JP2716490B2 - 火災警報装置 - Google Patents

火災警報装置

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JP2716490B2 JP32883788A JP32883788A JP2716490B2 JP 2716490 B2 JP2716490 B2 JP 2716490B2 JP 32883788 A JP32883788 A JP 32883788A JP 32883788 A JP32883788 A JP 32883788A JP 2716490 B2 JP2716490 B2 JP 2716490B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、火災現象に基づく熱、煙あるいはガス等の
物理量を検出する火災感知器等の防災センサからの入力
情報及び/また環境センサからの入力情報等、複数の入
力情報を総合判断することにより火災監視を行うように
した火災警報装置に関するものである。
[従来の技術] 本件出願人により「火災警報装置」という名称の、昭
和63年10月13日に出願された特願昭63-255840号、昭和6
3年11月9日に出願されたそれぞれ特願昭63-281167号及
び特願昭63-281166号、昭和63年11月24日に出願された
特願昭63-294661号、昭和63年12月2日に出願の特願昭6
3-304177号、そして昭和63年12月8日に出願の特願昭63
-308807号、にそれぞれ添付の明細書には、ネット構造
と称する信号処理手段に複数の入力を与え、該ネット構
造は入力された各入力情報に基づいて演算を行って火災
確度や危険度等の所望の火災情報を求めるようにしたも
のが開示されている。
ネット構造すなわち信号処理手段に与えられる複数の
入力情報としては、例えば、煙、熱、ガス等の複数の検
出部を有した多要素火災感知器からの複数の物理量に基
づく情報を入力する場合、火災感知器からの時系列的情
報並びに換気扇、環境温度等の種々の環境センサからの
環境情報の双方の情報を入力する場合、火災感知器から
の物理量並びに該物理量の、微分値、積分値、差分値、
継続時間等の時間的推移量を入力する場合、1つの火災
感知器からの複数の時系列的情報を入力する場合、そし
て多要素火災感知器の各要素センサ部のそれぞれから時
系列的情報を入力する場合、等が挙げられる。
これら複数の入力情報に対応する火災情報を得るため
には通常、入力情報のパターンと各パターンに対応する
火災情報のテーブルを用意しておき、入力情報が与えら
れたときには、該入力情報に一致するテーブル内のパタ
ーンから、対応の火災情報を求める方法が考えられる
が、しかしながら、このような方法では、入力情報のパ
ターンは無限に存在するので、入力情報対火災情報の正
確なテーブルを作成することは事実上不可能である。
この問題を解決するため、上記特許出願に開示された
ネット構造すなわち信号処理手段は、入力された複数の
情報に対し、出力されるべき各火災情報に寄与する程度
に応じて重付けを行い、該重付けされた入力情報に基づ
いて演算を行って所望の火災情報を出力するようにして
いる。この場合、各入力情報に対して重付けを行うため
の重付け値を記憶した記憶領域が設けられる。
信号処理手段が、このような重付け値の記憶領域を用
い、複数の入力情報に対し対応の重付けを行って演算を
行うことにより、入力情報のすべてのパターンに対して
正確な火災情報を得ることが可能となる。
このような重付け値の記憶領域は次のようにして作成
される。すなわち、最初に、入力情報の数通りのパター
ンと、各パターンに対する火災情報の正確な値とを定義
した定義テーブルと称するテーブルを用意する。数通り
の入力情報のみについてこのような定義テーブルは、実
験等により正確に作成することが可能である。定義テー
ブルが作成されたならば、この定義テーブル内の入力情
報のパターンを信号処理手段に与え、該信号処理手段か
ら出力される値が、定義テーブル内の、与えられた各パ
ターンに対応する出力情報すなわち火災情報に一致もし
くは極めて近似するようにして、各入力情報ごとの重付
け値を求める、求められた各入力情報ごとの重付け値を
EEPROMもしくはRM等の記憶領域に格納し、このようにし
て重付け値のテーブルを格納した記憶領域が作成され
る。
重付け値テーブルの記憶領域が作成されてしまうと、
定義テーブルに無い入力情報の組合わせもしくはパター
ンが信号処理手段に与えられた場合にも、該入力情報の
各々に対して記憶領域内の対応の重付けを行って信号処
理手段が演算する出力情報は、所望の正確な火災情報に
極めて近似したものとなり、従って、入力情報のあらゆ
る組合わせもしくはパターンに対する正確な火災情報を
得ることが可能となる。
[発明が解決しようとする問題点] 火災受信機や中継器等の受信手段に複数の火災感知器
を接続してなる火災警報装置においては、各火災感知器
ごとに前述の重付け値テーブルの記憶領域が設けられ、
信号処理手段は、入力情報に対して記憶領域内の対応の
重付け値でもって重付けを行って演算を行うことにより
火災監視を行っていく。しかしながら、火災感知器の或
る特定の番号のものについて、例えば煙感知器が熱感知
器に変更されたり、もしくは単要素が多要素火災感知器
に変更されたり等、用いられる火災感知器自体が変更さ
