JP2718202B2 - 誘導加熱式アイロン - Google Patents
誘導加熱式アイロンInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般家庭において使用される誘導加熱式ア
イロンに関するものである。
イロンに関するものである。
従来の技術 第11図は、従来の技術における誘導加熱式アイロンの
回路図である。第10図に於て、1はアイロン本体、2は
アイロン台である。アイロン本体1は鉄製のアイロンベ
ース3と、樹脂製の把手15によって構成されている。ア
イロン台2は、アイロン作業を行うためのアイロン作業
面4と、アイロン作業の前やアイロン作業の合間に衣類
をさばいたりする際にアイロン本体1をその上に置いて
加熱するための載置部5を備えている。アイロン作業面
4の下方には、アイロン作業中にアイロン本体1を誘導
加熱するための加熱コイル6と加熱コイル7が設けられ
ている。8はアイロン本体1の位置を検知するためのア
イロン本体位置検知手段で、アイロン本体1に設けられ
たマグネット9の接近によってオンするリードスイッチ
10および11によって構成されている。12はアイロン本体
位置検知手段8からの信号によって、加熱コイル6と加
熱コイル7のいずれか一方に高周波電流を供給するイン
バータである。また載置部5の下方にも加熱コイル13が
設けられており、アイロン本体1が載置部5に置かれた
場合にリードスイッチ16がオンし、インバータ14から高
周波電流が供給されるものである。
回路図である。第10図に於て、1はアイロン本体、2は
アイロン台である。アイロン本体1は鉄製のアイロンベ
ース3と、樹脂製の把手15によって構成されている。ア
イロン台2は、アイロン作業を行うためのアイロン作業
面4と、アイロン作業の前やアイロン作業の合間に衣類
をさばいたりする際にアイロン本体1をその上に置いて
加熱するための載置部5を備えている。アイロン作業面
4の下方には、アイロン作業中にアイロン本体1を誘導
加熱するための加熱コイル6と加熱コイル7が設けられ
ている。8はアイロン本体1の位置を検知するためのア
イロン本体位置検知手段で、アイロン本体1に設けられ
たマグネット9の接近によってオンするリードスイッチ
10および11によって構成されている。12はアイロン本体
位置検知手段8からの信号によって、加熱コイル6と加
熱コイル7のいずれか一方に高周波電流を供給するイン
バータである。また載置部5の下方にも加熱コイル13が
設けられており、アイロン本体1が載置部5に置かれた
場合にリードスイッチ16がオンし、インバータ14から高
周波電流が供給されるものである。
以上の構成に於て、従来の技術の誘導加熱式アイロン
の動作を説明する。まず使用者はアイロン本体1をアイ
ロン台2の載置部5の上に置く。するとインバータ14か
ら高周波電流が加熱コイル13に供給され、アイロン本体
1の加熱が行われる。アイロンベース3の温度がセ氏約
200度に達するとインバータ14の作用によって加熱コイ
ル13の高周波電流が停止し、アイロンベース3の温度が
約200度に保たれる。次に使用者は、アイロン台2のア
イロン作業面4の上に衣類等の被アイロン物を広げてそ
の上からアイロン本体1でアイロン作業を行う。アイロ
ン本体位置検知手段8は常にアイロン本体1の位置を検
知し、アイロン作業中にアイロンベース3の温度が低下
してくると、アイロン本体1の位置に応じてアイロン本
体の近くの加熱コイル6または加熱コイル7に高周波電
流が流れるようにインバータ15に信号を出力する。従っ
てアイロン本体1のアイロンベース3は、加熱コイル6
及び加熱コイル7の近くに位置する度に誘導加熱される
ため、コードレスでありながらアイロン作業中もアイロ
ンベース3が加熱されるため豊富なスチームを使った良
いアイロンがけを行うことが出来るものである。
の動作を説明する。まず使用者はアイロン本体1をアイ
ロン台2の載置部5の上に置く。するとインバータ14か
ら高周波電流が加熱コイル13に供給され、アイロン本体
1の加熱が行われる。アイロンベース3の温度がセ氏約
200度に達するとインバータ14の作用によって加熱コイ
ル13の高周波電流が停止し、アイロンベース3の温度が
約200度に保たれる。次に使用者は、アイロン台2のア
イロン作業面4の上に衣類等の被アイロン物を広げてそ
の上からアイロン本体1でアイロン作業を行う。アイロ
ン本体位置検知手段8は常にアイロン本体1の位置を検
知し、アイロン作業中にアイロンベース3の温度が低下
してくると、アイロン本体1の位置に応じてアイロン本
体の近くの加熱コイル6または加熱コイル7に高周波電
流が流れるようにインバータ15に信号を出力する。従っ
てアイロン本体1のアイロンベース3は、加熱コイル6
及び加熱コイル7の近くに位置する度に誘導加熱される
ため、コードレスでありながらアイロン作業中もアイロ
ンベース3が加熱されるため豊富なスチームを使った良
いアイロンがけを行うことが出来るものである。
発明が解決しようとする課題 しかしながらこのような従来の技術における誘導加熱
式アイロンでは、使用者が指輪をしていた場合や、金属
製のボタンまたはチャック等の金属小物がついた衣類を
アイロンがけした場合には、それらの金属が不要に加熱
され使用者がそれに触れると火傷を負うという危険があ
った。特に夏期は、室温が高く金属ボタンの初期温度が
高いため、加熱コイルによって短時間の加熱が行われた
だけでもかなりの高温となる場合があり、危険が大き
い。
式アイロンでは、使用者が指輪をしていた場合や、金属
製のボタンまたはチャック等の金属小物がついた衣類を
アイロンがけした場合には、それらの金属が不要に加熱
