JP2721308B2 - 線条体の連続巻取方法及び装置 - Google Patents

線条体の連続巻取方法及び装置

Info

Publication number
JP2721308B2
JP2721308B2 JP17045894A JP17045894A JP2721308B2 JP 2721308 B2 JP2721308 B2 JP 2721308B2 JP 17045894 A JP17045894 A JP 17045894A JP 17045894 A JP17045894 A JP 17045894A JP 2721308 B2 JP2721308 B2 JP 2721308B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spooler
bobbin
filament
striated body
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17045894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0769530A (ja
Inventor
宏治 佐々木
一治 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP17045894A priority Critical patent/JP2721308B2/ja
Publication of JPH0769530A publication Critical patent/JPH0769530A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2721308B2 publication Critical patent/JP2721308B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
  • Forwarding And Storing Of Filamentary Material (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ、電線等の
種々の線条体を2つのスプーラの間で交互に連続的に巻
取る方法及び装置に関し、特に光ファイバの如き張力を
受けると破線し易い線条体を連続的に巻取る方法及び装
置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の線条体の連続巻取装置
は、図39に示すように、2つのスプーラ10、10’
と、巻取り中の一方のスプーラ(作動側スプーラ)10
から他方のスプーラ(待機側スプーラ)10’へ線条体
1を巻き移す線条体巻移し手段30とを備えている。線
条体巻移し手段30は、線条体1の巻移し時に線条体1
を一方のスプーラ10上のボビン12から他方のスプー
ラ10’上のボビン12’にシフトするガイドプーリの
形態の線条体シフト機構32と、各ボビン12、12’
に設けられて線条体1の巻始め端を捕捉する捕捉爪2
6、26’を有する捕捉部材28、28’と、線条体1
の巻移し時に線条体1をボビン12’の捕捉部材28’
に向けて寄せる線条体寄せ機構34とから成っている。
【0003】線条体1は、作動側スプーラ10上のボビ
ン12に巻取られており、このボビン12に線条体1が
満巻されると、先ず線条体シフト機構32がガイドプー
リをボビン12の上方からボビン12’の上方に向けて
移動して線条体1をボビン12’に交差するようにシフ
トする(図2参照)。その後、線条体寄せ機構34が線
条体1をボビン12’の捕捉部材28’に接触する位置
まで寄せ、線条体1をボビン12’の捕捉部材28’の
捕捉爪26’に捕捉させて線条体1をボビン12とボビ
ン12’との間に固定する。従って、線条体1は、ボビ
ン12’の回転によってボビン12と12’との間で切
断され、ボビン12’に固定された部分以降の線条体1
はボビン12’の回転によってボビン12’に巻取られ
る。
【0004】この従来技術では、線条体1がボビン12
と12’との間で直接固定され、この間作動側スプール
は更に作動し続けているので、ボビン12上に巻付けら
れている線条体1に過大な張力が働いてボビン12上の
線条体の巻部分に悪影響を与える。これを避けるため、
通常、ボビン12(又は12’)の鍔を越えて無駄巻部
12A、12’Aを設けて線条体1の満巻後、この線条
体1をこの無駄巻部12A、12’Aに巻付けた後、線
条体1を線条体寄せ機構34によって寄せて線条体1が
これらのボビン12、12’の間で切断される際に張力
が直接ボビン12上の本巻き部に掛からないようにして
いる。ボビン12上に満巻きされた線条体を有するスプ
ーラ10は、スプーラ10’のボビン12’うによって
捕捉された巻始め部分から切離されて形成された巻終わ
り部分がスプーラ10のボビン12に導入されボビン1
2に巻込まれた後停止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
の線条体の連続巻取方法では、線条体1がボビン12
(又は12’)の本巻き部から鍔を越えて無駄巻き部1
2A(又は12’A)に移る際に、線条体1の線速が急
激に変化するために、線条体1の繰出側(装置の上流
側)にあるダンサがこの急激な線速の変化に追従するこ
とができないため、線条体1の異常や断線を発生し、線
条体を他方のボビン12’(又は12)に巻き移すのに
失敗することがある。特に、この傾向は、線条体を高速
で巻き取る場合に顕著であり、従って線条体を高速で巻
き取ることができなかった。また、巻取終了後に、無駄
巻き部上の線条体を取り出さなければならないので、作
業性が悪く、ボビンの自動着脱が極めて困難となる等の
種々の欠点があった。
【0006】また、この従来技術の線条体の連続巻取方
法では、線条体を作動側スプーラから待機側スプーラに
巻き移す際に、単に作動側スプーラから延びる線条体を
待機側スプーラ上のボビンの捕捉部材の捕捉爪に引っ掛
けて捕捉しているだけであるので、巻き移される側のス
プーラ上のボビンに安定して捕捉することができないた
め、線条体の巻き移しが確実に行われ難い欠点があっ
た。
【0007】他の従来技術が特願平4−246068号
公報に開示され、この開示された線条体の連続巻取装置
は、2つのスプーラの間に配置され線条体を引取る引取
ローラと、この引取ローラとそれぞれのスプーラとの間
に配置され今まで巻取り作業していたスプーラに巻取ら
れた線条体の巻終り端を吸引する吸引ノズルとから成っ
ている。この装置は、今まで作業していた作動側スプー
ラを停止し、このスプーラがほぼ満巻きされた時に巻取
り済の線条体に連続する部分を吸引して2つのスプーラ
の間に保持するので、巻取り作業中の作動スプーラのボ
ビン上の巻層は線条体が待機側のスプーラの捕捉され切
断される時に発生する張力の影響を受けることはない。
【0008】しかし、この装置では、作動側スプーラに
相応する吸引ノズルに吸引されている線条体部分は、待
機中のスプーラに後続の線条体が捕捉され切断された
後、作動側スプーラを再びゆっくり運転して巻取らなけ
ればならないので、装置の作業効率が低く、また吸引ノ
ズルとこれに接続すべきバキュームシステムが必要とな
って設備が高価となる欠点があった。
【0009】本発明の1つの目的は、作動側スプーラか
ら待機側スプーラに巻き移す際に無駄巻きする必要がな
く、また線条体を高速で巻取っていても線条体を巻き移
す際に線条体に異常、断線を生ずることがない線条体の
連続巻取方法及び装置を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、作動側スプーラの作
動を継続したまま線条体の巻終わり部分を巻取ることが
でき、従って巻取り作業の効率を低下することがない線
条体の連続巻取方法及び装置を提供することにある。
【0011】本発明の更に他の目的は、作動側スプーラ
から待機側スプーラに巻き移す際に、線条体を待機側ス
プーラ上のボビンに安定して捕捉することができる線条
体の連続巻取方法及び装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の課題解決
手段は、一方のスプーラ上のボビンから他方のスプーラ
上のボビンに巻き移すべき線条体をシフトし、巻き移さ
れる線条体を受取るべきボビンに設けられて線条体の巻
始め端を捕捉する捕捉部材に向けて線条体を寄せて一方
のボビンから他方のボビンに線条体を巻移し、他方のス
プーラ上のボビンに捕捉された線条体から切離された巻
終わり部分が一方のスプーラに巻込まれた後一方のスプ
ーラを停止する線条体の連続的巻取り方法において、他
方のスプーラで線条体が捕捉され切断される際に発生す
る張力が一方のスプーラ上の線条体にかかることがない
ように両スプーラの間で巻移されるべき線条体を挟み込
むことを特徴とする線条体の連続巻取方法を提供するこ
とにある。
【0013】本発明の第2の課題解決手段は、一方のス
プーラ上のボビンから他方のスプーラ上のボビンに巻移
すべき線条体をシフトし、巻移される線条体を受取るべ
きボビンに設けられて線条体の巻始め端を捕捉する捕捉
部材に向けて線条体を寄せて一方のボビンから他方のボ
ビンに線条体を巻移し、他方のスプーラ上のボビンに捕
捉された線条体から切離された巻終わり部分が一方のス
プーラに巻込まれた後一方のスプーラを停止する線条体
の連続的巻取方法において、他方のスプーラで線条体が
捕捉され切断される際に発生する張力が一方のスプーラ
上の線条体にかかることがないように両スプーラの間で
巻移されるべき線条体を挟み込み、挟み込まれた線条体