れる場合や、昼夜で設置環境が変化する場合や、設置場
所の変更もしくは工事等により設置環境が変化した場合
等、要するに火災感知器自体の特性変化をも含め環境条
件が変化した場合には、信号処理手段は、以前と同じ重
付け値テーブルの記憶領域を用いて演算を行うのではな
く、変化した環境条件に適した重付け値テーブルの記憶
領域を用いるようにしなければならない。従って、この
ような環境条件の変化に対応させて容易かつ速やかに重
付け値を取り替え可能とすることが望まれるところであ
る。
[問題点を解決するための手段] 従って、本発明の目的は、火災感知器自体の特性をも
含め、火災感知器が用いられる環境を場合分けし、各場
合分けされた環境に対応する重付け値テーブルを予め用
意して記憶領域に格納しておくことにより、適宜必要に
応じ環境に最適の重付け値テーブルを取り出して用いる
ことができるようにすることにある。
そのため、本発明によれば、火災現象検出手段(FS)
及び/または環境検出手段(IF22)等の少なくとも1つ
の検出手段から出力される検出情報に基づく複数の入力
情報(IN1〜IN3)を信号処理して少なくとも1つの火災
情報(OT1及びOT2)を得るために、 前記複数の入力情報が与えられたときに信号処理され
て得られる火災情報を、前記検出手段に関する環境条件
に適合した得られるべき火災情報(T1及びT2;第2B図)
に近似させるように、信号処理時に前記各入力情報に対
応の重付けを行う重付け値(vij及びwjk)を格納した重
付け値テーブル(第2D図)が設けられた火災警報装置に
おいて、 前記検出手段に関する環境条件を場合分けし、環境条
件の各場合ごとに作成された重付け値テーブルを格納し
た複数重付け値テーブルの記憶領域(ROM14)と、 火災監視のための信号処理時に用いるために、設置さ
れている前記検出手段に関する環境条件の場合に適合し
た、選択された重付け値テーブルを格納するための選択
重付け値テーブル記憶領域(RAM13)と、 重付け値テーブルの変更が必要とされるときに、前記
複数重付け値テーブル記憶領域から、指示された重付け
値テーブルを選択して前記選択重付け値テーブル記憶領
域への複写を行う手段(ステップ403、410;第4図)
と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置が提供される。
[作用] 検出手段に関する環境条件を場合分けし、環境条件の
各場合ごとに重付け値テーブルを予め作成して複数重付
け値テーブルの記憶領域に格納しておき、重付け値テー
ブルの変更が必要とされたときには、複写手段により、
複数重付け値テーブル記憶領域から、指示された重付け
値テーブルを選択して選択重付け値テーブル記憶領域に
複写することができ、この選択重付け値テーブル記憶領
域に複写された重付け値テーブルが火災監視のための信
号処理に用いられる。これにより、環境条件の変化に速
やかに対処することが可能な火災警報装置が得られる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
第1図は、各火災感知器で検出された火災現象に基づ
くアナログ物理量のセンサ・レベルを火災受信機や中継
器等の受信手段に送出し、該受信手段では収集されたセ
ンサ・レベルに基づいて火災判断を行ういわゆるアナロ
グ式の火災警報装置に本発明を適用した場合のブロック
回路図である。もちろん、本発明は各火災感知器側で火
災判断を行い、その結果だけを受信手段に送出するオン
・オフ式の火災警報装置にも適用可能なものである。
第1図において、REは火災受信機、DE1〜DENは、例え
ば一対の電源兼信号線にような伝送ラインLを介して火
災受信機REに接続されるN個のアナログ式の火災感知器
であり、その1つ1番目の火災感知器DE1についてのみ
内部回路を詳細に示している。1番目の火災感知器DE1
は、環境情報として関連の空調機器の運転状況を表わす
信号をも受信するよう、関連の空調機器に接続されて示
されている。1番火災感知器DE1に対する火災監視は、
該1番火災感知器DE1からの複数の時系列的なセンサ・
レベル信号及び関連の環境情報としての空調機器からの
運転状況信号に基づき、それら信号をネット構造すなわ
ち信号処理手段に与えることにより行われるものとして
説明するが、他の火災感知器は、上記特許出願に示され
ているような、例えば多要素火災感知器の各要素センサ
部からの信号に基づく場合であったり、火災感知器の時
系列的な複数のセンサ・レベルだけに基づく場合であっ
たりしてよく、またその他の種々の複数信号が用いられ
るものであって良い。
また、1番目の火災感知器DE1においては環境情報と
して換気状況に関する情報の場合を示しているが、換気
のような空調の運転状況の他に、部屋の大きさや種類、
照明の点灯の有無、可燃物の種類や量、湿度、不特定多
数の人間の出入りの有無、等を用いることができるのは
容易に理解されよう。
火災受信機REにおいて、 MPU1は、マイクロプロセッサ、 ROM11は、後述する本発明の動作に関係したプログラ
ムを格納したプログラム記憶領域、 ROM12は、火災感知器すべてについて、火災判別基準
等の各種定数テーブルを格納するための各種定数テーブ
ル記憶領域、 ROM13は、各火災感知器のアドレスを格納した端末ア
ドレス・テーブル記憶領域、 ROM14は、複数の重付け値テーブルを格納した記憶領
