JPH077828U - 円筒形状物保持用チャック - Google Patents
円筒形状物保持用チャックInfo
- Publication number
- JPH077828U JPH077828U JP3712693U JP3712693U JPH077828U JP H077828 U JPH077828 U JP H077828U JP 3712693 U JP3712693 U JP 3712693U JP 3712693 U JP3712693 U JP 3712693U JP H077828 U JPH077828 U JP H077828U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chuck
- steel pipe
- claws
- holding
- members
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Accessories And Tools For Shearing Machines (AREA)
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- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 チャッキング爪の位置を変える等の煩雑な作
業の必要がなく、コンパクトで円筒形状物の径が広範囲
に保持可能な円筒形状物保持用チャックを提供する。 【構成】 接離移動自在な2つのチャック部材で円筒形
状被加工物の外周面を挟持するチャックにおいて、チャ
ック部材2・3は鋼管4の外周面に当接するV字形状の
溝を有する4個のチャック爪2a・3aを所定の間隔を
存して形成する。チャック部材2に設けているチャック
爪2aとチャック爪2aの間にチャック部材3に設けて
いるチャック爪3aが相対するようにチャック爪2a・
3aの位置を鋼管4の軸方向にずらす。
業の必要がなく、コンパクトで円筒形状物の径が広範囲
に保持可能な円筒形状物保持用チャックを提供する。 【構成】 接離移動自在な2つのチャック部材で円筒形
状被加工物の外周面を挟持するチャックにおいて、チャ
ック部材2・3は鋼管4の外周面に当接するV字形状の
溝を有する4個のチャック爪2a・3aを所定の間隔を
存して形成する。チャック部材2に設けているチャック
爪2aとチャック爪2aの間にチャック部材3に設けて
いるチャック爪3aが相対するようにチャック爪2a・
3aの位置を鋼管4の軸方向にずらす。
Description
【0001】
本考案は、円筒形状の被加工物例えば鋼管等を加工する工作機械に用いられる 被加工物保持用チャックに関するものである。
【0002】
円筒形状の被加工物を保持するには、その円筒面に少なくとも3つの同等の力 を中心方向に押しつける必要がある。そして、その円筒面上に押しつけた点に発 生する摩擦力によって、被加工物の回転を阻止する。
【0003】 このことを利用した例えば鋼管保持用チャックは図4に示すように、V字形状 の溝を形成した2つのチャック部材で鋼管を挟持状に保持するのが一般的である 。 しかし、図4に示すように、大径の鋼管12を保持する場合にはチャック部材 11a・11bは互いに接触しないが、小径の鋼管13を保持しようとする場合 には、相対するチャック部材11a・11bの先端同士が接触し、小径の鋼管1 3を保持できないことがある。
【0004】 ところで、図5に示すように、この形状でのチャックによる保持可能な鋼管の 最大径Rは数式1で、最小径rは数式2で表すことができる。
【0005】
【数1】 R=a・sinα/cos2 α
【0006】
【数2】 r=a・sinα
【0007】 上記の数式1及び数式2から、保持可能な鋼管の最大径Rと最小径rには次の 数式3の関係が成り立つ。
【0008】
【数3】 R/r=1/cos2 α
【0009】 上記の数式3より、チャック部材に形成する溝の角度αが90O に近づくにつ れてR/rの値は大きくなり、広範囲の径の鋼管を保持できることが判る。 ところが、鋼管を保持しようとする力は、鋼管の外周面上に等間隔で発生させ ることが望ましいので、チャック部材に形成する溝の角度αは45O とするのが 適当である。
【0010】 上記の数式3のチャック部材に形成した溝の角度αに45O を代入すると数式 3の値は2となり、図4に示したチャックが保持可能な鋼管の最小径は最大径の 2分の1である。 以上説明したように、図4に示す形状をした従来のチャックでは、保持可能な 鋼管の径が制限されるので、鋼管の径に応じてチャックを交換しなければならな いという問題点がある。
【0011】 そこで、鋼管の径が広範囲に至って保持可能であり、交換作業の必要ないチャ ックとして、特公平2−51034号公報で偏心ピンによってチャッキング爪の 位置を変えるチャッキング装置を、特公平3−67804号公報でジャーナル径 の異なる複数のジャーナルホルダを設け、ジャーナルホルダを装置内で交換可能 としたチャックを提案している。
【0012】
しかし、特公平2−51034号公報で提案しているチャッキング装置は、保 持される円筒物の径に応じて偏心ピンを操作し、チャッキング爪の位置を変える という作業が必要である。また、特公平3−67804号公報で提案しているチ ャックは複数のジャーナルホルダを装置内に設けているので、装置が大きくなる という問題点がある。
【0013】 そこで、本考案の目的は、チャッキング爪の位置を変える等の煩雑な作業の必 要がなく、コンパクトな円筒形状物保持用チャックを提供することである。
【0014】
上記した目的を達成するために、本考案の円筒形状物保持用チャックは、接離 移動自在な2つのチャック部材で円筒形状被加工物の外周面を挟持するチャック において、これらチャック部材は前記被加工物の外周面に当接するV字形状の溝 を有する複数のチャック爪を所定の間隔を存して形成し、一方のチャック部材に 設けているチャック爪とチャック爪の間に他方のチャック部材に設けているチャ ック爪が相対するようにチャック爪の位置を円筒の軸方向にずらしたのである。
【0015】
本考案の円筒形状物保持用チャックは、円筒形状被加工物の外周面に当接する V字形状の溝を有する複数のチャック爪を所定の間隔を存して形成し、一方のチ ャック部材に設けているチャック爪とチャック爪の間に他方のチャック部材に設 けているチャック爪が相対するようにチャック爪の位置を円筒の軸方向にずらし たので、チャック爪の先端同士が当接することなく、小径の円筒形状をした被加 工物をも保持できる。
【0016】
