JP2717294B2 - 差動四爪パワーチャック - Google Patents

差動四爪パワーチャック

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JP2717294B2 JP64001083A JP108389A JP2717294B2 JP 2717294 B2 JP2717294 B2 JP 2717294B2 JP 64001083 A JP64001083 A JP 64001083A JP 108389 A JP108389 A JP 108389A JP 2717294 B2 JP2717294 B2 JP 2717294B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、不規則な形状の加工物をその形状および加
工目的に応じて四点外締め、四点内締め、二点外締め二
点内締め、一点位置決め把持、二点位置決め把持等、各
種型式の把持をチャック本体を交換することなく、しか
もスクロールチャックと同様の単一操作で行うことがで
きる差動四爪パワーチャックに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、旋盤などによる機械加工の場合、菱形や長方
形、その他いわゆる変形物と云われる素材、特に溶断素
材、鍛造素材、鋳造素材などの形状精度が粗悪な加工物
を加工する際のチャッキングは四爪単独チャックを使用
せざるを得ず単独チャックを使用して加工物をチャッキ
ングする場合、各爪を個々に操作しなければならないた
め、心出しに高度な熟練を必要とする上、スクロールチ
ャックや三方締、二方締パワーチャックに比べ多大な時
間を要し生産性を著しく阻害するという問題があった。
そこで本願出願人は、従来単独チャックを使用せざる
を得なかった不規則な形状の加工物を、熟練を要するこ
となく単一の操作で三方締、二方締パワーチャックと殆
んど変わらない時間で心出しチャッキングでき、生産性
の向上が達成できる二方向差動求心式四爪連動パワーチ
ャックを発明して特許出願し、特許第1440379号で権利
設定登録がなされた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上記二方向差動求心式四爪連動パワーチ
ャックは、さらに複雑な形状の加工物を把持するため直
交二方向の4箇のジョーで二点外締め二点内締めする場
合には、別にこの把持型式のチャック本体を用意してこ
れに交換しなければならず、また一点位置決め、あるい
は二点位置決めで加工物を把持する場合には、やはり四
爪単独チャックを使用したり、新たに治具を作って取付
けたりしなければならないという問題があった。
本発明は上記問題に鑑み、四点内締め、四点外締めの
通常の把持は勿論、二点外締め二点内締め、さらに一点
位置決め、二点位置決め把持等各種の把持型式をチャッ
ク本体を交換することなく、しかもスクロールチャック
と同様の単一操作で行うことができる差動四爪パワーチ
ャックを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明が採用した技術手段
は、チャックボデーの前面に形成された直交二方向のジ
ョー溝に、2箇ずつ対向された摺動自在に保持された4
箇のジョーと、ドローバーの軸線方向の移動により同軸
線方向に移動されると共に、同軸線回りに回動自在な差
動カム駆動カムと、上記差動カム駆動カムと同時に係合
する互いに逆方向の受動斜面を有し、差動カム駆動カム
の前記軸線方向の移動によって互いに逆方向に駆動さ
れ、一方の駆動が拘束された時、拘束された側の受動斜
面に沿って差動カム受動カムが回動して移動することに
よって他方が差動される外輪差動カムおよび内輪差動カ
ムと、該外輪差動カムおよび内輪差動カムのいずれかに
係合する差動カム受動部と、前記各ジョーの夫々に係合
するジョー駆動部とが形成され、チャックボデーに形成