され使用者がそれに触れると火傷を負うという危険があ
った。特に夏期は、室温が高く金属ボタンの初期温度が
高いため、加熱コイルによって短時間の加熱が行われた
だけでもかなりの高温となる場合があり、危険が大き
い。
そこで本発明はこのような従来の構成の有する課題を
解決しようとするものであり、第一に、比較的簡単な構
成で金属小物の加熱の程度を抑えることにより使用者が
火傷を負うことを防ぎ、かつアイロン作業中のアイロン
本体の誘導加熱をより有効に行うことのできる誘導加熱
式アイロンを提供することを目的とするものである。第
二に、前記第一の目的に関連して、特に金属小物の加熱
による危険が大となる夏期において、使用者を火傷から
保護するとともにその他の季節には、アイロン本体の誘
導加熱を有効に行うことのできる誘導加熱式アイロンを
提供することを目的とするものである。
解決しようとするものであり、第一に、比較的簡単な構
成で金属小物の加熱の程度を抑えることにより使用者が
火傷を負うことを防ぎ、かつアイロン作業中のアイロン
本体の誘導加熱をより有効に行うことのできる誘導加熱
式アイロンを提供することを目的とするものである。第
二に、前記第一の目的に関連して、特に金属小物の加熱
による危険が大となる夏期において、使用者を火傷から
保護するとともにその他の季節には、アイロン本体の誘
導加熱を有効に行うことのできる誘導加熱式アイロンを
提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記第一の目的を達成するための第一の手段は、アイ
ロン本体とアイロン台からなり、前記アイロン台は、ア
イロン作業中にアイロン本体を加熱する少なくとも1個
の加熱コイルと、アイロン本体の位置を検知するアイロ
ン本体位置検知手段と、アイロン本体位置検知手段から
の信号を受け、アイロン本体が前記加熱コイルの近傍に
位置する場合に前記加熱コイルに高周波電流を供給する
インバータと、動作中の加熱コイルのインピーダンスか
らその加熱コイルとアイロン本体との位置ズレの量を検
知して出力するズレ量検知手段と、前記インバータが連
続してズレ量検知手段の出力に応じた時間以上1個の加
熱コイルを加熱している場合に前記インピーダンスの動
作を停止させる時限手段を有する誘導加熱式アイロンと
するものである。
ロン本体とアイロン台からなり、前記アイロン台は、ア
イロン作業中にアイロン本体を加熱する少なくとも1個
の加熱コイルと、アイロン本体の位置を検知するアイロ
ン本体位置検知手段と、アイロン本体位置検知手段から
の信号を受け、アイロン本体が前記加熱コイルの近傍に
位置する場合に前記加熱コイルに高周波電流を供給する
インバータと、動作中の加熱コイルのインピーダンスか
らその加熱コイルとアイロン本体との位置ズレの量を検
知して出力するズレ量検知手段と、前記インバータが連
続してズレ量検知手段の出力に応じた時間以上1個の加
熱コイルを加熱している場合に前記インピーダンスの動
作を停止させる時限手段を有する誘導加熱式アイロンと
するものである。
また第二の目的を達成するための第二の手段は、アイ
ロン本体とアイロン台からなり、前記アイロン台は、ア
イロン作業中にアイロン本体を加熱する少なくとも1個
の加熱コイルと、アイロン本体の位置を検知するアイロ
ン本体位置検知手段と、アイロン本体位置検知手段から
の信号を受け、アイロン本体が前記加熱コイルの近傍に
位置する場合に前記加熱コイルに高周波電流を供給する
インバータと、室温を検知する温度検知手段と、前記イ
ンバータが連続して前記温度検知手段の出力に応じた時
間以上1個の加熱コイルを加熱している場合に前記イン
ピーダンスの動作を停止させる時限手段を有する誘導加
熱式アイロンとするものである。
ロン本体とアイロン台からなり、前記アイロン台は、ア
イロン作業中にアイロン本体を加熱する少なくとも1個
の加熱コイルと、アイロン本体の位置を検知するアイロ
ン本体位置検知手段と、アイロン本体位置検知手段から
の信号を受け、アイロン本体が前記加熱コイルの近傍に
位置する場合に前記加熱コイルに高周波電流を供給する
インバータと、室温を検知する温度検知手段と、前記イ
ンバータが連続して前記温度検知手段の出力に応じた時
間以上1個の加熱コイルを加熱している場合に前記イン
ピーダンスの動作を停止させる時限手段を有する誘導加
熱式アイロンとするものである。
作 用 第一の手段は、使用者が金属ボタン等の金属小物をア
イロン台においてアイロンがけをした場合に、ズレ量検
知手段が加熱コイルとアイロン本体との位置ズレの量が
小さいと検知した場合には、時限手段の動作時間を短く
してインバータの動作を停止して金属小物の発熱が安全
な程度に抑え、ズレ量検知手段が検知したズレ量が大き
い場合には、時限手段の動作時間を長くしてインバータ
の連続動作時間を長くして、アイロン本体の誘導加熱を
より有効に行うものである。
イロン台においてアイロンがけをした場合に、ズレ量検
知手段が加熱コイルとアイロン本体との位置ズレの量が
小さいと検知した場合には、時限手段の動作時間を短く
してインバータの動作を停止して金属小物の発熱が安全
な程度に抑え、ズレ量検知手段が検知したズレ量が大き
い場合には、時限手段の動作時間を長くしてインバータ
の連続動作時間を長くして、アイロン本体の誘導加熱を
より有効に行うものである。
また第二の手段は、装置が使用される室の温度を検知
する温度検知手段を備えており、夏期など室温が高く金
属小物の発熱の危険が大きい場合には時限手段の動作時
間を短くし、冬季など室温が低く金属小物の発熱による
危険が小さい場合には時限手段の動作時間を長くするこ
とによって、アイロン作業中のアイロン本体の誘導加熱
をより有効に行うものである。