以下、本考案の一実施例を添付した図面に基づいて説明する。 図1は本考案の円筒形状物保持用チャックを用い、被加工物を工作機械に取り 付けた状態を示した図、図2は本考案の円筒形状物保持用チャックによって大径 の鋼管を挟持している状態を示した図で、(a)はその側面図、(b)はその平 面図、図3は本考案の円筒形状物保持用チャックによって小径の鋼管を挟持して いる状態を示した図で、(a)はその側面図、(b)はその平面図である。
【0017】 図面において、1は被加工物例えば鋼管4を加工する工作機械本体(以下、「 本体」という)であり、鋼管4はチャック部材2・3によって本体1に挟持状に 保持される。チャック部材2・3には、例えば45O の角度で形成したV字状の 溝を有するチャック爪2a・3aがそれぞれ例えば4個づつ所定の間隔を存して 設けられており、チャック爪2a間の根本部2bにチャック爪3aが相対するよ うに互いの位置を円筒の軸方向にずらして設けられている。
【0018】 本考案の円筒形状物保持用チャックは、以上説明したような構成をしており、 大径の鋼管を保持する場合には、図2に示すようにチャック部材2・3に設けて いるチャック爪2a・3aの先端が当接しない状態で鋼管4を挟持する。 小径の鋼管を保持する場合には、図3に示すようにチャック部材2・3に設け ているチャック爪2a・3aの先端は互いに接しないで、チャック部材2の根本 部2bにチャック爪3aが進入し、またチャック部材3の根本部3bにチャック 爪2aが進入した状態で鋼管4を挟持する。
【0019】
以上説明したように、本考案の円筒形状物保持用チャックは、円筒形状をした 被加工物の径が広範囲に至って保持可能であり、被加工物の径の変化に伴いチャ ックの位置を変更したり、チャックを交換する等の煩雑な作業の必要がないので 、工作機械の稼働率向上が図れる。 また、複数のチャックを装置内に配備する必要がないので、装置をコンパクト に構成できる。
【図1】本考案の円筒形状物保持用チャックを用い、被
加工物を工作機械に取り付けた状態を示した図である。
加工物を工作機械に取り付けた状態を示した図である。
【図2】本考案の円筒形状物保持用チャックによって大
径の鋼管を挟持している状態を示した図で、(a)はそ
の側面図、(b)はその平面図である。
径の鋼管を挟持している状態を示した図で、(a)はそ
の側面図、(b)はその平面図である。
【図3】本考案の円筒形状物保持用チャックによって小
径の鋼管を挟持している状態を示した図で、(a)はそ
の側面図、(b)はその平面図である。
径の鋼管を挟持している状態を示した図で、(a)はそ
の側面図、(b)はその平面図である。
【図4】従来の円筒形状物保持用チャックによって鋼管
を挟持した状態を示した図で、(a)はその側面図、
(b)はその平面図である。
を挟持した状態を示した図で、(a)はその側面図、
(b)はその平面図である。
【図5】従来の円筒形状物保持用チャックによって保持
可能な最大径及び最小径の鋼管を挟持した図である。
可能な最大径及び最小径の鋼管を挟持した図である。
1 工作機械本体 2 チャック部材 3 チャック部材 4 鋼管
Claims (1)
- 【請求項1】 接離移動自在な2つのチャック部材で円
筒形状被加工物の外周面を挟持するチャックにおいて、
これらチャック部材は前記被加工物の外周面に当接する
V字形状の溝を有する複数のチャック爪を所定の間隔を
存して形成し、一方のチャック部材に設けているチャッ
ク爪とチャック爪の間に他方のチャック部材に設けてい
るチャック爪が相対するようにチャック爪の位置を円筒
の軸方向にずらしたことを特徴とする円筒形状物保持用
チャック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3712693U JPH077828U (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 円筒形状物保持用チャック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3712693U JPH077828U (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 円筒形状物保持用チャック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH077828U true JPH077828U (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=12488920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3712693U Pending JPH077828U (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 円筒形状物保持用チャック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077828U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105478887A (zh) * | 2015-11-27 | 2016-04-13 | 泸州远程工程机械有限公司 | 一种自带夹持装置的切割机构 |
CN110207636A (zh) * | 2019-05-15 | 2019-09-06 | 深圳市圆梦精密技术研究院 | 刀具直径检测装置 |
CN110253338A (zh) * | 2019-05-15 | 2019-09-20 | 深圳市圆梦精密技术研究院 | 刀具检测设备 |
-
1993
- 1993-07-07 JP JP3712693U patent/JPH077828U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105478887A (zh) * | 2015-11-27 | 2016-04-13 | 泸州远程工程机械有限公司 | 一种自带夹持装置的切割机构 |
CN110207636A (zh) * | 2019-05-15 | 2019-09-06 | 深圳市圆梦精密技术研究院 | 刀具直径检测装置 |
CN110253338A (zh) * | 2019-05-15 | 2019-09-20 | 深圳市圆梦精密技术研究院 | 刀具检测设备 |
CN110253338B (zh) * | 2019-05-15 | 2023-10-20 | 深圳市圆梦精密技术研究院 | 刀具检测设备 |
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