されたジョー駆動カム孔に回動自在に嵌合されたジョー
駆動カムとを有して構成される差動四爪パワーチャック
において、前記ジョー駆動カム孔をチャックボデーの直
交二方向のジョー溝の各中心線上に形成すると共に、ジ
ョー駆動カムは、右偏心したピン状のジョー駆動部を有
する外輪差動カムに係合するジョー駆動カムと、左偏心
したピン状のジョー駆動部を有する外輪差動カムに係合
するジョー駆動カムと、右偏心したピン状のジョー駆動
部を有する内輪差動カムに係合するジョー駆動カムと、
左偏心したピン状のジョー駆動部を有する内輪差動カム
に係合するジョー駆動カムと、差動カムの受動部がな
く、端部のジョー駆動部がマスタージョーの溝状受動部
に係合するように構成されたジョー駆動カムとからなる
群から任意に選択して採用され、該選択したジョー駆動
カムは該ジョー駆動カム孔に差し替え自在に装着される
ように構成されており、該ジョー駆動カムの選択によっ
て、ジョー駆動カムを外締め型、内締め型、位置決め型
に変換可能にしたことを特徴とするものである。
また、他の態様においては、前記ジョー駆動カムは中
心部に角孔を形成した軸部と該角孔に抜き差し自在に装
着されるジョー駆動部とからなり、該ジョー駆動部は、
該角孔に挿入する挿入部に偏心してジョー駆動部が形成
されたものと、挿入部に偏心しない中立状のジョー駆動
部とからなるものとから選択され、該ジョー駆動部の選
択によって、ジョー駆動カムを外締め型、内締め型、位
置決め型に変更可能としたことを特徴としている。
〔作用〕
従って、直交二方向のジョー駆動カムをすべて外締め
型または内締め型のものに交換すれば、四点外締め式ま
たは四点内締め式、一方向のジョー駆動カムを外締め
型、直交他方向のジョー駆動カムを内締め型のものに交
換すれば二点外締め二点内締め式、ジョー駆動カムの一
箇を位置決め型、他の3箇のジョー駆動カムを外締め型
または内締め型のものに交換すれば、一点位置決め三点
外締め式または一点位置決め三点内締め式、直交二方向
のジョー駆動部の各1箇ずつを位置決め型、他の2箇の
ジョー駆動カムを外締め型または内締め型のものに交換
すれば二点位置決め二点外締め式または二点位置決め二
点内締め式、前記一点位置決め式の位置決め型以外の直
交する二方向のジョー駆動カムを互いに逆の外締め型と
内締め型に交換すれば一点位置決め一点外締め二点内締
め式、または一点位置決め一点内締め二点外締め式、前
記二点位置決め式の位置決め型以外の直交する二方向の
ジョー駆動カムを互いに逆の外締め型と内締め型にすれ
ば二点位置決め一点外締め一点内締め式の差動四爪パワ
ーチャックに、チャック本体を交換することなく容易に
交換することができ、各種多様な不規則形状の加工物に
対応して適切な把持を行うことができる。
〔実施例〕
以下本発明を図示の一実施例に基いて詳細に説明す
る。
図は一点位置決め三点外締式の差動四爪パワーチャッ
クを例示したもので、第1図はその折面断面図、第2図
は半部断面正面図、第3図〜第5図はチャックボデーの
詳細図で、チャックボデー1は略円筒状をなし中心部に
差動カム孔2が穿設され、前面にはその直交直径線上に
ジョー溝3が十字状に形成されている。図中4は前面に
螺着されたフロントカバー、5は後面に螺着されたバッ
クカバー、6は取付ボルト7のボルト孔である。
直交二方向のジョー溝3には一方向のジョー溝3につ
き2箇ずつ対向された計4箇のマスタージョー8が摺動
自在に保持されている。マスタージョー8は第6図〜第
8図に詳細に示すごとく、両側部にジョー溝3の凹係合
部3aに係合する凸係合部8a、前面に後述するトップジョ
ー9を係止する波形溝8bおよびトップジョー9を取付け
るためのTナット溝8c、後面に後述するジョー駆動カム
13のジョー駆動部13cと係合する横断方向の溝状受動部8
dが形成されている。
トップジョー9は第9図〜第11図に詳細に示すごと
く、前面から後面へ貫通する2箇の取付ボルト孔9aが穿
設され、後面にはマスタージョー8前面の波形溝8bと咬
