JP2718191B2 - マイクロコンピュータのスタンバイ回路 - Google Patents

マイクロコンピュータのスタンバイ回路

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JP2718191B2
JP2718191B2 JP1169484A JP16948489A JP2718191B2 JP 2718191 B2 JP2718191 B2 JP 2718191B2 JP 1169484 A JP1169484 A JP 1169484A JP 16948489 A JP16948489 A JP 16948489A JP 2718191 B2 JP2718191 B2 JP 2718191B2
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隆俊 古賀
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はマイクロコンピュータのスタンバイ状態から
の復帰を行う起動回路に係り、特に水晶振動子用自励発
振回路の発振安定時間を制御する回路に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のスタンバイ回路は、第5図に示す様
に、反転増幅回路20と帰還抵抗21とその反転増幅回路20
の入力側を、マイクロコンピュータがスタンバイ状態に
入った事を示す信号(以下STOPと略す)51により、接地
を制御するトランジスタ52と、その自励発振波が入力さ
れる波形成形のためのインバータ54と、その出力をカウ
ントしSTOP51の反転信号によりリセットされるカウンタ
回路(以下WAKE−UP COUNTERと略す)55と、マイクロコ
ンピュータの起動を行うWAKE−UP COUNTER55のオーバー
フロー信号(以下WAKEと略す)56とからなっていた。こ
こで、水晶振動子を含む発振器53は、外付けとなってお
り、X1,X2端子で内部と接続されていた。第5図のスタ
ンバイ回路の動作について、第6図のタイミング図を用
いて説明する。第6図のタイミング図は、マイクロコン
ピュータがスタンバイ状態から動作状態に移る起動時を
示した図である。先づ、STOPが「ハイ」の時は、第5図
のトランジスタ52が「オン」しているため、発振器53の
自励発振は停止しており、第6図の波形Foscの様にな
る。またWAKE−UP COUNTER55は、リセットされ、カウン
ト値は「0」のままである。次にSTOPが「ロウ」になる
と、不安定ながら発振器53の自励発振が開始し、波形Fo
scの振幅が第5図のインバータ回路54のしきい値Cを超
えた時点で、WAKE−UP COUNTER55が計数を開始し、WAKE
−UP COUNTER55のビット数に応じて、計数値がオーバー
フローした時点で、WAKEが出力され、マイクロコンピュ
ータの起動信号となる。〔発明が解決しようとする課
題〕 前述した従来のマイクロコンピュータのスタンバイ回
路は、外付けされる水晶振動子によって発振安定時間が
異なるため、使用される水晶振動子の内で最も長い発振
安定時間以上の時間を計数する様に、固定のWAKE−UP C
OUNTER55のビット数を設けて、発振安定時間を稼いでお
り、発振安定時間が短い水晶振動子が外付けされた場合
でも、固定されている長い発振安定時間までマイクロコ
ンピュータが起動されないという欠点がある。
実際には安全のため、10ms程度の計数を行う様にWAKE
−UP COUNTER55のビット数が設定されており、例えば10
MHzの水晶振動子の場合、7ビット以上のWAKE−UP COUN
TERが必要になる。
本発明の目的は、前記欠点が解決され、外付けされる
水晶振動子の発振安定時間に合わせて、マイクロコンピ
ュータへの起動信号を生成できるようにしたマイクロコ
ンピュータのスタンバイ回路を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のマイクロコンピュータのスタンバイ回路の構
成は、反転増幅回路と、帰還抵抗と、その反転増幅回路
の入力側の制御信号により接地するトランジスタとから
なる水晶振動子用自励発振回路と、その出力が入力され
るしきい値の異なる2つのインバータ回路と、その2つ
のインバータ回路の出力が入力される2入力NOR又はAND
論理回路と、その出力を計数し前記制御回信号の反転信
号によりリセットされるバイナリカウンタとを含み、そ