する温度検知手段を備えており、夏期など室温が高く金
属小物の発熱の危険が大きい場合には時限手段の動作時
間を短くし、冬季など室温が低く金属小物の発熱による
危険が小さい場合には時限手段の動作時間を長くするこ
とによって、アイロン作業中のアイロン本体の誘導加熱
をより有効に行うものである。
実施例 第1図は誘導加熱式アイロンの回路図である。第1図
に於て、21はアイロン本体、22はアイロン台である。ア
イロン本体21は鉄製のアイロンベース23と、樹脂製の把
手35によって構成されているものである。アイロン台22
は、アイロン作業を行うためのアイロン作業面24と、ア
イロン作業の前やアイロン作業の合間に衣類をさばいた
りする際にアイロン本体21をその上に置いて加熱するた
めの載置部25を備えているものである。アイロン作業面
24の下方には、アロン作業中にアイロン本体21を誘導加
熱するための直径70mmの加熱コイル26と加熱コイル27が
設けられている。28はアイロン本体21の位置を検知する
アイロン本体位置検知手段で、アイロン本体21に設けら
れたマグネット29の接近によってオンするリードスイッ
チ30および31によって構成されているものである。32は
アイロン本体位置検知手段28からの信号によって加熱コ
イル26と加熱コイル27のいずれか一方に高周波電流を供
給するインバータである。また載置部25の下方にも100m
m×145mmの長円形の加熱コイル33が設けられており、ア
イロン本体21が載置部25に置かれた場合にリードスイッ
チ36がオンし、インバータ34から高周波電流が供給され
るものである。37は、本実施例ではインバータ32が連続
して3.5秒以上継続して加熱コイル26または加熱コイル2
7の一方を加熱している場合に、前記インバータの動作
を停止させる時限手段である。
に於て、21はアイロン本体、22はアイロン台である。ア
イロン本体21は鉄製のアイロンベース23と、樹脂製の把
手35によって構成されているものである。アイロン台22
は、アイロン作業を行うためのアイロン作業面24と、ア
イロン作業の前やアイロン作業の合間に衣類をさばいた
りする際にアイロン本体21をその上に置いて加熱するた
めの載置部25を備えているものである。アイロン作業面
24の下方には、アロン作業中にアイロン本体21を誘導加
熱するための直径70mmの加熱コイル26と加熱コイル27が
設けられている。28はアイロン本体21の位置を検知する
アイロン本体位置検知手段で、アイロン本体21に設けら
れたマグネット29の接近によってオンするリードスイッ
チ30および31によって構成されているものである。32は
アイロン本体位置検知手段28からの信号によって加熱コ
イル26と加熱コイル27のいずれか一方に高周波電流を供
給するインバータである。また載置部25の下方にも100m
m×145mmの長円形の加熱コイル33が設けられており、ア
イロン本体21が載置部25に置かれた場合にリードスイッ
チ36がオンし、インバータ34から高周波電流が供給され
るものである。37は、本実施例ではインバータ32が連続
して3.5秒以上継続して加熱コイル26または加熱コイル2
7の一方を加熱している場合に、前記インバータの動作
を停止させる時限手段である。
以下、以上の構成の誘導加熱式アイロンの動作を説明
する。使用者はまずアイロン本体21をアイロン台22の載
置部25の上に置く。するとインバータ34から高周波電流
が加熱コイル33に供給され、アイロン本体21の加熱が行
われる。アイロンベース23の温度がセ氏約200度に達す
るとインバータ34の作用によって加熱コイル33の高周波
電流が停止し、アイロンベース23の温度が約200度に保
たれるものである。次に使用者は、アイロン台22のアイ
ロン作業面24の上に衣類等の被アイロン物を広げてその
上からアイロン本体21でアイロン作業を行う。アイロン
本体位置検知手段28は常にアイロン本体21の位置を検知
し、アイロン作業中にアイロンベース23の温度が低下し
てくると、アイロン本体21の位置に応じてアイロン本体
の近くの加熱コイル26または加熱コイル27に高周波電流
が流れるようにインバータ35に信号を出力する。それに
より、アイロン本体21が加熱コイル26の近傍に位置しリ
ードスイッチがオンすると、インバータ35から加熱コイ
ル26に高周波電流が供給され、アイロン本体21が加熱コ
イル27の近傍に位置するときは同様にしてインバータ35
から加熱コイル27に高周波電流が供給される。従ってア
イロン本体21のアイロンベース23は、加熱コイル26及び
加熱コイル27の近くに位置する度に誘導加熱を受けるた
め、コードレスでありながらアイロン作業中もアイロン
ベース23が加熱されるため豊富なスチームを使った良い
アイロンがけを行うことが出来るものである。
する。使用者はまずアイロン本体21をアイロン台22の載
置部25の上に置く。するとインバータ34から高周波電流
が加熱コイル33に供給され、アイロン本体21の加熱が行
われる。アイロンベース23の温度がセ氏約200度に達す
るとインバータ34の作用によって加熱コイル33の高周波
電流が停止し、アイロンベース23の温度が約200度に保
たれるものである。次に使用者は、アイロン台22のアイ
ロン作業面24の上に衣類等の被アイロン物を広げてその
上からアイロン本体21でアイロン作業を行う。アイロン
本体位置検知手段28は常にアイロン本体21の位置を検知
し、アイロン作業中にアイロンベース23の温度が低下し
てくると、アイロン本体21の位置に応じてアイロン本体
の近くの加熱コイル26または加熱コイル27に高周波電流
が流れるようにインバータ35に信号を出力する。それに