合う波形溝9bが刻設され、マスタージョー8のTナット
溝8cにTナット10(第1図)を挿入し、マスタージョー
8前面の波形溝8bにトップジョー9の波形溝9bを係合
し、取付ボルト11(第1、2図)を取付ボルト孔9aに挿
入してTナット10に螺着してマスタージョー8に取付け
られる。
チャックボデー1の直交二方向のジョー溝3の各中心
線上同心位置に4箇のジョー駆動カム孔12が形成され、
各ジョー駆動カム孔12に第12図〜第19図に示す、外締め
型2種(第13図、第16図)、内締め型2種(第14図、第
17図)、位置決め型1種(第19図)の計5種類の軸状の
ジョー駆動カム131,132,133,134,135が差替え可能
に保持されるようになっている。
第1種および第2種のジョー駆動カム131,132は後述
する外輪差動カム15に駆動される外締め型および内締め
型であって、軸部13aに外輪差動カム15の駆動溝15cに係
合する半径方向の歯形の受動部13b、端部に受動部13bを
下にして正面視、第1種では右偏心(第13図)、第2種
では左偏心(第14図)したピン状のジョー駆動部13cが
夫々形成され、第3種および第4種のジョー駆動カム13
3,134は後述する内輪差動カム16に駆動される外締め型
および内締め型であって、軸部13aに内輪差動カム16の
駆動溝16cに係合する半径方向の歯形の受動部13b′、端
部に受動部13b′を下にして正面視、第3種では左偏心
(第16図)、第4種では右偏心(第17図)したピン状の
ジョー駆動部13cが夫々形成され、第5種のジョー駆動
カム135は位置決め型であって、軸部13aに差動カムの受
動部が無く、端部のジョー駆動部13cはマスタージョー
8の溝状受動部8dに係合してマスタージョー8を定位置
にしっかり保持するように凸状の平行二面形に形成され
ている。
前記したごとく、ジョー駆動カム孔12は直交二方向の
ジョー溝3の各中心線上にあるため、偏心ジョー駆動部
をもつジョー駆動カム131,132,133,134をジョー駆動
カム孔12に差込んだ時、左右いずれに偏心したジョー駆
動部もジョー溝3の中心線に対して左右対称位置に位置
し、従ってジョー駆動部はマスタージョー8に対等の駆
動力を及ぼすことになる。
チャックボデー1中心部の差動カム孔2には円筒状の
外輪差動カム15が回動自在に保持され、外輪差動カム15
は第20図〜第22図に詳細に示すごとく、筒状部15aの一
端にフランジ部15bが形成され、フランジ部15bの外周上
対向位置に第1種および第2種ジョー駆動カム131,132
の受動部13bに係合する1対の駆動溝15cと、筒状部15a
の外周上対向位置に軸線Cに対し所定角度で一方向に傾
斜する長孔で成る1対の受動斜面15dが夫々形成されて
いる。
外輪差動カム15には、外輪差動カム15と略同形の内輪
差動カム16が回動自在に内嵌され、内輪差動カム16は第
23図〜第25図に示すごとく、筒状部16aの一端にフラン
ジ部16bが形成され、フランジ部16bの外周上対向位置に
第3種および第4種ジョー駆動カム133,134の受動部13
b′に係合する1対の駆動溝16cと、筒状部16aの外周上
対向位置に軸線Cに対し前記外輪差動カム15の受動斜面
15dと逆方向に傾斜する長孔でなる1対の受動斜面16dが
形成されている。
そして図示例の一点位置決め三点外締め式のチャック
では、第2図に示したように一方向のジョー溝3の一側
のジョー駆動カム孔12(第2図上方)に第1種のジョー
駆動カム131が、他側のジョー駆動カム孔12(第2図下
方)に第5種のジョー駆動カム135が直交他方向のジョ
ー溝3の両側ジョー駆動カム孔12,12(第2図左右)に
は共に第3種のジョー駆動カム133が挿入され、前記第
1種のジョー駆動カム131の受動部13bは外輪差動カム15
の駆動溝15cに、第3種のジョー駆動カム133の受動部13
b′は内輪差動カム16の駆動溝16cに夫々係合され、各ジ
ョー駆動カム131,133,135のジョー駆動部13cは各マス