域、 RAM11は、作業用領域、 RAM12は、後述するセンサ・レベル/継続時間テーブ
ルの記憶領域、 RAM13は、火災感知器すべてについて、選択した重付
け値テーブルを記憶するための選択重付け値テーブル記
憶領域、 RAM14は、後述する変更時刻テーブルの記憶領域、 CLは、時計部、 TRX1は、直・並列変換器や並・直列変換器等で構成さ
れる信号送受信部、 DPは、CRT等の表示器、 OPは、操作部、 IF11、IF12及びIF13は、それぞれ信号送受信用のイン
ターフェース、表示用のインターフェース、及び操作用
のインターフェース、である。
また、1番火災感知器DE1において、 MPU2は、マイクロプロセッサ、 ROM21は、プログラムの記憶領域、 ROM22は、自己アドレスの記憶領域、 RAM21は、作業用領域、 FSは、火災現象検出手段であり、本実施例では散乱光
式の煙センサ部としている。図示しないが、火災現象検
出手段FSには、増幅器、サンプリングホールド回路、ア
ナログ・ディジタル変換器等が内蔵されている。
TRX2は、TRX1と同様の信号送受信部、 IF21、IF22及びIF23は、それぞれ火災現象検出用のイ
ンターフェース、空調機器AC1の運転状況を表わす信号
を受信するための環境情報検出用のインターフェース、
及び信号送受信部用のインターフェース、 である。
なお、後述するように、1番火災感知器DE1において
は、インターフェースIF22を介して空調機器AC1から読
込まれた換気に関する情報は、インターフェースIF21か
ら読込まれた火災現象検出手段FSの検出出力(煙の物理
量)と共に、火災受信機REからポーリングにより呼出さ
れたときにインターフェースIF23並びに信号送受信部TR
X2を介して伝送ラインLに送出される。
最初に、複数の重付け値テーブルの記憶領域ROM14の
作成方法について説明する。前述したように、火災感知
器の環境条件は各場合に分けられ、複数の重付け値テー
ブルの記憶領域ROM14には、各環境条件ごとに作成され
た重付け値テーブルが予め格納されている。以下では、
環境条件の1つの場合について、すなわち、第1図の1
番火災感知器DE1が用いられるような環境条件に対する
重付け値テーブルの作成方法についてのみ説明する。1
つの環境条件に対する重付け値テーブルの作成方法が明
確になれば、場合分けされる他の環境条件に対する重付
け値テーブルの作成方法についても容易に明瞭となるで
あろう。
複数の重付け値テーブルの記憶領域ROM14は、例えば
製造段階等で、第2A図に示される装置を用いて作成され
る。第2A図に示す複数重付け値テーブル記憶領域の作成
装置は、マイクロプロセッサMPU3、プログラムの記憶領
域ROM31、各種定数テーブルの記憶領域ROM32、例えばEE
PROM等の重付け値テーブルの記憶領域ROM33、作業用領
域RAM31、定義テーブル用の記憶領域RAM32、表示器DP
2、学習データ入力用テンキーKY、インターフェースIF3
1及びIF32等から構成されている。第2A図の装置により
作成される複数の重付け値テーブルが記憶領域ROM33に
書込まれ、その後、このチップを取り出して第1図の火
災受信機RE内の複数重付け値テーブルROM14として用い
る。
第2A図の作成装置により作成される1つの重付け値テ
ーブル、すなわち1番火災感知器DE1に対して用いられ
るような重付け値テーブルを作成するには第2B図に示さ
れるような定義テーブルを用意する。1番火災感知器DE
1に対する火災監視は、煙センサからのセンサ・レベル
と、該センサ・レベルが所定値以上のときの継続時間
と、環境情報として空調機器の運転状況との3つの情報
を入力し、これら情報に基づいて火災確度や危険度のよ
うな各種の火災判断を行おうとするものであり、第2B図
の定義テーブルには、そのような3つの情報の14通りの
組合わせもしくはパターンと、各パターンに対する、真
実のもしくはかなり精度の高い2つの火災判断値(すな
わち火災確度及び危険度)とが示されている。このよう
な定義テーブルは作成しようとする重付け値テーブル対
応に設けられる。
第2B図において、左側の3つの欄にはそれぞれ煙セン
サ部のセンサ・レベル、センサ・レベルが継続して所定
値以上である場合の継続時間、及びセンサ・レベルの検
出時点での換気の有無、の情報が示されており、右側の
2つの欄には、左側の枠内に示された3つの情報に応じ
た、火災確度T1及び危険度T2が0〜1で示されている。
左側の3つの欄に示される各情報も0〜1の値に変換さ
れており、この場合、一例として、煙センサ部の0〜1
は、煙サンサ部により検出された煙濃度0〜20%/mに対
応しており、継続時間の0〜1は、0〜100秒に対応し
ており、換気の有無の0または1は、センサ部の検出時
点での空調機器のオン・オフ、すなわち空調機器が運転
しているかもしくは運転していないかに対応している。
なお、ここでは説明の簡略化のため3番目の情報とし
て換気の有無についてのみ示しているが、実際には換気
回数/時の情報としてきめ細かい制御を行うようにする
のが好ましい。その場合には3番目の換気状況における
0〜1を、換気回数/時の例えば0〜3回に対応させる
ようにすることができる。
今、信号処理手段、並びに信号の重付け値について説
明するために第2C図に示すようなネット構造を仮定す
る。このネット構造の目的は、入力層INにセンサ・レベ