の下流側でたるみが生ずるように線条体の巻取り速度よ
りも速い速度で引取り、また線条体の下流側で線条体に
適度な張力がかかるように線条体のたるみを吸収するこ
とを特徴とする線条体の連続巻取方法を提供することに
ある。
【0014】本発明の第3の課題解決手段は、一方のス
プーラ上のボビンから他方のスプーラ上のボビンに巻移
すべき線条体をシフトし、巻移される線条体を受取るべ
きボビンに設けられて線条体の巻始め端を捕捉する捕捉
部材に向けて線条体を寄せて一方のボビンから他方のボ
ビンに線条体を巻移し、他方のスプーラ上のボビンに捕
捉された線条体から切離された巻終わり部分が一方のス
プーラに巻込まれた後一方のスプーラを停止する線条体
の連続的巻取方法において、他方のスプーラで線条体が
捕捉され切断される際に発生する張力が一方のスプーラ
上の線条体にかかることがないように両スプーラの間で
巻移されるべき線条体を挟み込み、この線条体を挟み込
んでいる部分と他方のスプーラとの間で線条体を貯線す
ることを特徴とする線条体の連続巻取方法を提供するこ
とにある。
【0015】本発明の第4の課題解決手段は、少なくと
も2つのスプーラと、巻取りり駆動されている一方のス
プーラから待機中の他方のスプーラへ線条体を巻き移す
線条体巻移し手段とを備え、この線条体巻移し手段は、
線条体の巻移し時に線条体を一方のボビンから他方のボ
ビンにシフトする線条体シフト機構と、各ボビンに設け
られて線条体の巻始め端を捕捉する捕捉部材と、線条体
の巻移し時に線条体を捕捉部材に向けて寄せる線条体寄
せ機構とから成り、巻取りり駆動されている一方のスプ
ーラは他方のスプーラに線条体が捕捉され一方のスプー
ラのボビン上の線条体から切離されて形成された巻終わ
り部分が一方のスプーラのボビン上に巻込まれた後停止
する線条体の連続巻取装置において、線条体巻移し手段
は、線条体が他方のスプーラで捕捉され切断する際に生
ずる張力が一方のスプーラのボビン上の線条体にかかる
ことがないように両スプーラの間に配置されて巻移し時
に線条体を挟み込む線条体挟持機構を更に有することを
特徴とする線条体の連続巻取装置を提供することにあ
る。
【0016】本発明の第5の課題解決手段は、少なくと
も2つのスプーラと、巻取り駆動されている一方のスプ
ーラから待機中の他方のスプーラへ線条体を巻き移す線
条体巻移し手段とを備え、この線条体巻移し手段は、線
条体の巻移し時に線条体を一方のボビンから他方のボビ
ンにシフトする線条体シフト機構と、各ボビンに設けら
れて線条体の巻始め端を捕捉する捕捉部材と、線条体の
巻移し時に線条体を捕捉部材に向けて寄せる線条体寄せ
機構とから成り、巻取り駆動されている一方のスプーラ
は他方のスプーラに線条体が捕捉され一方のスプーラの
ボビン上の線条体から切離されて形成された巻終わり部
分が一方のスプーラのボビン上に巻込まれた後停止する
線条体の連続巻取装置において、線条体巻移し手段は、
線条体が他方のスプーラで捕捉され切断する際に生ずる
張力が一方のスプーラのボビン上の線条体にかかること
がないように両スプーラの間に配置されて巻移し時に線
条体を挟み込む線条体挟持機構を更に有し、この線条体
挟持機構は、挟み込まれた線条体の下流側でたるみが生
ずるように線条体の巻取り速度よりも速い速度で引取る
ように設定され、また線条体の下流側で線条体に適度な
張力がかかるように線条体のたるみを吸収する手段を含
んでいることを特徴とすることを特徴とする線条体連続
巻取装置を提供することにある。
【0017】本発明の第6の課題解決手段は、少なくと
も2つのスプーラと、巻取り駆動されている一方のスプ
ーラから待機中の他方のスプーラへ線条体を巻き移す線
条体巻移し手段とを備え、この線条体巻移し手段は、線
条体の巻移し時に線条体を一方のボビンから他方のボビ
ンにシフトする線条体シフト機構と、各ボビンに設けら
れて線条体の巻始め端を捕捉する捕捉部材と、線条体の
巻移し時に線条体を捕捉部材に向けて寄せる線条体寄せ
機構とから成り、巻取り駆動されている一方のスプーラ
は他方のスプーラに線条体が捕捉され一方のスプーラの
ボビン上の線条体から切離されて形成された巻終わり部
分が一方のスプーラのボビン上に巻込まれた後停止する
線条体の連続巻取装置において、線条体巻移し手段は、
線条体が他方のスプーラで捕捉され切断する際に生ずる
張力が一方のスプーラのボビン上の線条体にかかること
がないように両スプーラの間に配置されて巻移し時に線
条体を挟み込む線条体挟持機構と、線条体の巻き移し時
に線条体挟持機構と線条体が巻移されるべきボビンとの
間に配置されて線条体を貯線するアキュムレータとを更
に有することを特徴とする線条体連続巻取装置を提供す
ることにある。
【0018】本発明の第7の課題解決手段は、少なくと
も2つのスプーラと、巻取り駆動されている一方のスプ
ーラから待機中の他方のスプーラへ線条体を巻き移す線
条体巻移し手段とを備え、この線条体巻移し手段は、線
条体の巻移し時に線条体を一方のボビンから他方のボビ
ンにシフトする線条体シフト機構と、各ボビンに設けら
れて線条体の巻始め端を捕捉する捕捉部材と、線条体の
巻移し時に線条体を捕捉部材に向けて寄せる線条体寄せ
機構とから成り、巻取り駆動されている一方のスプーラ
は他方のスプーラに線条体が捕捉され一方のスプーラの
ボビン上の線条体から切離されて形成された巻終わり部
分が一方のスプーラのボビン上に巻込まれた後停止する
線条体の連続巻取装置において、線条体巻移し手段は、
線条体の巻き移し時に一方のスプーラと他方のスプーラ
との間に配置されて線条体を貯線するアキュムレータを
更に有することを特徴とする線条体連続巻取装置を提供
することにある。
【0019】本発明の第1乃至第3の課題解決手段にお
いて、線条体の挟み込みは、線条体を挟み込むロールの
回りに線条体をS字状に変形して行うことができる。ま
た、本発明の第4乃至第6の課題解決手段において、線
条体挟持機構は、巻移すべき線条体を上下から挟む少な
くとも2つのピンチロールから成り、線条体がピンチロ
ールの回りでS字状に変形するように少なくとも一方の
ピンチロールをこれらのピンチロールの軸線に平行に延
びる軸線を中心に角度変位する手段を含むことができ
る。この場合、典型的には、一方のピンチロールは、他
方のピンチロールの軸線を中心に角度変位する。更に、
本発明の第6又は第7の課題解決手段において、アキュ
ムレータは、線条体の上下に配置され線条体の長手方向
にずらせて配置された少なくとも2つのアキュムレータ
ロッド又はロールから成り、巻移されるスプーラ側のア
キュムレータロッド又はロールは動作位置で上下方向に
変位して貯線するようにすることができる。
【0020】
【作用】このように、作動中の一方のスプーラ上のボビ
ンから待機中の他方のスプーラ上のボビンに線条体を巻
き移す際に、両スプーラの間で巻き移されるべき線条体
を挟み込んで両ボビンの間で生ずる張力を遮断しつつ線
条体を巻き移すと、線条体の巻き移し時に作動側スプー
ラの満巻ボビン上の線条体に張力がかかることがなく、
従って無駄巻きする必要なく巻き移すことができる。ま
た、無駄巻きを必要としないと、線条体に急激な線速の
変化が生ずることがないから、線条体を高速で巻取るこ
とができ、巻取り作業を効率よく行うことができる。
【0021】また、線条体の巻き移し時に、線条体が挟
み込まれている部分と他方のボビンとの間で線条体を貯
線しつつ線条体を巻き移すと、他方のボビンの捕捉爪に
線条体を捕捉する際に、線条体の捕捉力が増強されるの
で、線条体を安定して捕捉することができる。
【0022】作動側のスプーラは線条体が待機側のスプ
ーラのボビンの捕捉され切断されるまで作動を停止する
ことがなく、従って線条体の巻き終わり部分は直接この
作動側のスプーラのボビン上に巻き込まれ、装置の運転
が効率よく行われる。
【0023】作動側のスプーラは線条体が待機側のスプ
ーラのボビンの捕捉され切断されるまで作動を停止する
ことがなく、従って線条体の巻き終わり部分は直接この
作動側のスプーラのボビン上に巻き込まれ、装置の運転
が効率よく行われる。従来技術のように吸引ノズルやそ
れに接続されるバキュームシステム等の設備を必要とし
ないので、装置の構造が簡単となって経済的である。
【0024】また、線条体が光ファイバの如く張力に対
して弱い線条体以外である場合には、線条体の巻き移し
時に、線条体を挟み込むことは必要ないが、この場合線
条体の巻き移し時に、両スプーラの間で線条体を貯線し
つつ線条体を巻き移すと、他方のスプーラ上のボビンの
捕捉爪に線条体を捕捉する際に、同様にして線条体の捕
捉力が増強されるので、線条体を安定して捕捉すること
ができる。
【0025】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細にのべ
ると、図1乃至図14は本発明に係る線条体の連続巻取
方法の概略を工程順に示し、光ファイバ、電線等の線条
体1は、2つのスプーラ10、10’に交互に連続的に
巻取られるが、図面では一方のスプーラ10のボビン1
2上に満巻きされて他方のスプーラ10’のボビン1
2’上に巻き移す状態を示している。
【0026】各スプーラ10、10’は、トラバースモ
ータ14、14’によって駆動されるスクリュー16、
16’によって前後にトラバースする可動枠18、1
8’と、各可動枠18、18’に取付けられボビン1
2、12’をそれぞれ保持する巻取り軸20、20’
と、この巻取り軸20、20’を駆動する駆動モータ2
2、22’とから成っている。
【0027】図示の実施例では、巻終わり時に、ボビン
12、12’上の線条体1の卷終り端が暴れるのを防止
するためにボビン12、12’を覆うように巻取り軸2
0、20’上を摺動して進退する端末カバー24、2