より、アイロン本体21が加熱コイル26の近傍に位置しリ
ードスイッチがオンすると、インバータ35から加熱コイ
ル26に高周波電流が供給され、アイロン本体21が加熱コ
イル27の近傍に位置するときは同様にしてインバータ35
から加熱コイル27に高周波電流が供給される。従ってア
イロン本体21のアイロンベース23は、加熱コイル26及び
加熱コイル27の近くに位置する度に誘導加熱を受けるた
め、コードレスでありながらアイロン作業中もアイロン
ベース23が加熱されるため豊富なスチームを使った良い
アイロンがけを行うことが出来るものである。
次に使用者が金属ボタン等の金属小物がついた衣類を
アイロンがけしようとした場合について動作を説明す
る。この場合、ただ単に金属ボタンのみをアイロン作業
面24上に置いてもアイロン本体位置検知手段28が動作し
ないので加熱は行われない。すなわちリードスイッチ3
0、リードスイッチ31は磁気があったときにしか動作し
ないため金属ボタンのみではオンしない。加熱コイル26
または加熱コイル27の上にアイロン本体が位置した場合
には、加熱コイル26または加熱コイル27に高周波電流が
供給され、この場合に前記金属ボタン等がその近くにあ
る場合には、加熱コイル26または加熱コイル27からの磁
気を受けて誘導加熱が行われる。しかしアイロン本体21
が連続して3.5秒以上加熱コイル26または加熱コイル27
の近傍に位置した場合には、時限手段37の作用によりイ
ンバータ32は加熱コイル26または加熱コイル27への高周
波電流の供給を停止する。このため、金属ボタン等の金
属小物の温度は人間が触れても火傷を負わない程度に抑
えることができる。
アイロンがけしようとした場合について動作を説明す
る。この場合、ただ単に金属ボタンのみをアイロン作業
面24上に置いてもアイロン本体位置検知手段28が動作し
ないので加熱は行われない。すなわちリードスイッチ3
0、リードスイッチ31は磁気があったときにしか動作し
ないため金属ボタンのみではオンしない。加熱コイル26
または加熱コイル27の上にアイロン本体が位置した場合
には、加熱コイル26または加熱コイル27に高周波電流が
供給され、この場合に前記金属ボタン等がその近くにあ
る場合には、加熱コイル26または加熱コイル27からの磁
気を受けて誘導加熱が行われる。しかしアイロン本体21
が連続して3.5秒以上加熱コイル26または加熱コイル27
の近傍に位置した場合には、時限手段37の作用によりイ
ンバータ32は加熱コイル26または加熱コイル27への高周
波電流の供給を停止する。このため、金属ボタン等の金
属小物の温度は人間が触れても火傷を負わない程度に抑
えることができる。
第2図は、加熱コイル26の上にアイロン本体21をずら
して置いている場合に、アイロンベース23の近くに金属
ボタン39が存在する状態を示したものである。このよう
にアイロンベース23が加熱コイル26の中心上からずれた
位置に置かれている場合には、特に加熱コイル26のアイ
ロンベース23によって覆われていない部分の面積が大き
く、かつ加熱コイル26の中心部の近くに磁界の強い部分
ができるため、その位置に金属ボタン39が存在した場合
は加熱パワーが大きくなり、金属ボタン39の温度は急速
に上昇する。この温度がセ氏約60度に達すると、手で触
れた場合に火傷を負う可能性が出てくる。しかし本実施
例においては、加熱コイル26の直径が70mmの場合に加熱
コイル26の半径と等しい距離だけアイロンベース23をず
らした場合においても加熱が最大で3.5秒間であるた
め、火傷を負うことはない。しかも本実施例では、時限
手段39の動作時間を3.5秒間にしていることにより、通
常のアイロン作業では、時限手段39の作用によってアイ
ロンベース23への加熱が妨げられることはほとんど無
い。すなわち通常のアイロン作業では、絶えずアイロン
本体21がアイロン作業面24上を移動しているため、多く
の場合に同一加熱コイル上にアイロン本体21が3.5秒以
上連続して存在することはない。この3.5秒の根拠を説
明したものが、第3図および第4図である。
して置いている場合に、アイロンベース23の近くに金属
ボタン39が存在する状態を示したものである。このよう
にアイロンベース23が加熱コイル26の中心上からずれた
位置に置かれている場合には、特に加熱コイル26のアイ
ロンベース23によって覆われていない部分の面積が大き
く、かつ加熱コイル26の中心部の近くに磁界の強い部分
ができるため、その位置に金属ボタン39が存在した場合
は加熱パワーが大きくなり、金属ボタン39の温度は急速
に上昇する。この温度がセ氏約60度に達すると、手で触
れた場合に火傷を負う可能性が出てくる。しかし本実施
例においては、加熱コイル26の直径が70mmの場合に加熱
コイル26の半径と等しい距離だけアイロンベース23をず
らした場合においても加熱が最大で3.5秒間であるた
め、火傷を負うことはない。しかも本実施例では、時限
手段39の動作時間を3.5秒間にしていることにより、通
常のアイロン作業では、時限手段39の作用によってアイ
ロンベース23への加熱が妨げられることはほとんど無
い。すなわち通常のアイロン作業では、絶えずアイロン
本体21がアイロン作業面24上を移動しているため、多く
の場合に同一加熱コイル上にアイロン本体21が3.5秒以
上連続して存在することはない。この3.5秒の根拠を説
明したものが、第3図および第4図である。
第3図は、金属ボタン39が連続加熱された場合の温度
上昇を示す実験結果のデータである。この実験より分か
るように、連続加熱時間が3.5秒間では金属ボタン39の
温度上昇は30degとなり、夏期の室温30℃を加えても60