タージョー8の溝状受動部8dに係合されている。なお第
1種〜第5種のジョー駆動カム131〜135のジョー駆動部
13cには摩耗防止用のカラー14が嵌着される。
外輪差動カム15のフランジ部15bの内側とチャックボ
デー1との接触部、外輪差動カム15のフランジ部15bの
外側と内輪差動カム16のフランジ部16bの内側との接触
部、内輪差動カム16のフランジ部16bの外側とバックカ
バー4の内面との接触部には夫々スラストニードルベア
リング17,18,19が介在され摩擦抵抗を減じている。
図中20は差動カム駆動カムで、この詳細は第26、27図
に示すごとく、後述するドローバー23を嵌入するドロー
バー孔20aが形成された環状体の外周上対向位置に1対
の軸状の差動カム駆動部20bが形成され、差動カム駆動
部20bは重合された前記外輪差動カム15、内輪差動カム1
6の長孔で成る各受動斜面15d,16dを同時に貫通して結合
される。なお各差動カム駆動部20bには両受動斜面15dと
16dに夫々接する2箇の摩耗防止のカラー21,22が嵌入さ
れている。
ドローバー23は前部がフロントカバー4中心部内面の
ボス4aに支承され、後部がバックカバー5の中心部を貫
通し後端にパワーシリンダー(図示省略)に接続される
ドローロッド24が環状ナット25で取付けられており、前
部に前記差動カム駆動カム20が嵌入され、差動カム駆動
カム20はドローバー23前端部のフランジ23aと、ドロー
バー23に螺入された環状ナット26の間で回動可能にかつ
前後移動が規制されている。
叙上の構成において、ドローバー23を外部のパワーシ
リンダによって軸線C方向に移動させると、差動カム駆
動カム20も共に軸線C方向に移動する。差動カム駆動カ
ム20の差動カム駆動部20bは、傾斜が互いに逆方向であ
るため交差状に重合している外輪差動カム15と内輪差動
カム16の両受動斜面15d,16dを同時に軸線C方向に押し
進むことにより、両差動カム15,16の回動が規制されな
い場合、即ち各トップジョー9がすべて遊んでいる場
合、両差動カム15,16は同時に互いに逆方向に回動され
る。ここで外輪差動カム15が正面視左回りに回動し、内
輪差動カム16が正面視右回りに回動すると、第2図にお
いて、上方の第1種のジョー駆動カム131は左回りに回
動する外輪差動カム15に駆動されて右回りに回動し、右
偏心しているジョー駆動部13cはマスタージョー8をチ
ャック中心方向に移動させる。一方他側の第5種のジョ
ー駆動カム135は受動部をもたないから回動せず、これ
に係合するマスタージョー8を定位置に保持する。また
左右の第3種のジョー駆動カム133は内輪差動カム16の
右回りの回動に駆動されて共に左回りに回動し、左偏心
しているジョー駆動部13cはマスタージョー8をチャッ
ク中心方向に移動させる。
加工物は、定位置に保持されたマスタージョー8に位
置調整されて取付けボルト11で固定されたトップジョー
9に所定位置が当接されて位置決めされ、前記中心方向
に移動する三方向のトップジョー9のいずれかが加工物
に当接して移動が停止されると、そのトップジョー9を
駆動する外輪または内輪差動カム15,16の回動が拘束さ
れる。すると差動カム駆動カム20の差動カム駆動部20b
は停止された差動カム15または16の受動斜面15dまたは1
6dに案内されて差動カム駆動カム20を回動させながら斜
面を摺動し、これに伴って回動が拘束されていない他方
の差動カム15または16の受動斜面15dまたは16dを押し進
んでこれを回動させ、この差動カム15または16に連動す
るトップジョー9を移動させる。このトップジョー9が
加工物に当接するとこの差動カム15または16の回動は停
止され、差動カム駆動カム20の差動カム駆動部20bは両
差動カム15,16の受動斜面15d,16dに等分の駆動力を及ぼ
し、三方向のトップジョー9はチャック中心方向に等分
の締付力を加工物に作用する。従って加工物は一点を位
