JP2720368B2 - ブロー成形機の偏平ダイス - Google Patents

ブロー成形機の偏平ダイス

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JP2720368B2
JP2720368B2 JP9750892A JP9750892A JP2720368B2 JP 2720368 B2 JP2720368 B2 JP 2720368B2 JP 9750892 A JP9750892 A JP 9750892A JP 9750892 A JP9750892 A JP 9750892A JP 2720368 B2 JP2720368 B2 JP 2720368B2
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die
parison
blow molding
molding machine
resin
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好昭 加納
幸徳 小濱
克俊 深野
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,金型キャビティ内に配
置したパリソン中に高圧の気体を吹込んで中空体を形成
するブロー成形機の偏平ダイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のブロー成形においては,成形品の
形状や大きさが異なると,成形品に適したパリソンを得
るために,成形品が異なる毎にダイスの全体を交換する
か,成形品毎の専用のブロー成形機によって成形するの
が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のブロー成形にお
いては,成形品の形状や大きさが異なると,成形品が異
なる毎にダイスの全体を交換しようとすると,大重量の
ダイスの交換は容易でなく,しかも危険が伴う。また,
成形品毎の専用のブロー成形機によって成形しようとす
ると,ブロー成形機の稼動率が低下するといった欠点が
あった。
【0004】上記問題点を解決するために,下部ダイス
ハウジングおよび下部マンドレルのみを交換してパリソ
ンサイズを変えるようにしたものがある。通常,基本形
状の偏平ダイスにおいては,ダイス下部の長径側と短径
側で樹脂流路を通過する樹脂の圧力損失が周方向で同じ
になるように構成されているため,均一なパリソンの成
形が可能である。ところが,ダイス下部,すなわち下部
ダイスハウジングおよび下部マンドレルを通常より大き
いか,または小さいダイスに交換すると,偏平ダイスの
長径側と短径側の樹脂流路の長さが必然的に変わる。こ
のため,樹脂流路を通過する樹脂の圧力損失が周方向で
異なり,ダイスより押出されたパリソンは長径側の方が
出が悪く,短径側ばかりに樹脂が流れてしまい不均一な
パリソンとなり所望するパリソン成形が困難であるとい
つた問題があった。
【0005】本発明は,前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので,各種の異なったサイズの成形品
に適したパリソンを容易に得ることのできるブロー成形
機の偏平ダイスを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明では,偏平形状の周回スリットを備えたブロ
ー成形機の偏平ダイスにおいて,前記周回スリットの周
方向で均一な圧力損失になるように開口断面積を設定し
た構成にする。
【0007】
【作用】上記のごとく構成した本発明は,ダイスを下部
ダイスのみ交換可能な下部ハウジング材とマンドレルと
によって形成するとともに,成形品のサイズに対応した
均一なパリソンが得られるように樹脂流路の途中に凸部
を設けるか,あるいは,当該箇所の長径側樹脂流路の間
隙を短径側樹脂流路の間隙より大きくすることにより,
偏平ダイスの長径側と短径側で溶融樹脂のその間の樹脂
流路での圧力損失を樹脂流路の周方向で均一になるよう
にする。
【0008】
【実施例】本発明に係るブロー成形機の偏平ダイスの好
ましい実施例を,添付図面にしたがって詳説する。図1
は本発明の実施例に係る偏平ダイスの一部断面図,図2
は図1のA−A線に沿った一部断面図,図3は図1のB
−B線に沿った一部断面図,図4は実施例を適用したブ
ロー成形機の正面図,図5は図3のC−C線に沿った断
面図,図6はダイス下部の縦断面図,図7はダイス下部
の横断面図である。
【0009】ダイス30は,ダイスハウジング32が上
部ハウジング材34と下部ハウジング材36とによって
構成してあり,これらのハウジング材34,36が,下
部ハウジング材36の下方から挿入したボルト38によ
って,容易に着脱,交換できるように締結してある。そ
して,ダイスハウジング32は,外形が矩形状に形成さ
れているとともに,中央部が長円形にくりぬかれ(図2
参照),横断面が長円形状の芯金40が配置してある。
この芯金40は,上端部に形成したフランジを有し,フ
ランジが上部ハウジング材34の上端部に固定されてお