℃であり使用者が火傷を負うことはない。第4図は、ア
イロンベースが加熱されるパワーと連続加熱時間の関係
を示す図である。この図から分かるように、時限手段39
の設定を3.5秒として同一加熱コイルに位置する時間が
3.5秒に達した時点で加熱を停止させたとしても、連続
で加熱を継続した場合の98%の加熱パワーを供給するこ
とができる。通常のアイロン作業ではアイロン本体が常
に移動しているため、実用上の問題はない。
上昇を示す実験結果のデータである。この実験より分か
るように、連続加熱時間が3.5秒間では金属ボタン39の
温度上昇は30degとなり、夏期の室温30℃を加えても60
℃であり使用者が火傷を負うことはない。第4図は、ア
イロンベースが加熱されるパワーと連続加熱時間の関係
を示す図である。この図から分かるように、時限手段39
の設定を3.5秒として同一加熱コイルに位置する時間が
3.5秒に達した時点で加熱を停止させたとしても、連続
で加熱を継続した場合の98%の加熱パワーを供給するこ
とができる。通常のアイロン作業ではアイロン本体が常
に移動しているため、実用上の問題はない。
以上のように、本実施例の誘導加熱式アイロンでは、
時限手段37の作用により、通常のアイロンがけにおいて
は、アイロンベースの加熱パワーはほとんどそのまま
で、金属ボタン等の金属小物のついた衣類をアイロンが
けした場合の金属小物の加熱を人間が触れたときに火傷
しない程度に抑えることができるものである。
時限手段37の作用により、通常のアイロンがけにおいて
は、アイロンベースの加熱パワーはほとんどそのまま
で、金属ボタン等の金属小物のついた衣類をアイロンが
けした場合の金属小物の加熱を人間が触れたときに火傷
しない程度に抑えることができるものである。
第5図は、本発明の第一の実施例を示す誘導加熱式ア
イロンの回路図である。前記誘導加熱式アイロンに使用
している要素と共通の機能を果たす要素には共通の番号
を付し、説明を省略する。42はインバータ32の入力電流
の大きさを検知する電流トランス、43は加熱コイル26ま
たは加熱コイル27を流れる高周波電流の大きさを検知す
る電流トランスである。41は、前記電流トランス42・43
の出力からアイロン本体21が加熱コイル26または27の中
心からどれだけずれているかを検知するズレ量検知手段
である。ズレ量検知手段41はインバータ32に、位置ズレ
の量が大きい場合は低い出力電圧を同じく小さい場合に
は高い出力電圧を出力する。
イロンの回路図である。前記誘導加熱式アイロンに使用
している要素と共通の機能を果たす要素には共通の番号
を付し、説明を省略する。42はインバータ32の入力電流
の大きさを検知する電流トランス、43は加熱コイル26ま
たは加熱コイル27を流れる高周波電流の大きさを検知す
る電流トランスである。41は、前記電流トランス42・43
の出力からアイロン本体21が加熱コイル26または27の中
心からどれだけずれているかを検知するズレ量検知手段
である。ズレ量検知手段41はインバータ32に、位置ズレ
の量が大きい場合は低い出力電圧を同じく小さい場合に
は高い出力電圧を出力する。
以上の構成に於て、本実施例の誘導加熱式アイロンの
動作を説明する。通常状態での動作は、従来技術・第一
の手段の実施例と共通であり説明を省略し、金属ボタン
等の金属小物がついた衣類をアイロンがけしようとした
場合について動作を説明する。アイロン本体41が、連続
して長時間にわたって加熱コイル46または加熱コイル47
の近傍に位置する場合には、まずズレ量検知手段41によ
ってアイロンベース23が加熱コイル26または27の中心上
からどれだけずれているかを電流トランス58と電流トラ
ンス59の出力から検知し、時限手段37の動作時間をズレ
量が大きい場合には短く、ズレ量が小さい場合には長く
なるようにする。従ってインバータ32は、ズレ量に応じ
た時間が経過した後インバータ32は加熱コイル26または
加熱コイル27への高周波電流の供給を停止する。このた
め、金属ボタン等の金属小物の温度は人間が触っても火
傷を負わない程度に抑えることができる。
動作を説明する。通常状態での動作は、従来技術・第一
の手段の実施例と共通であり説明を省略し、金属ボタン
等の金属小物がついた衣類をアイロンがけしようとした
場合について動作を説明する。アイロン本体41が、連続
して長時間にわたって加熱コイル46または加熱コイル47
の近傍に位置する場合には、まずズレ量検知手段41によ
ってアイロンベース23が加熱コイル26または27の中心上
からどれだけずれているかを電流トランス58と電流トラ
ンス59の出力から検知し、時限手段37の動作時間をズレ
量が大きい場合には短く、ズレ量が小さい場合には長く
なるようにする。従ってインバータ32は、ズレ量に応じ
た時間が経過した後インバータ32は加熱コイル26または
加熱コイル27への高周波電流の供給を停止する。このた
め、金属ボタン等の金属小物の温度は人間が触っても火
傷を負わない程度に抑えることができる。
第6図は、ズレ量検知手段41の動作を説明するための
もので、アイロンベース23の中心と加熱コイル26の中心
とのずれの大きさを、0cmから3cmまで変えた場合におけ
るインバータ32の入力電流と加熱コイル26の電流の関係
を示した図である。この第6図にみられるようにズレの
量が大きい程、入力電流に対する加熱コイル電流の大き
さが大きくなり、この特性を利用してズレ量を検知する
ことができる。また第7図は、ズレの大きさと金属小物
の温度上昇速度の関係を表わした図である。同図から分
かるように、ズレが大きい場合には、温度上昇の速さが
急激に速くなる。これは、加熱コイル26の中心付近の磁
界の強い部分が位置ズレによってアイロンベース23によ