置決めされ、三点を不規則な外形に対応して差動された
トップジョーで等分の締付力で締付けられ、この一点位
置決め三点外締めのチャッキングがドローバー23を引く
だけの単一操作で行われる。
第28図〜第36図は前記一点位置決め三点外締め式の
外、ジョー駆動カム131,132,133,134,135の差替え
によってできる各種チャックの変換モードを示したもの
で、第28図は直交二方向のジョー駆動カム4箇をすべて
外締め型(第1種131、第3種133)に変換した一般的の
四点外締め式、第29図は直交二方向のジョー駆動カム4
箇をすべて内締め型(第2種132、第4種134)に変換し
た四点内締め式、第30図は一方向のジョー駆動カム2箇
を外締め型(第1種131)、直交他方向のジョー駆動カ
ム2箇を内締め型(第2種132)に変換した二点外締め
二点内締め式、第31図は一方向一側のジョー駆動カム1
箇を位置決め型(第5種135)、他の3箇のジョー駆動
カムを内締め型(第2種132、第3種133)に変換した一
点位置決め三点内締め式、第32図は一方向一側のジョー
駆動カム1箇を位置決め型(第5種135)、これに対向
する他側のジョー駆動カム1箇を内締め型(第2種1
32)、直交他方向の両側のジョー駆動カム2箇を外締め
型(第3種133)に変換した一点位置決め一点内締め二
点外締め式、第33図は直交二方向の各一側のジョー駆動
カム1箇を位置決め型(第5種135)、これに対向する
他側のジョー駆動カム1箇を外締め型(第1種131)、
直交他方向のジョー駆動カム2箇を内締め型(第4種13
4)に変換した一点位置決め一点外締め二点内締め式、
第34図は直交二方向の各一側のジョー駆動カム2箇を位
置決め型(第5種135)、これに対向する各直交二方向
他側のジョー駆動カム2箇を外締め型(第1種131、第
3種133)に変換した二点位置決め二点外締め式、第35
図は直交二方向の各一側のジョー駆動カム2箇を位置決
め型(第5種135)、これに対向する各直交二方向他側
のジョー駆動カム2箇を内締め型(第2種132、第4種1
34)に変換した二点位置決め二点内締め式、第36図は直
交二方向の各一側のジョー駆動カム2箇を位置決め型
(第5種135)、これに対向する直交二方向の各他側の
ジョー駆動カムを互いに逆の外締め型(第1種131)お
よび内締め型(第4種134)に変換した二点位置決め一
点外締め一点内締め式のチャックを示している。
上記ジョー駆動カムを外締め型、内締め型、位置決め
型に変換する手段は、外締め型、内締め型、位置決め型
のジョー駆動部を形成した各ジョー駆動カムをジョー駆
動カム孔に差替えるものであるが、第37図は共通の軸部
にジョー駆動部を差替えて外締め型、内締め型、位置決
め型のジョー駆動カムに変換する手段を示している。
即ち、ジョー駆動カム13′は軸部13a′とジョー駆動
部13c′と別体に形成され、軸部13a′は外輪差動カム15
の駆動溝15cに係合する受動部13bを形成したものと、内
輪差動カム16の駆動溝16cに係合する受動部13b′を形成
したものと2種類あり、いずれも端部中心に角孔13dが
形成されている。
ジョー駆動部13c′は前記軸部13a′の角孔13dに挿入
する角軸状挿入部13eに偏心したピン状のジョー駆動部1
3c1が一体に形成されたものと、同挿入部13eに偏心しな
い中立ピン状のジョー駆動部13c2が一体に形成されたも
のと2種類ある。
そして外輪差動カム15の駆動溝15cに係合する受動部1
3bを有する軸部13a′に偏心したジョー駆動部13c1を、
受動部13bを下にして正面視右偏心させて挿入すれば前
記第1種(外締め型)のジョー駆動カム131となり、逆
にして左偏心させて挿入すれば前記第2種(内締め型)
のジョー駆動部132、内輪差動カム16の駆動溝16cに係合
する受動部13b′を有する軸部13a′に偏心したジョー駆
動部13c1を、受動部13b′を下にして正面視左偏心させ
て挿入すれば前記第3種(外締め型)のジョー駆動カム