4’を更に備えている。これらの端末カバー24、2
4’は、線条体1が貫通して導出する切欠き状開口24
a、24’aを有する。尚、これらの端末カバー24、
24’は、図示しないカバー進退手段によって進退され
る。
【0028】巻取り軸20、20’には捕捉爪26、2
6’を有する円板状捕捉部材28、28’を一体に有
し、線条体1は、その巻始め端1aがこの捕捉爪26、
26’に捕捉された状態で各ボビン12、12’に巻取
られる。
【0029】線条体1は、線条体卷移し手段30によっ
て一方のスプーラ10(又は10’)から他方のスプー
ラ10’(又は10)へ卷移される。この線条体巻移し
手段30は、線条体1の巻き移し時に線条体1を一方の
スプーラ10上のボビン12から他方のスプーラ10’
上のボビン12’にシフトする線条体シフト機構32
と、線条体1の巻き移し時に線条体1をスプーラ10’
の捕捉部材28’に向けて寄せる線条体寄せ機構34
(図11及び図12参照)と、両スプーラ10、10’
の間に配置されて線条体1の巻き移し時に線条体1を挟
み込む線条体挟持機構36(図3乃至図7参照)と、こ
の線条体挟持機構36と線条体1が巻き移されるべきス
プーラ10’(又は10)との間に配置されて線条体1
を貯線するアキュムレータ38’(又は38)(図7乃
至図14参照)とから成っている。尚、図面ではアキュ
ムレータ38は、図示されていないが、スプーラ10’
に線条体1が満巻きされて線条体1をスプーラ10’か
らスプーラ10に巻き移す際にこの線条体1を貯線する
ように待機位置から貯線位置に前進する。
【0030】図示の実施例では、線条体シフト機構32
は、線条体1をスプーラ10(又は10’)に案内する
ガイドプーリ40から成り、このガイドプーリ40は、
図2の左側のスプーラ10上のボビン12に線条体1を
案内する点線位置から右側のスプーラ10’上のボビン
12’に線条体1を案内する実線位置へ移動して線条体
1をスプーラ10と10’との間にシフトする。
【0031】線条体寄せ機構34は、図9及び図11乃
至図14に示すように、アキュムレータ38’(又は3
8)と新たに巻き移されるべき空のボビン12’(又は
12)を有するスプーラ10’(又は10)との間に配
置されて線条体1をスプーラ10’(又は10)の捕捉
部材28’の捕捉爪26’に寄せる線寄せロッド42か
ら成っている。図示の実施例では、この線寄せロッド4
2は、後にのべるアキュームレータロッド46’に一体
に取り付けられている。
【0032】線条体挟持機構36は、1対のピンチロー
ルの形態の抑えロール44、44’から成り、これらの
抑えロール44、44’は、線条体1の巻き移し部(図
1、図3、図8の位置)から後退した位置と線条体1の
巻き移し部との間を進退する。これらの抑えロール4
4、44’は、特に図15A及び15Bに示すように、
線条体1がこれらの抑えロール44、44’の間に挿入
し易いように、先端にテーパ部44a、44’aを有す
る。従って、抑えロール44、44’が線条体挟持位置
に前進すると、線条体1は、このテーパ部44a、4
4’aに沿って抑えロール44、44’を押し広げなが
ら、これらの抑えロール44、44’の間に挿入されて
挟持される。尚、抑えロール44、44’は、図示しな
いばね等によって相互に接近する方向に付勢されて線条
体1を上下から挟み付けるように機能する。
【0033】また、この抑えロール44、44’は、図
示しない回転駆動源によって回転駆動され、この抑えロ
ール44、44’の周速度(Vb)と線条体1の巻取り
速度(Vw)とは、Vb≧Vwとなるように設定されて
いる。従って、線条体1は、抑えロール44、44’の
間で挟み込まれ且つこれらのロールによって駆動された
後図3及び図4に示すようにたるませられるので、抑え
ロール44、44’の上流側から線条体1にかけられる
張力の影響を受けることがない。。
【0034】アキュムレータ38’(又は38)は、図
7乃至図14に示すように、線条体挟持機構36と線条
体1が新たに巻取られるべきボビン12’(又は12)
との間で線条体1を波状に変形して貯線するように線条
体1に上下から押し付けられる上下のアキュムレータロ
ッド46、46’から成っている。これらのアキュムレ
ータロッド46、46’は、線条体挟持機構36と同様
に、線条体1の巻き移し部(図1、図3、図8の位置)
から後退した位置と線条体1の巻き移し部との間を進退
する。また、図8、図10、図12及び図14に示すよ
うに、上下のアキュムレータロッド46、46’は、相
互に離れて線条体1を貯線していない非貯線位置と、線
条体1を挟んで相互に反対側に位置するように弾性的に
付勢して線条体1を貯線する貯線位置との間を変位する
ことができる。
【0035】図6、図8、図10、図12及び図14に
示すように、線条体巻移し手段30は、線条体挟持機構
36とスプーラ10又は10’との間に配置されて抑え
ロール44、44’の周速を線条体1の巻取速度よりも
速くすることによって発生する線条体1のたるみを吸収
するルーパ130を更に備えている。
【0036】次に、本発明の方法を図1乃至図14を参
照して詳細にのべると、図1と図2、図3と図4、図5
と図6、図7と図8、図9と図10、図11と図12及
び図13と図14とのの奇数と偶数の続き番号の図はそ
れぞれ同じ状態を示す。
【0037】先ず、図1及び図2に示すように、一方の
スプーラ(作動側スプーラ)10でボビン12が満巻き
になると、他方のスプーラ(待機側スプーラ)10’上
のボビン12’は、線条体1がその駆動側の鍔に寄る状
態に前進し、線条体シフト機構32であるガイドプーリ
40は、図2の点線位置から実線位置まで移動する。こ
のようにすると、図1に示すように、線条体1は、他方
のスプーラ10’上のボビン12’の駆動側の鍔の内側
に位置する。
【0038】次いで、図3及び図4に示すように、線条
体1が作動側スプーラ10上のボビン12の駆動側の鍔
の内側に位置するようにこの作動側スプーラ10を前進
させてからスプーラ10上のボビン12の駆動側の鍔と
その内側の巻付部分とを覆うように、端末カバー24が
図示しないカバー進退手段によって前進する。また待機
側のスプーラ10’上の空きのボビン12’は、その胴
の周速が線条体1の速度と同期するように回転を開始す
るが、線条体1は、未だボビン12’側に固定されてい
ないので、線条体1がボビン12’に巻取られることは
ない。
【0039】一方、線条体挟持機構36である1対の抑
えロール44、44’が線条体1を挟み込む位置に前進
し、この前進に際して図15(A)の位置から同図
(B)の位置に移動する過程で線条体1が挟み込まれ
る。上記したように、抑えロール44、44’の周速は
線条体1の線速よりも速くなるように設定されているの
で、抑えロール44、44’に対する線条体1の下流部
分は、図3及び図4に示すように、たるませられる。抑
えロール44、44’は、後にのべるように、線条体1
が待機中のスプーラ10’に捕捉され切断される際に発
生する上流側の張力が線条体1の下流側部分にかかるこ
とがないように遮断する機能を有する。尚、図3及び図
4に示すように、線条体1は、端末カバー24の切欠き
状開口24aから導出される。
【0040】その後、図5及び図6に示すように、ルー
パ130は、線条体1のたるんだ部分が吸収され適当な
張力がかけられるように作動側スプーラ10と抑えロー
ル44、44’との間で線条体1を掬いつつ上方に移動
する。後に詳細にのべるが、線条体1が充分にシフトさ
れるまで線条体1の下流部分の適当な張力を設定するよ
うにスプーラ10の回転速度と抑えロール44、44’
の周速とを調節するためにルーパ130の位置が検出さ
れる。
【0041】その後、図7及び図8に示すように、アキ
ュムレータ38’のアキュムレータロッド46が巻き移
し部に前進し、その後、図9及び図10に示すように、
アキュムレータロッド46’が巻き移し部に前進する。
図10から解るように、アキュムレータロッド46’
は、線条体1の下側に位置し、アキュムレータロッド4
6は、線条体挟持機構36とアキュムレータロッド4
6’との間で線条体1の上側に位置する。
【0042】次に、図9及び図10に示すように、アキ
ュムレータ38’のアキュムレータロッド46が線条体
1を下側に押し付けるように変位して線条体1を抑えロ
ール44、44’とアキュムレータロッド46’との間
で波状に貯線する。
【0043】更に、図9、図11及び図12に示すよう
に、この状態で線条体寄せ機構34である線寄せロッド
42が図9の位置から図11の位置に移動してアキュム
レータ38’の上流側の線条体1をスプーラ10’の捕
捉部材28’に寄せ付ける。スプーラ10’は、既に回
転しているので、線条体1が捕捉部材28’に寄せ付け
られると、捕捉爪26’が捕捉部材28’の回転と共に
線条体1を通過する際に、図16及び図17に示すよう
に、捕捉爪26’と円板状捕捉部材28’との間で線条
体1を捕捉し、線条体1をスプーラ10’側に固定す
る。
【0044】従って、抑えロール44、44’と捕捉爪
26’との間で線条体1の張力が大きくなるので、図1
3及び図14に示すように、アキュムレータ38’のア
キュムレータロッド46を上方に押し戻しつつ、線条体
1は、捕捉部材28’と捕捉爪26’との間に強固に捕
捉される。捕捉部材28’が更に回転すると、抑えロー
ル44、44’と捕捉爪26’との間で線条体1の張力
が一層大きくなって遂には線条体1が引きちぎられる。
従って、スプーラ10’上のボビン12’上に線条体1
が以後引き続き巻取られる。
【0045】このようにして、スプーラ10側のボビン
12上の線条体1の端末は、スプーラ10’側に巻取ら
れるべき線条体1から切離され、抑えロール44、4
4’の間を通ってボビン12を覆う端末カバー24内に
入り、スプーラ10の回転が停止するまでこの端末カバ
ー24内で遠心力によってその内側に擦れながら回る。
スプーラ10の回転が停止した後、ボビン12をスプー
ラ10から取り外し、空のボビンを取付けて、次の巻き
移しに備える。
【0046】線条体1が捕捉爪26’に捕捉されてから
切断されるまでの詳細な状態が図16に示されている。
図16に示すように、捕捉部材28’の反時計方向の回
転につれて、捕捉爪26’は、線条体1に係合しようと
する位置(図16の最上の位置及び図17参照)から図
16のの位置に順次移動するが、アキュムレー
タ38’のアキュムレータロッド46が線条体1の張力
によって押し上げられ、図12に示す位置から図14に
示す位置に達するまで線条体1が切断されることはな
い。
【0047】捕捉爪26’が図16のの位置との位
置とにあるときの線条体1が捕捉爪26’と捕捉部材2
8’との間に押し込まれる力を比較すると、それぞれ図
18及び図19に示すようになる。図18及び図19に
おいて、b、dはそれぞれ位置と位置で線条体1に
力が作用する点、α1 、α2 はそれぞれ位置と位置
で力が作用する点b、dを頂点とする線条体1の角度、
1 、F2 及びF4 、F5 はそれぞれ位置と位置で
線条体1にかかる張力、またF3 、F6 はそれぞれ位置
と位置で線条体1を捕捉爪26’に押し込む力を示
す。この図18、図19から解るように、捕捉爪26’
の回転が進むにつれて線条体1の角度が小さくなり、そ
れに伴って線条体1の押し込み力が大きくなる。このよ
うにして、線条体1は、例えば、位置で切断される。
若し、アキュムレータ38’がないと、線条体1は、位
置に達することができないで、例えば、位置で切断
され、従って捕捉爪26’への押し込み力は小さくなる
ことが解る。
【0048】ピンチロール又は抑えロール44、44’
の形態の線条体挟持機構36はダンピング作用を有し、
且つ抑えロール44、44’の下流側に発生してルーパ
130によって吸収されるする線条体1のゆるみがある
ので、満巻き側のスプール12上の線条体1はその上流
部分にかかる過剰張力から悪影響を受けることがない。
従って、今まで運転されていたスプーラ10上のスプー
ル12上の線条体1はこの線条体1が待機側スプーラ1
0’で捕捉され切断された時に発生する上流側の張力に
よって損傷したり破断したりすることがない。また、ス
プール12に無駄巻き部を必要としないので、スプール
12上の無駄巻き部に無駄巻きされる際に発生する張力
によって線条体1が損傷したり破断したりすることもな
い。
【0049】また、この線条体挟持機構36は、切断後
の線条体の端末の暴れを防止し、線条体1を安全に端末
カバー24内に導く働きを有する。スプーラ10は、そ
のボビン12上に線条体1の巻き終り部分が巻き込まれ
た後停止する。線条体1がスプーラ10’のボビン1
2’上に巻かれている間に満巻きボビン12はスプーラ
10から取り外され、新しい空のボビン2がスプーラ1
0に装着される。
【0050】スプーラ10’上のボビン12’に線条体
1が巻取られ、このボビン12’に満巻きされた後、線
条体1は、スプーラ10’からスプーラ10へ巻き移さ
れるが、その際には、線条体シフト機構32のガイドプ
ーリ40が図2の実線位置から点線位置を越えてスプー
ラ10上の新しいボビン12に線条体1が係るようにシ
フトし、線条体挟持機構36、アキュムレータ38及び
線条体寄せ機構32を同様にして動作してこのボビン1
2に線条体1を巻き移す。
【0051】次に、本発明の方法を実施する装置の具体
例を図20乃至図30を参照して詳細にのべる。図20
は本発明の装置を系統的に示し、線条体挟持機構36の
一方の抑えロール44は、ロール軸44bにベアリング
50を介して回転自在に支持され、また他方の抑えロー
ル44’は、ロール軸44’bに固定され、このロール
軸44’bは、保持筒52にベアリング54を介して回
転自在に支持されている。1対の抑えロール44、4
4’の中心軸線を結ぶ線Liは、ボビン12、12’の
中心軸線を結ぶ線Lhの垂線Lvに対して約20°程度
傾いた状態になるように設定される。
【0052】抑えロール44のロール軸44bは、図2
0及び図21に示すように、抑えロール44が抑えロー
ル44’に密着するようにロール軸44bを密着用のガ
イド付きツインロッドシリンダ56を介して外筒58に
支持され、外筒58は、ベアリング60を介して保持筒
52に回転自在に支持されている。外筒58は、回転モ
ータ62によって駆動される駆動歯車64に噛み合う従
動歯車66を一体に有し、従って抑えロール44は、抑
えロール44’の軸線を中心として抑えロール44’に
密着しながら回転変位する(図27及び図31乃至図3
4参照)。
【0053】従って、抑えロール44、44’の間に挟
持されている線条体1は、図34に示すように、抑えロ
ール44の回転変位によって抑えロール44、44’に
略S字状に巻き込まれる。このため、線条体1は、抑え
ロール44’のほぼ260°の周面に密接した後、抑え
ロール44の同様の周面を密接しつつ移動する。この抑
えロール44の回転変位は、図27及び図32に一点鎖
線で示す回転軌跡の角度θの範囲、通常260°の範囲
で行われる。尚、この抑えロール44の回転角度は、エ
ンコーダ68によって測定され、このエンコーダ68
は、駆動歯車64に噛み合う測定歯車70に接続されて
いる。
【0054】線条体挟持機構36は、図20、図29及
び図34に示すように、抑えロール44’に線条体1を
密着させるために補助抑えロール72を更に有する。こ
の補助抑えロール72は、図20、図28及び図29に
示すように、ロール軸72aにベアリング74を介して
回転自在に支持され、このロール軸72aは、進退用シ
リンダ76のピストンロッド76aに保持され、また進
退用シリンダ76は、フレーム84に固定された昇降用
シリンダ78のピストンロッド78aに保持されてい
る。
【0055】従って、図34に示すように、抑えロール
44が線条体1を巻き込みながら抑えロール44’の回
りを回転変位した後、図28の一点鎖線で示すように、
進退用シリンダ76によってストロークS76だけ補助抑
えロール72を前進し、その後図28の点線で示すよう
に、昇降用シリンダ78によって補助抑えロール72を
下降すると、補助抑えロール72は、抑えロール44’
に密着する。従って、線条体1は、抑えロール44’と
補助抑えロール72との間及び抑えロール44と44’
との間で挟持されて摩擦駆動される。尚、図28におい
て符号80は進退用シリンダ76を昇降する際にこのシ
リンダ76を直線的に案内する昇降ガイド手段、また符
号82は補助抑えロール72を進退する際にこの補助抑
えロール72を直線的に案内する進退ガイド手段であ
る。
【0056】図20に示すように、ロールカバー86
は、抑えロール44を覆う位置(図27点線参照)と抑
えロール44を開放する位置(図22参照)との間を進
退するように進退用ロッドレスガイド付きシリンダ88
に接続され、このシリンダ88は、外筒58に保持され
ている。このロールカバー86は、線条体1が切断され
た後、ボビン12側の線条体端末がこの抑えロール44
のまわりで暴れるのを防止する機能を有する。
【0057】同様に図20に示すように、抑えロール4
4’のロール軸44’bは、回転駆動源90に接続さ
れ、この回転駆動源90は、回転モータ92と、この回
転モータ92の出力軸に接続されたプーリ94とロール
軸44’に接続されたプーリ96とこれらのプーリ9
4、96に掛け渡されたベルト98とを含むベルト・プ
ーリ機構100とから成っている。
【0058】これらの抑えロール44、44’は、既に
本発明の方法の動作説明でのべたように、線条体1の巻
き移し部から後退した位置と線条体1の巻き移し部に前
進した位置(図20乃至図31乃至図35)との間を進
退する。この進退手段は、図20に示すように、フレー
ム84に設けられたリニアガイドレール102に沿って
案内されるキャリッジ104とフレーム84に取付けら
れこのキャリッジ104に接続されたピストンロッド1
06aを有する進退用シリンダ106とから成ってお
り、保持筒52は架台108を介してキャリッジ104
に搭載され、回転駆動源90の回転モータ92は、キャ
リッジ104に直接搭載されている。
【0059】従って、進退用シリンダ106のピストン
ロッド106aを伸長すると、キャリッジ104が前進
し、線条体挟持機構36が図20及び図31乃至図35
に示すように、線条体1の巻き移し部に前進する。この
際、既に図15に関連してのべたように、線条体1が線
条体挟持機構36の抑えロール44、44’の間に挟み
込まれる。次いで図34に示すように、この抑えロール
44を回転モータ62から駆動歯車64、外筒58を介
して抑えロール44’の中心軸線を中心に回転変位して
線条体1を巻き込み、その後、図27の実線で示すよう
に、進退用シリンダ88の伸長によってロールカバー8
6を前進して抑えロール44を覆い、最後に補助抑えロ
ール72を前進、下降して線条体1を抑えロール44’
と補助抑えロール72との間に挟み込む。
【0060】次に、アキュムレータ38’(又は38)
のアキュームロッド46は、図20、図21及び図30
に示すように、鈎状ヘッド46aを有し、これらのアキ
ュームロッド46、46’は、図26及び図30に示す
ように、可動フレーム110、110’にそれぞれ取付
けられた昇降用シリンダ112、112’のピストンロ
ッド112a、112’aにそれぞれ接続され、また可
動フレーム110、110’は、フレーム84に取付け
られた進退用シリンダ114、114’のピストンロッ
ド114a、114’aにそれぞれ保持されている。
尚、図26及び図30において符号116、116’
は、昇降用シリンダ112、112’に平行に延び可動
フレーム110、110’上のガイド部材118、11
8’によって案内される垂直リニアガイドロッドであ
り、また図25、図26及び図27において符号12
0、120’は、フレーム84に取付けられ進退用シリ
ンダ114、114’に平行に延び可動フレーム11
0、110’の案内溝110a、110’aに係入して
可動フレーム110、110’を案内する水平ガイドレ
ールである。
【0061】図9に関連して先にのべたように、また図
20、図25及び図26に示すように、アキュムレータ
ロッド46’は、線条体寄せ機構34の線寄せロッド4
2に一体に形成され、またこのアキュムレータロッド4
6’と線寄せロッド42とには抑えロール44’を覆う
ためのロールカバー122が一体に設けられている。従
って、ロールカバー122は、アキュムレータロッド4
6’と一体に昇降運動と進退運動とを行ない、アキュム
レータロッド46’の動作位置で図25の点線、図26
及び図27の実線で示すように抑えロール44’を覆
う。
【0062】尚、図28に示すように、線条体シフト機
構32のガイドプーリ40は、フレーム84に設けられ
たガイドレール124上を走行するキャリッジ126に
搭載され、キャリッジ126を水平に走行して線条体1
をスプーラ10、10’にそれぞれシフトする。
【0063】図21乃至図24に示すように、ルーパ1
30は、揺動杆134の一端に固定されたV字形のルー
パ部材132から成り、揺動杆134は、図24に示す
ように、ベアリング138を介してフレーム136に枢
支されている。フレーム134は、図20に示すよう
に、回転モータ62及びエンコーダ68が取り付けられ
たフレームであってもよい。揺動杆134は他端に取付
けられたバランスウエイト140を有する。従って、揺
動杆134はこのバランスウエイト140によって第2
2図の時計方向に揺動するように付勢されている。
【0064】図22に示すように、ストッパ142がフ
レーム136に設けられ、このストッパ142は、揺動
杆134が図22の実線位置から反時計方向に揺動する
のを防止する機能を有する。また、図22に示すよう
に、フレーム136に制御エアシリンダ144が設けら
れ、このエアシリンダはそのピストンロド144aの上
部に設けられた揺動杆係合部材146を有する。この揺
動杆係合部材146は、揺動杆134の枢支部分とバラ
ンスウエイト140との間に係合してルーパ部材132
の位置と揺動杆134の揺動運動速度とを制御してい
る。図22では、ルーパ部材132は図31に示される
ように線条体挟持機構36の下方に位置しているのが示
されている。
【0065】線条体1が線条体挟持機構36の抑えロー
ル44、44’によって挟まれこれらのロールの線速を
線条体1の線速よりも速くすることによってたるませら
れた後、ルーパ部材132をバランスウエイト140に
よって上方に変位しつつ制御シリンダ144のピストン
ロッド144aを収縮する。従って、線条体1のたるみ
は図34に示すように波打ち状に変形しつつルーパ部材
132によって吸収され、その結果線条体1は線条体挟
持機構36とスプーラ10との間で張力がかけられる
が、この張力は線状体挟持機構36によって線条体1が
捕捉部材28’によって捕捉され切断される際にスプー
ラ10’の線条体1にかけられる張力からの影響を受け
ることはない。バランスウエイト140が急速に下降す
ることがないように制御エアシリンダ144は制御され
た速度で収縮するので、線条体1は衝撃を受けることな
くルーパ部材132によって輪掛けされることになる。
【0066】図22乃至図24、特に図24に示すよう
に、フレーム136に張力検出器148が設けられ、こ
の張力検出器148は、フレーム136に取付けられた
ポテンショメータ150と揺動杆134をポテンショメ
ータ150に接続する機械的コネクタ152とから成っ
ている。図示の実施例では、図24に示すように、機械
的コネクタ152は、ベアリング138によって支持さ
れた揺動杆134の枢支軸134aによって保持された
駆動ギヤ154とこの駆動ギヤ154に噛み合いポテン
ショメータ150の入力軸150aに保持された従動ギ
ヤ156とから成っている。
【0067】ルーパ部材132が線条体1をそのたるみ
が吸収されるように線条体挟持機構36とスプーラ10
との間で輪掛けして揺動杆134が揺動すると、駆動ギ
ヤ154と従動ギヤ156とは揺動杆134の揺動運動
によって駆動され、従ってポテンショメータ150は線
条体挟持機構36とスプーラ10との間で線条体1にか
けられる張力を指示する張力信号を発生する。この張力
信号は、線条体挟持機構36に対して下流側の線条体部
分に適正な張力がかけられるように抑えロール44、4
4’の周速とスプーラ10の巻取速度との一方又は両方
を制御するのに用いられる。
【0068】図20乃至図30に示す装置の動作は図1
乃至図19で示された本発明の方法と実質的に同じであ
るのでその詳細は省略するが、図31乃至図38を参照
して異なる点のみをのべる。図31乃至図35は、スプ
ーラ10からスプーラ10’に線条体1を巻移す場合を
示し、また図36乃至図38はスプーラ10’からスプ
ーラ10に線条体1を巻移す場合を示す。
【0069】図31に示すように、一方のスプーラ10
で線条体1が巻き取られてほぼ満巻きされた状態から線
条体シフト機構32のガイドプーリ40がキャリッジ1
26のガイドレール124に沿った水平移動によってス
プーラ10’側に移動し(図28参照)、その後進退用
シリンダ106(図20参照)の伸長によってキャリッ
ジ104が前進し、線条体挟持機構36が線条体1の巻
き移し部に前進すると、図32に示すように、線条体1
が線条体挟持機構36の抑えロール44、44’の間に
挟み込まれる。尚、抑えロール44’は、回転モータ9
2によって回転駆動され、また抑えロール44は、抑え
ロール44’に追従回転する。
【0070】既に図1乃至図19を参照してのべたよう
に、抑えロール44、44’は、線条体1の線速、即ち
スプーラ10の巻取り速度よりも速い周速で駆動されて
いるので、線条体1は、線条体挟持機構36とスプーラ
10との間でたるませられるが、図32及び図33では
線条体1の説明を簡単にするためたるみが示されていな
い。
【0071】その後、図33に示すように、ルーパ13
0のルーパ部材132(図22参照)は図22で見て揺
動杆134の時計方向の揺動運動によって線条体挟持機
構36とスプーラ10との間で線条体1に係合するよう
に上昇する。揺動杆134の揺動運動は制御エアシリン
ダ144のピストンロッド144aの収縮に応じてバラ
ンスウエイト140によって行われるが、ルーパ130
の上昇は、ルーパ部材132が図34に示すように線条
体1のたるみを吸収するまで行われる。このルーパ13
0の上昇によって張力検出器148は張力信号を発生す
る。
【0072】若し、ルーパ部材132が線条体1の線条
体挟持機構36とスプーラ10との間で適正な張力を発
生していれば、張力信号は抑えロール44、44’をス
プーラ10の線速に相応する周速で駆動されるように指
令する。若し、ルーパ部材132が線条体1に線条体挟
持機構36とスプーラ10との間で過剰の張力を付与し
ていれば、張力信号はスプーラ10の線速よりも速い周
速で抑えロール44、44’を駆動するように指令す
る。逆に、若し、ルーパ部材132が線条体1に線条体
挟持機構36とスプーラ10との間で低過ぎる張力を付
与していれば、張力信号はスプーラ10の線速よりもゆ
っくりした周速で抑えロール44、44’を駆動するよ
うに指令する。従って、線条体挟持機構36とスプーラ
10との間で適正な張力を線条体1にかけることができ
るので、スプーラ10のボビン12上の線条体1の巻層
が線条体挟持機構36の上流側で線条体1にかけられる
張力によって損傷したり破断したりすることがない。
【0073】図33に示すように、この抑えロール44
を回転モータ62から駆動歯車64、外筒58を介して
抑えロール44’の中心軸線を中心に回転変位して線条
体1をS字状に巻き込み、進退用シリンダ88の伸長に
よってロールカバー86が前進して抑えロール44を覆
い、最後に補助抑えロール72を進退用シリンダ76及
び昇降用シリンダ78によってそれぞれ前進、下降して
線条体1を抑えロール44’と補助抑えロール72との
間に挟み込む。
【0074】このため、線条体1が捕捉部材28’によ
って捕捉され切断される際に線条体挟持機構36の上流
側で線条体1に掛けられる張力が線条体挟持機構36の
下流側で線条体1に影響することがない。
【0075】次いで、図34に示すように、アキュムレ
ータ38’のアキュムレータロッド46が昇降用シリン
ダ112(図20、図21及び図27参照)によって上
昇し、また進退用シリンダ114(図20及び図27参
照)によって前進して線条体挟持機構36とスプーラ1
0’との間で線条体1の上方に位置し、その後アキュム
レータロッド46’がロールカバー122及び線寄せロ
ッド42と共に進退用シリンダ114’と昇降用シリン
ダ112’とによってそれぞれ前進及び上昇し、図34
の位置となる。次に、アキュムレータ38’のアキュム
レータロッド46が昇降用シリンダ112のピストンロ
ッド112aの収縮によって下降し、図35の実線で示
すように、線条体1は線条体挟持機構36の抑えロール
44とアキュムレータロッド46’との間で貯線され
る。続いて、線寄せロッド42が線条体1をスプーラ1
0’の円板状捕捉部材28’に寄せ、図13乃至図19
を参照して先にのべたように、ボビン12’と共に回転
するこの捕捉部材28’の捕捉爪26’が線条体1を捕
捉する。
【0076】線条体1を捕捉した捕捉爪26’がボビン
12’及び捕捉部材28’と共に回転するにつれて線条
体1はアキュムレータロッド46を上方に押し上げる捕
捉爪26’が図35の符号26’Aで示す位置に達する
と、線条体1は点線で示す状態となり、図16に関連し
て詳細にのべたように、線条体1は線条体挟持機構36
の抑えロール44と捕捉爪26’Aとの間で切断され
る。以後の動作は、本発明の方法の説明に関連してのべ
たのと同じであるが、線条体1の切断後、アキュムレー
タ38’のアキュムレータロッド46、46’及び線条
体寄せ機構34の線寄せロッド42は、それぞれの進退
用シリンダ及び昇降用シリンダによって図31の位置に
戻る。スプーラ10側では線条体1の巻終り端となる端
末は、線条体挟持機構36の抑えロール44、44’の
間を摺り抜けて端末カバー24内に入り、その後抑えロ
ール44は、次の巻き移し動作に備えて抑えロール4
4’の中心軸線のまわりを反時計方向に図31の位置ま
で戻る。
【0077】線条体挟持機構36の下流側ではこのよう
にして切断されてボビン12の巻き終り部分となる線条
体部分は、線条体挟持機構36の抑えロール44、4
4’を滑りながら通過し、端末カバー24の開口24a
からこの端末カバー24内に入る。抑えロール44は、
抑えロールの軸線の回りを回転して図31の元の位置に
戻されて線条体1の巻き移しの次の作業に備える。
【0078】図36及び図37は、逆にスプーラ10’
からスプーラ10に線条体1を巻き移す動作を示し、こ
の場合には、線条体1がスプーラ10側のボビン12に
係合するように、線条体シフト機構32のガイドプーリ
40を一旦スプーラ10を越えて位置変動させ、線条体
挟持機構36の抑えロール44、44’が線条体1を挟
持し、スプーラ10’の線速よりも速い周速で駆動さ
れ、ルーパ130が上昇して線条体1のたるみが図36
及び図37に示すように吸収される。
【0079】線条体挟持機構36の抑えロール44は、
抑えロール44’の中心軸線のまわりを反時計方向に公
転して線条体1をS字状に巻き込み、アキュムレータ3
8が線条体挟持機構36とスプーラ10との間で動作位
置に移動し、線条体1を貯線する。尚、その他の動作
は、スプーラ10からスプーラ10’に線条体1を移す
場合と同じであるので省略する。
【0080】本発明の具体的実施例では、抑えロール4
4が抑えロール44’の中心軸線のまわりを転動して線
条体1をS字状に巻き込み、更に補助抑えロール72を
備えているので、図1乃至図12に関連して本発明の方
法をのべたように、単に上下の抑えロール44、44’
で線条体1を挟む場合に比べて線条体1の挟持作用が大
きく、巻き移しの際に生ずる線条体1の過剰張力が満巻
き側のボビン12又は12’側へ影響を与えるのを確実
に防止することができる。従って、満巻き側のスプーラ
のボビン上の線条体1は、巻き移される側のスプーラに
よって捕捉され切断される際の張力によって損傷したり
破断したりすることがない。
【0081】作業側のスプーラは、線条体1が待機側の
スプーラに捕捉され切断されて完全に移されるまで動作
し続けるので、線条体挟持機構36の上流側で待機側の
スプーラ10’に巻取られるべき線条体1から切り離さ
れて線条体挟持機構36の下流側の巻き終り部分は線条
体挟持機構36を通過し、下流側のスプーラ10に巻取
られる。このため、下流側のスプーラを停止しながら線
条体1を巻き移す従来方法に比べて、線条体1を一層効
率よく巻き移すことができる。
【0082】また、線条体1が切断される際には、抑え
ロール44は、ロールカバー86で覆われ、抑えロール
44’は、ロールカバー122で覆われ、更に補助抑え
ロール72が抑えロール44の外側で線条体1を把持し
ているので、線条体1が捕捉爪26’又は26と抑えロ
ール44との間で切断された後、その端末が抑えロール
44、44’の間を摺り抜ける際に、暴れようとして
も、これらのロールカバー86、122及び補助抑えロ
ール72によって防止され、巻き取った線条体1を保護
し、作業を安全に行うことができる。
【0083】線寄せ機構34及びロールカバー122
は、アキュムレータ38’(又は38)のアキュムレー
タロッド46’に一体に設けられているので、これらは
一体に位置変動してそれぞれ所定の動作位置となり、そ
れぞれ独立して別個に設けてそれぞれの駆動機構を設け
る場合に比べて装置全体を小型で簡略化することができ
る。
【0084】尚、上記の説明では、アキュムレータ3
8、38’は、線条体挟持機構36と共に使用した例を
示したが、線条体1が比較的張力に対して強く、線条体
挟持機構36を必要としない場合や従来のように無駄巻
き部を有するスプーラの間で線条体を巻き移す場合に巻
き移す側のボビンへの線条体の捕捉を確実に安定して行
うためにこれらのアキュムレータ38、38’を単独で
用いることができる。
【0085】また、上記実施例では、線条体1が線条体
挟持機構36によって一層確実に挟持されるようにする
ために補助抑えロール72が設けられているが、2つの
抑えロール44、44’のみで充分に線条体1を挟持す
ることができれば、補助抑えロール72を省略してもよ
い。
【0086】更に、図示の実施例では、抑えロール44
は、抑えロール44’の軸線の回りを角度変位して線条
体1をS字状に巻き込むようにしたが、抑えロール44
は、抑えロール44’の軸線の回りではなく、抑えロー
ル44、44’の軸線に平行な適当な軸線の回りを角度
変位してもよい。また、一方の抑えロールのみではなく
両方の抑えロールとも角度変位してもよい。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、一方の
スプーラ上のボビンから他方のスプーラ上のボビンに線
条体を巻き移す際に、両スプーラの間で巻移されるべき
線条体を挟み込んで両ボビンの間で生ずる張力を遮断し
つつ線条体を巻移すので、線条体の巻き移す際に線条体
が捕捉され切断される時にかかる過剰な張力が満巻き側
のボビン上の線条体に影響を与えることがないため、無
駄巻きする必要なく巻き移すことができる。
【0088】また、このように無駄巻きを必要としない
ので、線条体に急激な線速の変化が生ずることがないか
ら、線条体を高速で巻取ることができ、巻取り作業を効
率よく行うことができ、ボビンの自動着脱装置を備える
ことも容易である。
【0089】更に、線条体の巻き移し時に、線条体が挟
み込まれている部分と巻き移される側のボビンとの間
で、又は線条体を挟み込むことなく両スプーラの間で線
条体を貯線しつつ線条体を巻移すと、このボビン側の捕
捉爪が線条体を捕捉する際に、線条体の捕捉力が増強さ
れるので、線条体を安定して捕捉することができる。
【0090】作動側のスプーラは線条体が待機側のスプ
ーラのボビンの捕捉され切断されるまで作動を停止する
ことがなく、従って線条体の巻き終わり部分は直接この
作動側のスプーラのボビン上に巻き込まれ、装置の運転
が効率よく行われる。従来技術のように吸引ノズルやそ
れに接続されるバキュームシステム等の設備を必要とし
ないので、装置の構造が簡単となって経済的である。
【0091】また、線条体が光ファイバの如く張力に対
して弱い線条体以外である場合には、線条体の巻き移し
時に、線条体を挟み込むことは必要ないが、この場合線
条体の巻き移し時に、両スプーラの間で線条体を貯線し
つつ線条体を巻き移すと、他方のスプーラ上のボビンの
捕捉爪に線条体を捕捉する際に、同様にして線条体の捕
捉力が増強されるので、線条体を安定して捕捉すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る線条体の連続巻取方法によって線
条体を巻き移す第1の段階の概略上面図でである。
【図2】図1の段階の概略側面図である。
【図3】本発明の方法の第2の段階の概略上面図であ
る。
【図4】図3の段階の概略側面図である。
【図5】本発明の方法の第3の段階の概略上面図であ
る。
【図6】図4の段階の概略側面図である。
【図7】本発明の方法の第4の段階の概略上面図であ
る。
【図8】図7の段階の概略側面図である。
【図9】本発明の方法の第4の段階の概略上面図であ
る。
【図10】図9の段階の概略側面図である。
【図11】本発明の方法の第5の段階の概略上面図であ
る。
【図12】図11の段階の概略側面図である。
【図13】本発明の方法の第6の段階の概略上面図であ
る。
【図14】図11の段階の概略側面図である。
【図15】本発明に用いられる線条体挟持機構を拡大し
て示し、同図(A)は線条体が挟み込まれる直前の状態
の側面図、同図(B)は線条体を挟み込んだ状態の側面
図である。
【図16】線条体が巻き移される瞬間の捕捉爪が線条体
を切断する状態を説明する拡大説明図である。
【図17】線条体が捕捉爪に捕捉される状態の拡大説明
図である。
【図18】線条体を捕捉した捕捉爪が図16の位置に
ある場合の線条体の張力と捕捉爪への押し込み力のベク
トル図である。
【図19】線条体を捕捉した捕捉爪が図16の位置に
ある場合の線条体の張力と捕捉爪への押し込み力のベク
トル図である。
【図20】本発明に係る線条体の連続巻取装置の概略系
統を部分的に断面で示す側面図である。
【図21】本発明の装置の線条体挟持機構とアキュムレ
ータの一方のアキュムレータロッドとの関係を示す拡大
側面図である。
【図22】本発明の装置に用いられるルーパと線条体挟
持機構との関係を示す拡大側面図である。
【図23】図22のルーパの拡大上面図である。