って覆われず、この部分に金属ボタン等の金属小物が置
かれていた場合には加熱パワーが大きくなるためであ
る。第7図は、ズレ量検知手段41と時限手段37の作用に
よってズレ量と時限手段57の動作時間が変化する様子を
示したものである。本実施例においては、同一加熱コイ
ル近傍でアイロン本体41のズレ量が変動した場合には、
これに応じて時限手段37の動作時間も変化させている。
つまり、連続加熱時間よりも動作時間の方が小となった
時点で、時限手段37が動作しインバータ32からの高周波
電流の供給を停止するようにしている。すなわちズレ量
が0cmの状態で4秒間加熱された後、ズレ量が35mmにな
った場合には、時限手段37の動作時間が3.5秒となるた
め、連続加熱時間の方が時限手段37の動作時間よりも大
となって即加熱が停止されるものである。
もので、アイロンベース23の中心と加熱コイル26の中心
とのずれの大きさを、0cmから3cmまで変えた場合におけ
るインバータ32の入力電流と加熱コイル26の電流の関係
を示した図である。この第6図にみられるようにズレの
量が大きい程、入力電流に対する加熱コイル電流の大き
さが大きくなり、この特性を利用してズレ量を検知する
ことができる。また第7図は、ズレの大きさと金属小物
の温度上昇速度の関係を表わした図である。同図から分
かるように、ズレが大きい場合には、温度上昇の速さが
急激に速くなる。これは、加熱コイル26の中心付近の磁
界の強い部分が位置ズレによってアイロンベース23によ
って覆われず、この部分に金属ボタン等の金属小物が置
かれていた場合には加熱パワーが大きくなるためであ
る。第7図は、ズレ量検知手段41と時限手段37の作用に
よってズレ量と時限手段57の動作時間が変化する様子を
示したものである。本実施例においては、同一加熱コイ
ル近傍でアイロン本体41のズレ量が変動した場合には、
これに応じて時限手段37の動作時間も変化させている。
つまり、連続加熱時間よりも動作時間の方が小となった
時点で、時限手段37が動作しインバータ32からの高周波
電流の供給を停止するようにしている。すなわちズレ量
が0cmの状態で4秒間加熱された後、ズレ量が35mmにな
った場合には、時限手段37の動作時間が3.5秒となるた
め、連続加熱時間の方が時限手段37の動作時間よりも大
となって即加熱が停止されるものである。
以上のように本実施例の誘導加熱式アイロンでは、ズ
レ量検知手段41と時限手段37の作用により、金属ボタン
等の金属小物のついた衣類をアイロンがけした場合、金
属小物の加熱量を人間が触れたときに火傷しない程度に
抑えることができる。また第一の手段の実施例より多少
構成は複雑になるが、アイロン作業中に時限手段37の動
作によって加熱エネルギーが低下することを小さく抑え
ることができるものである。
レ量検知手段41と時限手段37の作用により、金属ボタン
等の金属小物のついた衣類をアイロンがけした場合、金
属小物の加熱量を人間が触れたときに火傷しない程度に
抑えることができる。また第一の手段の実施例より多少
構成は複雑になるが、アイロン作業中に時限手段37の動
作によって加熱エネルギーが低下することを小さく抑え
ることができるものである。
第9図は、本発明の第二の実施例を示す誘導加熱式ア
イロンの回路図である。前記従来の技術・第一の手段の
実施例に使用した要素と共通の機能を果たす要素には共
通の番号を付与し、説明を省略する。51は温度検知手段
52の出力電圧によって定められる時間に応じて、インバ
ータ32の連続動作を停止させる時限手段である。52は温
度検知手段で、抵抗53と室温を検知するサーミスタ54に
よって構成され、室温が低い場合にはサーミスタ54の抵
抗が大であるため出力電圧は高くなり、室温が高い場合
にはサーミスタ54の抵抗が小であるため出力電圧は低く
なるものである。このため、インバータ32は温度検知手
段52の検知温度が高い場合は長時間、低い場合は短時間
その動作を停止する。
イロンの回路図である。前記従来の技術・第一の手段の
実施例に使用した要素と共通の機能を果たす要素には共
通の番号を付与し、説明を省略する。51は温度検知手段
52の出力電圧によって定められる時間に応じて、インバ
ータ32の連続動作を停止させる時限手段である。52は温
度検知手段で、抵抗53と室温を検知するサーミスタ54に
よって構成され、室温が低い場合にはサーミスタ54の抵
抗が大であるため出力電圧は高くなり、室温が高い場合
にはサーミスタ54の抵抗が小であるため出力電圧は低く
なるものである。このため、インバータ32は温度検知手
段52の検知温度が高い場合は長時間、低い場合は短時間
その動作を停止する。
以下本実施例の動作を説明する。第10図は、第9図に
示した誘導加熱式アイロンの室温Taと時限手段51の動作
時間の関係を示したものである。すなわち室温がセ氏30
度である場合には、温度検知手段52と時限手段51の作用
によって、時限手段51の動作時間が3.5秒となり、室温
がセ氏10度である場合には時限手段87の動作時間が6秒
となる。アイロン本体21を加熱コイル26または加熱コイ
ル27のどちらかに置いて、その近くに金属小物を近づけ
た場合における、金属小物の温度上昇分すなわち金属小
物の温度と室温の差は、時限手段87の動作時間が長いほ
ど大となるという関係がある。したがって本実施例にお
いては、室温が低い時ほど前記金属小物の温度上昇が大
となるが、金属小物の温度は約セ氏60度以下に抑えるこ
とができる。このため使用者が金属小物に触れた場合に
おいても火傷等を負う心配はない。一般に室温が低い場
合には、衣類の温度も低いため、アイロンがけを行なう