133となり、逆にして右偏心させて挿入すれば前記第4
種(内締め型)のジョー駆動カム134となり、外輪また
は内輪差動カムの駆動溝15cまたは16cのいずれかに係合
する受動部13bまたは13b′を有する軸部13a′に偏心し
ない中立のジョー駆動部13c2を挿入すれば、前記第5種
(位置決め型)のジョー駆動カム135となる。このジョ
ー駆動カム135は外輪または内輪差動カム15または16に
駆動されて軸部13a′は回動するが、ジョー駆動部13c2
は偏心していないから中立を維持する。
従って前記全10種類のチャック変換を、ジョー駆動カ
ムの差替え方式で行うと、5種類のジョー駆動カムが各
2箇ずつ必要となるのに対し、ジョー駆動部の差替え方
式で行うと、軸部は2種類2箇ずつ、ジョー駆動部は偏
心型4箇、中立型2箇の2種類6箇ですむことになる。
第38図は差動カム駆動カム20の差動カム駆動部20dを
直交二直径方向に2対設け、これに対応して外輪差動カ
ム15、内輪差動カム16の受動斜面15d,16dを同じく直交
二直径線上に2対ずつ設けた実施例を示したものであ
る。このように差動カム駆動部20dを複数対に増加する
ことによってチャックの強度増強をはかることができ
る。
〔発明の効果〕
本発明は、チャックボデーの前面に形成された直交二
方向のジョー溝に、2箇ずつ対向された摺動自在に保持
された4箇のジョーと、ドローバーの軸線方向の移動に
より同軸線方向に移動されると共に、同軸線回りに回動
自在な差動カム駆動カムと、上記差動カム駆動カムと同
時に係合する互いに逆方向の受動斜面を有し、差動カム
駆動カムの前記軸線方向の移動によって互いに逆方向に
駆動され、一方の駆動が拘束された時、拘束された側の
受動斜面に沿って差動カム受動カムが回動して移動する
ことによって他方が差動される外輪差動カムおよび内輪
差動カムと、該外輪差動カムおよび内輪差動カムのいず
れかに係合する差動カム受動部と、前記各ジョーの夫々
に係合するジョー駆動部とが形成され、チャックボデー
に形成されたジョー駆動カム孔に回動自在に嵌合された
ジョー駆動カムとを有して構成される差動四爪パワーチ
ャックにおいて、前記ジョー駆動カム孔をチャックボデ
ーの直交二方向のジョー溝の各中心線上に形成すると共
に、ジョー駆動カムは、右偏心したピン状のジョー駆動
部を有する外輪差動カムに係合するジョー駆動カムと、
左偏心したピン状のジョー駆動部を有する外輪差動カム
に係合するジョー駆動カムと、右偏心したピン状のジョ
ー駆動部を有する内輪差動カムに係合するジョー駆動カ
ムと、左偏心したピン状のジョー駆動部を有する内輪差
動カムに係合するジョー駆動カムと、差動カムの受動部
がなく、端部のジョー駆動部がマスタージョーの溝状受
動部に係合するように構成されたジョー駆動カムとから
なる群から任意に選択して採用され、該選択したジョー
駆動カムは該ジョー駆動カム孔に差し替え自在に装着さ
れるように構成されており、該ジョー駆動カムの選択に
よって、ジョー駆動カムを外締め型、内締め型、位置決
め型に変換可能にしたから、あるいは、前記ジョー駆動
カムは中心部に角孔を形成した軸部と該角孔に抜き差し
自在に装着されるジョー駆動部とからなり、該ジョー駆
動部は、該角孔に挿入する挿入部に偏心してジョー駆動
部が形成されたものと、挿入部に偏心しない中立状のジ
ョー駆動部とからなるものとから選択され、該ジョー駆
動部の選択によって、ジョー駆動カムを外締め型、内締
め型、位置決め型に変更可能としたから、チャック本体
を交換せずにジョー駆動カムまたはそのジョー駆動部を
差替えるだけで、四点内締め、四点外締めは勿論、二点
外締め二点内締め、さらに一点位置決め、二点位置決め
把持等各種多様の把持ができる差動四爪パワーチャック
に変換することができる。従って不規則形状の加工物を
形状に応じた最も適切な把持方法で把持することがで
き、しかもこの把持は従来のスクロールチャックと同様
の単一操作で行えるから、熟練者でなくても生産性を著