ル及び/または環境情報を与えて、出力層OTから正確な
各火災判断値を得ようとするものであり、1番火災感知
器DE1対応に火災受信機RE内に存在すると仮定されるも
のである。他の火災感知器DE2〜DENに対してもそれぞれ
に対応した個々のネット構造が火災受信機RE内に存在す
ると仮定される。その場合、他の火災感知器に対応のネ
ット構造は、個々に入力層、中間層、出力層の素子数が
異なっていて良い。第2C図のネット構造において左側の
入力層INの3つの素子IN1、IN2及びIN3には、本実施例
では、それぞれ0〜1に変換された煙センサ部FSからの
信号と、0〜1に変換された継続時間と、0及び1で表
わされる換気のオン・オフとが入力される。また、右側
の出力層OTの2つの素子OT1及びOT2からは、本実施例で
は、それぞれ0〜1で表わされた火災確度と、危険度と
が出力される。中間層IMの6つの素子IM1〜IM6の各々は
各入力層IN1/IN3からの信号を受けると共に、各出力層O
T1及びOT2に対して信号を出力するものとしている。信
号は入力層から出力層の方に向かって進むものとし、逆
方向もしくは同じ層間での信号の結合は無いものとし、
さらに入力層から出力層への直接の信号の結合は無いも
のとしている。従って、第2C図に示されるように入力層
から中間層に対して18本の信号線が有り、また、中間層
から出力層に対しては12本の信号線が有る。
第2C図に示されるこれら信号線は、各入力層から入力
される信号に応じて出力層から出力されるべき値によ
り、その重付け値もしくは結合度が変化され、重付け値
が大きいほど信号線における信号の通りが良くなる。入
力層−中間層の間の18本の信号線の重付け値wij及び中
間層−出力層の間の12本の信号線の重付け値vjkは、第2
B図の定義テーブルの入出力関係を満足するように調整
されて第2D図に示されているような重付け値テーブルが
作成され、このように作成された重付け値テーブルは、
第2A図に示された複数重付け値テーブルの記憶領域ROM3
3内に、複数のうちの1つの重付け値テーブルとして記
憶される。
第2D図に示した重付け値テーブルは、第2A図の記憶領
域ROM31に格納されたプログラムにより作成されるもの
であり、該プログラムにより行われる動作が第3図のフ
ローチャートに示されている。最初に、複数の重付け値
テーブルの記憶領域ROM33に格納されるべき重付け値テ
ーブルの数LがテンキーKYから入力され(ステップ30
1)、これにより選択番号1番の重付け値テーブルから
L番の重付け値テーブルまで順番に重付け値テーブルが
作成されていく。第1図の1番火災感知器DE1対応の重
付け値テーブルが選択番号l番(1≦l≦L)の重付け
値テーブルとすれば、該l番の重付け値テーブルの作成
において、当該l番の重付け値テーブルのための第2B図
に示された定義テーブルが学習データ入力用テンキーKY
から入力されて定義テーブルの記憶領域RAM32に格納さ
れていき(ステップ305)、入力終了したら(ステップ3
04のY)、第6図に示されているネット構造作成プログ
ラム600に行く。
第6図のネット構造作成プログラムにおいて、重付け
値wij及びvjkは(i=1〜3、j=1〜6、k=1、
2)それぞれ正、ゼロ、負の値をとるものとすると、入
力層の素子INiにおける入力値をINiで表わせば、中間層
の素子IMjに対する入力の総和NET1(j)は と表わされ、この値NET1(j)を、例えばシグモイド
(sigmoid)関数により0〜1の値に変換し、それをIMj
で表わすこととすると、 となる。同様に出力層の素子OTkに対する入力の総和NET
2(k)は と表わされ、この値NET2(k)を同じくシグモイド関数
により0〜1の値に変換し、それをOTkで表わすことと
すると、 となる。このように、第2C図のネット構造における、入
力値IN1、IN2、IN3と、出力値OT1、OT2との関係は、重
付け値を用いて式1〜式4のように表わされる。ここ
に、γ及びγはシグモイド曲線の調整係数であり、
本実施例ではγ=1.0、γ=1.2に適当に選択されて
いる。
ネット構造作成プログラムにおいては、最初に、すべ
ての重付け値wij及びvjkが一定とされる(ステップ60
1)。すべての重付け値が一定の条件の元で、第2B図の
定義テーブルRAM32に14通りが示されている煙センサ部
のセンサ・レベル入力IN1、継続時間入力IN2、換気の有
無入力IN3の組合わせもしくはパターンのうちの1つ、
m番目のパターン(m=1〜14)が入力層に与えられた
ときに、上述の式1〜式4で計算されて出力層から出力
される実際の出力OT1及びOT2が、第2B図の右側に示され
る教師信号出力T1、T2とそれぞれ比較され、そのときの
各出力層におけるそれぞれの誤差の和Em(m=1〜14)
を下記の式で表わす。
ここに、OTkは前述の式4で求められた値である。誤差
の和Emを第2B図のテーブルの14通りの組合わせ(すなわ
ちパターン)すべてについて合計した値Eは となる。
この式6におけるEの値を初期値E0と置いて(ステッ
プ602)、以後、Eの値が最小となるように信号線の重
付け値を1本1本調整する動作がとられる。
まず、中間層と出力層との間の12本の信号線の重付け
値vjkの1本1本を+Sまたは−Sだけ値を変えてみて
(ステップ604、607)、上述の式6から求められる値E