場合に、アイロン本体71を同一の位置で長時間かけると
いう傾向があるが、このような場合にもアイロン本体71
に十分な熱エネルギーを供給することができるという効
果がある。また室温がセ氏30度である場合には、時限手
段51の動作時間が3.5秒となる。したがって金属小物の
温度上昇分が小さく抑えられ、金属小物の温度は、やは
りセ氏60度以下に抑えられるという作用がある。したが
ってこの場合にも使用者が金属小物に触れても火傷を負
うことはない。
示した誘導加熱式アイロンの室温Taと時限手段51の動作
時間の関係を示したものである。すなわち室温がセ氏30
度である場合には、温度検知手段52と時限手段51の作用
によって、時限手段51の動作時間が3.5秒となり、室温
がセ氏10度である場合には時限手段87の動作時間が6秒
となる。アイロン本体21を加熱コイル26または加熱コイ
ル27のどちらかに置いて、その近くに金属小物を近づけ
た場合における、金属小物の温度上昇分すなわち金属小
物の温度と室温の差は、時限手段87の動作時間が長いほ
ど大となるという関係がある。したがって本実施例にお
いては、室温が低い時ほど前記金属小物の温度上昇が大
となるが、金属小物の温度は約セ氏60度以下に抑えるこ
とができる。このため使用者が金属小物に触れた場合に
おいても火傷等を負う心配はない。一般に室温が低い場
合には、衣類の温度も低いため、アイロンがけを行なう
場合に、アイロン本体71を同一の位置で長時間かけると
いう傾向があるが、このような場合にもアイロン本体71
に十分な熱エネルギーを供給することができるという効
果がある。また室温がセ氏30度である場合には、時限手
段51の動作時間が3.5秒となる。したがって金属小物の
温度上昇分が小さく抑えられ、金属小物の温度は、やは
りセ氏60度以下に抑えられるという作用がある。したが
ってこの場合にも使用者が金属小物に触れても火傷を負
うことはない。
なお本実施例においては、室温と時限手段51の動作時
間との関係を直線とした場合を示したが、例えばセ氏20
度以下の場合には一定時間とし、セ氏20度以上の場合に
室温に応じて時限手段51の動作時間を縮めて行くような
ものとしてもよい。
間との関係を直線とした場合を示したが、例えばセ氏20
度以下の場合には一定時間とし、セ氏20度以上の場合に
室温に応じて時限手段51の動作時間を縮めて行くような
ものとしてもよい。
また前記第一の実施例・第二の実施例においては、ア
イロン作業中にアイロン本体を誘導加熱する加熱コイル
の数をたまたま2個としているが、1個であっても良く
また3個以上であってもよい。
イロン作業中にアイロン本体を誘導加熱する加熱コイル
の数をたまたま2個としているが、1個であっても良く
また3個以上であってもよい。
発明の効果 以上の実施例からも明らかであるように、第一の手段
の誘導加熱式アイロンは、加熱コイルとアイロン本体と
の位置ズレの量を検知して出力するズレ量検知手段と、
インバータが連続してズレ量検知手段の出力に応じた時
間以上1個の加熱コイルを加熱している場合にインバー
タの動作を停止させる時限手段を有する構成としたこと
により、金属小物の発熱を安全な程度に抑えることがで
き、かつアイロン作業中のアイロン本体の誘導加熱をよ
り有効に行うことができるものである。第二の手段によ
れば、特に、室温を検知する温度検知手段と、インバー
タが連続して温度検知手段の出力に応じた時間以上1個
の加熱コイルを継続して加熱している場合にインバータ
の動作を停止させる時限手段を有する構成としたことに
よって、特に夏期など室温が高く金属小物の加熱による
危険が起こりやすい場合には、時限手段の動作時間を短
くすることによって金属小物の加熱を抑えて使用者の危
険を防ぎ、室温が低い場合にはアイロン作業中のアイロ
ン本体の誘導加熱をより有効に行うことができるもので
ある。
の誘導加熱式アイロンは、加熱コイルとアイロン本体と
の位置ズレの量を検知して出力するズレ量検知手段と、
インバータが連続してズレ量検知手段の出力に応じた時
間以上1個の加熱コイルを加熱している場合にインバー
タの動作を停止させる時限手段を有する構成としたこと
により、金属小物の発熱を安全な程度に抑えることがで
き、かつアイロン作業中のアイロン本体の誘導加熱をよ
り有効に行うことができるものである。第二の手段によ
れば、特に、室温を検知する温度検知手段と、インバー
タが連続して温度検知手段の出力に応じた時間以上1個
の加熱コイルを継続して加熱している場合にインバータ
の動作を停止させる時限手段を有する構成としたことに
よって、特に夏期など室温が高く金属小物の加熱による
危険が起こりやすい場合には、時限手段の動作時間を短
くすることによって金属小物の加熱を抑えて使用者の危
険を防ぎ、室温が低い場合にはアイロン作業中のアイロ
ン本体の誘導加熱をより有効に行うことができるもので
ある。
第1図は誘導加熱式アイロンの回路図、第2図は同誘導
加熱式アイロンにおいて金属ボタンが加熱される状態を
示す図、第3図は同連続加熱時間と金属小物の温度上昇
の関係を示す図、第4図は同連続加熱時間とアイロンベ
ースへの加熱パワーの関係を示す図、第5図は本発明の
第一の実施例の誘導加熱式アイロンの回路図、第6図は
同誘導加熱式アイロンのアイロン本体を加熱コイルの中
心からずらしていった場合の入力電流と加熱コイル電流
の特性図、第7図は同誘導加熱式アイロンのアイロン本
体の加熱コイルの中心からのズレとアイロン本体付近に
置かれた金属小物の温度上昇速度との関係図、第8図は
同誘導加熱式アイロンのズレ量検知手段と時限手段の動
作を示す図、第9図は本発明の第二の実施例の誘導加熱
式アイロンの回路図、第10図は同誘導加熱式アイロンの