しく向上することができる。そしてチャックはベースと
なるチャック1つですむから設備費が大幅に節減される
等経済的効果が多大である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図、第2図は本発
明に係るパワーチャックの全体図で、第1図はその折面
断面図、第2図はその半部断面正面図、第3図〜第5図
はチャックボデーの詳細図で、第3図はその側断面図、
第4図はその半部正面図、第5図はそのジョー溝の横断
面図、第6図〜第8図はマスタージョーの詳細図で、第
6図はその側面図、第7図はその平面図、第8図はその
背面図、第9図〜第11図はトップジョーの詳細図で、第
9図はその側面図、第10図はその平面図、第11図はその
正面図、第12図は第1種および第2種のジョー駆動カム
の側面図、第13図は第1種のジョー駆動カムの正面図、
第14図は第2種のジョー駆動カムの正面図、第15図は第
3種および第4種のジョー駆動カムの側面図、第16図は
第3種のジョー駆動カムの正面図、第17図は第4種のジ
ョー駆動カムの正面図、第18図は第5種のジョー駆動カ
ムの側面図、第19図は同第5種のジョー駆動カムの正面
図、第20図〜第22図は外輪差動カムの詳細図で、第20図
はその背面図、第21図は第20図のA−A線折面断面図、
第22図はその受動斜面の展開図、第23図〜第25図は内輪
差動カムの詳細図で、第23図はその背面図、第24図は第
23図のB−B線折面断面図、第25図はその受動斜面の展
開図、第26図、第27図は差動カム駆動カムの詳細図で、
第26図はその正面図、第27図はその側面図、第28図〜第
36図は各種チャックの変換モードを示したもので、第28
図は四点外締め式、第29図は四点内締め式、第30図は二
点外締め二点内締め式、第31図は一点位置決め三点内締
め式、第32図は一点位置決め一点内締め二点外締め式、
第33図は一点位置決め一点外締め二点内締め式、第34図
は二点位置決め二点外締め式、第35図は二点位置決め二
点内締め式、第36図は二点位置決め一点外締め一点内締
め式のチャック、第37図はジョー駆動カムの変換手段の
他の実施例を示す斜視図、第38図は差動カム駆動カムの
他の実施例を示す断面図である。 1…チャックボデー、3…ジョー溝、8…マスタージョ
ー、9…トップジョー、12…ジョー駆動カム孔、131,1
32…外締め型のジョー駆動カム、132,134…内締め型ジ
ョー駆動カム、135…位置決め型ジョー駆動カム、13′
…ジョー駆動部差替え式ジョー駆動カム、13a,13a′…
軸部、13b,13b′…受動部、13c,13c′…ジョー駆動部、
15…外輪差動カム、15d…受動斜面、16…内輪差動カ
ム、16d…受動斜面、20…差動カム駆動カム、23…ドロ
ーバー。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャックボデーの前面に形成された直交二
    方向のジョー溝に、2箇ずつ対向された摺動自在に保持
    された4箇のジョーと、 ドローバーの軸線方向の移動により同軸線方向に移動さ
    れると共に、同軸線回りに回動自在な差動カム駆動カム
    と、 上記差動カム駆動カムと同時に係合する互いに逆方向の
    受動斜面を有し、差動カム駆動カムの前記軸線方向の移
    動によって互いに逆方向に駆動され、一方の駆動が拘束
    された時、拘束された側の受動斜面に沿って差動カム受
    動カムが回動して移動することによって他方が差動され
    る外輪差動カムおよび内輪差動カムと、 該外輪差動カムおよび内輪差動カムのいずれかに係合す
    る差動カム受動部と、前記各ジョーの夫々に係合するジ
    ョー駆動部とが形成され、チャックボデーに形成された
    ジョー駆動カム孔に回動自在に嵌合されたジョー駆動カ
    ムとを有して構成される差動四爪パワーチャックにおい
    て、 前記ジョー駆動カム孔をチャックボデーの直交二方向の