が初期値E0よりも小さくなる重付け値を探し、このよう
にして探し求められた重付け値を保持しておくと共に、
値Eを新たな初期値E0として設定する(ステップ60
9)。次に、入力層と中間層との間の18本の信号線の重
付け値wijについても同様にして1本1本プラスまたは
マイナス方向に変える動作を試みて(ステップ611、61
4)、式6から求められる値Eが初期値E0よりも小さく
なる重付け値を探し、求められた重付け値を保持してお
くと共に、値Eを新たな初期値E0として設定する(ステ
ップ616)。このようにステップ603〜616を、E0の値が
最終的に所定値Cよりも小さくなるまで(ステップ617
のY)繰り返し、所定値Cよりも小さくなったら、第3
図に戻って、保持されている重付け値が、複数重付け値
テーブル記憶領域ROM33の対応のテーブル選択番号のア
ドレスに、1つの重付け値テーブルとして格納される
(ステップ306)。
作成された重付け値テーブルが記憶領域ROM33に格納
されてしまうと、ステップ302に行き、次のテーブル選
択番号l+1番のものに付いて、別の定義テーブルをテ
ンキKYから入力することにより(ステップ305)、同様
の重付け値テーブルの作成動作が行われていく。
このようにして、L個すべての重付け値テーブルが複
数重付け値テーブル記憶領域ROM33に格納されてしまう
と(ステップ303のN)、該記憶領域ROM33は取り出され
て第1図の火災受信機REに移設され、該火災受信機REの
複数重付け値テーブル記憶領域ROM14として用いられ
る。
このように作成される重付け値テーブルの各々は、一
例として示した第2B図のような定義テーブルの入出力関
係を満足するものであるが、一旦作成されてしまうと、
定義テーブルに無い入力情報のパターンがネット構造の
入力層に与えられた場合でも、ネット構造の出力層から
対応する正確な火災情報を出力するようになる。従っ
て、第1図における実際の火災監視時には各火災感知器
ごとに記憶領域ROM14から1つの重付け値テーブルが選
択されて記憶領域RAM13の当該火災感知器用領域に複写
され、後述するネット構造計算プログラムにより、セン
サ・レベル、継続時間、及び環境情報のような入力値を
ネット構造に与え、複写された重付け値テーブル並びに
上述の式1〜式4を用いて各出力層から得られる値を計
算により求め、それら計算値を、火災確度、危険度のよ
うな火災判断の基準値と比較することにより火災判断が
行われる。
以上のように、第2A図の作成装置を用いて複数重付け
値テーブル記憶領域が作成され、それが第1図の火災受
信機REにROM14として装備されると、次に、第1図の記
憶領域ROM11に格納されている。第4図及び第5図にフ
ローチャートで示したプログラムによる火災監視が行わ
れる。
第4図において、最初に、初期設定時(ステップ40
1)もしくはそれに続くステップ402及び403において、
操作部OPから、火災感知器DE1〜DENごとに、各火災感知
器のアドレス、並びに各火災感知器に対して選択される
べき重付け値テーブルのテーブル選択番号を入力する。
これにより、プログラムは、選択番号で指定された重付
け値テーブルを各火災感知器ごとに複数重付け値テーブ
ル記憶領域ROM14から取り出し、選択重付け値テーブル
記憶領域RAM13の各火災感知器用領域に格納するという
動作を行う。
また、時間により重付け値テーブルを自動的に変更し
て用いるタイマ制御を行う場合には、同じく操作部OPか
ら、該タイマ制御を行う火災感知器のアドレスと、重付
け値テーブルの変更を行うべき1つまたは2つ以上の時
刻と、各時刻以降に用いられるべき重付け値テーブルの
選択番号とを入力し、これにより、プログラムは、それ
らアドレス、時刻、及び重付け値テーブル選択番号の情
報を、変更時刻テーブル記憶領域RAM14内の当該タイマ
制御を行うべき火災感知器用領域に格納すると共に、時
計部CLから現在の時刻を読込み、今入力した選択番号の
うち現在時刻で用いられるべき選択番号に対応する重付
け値テーブルを複数重付け値テーブル記憶領域ROM14か
ら読出し、それを選択重付け値テーブル記憶領域RAM13
の当該火災感知器用領域に格納するという動作を行う。
各火災感知器用の重付け値テーブルに関する情報が、
選択重付け値テーブル記憶領域RAM13の各火災感知器用
領域、もしくはタイマ制御が行われる火災感知器の場合
には、選択重付け値テーブル記憶領域RAM13と変更時刻
テーブル記録領域RAM14との双方の火災感知器用領域に
格納されてしまうと、次に、1番の火災感知器から順番
に火災監視の動作が行われていく。
1番火災感知器DE1に対する火災監視動作について説
明すると、最初に、変更時刻テーブル記憶領域RAM14の
当該1番火災感知器DE1用領域を見にいき、これによ
り、該1番火災感知器DE1がタイマ制御を行われるべき
火災感知器であるか否かについての判定が行われる(ス
テップ407)。記憶領域RAM14内の当該1番火災感知器用
領域が無内容であり、当該火災感知器がタイマ制御を行
われるべき火災感知器ではないと判定されたならば(ス
テップ407のN)、そのままステップ411にいく。
もし、変更時刻テーブル記憶領域RAM14内の当該1番
火災感知器DE1用領域に、アドレス、時刻、及び重付け
値選択番号の情報が格納されており、タイマ制御を行う