【図24】図22のルーパと張力検出器との関係を示す
拡大断面図である。
【図25】本発明の装置の線条体挟持機構とアキュムレ
ータ及び2つのアキュムレータロッドとの関係を示す拡
大正面図である。
【図26】本発明の装置の線条体挟持機構と線寄せロッ
ド及びアキュムレータの2つのアキュムレータロッドと
の関係を示す拡大側面図である。
【図27】本発明の装置の線条体挟持機構とアキュムレ
ータの2つのアキュムレータロッドとの関係を示す拡大
正面図である。
【図28】本発明の装置の線条体シフト機構と線条体挟
持機構に用いられる補助抑えロールの取付け構造を示す
拡大側面図である。
【図29】図28の補助抑えロールの動作を説明する正
面図である。
【図30】本発明に用いられるアキュムレータの一方の
アキュムレータロッドの取付け構造を示す拡大側面図で
ある。
【図31】本発明に係る連続巻取装置の図20以下に示
す具体例(以下単に本発明の装置と称する)で一方のス
プーラから他方のスプーラに巻き移す動作の第1の段階
を示す概略側面図である。
【図32】本発明の装置の図31の動作に続く第2の段
階を示す概略側面図である。
【図33】本発明の装置の図32の動作に続く第3の段
階を示す概略側面図である。
【図34】本発明の装置の図33の動作に続く第4の段
階を示す概略側面図である。
【図35】本発明の装置の図34の動作に続く第5の段
階を示す概略側面図である。
【図36】本発明の装置の他方のスプーラから一方のス
プーラに巻き移す動作の途中の段階を示す概略側面図で
ある。
【図37】本発明の装置の図36の動作に続く段階の概
略側面図である。
【図38】本発明の装置の図36の動作の最終の段階の
概略側面図である。
【図39】従来技術の連続巻取方法の動作を示す概略上
面図である。
【符号の説明】
1 線条体 1a 巻始め端 10 スプーラ 10’ スプーラ 12 ボビン 12’ ボビン 14 トラバースモータ 14’ トラバースモータ 16 スクリュー 16’ スクリュー 18 可動枠 18’ 可動枠 20 巻取軸 20’ 巻取軸 22 駆動モータ 22’ 駆動モータ 24 端末カバー 24a 切欠き状開口 24’ 端末カバー 24’a 切欠き状開口 26 捕捉爪 26’ 捕捉爪 28 円板状捕捉部材 28’ 円板状捕捉部材 30 線条体巻き移し手段 32 線条体シフト機構 34 線条体寄せ機構 36 線条体挟持機構 38 アキュムレータ 38’ アキュムレータ 40 ガイドプーリ 42 線寄せロッド 44 抑えロール 44a テーパ部 44’ 抑えロール 44’a テーパ部 46 アキュムレータロッド 46a 鈎状ヘッド 46’ アキュムレータロッド 46’a 鈎状ヘッド 50 ベアリング 52 保持筒 54 ベアリング 56 ツインロッドシリンダ 58 外筒 60 ベアリング 62 回転モータ 64 駆動歯車 66 従動歯車 68 エンコーダ 70 測定歯車 72 補助抑えロール 72a ロール軸 74 ベアリング 76 進退用シリンダ 78 昇降用シリンダ 80 昇降用ガイド 82 進退用ガイド 84 フレーム 86 ロールカバー 88 ロッドレスガイド付きシリンダ 90 回転駆動源 92 回転モータ 94 プーリ 96 タイミングベルト 100 ベルト・プーリ機構 102 リニアガイドレール 104 キャリッジ 106 進退用シリンダ 106a ピストンロッド 108 架台 110 可動フレーム 110a 案内溝 110’ 可動フレーム 110’a 案内溝 112 昇降用シリンダ 112a ピストンロッド 112’ 昇降用シリンダ 112’a ピストンロッド 114 進退用シリンダ 114a ピストンロッド 114’ 進退用シリンダ 114’a ピストンロッド 116 ガイドロッド 116’ ガイドロッド 118 ガイド部材 118’ ガイド部材 120 水平ガイドレール 120’ 水平ガイドレール 122 ロールカバー 124 ガイドレール 126 キャリッジ 130 ルーパ 132 ルーパ部材 134 揺動杆 136 フレーム 138 ベアリング 140 バランスウエイト 142 ストッパ 144 制御シリンダ 144a ピストンロッド 146 揺動杆係合部材 148 張力検出器 150 ポテンショメータ 150a 入力軸 152 機械的コネクタ 154 駆動ギヤ 156 従動ギヤ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のスプーラ上のボビンから他方のス
    プーラ上のボビンに巻移すべき線条体をシフトし、巻移
    される線条体を受取るべきボビンに設けられて線条体の
    巻始め端を捕捉する捕捉部材に向けて前記線条体を寄せ
    て前記一方のボビンから他方のボビンに線条体を巻移
    し、前記他方のスプーラ上のボビンに捕捉された線条体
    から切離された巻終わり部分が前記一方のスプーラに巻
    込まれた後前記一方のスプーラを停止する線条体の連続
    的巻取方法において、前記他方のスプーラで前記線条体
    が捕捉され切断される際に発生する張力が前記一方のス
    プーラ上の線条体にかかることがないように両スプーラ
    の間で前記巻移されるべき線条体を挟み込むことを特徴
    とする線条体の連続巻取方法。
  2. 【請求項2】 一方のスプーラ上のボビンから他方のス
    プーラ上のボビンに巻移すべき線条体をシフトし、巻移
    される線条体を受取るべきボビンに設けられて線条体の
    巻始め端を捕捉する捕捉部材に向けて前記線条体を寄せ
    て前記一方のボビンから他方のボビンに線条体を巻移
    し、前記他方のスプーラ上のボビンに捕捉された線条体
    から切離された巻終わり部分が前記一方のスプーラに巻
    込まれた後前記一方のスプーラを停止する線条体の連続
    的巻取方法において、前記他方のスプーラで前記線条体
    が捕捉され切断される際に発生する張力が前記一方のス
    プーラ上の線条体にかかることがないように両スプーラ
    の間で前記巻移されるべき線条体を挟み込み、前記挟み
    込まれた線条体の下流側でたるみが生ずるように前記線
    条体の巻取速度よりも速い速度で引取り、また前記線条
    体の下流側で前記線条体に適度な張力がかかるように前
    記線条体のたるみを吸収することを特徴とする線条体の
    連続巻取方法。
  3. 【請求項3】 一方のスプーラ上のボビンから他方のス
    プーラ上のボビンに巻移すべき線条体をシフトし、巻移
    される線条体を受取るべきボビンに設けられて線条体の
    巻始め端を捕捉する捕捉部材に向けて前記線条体を寄せ
    て前記一方のボビンから他方のボビンに線条体を巻移
    し、前記他方のスプーラ上のボビンに捕捉された線条体
    から切離された巻終わり部分が前記一方のスプーラに巻
    込まれた後前記一方のスプーラを停止する線条体の連続
    的巻取方法において、前記他方のスプーラで前記線条体
    が捕捉され切断される際に発生する張力が前記一方のス
    プーラ上の線条体にかかることがないように両スプーラ
    の間で前記巻移されるべき線条体を挟み込み、前記線条
    体を挟み込んでいる部分と前記他方のスプーラとの間で
    前記線条体を貯線することを特徴とする線条体の連続巻
    取方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも2つのスプーラと、巻取り駆
    動されている一方のスプーラから待機中の他方のスプー
    ラへ線条体を巻き移す線条体巻移し手段とを備え、前記
    線条体巻移し手段は、線条体の巻移し時に前記線条体を
    一方のボビンから他方のボビンにシフトする線条体シフ
    ト機構と、各ボビンに設けられて線条体の巻始め端を捕
    捉する捕捉部材と、線条体の巻移し時に前記線条体を捕
    捉部材に向けて寄せる線条体寄せ機構とから成り、前記
    巻取り駆動されている一方のスプーラは前記他方のスプ
    ーラに線条体が捕捉され前記一方のスプーラのボビン上
    の線条体から切離されて形成された巻終わり部分が前記
    一方のスプーラのボビン上に巻込まれた後停止する線条
    体の連続巻取装置において、前記線条体巻移し手段は、
    前記線条体が前記他方のスプーラで捕捉され切断する際
    に生ずる張力が前記一方のスプーラのボビン上の線条体
    にかかることがないように両スプーラの間に配置されて
    巻移し時に線条体を挟み込む線条体挟持機構を更に有す
    ることを特徴とする線条体の連続巻取装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも2つのスプーラと、巻取り駆
    動されている一方のスプーラから待機中の他方のスプー
    ラへ線条体を巻き移す線条体巻移し手段とを備え、前記
    線条体巻移し手段は、線条体の巻移し時に前記線条体を
    一方のボビンから他方のボビンにシフトする線条体シフ
    ト機構と、各ボビンに設けられて線条体の巻始め端を捕
    捉する捕捉部材と、線条体の巻移し時に前記線条体を捕
    捉部材に向けて寄せる線条体寄せ機構とから成り、前記
    巻取り駆動されている一方のスプーラは前記他方のスプ
    ーラに線条体が捕捉され前記一方のスプーラのボビン上
    の線条体から切離されて形成された巻終わり部分が前記
    一方のスプーラのボビン上に巻込まれた後停止する線条
    体の連続巻取装置において、前記線条体巻移し手段は、
    前記線条体が前記他方のスプーラで捕捉され切断する際