温度検知手段と時限手段の動作を示した図、第11図は従
来の技術における誘導加熱式アイロンの回路図である。 21……アイロン本体、22……アイロン台、26、27……加
熱コイル、28……アイロン本体位置検知手段、32……イ
ンバータ、37・51……時限手段、52……温度検知手段。
加熱式アイロンにおいて金属ボタンが加熱される状態を
示す図、第3図は同連続加熱時間と金属小物の温度上昇
の関係を示す図、第4図は同連続加熱時間とアイロンベ
ースへの加熱パワーの関係を示す図、第5図は本発明の
第一の実施例の誘導加熱式アイロンの回路図、第6図は
同誘導加熱式アイロンのアイロン本体を加熱コイルの中
心からずらしていった場合の入力電流と加熱コイル電流
の特性図、第7図は同誘導加熱式アイロンのアイロン本
体の加熱コイルの中心からのズレとアイロン本体付近に
置かれた金属小物の温度上昇速度との関係図、第8図は
同誘導加熱式アイロンのズレ量検知手段と時限手段の動
作を示す図、第9図は本発明の第二の実施例の誘導加熱
式アイロンの回路図、第10図は同誘導加熱式アイロンの
温度検知手段と時限手段の動作を示した図、第11図は従
来の技術における誘導加熱式アイロンの回路図である。 21……アイロン本体、22……アイロン台、26、27……加
熱コイル、28……アイロン本体位置検知手段、32……イ
ンバータ、37・51……時限手段、52……温度検知手段。
Claims (2)
- 【請求項1】アイロン本体とアイロン台からなり、前記
アイロン台は、アイロン作業中にアイロン本体を加熱す
る少なくとも1個の加熱コイルと、アイロン本体の位置
を検知するアイロン本体位置検知手段と、アイロン本体
位置検知手段からの信号を受け、アイロン本体が前記加
熱コイルの近傍に位置する場合に前記加熱コイルに高周
波電流を供給するインバータと、動作中の加熱コイルの
インピーダンスからその加熱コイルとアイロン本体との
位置ズレの量を検知して出力するズレ量検知手段と、前
記インバータが連続してズレ量検知手段の出力に応じた
時間以上1個の加熱コイルを加熱している場合に前記イ
ンピーダンスの動作を停止させる時限手段を有する誘導
加熱式アイロン。 - 【請求項2】アイロン本体とアイロン台からなり、前記
アイロン台は、アイロン作業中にアイロン本体を加熱す
る少なくとも1個の加熱コイルと、アイロン本体の位置
を検知するアイロン本体位置検知手段と、アイロン本体
位置検知手段からの信号を受け、アイロン本体が前記加
熱コイルの近傍に位置する場合に前記加熱コイルに高周
波電流を供給するインバータと、室温を検知する温度検
知手段と、前記インバータが連続して前記温度検知手段
の出力に応じた時間以上1個の加熱コイルを加熱してい
る場合に前記インピーダンスの動作を停止させる時限手
段を有する誘導加熱式アイロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1228517A JP2718202B2 (ja) | 1989-09-04 | 1989-09-04 | 誘導加熱式アイロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1228517A JP2718202B2 (ja) | 1989-09-04 | 1989-09-04 | 誘導加熱式アイロン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0390199A JPH0390199A (ja) | 1991-04-16 |
JP2718202B2 true JP2718202B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=16877668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1228517A Expired - Fee Related JP2718202B2 (ja) | 1989-09-04 | 1989-09-04 | 誘導加熱式アイロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2718202B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1084812C (zh) * | 1995-12-14 | 2002-05-15 | 皇家菲利浦电子有限公司 | 熨斗装置和/或与底板成一体的蒸汽室 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53106946A (en) * | 1977-02-28 | 1978-09-18 | Toshiba Corp | Induction heating apparatus |
JPS53117839A (en) * | 1977-03-25 | 1978-10-14 | Toshiba Corp | Induction heating device |
JPS63171599A (ja) * | 1987-01-07 | 1988-07-15 | 西武電機工業株式会社 | コ−ドレスアイロン |
JPS63189199U (ja) * | 1987-05-29 | 1988-12-05 |
-
1989
- 1989-09-04 JP JP1228517A patent/JP2718202B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0390199A (ja) | 1991-04-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |