縮管により変形部は切欠部のある中心部または
その近傍部位から屈曲変形が始まって左右対称またはこ
れに近い形で変形する。このように、前記異形断面管の
変形部の変形位置を、切欠部によって制御したから、変
形部の形状に拘らず均等な縮径が可能となり、目違いの
ない良好な縮管成形が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる異形断面管の要部横
断面図である。
【図2】この発明の実施例にかかる異形断面管の縮管後
の要部横断面図である。
【図3】この発明にかかる異形断面管の他の態様であ
る。
【図4】従来の異形断面管の横断面図である。
【図5】従来の異形断面管の部分横断面図であり、A)
は変形部の曲率が小さい場合、(B)は変形部の曲率が
大きい場合である。
【図6】従来の異形断面管の縮管後の要部横断面図であ
る。
【符号の説明】
2…変形部 3…非変形部 4…切欠部(大切欠部) 4’…切欠部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変形部(2)と非変形部(3)とが周方
    向に交互に繰返されることにより形成された管であっ
    て、断面における前記各変形部(2)の少なくとも周方
    向の中央部またはその近傍に、変形促進用の切欠部
    (4)(4’)(4’)が管の長さ方向に沿って形成さ
    れてなることを特徴とする異形断面管。
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