べき火災感知器であると判定されたならば(ステップ40
7のY)、時計部CLから現在の時刻を読込み(ステップ4
08)、該現在の時刻を、変更時刻テーブル記憶領域RAM1
4の当該1番火災感知器用領域に格納されている時刻情
報と比較して一致するものが有るか否かを判定する(ス
テップ409)。一致するものが無く未だ変更時刻でなけ
れば(ステップ409のN)、そのままステップ411に行
く。
もし、一致する時刻が有れば(ステップ409のY)、
該時刻と一緒に格納されているテーブル選択番号に対応
する重付け値テーブルを複数重付け値テーブル記憶領域
ROM14から読出し、該読出された重付け値テーブルを選
択重付け値テーブル記憶領域RAM13の当該1番火災感知
器用領域に格納し(ステップ410)、その後、ステップ4
11に行く。
以上の動作が完了すると、ステップ411では、1番火
災感知器DE1に対してインターフェースIF11を介し信号
送受信部TRX1から伝送ラインL上にデータ返送命令が送
出される。
1番火災感知器DE1がデータ返送命令を受信すると、
該火災感知器DE1は、プログラム記憶領域ROM21に格納さ
れたプログラムにより、煙センサ部FSで検出された火災
現象に関する物理量としての煙に基づくセンサ・レベル
と、環境情報検出用インターフェースIF22を介して関連
の空調機器AC1の運転状況すなわち換気の有無情報とを
読込み、それらを一括返送する。
1番火災感知器DE1からの返送が有れば(ステップ412
のY)、返送されてきたデータ、すなわちセンサ・レベ
ルと換気の有無情報は作業用領域RAM11に格納される
(ステップ413)。
継続時間を求めるため、作業用領域RAM11には各火災
感知器ごとに複数のセンサ・レベルを格納するための領
域が割当てられており、各ポーリングごとに各火災感知
器から返送されるセンサ・レベルは例えば最近の5分間
に渡って保存されていき、一番古いデータは捨てられ
る。
1番火災感知器DE1から今返送された最新のセンサ・
レベルは所定のレベルAと比較され、もし所定のレベル
A以上であれば(ステップ414のY)、作業領域RAM11内
のセンサ・レベルに基づいて、記憶領域RAM12内の当該
1番火災感知器DE1のためのセンサ・レベル/継続時間
テーブルを更新する動作がとられる(ステップ415)。
第5A図は、記憶領域RAM12内の各火災感知器に対して
割当てられた領域に作成されるセンサ・レベル/継続時
間のテーブルを概念的に示すもので、テーブルの左側の
欄には煙センサ部FSで検出されてディジタル量に変換さ
れたセンサ・レベルが示されている。センサ・レベルは
煙濃度の値に比較しており、所定のレベルAに等しいセ
ンサ・レベル10が例えば2.5%/mの煙濃度に等しいもの
とすれば、センサ・レベル50は12.5%/mの煙濃度に等し
く、従って煙濃度20%/mはセンサ・レベル80に対応し、
これは前述の定義テーブルに示した変換値1.0に対応す
ることとなる。
第5A図のテーブルの右側の欄には、左側の欄に示され
ているセンサ・レベル以上のセンサ・レベルが入力され
たときの継続時間が書込まれていく。すなわち、左側欄
のセンサ・レベル10における右側欄の継続時間は、各ポ
ーリングごとに読込まれたセンサ・レベルが所定のレベ
ルAすなわちセンサ・レベル10以上である場合にはカウ
ント・アップし続けるが、読込まれたセンサ・レベルが
10より小さくなった場合には0にクリアされる。同様に
左側欄のセンサ・レベル11における右側欄の継続時間
は、各ポーリングごとに読込まれたセンサ・レベルがセ
ンサ・レベル11以上である場合にはカウント・アップし
続けるが、読込まれたセンサ・レベルが11より小さくな
った場合にはクリアされる。以下同様に、左側欄のセン
サ・レベル50までの各右側欄の継続時間も同じ態様でカ
ウント・アップもしくはクリアが行われる。
作業用領域RAM11に読込まれたデータに基づいて、記
憶領域RAM12内の当該1番火災感知器DE1用領域のセンサ
・レベル/継続時間テーブルが更新されてしまうと、次
に、該記憶領域RAM12内のデータ、さらには作業用領域R
AM11内に読込まれている換気の有無に関する情報に基づ
いて、第7図にも示されているネット構造計算プログラ
ム700が実行される。ネット構造計算プログラム700を実
行するため、各センサ・レベル及び継続時間、並びに換
気の有無に関する情報は、それぞれ0〜1の値INi(i
=1〜3)に変換され、本実施例ではそれぞれセンサ・
レベルの変換値IN1、継続時間の変換値IN2、換気の有無
に関する変換値IN3として用いられる。
INiの値が決定されると、クリアされていない継続時
間すべてについてネット構造計算プログラム(ステップ
700)が実行される。すなわち第5A図の場合には、セン
サ・レベル15に対応する継続時間はクリアされているの
で、センサ・レベル10〜14の5通りについてネット構造
計算プログラムが行われる。
最初に、IN1として、第5A図の左側欄のセンサ・レベ
ル10の0〜1変換値と、IN2として、センサ・レベル10
に対応する右側欄の継続時間の0〜1変換値と、IN3
して、作業用領域RAM11に読込まれている換気の有無の
0、1変換値とを用いて第7図に示されるネット構造計
算プログラム700が実行される。すなわち、前述の式1
に従ってNET1(j)を計算して(ステップ703)、それ
を式2に従ってIMjの値に変換する(ステップ704)。IM