のオーバーフロー信号がマイクロコンピュータの起動信
号となることを特徴とする。
〔実施例〕
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例のマイクロコンピュータの
スタンバイ回路の回路図である。
第1図において、本実施例のマイクロコンピュータの
スタンバイ回路は、反転増幅回路20と、帰還抵抗21と、
自励発振回路をX1端子を介して接地するMOSトランジス
タ12と、STOP11信号が入力されるインバータ22と、波形
整形ができるようにしきい値の相異なる2つのインバー
タ回路14,15と、2入力NOR回路17と、WAKE19信号を出力
する3ビットのWAKE−UP COUNTER18とを、内部に備え、
外付け部品として、2つのコンデンサ24,25と水晶振動
子23とを含む発振器13が設けられる。
次に第2図のタイミング図を用いて、その動作を説明
する。先づ第1図のSTOP11が「ハイ」の時は、トランジ
スタ12が「オン」しているため、自励発振は停止してお
り、第2図の波形Foscの様になる。また、WAKE−UP COU
NTER18はリセットされており、カウント値は「0」のま
まである。次にSTOP11が「ロウ」になると、不安定なが
ら自励発振が開始する。ここで、波形Foscの振幅が、第
1図のインバータ回路14,15のしきい値を超えたところ
で波形整形され、第2図の様になる。その2つの出力が
入力される回路17の波形も、第2図の様になり、WAKE−
UP COUNTER18のカウント値は、第2図の様になる。ここ
で、WAKE−UP COUNTER18は、3ビット構成であるため、
カウント値「7」でオーバーフロー信号が生成され、WA
KE19信号は第2図の様に出力される。
第2図のしきい値Aはインバータ14の、しきい値Bは
インバータ15の特性である。
第3図は本発明の他の実施例のマイクロコンピュータ
のスタンバイ回路の回路図である。
第3図において、本実施例のマイクロコンピュータの
スタンバイ回路は、第1図と略同様であるが、第1図の
インバータ回路14,15のしきい値の大小関係を逆転さ
せ、第1図の2入力NOR回路D17に代えて、2入力AND回
路26にしたものである。
本実施例は、第4のタイミング図の様に、第1図と同
様の動作を実現できる。しきい値Aはインバータ14の、
しきい値Bはインバータ15のしきい値となっている。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、自励発振波をしきい
値の異なる2つのインバータ回路で波形整形しその論理
を取る事により、自励発振回路が安定発振に入った事を
検知し、バイナリカウンタでカウントする事により、外
付けされる水晶振動子の発振安定時間に合わせて、起動
時間が設定できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のマイクロコンピュータのス
タンバイ回路の回路図、第2図は第1図のタイミング
図、第3図は本発明の他の実施例の回路図、第4図は第
3図のタイミング図、第5図は従来のスタンバイ回路の
回路図、第6図は第5図のタイミング図である。 11……STOP信号、12……接地の制御を行うトランジス
タ、23……外付け水晶振動子、13……発振器、14,15…
…しきい値の異なるインバータ回路、17……2入力NOR
回路、18,55……WAKE−UP COUNTER、19,56……WAKE信
号、51……STOP信号、52……接地の制御を行うトランジ
スタ、23……外付け水晶振動子、24,25……コンデン
サ、22,54……インバータ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反転増幅回路と帰還抵抗と前記反転増幅回
    路の入力側を制御信号により接地するトランジスタとを
    備えた自励発振回路と、前記自励発振回路の出力が入力
    され、かつしきい値の相異なる2つのインバータ回路
    と、前記2つのインバータ回路の出力が入力される2入
    力NOR又はAND論理回路と、前記論理回路の出力を計数し
    かつ前記制御信号の反転信号によりリセットされるバイ
    ナリカウンタとを含む、前記バイナリカウンタのオーバ
    ーフロー信号を起動信号として出力することを特徴とす
    るマイクロコンピュータのスタンバイ回路。
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