り,周囲に上部ハウジング材34との間で,成形材であ
る溶融樹脂が流れる樹脂流路42を形成している。
【0010】芯金40の下部には,下部ハウジング材3
6中に挿入したマンドレル44が配置してある。マンド
レル44は,下部がスカート状に広がっており,図2に
示したように,下部ハウジング材36の内周面と協同し
て偏平ループ状の樹脂吐出口46を形成し,樹脂流路4
2内の樹脂を吐出して,横断面が長円形状(偏平)のパ
リソンを形成できるようにしてある。
【0011】一方,ダイス30の上部には,ブラケット
48を介してパリソンコントロールシリンダ50が固定
してある。パリソンコントロールシリンダ50には,カ
ップリング52が取付けてあり,このカップリング52
に複数のパリソンコントロールロッド54の上端部がロ
ックナット56によって固定してある。また,パリソン
コントロールロッド54は,下端部が芯金40とマンド
レル44とを貫通しており,この下端部にロックナット
58によってマンドレル44が,容易に取外し,交換で
きるように固着してある。そして,パリソンコントロー
ルシリンダ50を作動させることにより,パリソンコン
トロールロッド54を介してマンドレル44を上下動さ
せ,樹脂吐出口46の開口度(開口面積)を変えること
ができるようにしてある。
【0012】なお,マンドレル44には,複数(実施例
の場合3個)の吹込孔60が長手方向に形成してある。
この吹込孔60は,芯金40に挿入したプリブローパイ
プ62に連通し,図示しない吹込装置からの空気をパリ
ソン内に吹込み,プリブローを行なうことができるよう
にしてある。また,ダイス30には,芯金40を貫通
し,下端がマンドレル44に挿入してあるカートリッジ
ヒータ64が多数配設してあり,樹脂流路42に流入
し,樹脂吐出口46から吐出される溶融樹脂を所定の温
度に加熱できるようにしてある。
【0013】上部ハウジング材34の上部には,図3に
示すように,マンドレル44の両側に,樹脂流路42と
連通した流入口68が形成してある。この流入口68に
は,管路72が接続してあり,これらの管路72を介し
て,図4に示したように射出装置76が接続され,射出
装置76が射出した溶融樹脂78を樹脂流路42に供給
できるようにしてある。
【0014】射出装置76は,架台80の上に固定して
あり,それぞれがアキュムレータ82と,アキュムレー
タ82の後方に接続した射出シリンダ84とからなり,
アキュムレータ82がシャットオフバルブ86を設けた
管路72を介してダイス30に接続してある。また,射
出装置76は,アキュムレータ82のそれぞれが図示し
ない押出機に接続してあり,押出機が吐出した溶融樹脂
78をアキュムレータ82に一時的に蓄えるとともに,
この蓄えた樹脂を射出シリンダ84によってダイス30
に射出して供給するようになっている。そして,ダイス
30は,射出装置76から受けた溶融樹脂78を樹脂吐
出口46から射出し,横断面が偏平なパリソン88を形
成する。
【0015】ここで,本実施例における凸部100は図
5および図6に示すように,短径側Xの樹脂流路42に
配設されている。すなわち,短径側Xのマンドレル44
に凸部100を設けて短径側Xの樹脂流路42が狭くし
てある。これは,溶融樹脂78の流れやすい短径側Xの
圧力損失と,逆に溶融樹脂78の流れにくい長径側Yの
圧力損失とが絶えず周方向で同一になるように凸部10
0の高さが決めてある。本実施例では,下部ダイス31
の樹脂流路42の途中に凸部100を設けて溶融樹脂7
8が下部ダイス31内の樹脂流路42を通過するときの
周方向の圧力損失が同一となるようにしたが,これに限
定されずに,図7に示すように溶融樹脂78の流れにく
い長径側Yの樹脂流路42の通過面積を大きくするとと
もに,溶融樹脂78の流れやすい短径側Xの樹脂流路4
2の通過面積を小さくして周方向で圧力損失を同一にな
るようにしてもよい。
【0016】次に,架台80の下には,型締装置90が
設けてある。型締装置90は,ベース92の上に車輪9
4を有する一対のプラテン96,98が配置してあり,
このプラテン96,98の前面に雄金型101と雌金型
102とを対向させて取付けてある。また,プラテン9
6,98の背面には,型締シリンダ104,106が接
続してあり,型締シリンダ104,106を作動させる
ことにより,プラテン96,98を介して雄金型101
と雌金型102とを図の左右方向に移動させ,型閉じ,
型開きを行なえるようにしてある。
【0017】なお,型締装置90は,ベース92の下方
に配設した一対のレール110に沿って,図4の紙面と
垂直方向に移動できるようにしてある。また,ダイス3
0の下部には,パリソン88をプリピンチするととも
に,製品取出用のピンチ刃112が設けてある。
【0018】上記のごとく構成した実施例においては,
射出装置76が押出機からアキュムレータ82に供給さ
れた溶融樹脂78を,射出シリンダ84によって射出
し,ダイス30の樹脂流路42に供給する。ダイス30
は,供給された樹脂78を下部ハウジング材36とマン
ドレル44とが協同して形成している樹脂吐出口46か
ら吐出し,雄金型101と雌金型102との間にパリソ
ン88を形成する。
【0019】パリソン88の長さが所定の値になると,
型締シリンダ104,106によって雄金型101と雌
金型102とが閉じられるとともに,図示しない吹込装
置によって金型101,102が形成するキャビティ1
08内のパリソン88に高圧空気が吹込まれ,ブロー成
形が行なわれる。
【0020】なお,いままで成形していた成形品とは異
なる大きい成形品を成形する場合には,パリソン88径
の増大に伴って下部ダイス31内の樹脂流路42の長さ
が長くなると,長径側Yと短径側Xでの圧力損失差が顕
著になり不均一なパリソン88が成形されやすい。逆
に,パリソン88径が減少すると一般的に樹脂流路42
の長さが短くなり,長径側Yと短径側Xでの圧力損失差
が小さく比較的均一なパリソン88が成形されやすい。
こうした結果を踏まえて,長径側Yと短径側Xとで樹脂
流路42内の溶融樹脂78の圧力損失が同一になるよう
な下部ダイス31を用いる。
【0021】すなわち,ボルト38を緩めて中心孔が長
円形の下部ハウジング材36を上部ハウジング材34か
ら取外すとともに,ロックナット58を緩めて,横断面
が長円形のマンドレル44をパリソンコントロールロッ
ド54から取外す。そして,所望するパリソン88径に
適した下部ダイス31,すなわち下部ハウジング材36
とマンドレル44を上部ハウジング材34とパリソンコ
ントロールロッド54とに取付ける。
【0022】このように,実施例においては,ダイス3
0のパリソン形成用の樹脂吐出口46を構成している下
部ハウジング材36とマンドレル44とを,ボルト38
やロックナット54によって着脱自在に上部ハウジング
材34またはパリソンコントロールロッド54に取付
け,他の上部ハウジング材,マンドレルと容易に交換で
きるようにしているため,ダイス30の全体を交換する
ことなく,成形品の形状や大きさ等に応じたパリソン8
8を容易に形成できる。したがって,異なった成形品サ
イズの物等を成形する場合に,専用のブロー成形機を設
置せずに対応することができ,ブロー成形機の稼動効率
が向上して製品のコストを低減することができる。ま
た,下部ハウジング材36の下部ハウジング材34への
固定,マンドレル44のパリソンコントロールロッド5
4の固定は,ボルト38やロックナット58によらず,
他の結合手段によって固定してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように,本発明では,偏
平形状の周回スリットを備えたブロー成形機の偏平ダイ
スにおいて,前記周回スリットの周方向で均一な圧力損
失になるように開口断面積を設定したことにより,偏平
パリソンが均一に射出できる。また,製品サイズに対応
したパリソンを得るのに適した成形材吐出口を形成する
下部ハウジング材とマンドレルとに取替えることによ
り,ダイスの全体を交換することなく異なった製品サイ
ズの成形品を容易に得ることができる。さらに,専用の
ダイスや成形機を設置せずに対応することができ,成形
機の稼動効率が向上し,製品コストの低減が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る偏平ダイスの一部断面図
である。
【図2】図1のA−A線に沿った一部断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿った一部断面図である。
【図4】実施例を適用したブロー成形機の正面図であ
る。
【図5】図3のC−C線に沿った断面図である。
【図6】ダイス下部の樹脂流路に凸部を設けた場合の縦
断面図である。
【図7】ダイス下部の樹脂流路の通過面積を変えた場合
の横断面図である。
【符号の説明】
30 ダイス 31 下部ダイス 32 ダイスハウジング 34 上部ハウジング材 36 下部ハウジング材 38 ボルト 40 芯金 42 樹脂流路 44 マンドレル 46 樹脂吐出口 54 パリソンコントロールロッド 58 ロックナット 100 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−31026(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏平形状の周回スリットを備えたブロー
    成形機の偏平ダイスにおいて,前記周回スリットの周方
    向で均一な圧力損失になるように開口断面積を設定した
    ことを特徴とするブロー成形機の偏平ダイス。
JP9750892A 1992-03-06 1992-03-06 ブロー成形機の偏平ダイス Expired - Lifetime JP2720368B2 (ja)

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JPH05245916A JPH05245916A (ja) 1993-09-24
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