1〜IM6までのすべてのIMjの値が決定されると(ステッ
プ705のY)、次に、それらIMjの値を用い前述の式3に
従ってNET2(k)を計算し(ステップ708)、それを式
4に従ってOTkの値に変換する(ステップ709)。OT1
びOT2のすべてのOTkの値が決定されると(ステップ710
のY)、第5図のフローチャートに戻る。これらOT1
びOT2の値はそれぞれ火災確度F及び危険度Dの実測値
を表わすこととなる。
火災確度F及び危険度Dはそれぞれ初期値F0及びD0
比較され(ステップ417及び419)、大きいほうが火災確
度F0及び危険度D0として残される(ステップ418及び42
0)。
このようにして左側欄のセンサ・レベル10及びそれに
対応する継続時間に基づいて火災確度及び危険度が決定
されると、ステップ416に戻り、未だすべての処理が終
了していないので、次に、IN1としては左側欄のセンサ
・レベル11、そしてIN2としては該センサ・レベル11に
対応する継続時間に基づいて同様にネット構造計算プロ
グラム700を実行し、火災確度F及び危険度Dを求め、
先に決定されているF0及びD0とそれぞれ比較して大きい
ほうを残す。同様の操作は左側欄のセンサ・レベル14ま
で繰り返され、最終的に一番大きい火災確度と危険度が
残されることとなる。
このようにして記憶領域RAM12内の当該1番火災感知
器に対するセンサ・レベル/継続時間テーブルの処理が
すべて終了したことが判定され(ステップ416のY)、
最終的に一番大きい火災確度F0と危険度D0が決定される
と、次に、該火災確度F0は、各種定数テーブル記憶領域
ROM12から読出された火災確度の基準値Bと比較され、F
0≧Bであれば(ステップ421のY)火災表示が行われる
と共に(ステップ422)、危険度D0についてはそのまま
表示することにより危険度を知らせる(ステップ42
3)。
以上で1番火災感知器に対する火災監視動作は終了
し、次の2番火災感知器DE2についての同様の火災監視
動作が行われていく。
ステップ414に戻り、もし、ポーリングされて作業用
領域RAM11に格納されたセンサ・レベルが所定のレベル
Aよりも小さいと判定されたならば(ステップ414の
N)、センサ・レベル/継続時間テーブルの記憶領域RA
M12内の当該1番火災感知器用領域はクリアされて(ス
テップ425)、次の2番の火災感知器DE2についての火災
監視動作に行く(ステップ424のN、及びステップ40
6)。
2番火災感知器DE2についても同様に、変更時刻テー
ブル記憶領域RAM14の2番火災感知器DE2用領域の内容に
基づいて、該2番火災感知器DE2がタイマ制御されるべ
き火災感知器であるか否かについ判定され(ステップ40
7)、タイマ制御されるべき火災感知器であるならば
(ステップ407のY)、重付け値テーブルを変更すべき
時刻に達したか否かについて判定され(ステップ408、4
09)、変更すべき時刻に達したことが判定されたならば
(ステップ409のY)、前述と同様に、変更時刻に対応
したテーブル選択番号を読出し、該テーブル選択番号に
対応する重付け値テーブルを複数重付け値テーブル記憶
領域ROM14の2番火災感知器用領域から読出し、そして
選択重付け値テーブル記憶領域RAM13の当該2番火災感
知器DE2用領域に格納する(ステップ410)という動作が
行われた後、当該2番火災感知器DE2に対してデータ返
送命令が送出される(ステップ411)。
このようにして1番からN番までの火災感知器すべて
についての動作が終了してしまうと(ステップ424の
Y)、1番の火災感知器DE1からの通常の火災監視に入
る前に、重付け値テーブルの変更のための変更割込が有
ったか否かについての判定がステップ402にて行われ
る。
工事が行われたり、設置場所の変更が有ったり、ま
た、用いられる火災感知器自体が変更されたりした場合
には、変化した環境条件に見合った重付け値テーブルを
用いなければならず、そのためオペレータは、環境条件
が変化した火災感知器に対する重付け値テーブルを変更
すべく、操作部OPから、火災感知器のアドレス、並びに
各火災感知器に対して選択されるべき重付け値テーブル
のテーブル選択番号を入力するか、また、タイマ制御を
行う場合には、該タイマ制御を行う火災感知器のアドレ
スと、重付け値テーブルの変更を行うべき1つまたは2
つ以上の時刻と、各時刻以降に用いられるべき重付け値
テーブルの選択番号とを入力する。
操作部OPからこのような入力がされていれば、ステッ
プ402での判定は「はい」すなわち「Y」となり、プロ
グラムは、入力された火災感知器アドレスのものについ
て、選択重付け値テーブル記憶領域RAM13当該アドレス
火災感知器領域の内容を変更するか、もしくはタイマ制
御の場合には、選択重付け値テーブル記憶領域RAM13と
変更時刻テーブル記憶領域RAM14との双方の当該アドレ
ス火災感知器用領域の内容を変更する動作を行う(ステ
ップ403)。
具体的には、入力された火災感知器アドレスのものに
ついて、選択番号で指定された重付け値テーブルを複数
重付け値テーブル記憶領域ROM14から取り出し、選択重
付け値テーブル記憶領域RAM13の当該火災感知器用領域
に格納するという動作を行うか、もしくは、タイマ制御
の場合には、操作部OPから入力された火災感知器アドレ
ス、時刻、及び重付け値テーブル選択番号の情報を、変