    に生ずる張力が前記一方のスプーラのボビン上の線条体
    にかかることがないように両スプーラの間に配置されて
    巻移し時に線条体を挟み込む線条体挟持機構を更に有
    し、前記線条体挟持機構は、前記挟み込まれた線条体の
    下流側でたるみが生ずるように前記線条体の巻取速度よ
    りも速い速度で引取るように設定され、また前記線条体
    の下流側で前記線条体に適度な張力がかかるように前記
    線条体のたるみを吸収する手段を含んでいることを特徴
    とすることを特徴とする線条体連続巻取装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも2つのスプーラと、巻取り駆
    動されている一方のスプーラから待機中の他方のスプー
    ラへ線条体を巻き移す線条体巻移し手段とを備え、前記
    線条体巻移し手段は、線条体の巻移し時に前記線条体を
    一方のボビンから他方のボビンにシフトする線条体シフ
    ト機構と、各ボビンに設けられて線条体の巻始め端を捕
    捉する捕捉部材と、線条体の巻移し時に前記線条体を捕
    捉部材に向けて寄せる線条体寄せ機構とから成り、前記
    巻取り駆動されている一方のスプーラは前記他方のスプ
    ーラに線条体が捕捉され前記一方のスプーラのボビン上
    の線条体から切離されて形成された巻終わり部分が前記
    一方のスプーラのボビン上に巻込まれた後停止する線条
    体の連続巻取装置において、前記線条体巻移し手段は、
    前記線条体が前記他方のスプーラで捕捉され切断する際
    に生ずる張力が前記一方のスプーラのボビン上の線条体
    にかかることがないように両スプーラの間に配置されて
    巻移し時に線条体を挟み込む線条体挟持機構と、前記線
    条体の巻き移し時に前記線条体挟持機構と線条体が巻移
    されるべきボビンとの間に配置されて前記線条体を貯線
    するアキュムレータとを更に有することを特徴とする線
    条体連続巻取装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも2つのスプーラと、巻取り駆
    動されている一方のスプーラから待機中の他方のスプー
    ラへ線条体を巻き移す線条体巻移し手段とを備え、前記
    線条体巻移し手段は、線条体の巻移し時に前記線条体を
    一方のボビンから他方のボビンにシフトする線条体シフ
    ト機構と、各ボビンに設けられて線条体の巻始め端を捕
    捉する捕捉部材と、線条体の巻移し時に前記線条体を捕
    捉部材に向けて寄せる線条体寄せ機構とから成り、前記
    巻取り駆動されている一方のスプーラは前記他方のスプ
    ーラに線条体が捕捉され前記一方のスプーラのボビン上
    の線条体から切離されて形成された巻終わり部分が前記
    一方のスプーラのボビン上に巻込まれた後停止する線条
    体の連続巻取装置において、前記線条体巻移し手段は、
    前記線条体の巻き移し時に前記一方のスプーラと他方の
    スプーラとの間に配置されて前記線条体を貯線するアキ
    ュムレータを更に有することを特徴とする線条体連続巻
    取装置。
JP17045894A 1993-06-30 1994-06-30 線条体の連続巻取方法及び装置 Expired - Lifetime JP2721308B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17045894A JP2721308B2 (ja) 1993-06-30 1994-06-30 線条体の連続巻取方法及び装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-187584 1993-06-30
JP18758493 1993-06-30
JP17045894A JP2721308B2 (ja) 1993-06-30 1994-06-30 線条体の連続巻取方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0769530A JPH0769530A (ja) 1995-03-14
JP2721308B2 true JP2721308B2 (ja) 1998-03-04

Family

ID=26493444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17045894A Expired - Lifetime JP2721308B2 (ja) 1993-06-30 1994-06-30 線条体の連続巻取方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2721308B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100302960B1 (ko) * 1998-12-02 2001-12-12 정생규 스틸코드용 소선 권취장치
JP5083375B2 (ja) * 2010-06-08 2012-11-28 住友電気工業株式会社 線条体の巻取り方法
CN108861850B (zh) * 2018-08-10 2023-07-14 无锡巨一同创科技有限公司 扁线自动收线机
CN109928265B (zh) * 2019-04-03 2023-10-31 山东海岱智能设备有限公司 用于打轴机双向摆动机构的平衡装置
JP7480785B2 (ja) * 2019-11-07 2024-05-10 住友電気工業株式会社 光ファイバの巻き取り装置および光ファイバの製造方法
CN111717729A (zh) * 2020-06-22 2020-09-29 卫平山 一种棉纱纺织纱线表面清理工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0769530A (ja) 1995-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0873962B1 (en) Optical fiber dual spindle winder with automatic threading and winding
JP2721308B2 (ja) 線条体の連続巻取方法及び装置
US3921923A (en) Yarn transfer method in an automatic take-up motion
US4186890A (en) Mechanism and method for transferring yarn from a full package to an empty bobbin
CN1157321C (zh) 弹性丝用的纺丝卷取机及其丝的转换方法
JPH0117564Y2 (ja)
US4166587A (en) Method and aparatus for transferring yarn on a nearly full package to an empty bobbin
CN1819963A (zh) 一种绕线机
JP2987577B2 (ja) 鋸ワイヤの巻き戻し又は巻き取り方法及び装置
JP3303850B2 (ja) 紡糸巻取機、及びそのバンチ巻方法
US5558296A (en) Method of successively winding an elongated member and an apparatus therefor
JP4395828B2 (ja) 張力検出器を備える糸条巻取機
JPH11209001A (ja) 線条体の高速連続巻取装置および高速連続巻取方法
JPH0717313B2 (ja) 巻き取り機
JP2808398B2 (ja) 糸条巻取機
CN220483793U (zh) 一种卷料纸帽自动包覆机构
JP2807109B2 (ja) ターレツト式自動巻取機の糸条切替方法
JPH10203698A (ja) シート状物接合装置
JP2827400B2 (ja) 自動糸継ぎ機から紡機への糸受渡し方法
JP2718236B2 (ja) 自動糸継ぎ機による巻取装置のクレードルアーム制御方法
JP3209165B2 (ja) 紡糸巻取機における糸掛け装置
EP0963936A1 (en) Yarn winding method for take-up winder and take-up winder
JP3965832B2 (ja) 紡糸巻取機、及びその糸切換え方法
JP2590177B2 (ja) 線材巻取機におけるボビンの搬出方法
JP2999580B2 (ja) 線条体の巻取り端締結方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071121

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081121

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081121

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091121

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101121

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131121

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term