    ジョー溝の各中心線上に形成すると共に、 ジョー駆動カムは、右偏心したピン状のジョー駆動部を
    有する外輪差動カムに係合するジョー駆動カムと、左偏
    心したピン状のジョー駆動部を有する外輪差動カムに係
    合するジョー駆動カムと、右偏心したピン状のジョー駆
    動部を有する内輪差動カムに係合するジョー駆動カム
    と、左偏心したピン状のジョー駆動部を有する内輪差動
    カムに係合するジョー駆動カムと、差動カムの受動部が
    なく、端部のジョー駆動部がマスタージョーの溝状受動
    部に係合するように構成されたジョー駆動カムとからな
    る群から任意に選択して採用され、該選択したジョー駆
    動カムは該ジョー駆動カム孔に差し替え自在に装着され
    るように構成されており、 該ジョー駆動カムの選択によって、ジョー駆動カムを外
    締め型、内締め型、位置決め型に変換可能にしたことを
    特徴とする差動四爪パワーチャック。
  2. 【請求項2】チャックボデーの前面に形成された直交二
    方向のジョー溝に、2箇ずつ対向された摺動自在に保持
    された4箇のジョーと、 ドローバーの軸線方向の移動により同軸線方向に移動さ
    れると共に、同軸線回りに回動自在な差動カム駆動カム
    と、 上記差動カム駆動カムと同時に係合する互いに逆方向の
    受動斜面を有し、差動カム駆動カムの前記軸線方向の移
    動によって互いに逆方向に駆動され、一方の駆動が拘束
    された時、拘束された側の受動斜面に沿って差動カム受
    動カムが回動して移動することによって他方が差動され
    る一対の差動カムと、 前記一対の差動カムの夫々に係合する差動カム受動部
    と、前記各ジョーの夫々に係合するジョー駆動部とが形
    成され、チャックボデーに形成されたジョー駆動カム孔
    に回動自在に嵌合されたジョー駆動カムとを有して構成
    される差動四爪パワーチャックにおいて、 前記ジョー駆動カム孔をチャックボデーの直交二方向の
    ジョー溝の各中心線上に形成すると共に、 前記ジョー駆動カムは中心部に角孔を形成した軸部と該
    角孔に抜き差し自在に装着されるジョー駆動部とからな
    り、該ジョー駆動部は、該角孔に挿入する挿入部に偏心
    してジョー駆動部が形成されたものと、挿入部に偏心し
    ない中立状のジョー駆動部とからなるものとから選択さ
    れ、 該ジョー駆動部の選択によって、ジョー駆動カムを外締
    め型、内締め型、位置決め型に変更可能としたことを特
    徴とする差動四爪パワーチャック。
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PCT/JP1989/001306 WO1990007394A1 (en) 1989-01-05 1989-12-26 Four-clawed differential chuck
DE19893991546 DE3991546T1 (de) 1989-01-05 1989-12-26 Differentialspannfutter mit vier spannbacken
US07/571,651 US5143686A (en) 1989-01-05 1989-12-26 Chuck with four differential jaws

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JPS5859707A (ja) * 1981-10-05 1983-04-08 Tokichi Shimizu 二方向差動求心式4爪連動パワ−チヤツク
JPS6040324A (ja) * 1983-08-16 1985-03-02 Tokyu Constr Co Ltd ばら物質の採取装置

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