更時刻テーブル記憶領域RAM14内の当該タイマ制御を行
うべき火災感知器用領域に格納すると共に、時計部CLか
ら現在の時刻を読込み、入力した選択番号のうち現在時
刻で用いられるべき選択番号に対応する重付け値テーブ
ルを複数重付け値テーブル記憶領域ROM14から読出し、
それを選択重付け値テーブル記憶領域RAM13の当該タイ
マ制御を行うべき火災感知器用領域に格納するという動
作を行う。
以上の動作が完了すると、変更割込みは消去され(ス
テップ404)、その後、ステップ405、406を経て1番の
火災感知器DE1から前述と同様の火災監視が行われてい
く。
なお、上記実施例のアナログ式の火災警報装置に代わ
って、本発明は、各火災感知器側で火災判断を行い、そ
の結果だけを火災受信機や中継器等の受信手段に送出す
るオン・オフ式の火災警報装置にも適用可能なものであ
るが、その場合には、第1図の火災受信機RE側に示され
たROM11、ROM12、ROM14、RAM13、RAM14及び時計部CLを
各火災感知器側に設け、第4図及び第5図で説明した動
作を火災感知器側で行わせるようにする。操作部OPから
の変更指令入力が有った場合には、火災受信機REは、該
変更指令されたアドレスの火災感知器に対し、重付け値
テーブル変更指令とテーブル選択番号とを送出するか、
もしくはタイマ制御の場合は、それらに加えて時刻情報
をも一緒に送出し、各火災感知器における第4図のステ
ップ402では、火災受信機REからのこのような変更指令
が入力されたか否かを判定することとなる。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、火災現象検出手段及び/また
は環境検出手段等の少なくとも1つの検出手段からの出
力に基づく複数の入力情報が与えられたときに信号処理
されて得られる火災情報を、検出手段に関する環境条件
に適合した得られるべき火災情報に近似させるように、
信号処理時に各入力情報に対応の重付けを行う重付け値
を格納した重付け値テーブルを設けた火災警報装置にお
いて、検出手段が用いられる環境を場合分けし、各場合
分けされた環境に対応する重付け値テーブルを予め用意
してEEPROM等の記憶領域に格納しておくことにより、重
付け値テーブルを容易に交換可能としたので、適宜必要
に応じ環境に最適の重付け値テーブルを取り出して用い
ることができ、環境条件の変化に速やかに対処すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による火災警報装置を示す
ブロック回路図、第2A図は、複数重付け値テーブル記憶
領域ROM14の作成装置を示すブロック回路図、第2B図
は、重付け値テーブルの1つを作成するために用いられ
る定義テーブルを示す図、第2C図は、重付け値テーブル
の作用を概念的に説明するための図、第2D図は、作成さ
れた重付け値テーブルの一例を示す図、第3図は、第2A
図に示された複数重付け値テーブル記憶領域作成装置の
動作を説明するためのフローチャート、第4図及び第5
図は、第1図の動作を説明するためのフローチャート、
第5A図は、記憶領域RAM12に格納されるセンサ・レベル
/継続時間テーブルを示す図、第6図は、第3図に示さ
れるネット構造作成プログラムを説明するためのフロー
チャート、第7図は、第5図に示されるネット構造計算
プログラムを説明するためのフローチャート、 図において、REは火災受信機、ROM11はプログラムの記
憶領域、ROM14は複数の重付け値テーブルの記憶領域、R
AM13は選択した重付け値テーブルの記憶領域、RAM14は
変更時刻テーブルの記憶領域、CLは時計部、OPは操作
部、DE1〜DENは火災感知器、FSは煙センサ部(火災現象
検出手段)、wij及びvjkは重付け値、IN1〜IN3は検出情
報、OT1及びOT2は火災情報、である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの検出手段から出力される
    検出情報に基づく複数の入力情報を信号処理して少なく
    とも1つの火災情報を得るために、 前記複数の入力情報が与えられたときに信号処理されて
    得られる火災情報を、前記検出手段に関する環境条件に
    適合した得られるべき火災情報に近似させるように、信
    号処理時に前記各入力情報に対応の重付けを行う重付け
    値を格納した重付け値テーブルが設けられた火災警報装
    置において、 前記検出手段に関する環境条件を場合分けし、環境条件
    の各場合ごとに作成された重付け値テーブルを格納した
    複数重付け値テーブルの記憶領域と、 火災監視のための信号処理時に用いるために、設置され
    ている前記検出手段に関する環境条件の場合に適合し
    た、選択された重付け値テーブルを格納するための選択
    重付け値テーブル記憶領域と、 重付け値テーブルの変更が必要とされるときに、前記複
    数重付け値テーブル記憶領域から、指示された重付け値
    テーブルを選択して前記選択重付け値テーブル記憶領域
    への複写を行う手段と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置。
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